JPH08504765A - 抗増殖性の置換5−チアピリミジノンおよび5−セレノピリミジノン化合物 - Google Patents
抗増殖性の置換5−チアピリミジノンおよび5−セレノピリミジノン化合物Info
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Abstract
(57)【要約】
5−チア−及び5−セレノピリミジノンの新規な誘導体が酵素のグリシンアミドリボヌクレオチドホルミルトランスフェラーゼ(GARFT)とアミノイミダゾールカルボキサミドリボヌクレオチドホルミルトランスフェラーゼ(AICARFT)とを阻害することが判明する。これらの化合物の新規な中間体をも開示する。このような化合物の新規な製造方法、並びに化合物を抗増殖剤として用いるための方法及び組成物をも開示する。
Description
【発明の詳細な説明】
抗増殖性の置換5−チアピリミジノンおよび5−セレノピリミジノン化合物
本出願は元の米国特許出願第07/991,259号の一部継続出願である。
この一部継続出願は原出願の米国特許および商標審査官の拒絶に返答して提出さ
れるのではない。この一部継続出願の提出は、いかなる場合でも原出願における
審査官の112条(第二項および第四項)による拒絶が正しいということを承諾
するものと解釈すべきではない。
本発明は、酵素グリシンアミド リボヌクレオチド ホルミル トランスフェ
ラーゼ(GARFT)を阻害する所定の置換5−チア−および5−セレノピリミ
ジノニル化合物、酵素アミノ イミダゾール カルボキシアミド リボヌクレオ
チド ホルミル トランスフェラーゼ(AICARFT)を阻害する所定の置換
5−チア−および5−セレノピリミジノニル化合物、それらの中間体、それらの
化合物を含む薬剤学的組成物、ならびに高等な生物体、そして細菌、イースト、
および真菌類のような微生物の細胞の生育および増殖を阻害するためのそれらの
利用に関する。このような効果には、抗腫瘍活性、抗炎症性活性、抗乾癖活性、
および免疫抑制性活性が含まれる。これらの化合物の製造のための方法も開示さ
れる。
抗増殖剤という大きな種類には抗代謝性化合物がある。抗葉酸剤(antif
olates)もしくは抗葉酸剤(antifoles)として知られる抗代謝
剤の具体的な亜種はビタミンである葉酸の拮抗剤である。抗葉酸剤は典型的には
かなり葉酸の構造に似ており、そして葉酸の特徴的なグルタミン酸P−ベンゾイ
ル部分を取り込んでいる。葉酸のグルタミン酸部分は生理学的pHでは二価の陰
性電荷を帯びている。従って、この化合物およびそのアナログは細胞膜を横切る
ためのエネルギー共役能動輸送系を有し、そして代謝効果を及ぼす。
GARFTおよびAICARFTはデノボでのプリン生合成経路内の葉酸依存
性酵素である。この経路は細胞分裂および増殖にとって重用なものである。この
経路を閉鎖してしまうと抗増殖性効果、具体的には抗腫瘍効果がもたらされるこ
とが知られている。そのため数々の葉酸アナログが合成され、そしてそれらのG
ARFT阻害能力についての研究が行われている。基本型であり特異的で強力な
GARFT結合阻害剤である5,10−ジデアザテトラヒドロ葉酸が抗腫瘍活性
を有することが既に報告されている。New Drugs、Concepts and Results in Cancer Chemotherapy
、K
luwer Academic Publishers、Boston(199
2)、pp.65−87中のF.M.Muggia、”Folate anti
metabolites inhibitory to de novo pu
rine synthesis”を参照していただきたい。
本発明は、グルタミン酸部分を含む新規の種類の5−チア−もしくは5−セレ
ノピリミジノニル化合物を紹介する。これらの化合物はGARFTおよび/また
はAICARFT、ならびに高等な生物体、そして細菌、イースト、および真菌
類のような微生物の細胞の生育および増殖を阻害するのに有効である可能性があ
る。本発明は更に、これらの化合物もしくはその適切な塩を含む薬剤学的組成物
、ならびに酵素GARFTおよび/またはAICARFTの阻害剤としてのこれ
らの化合物の利用にも関する。
既述のように本発明の化合物は抗増殖性活性、すなわち抗腫瘍活性の形態で表
現されることがある特性を保持する。本発明の化合物はそれ自体活性であること
があるか、あるいはインビボにおいて活性化合物に変換される前駆体であること
がある。本発明の化合物は少なくとも一つのキラル中心を保持する。従って本発
明の化合物には、ジアステレオマーもしくはエナンチオマーの混合物、ならびに
ジアステレオマーとエナンチオマーとの混合物があり、これらは実質的に他のジ
アステレオマーもしくはエナンチオマーを含まない。
本発明の好ましい化合物は、組織培養物中で生育することかできるマウス白血
病細胞株であるL1210細胞株の生育を阻害する活性を示す。本発明の化合物
はまた、培養物中で生育することができる大腸菌(Escherichia c oli
)というグラム陰性細菌のような細菌の生育を阻害する活性を示す可能性
もある。。
本発明に従う化合物ならびにそれらの薬剤学的に許容される塩は、カプセル、
錠剤、もしくは注射用調製物のような都合のよい服用形態に取り込ませることが
できる。固体もしくは液体の薬剤学的に許容される担体も利用することができる
。固体担体には、デンプン、ラクトース、硫酸カルシウム二水和物、白土、スク
ロース、タルク、ゼラチン、寒天(agar)、ペクチン、アカシア、ステアリ
ン酸マグネシウム、およびステアリン酸がある。液体担体には、シロップ、ピー
ナッツ油、オリーブ油、食塩水溶液、および水がある。
担体もしくは賦形剤は、モノステアリン酸グリセリンもしくはジステアリン酸
グリセリンのようないずれかの持続性放出材を単独で、もしくはワックスと共に
含むことができる。液体担体を使用する際にはこの製剤は、シロップ剤、エリキ
シル剤、乳剤、軟ゼラチンカプセル剤、滅菌注射液(例えば、溶液)、あるいは
非水性もしくは水性の液性懸濁物の形態であることができる。
薬剤学的な製剤(必ずしも化合物もしくはその塩自体である必要はない)は、
錠剤形態に必要であらば成分の混合、顆粒化、および圧縮のような段階を、ある
いは適当であらば経口投与、非経口投与、局所投与、膣内投与、鼻内投与、気管
支内投与、眼内投与、耳内投与、および肛門投与用の所望の産物を生じるための
成分の混合、充填、および溶解のような段階を含む薬剤化学の通常の技術に従っ
て調製する。
本発明の組成物は更に一つもしくは複数の他の化合物を含むことができるが、
それらの化合物は、有糸分裂阻害剤(例えば、ビンブラスチン)、アルキル化剤
、ジヒドロ葉酸レダクターゼ阻害剤もしくはTS阻害剤、抗代謝剤(例えば、5
−フルオロウラシルおよびシトシンアラビノシド)、挿入(intercalating)抗
生物質(例えば、アドリアマイシンおよびブレオマイシン)、酵素(例えば、ア
スパラギナーゼ)、トポイソメラーゼ阻害剤(例えば、エトポシド)、あるいは
生物学的応答変更因子(例えば、インターフェロン)のような抗腫瘍剤である。
本発明の組成物はまた、抗菌剤、抗真菌剤、抗寄生虫剤、抗ウイルス剤、抗疥
癬剤、および抗コクシジウム剤を初めとする一つもしくは複数の他の化合物も含
むことができる。実例として挙げる抗菌剤には例えば、スルファメトキサゾール
、スルファジアジン、スルファメーテル、もしくはスルファドキシンのようなス
ルホンアミド類、トリメトプリム、ブロモジアブリム、もしくはトリメトレキセ
ー
トのようなジヒドロ葉酸レダクターゼ阻害剤類、ペニシリン類、セファロスポリ
ン類、アミノグリコシド類、蛋白質合成の静菌性阻害剤、カルボン酸キノロン類
、およびそれらの融合化イソチアゾール−アナログ類がある。
本発明の他の態様は、宿主に本発明の化合物の有効量を投与することを含む、
高等な生物体および微生物の細胞の生育および増殖を阻害する治療法に関する。
本発明の化合物はヒト宿主のような哺乳類宿主の治療、および鳥類宿主の治療に
特に有用である。治療法は、GARFTおよび/またはAICARFTを阻害す
るために本発明に従う化合物の有効量をある宿主に投与することを含むことがで
きる。
本明細書に記載される多くの抗増殖剤もしくは薬剤学的に許容されるその塩を
本発明の治療法に利用することができる。これらの化合物を既述のもののような
希釈剤もしくは担体を含む薬剤学的に許容される組成物の形態で投与することが
できる。
これらの化合物の用量は、活性化合物の有効量を含む薬剤学的用量単位を含む
ことが好ましい。「有効量」は、葉酸代謝経路を阻害し、そして一つもしくは複
数の薬剤学的用量単位の投与を介してその経路から有益な効果を誘導するのに十
分な量を意味する。
実例として挙げる脊椎動物宿主用の日用量単位は、宿主のキログラム当たり最
高1グラム、好ましくは半グラム、より好ましくは100ミリグラム、そして最
も好ましくは宿主重量のキログラム当たり約50ミリグラムもしくはそれを下回
る量の活性成分を含む。選択された用量を温血動物もしくは哺乳類、例えば、葉
酸代謝経路阻害を介する治療の必要があるヒト患者に、軟膏もしくはクリーム剤
を例とするような局所投与、経口投与、座薬を例とするような経腸投与、注射に
よる非経口投与、あるいは膣内注入、鼻内注入、静脈内注入、気管支内注入、耳
内注入、もしくは眼内注入による継続投与を初めとする用量投与の既知のいずれ
かの方法により投与することができる。経口投与用には、エステルもしくは遊離
酸形態をとる本発明の化合物を使用することができる。
本発明に従う化合物は、いずれか一つもしくは複数の抗増殖性効果、抗菌効果
、抗寄生虫効果、抗ウイルス効果、抗乾癬効果、抗原生動物効果、抗コクシジウ
ム
効果、抗炎症性効果、免疫抑制効果、もしくは抗真菌効果を生じることを特徴と
することができる。これらの化合物は腫瘍を宿す脊椎動物宿主において抗腫瘍効
果を生じるのに特に有用である可能性がある。
本発明は、式I
[式中、
Aは、イオウもしくはセレンを表し;
Zは、1)炭素、酸素、イオウ、窒素、およびリンから独立的に選択される1
−10個の原子によって、Aをアミド基のカルボニル炭素から分離する置換又は
未置換の非環式スペーサー;2)置換若しくは未置換の単環式、あるいは融合も
しくは非融合の多環炭素環式もしくは複素環式ラジカル;又は3)前記非環式ス
ペーサーの少なくとも1個と前記炭素環式もしくは複素環式ラジカルの少なくと
も1個との組み合わせであって、前記非環式スペーサーがAに連結されている場
合には、前記非環式スペーサーはAを前記炭素環式もしくは複素環式ラジカルの
内の一つから1−10個の原子によって分離し、そして更に前記非環式スペーサ
ーが−C(O)−に連結されている場合には、前記非環式スペーサーは−C(O
)−を前記炭素環式もしくは複素環式ラジカルの内の一つから1−10個の原子
によって分離する、を表し;
R1およびR2は独立に、H、もしくはC1−C6アルキル、もしくは他の分解可
能な、好ましくは加水分解可能な基を表し;
R3は、H、あるいは所望により一つもしくは複数のハロゲン、ヒドロキシル
、もしくはアミン基を有する直鎖状、分岐鎖状、もしくは環状のC1−C6アルキ
ル基(自明なことであるが、環式基はC3−C6アルキル基にのみ適用される)を
表す]
を首する抗増殖性化合物、あるいは薬剤学的に許容されるそれらの塩に関する。
本発明の化合物の好ましい亜属は、式II
[式中、
Aは、イオウもしくはセレンを表し;
(group)は、炭素、酸素、イオウ、窒素およびリンから独立的に選択さ
れる1−5個の原子によって、Aを(ring)から分離する非環式スペーサー
であって、C1−C6アルキルもしくはC2−C6アルケニル基、C1−C6アルコキ
シもしくはC1−C6アルコキシ(C1−C6)アルキル基、C2−C6アルキニル基
、アシル基、ハロゲン、アミノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基もしくはメルカプ
ト基、単環式炭素環もしくは複素環、および融合もしくは非融合の多環式炭素環
もしくは多環式複素環から独立に選択される一つもしくは複数の置換基を有して
もよい、を表し;
(ring)は、(group)について挙げた置換基から選択された一つも
しくは複数の置換基によって所望により置換されていてもよい、一つもしくは複
数の置換もしくは未置換の単環式炭素環もしくは複素環、あるいは融合もしくは
非融合の多環式炭素環もしくは複素環を表し;
R1およびR2は独立に、水素、C1−C6アルキル、もしくは他の分解可能な、
好ましくは加水分解可能な基を表し、そして
R3は、H、あるいは所望によりハロゲン、ヒドロキシル、もしくはアミン置
換基を有する直鎖状、分岐鎖状、もしくは環状のC1−C6アルキル基(自明なこ
とであるが、環式基の場合はC3−C6アルキル基であることを必要とする)を表
す]
を有する化合物か、あるいはそれらの薬剤学的に許容される塩である。
式Iの化合物あるいはそれらの薬剤学的に許容される塩の好ましい態様におい
ては、部分ZはQ−X−Arにより表され、この式中、
Qは、所望によりC1−C6アルキル基もしくはC2−C6アルケニル基、C1−
C6アルコキシ基もしくはC1−C6アルコキシ(C1−C6)アルキル基、C2−C6
アルキニル基、アシル基、ハロゲン、アミノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基も
