JPH08504933A - 改良型低温冷凍装置 - Google Patents

改良型低温冷凍装置

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JPH08504933A
JPH08504933A JP6512426A JP51242694A JPH08504933A JP H08504933 A JPH08504933 A JP H08504933A JP 6512426 A JP6512426 A JP 6512426A JP 51242694 A JP51242694 A JP 51242694A JP H08504933 A JPH08504933 A JP H08504933A
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ライパート,アンソニー・ジー
クランクルトン,ジエームズ・アラン
ギヤラガー,グレゴリー・アール
スミス,ジヨージフ・エル・ジユニア
コツグスウエル,フレデリツク・ジエイ
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ボアーズ・インコーポレイテツド
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    • F25B9/00Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point
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Abstract

(57)【要約】 圧縮機(30)からの吸入流体が、吸入チャネル(23)内を、変位容積(1、1A、2)へ、かつ前記変位容積から流れ、排出流体が、排出流体チャネル(24)内を、圧縮機(30)へ向けて流れる、可変変位容積(1、1A、2)を含む多数の冷却段(10、10A、16)を有する低温環境を生成するシステム。ボリューム・チェンジャは、変位容積(1、1A、2)の容積を変更し、1組の第1の変位容積へ流れる吸入流体は、再生式熱交換および向流式熱交換によって予冷され、最終変位容積へ流れる吸入流体は、主として向流式熱交換によって予冷される。少なくとも1つの段にあるボリューム・チェンジャは、吸入チャネル(23)および排出チャネル(24)と熱結合されない。

Description

【発明の詳細な説明】 改良型低温冷凍装置 [技術分野] 本発明は、全般的には、極めて低い温度の流体を提供する低温冷凍装置に関し 、詳細には、寸法が比較的小さくてよ気合理的なコストで確実かつ効率的にその ような低温に達せるようにする技法および機械構成を使用する装置に関する。 [背景技術] 10Kよりも低い、具体的には、液体ヘリウム温度での効率的な冷凍を達成す る新しい冷凍プロセスが最近、開発された。そのようなプロセスを使用して、そ のようなプロセスの動作サイクルを表すシステムの基本的な説明は、J.A.Crunkl etonに対して1992年3月31日に発行された米国特許第5099650号に 記載されている。そのような技法に関する追加背景情報も、J.A.Crunkleton and J.L.Smith,Jrに対して1989年9月3日に発行された米国特許第48626 94号に記載されている。これよりも後に発行された特許は、簡単で小型の多段 システム構成を使用して液体ヘリウム温度での冷凍を達成する方法を開示してい る。以前に使用 されたそのようなプロセスの動作を以下で詳細に検討すると、本明細書における 本発明を理解するうえで助けとなる。 高温段、すなわち、約20K以上の段において2つ以上の段を使用する、米国 特許第5099650号に記載されたシステムでは、伝熱が、流体と構造材料の 間と(再生式熱交換動作と呼ぶ)、個別の吸入冷却チャネルを流れる流体と個別 の排出冷却チャネルを流れる流体との間(向流動作と呼ぶ)で発生する。排出チ ャネルを流れる流体は、低温段、すなわち、吸入チャネルと排出チャネルの間の 接続部(たとえば、弁)を有する一般に20Kよりも低い段を源とするものだけ である。低温段では、従来型の再生構造材料で高い熱交換効果を得ることが困難 であり、伝熱は主として、向流式熱交換によって行われる。したがって、この技 法では、向流式熱交換を低温段専用に使用し、向流式熱交換と再生式熱交換の組 合せを上部の段で使用することによって、室温から液体ヘリウム温度までの全温 度範囲にわたって高い熱交換効果が達成され、再生式熱交換動作が基本的に、機 械的に簡単であることを、この動作の熱交換効果が高いことと共に活用すること ができる。 この特許で議論された技法の一実施例は、熱交換機とピスト ン・シリンダ・エキスパンダを一体型2段構成に組み込むものである。この構成 では、高温段にある熱交換機が向流プロセスと再生式熱交換プロセスの両方に従 い、低温段が主として向流式熱交換プロセスに従う。2段構成用の典型的な1つ の動作サイクルは、以下のように説明することができる。 2段構成の各段での押しのけ容積は、膨張容積とも呼ばれ、各段における押し のけ容積を実質的にゼロ容積またはほぼゼロ容積に減少させることによって周期 的に高圧に再圧縮される。吸入チャネルの高温(たとえば、室温またはほぼ室温 )端部にある入口弁を開放し、押しのけ容積を増加させることによって、外部圧 縮機から供給される加圧下の次の流体が、比較的高温である第1の温度(たとえ ば、室温またはほぼ室温)で吸入チャネルに流れ込む。吸入チャネルに導入され た流体は、吸入チャネルを通過して第1段膨張容積へ流れるときに、再生及び向 流冷却によって、第1の温度よりも低い第2の温度に予冷される。取り込んだ流 体の次の部分と、前のサイクルの残留流体部分とが引き続き、吸入チャネル中の 第1の膨張容積を越えて、チャネルの低温端部にある第2段膨張容積へ流れる。 これらの流体部分はさらに、吸入チャネル中を第2の膨張容積へ流れるとき に、向流冷却と、それよりもずっと弱いものであるがある程度の再生冷却とによ って、第2の温度よりも低い第3の温度に予冷される。 第1段、すなわち、「高温」段での膨張容積は、内部の圧縮された流体が、流 体が加圧されたときの高圧から基本的により低い圧力に膨張され、その結果、「 高温」押しのけ容積中のあるいは前記押しのけ容積の近くでの流体の温度が、基 本的に第2の温度よりも低いが、一般的に第3の温度よりも高い、第4の温度に 減少するように、増加、すなわち、膨張される。 第2段、すなわち、「低温」段での押しのけ容積は、内部の圧縮された流体が 、流体が加圧されたときの高圧から基本的により低い圧力に膨張され、その結果 、「低温」押しのけ容積中のあるいは前記押しのけ容積の近くにある流体の温度 が、第3の温度よりも低い第5の温度に減少するように、第2段での膨張容積を 形成すべく第1段の押しのけ容積と同時に増加される。 膨張ストロークの終り(最大膨張容積が存在する)に、高温排出弁および低温 排出弁が開放され、その結果、開放の前に弁を横切って圧力差が存在していた場 合、ブロー・ダウンが発生する。2つの排出弁は共に、ブロー・ダウン期間およ び定圧排 出期間中のある時点で開放されるが、弁は必ずしも同時に開閉されるわけではな い。 