JPH0850555A - 障害解析装置及び障害検出装置 - Google Patents

障害解析装置及び障害検出装置

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Publication number
JPH0850555A
JPH0850555A JP6185552A JP18555294A JPH0850555A JP H0850555 A JPH0850555 A JP H0850555A JP 6185552 A JP6185552 A JP 6185552A JP 18555294 A JP18555294 A JP 18555294A JP H0850555 A JPH0850555 A JP H0850555A
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JP
Japan
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information
computer system
failure
unit
environment
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Application number
JP6185552A
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English (en)
Inventor
Kyoko Oshima
京子 大島
Satoshi Terasaki
智 寺崎
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子計算機システムにおけるアプリケーショ
ンの動作環境がユーザごとに異なっていても、電子計算
機システムの障害の解析を可能とする。 【構成】 収集部20は、操作履歴情報、障害発生状況
情報、及び、電子計算機システム1におけるアプリケー
ションの動作環境を示す環境情報を収集する。標準環境
ファイル30には、予めアプリケーションの動作が保証
された動作環境を示す標準環境情報が格納されている。
解析制御部31は、操作履歴情報、障害発生状況情報、
環境情報及び標準環境情報に基づいて、環境修正部34
を制御して電子計算機システム1の動作環境を変更しつ
つ、再現部33を制御して操作履歴情報により障害の再
現処理を行わせ、その再現結果に従って電子計算機シス
テム1の障害を解析する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子計算機システムの
障害を解析又は検出する障害検出装置及び障害解析装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子計算機システムにおけるソフ
トウエア障害時の復旧処理の方法としては、身近にいる
熟練者に聞くか、保守担当者が障害端末地まで出向いて
ソフトウエア障害の原因を解析し処理するか、あるいは
オンラインヘルプやマニュアルを見て対処するのが一般
的である。
【0003】しかし、グラフィックユーザインタフェー
ス(以後、「GUI」という。)等を利用したアプリケー
ションを搭載した電子計算機システムでは、メニュー等
で選択すべき項目が多い上にマウス等のポインティング
デバイスやキー入力といった操作の種類が多いので、障
害解析には操作の手順やタイミングが非常に重要である
にも関わらず、ユーザは行なった操作を忘れてしまうこ
とが多い。このため、ユーザが身近にいる熟練者に相談
したり保守担当者が障害端末地まで出向いて対処しよう
としても、障害の再現が困難で原因がわからないことが
多い。
【0004】そこで、従来技術では、ユーザ端末側でエ
ラー発生時の画面のイメージ情報、エラーメッセージ情
報、及びエラー発生前のマウスやキーボード等の入力デ
バイスからの入力履歴情報を記録しておき、保守端末側
でこれらの情報に基づいて障害や操作ミス時の事象を再
現しようとしている。
【0005】しかし、ハードウエア及びソフトウエア共
に種類が多く、同一種類でも版(バージョン)が異なる
等構成が多彩であり、オペレーティングシステム(以
後、「OS」という。)及びウインドシステムと当該ア
プリケーションとの組合せに大きな自由度があるため、
当該アプリケーションの動作環境は個々人で異なる。ま
た、GUIなどはユーザが容易にメニューの種類や数や反
応速度などをカスタマイズできるため、同じアプリケー
ションであっても個々人で動作環境が違う。
【0006】したがって、前記従来技術のように単に入
力操作履歴を用いるだけでは、障害の解析は困難であっ
た。
【0007】なお、ユーザによるカスタマイズが容易な
GUIなどを持つソフトウエアはユーザごとに動作環境が
異なるために、障害発生の条件の組合せが非常に多く、
オンラインヘルプやマニュアルはその組合せの全てを網
羅しているわけではない。このため、オンラインヘルプ
やマニュアルは、障害に対処するのに役に立たないこと
が多い。
【0008】また、電子計算機システムの障害の自動検
出及び通知については、従来から、システムのエラーメ
ッセージに基づいて障害発生を検出する方法に加えて、
いくつかの手法が提案されているが、その代表的なもの
として次の二つがある。
【0009】(1)ユーザ端末の入力を通信回線を介し
て常時遠隔地にある保守端末に送ることにより障害の発
生を検出しようとする手段。
【0010】(2)障害事例となったデータの組合せ等
を記録したファイルを構築し、システム動作時に常時こ
れを参照することにより障害検出を行なう手段。
【0011】前者のユーザの入力を常時通信回線を介し
て送る手段では、通信回線に負担が掛かる上に通信費用
もかさみ、ユーザ入力がすべて保守担当者に送られユー
ザのデータの機密が守られないという欠点を持つ。後者
の手段は、システムが出すエラーメッセージをもとに障
害の検出をしているので、ネットワークに接続された他
の計算機等で起きている障害の検出は不可能であった。
また、ネットワークを介して接続されたプリンタサーバ
上のプリンタ制御プログラムの不調による印刷の障害が
発生した場合などには、ユーザが操作している計算機上
にはエラーメッセージが出力されないのが一般的であ
る。
【0012】さらに、障害の解析を保守の観点から見る
と、所定のソフトウエアアプリケーションの動作中に障
害が発生した場合に、その障害が当該アプリケーション
の供給元の保守範囲の障害であるか否かを明確に示すこ
とができる障害解析を行うことが望ましいが、従来は、
そのような障害解析は行なわれていない。すなわち、所
定のアプリケーションの動作中に障害が発生した場合
に、当該アプリケーションが障害の原因なのかそれとも
当該アプリケーション以外が障害の原因なのかを明確に
示すことができる障害解析は、従来、行なわれていな
い。例えば、所定のアプリケーションの動作中に障害が
発生した場合には、当該アプリケーションが動作してい
る電子計算機システム上で他のアプリケーションも動作
していて当該アプリケーション以外のアプリケーション
が障害の原因となっていたり、当該アプリケーションが
動作している電子計算機システムにネットワークを介し
て接続されている他の装置の不調が障害の原因となって
いたり、そのネットワークの混雑や不調が障害の原因と
なっていることがある。しかし、従来の障害解析では、
そのような当該アプリケーション以外が原因となってい
る障害を、当該アプリケーション自体が原因となってい
る障害(すなわち、当該アプリケーションの供給元の保
守範囲の障害)と明確に区別することができない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、第一に、電
子計算機システムにおけるアプリケーションの動作環境
がユーザごとに異なっていても、電子計算機システムの
障害を解析することができる障害解析装置を提供するこ
とを目的とする。
【0014】本発明は、第二に、電子計算機システムの
障害の保守範囲を明確に区別することができる障害解析
装置を提供することを目的とする。
【0015】本発明は、第三に、電子計算機システムか
らエラーメッセージの出ない電子計算機システムの障害
を自動的に検出することができる障害検出装置を提供す
ることを目的とする。
【0016】本発明は、第四に、電子計算機システムに
おけるアプリケーションの動作環境がユーザごとに異な
っていても、電子計算機システムの障害を、遠隔地で解
析することができる障害解析装置を提供することを目的
とする。
【0017】本発明は、第五に、電子計算機システムに
おけるアプリケーションの動作環境がユーザごとに異な
っていても、電子計算機システムの障害を遠隔地で解析
することができ、しかも、遠隔地から障害復旧作業を行
うことができる障害解析装置を提供することを目的とす
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第1の態様による障害解析装置は、アプリ
ケーションが搭載された電子計算機システムの障害を解
析する障害解析装置において、前記電子計算機システム
に対するユーザの操作の履歴を示す操作履歴情報、前記
電子計算機システムの障害の発生状況を示す障害発生状
況情報、及び、前記電子計算機システムにおける前記ア
プリケーションの動作環境を示す環境情報を、前記電子
計算機システムから収集する収集部と、予め前記アプリ
ケーションの動作が保証された、前記アプリケーション
の動作環境を示す標準環境情報を、格納した標準環境フ
ァイルと、前記収集部により収集された情報と前記標準
環境情報とに基づいて、前記障害を解析する解析処理部
と、を備える。
【0019】本発明の第2の態様による障害解析装置
は、第1の態様による障害解析装置において、収集部
は、収集すべき情報の項目及び情報を収集すべきタイミ
ングを指定する情報を格納した収集情報指定ファイル
と、操作履歴情報、障害発生状況情報及び環境情報を記
録する記録ファイルと、前記収集情報指定ファイルを参
照しながら、操作履歴情報、障害発生状況情報及び環境
情報を前記記録ファイルに記録させる情報記録制御部
と、を備える。
【0020】本発明の第3の態様による障害解析装置
は、第1の態様による障害解析装置において、解析処理
部は、ユーザからの入力又は障害発生状況情報に応答し
て動作を開始する。
【0021】本発明の第4の態様による障害解析装置
は、第1の態様による障害解析装置において、解析処理
部は、操作履歴情報に基づいて、ユーザが行った操作に
よる入力と同様の入力を電子計算機システムに供給する
再現処理を行う再現部と、前記電子計算機システムから
前記再現処理に起因する再現状況情報であって障害発生
状況情報に対応する再現状況情報を収集する第2の収集
部と、前記障害発生状況情報と前記再現状況情報とを比
較して障害が再現されたか否かを判定する判定部と、前
記電子計算機システムにおけるアプリケーションの動作
環境が制御に応じた動作環境に自動的に又はユーザによ
り修正されるように、前記電子計算機システムに指令を
供給する環境修正部と、環境情報及び標準環境情報に基
づいて前記再現部、前記判定部及び前記環境修正部を制
御し、前記判定部の判定結果に従って障害を解析する手
段と、を備える。
【0022】本発明の第5の態様による障害解析装置
は、第1の態様による障害解析装置において、電子計算
機システムから、前記電子計算機システムの内部の稼働
状況を示す稼働情報を収集する第2の収集部と、前記稼
働情報に基づいて前記電子計算機システムの障害を解析
する第2の解析処理部と、を更に備える。
【0023】本発明の第6の態様による障害解析装置
は、第1の態様による障害解析装置において、電子計算
機システムから、前記電子計算機システムの内部の稼働
状況を示す稼働情報、及び、前記電子計算機システムと
前記電子計算機システムに接続されたネットワークとの
間のデータの授受の状態を示す情報、を収集する第2の
収集部と、前記稼働情報及び前記ネットワークとの間の
データの授受の状態を示す情報に基づいて、前記電子計
算機システムの障害を解析する第2の解析処理部と、を
更に備える。
【0024】本発明の第7の態様による障害解析装置
は、第5又は6の態様による障害解析装置において、稼
働情報が、電子計算機システムの内部間のデータの授受
の状態を示す情報、動作中のアプリケーションの状態を
示す情報、CPU稼働率を示す情報、及び、記憶装置の
使用状態を示す情報、のうちの1つ以上の情報を含む。
【0025】本発明の第8の態様による障害解析装置
は、第6の態様による障害解析装置において、ネットワ
ークとの間のデータの授受の状態を示す情報が、キュー