しくはメルカプト基、単環式炭素環もしくは複素環、および融合したもしくは非
融合の多環式炭素環もしくは多環式複素環から独立に選択される一つもしくは複
数の置換基を有してもよい、C1−C5アルキレン、もしくはC2−C5アルケニレ
ン、もしくはアルキニレンラジカルを表し、
Xは、所望によりC1−C6アルキルもしくはC2−C6アルケニル基、C1−C6
アルコキシもしくはC1−C6アルコキシ(C1−C6)アルキル基、C2−C6アル
キニル基、アシル基、ハロゲン、アミノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基もしくは
メルカプト基、単環式炭素環もしくは複素環、および融合したもしくは非融合の
多環式炭素環もしくは多環式複素環から独立に選択される一つもしくは複数の置
換基を有してもよい、メチレン、単環式炭素環もしくは複素環、イオウ、酸素、
あるいはアミノラジカルを表し、そして
Arは、単環式炭素環式もしくは複素環式芳香族環、あるいはその全てもしく
は一部が芳香環であってもよい二環式炭素環もしくは複素環を表し、この場合A
rは、Xの単環式炭素環もしくは複素環に融合していてもよく、かつArは所望
によりC1−C6アルキルもしくはC2−C6アルケニル基、C1−C6アルコキシも
しくはC1−C6アルコキシ(C1−C6)アルキル基、C2−C6アルキニル基、ア
シル基、ハロゲン、アミノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基もしくはメルカプト基
、単環式炭素環もしくは複素環、および融合もしくは非融合の多環式炭素環もし
くは多環式複素環から独立に選択される一つもしくは複数の置換基を有していて
もよい。
式IIの化合物の好ましい態様においては、部分(group)はC1−C4ア
ルキレン基を表し、そして部分(ring)は、置換もしくは未置換の、融合も
しくは非融合の炭素環式もしくは複素環式の二環系、あるいは置換もしくは未置
換の炭素環式もしくは複素環式の単環系、あるいは単結合により連結される少な
くとも二つの、独立に置換されたもしくは未置換である単環式環系を表す。
本発明の他の好ましい態様は、式III
[式中、nは0−5の整数であり、Aはイオウもしくはセレンを表し、Xはメチ
レン、単環式炭素環もしくは複素環、O、S、あるいは−NH−であり、Arは
芳香族ラジカルであり、この場合、Arは前記Xの環と一緒に融合される二環式
環系を形成することができ、そしてR1およびR2は同一又は異なる基であること
もでき、水素、もしくはC1−C6炭素原子を有するアルキルラジカルである]を
有する化合物であるか、あるいは薬剤学的に許容されるそれらの塩である。
式III中のArは、例えば3−メチル−2,5−チエニル、4−メチル−2
,5−チエニル、3−エチル−2,5−チエニル、1,4−フェニレン、1,3
−フェニレン、2,5−チエニル、2,4−チエニル、2,5−ピロール、2,
4−ピロール、2,5−フリル、2,4−フリル、2,5−ピリジル、2,4−
ピリジル、および2−メチル−1,4−フェニレンなどのようないずれかの置換
もしくは未置換の5もしくは6員環式の芳香族環であることができる。
これらの化合物はこの説明文全体を通して4−オキソ形態の式で記載され、そ
してこの説明文全体を通してそのように引用されるが、このオキソ基は対応する
4−ヒドロキシ基と互変異性平衡状態で存在し、そして各場合においてこの互変
異性ヒドロキシ形態も示されることが理解されるであろう。
R1およびR2の各々が水素である式Iの化合物は活性な抗腫瘍性および抗増殖
性化合物である。R1およびR2が低級アルキル基もしくは他の容易に分解可能な
基である式Iの化合物は、その化合物の遊離グルタミン酸形態を形成するための
新規の中間体であり、かつインビボでポリグルタミン酸へと代謝される可能性も
あり、そしてそのためプロドラッグとして作用する。
本発明はまた、式X
[式中、
Aは、イオウもしくはセレンを表し、
Arは、未置換のフェニレンもしくはチエニレンラジカルを表し、
R1およびR2は独立に、水素、C1−C6アルキルもしくは他の容易に分離可能
な、好ましくは加水分解可能な基を表し、
R3は、水素、あるいは所望により一つもしくは複数のハロゲン、ヒドロキシ
ル、もしくはアミン基を有する直鎖状、分岐鎖状、もしくは環式C1−C6アルキ
ル基(自明なことであるが、アルキルが環式である場合にはC3−C6アルキルを
意図する)を表す]
のAICARFT阻害剤として有用な化合物、もしくは薬剤学的に許容されるそ
の塩にも関する。
式X中のR3は水素であることが好ましい。式X中のAは−S−であることが
好ましい。式X中のR1およびR2は独立に、水素、メチル、およびエチルを表す
ことが好ましい。
R1およびR2の各々が水素である式Xの化合物は活性な抗腫瘍性および抗増殖
性化合物である。R1およびR2が低級アルキル基もしくは他の容易に分解可能な
基である式Iの化合物は、その化合物の遊離グルタミン酸形態を形成するための
新規の中間体であり、かつインビボでポリグルタミン酸エステルへと代謝される
可能性もあり、そしてそのためプロドラッグとして作用する。
先に論議したように本発明はまた、ナトリウム、カリウム、リチウム、カルシ
ウム、マグネシウム、アルミニウム、亜鉛、アンモニウム、トリメチルアンモニ
ウム、トリエチルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム、ピリジニウムおよ
び置換ピリジニウム塩のような、しかしこれらには限定されない、本発明のグル
タミン酸態様の、例えばアルカリ金属、アルカリ土類金属、他の非毒性金属、ア
ンモニウム、および置換アンモニウム塩を初めとする薬剤学的に許容される塩を
も含む。
式V
[式中、
Aは、イオウもしくはセレンを表し;
Zは、1)炭素、酸素、イオウ、窒素、およびリンから独立的に選択される1
−10個の原子によって、Aをアミド基のカルボニル炭素から分離する置換もし
くは未置換の非環式スペーサー;2)置換もしくは未置換の単環式、あるいは融
合もしくは非融合の多環式炭素環式もしくは複素環式のラジカル;又は3)前記
非環式スペーサーの少なくとも1個と前記炭素環式もしくは複素環式ラジカルと
の組み合わせであって、この場合、前記非環式スペーサーはAを前記炭素環式も
しくは複素環式ラジカルの内の一つから1−10個の原子によって分離する、を
表し;そして
R3は、水素、あるいは所望により一つもしくは複数のヒドロキシルもしくは
アミン基を有してもよい直鎖状、分岐鎖状、もしくは環式のC1−C6アルキル基
(自明なことであるが、このアルキルが環式である場合にはC3−C6が意図され
る)を表し;
R4は、ヒドロキシ、または所望により一つもしくは複数のヒドロキシルもし
くはアミン基を有してもよい(C1−C6)アルキルオキシ基、あるいはアミノ酸
のアミン部分により式Vのアシル基に連結する保護もしくは未保護のアミノ酸を
表す]の新規の化合物、もしくは薬剤学的に許容されるその塩は、
式VI
[式中、halは、臭素、塩素、フッ素、もしくはヨウ素、好ましくは臭素であ
り、そしてR3は上記で定義した通りである]を有する化合物を、式IV
[式中、A、Z、およびR4は上記で定義した通りである]
を有する化合物と、他の塩基、好ましくは非求核性補助塩基のような存在下で、
少なくとも一つの反応物が少なくとも部分的に溶解する溶媒中、式Vの化合物を
取得するのに十分な条件下で反応させることにより製造することができる。
式Vの化合物の好ましい態様においては、Zは−(CH2)n−X−Ar−を表
し、この式中、nは0−5の整数であり、Aはイオウを表し、Xは、メチレン、
単環式炭素環もしくは複素環、O、S、あるいは−NH−であり、そしてArは
芳香族基であり、この場合Arは前記Xの環と共に融合された二環式環系を形成
することができる。
この反応は、少なくとも一つもしくは両方の反応物がその反応温度で可溶性で
ある適切な溶媒中で実施することが好ましい。溶媒および反応環境は、その溶媒
にアルゴンもしくは窒素のような不活性気体の気泡通気を行うことによりあらか
じめ酸素の除去を行っておき、その後に反応物を導入させることが好ましい。不
活性気体の気泡通気は、この反応が終了し、そして水中に注ぎ入れることなどに
よって反応を静止させるまで継続することが好ましい。適切な好ましい溶媒は、
例えばジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチ
ルアセトアミド、もしくはN−メチル−2−ピロリジノンのような双極性の非プ
ロトン性溶媒である。
塩基性媒質は、置換反応により製造される気体であるハロゲン化水素、好まし
くは臭化水素を中和することが可能な塩基として特定される非求核性補助塩基を
通して供給されることが好ましい。この塩基は、アルカリもしくはアルカリ土類
金属の炭酸塩、あるいは例えばトリメチルアミン、トリエチルアミンもしくはジ
イソプロピルエチルアミンのようなトリアルキルアミンであることが好ましい。
式IVおよびVIの化合物の反応を実施するためのより具体的な方法は、式V
Iの化合物、好ましくは5−ブロモ−2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソ−
ピリミジンを溶媒中に懸濁させ、その後に式IVの化合物および補助塩基を順々
に添加することである。その後にこの反応容器を、予め適切な温度(20−20
0℃、好ましくは70−120℃)に加熱してある油浴中に浸す。この反応混合
物を必要な期間(通常30−330分)の間、この温度下で撹拌し、次に室温に
冷まし、そして水中に注ぎ入れる。その後この生成物を濾過もしくは有機溶媒で
の抽出により単離し、そして再結晶もしくはクロマトグラフィーのいずれかによ
り精製する。
式Vの化合物は塩基性媒質内でその遊離のカルボン酸形態に加水分解させ、ペ
プチドを当業者に良く知られる方法により塩酸グルタミン酸ジエステルと共有結
合させ、そして最終的には式I(R1およびR2=H)に示される遊離のグルタミ
ン酸形態にまで加水分解することができる。式Iの様々な化合物についての詳細
な合成法はこれ以降に示す実施例に記載されるであろう。
式Iの新規の化合物の具体例には、
N−[4−(3−[(2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミジン−5
−イル)チオ]プロピル)ベンゾイル−(S)−グルタミン酸(実施例2)、
N−[4−(N−[2−([2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミジ
ン−5−イル]チオ)エチル]アミノ)ベンゾイル]−S−グルタミン酸(実施
例5)、
N−[(4−[2−([2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミジン−
5−イル]チオ)エチル]チオ)ベンゾイル]−S−グルタミン酸(実施例4)
、
N−[2−(5−[3−([2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソビリミジ
ン−5−イル]チオ)プロピル]−チオエノイル)]−(S)−グルタミン酸(
実施例3)、
N−[5−(3−[(2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミジン−5
−イル)チオ]プロピル)−3−メチルーチオエノ−2−イル]−L−グルタミ
ン酸(実施例6)、
N−[5−(3−[(2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミジン−5
−イル)チオ]プロピル)−4−メチル−チオエノ−2−イル]−L−グルタミ
ン酸(実施例7)、
N−(6[([2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミジン−5−イル
]チオ)−メチル]−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾチオエノ−2−イル
)−S−グルタミン酸(実施例8)、
N−(5−[2−([2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミジン−5
−イル]チオ)エチル]チオエノ−2−イル)−L−グルタミン酸(実施例9)
、および
N−(4[4−[2−([2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミジン
−5−イル]チオ)エチル]ベンゾイル)−L−グルタミン酸(実施例10)、
がある。
本明細書に含まれる教示に照らし、具体的な問題もしくは環境に本発明の教示
を適用させることは、通常の当業者が有する能力の範囲内に含まれるものであろ
うことが理解されるはずである。本発明の生成物、ならびにそれらの製造および
回収のための代表的な方法の例を以下の実施例に示す。
実施例1 5−ブロモ−2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソ−ピリミジンの合成
この化合物は、C.O.Okafor、J.Heterocyclic Ch
em.、17、1587(1980)、により記載される方法に従って製造した
。
80ミリモル(10.09g)の市販品として入手可能な2,6−ジアミノ−