高温段での押しのけ容積は減少し、容積中の膨張した低圧流体は、第1段押し のけ容積から吸入チャネル内へ逆流し、吸入チャネルの入口端部の方へ流れ、そ こから外側に流れ、入口端部にある「高温」排出弁を通過し、少量の流体が、低 温段へ流れる。 さらに、第2段で低温環境をもたらすために使用される、膨張した非常に低温 で低圧の流体は、「低温」押しのけ容積の減少の結果として、そのような押しの け容積から、「低温」弁およびそこでのサージ容積を介して排出チャネルへ流れ 込み、少量の流体が、吸入チャネルを通過して高温段へ流れる。膨張した非常に 低温の流体は、2相のものでよく、たとえば、流体に加えられる熱負荷のための 低温環境をもたらすために使用される。熱は、環境による熱負荷から、膨張した 流体に伝導し、それによって、2相流体が沸騰し、あるいは、ガス状の流体が加 熱され、環境が冷却される。高温段を冷却するために熱負荷をさらに高温段に加 えることもできる。 低圧の流体は、第1の継続時間にわたって、第4の温度での 「高温」第1段押しのけ容積から、吸入チャネルの入口端部の方へ流れ、さらに 、入口端部にある高温排出弁を通過し、ピストンおよびシリンダのより高温の表 面に密に接触し、これらのより高温の表面と熱を交換し、それによって、次のサ イクルに備えて、高温排出弁から排出される流体を加熱し、ピストンおよびシリ ンダを冷却する。この種の熱交換を一般に再生式熱交換と呼ぶ。そのような動作 と同時に、ただし、より長い第2の継続時間にわたって、「低温」押しのけ容積 からの膨張した低温・低圧の流体は、排出チャネルにおいて、実質的に一定の流 量で、かつ実質的に一定の圧力で、排出チャネルの高温排出端部にある流体排出 口に流れる。この動作時には、吸入チャネルと排出チャネルの間で直接向流式熱 交換が行われ、吸入チャネル中の取り込まれた流体が予冷され、排出チャネル中 の流体が、排出チャネルから排出される前に、第1の温度またはほぼ第1の温度 に加熱される。すなわち、熱交換温度差の許容差は小さい。吸入チャネルと排出 チャネルの両方から排出された高温の流体は、外部圧縮機システムに供給される ことによって圧縮され、その結果、次の動作サイクル用に外部圧縮機システムか ら加圧下の流体が供給される。 前のサイクルの膨張動作の結果として生じる、膨張した流体の残留部分は、押 しのけ容積および吸入チャネルに残る。そのような残りの流体は、最小押しのけ 容積に達する前に高温排出弁および低温排出弁を閉鎖した場合、再圧縮を受ける ことができる。これで、装置は次の膨張サイクルを実行する準備が完了する。圧 縮機システムからの圧縮された流体は次に、吸入チャネルを介して第1段および 第2段の押しのけ容積に供給される。第1段の押しのけ容積へ流れる流体は、ピ ストン構造およびシリンダ構造との再生式熱交換と、排出チャネルを流れる低温 流体による向流冷却によって、予冷される。第2段の押しのけ容積へ流れる流体 は主として、排出チャネルを流れる低温流体との向流式熱交換によって予冷され る。ただし、ずっと弱いものであるがある程度の再生冷却による予冷が行われる ことがある。 次いで、圧縮・吸入・膨張・排出プロセス全体が繰り返され、押しのけ容積お よび吸入チャネル中の流体が再び、周期的に圧縮され、前述のように流体の膨張 が発生する。 各段の熱負荷(加えられた熱負荷と寄生熱漏れの両方を含む)の大きさは、高 温段での熱交換動作のタイプに比較的大きな影響を及ぼす。低温段での熱負荷が 、高温段での熱負荷よりもず っと小さい場合、高温段では再生式熱交換が支配的である。低温段での熱負荷が 高温段での熱負荷よりも比較的大きい場合、高温段での熱交換の大部分は向流冷 却によって行われ得る。これは、低温段に対する熱負荷を比較的大きなものにす るには、低温段へのより高い質量流量が必要だからである。この高い質量流量は 主として排出通路を通過して圧縮機に戻り、その結果、高温段でより強い向流式 熱交換が行われる。 この冷凍装置の電力要件は、予冷段の数を増加させることによって減少させる ことができる。たとえば、共に、20Kよりも高温で動作する、2つの予冷段に よって、電力要件は著しく低減される。この例では、20Kよりも高温で動作す る予冷段は共に、向流式熱交換と再生式熱交換の両方の組合せを使用する。 この冷凍方法の好ましい構成では、吸入チャネルおよび排出チャネルとなる同 心チューブの間の環状通路が規定される。吸入チャネルは、ピストンとシリンダ の間のギャップによって形成され、排出チャネルは、シリンダと、シリンダを囲 む外側シェルとの間のギャップによって形成される。中空ピストンを使用する場 合、ピストン内部の容積は、熱漏れを低減するために 真空にされる。この構成では、ギャップが一様でないために、チャネルにおいて 流れが不均一に分配され、その結果、熱交換性能が低下する。たとえば、ピスト ンまたはシリンダが完全な真直および真円でない場合、あるいは、何らかの心合 せ手段によるシリンダの内側でのピストンの心合せが完全に行われていない場合 、ピストン・シリンダ間ギャップは、その長さに沿ったすべての位置で円周に沿 って一定であるわけではなく、その結果、流れが不均一に分配される。排出チャ ネル流をシリンダの周りを流れるように方向付けて、ピストン・シリンダ間ギャ ップにおける流れの不均一な分配の効果を低減させるために、シリンダと外側シ ェルの間にらせん状通路が設けられる。本発明の一目的は、以前のシステムに存 在する流れの不均一な分配をさらに低減し、あるいは、基本的になくすことであ る。 また、この同心チューブ構成では、前述の環状ギャップが使用されて、吸入流 がピストンとシリンダの間を軸方向に流れ、あるいは、排出流がシリンダと外側 シェルの間をらせん状に流れるため、サイクルの様々な部分で広い温度範囲にわ たって層流状態と乱流状態の間の遷移を発生させる。熱交換機の性能は、流れが 層流であるか、それとも乱流であるかに応じてかなり変 化し、そのため、熱交換機の設計は困難になる。本発明の他の目的は、流れが完 全に層流状態または乱流状態にならず、その代わりに連続的に混合されるように 、流れが熱交換機の長さに沿って進むときに熱交換機中で流れを連続的に混合す ることである。 特定の低温冷却器の実施例に関する前述のCrunkletonの特許では、ピストンを 往復させるための異なるタイプの駆動機構が提示されている。この特許で開示さ れた2つの駆動機構を本明細書でも例示のために説明する。 エネルギーが保存されないような一方のタイプの駆動機構は、理想的なケース では、ピストンに対して正味の力が加えられないようにすべてのピストン表面上 で圧力が等しいことを意味する、圧力つりあいピストンを使用する。実際の装置 では、圧力は、ピストンの軸に沿った各断面でほぼ等しい。しかし、軸方向の端 部間圧力差をもたらす、予冷熱交換機での圧力降下のために、ピストンに対して 軸方向の力が作用する。高温端部からの加圧時と減圧時のこの圧力差のフェージ ングのために、軸方向の力を使用してピストンを往復動させることができる。こ の軸方向の力を減少させるのは、ピストン・シールの抗力と、ピ ストン運動の結果生じる他の摩擦力である。他の一般的な圧力つりあいピストン 駆動機構は、ステップ・モータをスコッチ・ヨーク機構と組み合わせて使用して 往復動させられる。