情報及び前記ネットワークの混雑度を示す情報のうちの
1つ以上を含む。
【0026】本発明の第9の態様による障害解析装置
は、前記電子計算機システムから、前記電子計算機シス
テムの内部の稼働状況を示す稼働情報を収集する収集部
と、前記稼働情報に基づいて前記電子計算機システムの
障害を解析する解析処理部と、を備える。
【0027】本発明の第10の態様による障害解析装置
は、電子計算機システムの障害を解析する障害解析装置
において、前記電子計算機システムから、前記電子計算
機システムの内部の稼働状況を示す稼働情報、及び、前
記電子計算機システムと前記電子計算機システムに接続
されたネットワークとの間のデータの授受の状態を示す
情報、を収集する収集部と、前記稼働情報及び前記ネッ
トワークとの間のデータの授受の状態を示す情報に基づ
いて、前記電子計算機システムの障害を解析する解析処
理部と、を備える。
【0028】本発明の第11の態様による障害解析装置
は、第9又は10の態様による障害解析装置において、
稼働情報が、電子計算機システムの内部間のデータの授
受の状態を示す情報、動作中のアプリケーションの状態
を示す情報、CPU稼働率を示す情報、及び、記憶装置
の使用状態を示す情報、のうちの1つ以上の情報を含
む。
【0029】本発明の第12の態様による障害解析装置
は、第10の態様による障害解析装置において、ネット
ワークとの間のデータの授受の状態を示す情報が、キュ
ー情報及び前記ネットワークの混雑度を示す情報のうち
の1つ以上を含む。
【0030】本発明の第13の態様による障害検出装置
は、電子計算機システムの障害を検出する障害検出装置
において、前記電子計算機システムから、前記電子計算
機システムの内部の稼働状況を示す稼働情報を収集する
収集部と、前記稼働情報に基づいて前記障害を検出する
手段と、を備える。
【0031】本発明の第14の態様による障害検出装置
は、電子計算機システムの障害を検出する障害検出装置
において、前記電子計算機システムから、前記電子計算
機システムの内部の稼働状況を示す稼働情報、及び、前
記電子計算機システムと前記電子計算機システムに接続
されたネットワークとの間のデータの授受の状態を示す
情報、を収集する収集部と、前記稼働情報及び前記ネッ
トワークとの間のデータの授受の状態を示す情報に基づ
いて、前記障害を検出する手段と、を備える。
【0032】本発明の第15の態様による障害検出装置
は、第13又は14の態様による障害検出装置におい
て、稼働情報が、電子計算機システムの内部間のデータ
の授受の状態を示す情報、動作中のアプリケーションの
状態を示す情報、CPU稼働率を示す情報、及び、記憶
装置の使用状態を示す情報、のうちの1つ以上の情報を
含む。
【0033】本発明の第16の態様による障害検出装置
は、第14の態様による障害検出装置において、ネット
ワークとの間のデータの授受の状態を示す情報が、キュ
ー情報及び前記ネットワークの混雑度を示す情報のうち
の1つ以上を含む。
【0034】本発明の第17の態様による障害解析装置
は、アプリケーションが搭載された運用電子計算機シス
テムの障害を、前記アプリケーションが搭載された保守
用電子計算機システムを用いて、解析する障害解析装置
において、前記運用電子計算機システムに対するユーザ
の操作の履歴を示す操作履歴情報、前記運用電子計算機
システムの障害の発生状況を示す障害発生状況情報、及
び、前記運用電子計算機システムにおける前記アプリケ
ーションの動作環境を示す環境情報を、前記運用電子計
算機システムから収集する収集部と、前記収集部により
収集された情報を送信する送信部と、前記送信部により
送信された情報を受信する受信部と、予め前記アプリケ
ーションの動作が保証された、前記アプリケーションの
動作環境を示す標準環境情報を、格納した標準環境ファ
イルと、前記受信部により受信された情報と前記標準環
境情報とに基づいて、前記保守用電子計算機システムを
用いて前記障害を解析する解析処理部と、を備える。
【0035】本発明の第18の態様による障害解析装置
は、第17の態様による障害解析装置において、解析処
理部は、受信部により受信された操作履歴情報に基づい
て、ユーザが運用電子計算機システムに対して行った操
作による入力と同様の入力を保守用電子計算機システム
に供給する再現処理を行う再現部と、前記保守用電子計
算機システムから前記再現処理に起因する再現状況情報
であって前記受信部により受信した障害発生状況情報に
対応する再現状況情報を収集する第2の収集部と、前記
障害発生状況情報と前記再現状況情報とを比較して障害
が再現されたか否かを判定する判定部と、前記保守用電
子計算機システムにおけるアプリケーションの動作環境
が制御に応じた動作環境に自動的に又は前記保守用電子
計算機システムのユーザにより修正されるように、前記
保守用電子計算機システムに指令を供給する環境修正部
と、前記受信部により受信された環境情報及び前記標準
環境ファイルに格納された標準環境情報に基づいて前記
再現部、前記判定部及び前記環境修正部を制御し、前記
判定部の判定結果に従って前記運用電子計算機システム
の障害を解析する手段と、を備える。
【0036】本発明の第19の態様による障害解析装置
は、第17の態様による障害解析装置において、解析処
理部による解析結果に基づいて、運用電子計算機システ
ムの障害を復旧させるために必要な復旧情報を作成する
復旧情報作成部と、前記復旧情報を送信する第2の送信
部と、前記第2の送信部により送信された復旧情報を受
信する第2の受信部と、前記第2の受信部により受信さ
れた復旧情報が前記運用電子計算機システムのユーザに
通知されるように通知処理を行う通知部と、を更に備え
る。
【0037】本発明の第20の態様による障害解析装置
は、第17の態様による障害解析装置において、解析処
理部による解析結果に基づいて、運用電子計算機システ
ムの障害を復旧させるために必要な復旧情報を作成する
復旧情報作成部と、前記復旧情報を送信する第2の送信
部と、前記第2の送信部により送信された復旧情報を受
信する第2の受信部と、前記第2の受信部により受信さ
れた復旧情報に基づいて、前記運用電子計算機システム
の障害を復旧させる復旧部と、を更に備える。
【0038】本発明の第21の態様による障害解析装置
は、アプリケーションが搭載された運用電子計算機シス
テムの障害を、前記アプリケーションが搭載された複数
の保守用電子計算機システムであって前記アプリケーシ
ョンの動作環境の少なくとも一部が互いに異なる複数の
保守用電子計算機システムを用いて、解析する障害解析
装置において、前記運用電子計算機システムに対するユ
ーザの操作の履歴を示す操作履歴情報、前記運用電子計
算機システムの障害の発生状況を示す障害発生状況情
報、及び、前記運用電子計算機システムにおける前記ア
プリケーションの動作環境を示す環境情報を、前記運用
電子計算機システムから収集する収集部と、前記複数の
保守用電子計算機システムにそれぞれ対応した複数の受
信部と、前記複数の保守用電子計算機システムのうち
の、前記運用電子計算機システムにおける前記アプリケ
ーションの動作環境と同一の動作環境に設定し得る所定
の保守用電子計算機システムに対応する受信部に、前記
収集部により収集された情報を送信する送信部と、予め
前記アプリケーションの動作が保証された、前記アプリ
ケーションの動作環境を示す標準環境情報を、格納した
標準環境ファイルと、前記受信部により受信された情報
と前記標準環境情報とに基づいて、前記所定の保守用電
子計算機システムを用いて、前記障害を解析する解析処
理部と、を備える。
【0039】本発明の第22の態様による障害解析装置
は、第21の態様による障害解析装置において、解析処
理部は、受信部により受信された操作履歴情報に基づい
て、ユーザが運用電子計算機システムに対して行った操
作による入力と同様の入力を、前記所定の保守用電子計
算機システムに供給する再現処理を行う再現部と、前記
所定の保守用電子計算機システムから前記再現処理に起
因する再現状況情報であって前記受信部により受信した
障害発生状況情報に対応する再現状況情報を収集する第
2の収集部と、前記障害発生状況情報と前記再現状況情
報とを比較して障害が再現されたか否かを判定する判定
部と、前記所定の保守用電子計算機システムにおけるア
プリケーションの動作環境が制御に応じた動作環境に自
動的に又は前記前記所定の保守用電子計算機システムの
ユーザにより修正されるように、前記所定の保守用電子
計算機システムに指令を供給する環境修正部と、前記受
信部により受信された環境情報及び前記標準環境ファイ
ルに格納された標準環境情報に基づいて前記再現部、前
記判定部及び前記環境修正部を制御し、前記判定部の判
定結果に従って前記運用電子計算機システムの障害を解
析する手段と、を備える。
【0040】
【作用】本発明の第1乃至8の態様の障害解析装置によ
れば、電子計算機システムの障害が、操作履歴情報、障
害発生状況情報、環境情報及び標準環境情報に基づいて
解析される。したがって、各ユーザ毎に異なるアプリケ
ーションの動作環境に応じて、障害の原因を解析するこ
とができる。
【0041】本発明の第5乃至12の態様の障害解析装
置によれば、電子計算機システムの障害が、電子計算機
システムの内部の稼働状況を示す稼働情報に基づいて解
析される。したがって、前記電子計算機システム上の所
定のアプリケーション以外に他のアプリケーションも動
作していて前記所定のアプリケーション以外の他のアプ
リケーションが障害の原因となっているような場合に発
生する障害を解析することができる。この点から、電子
計算機システムの障害の保守範囲を明確に区別すること
ができる。
【0042】本発明の第6、8、10及び12の態様の
障害解析装置によれば、電子計算機システムの障害が、
稼働情報、及び、前記電子計算機システムと前記電子計
算機システムに接続されたネットワークとの間のデータ
の授受の状態を示す情報に基づいて解析される。したが
って、前記ネットワークに接続されている他の装置の不
調が障害の原因となっていたり、そのネットワークの混
雑や不調が障害の原因となっていたりするような場合に
発生する障害を解析することができる。この点から、電
子計算機システムの障害の保守範囲を明確に区別するこ
とができる。
【0043】本発明の第13乃至16の態様の障害検出
装置によれば、電子計算機システムの障害が、電子計算
機システムの内部の稼働状況を示す稼働情報に基づいて
検出される。したがって、前記電子計算機システム上の
所定のアプリケーション以外に他のアプリケーションも
動作していて前記所定のアプリケーション以外の他のア
プリケーションが障害の原因となっているような場合に
発生する障害、すなわち、従来の手法では検出が不可能
であったエラーメッセージの出ない障害、を自動的に検
出することができる。
【0044】本発明の第14及び15の態様の障害検出
装置によれば、電子計算機システムの障害が、稼働情
報、及び、前記電子計算機システムと前記電子計算機シ
ステムに接続されたネットワークとの間のデータの授受
の状態を示す情報に基づいて検出される。したがって、
前記ネットワークに接続されている他の装置の不調が障
害の原因となっていたり、そのネットワークの混雑や不
調が障害の原因となっていたりするような場合に発生す
る障害、すなわち、従来の手法では検出が不可能であっ
たエラーメッセージの出ない障害、を自動的に検出する
ことができる。
【0045】本発明の第17乃至22の態様の障害解析
装置によれば、第1乃至8の態様の障害解析装置と同様
に各ユーザ毎に異なるアプリケーションの動作環境に応
じて、障害の原因を解析することができる他、送信部及
び受信部を備えているので、運用電子計算機システムか
ら離れた遠隔地の保守端末において解析を行うことがで
きる。
【0046】本発明の第19及び20の態様の障害解析
装置によれば、復旧情報作成部及び復旧情報を送受信す
る送信部及び受信部と、通知部又は復旧部と、を備えて
いるので、遠隔地の保守端末から復旧情報をユーザに通
知し又は自動的に障害を復旧させることができる。
【0047】本発明の第21及び22の態様の障害解析
装置によれば、アプリケーションの動作環境の少なくと
も一部が互いに異なる複数の保守用電子計算機システム
が用意され、運用電子計算機システムにおけるアプリケ
ーションの動作環境と同一の動作環境に設定し得る所定
の保守用電子計算機システムが障害の解析に用いられれ
る。したがって、例えばハードウエア構成などのよう
に、環境修正部により修正することができないアプリケ
ーションの動作環境について、複数種類の状態でアプリ
ケーションの動作が予め保証されている場合において
も、保守端末においてユーザ端末と同一の動作環境で障