4(3H)−ピリミジノンを1リットルのフラスコ内に入れ、60mlのメタノ
ールと60mlの水との混合物中に懸濁させた。この懸濁液を激しく撹拌し、そ
して12グラムの重炭酸ナトリウムを一度に添加した。8ml(155ミリモル
)の液体臭素を40分の時間をかけてその反応フラスコに滴下により添加した。
その後、追加として30mlの50%メタノール水溶液をこの反応混合物に添加
して撹拌を容易にさせた。更に30分間撹拌した後、追加として8グラムの重炭
酸ナトリウムを一度に添加した。得られる反応混合物を75分間撹拌し、そして
室温で一晩放置した。この生成物を濾過により回収し、そして300mlの水か
ら再結晶させて、242℃の融点(分解)を有する6.4グラム(収率39%)
の黄色針状物を生じた。
実施例2 N−[4−(3−[(2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミジン−5− イル)チオ]ブロピル)ベンゾイル−(S)−グルタミン酸の合成
式III[式中、Aはイオウであり、n=2、x=−CH2−、Ar=フェニ
レン、そしてR1およびR2=水素]の化合物は、以下に示す10段階の方法によ
り合成した。
a. 4−ヨード安息香酸メチル
50ミリモル(12.4g)の市販品として入手可能な4−ヨード安息香酸を
200mlのテトラヒドロフランに溶解し、そしてその後に新たに調製したジア
ゾメタンを含むエーテル溶液に添加した。その後に氷酢酸を添加することにより
余剰のジアゾメタンを消費させ、そして得られる溶液を減圧下で濃縮した。この
ように取得された残渣を酢酸エチルと飽和NaHCO3との間で分配した。それ
ぞれの層を分離し、そして水相を100mlの酢酸エチルで抽出した。この有機
抽出物を合わせ、Na2SO4に通して脱水し、そして減圧下で濃縮して、111
℃で溶解する13.01グラム(収率99.3%)の黄色固体を生じた。
以下に示す分析値より4−ヨード安息香酸メチルが取得されたことが示される
。
元素分析:
C8H7O2Iとしての計算値: C=36.37;H=2.69 and
I=48.43
実測値: C=36.91;H=2.74 and
I=48.23
b. 4−(3−ヒドロキシプロピニル)安息香酸メチル
4−ヨード安息香酸メチル(9.0g、34.4ミリモル)を90mlのジエ
チルアミン中に溶解した。この溶液を激しく撹拌させ、順に121ミリグラムの
塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムおよび65ミリグラムのヨウ化
銅(I)を各一度に添加し、その後に1.93グラムのプロパルギルアルコール
を添加した。得られる混合物を約20時間、室温、アルゴン雰囲気下で撹拌した
。この期間の終了時にジエチルアミンを減圧下での濃縮により除去した。この残
渣を200mlの水で希釈し、そして100mlのベンゼンおよび75mlの酢
酸エチルで3回抽出した。有機抽出物を合わせ、Na2SO4に通して脱水し、そ
して減圧下で濃縮して茶色固体を生じた。この粗生成残渣をフラッシュクロマト
グラフィーにより精製した。2対1(V:V)のヘキサンと酢酸エチルとの混合
物での溶出により、81−82℃で溶解する5.44グラム(収率83%)の薄
黄色固体を生じた。
この物質については以下に示す分析値が得られ、これによりその物質は4−(
3−ヒドロキシプロピニル)安息香酸メチルであることが示される。
c. 4−(3−ヒドロキシプロピル)安息香酸メチル
3グラム(15.8ミリモル)の4−(3−ヒドロキシプロピニル)安息香酸
メチルをパール(Parr)フラスコ内で200mlのエタノール中に溶解させ
、そして0.3g(10重量%等量)の5% Pd/Cを添加した。この混合物
を45psiの水素下で3.5時間震盪させた。この粗生成反応混合物をセライ
ト(Celite)(登録商標)のパッドを通して濾過し、そしてその後にこの
濾液を減圧下で濃縮して緑色油状物を生じ、これを減圧フラッシュクロマトグラ
フィーにより精製した。2対1(V:V)のヘキサンと酢酸エチルとの混合物で
の溶出により2.9グラム(収率95%)の黄色油状物を生じた。
この物質については以下に示す分析値が得られ、これによりその物質は4−(
3−ヒドロキシプロピル)安息香酸メチルであることが示される。
d. 4−(3−ブロモプロピル)安息香酸メチル
4−(3−ヒドロキシプロピル)安息香酸メチル(3.49g)18ミリモル
)および4.21グラムの四臭化炭素を25ミリリットルの塩化メチレン中に溶
解した。この溶液を激しく撹拌し、そして摂氏約0℃に冷却した。トリフェニル
ホスフィン(25mlの塩化メチレン中に溶解した5.67グラム)を、この反
応温度を約0℃に保持させながらこの溶液に10分間の期間にわたって滴下によ
り添加した。得られる黄色溶液を0℃で約30分間、次いで室温で一晩撹拌した
。この粗生成反応混合物を減圧下で濃縮し、そしてこの残渣をフラッシュクロマ
トグラフィーにより精製した。9対1(v:v)のヘキサン:酢酸エチルでの溶
出により黄色油状物として4.38グラム(収率95%)の産物を生じた。
この物質については以下に示す分析値が得られ、これによりその物質は4−(
3−ブロモプロピル)安息香酸メチルであることが示される。
e. 4−[3−(アセチルチオ)プロピル]安息香酸メチル
5ミリモル(1.29グラム)の4−(3−ブロモプロピル)安息香酸メチル
を40mlのアセトン中に溶解し、そして激しく震盪させながら10ミリモル(
1.14グラム)のチオ酢酸カリウムを一度に添加した。この混合物を35分間
還流温度で加熱し、その後に室温に戻し、そして濾過した。このフィルターケー
キをアセトンで2度洗浄した。濾液および洗浄液を合わせ、そして減圧下で濃
縮した。この残渣をエーテルと水(各25ml)との間で分配した。それぞれの
層を分離し、そして水相を25mlのエーテルで抽出した。この有機抽出物を合
わせ、Na2SO4に通して脱水し、そして減圧下で濃縮して赤色油状物を生じた
。この油状物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。9対1(v:v
)のヘキサン:酢酸エチルでの溶出により1.22g(収率97%)の琥珀色油
状物を生じた。
この物質については以下に示す分析値が得られ、これによりその物質は4−[
3−(アセチルチオ)プロピル]安息香酸メチルであることが示される。
f. 4−(3−チオプロピル)安息香酸メチル
1ml(1.1グラム)の塩化アセチルを100mlのフラスコ中の10ml
のメタノールにゆっくりと添加した。この溶液を迅速に撹拌し、そしてそれに5
mlのメタノール中の4−[3−(アセチルチオ)プロピル]安息香酸メチルの
溶液を添加した。この反応混合物を還流温度に2時間加熱し、その後室温に冷ま
した。この粗生成反応混合物を10mlの水で希釈した。メタノールを減圧下で
の濃縮により除去し、そして水性残渣を25mlのエーテルで2度抽出した。こ
れらの有機抽出物を合わせ、Na2SO4に通して脱水し、そして減圧下で濃縮し
て815ミリグラム(収率97.3%)の琥珀色油状物を生じた。
この物質については以下に示す分析値が得られ、これによりその物質は4−(
3−チオプロピル]安息香酸メチルであることが示される。
g. 4−(3−[(2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミジン−5 −イル)チオ]プロピル)安息香酸メチル
15mlのDMF中の1.01グラム(4.9ミリモル)の5−ブロモ−2,
6−ジアミノ−4(3H)ピリミジノンのスラリーにアルゴンの気泡通気を行っ
た。このスラリーに、10mlのDMFおよび1.8ml(1.34g)のジイ
ソプロピルエチルアミン中の1.11グラム(5.3ミリモル)の4−(3−チ
オプロピル)安息香酸メチルの溶液を添加した。この混合物を100℃に30分
間加熱し、その後に氷上に注ぎ入れた。得られる沈殿物を濾過により回収し、3
0mlのH2Oで2度、次いで30mlのエーテルで2度洗浄して、248−2
51℃(分解)で溶解する711mgの白色粉末(収率73%)を生じた。
以下に示す分析値により、この物質は所望の4−(3−[(2,6−ジアミノ
−4(3H)−オキソピリミジン−5−イル)チオ]プロピル)安息香酸である
ことが示された。
h. 4−(3−[(2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミジン−5 −イル)チオ]プロビル)安息香酸
30mlの1N NaOH中の669mg(2ミリモル)の4−(3−[(2
,
6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミジン−5−イル)チオ]プロピル)安
息香酸の懸濁液を一晩室温で撹拌し、その後に濾過した。この濾液を酢酸でpH
5.0に酸性化させた。形成される沈殿物を濾過により回収し、そして5mlの
H2Oで3度洗浄して589mg(収率91.9%)の乳白色粉末生成物を生じ
た。
以下に示す分析値により、この物質は所望の4−(3−[(2,6−ジアミノ
−4(3H)−オキソピリミジン−5−イル)チオ]プロピル)安息香酸である
ことが示された。
i. N−[4−(3−[(2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミジ ン−5−イル)チオ]プロピル)ベンゾイル]−S−グルタミン酸ジエチル
4−(3−[(2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミジン−5−イル
)チオ]プロピル)安息香酸(577mg)を40mlの1−メチル−2−ピロ
リジノン中に溶解した。この混合物を激しく撹拌し、そして920ミリグラムの
4−メチルモルホリンを添加し、次に723ミリグラムのN−フェニルホスホロ
アミドクロリデートフェニルを一度に添加した。この混合物をアルゴン雰囲気下
、室温で60分間撹拌し、その後に863ミリグラムの塩酸S−グルタミン酸ジ
エチルエステルを添加した。この混合物を一晩、アルゴン下で20時間撹拌させ
たままにし、その後に減圧下で濃縮した。得られる残渣を30mlの水と30m
lのクロロホルムとの間で分配した。それぞれの層を分離し、そして水相を30
mlのクロロホルムで抽出した。合わせた有機抽出物を30mlのH2Oで洗浄
し、そしてMgSO4に通して脱水し、そして減圧下で濃縮して黄色ガム状物を
生じ、これをフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。酢酸エチル中の5
%のメタノールでの溶出により、78−81℃で溶解する212mgの白色固体
を生じ
た。
以下に示す分析値によりこの物質は所望のN−[4−(3−[(2,6−ジア
ミノ−4(3H)−オキソピリミジン−5−イル)チオ]プロピル)ベンゾイル
]−S−グルタミン酸ジエチルであることが示された。
j. N−[4−(3−[(2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミジ ン−5−イル)チオ]プロピル)ベンゾイル]−S−グルタミン酸
15mlの1N NaOH中の192mg(0.4ミリモル)のN−[4−(
3−[(2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミジン−5−イル)チオ]
プロピル)ベンゾイル]−S−グルタミン酸ジエチルの溶液を室温で約70時間
撹拌し、その後に6N HClで中和した。形成される沈殿物を濾過により回収
し、そして10mlのH2Oで3度洗浄して、205−206℃で溶解する14
7mgの白色固体を生じた。
以下に示す分析値により、この物質は所望のN−[4−(3−[(2,6−ジ
アミノ−4(3H)−オキソピリミジン−5−イル)チオ]プロピル)ベンゾイ
ル]−S−グルタミン酸であることが示された。
実施例3 N−[2−(5−[3−([2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミジン −5−イル]チオ)プロピル]−チエノイル)]−(S)−グルタミン酸の合成
式III[式中、Aはイオウであり、n=2、x=−CH2−、Ar=2,5
−チエニル、そしてR1およびR2=H]の化合物は以下の方法に従って合成した
。
a) 5−ブロモチオフェン−2−カルボン酸
アセトン(400ml)中の5−ブロモチオフェン−2−カルボキシアルデヒ
ド(12ml、19.28g、0.1モル)の溶液に、KMnO4(19.57
g、0.12モル)を10分間の期間にわたって数回に分けて添加した。緩和な
発熱性の反応を、外部温度調節なしで一晩撹拌させたままにした。この粗生成反
応混合物を濾過し、そして1N NaOH(3×150ml)およびぬるま湯(
2×200ml)を交互に使用してフィルターケーキを抽出した。合わせた水性
抽出物をエーテル(100ml)で洗浄し、その後に濃厚なHClを添加するこ
とにより酸性化した。形成される沈殿物を濾過により回収して、140℃で溶解
する黄色固体(17.31g)収率83%)として生成物を生じた。
以下に示す分析値により、得られる生成物は5−ブロモチオフェン−2−カル
ボン酸であることが示される。
b) 5−ブロモチオフェン−2−カルボン酸メチル
エーテル(200ml)中の5−ブロモチオフエン−2−カルボン酸(17.