いずれの構成も当技術分野で周知である。 エネルギーが、サイクルの後半で使用できるように保存される、他のタイプの 駆動機構は、圧力つりあいピストンでないピストンを使用する。この結果として 生じる力及びピストンの変位によって、低温作業容積から室温の端部への外部か らの仕事の伝達がもたらされる。この仕事を一時的に保存し、後に、再圧縮を行 うために、及びすべり軸受およびすべりシールの滑動による等の摩擦に打ち勝つ ために使用することができる。この動作を達成する典型的な機械構成は、はずみ 歯車を使用してエネルギーを保存するものであり、当業者には周知であろう。 前述のCrunkletonの特許に記載されたシステムは、冷凍を提供するが、この特 許では、性能を向上させ高い信頼性を与えるような各冷凍段をカスタマイズする 技法は開示されていない。本発明は、室温から液体ヘリウム温度までの範囲全体 にわたって動作する構成要素の性能および信頼性を高めるいくつかの改良から成 るものである。具体的には、予冷熱交換機、負荷熱交 換機、予冷熱交換機中の流れを制御する機構、低温ヘッドとの間の流れを制御す る機構に対して様々な改良を加えた。 [発明の概略] 本発明は、製造費が比較的廉価であり、寿命が長く、信頼性が高く、一般に、 前述の米国特許第5099650号で開示された冷凍プロセスを使用する、高性 能冷凍装置を提供する。 具体的には、軸方向伝導・移動熱漏れ機構などの熱力学的損失機構における、 室温から液体ヘリウム温度への幅広い変動を考慮した、予冷熱交換機および膨張 ピストンの固有の設計を使用する。伝導熱漏れが取るに足りないものである、2 0Kよりも低い温度で動作する製造の容易な特定の固体ステンレス鋼ピストンに ついて説明する。さらに、単一のサイクルの間に発生する恐れがある、完全層流 条件と完全乱流条件の間の頻繁な遷移を防ぐために、流れを連続的に混合する、 固有の熱交換機を使用する。本発明で使用する熱交換機の構成によって、熱交換 機の性能に対するピストンの運動の悪影響がなくなる。具体的には、偏心ピスト ンのために吸入チャネルで流れが不均一に分配されることがなくなる。熱交換機 の性能と、「移動熱漏れ(shuttle heat leak)」として知られる重要な損失機 構との相 互依存性もなくなる。 効率的な性能を得るうえで重要な、多段冷凍装置における質量流量に対する効 果的な制御を、設計者に与える、本発明の追加態様を説明する。質量流量を制御 する設計の一例は、個別の弁を使用して、熱交換機の定低圧排出チャネルで間欠 的な質量流量を与えることである。第2の例は、個別のピストンを使用して、膨 張容積を変位させて各容積間の質量流量を制御する。 他の修正には、負荷を冷却する効果的な伝熱機能を提供する改良された構造が 含まれる。 [図面の簡単な説明] 本発明は、図面の助けを得て詳細に説明することができる。 第1図は、本発明による冷凍システムの一実施例の概略図である。 第2図は、本発明による冷凍システムのさらに小型の実施例の概略図である。 第3図、第3A図、第3B図は、第1図または第2図の実施例で有用なスタッ ガード・ピン熱交換機の概略図である。 第4図は、第1図の第1冷凍段用の代替外部スタック・スクリーン熱交換機の 概略図である。 第5図は、第1図または第2図のシステムの低温段にある一体セグメント・ピ ストンの概略図である。 第6図は、本発明による、3基の独立のピストンを使用する3段冷凍システム の概略図である。 第6A図は、本発明による、2基の独立のピストンを使用する3段冷凍システ ムの概略図である。 第6B図は、本発明による、2基の独立のピストンを使用するより小型の3段 冷凍システムの概略図である。 第7図は、本発明によるシステムの低温端部に効果的な負荷熱交換機を提供す る方法を示す概略図である。 第8図は、本発明によるシステムの低温端部に効果的な負荷熱交換機を提供す る他の方法を示す概略図である。 [発明の好ましい実施例] 第1図は、本発明の構成を示し、冷凍システムの主要な構成要素を識別するう えで有用である。このシステムは、膨張容積1、1A、2と、予冷熱交換機段1 0、10A、16とを含む3段冷凍機である。圧縮機30は、通常室温の高圧ガ スを入口弁6を介して吸入チャネル23に供給し、排出弁4および5からの低圧 の戻りガスを受け入れる。 低温流体は、排出弁21を通過して下部段16の低温端部にある低温サージ容 積19に進入し、負荷熱交換機20を通過して排出チャネル24Bに入る。環境 からの熱負荷は、負荷熱交換機29に供給され、負荷熱交換機29は、第1予冷 熱交換機段10のセクションを等温化する。駆動機構(図を簡単にするために図 示せず)は、ピストン11、11A、15と、吸入端部にあるつりあい容積26 とを備える、圧力つりあいピストン・システムを往復動させる。熱交換機9は、 予冷熱交換機段10の吸入チャネル23とつりあい容積26を接続する。熱交換 機9を通過する流体は、ほぼ室温で動作するシリンダ・ハウジングと熱を交換す る。吸入プロセス中につりあい容積26が加圧されると、圧縮熱のためにつりあ い容積中のヘリウム温度が増加する。熱交換機9によって、第1図(および第2 図)で点線で示したコールドヘッド・ハウジング31にこの熱が伝導する。コー ルドヘッド・ハウジングは、図の弁4、5、6を含む第1段よりも上にあるシス テムの部分を囲む。ハウジングは室温であり、吸入チャネルの一部はハウジング と熱交換関係にあり、それによって、吸入チャネル23の入口温度が低下する。 室温よりも低い温度で動作する構成要素のための絶縁は通常、 真空と、当業者に周知のアルミめっき・マイラーなどの超絶縁層とが相まって与 えられる。 熱交換機段10と膨張容積1は、第1段と呼ばれる、冷凍装置の最高温段を構 成する。熱交換機段10Aと膨張容積1Aは、第2段を構成し、熱交換機段16 と膨張容積2は、第3段を構成する。吸入チャネル23は、シリンダ・チューブ 12と熱交換機チューブ13の間に形成されている。吸入チャネル23Aは、シ リンダ・チューブ12Aと熱交換機チューブ13Aとから成る。吸入チャネル2 5は、セグメント・ピストン15とシリンダ・チューブ17の間に形成されてい る。排出チャネル24は、熱交換機チューブ13と外側シェル・チューブ14の 間に形成されている。排出チャネル24Aは、熱交換機チューブ13Aと外側シ ェル・チューブ14Aの間に形成されている。排出チャネル24Bは、シリンダ ・チューブ17と外側シェル・チューブ18の間に形成されている。ピストン・ チューブ11とシリンダ・チューブ12の間およびピストン・チューブ11Aと シリンダ・チューブ12Aの間にそれぞれ形成された、第1段および第2段のピ ストン・シリンダ間ギャップ22および22Aを流れる流体は、シール27およ び27Aによってそ れぞれ制限される。中空ピストン部11および11Aの内部には真空空間が存在 する。 各膨張容積ごとの動作温度の代表的な範囲は、第1段の場合は約30Kから1 00K、第2段の場合は約15Kから40K、第3段の場合は液体ヘリウム温度 から10Kである。各段ごとの特定の動作温度は、膨張容積のボアおよびストロ ーク、予冷熱交換機の表面積、環境または寄生熱漏れによって供給される熱負荷 の量などのパラメータと、様々な弁タイミングおよび動作圧力に依存する。