害を解析することができる。
【0048】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の第一の実施例による障害解
析装置について、図1から図8を用いて説明する。
【0049】図1は、本実施例による障害解析装置の構
成を示す機能ブロック図である。本実施例による障害解
析装置は、図1に示すように、アプリケーション2が搭
載された電子計算機システム1の障害を解析するように
構成されている。
【0050】本実施例では、電子計算機システム1は、
アプリケーション2、ウインドシステム3及びオペレー
ティングシステム4を搭載した本体5と、本体5に接続
されたプリンタやCRTやディスク装置等の出力装置6
と、マウス等のポインティングデバイスやキーボードな
どの入力装置7とから構成されている。アプリケーショ
ン2等の数は限定されるものではない。電子計算機シス
テム1にはネットワーク8が接続されている。ネットワ
ーク8には、プリンタ9が接続されたプリンタサーバ1
0、メールサーバ11及びファイルサーバ12が接続さ
れている。
【0051】なお、電子計算機システム1の構成はこの
ような構成に限定されるものではなく、また、電子計算
機システム1にはネットワーク8が接続されていなくて
もよい。
【0052】図1に示すように、本実施例による障害解
析装置は、電子計算機システム1から所定の情報を収集
する収集部20と、予め前記アプリケーション2の動作
が保証された前記アプリケーション2の動作環境(標準
動作環境)を示す標準環境情報を格納した標準環境ファ
イルと30、解析制御部31と、変更情報ファイル32
と、再現部33と、環境修正部34と、通知部35と、
から構成されている。
【0053】収集部20は、時間を知らせるタイマ21
と、収集すべき情報の項目及び収集すべきタイミングを
指定する情報を格納した収集情報指定ファイル22と、
収集した情報を記録する記録ファイル23と、収集情報
指定ファイル22を参照しながら、収集すべき情報を記
録ファイル23に記録させる情報記録制御部24と、か
ら構成されている。収集部20の構成は、このような構
成に限定されるものではないが、本実施例では、収集情
報指定ファイル22を用いて構成されているので、収集
すべき情報の変更や収集タイミング等の変更を容易に行
うことができる。
【0054】図2は、情報記録制御部24の動作の一例
を示すフローチャートである。情報記録制御部24は、
OS4やウインドシステム3やアプリケーション2の動
作中などに、収集情報指定ファイル22を参照しながら
常に障害解析に必要な情報等を収集している。
【0055】図2に示すように、情報記録制御部24
は、例えば電子計算機システム1の起動時に処理を開始
し、まず、処理41で、タイマ21等を参照しながら、
情報を収集すべきタイミングか否か判定する。情報を収
集すべきタイミングでない場合には、処理41に戻り情
報を収集すべきタイミングとなるまで待つ。情報を収集
すべきタイミングになると、処理42で、収集情報指定
ファイル22を参照しながら、情報を電子計算機システ
ム1から収集して記録ファイル23に記録させる。その
後、処理41に戻る。
【0056】次に、前記収集情報指定ファイル22の具
体的な内容の一例について、図3及び図4を参照して説
明する。
【0057】図3は収集情報指定ファイル22の内容の
具体例を示す一覧図であり、図4は図3の一覧図におい
て参照されるテーブルの内容の具体例を示す一覧図であ
る。
【0058】図3には、記録項目名(収集すべき情報の
種別)、記録頻度(収集タイミング)及び利用テーブル
名が示されている。また、図4には、テーブル名、具体
的な項目名及び属性が示されている。
【0059】本実施例では、収集情報指定ファイル22
は、図3に示すように、収集すべき情報として、アプリ
ケーションCの環境設定、アプリケーションDの環境設
定、アプリケーションEの環境設定、OSの環境設定、
ウインドシステム環境設定、ネットワーク環境設定、ハ
ードウエア構成、画面のイメージ情報、エラーメッセー
ジ情報、ポインティングデバイス入力、キー入力、動作
中アプリケーションリスト(動作中のアプリケーション
の状態を示す情報)、ディスクの使用状況、メモリの使
用状況、CPUの稼働率、及び、ネットワークの混雑度
を収集するように指定している。これらの情報の記録頻
度、これらの情報の具体的な項目や属性については、図
3及び図4から明らかであるので、その説明は省略す
る。なお、本例では、電子計算機システム1には、前記
アプリケーション2として、三つのアプリケーション
C,D,Eが搭載されているものとしている。
【0060】前述した収集される情報のうち、アプリケ
ーションCの環境設定、アプリケーションDの環境設
定、アプリケーションEの環境設定、OSの環境設定、
ウインドシステム環境設定、ネットワーク環境設定、及
び、ハードウエア構成は、電子計算機システム1におけ
るアプリケーションC,D,Eの動作環境を示す環境情
報に相当している。
【0061】前述した収集される情報のうち、画面のイ
メージ情報及びエラーメッセージ情報は、電子計算機シ
ステム1の障害の発生状況を示す障害発生状況情報に相
当している。
【0062】前述した収集される情報のうち、ポインテ
ィングデバイス入力及びキー入力は、電子計算機システ
ム1に対するユーザの操作の履歴を示す操作履歴情報に
相当している。
【0063】前述した収集される情報のうち、動作中ア
プリケーションリスト、ディスクの使用状況、メモリの
使用状況、及び、CPUの稼働率は、電子計算機システ
ム1の内部の稼働状況を示す稼働状況情報に相当してい
る。
【0064】前述した収集される情報のうち、ネットワ
ークの混雑度は、電子計算機システム1とネットワーク
8との間のデータの授受の状態を示す情報に相当してい
る。
【0065】情報記録制御部24の一般的な動作の一例
については既に説明したが、一層理解を容易にするた
め、以下に、情報記録制御部24の動作の具体例につい
て、図2乃至図4を参照して説明する。
【0066】例えば、図2の処理41で「印刷ボタンを
選択」ということを示すユーザによるマウスの操作入力
が来たと判断した場合、処理42では、収集情報指定フ
ァイル22から図3の「ポインティングデバイス入力
入力時 テーブル7」を読みとり、記録テーブルである
図4の「テーブル7」を参照して、例えば「時刻15:36
に、ウインドIDが3013番、ウインド内座標(20,25)、
メニューIDが10102番のメニューが左一回クリックされ
た」という旨の情報を、記録ファイル23に『15:36 30
13 (20,25) 10102 left-single』と記録する。
【0067】また、例えば、処理41でタイマ21から
「30秒」信号が来たと判断した場合、処理42では収
集情報指定ファイル22から図3の「ネットワークの混
雑度30秒ごと テーブル11」を読みとり、記録テー
ブルである図4の「テーブル11」を参照し、オペレー
ティングシステム4から収集した「15時40分00秒からの
30秒間に、入出力データの量が26098バイトでその混雑
率は24%」という旨のデータを、記録ファイル23に『1
5:40"30 26098 24』と記録する。
【0068】なお、本実施例では、前記収集部20は、
障害発生前の情報を収集する機能を有するのみならず、
電子計算機システム1から、図1に示す再現部33によ
る再現処理に起因する再現状況情報であって前記障害発
生状況情報に対応する再現状況情報を収集する機能も有
している。すなわち、本実施例では、前記情報記録制御
部24は、障害発生前のみならず障害解析中にも、図3
で指定された情報のうち、画面のイメージ情報及びエラ
ーメッセージ情報を、前記再現状況情報として収集し続
けるようになっている。
【0069】次に、図1に示された標準環境ファイル3
0について、図5を参照して説明する。
【0070】図5は、標準環境ファイル30の内容の具
体例を示す一覧図である。図5には、テーブル名(格納
された情報の種別)、具体的な項目名及び属性が示され
ている。
【0071】本実施例では、図5に示すように、アプリ
ケーションDに関する標準環境情報として、アプリケー
ションDの標準環境設定、OSの標準環境設定、ウイン
ドシステムの標準環境設定、ネットワークの標準環境設
定、及び、ハードウエアの標準構成が格納されている。
これらの情報の具体的な項目や属性については、図5か
ら明らかであるので、その説明は省略する。
【0072】なお、図5は、アプリケーションDに関す
る標準環境情報のみを示しているが、同様に、他のアプ
リケーションC,Eに関する標準環境情報も標準環境フ
ァイル30に格納されている。もっとも、保守対象がア
プリケーションDのみである場合には、他のアプリケー
ションC,Eに関する標準環境情報は不要である。
【0073】図5と図3及び図4との比較からわかるよ
うに、標準環境ファイル30に格納されている標準環境
情報は、前述した収集部20により収集される前記環境
情報と対応している。
【0074】再び図1を参照すると、変更情報ファイル
32には、収集部20により収集された環境情報と標準
環境ファイル30に格納された標準環境情報とに基づい
て、解析制御部31により作成された、環境情報と標準
環境情報と間の相違点を示す変更情報が、格納される。
なお、変更情報ファイル32は、後述する処理を効率良
く行うために設けられており、取り除いてもよい。
【0075】また、再現部33は、解析制御部31の制
御下で、前記操作履歴情報に基づいて、ユーザが行った
操作による入力と同様の入力を電子計算機システム1に
供給する再現処理を行う。
【0076】環境修正部34は、電子計算機システム1
における保守対象のアプリケーションの動作環境が解析
制御部31の制御に応じた動作環境に自動的に又はユー
ザにより修正されるように、電子計算機システム1に指
令を供給する。
【0077】通知部35は、解析制御部31の制御に応
じた通知内容がユーザに通知されるように、電子計算機
システム1に指令を供給する。
【0078】さらに、解析制御部31は、前記障害発生
状況情報と前記再現状況情報とを比較して障害が再現さ
れたか否かを判定する判定部としての機能と、前記環境
情報及び前記標準環境情報に基づいて再現部33、環境
修正部34及び前記判定部としての機能を制御し、前記
判定による結果に従って電子計算機システム1の障害を
解析する機能と、を有している。
【0079】以上の説明からわかるように、本実施例で
は、前記再現状況情報を収集する収集部20の機能、再
現部33、環境修正部34及び前記解析制御部31が、
前記操作履歴情報、前記障害発生状況情報、前記環境情
報及び前記標準環境情報に基づいて、電子計算機システ
ム1の障害を解析する解析処理部を構成している。
【0080】なお、解析制御部31は、前記稼働情報、
及び、電子計算機システム1とネットワーク8との間の
データの授受を示す情報に基づいて、電子計算機システ
ム1の障害を解析する解析処理部としての機能も、有し
ている。
【0081】次に、解析制御部31の具体的な動作の一
例を、「ハードウエア構成がBであるアプリケーション
Dを操作中、メニューから印刷ボタンを選択したのに印
刷されない」場合を例として、図6乃至図8を用いて説
明する。ただし、このとき印刷で利用するプリンタ制御
プログラムは、ユーザの計算機(電子計算機システム
1)上にあるものとする。
【0082】図6は、解析制御部31の具体的な動作の
一例を示している。解析制御部31は、例えば電子計算
機システム1の起動時に動作を開始し、まず、処理50
2で、ユーザによる入力装置7からの「障害解析」の開
始を指令する入力が来たか否か(すなわち、障害受付を
したか否か)を判断する。障害受付をしたか否かとして
は、電子計算機システム1からエラーメッセージが得ら
れたか否かを判断してもよい。障害受付をしていない場
合は処理502に戻り、障害受付をするまで待つ。障害
受付をした場合には、処理503に移行する。このと
き、障害受付をした旨(すなわち、障害解析処理を開始
する旨)旨のメッセージが電子計算機システム1のCR
T等の出力装置6に表示されるように、指令を通知部3
5等を介して電子計算機システム1に出して、ユーザに
受付動作を知らせることも可能である。
【0083】処理503では、ユーザー端末(電子計算
機システム1)がどこをどのようにカスタマイズ等して
いるかを知るために、収集部20により収集された情報
のうちのユーザ端末の環境設定に関する情報とハードウ
エア構成について(すなわち、前記環境情報について)
標準環境ファイル30との比較を項目ごとに行ない、違
いを変更情報として変更情報ファイル32に記録する。