6g、85ミリモル)の溶液を過刺のジアゾメタンを含むエーテル溶液と合わせ
た。余剰のCH2N2を氷酢酸の添加により消費させ、そして得られる溶液をK2
CO3およびMgSO4に通して脱水し、減圧下で濃縮させて、融点58−59℃
の黄色固体(18.72g、収率100%)としてこの生成物を取得した。
以下に示す分析値により、この生成物は5−ブロモチオフェン−2−カルボン
酸メチルであることが示された。
c) 5−(3−ヒドロキシプロピニル)チオフェン−2−カルボン酸メチル
この生成物は実施例2(b)に記載される方法を使用して製造した。11.0
5グラム(50ミリモル)の5−ブロモチオフェン−2−カルボン酸メチルから
、66−68℃で溶解する7.41グラム(収率76%)の黄色固体を取得した
。
以下に示す分析値により、この生成物は5−(3−ヒドロキシプロピニル)チ
オフェン−2−カルボン酸メチルであることが示される。
d) 5−(3−ヒドロキシプロピル)チオフェン−2−カルボン酸メチル
THF(140ml)中の5−(3−ヒドロキシプロピニル)チオフェン−2
−カルボン酸メチル(7.41g、38ミリモル)の溶液に、2,4,6−トリ
イソプロピルベンゼンスルホニル ヒドラジド(96.13g)0.32mol
)を90分間の期間中に4回に分けて添加した。この反応物を還流温度に合計6
.5時間加熱した後、溶媒を減圧下での濃縮により除去した。得られる残渣を0
.5NのNaOH(700ml)とエーテル(500ml)との間で分配した。
それぞれの層を分離し、そして水和をエーテル(250ml)で抽出した。合わ
せ
た有機抽出物を0.5NのNaOH(2×150ml)で洗浄し、Na2SO4に
通して脱水し、減圧下で濃縮させて油状物を生じ、これをフラッシュクロマトグ
ラフィーにより精製した。ヘキサン/EtOAc(2:1)での溶出により黄色
油状物としての生成物を生じた(3.67g、収率48%)。
以下に示す分析値により、この生成物は5−(3−ヒドロキシプロピル)チオ
フェン−2−カルボン酸メチルであることが示される。
e) 5−(3−ブロモプロピル)チオフェン−2−カルボン酸メチル
この生成物は実施例2(d)に記載される方法を使用して製造した。3.67
グラム(18.3ミリモル)の5−(3−ヒドロキシプロピル)チオフェン−2
−カルボン酸メチルから、4.56グラム(収率95%)の黄色油状物を取得し
た。
以下に示す分析値により、この生成物は5−(3−ブロモプロピル)チオフェ
ン−2−カルボン酸メチルであることが示される。
f) 5−[3−(アセチルチオ)プロピル]チオフェン−2−カルボン酸メ チル
この生成物は実施例2(e)に記載される方法を使用して製造した。5.01
グラム(19ミリモル)の5−(3−ブロモプロピル)チオフェン−2−カルボ
ン酸メチルから4.54グラム(収率92%)の黄色油状物を取得した。
以下に示す分析値により、この生成物は5−[3−(アセチルチオ)プロピル
]
チオフェン−2−カルボン酸メチルであることが示される。
g) 5−(3−チオプロピル)チオフェン−2−カルボン酸メチル
この生成物は実施例2(f)に記載される方法を使用して製造した。4.29
グラム(16.6ミリモル)の5−[3−(アセチルチオ)プロピル]チオフェ
ン−2−カルボン酸メチルから3.35グラム(収率93%)の橙色油状物を取
得した。
以下に示す分析値により、この生成物は5−(3−チオプロピル)チオフェン
−2−カルボン酸メチルであることが示される。
h) 5−(3−[(2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミジン−5 −イル)チオ]プロピル)チオフェン−2−カルボン酸メチル
この物質は実施例2(g)に記載される方法を使用して製造した。3.03グ
ラム(14ミリモル)の5−(3−チオプロピル)チオフェン−2−カルボン酸
メチルから、196℃(分解)で溶解する1.88グラム(収率44%)の乳白
色固体を取得した。
以下に示す分析値により、この生成物は5−(3−[(2,6−ジアミノ−4
(3H)−オキソピリミジン−5−イル)チオ]プロピル)チオフェン−2−カ
ルボン酸メチルであることが示される。
i) 5−(3−[(2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミジン−5 −イル)チオ]プロピル)チオフェン−2カルボン酸
この物質は実施例2(h)に記載される方法を使用して製造した。1.7グラ
ム(5ミリモル)の5−(3−[(2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリ
ミジン−5−イル)チオ]プロピル)チオフェン−2−カルボン酸メチルのけん
化により、254℃(分解)で溶解する1.53グラム(収率94%)の5−(
3−[(2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミジン−5−イル)チオ]
プロピル)チオフェン−2−カルボン酸を黄色粉末として取得した。
以下に示す分析値により、この生成物は5−(3−[(2,6−ジアミノ−4
(3H)−オキソピリミジン−5−イル)チオ]プロピル)チオフェン−2−カ
ルボン酸であることが示される。
j) N−[2−(5−[3−([2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピ リミジン−5−イル]チオ)プロピル]チエノイル)]−S−グルタミン酸ジエ チル
この生成物は実施例2(i)に記載される方法を使用して製造した。1.31
グラム(4ミリモル)の5−(3−[(2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソ
ピリミジン−5−イル)チオ]プロピル)チオフェン−2−カルボン酸から、1
36−138℃で溶解する879mg(収率43%)のN−[2−(5−[3−
([2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミジン−5−イル]チオ)プロ
ピル]チエノイル)]−S−グルタミン酸ジエチルを乳白色固体として取得した
。
以下に示す分析値により、この生成物はN−[2−(5−[3−([2,6−
ジアミノ−4(3H)−オキソピリミジン−5−イル]チオ)プロピル]チエノ
イル)]−S−グルタミン酸ジエチルであることが示される。
k) N−[2−(5−[3−([2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピ リミジン−5−イル]チオ)プロピル]チエノイル)]−S−グルタミン酸
この生成物は実施例2(j)に記載される方法を使用して製造した。716m
g(1.4ミリモル)のN−[2−(5−[3−([2,6−ジアミノ−4(3
H)−オキソピリミジン−5−イル]チオ)プロピル]チエノイル)]−S−グ
ルタミン酸ジエチルのけん化により、171−173℃で溶解する558mg(
収率87%)の黄色粉末を取得した。
以下に示す分析値により、この生成物はN−[2−(5−[3−([2,6−
ジアミノ−4(3H)−オキソピリミジン−5−イル]チオ)プロピル]チエノ
イル)]−S−グルタミン酸であることが示された。
実施例4 N−[(4−[2−([2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミジン−5 −イル]チオ)エチル]チオ)ベンゾイル]−S−グルタミン酸の合成
式III[式中、Aはイオウであり、n=2、x=S、Ar=1,4−フェニ
レン−、そしてR1およびR2=H]の化合物は以下の方法により合成した。
a) 4−[2−[(t−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]チオ]安息 香酸および4−[(2−ヒドロキシエチル)チオ)安息香酸メチル
DMF(60ml)中の4−メルカプト安息香酸(5.09g)33ミリモル
)の溶液をDMF(60ml)中の60%のNaOH(2.64g、66ミリモ
ル)のスラリーに、アルゴン下、0℃で添加した。この混合物を0℃で90分間
撹拌し、その後にDMF(30ml)中の1−(第三級−ブチルジメチルシリル
オキシ)−2−ヨードエタン(8.59g、30ミリモル)の溶液を滴下するこ
とにより添加した。得られる反応混合物を室温で3時間撹拌し、その後に0.5
NのHCl(70ml)と氷(200g)との混合物に注ぎ入れ、そして水(5
00ml)で希釈した。形成される沈殿物を濾過により回収して桃色固体(9.
28g,収率99%)を生じ、これは更に精製せずに使用した。
先の生成物4−[2−[(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−エチル]チオ
]安息香酸(8.75g、28ミリモル)を濃厚なH2SO4(3ml)を含むC
H3OH(300ml)中に溶解し、そしてこの溶液を一晩還流した。溶媒を減
圧下での濃縮により除去し、そしてその残渣を飽和NaHCO3(300ml)
とエーテル(300ml)との間で分配した。それぞれの層を分離し、そして水
相をEtOAc(200ml)で抽出した。合わせた有機抽出物をNa2SO4に
通して脱水し、そして減圧下で濃縮してオレンジ色ガム状物を生じ、これをフラ
ッシュクロマトグラフィーにより精製した。ヘキサン/EtOAc(2:1)で
の溶出により、58℃で溶解する白色固体(3.58g、収率59%)として生
成物を生じた。
以下に示す分析値により、この生成物は4−(2−ヒドロキシエチル)チオ安
息香酸メチルであることが示された。
b) 4−[(2−ブロモエチル)チオ]安息香酸メチル
この生成物は実施例2(d)について記載される方法に従って製造した。1.
06グラム(5ミリモル)の4−[(2−ヒドロキシエチル)チオ]安息香酸メ
チルから、77−78℃で溶解する1.34g(収率97%)の白色固体を取得
した。
以下に示す分析値により、この生成物は4−[(2−ブロモエチル)チオ]安
息香酸メチルであることが示される。
c) 4−([2−(アセチルチオ)エチル]チオ)安息香酸メチル
この生成物は実施例2(e)について記載される方法に従って製造した。1.
24グラム(45ミリモル)の4−[(2−ブロモエチル)チオ]安息香酸メチ
ルから、62−63℃で溶解する1.17g(収率96%)の黄色固体を取得し
た。
以下に示す分析値により、この生成物は4−([2−(アセチルチオ)エチル
]チオ)安息香酸メチルであることが示される。
d) 4−[(2−メルカプトエチル)チオ]安息香酸メチル
この生成物は実施例2(f)について記載される方法に従って製造した。2.
35グラム(8.7ミリモル)の4−([2−(アセチルチオ)エチル]チオ)
安息香酸メチルから、51℃で溶解する1.92g(収率97%)の黄色固体を
取得した。
以下に示す分析値により、この生成物は4−[(2−メルカプトエチル)チオ
]安息香酸メチルであることが示される。
e) 4−[(2−[(2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミジン− 5−イル)チオ]エチル)チオ]安息香酸メチル
この生成物は実施例2(g)について記載される方法に従って製造した。2.
51グラム(11ミリモル)の4−([2−(アセチルチオ)エチル]チオ)安
息香酸メチルから、219−221℃で溶解する1.96g(収率56%)の白
色固体を取得した。
以下に示す分析値により、この生成物は4−[(2−[(2,6−ジアミノ−
4(3H)−オキソピリミジン−5−イル)チオ]エチル)チオ]安息香酸メチ
ルであることが示される。
f) 4−[(2−[(2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミジン− 5−イル)チオ]エチル)チオ]安息香酸
この生成物は実施例2(h)について記載される方法に従って製造した。1.
76グラム(5ミリモル)の4−[(2−[(2,6−ジアミノ−4(3H)−
オキソピリミジン−5−イル)チオ]エチル)チオ]安息香酸メチルから、27
3−275℃(分解)で溶解する1.57グラム(収率93%)の白色固体を取
得した。
以下に示す分析値により、この生成物は4−[(2−[(2,6−ジアミノ−
4(3H)−オキソピリミジン−5−イル)チオ]エチル)チオ]安息香酸であ
ることが示される。
g) N−[(4−[2−([2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミ ジン−5−イル]チオ)エチル]チオ)ベンゾイル]−S−グルタミン酸ジエチ ル
この生成物は実施例2(i)について記載される方法に従って製造した。1.