平均 動作温度の具体的な例は、第1段で80K、第2段で20K、第3段で4.5K である。第1段および第2段の熱交換機では、取り込まれた流体の予冷は、再生 式熱交換と向流式熱交換の両方の組合せによって行われ、第3段での予冷は主と して向流式熱交換によって行われる。 第2図は、第1図のシステムより小型の3段折畳み構成を示す。主要な構成要 素は同じである。第1図の構成では、ピストンの内部の利用可能な空間11およ び11Aは使用されない。第2図では、第2段が第1段に対して反転され、第1 段内に折り畳まれており、第3段は第2段に対して反転され、第2段内に折り畳 まれている。このように段を反転させ、あるいは、折 り畳むことによって、システムの全長が短くなる。 予冷熱交換機における高温段と低温段のそれぞれにおいて固有に構成されたチ ャネルを使用することによって、予冷熱交換機の高温段と低温段の両方のための 改良された伝熱を開発した。そのような固有に構成されたチャネルは、周知の機 械加工技法を使用して廉価に製作することができる。このチャネル構成は、流体 が熱交換機の長さに沿って流れるときに流体を連続的に混合する。流体が通過す るチャネルは、チャネルの内側チューブの外側表面に特定の流路パターンを加工 し、次いで、外側チューブと内側チューブの間にすきまを残さず、それによって 、加工された流れパターンを通過して流体が流れるように内側チューブ上に外側 チューブをはめ合わせすることによって構成される。 このチャネルは、化学エッチングやローレット切りなどの機械加エプロセスを 使用して製作することができる。また、流れパターンは、当技術分野で周知の技 法である放電加工(EDM)によって製作することができる。電極は、通常、黒 鉛または銅のブロックであり、製作すべき表面のミラー・イメージになるように 加工される。EDMプロセスの典型的な構成では、電極 がチューブに接して横方向に移動する間、チューブが回転する。 この流れパターンは、化学加工プロセスを使用して製作することもできる。エ ッチングすべき材料、使用するマスキング材料のタイプ、エッチングの深さ、必 要な表面仕上げ、およびいくつかのその他の因子に基づいて適当なエッチング液 を選択する。この技法では、エッチング液にさらさない領域にはマスキング材料 または耐エッチング材料を塗布する。次いで、通常、エッチング液を表面に噴射 して、レジストが存在しない部分の金属を化学的に除去する。エッチング速度は 通常、毎分0.001インチから0.003インチに限られるが、広い領域を同 時に加工することができ、そのため、全体的な金属除去速度はかなり高くなる。 本発明によれば、上述のように、内側チューブの外側表面上に適当に選択され たパターンを加工する。次いで、通常は熱収縮プロセスによって、内側チューブ の外側表面上に外側チューブを密にはめ合わせる。次いで、流体を、化学的に加 工されたパターンを通過させる。この機械加工プロセスによって、合理的な製造 費で一貫した曲がりくねった流路が与えられる。このようなプロセスの繰返し精 度は実際上、たとえば0.0005 インチの範囲内に制御することができ、それによって、単一流路と単一流路の一 束のチューブに関するギャップ幅の変動が最小限に抑えられる。この繰返し精度 によって、単一流路での流れの不均一な分布を最小限に抑えることができ、多数 の異なるシステムに単一の流路を提供する際に使用される多数の同じチューブを 製作するときに、熱交換機間の予想される圧力降下の変動が最小限に抑えられる 。 化学加工またはEDMプロセスによって、設計者は、流体が熱交換機の長さに 沿って流れるときに流体を連続的に混合するための切削加工された表面を提供す る流れパターンを様々な流れパターンのうちから選択することができる。そのよ うな切削表面の一例は、第3A図および第3B図に示したように、チューブから 延びる小さな円形ピン37が残るようにチューブ36の外側から金属を除去する ことによって得られる。第3A図に示したように、ピンを流れの方向に適当な間 隔を置いて食違いに配置することによって、流体混合効果がもたらされる。この 構成を「スタッガード・ピン」熱交換機と呼ぶことができる。そのような熱交換 機用の典型的なピンの寸法および間隔を第3A図および第3B図に示す。これら の図で、ピンの直径dは 0.015インチ、ピンの高さhは0.014インチ、ピンの間隔は0.032 インチである。 前述のCrunkletonの特許で開示されたらせん状通路熱交換機と比較したところ 、同様な質量流量及び温度範囲の条件下でシステムを動作させたとき、同様な圧 力降下に対してスタッガード・ピン熱交換機の方が効率的な熱交換を行うことが 分かった。流れを連続的に混合するスタッガード・ピン構成は、層流条件と乱流 条件の間の遷移が容易には予想できないらせん状通路構成よりも、予想可能な性 能が得られるように設計するのが容易である。 さらに、熱交換機の性能を向上させるには、そのようなスタッガード・ピン構 成を有する単一のチューブにおいていくつかの材料の組合せを使用することがで きる。したがって、軸方向の伝導を増大させずに半径方向の熱伝導性を高めるに は、銅などの高熱伝導性ピン材料をステンレス鋼などの低熱伝導性ベース・チュ ーブ材料と組み合わせて使用することができる。たとえば、エッチング・プロセ スの前に、ステンレス鋼チューブを銅で被覆することができる。次いで、銅ピン を除き、すべての銅をエッチングする。 さらに、本発明によれば、冷凍システムの各一体型熱交換機・膨張エンジンは 特に、その動作温度の範囲内で支配的な損失機構の影響を最小限に抑えるように 設計される。移動熱漏れ損失がかなりのものとなる高温段において、本発明は、 熱交換動作用の個別の通路を設けることによって、ピストン・シリンダ間ギャッ プを熱交換機の吸入側と熱結合しないように構成される。このように、吸入流体 流路中の伝熱の改良は、同時に移動熱漏れ損失を増加させることはない。この構 成では、ピストン・シリンダ間ギャップが一様でないために発生する吸入流路に おける流れの不均一な分布がなくなる。 第1図および第2図に示したように、4本の同心チューブから成る熱交換機構 成は、ピストン・シリンダ間ギャップを熱交換機の吸入側と熱結合させないよう に第1および第2の高温段で使用される。第1図で、最も内側のチューブは、そ れぞれ、円筒形チューブ12および12Aの内側で往復運動する、真空充填ピス トン11および11Aである。吸入流体は、シリンダ12および12Aと、その ようなシリンダを囲む熱交換機チューブ13および13Aとの間を流れる。定圧 排出チャネル24および24Aはそれぞれ、熱交換機チューブ13と外側シェル ・チューブ14、および熱交換機チューブ13Aと外側シェル・チューブ14A から成る。 この4チューブ構成によって、第3図、第3A図、第3B図に関して論じたス タッガード・ピン熱交換機通路などの混合流熱交換機通路を吸入流チャネルと排 出流チャネルの両方に使用することができる。したがって、第1図に示したよう に、円筒形チューブ12および12Aの外側表面上ならびに熱交換機チューブ1 3および13Aの外側表面上に、流体を連続的に混合するためのチャネルが切削 されている。