【0084】標準環境ファイル30は図5に示すように
保守対象となっているアプリケーションの標準環境情報
を持っているので、それぞれのユーザ端末がどこをどの
ようにカスタマイズ等しているのかを効率的に比較解析
することができる。
【0085】例えば、図3に示す「アプリケーションD
環境設定」の中の項目「参照ファイル」(図4のテーブ
ル1を参照)について、ユーザの設定では「ファイル名
は/home/group1/fontsで、所有者に読み書き実行権とグ
ループ全員に読み実行権があり、所有者は一般ユーザ」
であったのに対し、標準環境情報では「ファイル名は/u
sr/lib/fontsで、所有者に読み書き実行権と全員に読み
実行権があり、所有者はシステム管理者」であった場
合、 『アプリケーションD環境設定:参照ファイル, ユーザ設定 /home/group1/fonts,所有者に読み書き実行
権とグループ員に読み実行権,一般ユーザ 標準設定 /usr/lib/fonts,所有者に読み書き実行権と
全員に読み実行権,システム管理者 』 のように、変更情報ファイル32に記録する。
【0086】同様に、「OSの環境設定」の項目「プリ
ンタ制御プログラム」の制御プログラムの版がユーザの
設定と標準環境情報との間で異なっている場合、 『OSの環境設定:プリンタ制御プログラム ユーザ設定 printer1, 2.1版 標準設定 printer1, 2.3版 』 のように、変更情報ファイル32に記録する。
【0087】さらに「OSの環境設定」で、端末制御プ
ログラムの版が異なる場合、 『OSの環境設定:端末制御プログラム ユーザ設定 tty1, 5.0版 標準設定 tty1, 6.2版 』 と変更情報ファイル32に記録する。
【0088】このように、全ての変更箇所について同様
の処理を行ない、変更情報を変更情報ファイル32に記
録する。
【0089】次に、処理505では、障害の再現性から
保守対象アプリケーションに問題があるか確認するた
め、再現部33を制御して、記録ファイル23に記録さ
れた前記操作履歴情報に基づいて、ユーザが行った操作
による入力と同様の入力を電子計算機システム1に供給
する再現処理を行う。処理506では、記録ファイル2
3に記録された情報のうち前記障害発生状況情報(本実
施例では、障害発生時に得られた画面のイメージ情報や
エラーメッセージ情報)と前記再現状況情報(処理50
5の再現処理に起因したもので、障害発生状況情報に対
応した情報)とを比較して、障害が再現したかどうか判
定する。
【0090】まず、処理506で障害が再現した判定さ
れた場合から説明する。処理506で障害が再現したと
判定された場合、標準動作環境における障害の再現性か
らアプリケーション自体に問題があるか否かを確認する
ため、処理508で環境修正部34を制御して変更情報
ファイル32を参照しながら電子計算機システム1を標
準動作環境に戻し、処理509で、処理505と同様に
再現部33を制御して操作履歴情報により障害の再現処
理を再び行う。次に、処理510で、処理506と同様
に障害が再現したかどうか判定する。
【0091】処理510で障害が再現したと判定された
場合、アプリケーション固有のエラーの可能性があるの
で、当該アプリケーションの開発メーカに連絡するなど
より詳しい解析が必要になると判断し、処理512でそ
の旨を通知部35を介してユーザに知らせ、処理を終了
する。このとき開発メーカの解析に役に立つ情報とし
て、変更情報ファイル32、記録ファイル23及び当該
障害解析装置の処理の履歴等をファイルやプリンター及
び外部記憶装置に出力してもよい。
【0092】処理510で障害が再現しなかったと判定
された場合、障害の原因となっている電子計算機システ
ム1におけるアプリケーションの動作環境を特定するた
めに、図7に示すような原因特定処理511を行なう。
【0093】図7は、原因特定処理511の処理のなが
れの一例を示す処理フローである。処理702では、障
害の原因となっている可能性のある標準動作環境と違う
環境の組合せリストを、変更情報ファイル32を参照し
ながら作る。
【0094】例えば、変更箇所として、 『1.アプリケーションB環境設定:参照ファイル、 2.OSの環境設定:プリンタ制御プログラム、 3.OSの環境設定:端末制御プログラム 』 という三つがあった場合、変更箇所の組合せリストは、
『1、2、3、1と2、1と3、2と3、1と2と3』
となる。
【0095】まず、処理703で最初の組合せ「1」を
選び、処理704で、変更箇所「1」のみをユーザの設
定とするとともに、残りをすべて標準動作環境とするよ
うに、電子計算機システム1の動作環境を環境修正部3
4を制御して変更する。次に、処理705で、処理50
5と同様に再現部33を制御してユーザの操作履歴によ
り障害の再現処理を行う。次に、処理706で、処理5
06と同様に障害が再現したか判断する。
【0096】障害が再現しなかった場合、選択した
「1」の変更箇所には問題がないと判断し、処理703
で次の組合せとして「2」を選ぶ。
【0097】同様に処理704、705、706を行な
う。処理706で障害が再現したと判断された場合、処
理707で、環境修正部34を制御して、今回選択した
動作環境「2」を標準動作環境と同じにし、残りはすべ
てユーザの環境設定通りの動作環境とする。そして、処
理708で再現部33を制御して操作履歴により障害の
再現処理を行い、処理709で電子計算機システム1が
正常に動くか否か判定する。この判定は、例えば、処理
506と同様に障害が再現したか否かにより行う。
【0098】処理709で正常に動くことを確認した場
合、処理710で原因は変更箇所「2」にあったことが
特定できたとし、ここでその結果を通知部35を介して
ユーザに出力して処理を終る。
【0099】一方、処理709で正常に動かなかったと
判断された場合、原因は「2」だけではないと判定し、
処理703で「2」を含む「2と3」を選択する。
【0100】以下同様に原因となる動作環境の違いが特
定できるまで組合せは全てを網羅するように処理を繰り
返す。
【0101】このようにしてユーザ毎に異なるアプリケ
ーションの動作環境に応じて障害を正確に再現しながら
障害の原因を洩れなく解明することが可能である。
【0102】なお、図7に示す原因特定処理511のた
めの各処理(例えば、処理703、706、709)
は、ユーザ又は保守者の入力を受け付けて、対話的に行
なってもよい。
【0103】次に、図6に示す処理506で障害が再現
しなかったと判定された場合を説明する。
【0104】処理506で障害が再現しなかったと判定
された場合、当該アプリケーションには問題のないこと
が明確になる。このような場合でも図8に示す原因推測
処理507を行なうことにより、ユーザへのアドバイス
を生成することが可能である。
【0105】図8は原因推測処理507の処理のながれ
の一例を示す処理フローである。処理802では、発生
した障害がネットワークに関連する障害かを確認するた
め、操作履歴情報に基づいて、入力されたコマンドがネ
ットワークを利用するコマンドかを確認する。ネットワ
ークを利用するコマンドだった場合、処理803では、
記録ファイル23の中のネットワークの混雑度を参照し
て、これが基準値より高くないかを判断する。ネットワ
ークの混雑率が高い場合、処理804でネットワークの
混雑が原因である可能性がある旨を通知部35等を介し
て音声または出力によりユーザに知らせて処理を終了す
る。一方、処理803でネットワークの混雑度が正常だ
った場合、処理805においてネットワーク上の他の計
算機に障害がある可能性がある旨を通知部35等を介し
て音声または出力によりユーザに知らせて処理を終了す
る。
【0106】処理802においてネットワーク利用のコ
マンドでないと判断された場合、処理806で記録ファ
イル23の中の動作中アプリケーションリスト情報を参
照して、入出力制御プログラムの状態が正常か判断す
る。
【0107】ここで入出力制御プログラムの状態が正常
でなかった場合、処理807により入出力制御プログラ
ムが不調の可能性がある旨を通知部35を介してユーザ
に知らせ、処理を終了する。
【0108】また、入出力制御プログラムの状態が正常
だった場合、処理808で、障害の原因は保守対象アプ
リケーション以外のアプリケーションもしくはOS、ウ
ィンドシステムにある可能性がある旨を通知部35を介
してユーザに知らせ、処理を終了する。
【0109】以上説明したように、本実施例による障害
解析装置によれば、電子計算機システム1の障害が、操
作履歴情報、障害発生状況情報、環境情報及び標準環境
情報に基づいて解析される。したがって、各ユーザ毎に
異なるアプリケーションの動作環境に応じて、障害の原
因を解析することができる。
【0110】特に、本実施例によれば、収集情報指定フ
ァイル22により指定された詳細な情報をもとに障害を
解析するので、OS、ウインドシステムやアプリケーシ
ョンの多彩な組合せを含む各ユーザ毎に異なるアプリケ
ーションの動作環境を考慮して、正確に障害を解析でき
る。また、本実施例によれば、OS、ウインドシステム
やアプリケーションの多彩な組合せを含めた各ユーザ毎
に異なるアプリケーションの動作環境などから起こる障
害も、標準動作環境との違いを明確にして解析するの
で、もれなく障害の原因を解析できる。
【0111】また、本実施例による障害解析装置によれ
ば、再現部33、環境修正部34を備え、解析制御部3
1において、図6の処理502〜512及び図7の処理
702〜710に示すように、電子計算機システム1の
動作環境を変更しつつ障害の再現を行うことによって障
害を解析しているので、動作環境に起因する障害を正確
に解析することができる。
【0112】さらに、本実施例による障害解析装置によ
れば、図8の処理806〜808に示すように、電子計
算機システム1の障害が、電子計算機システム1の内部
の稼働状況を示す稼働情報(本実施例では、動作中アプ
リケーションリスト)に基づいて解析される。したがっ
て、前記電子計算機システム1上の所定のアプリケーシ
ョン以外に他のアプリケーションも動作していて前記所
定のアプリケーション以外の他のアプリケーションが障
害の原因となっているような場合に発生する障害を解析
することができる。この点から、電子計算機システム1
の障害の保守範囲を明確に区別することができる。
【0113】さらにまた、本実施例による障害解析装置
によれば、図8の処理803〜805に示すように、電
子計算機システム1の障害が、前記電子計算機システム
1と前記電子計算機システム1に接続されたネットワー
ク8との間のデータの授受の状態を示す情報(本実施例
では、ネットワークの混雑度)に基づいて解析される。
したがって、前記ネットワーク8に接続されている他の
装置の不調が障害の原因となっていたり、そのネットワ
ーク8の混雑や不調が障害の原因となっていたりするよ
うな場合に発生する障害を解析することができる。この
点からも、電子計算機システム1の障害の保守範囲を明
確に区別することができる。
【0114】なお、本発明では、本実施例による障害解
析装置を、例えば以下に説明するように変形することも
できる。
【0115】すなわち、第一に、本実施例において、図
1に示す収集部20において前記稼働状況情報及び前記
電子計算機システム1とネットワーク8との間のデータ
の授受の状態を示す情報の収集を行わず、図6に示す原
因特定処理511(すなわち、図7に示す処理)を行わ
なくてもよい。この場合、図6に示す処理506で障害
が再現されなかったと判定された場合には、例えば、当
該アプリケーションには問題がない旨を通知部35を介
してユーザに知らせてもよい。このように本実施例を変
形した場合であっても、各ユーザ毎に異なるアプリケー
ションの動作環境に応じて、障害の原因を解析すること
ができる。
【0116】第二に、電子計算機システム1がネットワ
ーク8に接続されていない場合などには、本実施例にお
いて、図8における処理802〜805を行わず、処理
806から原因推定処理507を開始してもよい。この
場合には、図1に示す収集部20において前記電子計算
機システム1とネットワーク8との間のデータの授受の
状態を示す情報の収集を行う必要がない。
【0117】第三に、本実施例において、図1に示す収
集部20において前記稼働状況情報及び前記電子計算機
システム1とネットワーク8との間のデータの授受の状
態を示す情報のみを収集し、図1に示す変更情報ファイ
ル32、標準環境ファイル30、再現部33及び環境修
正部34を取り除き、解析制御部31において、図6の
処理502の次に図8に示す処理のみを行ってもよい。
この場合には、アプリケーションの環境に応じた障害の