36グラム(4ミリモル)の4−[(2−[(2,6−ジアミノ−4(3H)−
オキソピリミジン−5−イル)チオ]エチル)チオ]安息香酸から、87−89
℃で溶解する905mg(収率43%)の乳白色固体を取得した。
以下に示す分析値により、この生成物はN−[(4−[2−([2,6−ジア
ミノ−4(3H)−オキソピリミジン−5−イル]チオ)エチル]チオ)ベンゾ
イル]−S−グルタミン酸ジエチルであることが示される。
h) N−[(4−[2−([2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミ ジン−5−イル]チオ)エチル]チオ)ベンゾイル]−S−グルタミン酸
この生成物は実施例2(j)について記載される方法に従って製造した。64
9ミリグラム(1.2ミリモル)の対応するジエチルエステルから、161−1
62℃(分解)で溶解する529mg(収率91%)の白色固体を取得した。
以下に示す分析値により、この生成物はN−[(4−[2−([2,6−ジア
ミノ−4(3H)−オキソピリミジン−5−イル]チオ)エチル]チオ)ベンゾ
イル]−S−グルタミン酸であることが示される。
実施例5 N−[4−(N−[2−([2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミジン −5−イル]チオ)エチル]アミノ)ベンゾイル]−S−グルタミン酸の合成
式III[式中、Aはイオウであり、n=2、x=−NH−、Ar=1,4−
フェニレン−、そしてR1およびR2=H]の化合物は以下の方法により合成した
。
(a) 4−(N−[2−(第三級−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル] −アミノ)安息香酸メチル
DMF(50mL)中の1−(第三級−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−
ヨードエタン(45.10グラム、160ミリモル)の溶液に4−アミノ安息香
酸メチル(4.54グラム、30ミリモル)およびジイソプロピルエチルアミン
(6mL、34ミリモル)を添加した。この溶液を95℃に約21時間加熱した
。この溶媒を減圧下での濃縮により除去し、そして得られる残渣をCH2Cl2(
150mL)と水(150mL)との間で分配した。それぞれの層を分離し、そ
して水相をCH2Cl2(150ml)で抽出した。合わせた有機抽出物を10%
のNa2S2O3(120mL)で洗浄し、Na2SO4に通して脱水し、そして減
圧下で濃縮してオレンジ色油状物を生じ、これをフラッシュクロマトグラフィー
により精製した。ヘキサン:EtOAc(9:1)での溶出により無色油状物と
してこの生成物を取得した(3.85グラム、収率41%)。
以下に示す分析値により、この生成物は4−(N−[2−(第三級−ブチルジ
メチルシリルオキシ)エチル]−アミノ)安息香酸メチルであることが示される
。
(b) 4−[N−(2−ヒドロキシエチル)アミノ]安息香酸メチル
THF(30mL、30ミリモル)中のフッ化テトラブチルアンモニウムの1
.0M溶液をTHF(50mL)中の4−(N−[2−(第三級−ブチルジメチ
ルシリルオキシ)エチル]アミノ)安息香酸メチル(3.67グラム、12ミリ
モル)の溶液に添加した。この混合物を周囲の温度で18時間撹拌し、その後に
水(100mL)で希釈し、そしてエーテル(2×75mL)およびEtOAc
(75mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を食塩水(90mL)で洗浄し、
Na2SO4に通して脱水し、そして減圧下で濃縮して黄色ガム状物を生じ、これ
をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。ヘキサン:EtOAc(1:
1)での溶出により116−117℃で溶解する白色固体として2.10グラム
(91%)の生成物を生じた。
以下に示す分析値により、この生成物は4−[N−(2−ヒドロキシエチル)
アミノ]安息香酸メチルであることが示される。
(c) 4−(N−[2−(アセチルチオ)エチル]アミノ)安息香酸メチル
THF(60mL)中のトリフェニルホスフィン(7.34グラム、28ミリ
モル)の溶液を0℃に冷却した。アジドジカルボン酸ジエチル(4.4mL)2
8ミリモル)をこの溶液に添加し、これを0℃で30分間撹拌した。この混合物
に、THF(30mL)中の4−[N−(2−ヒドロキシエチル)アミノ]安息
香酸メチル(2.73グラム、14ミリモル)とチオ乳酸(2,0mL)28ミ
リモル)の溶液を添加した。得られる混合物を0℃で45分間撹拌し、次に周囲
の温度で追加的に2時間撹拌した。その後に溶媒を減圧下での濃縮により除去し
、そして得られる残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。ヘキサ
ン:EtOAc(4:1)での溶出により、90−91℃で溶解する白色固体と
して1.87グラム(53%)の生成物を生じた。
以下に示す分析値により、この生成物は4−(N−[2−(アセチルチオ)エ
チル]アミノ)安息香酸メチルであることが示された。
(d) 4−[N−(2−チオエチル)アミノ]安息香酸メチル
メタノール(40mL)中の4−(N−[2−(アセチルチオ)エチル]アミ
ノ)安息香酸メチル(1.95グラム、7.7ミリモル)の溶液に15mLの2
N NaClを添加した。この混合物を還流温度で18時間加熱し、その後に飽
和NaHCO3(75mL)およびエーテル(75mL)で希釈した。それぞれ
の層を分離し、そして水相をエーテル(2×60mL)で抽出した。合わせた有
機抽出物をNa2SO4に通して脱水し、そして減圧下で濃縮して無色油状物を生
じ、これをフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。CH2Cl2:ヘキサ
ン(4:1)での溶出により、46−47℃で溶解する白色固体として1.17
グラム(72%)の生成物を生じた。
以下に示す分析値により、この生成物は4−[N−(2−チオエチル)アミノ
]安息香酸メチルであることが示された。
(e) 4−[N−(2−[(2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミ ジン−5−イル)チオ]エチル)アミノ]安息香酸メチル
この物質は実施例2(g)に記載される方法を使用して製造した。1.96グ
ラム(9.3ミリモル)の4−[N−(2−チオエチル)アミノ]安息香酸メチ
ルから、253℃(分解)で溶解する916mg(29%)の薄茶色固体を取得
した。
以下に示す分析値により、この生成物は4−[N−(2−[(2,6−ジアミ
ノ−4(3H)−オキソピリミジン−5−イル)チオ]エチル)アミノ]安息香
酸メチルであることが示された。
(f) 4−[N−(2−[(2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミ ジン−5−イル)チオ]エチル)アミノ]安息香酸
この物質は実施例2(h)に記載される方法を使用して製造した。838mg
(2.5ミリモル)の4−[N−(2−[(2,6−ジアミノ−4(3H)−オ
キソピリミジン−5−イル)チオ]エチル)アミノ]安息香酸メチルから、26
3℃(分解)で溶解する786mg(98%)の乳白色固体を取得した。
以下に示す分析値により、この生成物は4−[N−(2−[(2,6−ジアミ
ノ−4(3H)−オキソピリミジン−5−イル)チオ]エチル)アミノ]安息香
酸であることが示された。
(g) N−[4−(N−[2−([ジアミノ−4(3H)−オキソピリミジ ン−5−イル]チオ)エチル]アミノ)ベンゾイル]−S−グルタミン酸ジエチ ル
この物質は実施例2(i)に記載される方法を使用して製造した。707mg
(2.2ミリモル)の4−[N−(2−[(2,6−ジアミノ−4(3H)−オ
キソピリミジン−5−イル)チオ]エチル)アミノ]安息香酸から、173−1
74℃(分解)で溶解する215mg(19%)の白色固体を取得した。
以下に示す分析値により、この生成物はN−[4−(N−[2−([2−([
2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミジン−5−イル]チオ)エチル]
アミノ)ベンゾイル]−S−グルタミン酸ジエチルであることが示された。
(h) N−[4−(N−[2−([2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソ ピリミジン−5−イル]チオ)エチル]アミノ)ベンゾイル]−S−グルタミン 酸
この物質は実施例2(j)に記載される方法を使用して製造した。175mg
(0.35ミリモル)のN−[4−(N−[2−([2,6−ジアミノ−4(3
H)−オキソピリミジン−5−イル]チオ)エチル]アミノ)ベンゾイル]−S
−グルタミン酸ジエチルから、227−228℃(分解)で溶解する115mg
(75%)の白色固体を取得した。
以下に示す分析値により、この生成物はN−[4−(N−[2−([2,6−
ジアミノ−4(3H)−オキソピリミジン−5−イル]チオ)エチル]アミノ)
ベンゾイル]−S−グルタミン酸であることが示された。
実施例6 N−[5−(3−[(2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミジン−5− イル)チオ]プロピル)−3−メチル−チエノ−2−イル]−L−グルタミン酸
(a) 2−[(5−ブロモ−3−メチル−チオフェン−2−カルボニル)− アミノ]−グルタミン酸ジエチルエステル
70mLのDMF中の10.86g(49.1ミリモル)の5−ブロモ−3−
メチル−チオフェン−2−カルボン酸(D.Spinelli、JCS Per
kin Trans. II、1972、1866、に従って製造した)、6.
97g(51.6ミリモル)の1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物、9.
0mL(51.7ミリモル)のジイソプロピルエチルアミン、および12.36
g(51.6ミリモル)の塩酸L−グルタミン酸ジエチルエステルの撹拌溶液に
、9.89g(51.6ミリモル)の塩酸1−(3−ジメチルアミノプロピル)
−3−エチル−カルボジイミドを添加した。この反応混合物をアルゴン下で18
時間撹拌し、H2Oに注ぎ入れ、そして酢酸エチルで抽出した。有機相を順に0
.5NのHCl、飽和NaHCO3溶液、および飽和NaCl溶液で洗浄し、M
gSO4に通して脱水し、その後に減圧下で濃縮した。この残渣を、塩化メチレ
ン−酢酸エチル(20:1)で溶出させるシリカゲル上でのフラッシュクロマト
グラフィーにより精製した。この様式により、無色油状物として19.70g(
99%)の所望の生成物を取得した。
元素分析(C15H20BrNO5Sとして算出される);C、H、Br、N、S
.
(b) 2−{[5−(3−ヒドロキシ−プロプ−1−イニル)−3−メチル −チオフェン−2−カルボニル]−アミノ}−グルタミン酸ジエチルエステル
170mLのジエチルアミン中の13.73g(33.8ミリモル)の臭化物
6(a)および2.36mL(40.5ミリモル)のプロパルギルアルコール
の撹拌溶液に、0.47g(0.7ミリモル)の塩化ビス(トリフェニルホスフ
ィン)パラジウム(II)および0.13g(0.7ミリモル)のヨウ化銅(I
)を添加した。この反応混合物をアルゴン下で18時間撹拌した。揮発性物質を
減圧下で蒸発させ、そして茶色残渣を塩化メチレン−酢酸エチル(9:1)で溶
出させるシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。この
様式により、黄色油状物として12.36g(96%)の所望の生成物を取得し
た。
元素分析(C18H23NO6Sとして算出される);C、H、N、S.
(c) 2−{[5−(3−ヒドロキシ−プロプピル)−3−メチル−チオフ ェン−2−カルボニル]−アミノ}−グルタミン酸ジエチルエステル
10.32g(27.1ミリモル)のアルキン 6(b)、4.00gの5%
Pd/C)および150mLのエタノールを含むパール(Parr)フラスコ
を45psiの水素下で2時間震盪させた。この反応混合物をセライト(Cel
ite)のパッドを通して濾過し、そして濾液を減圧下で濃縮した。この様式に
より、無色油状物として9.80g(94%)の所望の生成物を取得した。
元素分析(C18H27NO6Sとして算出される);C、H、N、S.
(d) 2−{[5−(3−アセチルスルファニル−プロプピル)−3−メチ ル−チオフェン−2−カルボニル]−アミノ}−グルタミン酸ジエチルエステル
この物質は、アルコール 6(c)を用いて、実施例5(c)に記載される方
法に従い製造した。この生成物(67%)を、塩化メチレン−酢酸エチル(20
:1)で溶出させるシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーにより黄色
油状物として単離した。
(e) N−[5−(3−[(2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミ ジン−5−イル)チオ]プロピル)−3−メチル−チエノ−2−イル]−L−グ ルタミン酸ジエチルエステル
脱水済みHClガスで飽和させた10mLのエタノール中の0.40g(0.