第2図においては、第2段が第1段に対して反転されているので、 チューブ14Aおよび13Aの外側表面が切削されている。チューブ12Aは内 側も外側も平滑である。 4チューブ構成は、正味の冷却を行わずに、各サイクルごとに加圧及び減圧し なければならない容積を増加させる。この容積は、一般に死容積(dead volume )と呼ばれ、圧力循環を受ける、作業エキスパンダ容積自体以外の容積を含む。 死容積が増加すると、吸入弁が開放されたときに死容積を加圧するために高圧か ら低圧に抑圧される質量が増加する。この加圧損失の結果、質量流量を増加させ るために圧縮機出力を増加させる必要 性が生じる。したがって、冷凍負荷が指定されている場合、死容積が加圧される 頻度を最小限に抑えることが望ましい。 4チューブ構成では、吸入チャネルがピストン・シリンダ間ギャップに平行な ので、シリンダと熱交換機チューブの間に好ましい流路が形成されるように、す べりシール27および27Aをピストン・シリンダ間ギャップに置かなければな らない。 ピストン・シリンダ間ギャップを吸入通路と熱結合させないようにする他の構 成は、多段ピストンとシリンダ・エキスパンダから物理的に離れた熱交換機を使 用する。シリンダの外側表面を熱交換機の表面として使用するのではなく、高表 面積を有する個別の熱交換機をシステムの第1段10で使用し、かつ小径チュー ブなどの何らかの適当な流路手段によって、個別の熱交換機を膨張容積に結合す る。この構成は、一体に形成された熱交換機及び膨張エンジン構成ほど小形にで きない欠点を有するが、そのような個別の熱交換機によって、当業者に周知のス タック・スクリーン熱交換機など、異なる熱交換機形状を使用することができる 。スタック・スクリーン交換機は大きな熱交換表面積を有するが、当技術分野で 周知の他の高表面積熱交換機を使用することもできる。 この構成の一例を第4図に示す。この図で分かるように、圧縮機30からの高 圧吸入流体は、吸入弁6を介して、第1段10にある吸入チャネル40に供給さ れる。チャネル40は、ピストン11およびシリンダ12から物理的に離れてい る。第1段10での熱交換は、第1段にあるスタック・スクリーン熱交換機41 を使用して行われ、吸入流体は、上部吸入チャネル40から熱交換機41の吸入 スタック・スクリーン部43を通過し、下部吸入チャネル40から第1段10の 作業容積1へ流れる。第1段にある排出チャネル42も、図のように、ピストン /シリンダから物理的に離れており、排出流体は、下部排出チャネル42から、 熱交換機41の環状排出スタック・スクリーン部44を通過して、上部排出チャ ネル42へ流れる。したがって、スタック・スクリーンは、第1の熱交換機段1 0の吸入チャネルと排出チャネルの両方で使用され、それらのチャネルは、膨張 エンジン、すなわち、そのような段の可動ピストンから物理的に離れている。シ ステムの他の高温段で類似の高表面積熱交換機を使用することもできる。 さらに、本発明によれば、約20Kよりも低い温度で動作する低温段では、高 温段とは異なる物理現象が発生し、そのよう な低温段はたとえば、金属壁の極めて低い伝熱性および加熱機能を有することが 認識されよう。移動伝熱および軸方向伝導はもはや支配的な熱損失機構ではなく 、したがって、4チューブ構成を使用する必要なしに低温段を設計することがで きる。したがって、第1図および第2図に示したように、そのような段では、ピ ストン・シリンダ間ギャップが吸入通路として使用され、すべりシールは必要と されない。 多段システムの低温段において性能を向上させ、かつ製造を容易にするために 、一体セグメント・ピストン15を使用する。特定の実施例では、たとえば、低 温段におけるの直径方向のピストン・シリンダ間ギャップは通常、適当な熱交換 機性能及び最小死容積を提供するために約0.0005インチから0.003イ ンチの範囲でなければならない。ピストンおよびシリンダが薄壁チュービングか ら成る場合、たとえば、ピストンの直径の20倍であることもある熱交換機の長 さ全体にわたって適当な真直度を維持し、最小のピストン・シリンダ間ギャップ 変動を与えるために難しい製造技法が必要である。第5図の典型的な実施例に示 したような一体セグメント・ピストン構成では、セグメント長15Aから15E は通常、ピストンの直 径の1倍から5倍であり、適当な心合せ手段を使用してシリンダ17の内側で個 別に心合わせされる。ピストンが、過度の死容積を形成せずに各セグメントで合 理的なシリンダ真直度、すなわち、最小ピストン・シリンダ間ギャップを与える ことができるように設計された可とう性継手で、セグメントが接続される。各セ グメントが個別に心合わせされ得るので、ピストン・シリンダ間ギャップにおけ る流れの不均一な分布は小さい。さらに、ステンレス鋼などの、20K以下で非 常に低い伝熱性を有する材料を使用する場合、一体ピストン・セグメントでは、 軸方向伝熱漏れがささいなものになる。 しかし、ステンレス鋼シリンダを熱交換機の壁として使用すると、吸入流と低 圧排出流の間にある壁に比較的大きな伝熱抵抗がもたらされる傾向がある。過度 の軸方向伝導を発生させずに流れ間伝導を向上させるために、ステンレス鋼以外 の材料を使用することができる。たとえば、比較的高い伝熱性をもつ材料である 1020炭素鋼を、第1図および第2図のシリンダ17用の材料として使用する と、伝導壁抵抗が約1桁だけ減少し、受け入れられる低レベルの軸方向伝導が与 えられる。 上述の冷凍プロセスの理想的なケースでは、流体質量の膨張 容積への流入および前記容積からの流出が発生するのは、サイクルの定圧吸入部 および定圧排出部の間だけであり、サイクルの膨張部および再圧縮部の間には流 体質量流は発生しない。このように、理想的には、膨張容積に入るすべての質量 は、最大吸入圧力で進入し、膨張容積から排出される前に最小排出圧力になるま で十分に膨張される。そのような動作を理想的な質量流量条件下の動作と呼ぶこ とができる。しかし、システム全体にわたって発生する温度範囲にわたって流体 の特性が変化し(すなわち、ヘリウムは、そのような多段冷凍機の高温段でのみ 理想的なガスである)、かつ膨張容積中の流体が膨張段の動作温度に応じて異な る量の断熱膨張プロセスまたは等温膨張プロセス、あるいはその両方に従うので 、多段冷凍機の吸入チャネルで理想的な質量流量条件を得るには、特殊な操作ま たはハードウェアの修正が必要である。 前述の特許に記載され、かつ上記で説明した、2段システムの場合、たとえば 、高温段は、ヘリウムが、理想に近いガスとして働く特性をもつ、50Kで動作 し、低温段は4.5Kで動作する。膨張プロセス中にどちらの膨張容積からも質 量が離れず、どちらの膨張容量にも質量が入らず、かつ2つの膨張容積 が共に、同時に変位する場合、高温段の圧力対位置曲線は、低温段のそのような 曲線よりもずっと緩やかな勾配に従う。したがって、高温段の圧力は膨張部の間 、低温段の圧力よりも高い。この場合、質量は、質量流量バリアがないときに高 温段から低温段へ流れるが、上述のように、理想的な質量流量条件下では、膨張 時にそのような段間で質量が流れることはない。