解析はできないものの、前記所定のアプリケーション以
外の他のアプリケーションが障害の原因となっているよ
うな場合に発生する障害や、前記ネットワーク8に接続
されている他の装置の不調が障害の原因となっていた
り、そのネットワーク8の混雑や不調が障害の原因とな
っていたりするような場合に発生する障害を解析するこ
とができる。この点から、電子計算機システム1の障害
の保守範囲を明確に区別することができる。
【0118】(実施例2)以下、本発明の第二の実施例
について、図9から図15を用いて説明する。
【0119】図9は、本実施例による障害解析/検出装
置の構成を示す機能ブロック図である。
【0120】本実施例による障害解析/検出装置は、前
述の本発明の第一の実施例による障害解析装置に、本発
明の一実施例による障害検出装置を付加したものであ
る。
【0121】したがって、図9において、図1に示す構
成と同一又は対応する構成要素には同一符号を付し、そ
の説明は省略する。
【0122】図9に示す障害解析/検出装置が図1に示
す障害解析装置と異なる点は、収集すべき情報の項目及
び収集すべきタイミングを指定する情報を格納したモニ
タ情報指定ファイル52と、収集した情報を記録するモ
ニタ記録ファイル53と、モニタ情報指定ファイル52
を参照しながら、収集すべき情報をモニタ記録ファイル
53に記録させる情報記録制御部54と、検出処理を行
う検出処理部55と、が付加された点のみであり、主と
してこれらの付加された構成要素により本発明の一実施
例による障害検出装置が構成されている。
【0123】この障害検出装置は、基本的には、図1に
示す障害解析装置と独立して動作するものである。
【0124】図10は、情報記録制御部54の動作の一
例を示すフローチャートである。情報記録制御部54
は、前述した情報記録制御部24と同様の動作を行うも
のであり、OS4やウインドシステム3やアプリケーシ
ョン2の動作中などに、モニタ情報指定ファイル52を
参照しながら常に障害検出に必要な情報等を収集してい
る。
【0125】図10に示すように、情報記録制御部54
は、例えば電子計算機システム1の起動時に処理を開始
し、まず、処理61で、タイマ21を参照しながら、情
報を収集すべきタイミングか否か判定する。情報を収集
すべきタイミングでない場合には、処理61に戻り情報
を収集すべきタイミングとなるまで待つ。情報を収集す
べきタイミングになると、処理62で、モニタ情報指定
ファイル52を参照しながら、情報を電子計算機システ
ム1から収集してモニタ記録ファイル53に記録させ
る。その後、処理61に戻る。
【0126】次に、前記モニタ情報指定ファイル52の
内容の具体例について、図11及び図13を参照して説
明する。
【0127】図11はモニタ情報指定ファイル52の内
容の具体例を示す一覧図であり、図12は図11の一覧
図において参照されるテーブルの内容の具体例を示す一
覧図である。
【0128】図11には、記録項目名(収集すべき情報
の種別)、記録頻度(収集タイミング)、利用テーブル
名及び備考が示されている。また、図12には、テーブ
ル名、具体的な項目名及び属性が示されている。
【0129】本実施例では、モニタ情報指定ファイル5
2は、図11に示すように、収集すべき情報として、メ
ッセージ出力キュー情報、バックグラウンドキュー情
報、マウス入力キュー情報、キーボード入力キュー情
報、ネットワーク入力キュー情報、ネットワーク出力キ
ュー情報、及び、プリンタ出力キュー情報を収集するよ
うに指定している。これらの情報の記録頻度、これらの
情報の具体的な項目や属性については、図11及び図1
2から明らかであるので、その説明は省略する。
【0130】前述した収集される情報のうち、メッセー
ジ出力キュー情報、バックグラウンドキュー情報、マウ
ス入力キュー情報、キーボード入力キュー情報、及び、
プリンタ出力キュー情報は、電子計算機システム1の内
部の稼働状況を示す稼働状況情報、具体的には、電子計
算機システム1の内部(なお、「内部」はネットワーク
に対する内側を意味するものとする。)間のデータの授
受の状態を示す情報に相当している。
【0131】前述した収集される情報のうち、ネットワ
ーク入力キュー情報及びネットワーク出力キュー情報
は、電子計算機システム1とネットワーク8との間のデ
ータの授受の状態を示す情報に相当している。
【0132】情報記録制御部54の一般的な動作の一例
については既に説明したが、一層理解を容易にするた
め、以下に、情報記録制御部54の動作の具体例につい
て、図10乃至図12を参照して説明する。
【0133】例えば、例えばタイマ21から「20秒」
信号が来た場合、図10の処理61で情報収集タイミン
グであると判断し、処理62で、モニタ情報指定ファイ
ル52から図11の「メッセージ出力キュー情報 20
秒ごと テーブル1」から「プリンタ出力キュー情報
20秒ごと テーブル1」まで全ての情報を読みとり、
記録テーブルである図12のそれぞれの情報に対応する
「テーブル1」から「テーブル3」を参照して、ウイン
ドマネージャやOS等から情報を収集する。
【0134】図13に、モニタ記録ファイル53に記録
された図11に示す「プリンター出力キュー情報」の出
力例を示す。ここでは、現在のプリンタ出力キューにあ
る情報が「 情報名notesは45902バイトで現在処理中、r
eport1は2356バイトで処理待ち1番、report2は194バイ
トで処理待ち2番、memo1は29456バイトで処理待ち3番
であり、前回10秒前よりreport2の194バイトとmemo1の2
9456バイト増えており、letterの20バイトとletter2の1
957バイトは減少分である。」だった場合、プリンタ出
力キュー情報が図13に示すようにモニタ記録ファイル
53に記録される。
【0135】再び図9を参照すると、検出処理部55
は、図9に示す収集部20により収集された情報のう
ち、前記稼働情報に基づいて、又は、前記稼働情報及び
前記電子計算機システム1とネットワーク8との間のデ
ータの授受の状態を示す情報に基づいて、電子計算機シ
ステム1の障害を検出する。
【0136】検出処理部55の動作の一例を図14に示
す。検出処理部55は、例えば電子計算機システム1の
起動時に処理を開始し、まず、処理70でタイマー21
から順次得られる所定のタイマー信号が来たか否か判定
する。タイマー信号が来なければ、処理70に戻り、タ
イマー信号が来るまで待つ。タイマー信号が来ると、処
理71で、モニタ項目ごとの検出処理を行う。その後、
処理70に戻る。なお、処理70を行わずに処理71の
みを順次繰り返してもよい。
【0137】例えば、キューごとの処理を30秒ごとに
行なうと設定した場合、タイマ21からの信号を処理7
0で受けとり、30秒ごとにキューごとの処理71が呼
び出される。キューごとの処理71は、図11に示すキ
ュー情報ごとに行なわれる。このようにキューの状態を
監視することによって、例えば、ネットワーク8上の他
の計算機の状態を検出できる。
【0138】一例として、ネットワーク8上の他の計算
機をプリンタサーバ10とする場合に、印刷の処理が、 (1)サーバに印刷を依頼するアプリケーション (2)印刷依頼をする計算機上のプリンタ制御プログラ
ム (3)印刷依頼をする計算機上のプリンタ出力キュー (4)ネットワーク (5)サーバのプリンタ制御プログラム (6)プリンタサーバのプリンタ出力キュー (7)プリンタ の順に行なわれるものとする。また、印刷依頼をした計
算機(電子計算機システム1)上には、ネットワークや
サーバに発生した障害に関するエラーメッセージ等の出
力はないのが一般的なので、例えば、以下のように障害
の検出を行なう。
【0139】以下、図15に示すフローに基づいて、モ
ニタ項目ごとの検出処理71の中の一つの処理として、
プリンタ出力キューの処理の例について説明する。
【0140】まず、処理1401では、記録ファイル2
3の中の動作中アプリケーションリストの情報を参照し
て、サーバに印刷を依頼したアプリケーションは正常か
判断する。正常でなかった場合、処理1402におい
て、通知部35を介してこのアプリケーションに障害が
ある旨をユーザに知らせる処理をして終了する。ここ
で、このアプリケーションの再起動などの復旧処置を実
施してもよい。
【0141】印刷を依頼したアプリケーションが正常だ
った場合、処理1403において記録ファイル23の中
の動作中アプリケーションリストの情報を参照して、プ
リンタ制御プログラムが正常か判断する。正常でなかっ
た場合、処理1404において、通知部35を介してプ
リンタ制御アプリケーションに障害の可能性がある旨の
情報をユーザに知らせる出力を行ない処理を終了する。
【0142】プリンタ制御プログラムが正常だった場
合、処理1405において記録ファイル23の中のCP
Uの稼働率の情報を参照し、その稼働率が正常か判断す
る。ここで稼働率が基準値を越えて高い場合、処理14
06で図示しないカウンタの値を1つ増やして処理を終
了するが、一定時間内に前記カウンタの値が一定値を越
えた場合は、処理1406で計算機上の他のアプリケー
ションに何らか障害が発生している旨を通知部35を介
してユーザに知らせ処理を終了する。処理1406で前
記カウンタの値を一つ増やす時、CPUの稼働率が高い
旨をユーザに知らせることも可能である。なお、前記カ
ウンタの値は一定時間ごとに初期化される。
【0143】CPUの稼働率が正常だった場合、処理1
407において、図13に示したモニタ記録ファイル5
3に記録されたプリンタ出力キュー情報を参照して、サ
ーバに印刷を依頼した計算機(電子計算機システム1)
上のプリンタ出力キューにおいて情報が一向に処理され
ずたまる一方か判断する。ここでプリンタ出力キューが
異常だと判断した場合、処理1408において、記録フ
ァイル23の中のネットワークの混雑度の情報を参照
し、混雑度は正常か判断する。ここで混雑度が基準値を
越えて高い場合、処理1409において処理1406と
同様な処理を行ない、図示しないカウンタ値を一つ増や
すか、あるいは、このカウンタ値が一定値を越えた場合
はネットワークが混雑している旨の情報を通知部35を
介してユーザに出力し、処理を終了する。ここでネット
ワーク管理者にその旨を自動通知してもよい。
【0144】ネットワークが正常だった場合及び印刷を
依頼した計算機上のプリンタ出力キューが正常だった場
合、処理1410においてモニタ記録ファイル53を参
照してプリンタサーバのプリンタ出力キューに情報がた
まる一方か判断する。サーバのプリンタ出力キューが正
常な場合処理を終了するが、異常な場合、処理1411
でプリンタサーバのプリンタ制御アプリケーションに障
害の可能性がある旨の情報を通知部35を介してユーザ
に知らせる出力を行なって処理を終了する。ここでプリ
ンタサーバに障害情報を送り復旧を促してもよい。
【0145】以上のモニタ項目ごとの各処理においてユ
ーザに障害の原因を知らせるだけでなく、対処情報(障
害復旧情報)を保持しておいて障害の復旧処理を行なっ
てもよい。復旧処理は、自動的に行ってもよいし、対処
情報をユーザに知らせて復旧処理を順次促すなどしてユ
ーザと対話的に行なってもよい。
【0146】なお、図15中の処理1401〜1407
が電子計算機システム1の内部の稼働状況を示す稼働情
報に基づいて障害を検出する処理に相当し、図15中の
処理1408、1410が電子計算機システム1とネッ
トワーク8との間のデータの授受の状態を示す情報に基
づいて障害を検出する処理に相当している。
【0147】本実施例によれば、実施例1と同様に障害
解析を行うことができるのに加えて、前述した障害検出
装置を備えているので、従来の手法では検出が不可能で
あったエラーメッセージの出ない障害を自動的に検出す
ることができる。すなわち、本実施例では、前記稼働情
報及び電子計算機システム1とネットワーク8との間の
データの授受の状態を示す情報に基づいて障害を検出し
ている。このため、電子計算機システム1上の所定のア
プリケーション以外に他のアプリケーションも動作して
いて前記所定のアプリケーション以外の他のアプリケー
ションが障害の原因となっているような場合に発生する
障害や、前記ネットワーク8に接続されているサーバな
どの他の装置の不調が障害の原因となっていたり、その
ネットワーク8の混雑や不調が障害の原因となっていた
りするような場合に発生する障害、を自動的に検出する
ことができる。
【0148】なお、実施例1と同様の障害解析を行わず
に前述した障害の自動検出のみを行う場合には、図9に
示す収集部20で前記稼働情報及び電子計算機システム
1とネットワーク8との間のデータの授受の状態を示す
情報のみを収集し、図9に示す標準環境ファイル30、