90ミリモル)のチオアセテート 6(d)の撹拌溶液をアルゴン下で2時間、
50℃に加熱した。揮発性物質を減圧下で除去した。この残渣を塩化メチレン中
に溶解し、そして再濃縮させて微量のHClを除去した。この方法を2度繰り返
した。得られた粗生成チオールおよび0.18g(0.90ミリモル)の5−ブ
ロモ−2,6−ジアミノ−4(3H)−ピリミジノンを脱気済みDMF中に溶解
した。この溶液に0.15mL(0.90ミリモル)のジイソプロピルエチルア
ミンを添加した。アルゴン下で100℃に2.5時間加熱した後、冷却させた反
応混合物をH2O中に注ぎ入れ、そして酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和N
aCl溶液で2度洗浄し、MgSO4に通して脱水し、そして減圧下で濃縮した
。この残渣を塩化メチレン−メタノール(9:1)で溶出させるシリカゲル上で
のフラッシュクロマトグラフィーにかけた。この様式により、白色固体として0
.17g(38%)の所望の生成物を取得した。
融点164−165℃
元素分析(C22H31N5O6S2・1.0H2Oとして算出される);C、H、N
、S.
(f) N−[5−(3−[(2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミ ジン−5−イル)チオ]プロピル)−3−メチル−チエノ−2−イル]−L−グ ルタミン酸
この生成物は、ジエチルエステル 6(e)を用いて、実施例2(j)に記載
される一般法に従い製造した。この生成物(82%)を白色固体として回収した
。
融点217−220℃
元素分析(C18H23N5O6S2・1.3H2Oとして算出される);C、H、N
、S.
実施例7 N−[5−(3−[(2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミジン−5− イル)チオ]プロピル)−4−メチル−チエノ−2−イル]−L−グルタミン酸
(a) 2−[(5−ブロモ−4−メチル−チオフェン−2−カルボニル)− アミノ]−グルタミン酸ジエチルエステル
出発物質である5−ブロモ−4−メチル−チオフェン−2−カルボン酸は、M
.Nemec、Collection Czechoslav.Chem.Co
mmun.39、3527、(1974)、に従って製造した。
表題化合物を実施例6(a)に記載される一般法に従って製造し、そして、塩
化メチレン−酢酸エチル(25:1)で溶出させるシリカゲル上でのフラッシュ
クロマトグラフィーにより明黄色油状物として単離した(89%)。
元素分析(C15H20BrNO5Sとして算出される);C、H、Br、N、S
.
(b) 2−{[5−(3−ヒドロキシ−プロプ−1−イニル)−4−メチル チオフェン−2−カルボニル]−アミノ}−グルタミン酸ジエチルエステル
この物質はブロモ化合物 7(a)を用いて、実施例6(b)に記載される一
般法に従って製造した。この生成物(94%)は、塩化メチレン中の8−11%
の酢酸エチルの濃度勾配液で溶出させるシリカゲル上でのフラッシュクロマトグ
ラフィーにより明黄色油状物として単離した。
元素分析(C18H23NO6Sとして算出される);C、H、N、S.
(c) 2−{[5−(3−ヒドロキシ−プロピル)−4−メチル−チオフェ ン−2−カルボニル]−アミノ}−グルタミン酸ジエチルエステル
この物質はアルキン 7(b)を用いて、実施例6(c)に記載される一般法
に従って製造した。この生成物(100%)を無色油状物として単離した。
元素分析(C18H27NO6Sとして算出される);C、H、N、S.
(d) 2−{[5−(3−アセチルスルファニル−プロピル)−4−メチル チオフェン−2−カルボニル]−アミノ}−グルタミン酸ジエチルエステル
この物質はアルコール 7(c)を用いて、実施例5(c)に記載される一般
法に従って製造した。この生成物(56%)は、エーテル−ヘキサン(2:1)
で溶出させるシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーにより黄色油状物
として単離した。
元素分析(C20H29NO6S2として算出される);C、H、N、S.
(e) N−[5−(3−[(2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミ ジン−5−イル)チオ]プロピル)−4−メチル−チエノ−2−イル]−L−グ ルタミン酸ジエチルエステル
この物質はチオアセテート 7(d)を用いて、実施例6(e)に記載される
一般法に従って製造した。この生成物(48%)は、塩化メチレン−メタノール
(9:1)で溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより白色固体として単
離した。 融点159−160℃
元素分析(C24H31N5O6Sとして算出される);C、H、N、S.
(f) N−[5−(3−[(2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミ ジン−5−イル)チオ]プロピル)−4−メチル−チエノ−2−イル]−L−グ ルタミン酸
この生成物は、ジエチルエステル 7(e)を使用して、実施例2(j)に記
載される一般法に従って製造した。この生成物(87%)は白色固体として濾過
により回収した。
融点154−158℃
元素分析(C18H23N5O6S2・0.40H2Oとして算出される);C、H、
N、S.
実施例8 N−(6−[([2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミジン−5−イル ]チオ)メチル]−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾチエノ−2−イル)− S−グルタミン酸の合成
式II[式中、A=S、group=CH2、ring=6,2−(4,5,
6,7−テトラヒドロベンゾチエニル)、そしてR1、R2、およびR3=H]の
この化合物は、以下の方法により合成した。
(a). 3−チエニルケトンブロモメチル
THF(350mL)中の3−アセチルチオフェン(12.62g、100ミ
リモル)の冷却溶液に三臭化フェニルトリメチルアンモニウム(39.10g、
104ミリモル)を添加した。この混合物を時々渦巻きを作るように撹拌させな
がら0℃に2時間放置した。沈殿物を濾過により除去し、そしてエーテル(2×
75mL)で洗浄した。合わせた濾液を飽和NaHCO3(200mL)と10
%のNa2S2O3(200mL)との混合物中に注ぎ入れた。それぞれの層を分
離し、そして水相をEtOAc(150mL)で抽出した。合わせた有機抽出物
をNa2SO4に通して脱水し、そして減圧下で濃縮して茶色油状物を生じ、これ
をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。ヘキサン:CH2Cl2(2:
1)での溶出により、60−61℃で溶解する白色固体(15.54g、収率7
6%)として生成物を取得した。
以下に示す分析値により、この生成物が3−チエニルケトンブロモメチルであ
ることが示された。
(b). 2−[2−オキソ−2−(3−チエニル)エチル]マロン酸ジエチ ル
マロン酸ジエチル(6.5mL、6.86g、42.8ミリモル)をTHF(
15mL)中の水素化ナトリウム(1.66g、41.5ミリモル)の懸濁液に
0℃、アルゴン下で滴下により添加した。0℃で15分間撹拌した後、THF(
60mL)中の3−チエニルケトンブロモメチル 8(a)(5.20g、25
.4mmol)の溶液をこの混合物に添加した。得られる黄色スラリーを周囲の
温度で1時間撹拌し、その後にEtOAc(100mL)で希釈し、そして水(
150mL)中に注ぎ入れた。それぞれの層を分離し、そして水相をEtOAc
(2×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を食塩水(100mL)で
洗浄し、MgSO4に通して脱水し、そして減圧下で濃縮して黄色油状物を生じ
、これをフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。ヘキサン:EtOAc
(5:1)での溶出により薄黄色油状物として生成物を取得した(5.63g、
78%)。
以下に示す分析値により、この生成物が2−[2−オキソ−2−(3−チエニ
ル)エチル]マロン酸ジエチルであることが示された。
(c). 2−[2−オキソ−2−(3−チエニル)エチル]マロン酸
2−[2−オキソ−2−(3−チエニル)エチル]マロン酸ジエチル 8(b
)(5.39g、19ミリモル)を10%のKOH(50mL)中に懸濁させ、
そして周囲の温度で18時間撹拌させたままにした。得られる溶液は6NのHC
lの添加によりpH 1に酸性化させ、そして形成される沈殿物を濾過により回
収して、161−162℃(分解)で溶解する乳白色固体として生成物(4.2
2
g、98%)を取得した。
以下に示す分析値により、この生成物が2−[2−オキソ−2−(3−チエニ
ル)エチル]マロン酸であることが示された。
(d). 4−(3−チエニル)ブチル酸
ヒドラジン水和物(1.3mL、1.34g、26.8ミリモル)をエチレン
グリコール(30mL)中のKOH(3.54g、63ミリモル)および2−[
2−オキソ−2−(3−チエニル)エチル]マロン酸 8(c)(4.00g、
17.5ミリモル)の溶液に滴下することにより添加した。この溶液を還流温度
に6時間加熱した。室温に冷ました後、この粗生成反応混合物を6NのHCl(
50ml)および氷(200g)中に注ぎ入れた。この水性混合物をNaClで
飽和し、そしてエーテル(3×70mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をN
a2SO4に通して脱水し、そして減圧下で濃縮してオレンジ色油状物(2.61
g)を取得したが、この油状物の純度は更にいずれかの精製を伴わずに今後の反
応に利用できるほど十分なものであった。
(e). 7−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾチオフェン
メタンスルホン酸(80mL)中のP2O5の溶液(8重量%)に粗生成の4−
(3−チエニル)ブチル酸 8(d)(2.61g、15.3ミリモル)を添加
した。得られる反応混合物を周囲の温度で90分間撹拌し、その後に注意深く水
(450mL)中に注ぎ入れた。室温に冷ました後、この水性混合物をEtOA
c(3×200mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和NaHCO3(2
×150mL)および食塩水(150mL)で洗浄し、MgSO4に通して脱水
し、そして減圧下で濃縮して茶色油状物を生じ、これをフラシュクロマトグラフ
ィーにより精製した。ヘキサン:EtOAc(4:1)での溶出により黄色油状
物
(1.65g、71%)として生成物を取得した。
以下に示す分析値により、この生成物が7−オキソ−4,5,6,7−テトラ
ヒドロベンゾチオフェンであることが示される。
(f). 7−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾチオフェン−6 −カルボン酸メチル
DMF(10mL)中の7−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾチ
オフェン 8(e)(1.37g、9ミリモル)の溶液をアルゴン雰囲気下で、
DMF(6mL)中のNaH(800mg、20ミリモル)の懸濁液に滴下によ
り添加した。得られる紫色溶液を周囲の温度で15分間撹拌し、その後に0℃に
冷却してから炭酸ジメチル(5mL、5.35g、59ミリモル)を滴下するこ
とにより添加した。得られる反応混合物を周囲の温度で90分間撹拌し、その後
に水(150mL)中に注ぎ入れ、そしてエーテル(3×50mL)およびEt
OAc(50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSO4に通して脱水
し、そして減圧下で濃縮してオレンジ色油状物を取得し、これをフラッシュクロ
マトグラフィーにより精製した。ヘキサン:EtOAc(4:1)での抽出によ
り黄色油状物(1.28g、68%)として生成物を取得した。
以下に示す分析値により、この生成物が7−オキソ−4,5,6,7−テトラ
ヒドロベンゾチオフェン−6−カルボン酸メチルであることが示された。
(g). 7−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾチオフェン −6−カルボン酸メチルおよび7−ヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)−4 ,5,6,7−テトラヒドロベンゾチオフェン
0℃におけるTHF(15mL)およびCH3OH(10mL)中の7−オキ
ソ−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾチオフェン−6−カルボン酸メチル
8(f)(2.57g、12.2ミリモル)の溶液にNaBH4(465mg、
12.2ミリモル)を数回に分けて添加した。得られる反応混合物を徐々に15
℃まで暖めながら2時間撹拌し、その後に飽和NH4Cl(30mL)中に注ぎ
入れた。それぞれの層を分離し、そして水相をEtOAc(30mL)で抽出し
た。合わせた有機抽出物をMgSO4に通して脱水し、そして減圧下で濃縮して
黄色油状物を取得し、これをフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。ヘ
キサン:EtOAc(3:2)での抽出により2つの個別な生成物を取得した。
より早く溶出される生成物は黄色油状物であった(0.91g、35%)。
以下に示す分析値により、この生成物は7−ヒドロキシ−4,5,6,7−テ
トラヒドロベンゾチオフェン−6−カルボン酸メチルであることが示された。
ゆっくりと溶出される生成物は乳白色ガム状物(1.28g、57%)であっ
た。
以下に示す分析値により、この生成物は7−ヒドロキシ−6−(ヒドロキシメ
チル)−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾチオフェンであることが示された
。
(h). 4,5,6,7−テトラヒドロベンゾチオフェン−6−カルボン酸 メチル
CH2Cl2(10mL)中の7−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラヒドロ
ベンゾチオフェン−6−カルボン酸メチル 8(g)(459mg、2.2ミリ
モル)およびEt3SiH(0.7mL、510mg、4.4ミリモル)の溶液
にアルゴン下、−5℃で、BF3−Et2O(0.55mL、635mg、4.5
ミリモル)を添加した。得られた反応混合物を3時間、徐々に15℃まで暖めな
がら撹拌し、その後に飽和NaHCO3(30mL)中に注ぎ入れた。K2CO3
(〜1g)の添加後にそれぞれの層を分離し、そして水相をCH2Cl2(10m
L)およびエーテル(2×15mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgS
O4に通して脱水し、そして減圧下で濃縮して黄色油状物を取得し、これをフラ
ッシュクロマトグラフィーにより精製した。ヘキサン:EtOAc(95:5)
での抽出により無色油状物として生成物を取得した(300mg、71%)。
以下に示す分析値により、この生成物が4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ
チオフェン−6−カルボン酸メチルであることが示された。
(i). 6−(ヒドロキシメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ チオフェン
方法A:
THF(6mL)中の4,5,6,7−テトラヒドロベンゾチオフェン−6−
カルボン酸メチル 8(h)(209mg、1.1ミリモル)の溶液をTHF(
3mL)中のLiAlH4(50mg、1.3ミリモル)のスラリーに添加した
。
得られる反応混合物を還流温度に3時間加熱した。室温に冷ました後にこの粗
生成反応混合物を飽和NH4Cl(20mL)で希釈した。それぞれの層を分離
し、そして水相をエーテル(10mL)で、次いでEtOAc(2×10mL)
で洗浄した。合わせた有機抽出物をMgSO4に通して脱水し、そして減圧下で
濃縮して無色油状物として生成物を取得した(167mg、93%)。
方法B:
CH2Cl2(25mL)中の7−ヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)−4