その場合、システムにおいて理 想的またはほぼ理想的な質量流量条件を保証する技法を構想することが望ましい 。 本発明による理想的またはほぼ理想的な質量流量条件を満たす一技法は、膨張 プロセスおよび再圧縮プロセス中に各接続予冷熱交換機中のいくつかの軸方向位 置で質量流量を発生させないように各膨張容積を変位させることである。第1図 および第2図に示した3段冷凍機システムにおいて、そのような目的のための様 々な技法を実施する構成を、第6図、第6A図、第6B図に示す。 第6図に示したように、そのような理想的な動作では、各膨張容積ごとに別々 のピストンを使用し、各ピストンが、同じ循環頻度で変位するが、個別の位置対 時間トレースをもつことができるようにする必要がある。 したがって、第1のピストン11Aが段10で使用され、ピストン11Aから 離れた第2のピストン11Bが段10Aで使用され、ピストン11Aおよび11 Bの両方から離れた第3のピストン15Aが段16で使用され、段16にあるピ ストン15Aの下方端部がセグメント化されている。個別のピストン間に使用さ れる適当なすべりシール27および27Aを第6図に示す。 第6A図および第6B図に示した他の構成は、最適または理想的な流れ条件よ りも低い条件を与える傾向があるが、必要とする個別のピストンはより少ない。 したがって、第6A図と、第6B図の折畳み構成との両方において、高温段10 および10Aは、相互接続された単一のピストン11Cを使用し、低温段は個別 のピストン15Bを使用する。そのような場合、低温段は基本的に理想的な質量 流量条件に従って変位するが、高温段は最適または理想的な条件よりも低い条件 で動作することができる。 第6図、第6A図、第6B図に示した構成の欠点は、個別のピストンの運動を うまく制御するために駆動機構をより複雑にする必要があることである。 低温段と低圧の上部段との間の質量流量を最小にするように第3の低温段にお けるピストン・シリンダ間ギャップを適切に選択することによって、第3の低温 段で追加質量流量制御を得ることができる。冷媒流体(たとえば、ヘリウム)が 2相領域に進入する、サイクルの膨張部の後の方の部分で、流体の圧縮性は急速 に高まる。すべての膨張容積中の圧力が平衡する傾向があるので、低温段中の圧 縮性の高い流体は、上向きに高温段の方へ流れる傾向がある。この結果、2相流 体はピストン・シリンダ間ギャップを介して膨張容積を離れ、それによって、膨 張容積を離れて低温弁を通過し、負荷熱交換機の低温サージ容積に進入する2相 流体の量が減少する。3段熱交換機の熱容量は非常に小さいので、この流体の冷 却機能の多くは失われる。低温排出弁が開放される前のサイクル中の点で低圧で 低温段を離れる流体の量を制限するには、ずっと高い圧力での吸入流量を過度に 抑制せずに、ピストン・シリンダ・ギャップを、できるだけ小さなものになるよ うに設計する。そのように小さなギャップを使用すると、第2段および第3段の 膨張容積圧力は、サイクルの各部分で異なるものになる。この場合、低温段から 高温段への流体の逆流を妨げるうえで0.00025インチか ら0.0015インチの範囲の半径方向ギャップが有効であることが分かった。 対向流式熱交換機の性能を最大にするには、各対向流の最小熱容量を一致させ ないようにして、定常質量流量時に熱交換温度差を制限し、かつ質量流量変動時 に温度スイングを制限する必要がある。再生式熱交換の場合、非常に低い熱容量 しか得られないので、この要件は、第3段では増大する。各対向流の熱容量が一 致する理想的なケースでは、対向流式熱交換機に沿った各軸方向位置で、質量流 量と比熱の積は常に等しい。再生熱容量が得られる場合、この熱容量は、1サイ クルにわたって、2つの流れに関する質量流量と比熱の積の平均が等しい限り、 質量流量変動時に温度スイングを最小限に抑える。第3段中のヘリウムの比熱が 温度と圧力の関数としてかなり変動するので、完全に一致した熱容量流量を達成 することは実際的ではない。しかし、熱容量の不一致は、吸入チャネルにおける 質量流の間だけ排出チャネルにおける間欠的な低圧質量流を許容することによっ て、大幅に低減することができる。この動作は、低温段熱交換機中の各軸方向位 置での熱容量流量をより一致させ、それによって、温度スイングの大きさを制限 する。排出チャネル における間欠的な低圧流を、吸入チャネルにおける質量流と同時に発生させるに は、排出チャネルに追加弁手段5を使用する。弁5は、第1図および第2図に示 したように、排出チャネルの室温端部に置くことが好ましい。 上述のように効率的な動作を達成するために、弁とコールドヘッドの室温端部 での流量制限機構との組合せを使用して作業容積への質量流を調整する。各弁は 、理想的には、完全に開放され、あるいは、完全に閉鎖された状態で、すなわち 、開放されたときには流量制限なしで、閉鎖されたときには無限流量制限に従っ て、動作する。弁は通常、質量流がいつ発生するかを支配し、流量制限機構は質 量流量自体を支配する。たとえば、弁はスプール弁でもポペット弁でもよく、流 量制限機構はオリフィスでもニードル弁でもよい。理想的には、第1図および第 2図に弁4、5、6として示したように、弁機能と流量制限機能を単一の機械的 手段として一体化する。特定の実施例で必要とされる弁と流量制限機構の特定の 組合せは、全体的なシステム仕様(たとえば、冷却要件、負荷温度、圧力比)お よび構成要素の選択(たとえば、駆動機構、熱交換機、圧縮機)に依存し、シス テム設計者によって決定することができる。 環境からの熱負荷は、適当な負荷熱交換機を介してシステムの任意の段に供給 することができる。負荷熱交換機の機能は、環境からの熱負荷を受け入れ、環境 からの熱を効率的に動作流体に伝達することである。通常、低圧動作流体を熱負 荷に密に接触させる。この技法は多数の異なる熱交換機構成によって実施するこ とができ、最終的な選択は、熱負荷の大きさ、熱交換機の製作費、環境との接触 、このシステムを使用する予定の特定の応用例に必要な小型化の度合いなどのパ ラメータに依存する。 低温排出弁21を介して排出される流体に対して、以下で第7図および第8図 に関して詳細に論じるように、効果的な負荷熱交換機を設計することができる。 そのような場合、20Kよりも低い温度、具体的には液体ヘリウム温度で動作 する負荷熱交換機では熱容量が非常に小さく、かつ環境からの負荷の大きさは通 常、単一動作サイクルの間ほとんど変化しないので、応用例で熱安定性が望まれ る場合、温度の変動を制限するには負荷熱交換機を通過する質量流量が一定であ ることが極めて望ましい。流路に保存されている液体の蒸発の潜熱の大きさが、 質量流がないときに加えられる負荷の 大きさに匹敵するものでない限り、負荷熱交換機中の2相流体は、温度の変動を 制限するのに十分な熱容量を与えないことに留意されたい。この動作は、最低温 段の予冷熱交換機、たとえば、第1図および第2図に示した3段実施例の第3段 16における吸入チャネル中の質量流に一致するように間欠的である、排出チャ ネル中の質量流と対称的である。負荷熱交換機での比較的一定な流れと、排出チ ャネルでの間欠的な流れとを達成するには、負荷熱交換機の入口および出口での 質量保存容積(mass storage volume)が必要である。 