解析制御部31、変更情報ファイル32、再現部33及
び環境修正部34を取り除くことができる。
【0149】また、前述した障害の自動検出において、
電子計算機システム1上の所定のアプリケーション以外
に他のアプリケーションも動作していて前記所定のアプ
リケーション以外の他のアプリケーションが障害の原因
となっているような場合に発生する障害のみを検出する
場合には、図9に示す収集部20で電子計算機システム
1とネットワーク8との間のデータの授受の状態を示す
情報を検出しなくてもよい。
【0150】ところで、図15に示すような処理は、電
子計算機システム1の障害の解析のためにも用いること
ができる。したがって、本実施例の変形例として、例え
ば、図9に示す解析制御部31が原因推測処理507と
して図8に示す処理の代わりに図15に示す処理を行っ
てもよい。また、図9に示す変更情報ファイル32、標
準環境ファイル30、再現部33及び環境修正部34を
取り除き、図9に示す解析制御部31において、図6の
処理502の次に図15に示す処理のみを行ってもよ
い。これらの場合には、図9に示す解析制御部31は図
9中の破線で示すようにモニタ記録ファイル53からも
必要な情報を得る。また、これらの場合には、検出処理
部55を取り除いてもよい。
【0151】これらの場合には、前記所定のアプリケー
ション以外の他のアプリケーションが障害の原因となっ
ているような場合に発生する障害や、前記ネットワーク
8に接続されている他の装置の不調が障害の原因となっ
ていたり、そのネットワーク8の混雑や不調が障害の原
因となっていたりするような場合に発生する障害を解析
することができる。この点から、電子計算機システム1
の障害の保守範囲を明確に区別することができる。
【0152】(実施例3)実施例2ではネットワーク8
上の他の計算機をサーバとしている場合を例に図9の検
出処理部55の動作について説明したが、実施例3とし
て、ネットワーク8を利用しないときの検出処理部55
の動作、その中でも特にモニタ項目ごとの処理71に関
する動作例を、図16に示す。
【0153】一例として、入出力処理が、 (1)入出力制御プロセス (2)入出力キュー (3)入出力デバイス の順で行なわれるものとする。このような場合は、入出
力キューを監視することによって障害を検出することが
可能である。
【0154】以下、図16に示すフローに基づいて入出
力キューの処理の例について説明する。
【0155】まず、処理1501で記録ファイル23の
中の動作中アプリケーションリスト情報を参照して、入
出力制御プロセスが正常か判断する。ここで、入出力制
御プロセスが正常でなかった場合、処理1502で入出
力制御プロセスに障害がある旨を通知部35を介してユ
ーザに知らせ、処理を終了する。
【0156】入出力制御プロセスが正常であった場合、
処理1503において、記録ファイル23の中のCPU
の稼働率の情報を参照し、稼働率は正常か判断する。こ
こで稼働率が基準値を越えて高い場合(正常でなかった
場合)、処理1504で図示しないカウンタの値を1つ
増やして処理を終了するが、一定時間内に前記カウンタ
の値が一定以上越えた場合は処理1504で他のアプリ
ケーションに何らか障害が発生している旨を通知部35
を介してユーザに知らせ処理を終了する。前記カウンタ
の値を一つ増やす時、稼働率が高い旨をユーザに知らせ
ることも可能である。なお、前記カウンタの値は一定時
間ごとに初期化される。
【0157】CPUの稼働率が正常であった場合、処理
1505で、図13に示したような内容を有するモニタ
記録ファイル53を参照し、入出力キューにおいて情報
が一向に処理されずたまる一方か判断する。
【0158】処理1505で入出力キューが正常だと判
断した場合には処理1501に戻るが、入出力キューが
異常だと判断した場合、処理1506において、モニタ
記録ファイル53を参照し、入出力キューの情報がウィ
ンドシステムのキューにたまる一方か判断する。
【0159】ウィンドシステムのキューにたまる一方だ
った場合、処理1507において記録ファイル23の中
の動作中アプリケーションリストの情報を参照して入出
力デバイスの状態を判断し、入出力デバイスの状態が正
常であれば、処理1510で、ウィンドシステムに障害
がある旨を通知部35を介してユーザに知らせ処理を終
了する。
【0160】一方、入出力デバイスの状態が正常でなか
った場合、処理1508で、入出力デバイスに障害があ
る旨を通知部35を介してユーザに知らせて処理を終了
する。
【0161】処理1506においてウィンドシステムの
キューに問題はなかったと判断された場合、処理150
9において、キューにたまる一方のイベント情報をアプ
リケーションごとに分類し、処理1511において特定
のアプリケーションに問題があるのか判断する。
【0162】アプリケーションが特定できた場合、処理
1513において特定アプリケーションに障害がある旨
を通知部35を介してユーザに知らせて処理を終了する
が、アプリケーションが特定できない場合、処理151
2において処理1504と同様な処理を行なう。すなわ
ち、処理1512では、図示しないカウンタの値を1つ
増やして処理を終了するが、一定時間内に前記カウンタ
の値が一定以上越えた場合はネットワーク8上の他の装
置に障害がある旨を通知部35を介してユーザに知らせ
処理を終了する。
【0163】以上のように、入出力キューの障害の可能
性を判断する。実施例2と同様、以上のモニタ項目ごと
の各処理においてユーザに障害の原因を知らせるだけで
なく、対処情報(障害復旧情報)を保持しておいて障害
の復旧処理を行なってもよい。復旧処理は、自動的に行
ってもよいし、対処情報をユーザに知らせて復旧処理を
順次促すなどしてユーザと対話的に行なってもよい。
【0164】なお、図16中の処理1501〜1513
が電子計算機システム1の内部の稼働状況を示す稼働情
報に基づいて障害を検出する処理に相当している。
【0165】本実施例によれば、実施例1と同様に障害
解析を行うことができるのに加えて、前記稼働情報及び
電子計算機システム1とネットワーク8との間のデータ
の授受の状態を示す情報を用いなくても、実施例2と同
様に従来の手法では検出が不可能であったエラーメッセ
ージの出ない障害を自動的に検出することができる。
【0166】なお、本実施例においても、前述した実施
例2の変形と同様の変形を行うことができる。
【0167】(実施例4)本発明の第四の実施例につい
て、図17から図20を参照して説明する。
【0168】図17は、本実施例による障害解析/検出
装置の構成を示す機能ブロック図である。
【0169】本実施例による障害解析/検出装置は、前
述の本発明の第二の実施例による障害解析/検出装置
を、遠隔地の保守用電子計算機システム101を用いて
障害の解析を行うことができるように変形したものであ
る。
【0170】したがって、図17において、図9に示す
構成と同一又は対応する構成要素には、同一符号を付
し、その説明は省略する。
【0171】本実施例は、第二の実施例と次の点で異な
っている。すなわち、第一に、標準環境ファイル30、
解析制御部31、変更情報ファイル32、再現部33、
環境修正部34及び通知部35が保守用電子計算機シス
テム(保守端末)101側に設けられ、再現部33、環
境修正部34及び通知部35が信号や指令を運用電子計
算機システム(ユーザ端末)1ではなく保守用電子計算
機システム101に供給する。
【0172】第二に、収集部20により収集された情報
等を送信する送信部150が、運用電子計算機システム
1側に設けられている。送信部150は、送信相手や送
信内容など保守端末101への送信に必要な情報を持っ
た送信情報ファイル103と、電子計算機システム1の
ユーザからの入力および検出処理部55からの障害報告
を受け付け、送信情報ファイル103を参照しながら収
集部20で記録した情報を呼びだし送信制御をする送信
制御部104と、送信制御部104の制御により保守端
末101に送信する送信実行部105と、から構成され
ている。
【0173】第三に、保守端末101側には、送信部1
50により送信された情報を受信する受信部106が設
けられている。
【0174】第四に、保守端末101から、再現部33
による再現処理に起因する再現情報であって前述の障害
発生状況情報に対応する再現情報を収集する収集部17
0が、保守端末101側に設けられている。収集部17
0は、タイマ171と、収集情報指定ファイル172
と、記録ファイル173と、情報記録制御部174と、
から構成されており、実質的に図1に示す収集部20と
同じ構成となっている。ただし、収集部170では、前
記再現情報のみを収集すればよい。
【0175】第五に、検出処理部55による検出結果を
運用電子計算機システム1に通知するための通知部13
5が、図9に示す通知部35の代わりに設けられてい
る。もっとも、この通知部135は取り除いてもよい。
【0176】第六に、図17に示す解析制御部31は、
図1及び図9に示す解析制御部31と実質的に同一の動
作を行うものの、本実施例では運用電子計算機システム
1の障害を保守用電子計算機システム101を用いて解
析するので、後述するように図1及び図9に示す解析制
御部31とは若干異なる動作を行う。
【0177】このような相違点に鑑み、ここでは、送信
情報ファイル103と送信制御部104と送信実行部1
05と受信部106と受信部106で受けとった障害情
報を解析制御する解析制御部31について説明する。
【0178】送信制御部104では、ユーザからの入力
を受け付けて、送信情報ファイル103を参照しなが
ら、記録ファイル23に記録した情報及び必要に応じて
モニタ記録ファイル53に記録された情報を呼びだし、
送信実行部105に送信命令をおくる。送信実行部10
5では、送信制御部104からの情報を受け付け、保守
端末101側の受信部106に送信を行なう。情報量や
送信宛先または送信方法により、情報の圧縮やFAX用
などデータフォーマットの変換を行なってもよい。
【0179】受信部106では、ユーザ端末側の送信部
150から送られた障害情報を受け付け解析制御部31
に送る。情報が圧縮されて来た場合は元に戻すなどデー
タフォーマットの変換を行なうこともある。受信部10
6から障害情報を受け付けた場合は、受け付けた旨を保
守者(保守用電子計算機システム101のユーザ)に知
らせるメッセージを通知部35を介して保守端末101
の出力装置6に出力する。解析制御部31では、受信部
106で受けとった情報と標準設定情報ファイル30を
参照しながら遠隔地の保守端末101でユーザ端末1と
同じ動作環境をつくり障害を再現する解析制御を行な
う。
【0180】なお、送信部150により送信された検出
処理部55から検出結果(障害報告)を受信部106が
受けた場合には、その検出結果は通知部35を介して保
守端末101に通知される。
【0181】次に、図18から図20を用いて、送信制
御部104と解析制御部31の動作例について説明す
る。
【0182】まず、図18を参照して、送信制御部10
4の動作の一例を説明する。処理1702で、ユーザか
らの入力または検出処理部55により「保守端末に連
絡」という命令(すなわち、ユーザからの障害解析の指
令又は検出処理部55からの障害報告)を受けとったか
否か判断する。受け取っていないばあいには、処理17
02に戻りその命令を受け取るまで待つ。その命令を受
け取った場合、処理1703において、送信情報ファイ
ル103を参照し、送信情報ファイル103の内容が図
19に示すものでありユーザ端末1がハードウエア構成
B及びアプリケーションDを有していた場合には、図1
9中の「送信条件」の項目において「ハードウエア構成
BでアプリケーションD」が当てはまる「保守端末2
ネットワーク …」を読みとり送信対象の情報を記録フ
ァイル23及び必要に応じてモニタ記録ファイル53か
ら呼びだす。そして、処理1704で送信宛先と送信方
法の情報とともに送信命令を送信実行部105に送る。
【0183】ここで送信情報ファイル103には、図1
9に示すように複数の宛先を設定しておき、アプリケー
ションやエラーメッセージやハードウエア構成等の情報
により宛先を選択できるようにすれば、アプリケーショ
ンやハードウエア構成ごとに異なる保守端末を指定でき
ることになり、保守端末の保守内容の専門化やハードウ
エア構成の違いに対応することが可能となり、遠隔地で
の保守管理がより円滑に行なえるようになる。また、こ
こで緊急な場合の障害解析を効果的に行なうために、保
守端末への電話の自動発信処理を加えることも考えられ
る。
【0184】このような場合には、ハードウエアの構成
等が互いに異なる保守端末を複数用意しておくととも