,5,6,7−テトラヒドロベンゾチオフェン(988mg、5.4ミリモル)
およびEt3SiH(1.8mL、1.31g、11.3ミリモル)の溶液にア
ルゴン下、−5℃でBF3−Et2O(1.4mL、1.62g、11.3ミリモ
ル)を添加した。得られた反応混合物を3時間撹拌し、徐々に10℃まで温度を
上げ、飽和NaHCO3(50mL)中に注ぎ入れた。K2CO3(1.5g)を
添加した後にそれぞれの層を分離し、そして水相をエーテル(2×40mL)で
抽出した。合わせた有機抽出物をMgSO4に通して脱水し、そして減圧下で濃
縮して黄色油状物を取得し、これをフラッシュクロマトグラフィーにより精製し
た。ヘキサン:EtOAc(2:1)での抽出により無色油状物として生成物を
取得した(593mg、66%)。
以下に示す分析値により、この生成物が6−(ヒドロキシメチル)−5,5,
6,7−テトラヒドロベンゾチオフェンであることが示された。
(j). 6−[(t.−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル]−4,5, 6,7−テトラヒドロベンゾチオフェン
CH2Cl2(25mL)中の塩化t−ブチルジメチルシリル(4.38g、2
9.1ミリモル)の溶液にEt3N(4.1mL、2.98g、29.4ミリモ
ル)を、次いでCH2Cl2(50mL)中の6−(ヒドロキシメチル)−4,5
,
6,7−テトラヒドロベンゾチオフェン 8(i)(4.44g、26.4ミリ
モル)および4−(ジメチルアミノ)ピリジン(100mg)を添加した。得ら
れた反応混合物を周囲の温度で18時間撹拌し、その後に水(100mL)中に
注ぎ入れた。それぞれの層を分離し、そして有機相を0.5NのHCl(100
mL)および食塩水(100mL)で洗浄し、その後にMgSO4に通して脱水
し、そして減圧下で濃縮して黄色油状物を取得し、これをフラッシュクロマトグ
ラフィーにより精製した。ヘキサン:EtOAc(95:5)での抽出により無
色油状物として生成物を取得した(6.49g、86%)。
以下に示す分析値により、この生成物が6−[(t−ブチルジメチルシリルオ
キシ)メチル]−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾチオフェンであることが
示された。
(k). N−(6−[(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル]−4, 5,6,7−テトラヒドロベンゾチエノ−2−イル)グルタミン酸ジエチル
THF(100mL)中の6−[(t.−ブチルジメチルシリルオキシ)メチ
ル]−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾチオフェン 8(j)(7.69g
、27.2ミリモル)の溶液に、アルゴン下、−70℃で、ヘキサン中の2.5
Mのn−ブチルリチウム(12mL、30ミリモル)を添加した。得られる反応
混合物を−70℃で更に40分間、次いで−10℃で45分間、その溶液への無
水CO2の気泡通気を行いながら撹拌した。この粗生成反応混合物をその後に飽
和NH4Cl(300mL)中に注ぎ入れた。それぞれの層を分離し、そして水
相をエーテル(2×150mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNa2SO4
に通して脱水し、そして減圧下で濃縮して黄色固体(8.24g)を取得した。
この中間体はこれ以上精製せずに後続の反応に利用した。
DMF(65mL)中の既述の粗生成物6−[(t.−ブチルジメチルシリル
オキシ)メチル]−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ−チオフェン−2−カ
ルボン酸(8.24g)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(4.05g、3
0ミリモル)、および塩酸グルタミン酸ジエチルエステル(7.19g、30ミ
リモル)の溶液に、ジイソプロピル−エチルアミン(5.2mL、3.86g、
30ミリモル)および塩酸1−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−3−エチル
カルボジイミド(5.75g、30ミリモル)を添加した。得られる溶液を周囲
の温度で16時間撹拌し、その後に食塩水(400mL)中に注ぎ入れ、水(1
50mL)で希釈し、そしてエーテル(3×250mL)で抽出した。合わせた
有機抽出物をMgSO4に通して脱水し、そして減圧下で濃縮して黄色油状物を
取得し、これをフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。ヘキサン:Et
OAc(4:1)での抽出により黄色油状物として生成物を取得した(6.63
g、48%)。
以下に示す分析値により、この生成物がN−(6−[(t−ブチルジメチルシ
リルオキシ)メチル]−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾチエノ−2−イル
)グルタミン酸ジエチルであることが示された。
(l). N−[6−(ヒドロキシメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ ベンゾチエノ−2−イル]−グルタミン酸ジエチル
この物質は実施例5(b)により記載される方法を使用して製造した。N−(
6−[(t.−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル]−4,5,6,7−テト
ラヒドロベンゾチエノ−2−イル)グルタミン酸ジエチル 8(k)(6.0
3g、11.8ミリモル)から黄色ガム状物(3.62g、77%)を取得した
。
以下に示す分析値により、この生成物がN−[6−(ヒドロキシメチル)−4
,5,6,7−テトラヒドロベンゾチエノ−2−イル]−グルタミン酸ジエチル
であることが示された。
(m). N−[6−(ブロモメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロベン ゾチエノ−2−イル]グルタミン酸ジエチル
この物質は実施例2(d)に記載される方法を使用して製造した。N−[6−
(ヒドロキシメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾチエノ−2−イル
]−グルタミン酸ジエチル 8(l)(3.45g、8.7ミリモル)から無色
ガム状物(3.68g、92%)を取得した。
以下に示す分析値により、この生成物がN−[6−(ブロモメチル)−4,5
,6,7−テトラヒドロベンゾチエノ−2−イル]グルタミン酸ジエチルである
ことが示された。
(n). N−(6−[(アセチルチオ)メチル]−4,5,6,7−テトラ ヒドロベンゾチエノ−2−イル)グルタミン酸ジエチル
この物質は実施例2(e)に記載される方法を使用して製造した。N−[6−
(ブロモメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾチエノ−2−イル]グ
ルタミン酸ジエチル 8(m)(3.68g、8.0ミリモル)からオレンジ色
油状物(3.46g、95%)を取得した。
以下に示す分析値により、この生成物がN−(6−[(アセチルチオ)メチル
]−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾチエノ−2−イル)グルタミン酸ジエ
チルであることが示された。
(o). N−[6−(チオメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ チエノ−2−イル]グルタミン酸ジエチル
0.5NのHCl−エタノール溶液(ethanolic-HCl)(60mL)中のN−
(6−[(アセチルチオ)メチル]−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾチエ
ノ−2−イル)グルタミン酸ジエチル 8(n)(3.52g、7.7ミリモル
)
の溶液を還流温度で3時間加熱した。この反応物を水(25mL)で希釈し、そ
してエタノールを減圧下での濃縮により除去した。水性残渣をエーテル(2×5
0mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNa2SO4に通して脱水し、そして
減圧下で濃縮してオレンジ色シロップ状物として生成物を取得した(3.09g
、97%)。
以下に示す分析値により、この生成物がN−[6−(チオメチル)−4,5,
6,7−テトラヒドロベンゾチエノ−2−イル]グルタミン酸ジエチルであるこ
とが示された。
(p). N−(6−[([2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミジ ン−5−イル]チオ)メチル]−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾチエノ− 2−イル)]グルタミン酸ジエチル
この物質は実施例2(g)に記載される方法を使用して製造した。N−[6−
(チオメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾチエノ−2−イル]グル
タミン酸ジエチル 8(o)(3.00g、7.3ミリモル)および5−ブロモ
−2,6−ジアミノ−4(3H)−ピリミジノン(1.44g)7.0ミリモル
)から、122−128℃で溶解する黄色固体を取得した(712g、19%)
。
以下に示す分析値により、この生成物がN−(6−[([2,6−ジアミノ−
4(3H)−オキソピリミジン−5−イル]チオ)メチル]−4,5,6,7−
テトラヒドロベンゾチエノ−2−イル)]グルタミン酸ジエチルであることが示
された。
(q). N−(6−[([2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミジ ン−5−イル]チオ)メチル]−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾチエノ− 2−イル)グルタミン酸
この物質は実施例2(j)に記載される方法を使用して製造した。N−(6−
[([2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミジン−5−イル]チオ)メ
チル]−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾチエノ−2−イル)]グルタミン
酸ジエチル 8(p)(594mg、1.1ミリモル)から、227−230℃
(分解)で溶解する白色固体(493mg、93%)を取得した。
以下に示す分析値により、この生成物がN−(6−[([2,6−ジアミノ−
4(3H)−オキソピリミジン−5−イル]チオ)メチル]−4,5,6,7−
テトラヒドロベンゾチエノ−2−イル)グルタミン酸であることが示された。
実施例9 N−(5−[2−([2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミジン−5− イル]チオ)エチル]チエノ−2−イル)−L−グルタミン酸の合成
式X[式中、Arは未置換のチエニレエンであり、Arはイオウであり、そし
てR1、R2、およびR3は全て水素である]のこの化合物は、以下の方法により
合成した。
9a 2−[2−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]チオフェン
CH2Cl2(200mL)中の塩化t−ブチルジメチルシリル(26.38g
、0.18モル)、トリエチルアミン(25mL、0.18モル)、および4−
(ジメチルアミノ)ピリジン(300mg、2.5ミリモル)の溶液に、アルゴ
ン雰囲気下、−5℃で、2−(2−チエニル)エタノール(18mL、0.16
モルを滴下することにより添加した。得られる反応混合物を0℃で30分間、次
いで室温で一晩撹拌した。この粗生成反応混合物を水(300mL)中に注ぎ入
れ、そしてそれそれの層を分離した。有機相を0.5NのHCl(200mL)
で、次いで食塩水(200mL)で洗浄し、Na2SO4に通して脱水し、そして
減圧下で濃縮して黄色油状物を取得したが、これには白色固体が混入しており、
これをフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。ヘキサン/酢酸エチル(
95:5)での溶出により黄色油状物として生成物が生じた(38.73g、収
率99%)。
9(b) 5−[2−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]チオフェ ン−2−カルボン酸および5−(2−ヒドロキシエチル)チオフェン−2−カル ボン酸メチル
ヘキサン(140mL、0.22モル)中のn−ブチルリチウムの1.6M溶
液を、350mLのTHF中の36.16g(0.15モル)の9aの溶液に、
アルゴン下、−75℃で添加した。得られた反応混合物を−70℃で1時間撹拌
した。その後に−65℃で40分間、次いで−5℃で60分、最後には室温に暖
めながら75分間、この溶液に無水CO2の気泡通気を行った。この粗生成反応
混合物を飽和NH4Cl(600mL)と氷(600g)との混合物中に注ぎ入
れ、そして300mLのエーテルで、次いで1回300mLの酢酸エチルで2回
抽出した。合わせた有機抽出物をNa2SO4に通して脱水し、そして減圧下で濃
縮して47gの黄色固体を取得し、これはこれ以上は精製せずに使用した。
先の生成物(47g)を濃厚なH2SO4(10mL)を含むメタノール(1L
)中に溶解し、そしてこの溶液を一晩還流した。溶媒を減圧下の濃縮により蒸発
させ、そしてこの残渣を飽和NaHCO3(300mL)とエーテル(300m
L)との間で分配した。それぞれの層を分離し、そして水相を300mLの酢酸
エチルで2度抽出した。合わせた有機抽出物をNa2SO4に通して脱水し、そし
て減
圧下で濃縮してオレンジ色油状物を生じ、これをフラッシュクロマトグラフィー
により精製した。2:1のヘキサン/酢酸エチルでの溶出により黄色油状物とし
て生成物を取得した(12.31g、収率44%)。
9c) 5−(2−ブロモエチル)チオフェン−2−カルボン酸メチル
50mLの塩化メチレン中の11.2g(42ミリモル)のトリフェニルホス
フィンの溶液を、0℃で、100mLの塩化メチレン中の6.52g(35ミリ
モル)の9b)および13.93g(42ミリモル)のCBr4の溶液に滴下す
ることにより添加した。得られる反応混合物を0℃で60分間、次いで室温で一
晩撹拌した。溶媒を減圧下での濃縮により除去し、そして得られる残渣をフラッ
シュクロマトグラフィーにより精製した。ヘキサン/酢酸エチレン(9:1)で
の溶出により黄色油状物として生成物を生じた(7.74g、収率89%)。
9d)メチル 5−[2−(アセチルチオ)エチル]チオフェン−2−カルボ キシレート
アセトン100ml中の9c 6.23g(25ミリモル)とチオール酢酸カ
リウム5.71g(50ミリモル)との混合物を30分間還流加熱した。室温に
冷却した後に、粗反応混合物を濾過し、濾液を真空下で濃縮した。得られた残渣
をエーテルと水(各150ml)に分配した。層を分離し、水相をエーテル10
0mlと酢酸エチル100mlとによって抽出した。一緒にした有機抽出物をN
a2SO4上で乾燥させ、真空下で濃縮し、赤色油状物を得て、これをフラッシュ
クロマトグラフィーによって精製した。ヘキサン/酢酸エチル(9:1)による
溶出は黄色固体(5.61g、92%収率)mp67〜68℃として生成物を生
成した。
9e)メチル 5−(2−チオエチル)チオフェン−2−カルボキシレート
1N メタノール性(methanolic)HCl(75ml)中の9d 4.89g
(20ミリモル)の溶液を2時間、還流加熱した。反応を水(50ml)によっ
て希釈し、メタノールを真空下での濃縮によって除去した。水性残渣をエーテル
(2x75ml)によって抽出した。一緒にした有機抽出物をNa2SO4上で乾
燥させ、真空下で濃縮して、黄色油状物(3.93g、97%収率)として生成
物を得た。
9f)メチル 5−(2−[(2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミ ジン−5−イル)チオ]エチル)チオフェン−2−カルボキシレート
アルゴンをDMF25ml中の5−ブロモ−2,6−ジアミノ−4(3H)−
ピリミジノン3.00g(14.6ミリモル)のスラリーに通してバブルさせた
。このスラリーに、DMF30mlとジイソプロピルエチルアミン5ml(3.