これに対して、熱交換機の壁の熱容量は、顕著な温度スイングを防ぐのに十分 なものなので、高温段負荷熱交換機は通常、この同じ要件を共有しない。高温段 では、予冷熱交換機が向流式熱交換と再生式熱交換の両方の組合せを使用し、た とえば、第1図および第2図中の第1段10で示した負荷熱交換機29は、低圧 排出チャネルに密に結合される。したがって、環境からの熱負荷は、高温段10 にある排出チャネルの外側表面に直接結合され、かつ接触する、銅バンド29の 形の銅質量などの高伝熱性手段に供給される。この高伝熱性手段は、環境からの 負荷と排出チャネル中の流体の間の温度差を制限するのに十分 な予冷熱交換機の部分を等温化する。必要に応じて、類似の負荷熱交換機を高温 段10Aで使用することもできる。 たとえば、第1図および第2図の低温段16で使用できる効果的な2基の負荷 熱交換機を第7図および第8図に示す。 第7図の実施例では、負荷、たとえば、磁石(図示せず)が、負荷熱交換機6 0に隣接して位置決めされた適当な容器63中にある液体ヘリウム槽62に浸漬 されている。負荷熱交換機では、低温で低圧のシステム中の排出作業流体は、低 温弁21から第1のアキュミュレータV1に供給される。この2相状態(一部気 体で、一部液体)の流体は、第1のアキュミュレータV1から、図のように複数 のひれ付き表面61が固定されたチャネル64に供給される。 ひれに密に近接するチャネル64の内側には、銅球65などの、高い伝熱性を 有する微細な焼結球マトリックスが充填されている。焼結球は、チャネル64中 を流れる流体に大きな等温表面積を与える。負荷からの熱によって、槽62中の 液体ヘリウムは蒸発し、ひれ付き表面61において再凝縮し、槽62中で液体に 戻り、それによって、熱を負荷からシステムの排出作業流体に伝達する。排出作 業流体はチャネル64中で蒸発する。 ひれおよび焼結球は、チャネル64中の流体と槽62中の流体の間の温度差を最 小限に抑える。図のように、チャネル64中の排出流体は次いで、飽和ガスとし てアキュミュレータV2に供給され、そこから、排出チャネル24Bに供給され る。アキュミュレータV1およびV2は実際上、弁21から排出チャネル24B へ流体を安定に流すように働き、実際上、電気回路中の電流用の電気抵抗キャパ シタンス・フィルタと同様に、流体流の機械的フィルタとして働く。第7図の実 施例は実際上、液体ヘリウム槽62中にある負荷に負荷熱交換機60を結合して 、熱を負荷からシステムの作業流体に効率的に伝達し、それによって、負荷の所 望の冷却を行う。 他の効果的な負荷熱交換機構成を第8図に示す。この図で、作業流体と負荷は 実際上、直接、接触している。低圧・低温の作業流体は、低温弁21を介してア キュミュレータV1に供給され、そこから、アキュミュレータV2の下方端部に 取り付けられた、銅球要素65などの高伝熱性を有する焼結球要素マトリックス を有する、銅ハウジング67を備える熱交換構造66に供給される。アキュミュ レータV2の下部表面には、銅部材67と直接接触するように負荷(図示せず) が置かれる。 2相状態の流体は、アキュミュレータV1から孔69を介して焼結銅要素65 に供給され、熱が負荷から2相流体へ伝導する。2相流体は次いで、蒸発して飽 和ガスを発生させる。飽和ガスは、孔71を介してアキュミュレータV2に供給 され、そこから、排出チャネル24Bに供給される。したがって、熱が負荷から 作業流体へ効率的に伝導し、それによって、負荷の所望の冷却が行われる。 本発明のシステムおよびその各部分の上記実施例は本発明のシステムの好まし い実施例を表すが、当業者には、本発明の趣旨および範囲内で本発明のシステム に対する修正が思いつくであろう。したがって、本発明は、添付の請求の範囲で 定義されるものを除き、本明細書で図示し説明した特定の実施例に限ると解釈さ れるものではない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ギヤラガー,グレゴリー・アール アメリカ合衆国、マサチユーセツツ・ 02165、ウエスト・ニユートン、ウオルサ ム・ストリート・106 (72)発明者 スミス,ジヨージフ・エル・ジユニア アメリカ合衆国、マサチユーセツツ・ 01742、コンコード、オーク・ロード・113 (72)発明者 コツグスウエル,フレデリツク・ジエイ アメリカ合衆国、コネテイカツト・06033、 グラストンバリー、スタンクリフ・ロー ド・68

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.圧力下で流体を供給する流体圧縮手段と、 可変変位容積を有する複数の連続動作段と、 前記変位容積の容積を変更する容積変更手段と、 流体の前記連続変位容積への流れおよび前記連続変位容積からの流れを可能に する吸入チャネル手段と、 流体が前記吸入チャネル手段において前記連続変位容積に流れるように、流体 を圧力下で、前記流体圧縮手段から前記吸入チャネル手段に導入できるようにす る第1の手段と、 前記吸入チャネル手段中の流体が前記流体圧縮手段へ流れることができるよう にする第2の手段と、 減少された圧力の流体が、前記変位容積のうちの最後の1つの変位容積から、 排出流体が前記流体圧縮手段へ流れるようにする排出チャネル手段へ、流れ込め るようにし、 それによって、圧力下で、前記吸入チャネル手段中を前記流体圧縮手段から前 記1組の第1の変位容積へ流れる吸入流体が、前記吸入チャネルの構造の一部に よる再生式熱交換および前記排出チャネルを流れる流体による向流式熱交換によ って予冷さ れ、前記吸入チャネル手段中を前記変位容積のうちの前記最後の1つの変位容積 へ流れる吸入流体が、主として前記排出チャネルを流れる流体による向流式熱交 換によって予冷されるようにする、第3の手段と、 前記連続動作段のうちの少なくとも1つにおける容積変更手段が前記吸入チャ ネル手段および前記排出チャネル手段と熱結合しないようにする手段とを備える 、低温環境を生成するためのシステム。 2.前記連続動作段のうちの少なくとも1つが、円筒形ピストン手段と、相互に および前記円筒形ピストン手段に対して同心に据え付けられた第1、第2、第3 の円筒形管状手段とを備える、4同心手段として形成され、前記ピストン手段が 、前記第1の円筒形管状手段に対して往復運動し、前記吸入チャネル手段が、前 記第1の管状手段と前記同心の第2の管状手段の間に形成され、前記排出チャネ ル手段が、前記第2の管状手段と前記第3の管状手段の間に形成されることを特 徴とする請求の範囲第1項に記載のシステム。 3.前記1つまたは複数の段がそれぞれ、前記ピストン手段と前記第1の円筒形 管状手段の間に位置決めされたすべりシール 手段を含むことを特徴とする請求の範囲第2項に記載のシステム。 4.さらに、前記吸入チャネル手段および排出チャネル手段のうちの少なくとも 1つに、選択された流れパターンを生成する手段を含むことを特徴とする請求の 範囲第1項に記載のシステム。 5.前記流れパターン生成手段が、前記吸入チャネル手段および排出チャネル手 段のうちの少なくとも1つに位置決めされた複数の要素を備えることを特徴とす る請求の範囲第4項に記載のシステム。 6.