に、図17に示す保守端末側に設けられた部分を各保守
端末に対して設けておく。もっとも、本発明では、保守
端末の数は1個でもよい。
【0185】次に、図20を参照して、保守端末101
側で行なう解析制御部31の処理の動作例について説明
する。
【0186】本実施例による解析制御部31の処理が第
一の実施例で示した解析制御部31の処理(図6に示す
処理)と実質的に異なるのは、図20に示すように、変
更情報ファイル32を参照しながら保守端末101を環
境修正部34を介してユーザ端末1と同一の動作環境に
する処理504を、処理503と処理505との間に加
えた点である。
【0187】これにより遠隔地の保守端末101におい
ても、ユーザ端末1と同じ動作環境のもとで障害が再現
するかを確認することができる。
【0188】また、本実施例においても、障害解析部3
1の処理として原因推測処理507を設けたので、処理
506で障害が再現しなかった場合、つまり保守端末に
おいてOS、ウインドシステムも含めた構成のもとでユ
ーザ端末と同じ動作環境にしたにもかかわらず障害が再
現されない場合、保守対象のアプリケーションには問題
はないことが明確になり、保守の切り分けが容易にな
る。
【0189】このように保守対象のアプリケーションに
問題がない場合にも、図8に示すような原因推測処理5
07を行なうことによって処理804,805,80
7,808に関連して説明したようなアドバイス(通
知)を行うことができ、保守サービスの向上に役立てる
ことができる。
【0190】本実施例によれば、以上のように解析処理
を保守端末101側に任せることにより、ユーザ端末1
側の負荷が減り、さらに解析作業中に他のアプリケーシ
ョンで作業を行なうことも可能となり、同一アプリケー
ションの保守をまとめて行なうことにより障害の原因と
対処方法を管理しやすくなる。
【0191】以上の説明から明らかなように、検出処理
部55とモニタ情報指定ファイル52がない場合にも、
遠隔の保守端末101側から動作環境の違いも含めた洩
れのない障害解析を行なうことが可能である。
【0192】(実施例5)本発明の第五の実施例につい
て、図21を参照して説明する。
【0193】図21は、本実施例による障害解析/検出
装置の構成を示す機能ブロック図である。
【0194】本実施例による障害解析/検出装置は、前
述の本発明の第四の実施例による障害解析/検出装置
を、遠隔地の保守用電子計算機システム101側から運
用電子計算機システム1の障害を自動的に復旧させるこ
とができるように、変形したものである。
【0195】したがって、図21において、図17に示
す構成と同一又は対応する構成要素には、同一符号を付
し、その説明は省略する。
【0196】第四の実施例と異なるのは、解析制御部3
1で得た解析結果に基づいてユーザ端末1の障害を復旧
させるために必要な復旧情報を作成する復旧情報作成部
190、及び、前記復旧情報を送信する送信部191
が、保守端末101側に追加され、また、送信部191
により送信された復旧情報を受信する受信部192、及
び、受信部192により受信された復旧情報に基づいて
ユーザ端末1の障害を復旧させる復旧部193が、ユー
ザ端末1側に追加された点である。
【0197】したがって第五の実施例の説明では、復旧
情報作成部190、送信部191、受信部192及び復
旧部193について説明する。
【0198】第一の実施例の説明と同様に、「操作中、
メニューから印刷ボタンを選択したのに印刷されない」
場合を例にして、説明する。
【0199】本実施例では、障害が発生してから解析制
御部31の処理が終了するまでは第三の実施例と同じ動
作をする。
【0200】復旧情報作成部190では、解析制御部3
1の結果に基づいて、例えば、 『[解説] 1.アプリケーションB環境設定の中の参照ファイル /ho
me/group1/fonts は所有者に読み書き実行権、グループ
全員に読み実行権があり所有者は 一般ユーザとなって
おり、 2.OSの環境設定:プリンタ制御プログラム printer1
は 第2.1版である、が原因だと思われます。 1.アプリケーションB環境設定の中の参照ファイルを /
usr/lib/group1/fonts、所有者に読み書き実行権、全員
に読み実行権があり、所有者は システム管理者に、 2.プリンタ制御プログラム printer1 は 第2.3版に、に
変更します。』 『[処理] 1. アプリケーションB環境設定の中の参照ファイル /h
ome/group1/fonts、所有者に読み書き実行権、グループ
全員に読み実行権があり所有者は 一般ユーザを退避さ
せ、アプリケーションB環境設定の中の参照ファイル /
usr/lib/group1/fonts、所有者に読み書き実行権、全員
に読み実行権があり、所有者は システム管理者、を設
定する。 2. プリンタ制御プログラム printer1(第2.1版)を退
避し、printer1(第2.5版)を起動させる。
』 のように復旧情報を作成する。
【0201】作成が終了して保守者が「送信」命令を入
力すると、あるいは、作成が終了すると自動的に、ユー
ザ端末1の宛先をつけて送信部191に送信命令を送
る。
【0202】送信命令を送る前に、確認のため、ユーザ
に電話などを自動発信するようにしてもよい。
【0203】復旧情報は実行命令のみでもよいが、ユー
ザ端末と共通の情報として処理部分または解説部分であ
ることを示すマークをつけておいてもよい。
【0204】送信部191では、解析制御部31から送
られた送信命令通り実際に送信を行なう。
【0205】ユーザおよび復旧情報の内容や量によって
情報の圧縮やFAX用などデータフォーマットの変換を行
なうことも考えられる。
【0206】受信部192は、送信部191から送られ
た復旧情報を受け付け、復旧部193に送る。情報が圧
縮されて来た場合は解凍するなどデータフォーマットの
変換を行なうこともある。受信したことをユーザに知ら
せる出力処理を行なってもよい。
【0207】復旧部193では受信部1011で受け付
けられた復旧情報に応答して、解説マークがついた部分
があればファイルに保存処理または出力表示処理するな
どし、処理マークがついた部分があれば、その実行命令
に従って復旧処理を行う。
【0208】ここでユーザに確認をとるために、ユーザ
の入力を待ってから復旧処理を行ってもよい。
【0209】以上のような機能を付加することにより、
複雑な復旧作業であっても保守者がユーザ端末1まで出
向くことなく、遠隔地にある保守端末101から正確に
行なうことができる。したがって、保守にかかる人手及
び時間を省力化できる。
【0210】なお、本実施例によれば自動的に復旧処理
が行われるが、復旧情報をユーザ端末1のユーザに通知
し、実際の復旧作業はユーザに委ねてもよい。この場合
には、例えば、図21において、復旧部193を取り除
くとともに、受信部192で受信した復旧情報を通知部
135を介してユーザに通知する。
【0211】以上本発明の各実施例による装置について
説明したが、ひとたびこのような装置を導入すれば、デ
ータファイルを書き換えることによって他のアプリケー
ションの障害解析や復旧等が行なえるのでとても応用範
囲が広く効率的である。
【0212】
【発明の効果】本発明によれば、第一に、電子計算機シ
ステムにおけるアプリケーションの動作環境がユーザご
とに異なっていても、電子計算機システムの障害を解析
することができる効果が得られる。
【0213】本発明によれば、第二に、電子計算機シス
テムの障害の保守範囲を明確に区別することができる効
果が得られる。
【0214】本発明によれば、第三に、電子計算機シス
テムからエラーメッセージの出ない電子計算機システム
の障害を自動的に検出することができる効果が得られ
る。
【0215】本発明によれば、第四に、電子計算機シス
テムにおけるアプリケーションの動作環境がユーザごと
に異なっていても、電子計算機システムの障害を、遠隔
地で解析することができる効果が得られる。
【0216】本発明によれば、第五に、電子計算機シス
テムにおけるアプリケーションの動作環境がユーザごと
に異なっていても、電子計算機システムの障害を遠隔地
で解析することができ、しかも、遠隔地から障害復旧作
業を行うことができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例による障害解析装置の構
成を示す機能ブロック図
【図2】本発明の第一の実施例における情報記録制御部
の処理のながれの例を示す処理フロー図
【図3】本発明の第一の実施例における収集情報指定フ
ァイルの内容の具体例を示す一覧図
【図4】図3の一覧図において参照されるテーブルの内
容の具体例を示す一覧図
【図5】本発明の第一の実施例における標準環境ファイ
ルの内容の具体例を示す一覧図
【図6】本発明の第一の実施例における解析制御部の処
理のながれの例を示す処理フロー図
【図7】本発明の第一の実施例における解析制御部が行
う原因特定処理の処理のながれの例を示す処理フロー図
【図8】本発明の第一の実施例における解析制御部が行
う原因推測処理の処理のながれの例を示す処理フロー図
【図9】本発明の第二の実施例による障害解析/検出装
置の構成を示す機能ブロック図
【図10】本発明の第二の実施例における情報記録制御
部の処理のながれの例を示す処理フロー図
【図11】本発明の第二の実施例におけるモニタ情報指
定ファイルの内容の具体例を示す一覧図
【図12】図11の一覧図において参照されるテーブル
の内容の具体例を示す一覧図
【図13】本発明の第二の実施例におけるプリンタ出力
キュー情報の記録内容の具体例を示す一覧図
【図14】本発明の第二の実施例における検出処理部の
処理のながれの例を示す処理フロー図
【図15】本発明の第二の実施例におけるモニタ項目ご
との処理の中の一つの処理であるプリンター出力キュー
の処理の具体例を示す処理フロー図
【図16】本発明の第三の実施例におけるモニタ項目ご
との処理の中の一つの処理である入出力キュー処理の具
体例を示す処理フロー図
【図17】本発明の第四の実施例による障害解析/検出
装置の構成を示す機能ブロック図
【図18】本発明の第四の実施例における送信制御部の
処理のながれの例を示す処理フロー図
【図19】本発明の第四の実施例における送信情報ファ
イルの内容の具体例を示す一覧図
【図20】本発明の第四の実施例における解析制御部の
処理の流れの例を示す処理フロー図
【図21】本発明の第五の実施例による障害解析/検出
装置の構成を示す機能ブロック図
【符号の説明】
1 電子計算機システム 20 収集部 21 タイマ 22 収集情報指定ファイル 23 記録ファイル 24 情報記録制御部 30 標準環境ファイル 31 解析制御部 32 変更情報ファイル 33 再現部 34 環境修正部 35 通知部 52 モニタ情報指定ファイル 53 モニタ記録ファイル 54 情報記録制御部 55 検出処理部 101 保守用電子計算機システム 106 受信部 135 通知部 150 送信部 170 収集部 190 復旧情報作成部 191 送信部 192 受信部 193 復旧部

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アプリケーションが搭載された電子計算
    機システムの障害を解析する障害解析装置において、前
    記電子計算機システムに対するユーザの操作の履歴を示
    す操作履歴情報、前記電子計算機システムの障害の発生
    状況を示す障害発生状況情報、及び、前記電子計算機シ
    ステムにおける前記アプリケーションの動作環境を示す
    環境情報を、前記電子計算機システムから収集する収集
    部と、 予め前記アプリケーションの動作が保証された、前記ア
    プリケーションの動作環境を示す標準環境情報を、格納
    した標準環境ファイルと、前記収集部により収集された
    情報と前記標準環境情報とに基づいて、前記障害を解析
    する解析処理部と、を備えたことを特徴とする障害解析
    装置。
  2. 【請求項2】 収集部は、収集すべき情報の項目及び情
    報を収集すべきタイミングを指定する情報を格納した収
    集情報指定ファイルと、操作履歴情報、障害発生状況情
    報及び環境情報を記録する記録ファイルと、前記収集情
    報指定ファイルを参照しながら、操作履歴情報、障害発
    生状況情報及び環境情報を前記記録ファイルに記録させ
    る情報記録制御部と、を備えたことを特徴とする請求項
    1記載の障害解析装置。
  3. 【請求項3】 解析処理部は、ユーザからの入力又は障
    害発生状況情報に応答して動作を開始することを特徴と