さらに、前記吸入チャネル手段および排出チャネル手段のうちの少なくとも 1つに、選択された流れパターンを生成する手段を含むことを特徴とする請求の 範囲第2項に記載のシステム。 7.前記流れパターン生成手段が、前記吸入チャネル手段および排出チャネル手 段のうちの少なくとも1つに位置決めされた複数の要素を備えることを特徴とす る請求の範囲第6項に記載のシステム。 8.前記要素が、前記第1の管状手段および第2の管状手段の うちの少なくとも1つの表面上に食い違いに位置決めされた複数のピン要素を備 えることを特徴とする請求の範囲第7項に記載のシステム。 9.前記要素が、前記管状手段の材料とは異なる材料で形成されることを特徴と する請求の範囲第5項に記載のシステム。 10.前記連続動作段のうちの少なくとも1つが、円筒形ピストン手段および同 心円筒形管状手段を備え、 前記ピストン手段が前記円筒形管状手段に対して往復運動し、 前記非結合手段が、前記少なくとも1つの動作段にある吸入チャネル手段及び 排出チャネル手段を含む個別の熱交換機手段を備えることを特徴とする請求の範 囲第1項に記載のシステム。 11.前記個別の熱交換機手段が、スタック・スクリーン熱交換機であることを 特徴とする請求の範囲第10項に記載のシステム。 12.少なくとも1つの段が、前記ピストン手段と前記円筒形管状手段の間に位 置決めされたすべりシールを含むことを特徴とする請求の範囲第10項に記載の システム。 13.前記最終段以外の前記動作段がそれぞれ、管状ピストン手段を含み、前記 最終段が、一体円筒形ピストン手段を含み、 前記管状ピストン手段および一体ピストン手段が、相互に接続されることを特徴 とする請求の範囲第1項、第2項、または第10項に記載のシステム。 14.前記最終段の前記一体円筒形ピストン手段が、可とう性継手によって相互 に結合された複数の一体円筒形セグメントを備えることを特徴とする請求の範囲 第13項に記載のシステム。 15.前記一体円筒形セグメントが、比較的低い熱伝導性を有する材料から成る ことを特徴とする請求の範囲第14項に記載のシステム。 16.前記材料がステンレス鋼であることを特徴とする請求の範囲第15項に記 載のシステム。 17.前記最終段が、前記一体円筒形セグメントを円筒形管状手段内で基本的に 同心に位置決めするために前記セグメントの夫々と協働する心合せ手段を含むこ とを特徴とする請求の範囲第14項に記載のシステム。 18.前記連続動作段のうちの最終段にある容積変更手段が、円筒形管状手段内 で往復運動するピストン手段を含み、前記円筒形管状手段が、比較的高い熱伝導 性を有する材料から成ることを特徴とする請求の範囲第1項、第2項、または第 10項に 記載のシステム。 19.前記材料が低炭素鋼であることを特徴とする請求の範囲第18項に記載の システム。 20.前記システムが、それぞれが、容積変更手段と、吸入チャネル手段と、排 出チャネル手段とを含む、第1、第2、第3の連続動作段を含み、前記第2段が 、前記第1段から空間的に延び、前記第3段が、前記第2段から空間的に延びる ことを特徴とする請求の範囲第1項、第2項、または第10項に記載のシステム 。 21.前記システムが、それぞれが、容積変更手段と、吸入チャネル手段と、排 出チャネル手段とを含む、第1、第2、第3の連続動作段を含み、前記第3段が 、前記第2段内に反転して位置決めされ、前記第2段および第3段が、前記第1 段内に反転して位置決めされることを特徴とする請求の範囲第1項、第2項、ま たは第10項に記載のシステム。 22.前記容積変更手段が、前記連続動作段の夫々にある独立に動作する個別の ピストン手段を含み、各段にあるピストン手段が、可変変位容積を提供するよう に同じ循環頻度で運動し、時間の関数としての前記ピストン手段の夫々の位置が 、各ピス トン手段ごとに独立に選択できることを特徴とする請求の範囲第1項、第2項、 または第10項に記載のシステム。 23.さらに、前記個別のピストン手段間に位置決めされたすべりシール手段を 含むことを特徴とする請求の範囲第22項に記載のシステム。 24.前記容積変更手段が、選択された数の前記連続段にある一体に形成され共 通に動作するピストン手段と、前記連続段のうちの残りの段にある個別に形成さ れ独立に動作するピストン手段とを含むことを特徴とする請求の範囲第1項、第 2項、または第10項に記載のシステム。 25.一体に形成され共通に動作するピストン手段が、前記システムの最終段以 外のすべての段で使用され、個別に形成され独立に動作するピストン手段が、前 記システムの最終段で使用されることを特徴とする請求の範囲第24項に記載の システム。 26.前記第3の手段が、室温よりも基本的に低い温度で動作できる弁を含むこ とを特徴とする請求の範囲第1項、第2項、または第10項に記載のシステム。 27.さらに、前記弁手段と前記排出チャネル手段の間に位置決めされた第1の 容積手段を含むことを特徴とする請求の範囲 第26項に記載のシステム。 28.さらに、 熱負荷との拡張された熱接触を与えるために前記第1の容積手段に結合された 負荷接触熱交換機手段と、 前記熱交換機手段および前記排出チャネル手段に結合された第2の容積手段と を含むことを特徴とする請求の範囲第27項に記載のシステム。 29.前記熱交換機手段が、前記熱負荷との直接熱接触を与える手段を含むこと を特徴とする請求の範囲第28項に記載のシステム。 30.前記熱交換機手段が、高い伝熱性を有する要素のマトリックスを含むこと を特徴とする請求の範囲第29項に記載のシステム。 31.前記要素が、焼結金属要素であることを特徴とする請求の範囲第30項に 記載のシステム。 32.前記焼結金属要素が銅球であることを特徴とする請求の範囲第31項に記 載のシステム。 33.前記負荷接触熱交換機手段が、それに接続された複数のひれ手段を含み、 前記ひれ手段が、前記システムの外部にある 流体から前記負荷接触手段内の流体へ熱を伝達することを特徴とする請求の範囲 第28項に記載のシステム。 34.さらに、前記排出チャネル手段と前記流体圧縮手段の間に位置決めされた 弁手段を含むことを特徴とする請求の範囲第1項、第2項、または第10項に記 載のシステム。 35.前記弁手段、前記第1の手段、および前記第2の手段がスプール弁手段で あることを特徴とする請求の範囲第34項に記載のシステム。 36.さらに、前記連続動作段の最終段以外の段のうちの1つに位置決めされた 負荷接触手段を含むことを特徴とする請求の範囲第1項、第2項、または第10 項に記載のシステム。 37.前記連続動作段のうちの最終段が、円筒形ピストン手段と、第1および第 2の同心管状手段とを含み、前記最終動作段の前記ピストン手段と前記第1の同 心管状手段の間の径方向クリアランスが、0.0005インチから0.003イ ンチであることを特徴とする請求の範囲第1項、第2項、または第10項に記載 のシステム。 38.さらに、前記複数の動作段の第1段よりも上に位置決めされたハウジング を含み、前記ハウジングが、室温であり、前 記吸入チャネル手段の一部が、前記ハウジングと熱交換関係にあることを特徴と する請求の範囲第1項または第2項に記載のシステム。
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