    する請求項1記載の障害解析装置。
  4. 【請求項4】 解析処理部は、操作履歴情報に基づい
    て、ユーザが行った操作による入力と同様の入力を電子
    計算機システムに供給する再現処理を行う再現部と、前
    記電子計算機システムから前記再現処理に起因する再現
    状況情報であって障害発生状況情報に対応する再現状況
    情報を収集する第2の収集部と、前記障害発生状況情報
    と前記再現状況情報とを比較して障害が再現されたか否
    かを判定する判定部と、前記電子計算機システムにおけ
    るアプリケーションの動作環境が制御に応じた動作環境
    に自動的に又はユーザにより修正されるように、前記電
    子計算機システムに指令を供給する環境修正部と、環境
    情報及び標準環境情報に基づいて前記再現部、前記判定
    部及び前記環境修正部を制御し、前記判定部の判定結果
    に従って障害を解析する手段と、を備えたことを特徴と
    する請求項1記載の障害解析装置。
  5. 【請求項5】 電子計算機システムから、前記電子計算
    機システムの内部の稼働状況を示す稼働情報を収集する
    第2の収集部と、前記稼働情報に基づいて前記電子計算
    機システムの障害を解析する第2の解析処理部と、を更
    に備えたことを特徴とする請求項1記載の障害解析装
    置。
  6. 【請求項6】 電子計算機システムから、前記電子計算
    機システムの内部の稼働状況を示す稼働情報、及び、前
    記電子計算機システムと前記電子計算機システムに接続
    されたネットワークとの間のデータの授受の状態を示す
    情報、を収集する第2の収集部と、前記稼働情報及び前
    記ネットワークとの間のデータの授受の状態を示す情報
    に基づいて、前記電子計算機システムの障害を解析する
    第2の解析処理部と、を更に備えたことを特徴とする請
    求項1記載の障害解析装置。
  7. 【請求項7】 稼働情報が、電子計算機システムの内部
    間のデータの授受の状態を示す情報、動作中のアプリケ
    ーションの状態を示す情報、CPU稼働率を示す情報、
    及び、記憶装置の使用状態を示す情報、のうちの1つ以
    上の情報を含むことを特徴とする請求項5又は6記載の
    障害解析装置。
  8. 【請求項8】 ネットワークとの間のデータの授受の状
    態を示す情報が、キュー情報及び前記ネットワークの混
    雑度を示す情報のうちの1つ以上を含むことを特徴とす
    る請求項6記載の障害解析装置。
  9. 【請求項9】 電子計算機システムの障害を解析する障
    害解析装置において、前記電子計算機システムから、前
    記電子計算機システムの内部の稼働状況を示す稼働情報
    を収集する収集部と、前記稼働情報に基づいて前記電子
    計算機システムの障害を解析する解析処理部と、を備え
    たことを特徴とする障害解析装置。
  10. 【請求項10】 電子計算機システムの障害を解析する
    障害解析装置において、前記電子計算機システムから、
    前記電子計算機システムの内部の稼働状況を示す稼働情
    報、及び、前記電子計算機システムと前記電子計算機シ
    ステムに接続されたネットワークとの間のデータの授受
    の状態を示す情報、を収集する収集部と、前記稼働情報
    及び前記ネットワークとの間のデータの授受の状態を示
    す情報に基づいて、前記電子計算機システムの障害を解
    析する解析処理部と、を備えたことを特徴とする障害解
    析装置。
  11. 【請求項11】 稼働情報が、電子計算機システムの内
    部間のデータの授受の状態を示す情報、動作中のアプリ
    ケーションの状態を示す情報、CPU稼働率を示す情
    報、及び、記憶装置の使用状態を示す情報、のうちの1
    つ以上の情報を含むことを特徴とする請求項9又は10
    記載の障害解析装置。
  12. 【請求項12】 ネットワークとの間のデータの授受の
    状態を示す情報が、キュー情報及び前記ネットワークの
    混雑度を示す情報のうちの1つ以上を含むことを特徴と
    する請求項10記載の障害解析装置。
  13. 【請求項13】 電子計算機システムの障害を検出する
    障害検出装置において、前記電子計算機システムから、
    前記電子計算機システムの内部の稼働状況を示す稼働情
    報を収集する収集部と、前記稼働情報に基づいて前記障
    害を検出する手段と、を備えたことを特徴とする障害検
    出装置。
  14. 【請求項14】 電子計算機システムの障害を検出する
    障害検出装置において、前記電子計算機システムから、
    前記電子計算機システムの内部の稼働状況を示す稼働情
    報、及び、前記電子計算機システムと前記電子計算機シ
    ステムに接続されたネットワークとの間のデータの授受
    の状態を示す情報、を収集する収集部と、 前記稼働情
    報及び前記ネットワークとの間のデータの授受の状態を
    示す情報に基づいて、前記障害を検出する手段と、を備
    えたことを特徴とする障害検出装置。
  15. 【請求項15】 稼働情報が、電子計算機システムの内
    部間のデータの授受の状態を示す情報、動作中のアプリ
    ケーションの状態を示す情報、CPU稼働率を示す情
    報、及び、記憶装置の使用状態を示す情報、のうちの1
    つ以上の情報を含むことを特徴とする請求項13又は1
    4記載の障害検出装置。
  16. 【請求項16】 ネットワークとの間のデータの授受の
    状態を示す情報が、キュー情報及び前記ネットワークの
    混雑度を示す情報のうちの1つ以上を含むことを特徴と
    する請求項14記載の障害検出装置。
  17. 【請求項17】 アプリケーションが搭載された運用電
    子計算機システムの障害を、前記アプリケーションが搭
    載された保守用電子計算機システムを用いて、解析する
    障害解析装置において、前記運用電子計算機システムに
    対するユーザの操作の履歴を示す操作履歴情報、前記運
    用電子計算機システムの障害の発生状況を示す障害発生
    状況情報、及び、前記運用電子計算機システムにおける
    前記アプリケーションの動作環境を示す環境情報を、前
    記運用電子計算機システムから収集する収集部と、前記
    収集部により収集された情報を送信する送信部と、前記
    送信部により送信された情報を受信する受信部と、予め
    前記アプリケーションの動作が保証された、前記アプリ
    ケーションの動作環境を示す標準環境情報を、格納した
    標準環境ファイルと、前記受信部により受信された情報
    と前記標準環境情報とに基づいて、前記保守用電子計算
    機システムを用いて前記障害を解析する解析処理部と、
    を備えたことを特徴とする障害解析装置。
  18. 【請求項18】 解析処理部は、受信部により受信され
    た操作履歴情報に基づいて、ユーザが運用電子計算機シ
    ステムに対して行った操作による入力と同様の入力を保
    守用電子計算機システムに供給する再現処理を行う再現
    部と、前記保守用電子計算機システムから前記再現処理
    に起因する再現状況情報であって前記受信部により受信
    した障害発生状況情報に対応する再現状況情報を収集す
    る第2の収集部と、 前記障害発生状況情報と前記再現
    状況情報とを比較して障害が再現されたか否かを判定す
    る判定部と、前記保守用電子計算機システムにおけるア
    プリケーションの動作環境が制御に応じた動作環境に自
    動的に又は前記保守用電子計算機システムのユーザによ
    り修正されるように、前記保守用電子計算機システムに
    指令を供給する環境修正部と、前記受信部により受信さ
    れた環境情報及び前記標準環境ファイルに格納された標
    準環境情報に基づいて前記再現部、前記判定部及び前記
    環境修正部を制御し、前記判定部の判定結果に従って前
    記運用電子計算機システムの障害を解析する手段と、を
    備えたことを特徴とする請求項17記載の障害解析装
    置。
  19. 【請求項19】 解析処理部による解析結果に基づい
    て、運用電子計算機システムの障害を復旧させるために
    必要な復旧情報を作成する復旧情報作成部と、前記復旧
    情報を送信する第2の送信部と、前記第2の送信部によ
    り送信された復旧情報を受信する第2の受信部と、前記
    第2の受信部により受信された復旧情報が前記運用電子
    計算機システムのユーザに通知されるように通知処理を
    行う通知部と、を更に備えたことを特徴とする請求項1
    7記載の障害解析装置。
  20. 【請求項20】 解析処理部による解析結果に基づい
    て、運用電子計算機システムの障害を復旧させるために
    必要な復旧情報を作成する復旧情報作成部と、前記復旧
    情報を送信する第2の送信部と、前記第2の送信部によ
    り送信された復旧情報を受信する第2の受信部と、前記
    第2の受信部により受信された復旧情報に基づいて、前
    記運用電子計算機システムの障害を復旧させる復旧部
    と、を更に備えたことを特徴とする請求項17記載の障
    害解析装置。
  21. 【請求項21】 アプリケーションが搭載された運用電
    子計算機システムの障害を、前記アプリケーションが搭
    載された複数の保守用電子計算機システムであって前記
    アプリケーションの動作環境の少なくとも一部が互いに
    異なる複数の保守用電子計算機システムを用いて、解析
    する障害解析装置において、前記運用電子計算機システ
    ムに対するユーザの操作の履歴を示す操作履歴情報、前
    記運用電子計算機システムの障害の発生状況を示す障害
    発生状況情報、及び、前記運用電子計算機システムにお
    ける前記アプリケーションの動作環境を示す環境情報
    を、前記運用電子計算機システムから収集する収集部
    と、前記複数の保守用電子計算機システムにそれぞれ対
    応した複数の受信部と、前記複数の保守用電子計算機シ
    ステムのうちの、前記運用電子計算機システムにおける
    前記アプリケーションの動作環境と同一の動作環境に設
    定し得る所定の保守用電子計算機システムに対応する受
    信部に、前記収集部により収集された情報を送信する送
    信部と、予め前記アプリケーションの動作が保証され
    た、前記アプリケーションの動作環境を示す標準環境情
    報を、格納した標準環境ファイルと、前記受信部により
    受信された情報と前記標準環境情報とに基づいて、前記
    所定の保守用電子計算機システムを用いて、前記障害を
    解析する解析処理部と、を備えたことを特徴とする障害
    解析装置。
  22. 【請求項22】 解析処理部は、受信部により受信され
    た操作履歴情報に基づいて、ユーザが運用電子計算機シ
    ステムに対して行った操作による入力と同様の入力を、
    前記所定の保守用電子計算機システムに供給する再現処
    理を行う再現部と、前記所定の保守用電子計算機システ
    ムから前記再現処理に起因する再現状況情報であって前
    記受信部により受信した障害発生状況情報に対応する再
    現状況情報を収集する第2の収集部と、前記障害発生状
    況情報と前記再現状況情報とを比較して障害が再現され
    たか否かを判定する判定部と、前記所定の保守用電子計
    算機システムにおけるアプリケーションの動作環境が制
    御に応じた動作環境に自動的に又は前記前記所定の保守
    用電子計算機システムのユーザにより修正されるよう
    に、前記所定の保守用電子計算機システムに指令を供給
    する環境修正部と、前記受信部により受信された環境情
    報及び前記標準環境ファイルに格納された標準環境情報
    に基づいて前記再現部、前記判定部及び前記環境修正部
    を制御し、前記判定部の判定結果に従って前記運用電子
    計算機システムの障害を解析する手段と、を備えたこと
    を特徴とする請求項21記載の障害解析装置。
JP6185552A 1994-08-08 1994-08-08 障害解析装置及び障害検出装置 Pending JPH0850555A (ja)

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