71g、28.7ミリモル)中の9e 3.24g(16.0ミリモル)の溶液
を加えた。生じた反応混合物を100℃において90分間加熱してから、水(3
50ml)中に注入した。形成された沈殿を濾過によって回収し、水75mlに
よって2回、次にエーテル75mlによって2回洗浄して、生成物を乳白色固体
(3.22g、67%収率)mp228〜229℃として得た。
9g)5−(2−[(2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミジン−5 −イル)チオ]エチル)チオフェン−2−カルボン酸
1N NaOH 125ml中の9f 2.94g(9.0ミリモル)の懸濁
液を室温において一晩撹拌してから、濾過した。濾液を6N HCl約30ml
の添加によって約pH5に酸性化した。形成された沈殿を濾過によって回収し、
水25mlによって2回洗浄して、生成物を黄色粉末(2.65g、94%収率
、mp273°(分解))として得た。
9h)ジエチル N−(5−[2−([2,6−ジアミノ−4(3H)−オキ ソピリミジン−5−イル]チオ)エチル]チエノ−2−イル)−L−グルタメー ト
1−メチル−2−ピロリジノン75ml中の9g 1.87g(6.0ミリモ
ル)と、4−メチルモルホリン3.3ml(3.04g、30ミリモル)と、フ
ェニルN−フエニルホスホルアミドクロリデート2.41g(9.0ミリモル)
との溶液を1時間撹拌してから、L−グルタミン酸ジエチルエステル塩酸塩2.
8
8g(12.0ミリモル)を添加した。生じた反応混合物を室温において一晩撹
拌してから、真空下で濃縮した。得られた残渣をクロロホルムと水(各100m
l)に分配した。層を分離し、水相をクロロホルム100mlによって抽出した
。一緒にした有機抽出物をNa2SO4上で乾燥させ、真空下で濃縮して、橙色ガ
ムを得て、これをフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。クロロホル
ム中4%メタノールによる溶出は生成物を淡黄色固体(1.41g、47%収率
、mp95〜96℃)を生じた。
9i)N−(5−[2−([2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミジ ン−5−イル]チオ)エチル]チエノ−2−イル)−L−グルタミン酸
1N NaOH 90ml中の9h 1.16g(2.3ミリモル)の溶液を
室温において70時間撹拌し、次に、6N HCl約20mlの添加によって約
pH5に酸性化した。形成された沈殿を濾過によって回収し、水10mlによっ
て3回洗浄して、生成物を黄色粉末(878mg、85%収率、mp228〜2
30℃(分解))として得た。
実施例10 N−(4−[4−[2−([2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミジン −5−イル]チオ)エチル]ベンゾイル)−L−グルタミン酸の合成
式X[式中、Aは硫黄であり、Arは不飽和フェニレンであり、R1、R2及び
R3は全て水素である]のこの化合物を、下記プロセスによって合成した。
10a)メチル4−(2−ブロモエチル)ベンゾエート
THF100ml中の4−(2−ブロモエチル)安息香酸9.16g(40ミ
リモル)の溶液を過剰なジアゾメタンを含むエーテル溶液と一緒にした。過剰な
ジアゾメタンを氷酢酸の添加によって消耗させ、生じた溶液を真空下で濃縮した
。得られた残渣を飽和NaHCO3(150ml)と酢酸エチル(150ml)
とに分配した。層を分離し、水相を酢酸エチル(70ml)によって抽出した。
一緒にした有機抽出物をNa2SO4上で乾燥させ、真空下で濃縮して、生成物を
黄色油状物(9.65g、99%収率)として得た。
10b)メチル 4−[2−(アセチルチオ)エチル]ベンゾエート
9dに関して述べた操作に従って、メチル 4−[2−(アセチルチオ)エチ
ル]ベンゾエートを製造した。したがって、10a 1.22g(5.0ミリモ
ル)から、10b 1.14gが黄色固体(mp68℃)として得られた(96
%収率)。
10c)メチル 4−(2−チオエチル)ベンゾエート
9eに関して述べた操作に従って、メチル 4−(2−チオエチル)ベンゾエ
ートを製造した。したがって、10b 1.05g(4.4ミリモル)から、1
0c 8.53mgが黄色油状物として得られた(99%収率)。
10d)メチル 4−(2−[(2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリ ミジン−5−イル)チオ]エチル)ベンゾエート
9fに関して述べた操作に従って、メチル 4−(2−[(2,6−ジアミノ
−4(3H)−オキソミリミジン−5−イル)チオ]エチル)ベンゾエートを製
造した。したがって、10c 2.45g(12.5ミリモル)から、10d1
.58gが白色固体(43%収率、mp286〜288℃(分解))として得ら
れた。
10e)4−(2−[(2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミジン− 5−イル)チオ]エチル)安息香酸
9gに関して述べた操作に従って、4−(2−[(2,6−ジアミノ−4(3
H)−オキソミリミジン−5−イル)チオ]エチル)安息香酸を製造した。した
がって、10d 1.44g(4.5ミリモル)から、10e 1.27gが白
色固体(93%収率、mp291〜292℃)として得られた。
10f)ジエチル N−(4−[2−([2,6−ジアミノ−4(3H)−オ キソピリミジン−5−イル]チオ)エチル]ベンゾイル)−L−グルタメート
9hに関して述べた操作に従って、ジエチル N−(4−[2−([2,6−
ジアミノ−4(3H)−オキソピリミジン−5−イル]チオ)エチル]ベンゾイ
ル)−L−グルタメートを製造した。したがって、10e 919mg(3.0
ミリモル)から10f 660mgが白色固体(45%収率、mp105〜10
7℃)として得られた。
10g)N−(4−[2−([2,6−ジアミノ−4(3H)−オキソピリミ ジン−5−イル]チオ)エチル]ベンゾイル)−L−グルタミン酸
9iに関して述べた操作に従って、N−(4−[2−([2,6−ジアミノ−
4(3H)−オキソピリミジン−5−イル]チオ)エチル]ベンゾイル)−L−
グルタミン酸を製造した。したがって、10f 246mg(0.5ミリモル)
から、10g 76mg(35%収率、mp177〜181℃)が得られた。
実施例11
生物学的及び生化学的評価 試験管内試験(In Vitro Testing)
本発明による化合物の存在下での細胞増殖を2細胞ライン:L1210ネズミ
白血病(ATCC CCL 219)とCCRF−CEM、T−細胞起源のヒト
リンパ芽球白血病ライン(ATCC CCL 119)とを用いて評価した。両
ラインを5%熱不活化ウシ胎児血清を含むRPMI 1640培地(抗生物質を
含まず)中に維持した。
LC50値は、96孔プレートにおいて、50U/mlペニシリンと50μg/
mlストレプトマイシンとを補充した増殖培地中に確立した、それぞれ1500
細胞(L1210)又は10,000細胞(CCRF−CEM)を含む微量培養
物(microculture)160μl中で測定した。増殖は、アレイ(Alley)等(C
ancer Res.48,589−601(1988))によって改良された
、モスマン(T.J.Mosmann)(Immunol.meth.65,55〜63(
198
3))のMTT−テトラゾリウム還元分析(reduction assay)によって、最初
の細胞植え込みの4時間後に添加した、各試験化合物の種々な濃度に連続的に暴
露した3日間(L1210)又は5日間(CCRF−CEM)にわたって、測定
した。水に不溶な誘導体はDMSO中に溶解し、細胞培養物中0.5%溶媒の最
終濃度に希釈した。GARFTの阻害定数の測定
方法I(実施例2〜5及び10に対して使用):
GARFT阻害定数をクレランド(Cleland)の方法(Biochem.Bi
ophys.Acta67,173〜187(1963))によって測定した。
ヤング(Young)等の分光測光分析(spectrophotometric assay)(Bioch
emistry23,3979〜3986(1984))を用いて、分析は22
℃において実施し、酵素の添加によって開始し、295nmにおいて反応を監視
した。ヒト酵素のGARFTドメインを用いた。可変基質(variable substrate
)は0.83μM、1.25μM、2.5μM及び5μMの濃度の10−ホルミ
ル−5,8−ジデアザホレートであったが、他の基質、GAR(グリシンアミド
リボヌクレオチド)は20μMに一定に維持した。分析用ミックス(assay mi
x)は20mM Hepes(pH7.5)、20μM GAR及び可変量の1
0−ホルミル−5,8−ジデアザホレートと阻害剤(inhibitor)を含有した。
各阻害剤に関して0〜約3Kiの範囲で5種類の濃度を用いた。データは反応速
度対10−ホルミル−5,8−ジデアザホレート濃度の逆数としてプロットした
。阻害定数を阻害剤の各濃度に関して得られたこれらのラインの勾配対阻害剤濃
度のリプロット(replot)から測定した。
方法II(実施例6、7、8及び9に対して使用):
ヤング等のGARFT分析方法(Biochemistry23,3979〜
3986(1984))を改良して、以下に述べるように用いた。反応混合物は
ヒトGARFTの触媒ドメイン(catalytic domain)、阻害剤、20μMグリシ
ンアミド リボヌクレオチド(GAR)、10又は20μM N10−ホルミル−
5,8−ジデアザホレート(FDDF)及び50mM Tris−Cl(pH7
.5)を含有した。反応を11nMの最終濃度までの酵素の添加によって開始し
、20
℃における294nMの吸光度(absorbance)(ξ294=18.9mM-1cm-1
)の増加の監視によって追跡した。
GARFT定数(Ki)を阻害剤及び基質濃度への定常状態接触速度(steady-
state catalytic rate)の依存性から算出した。観察された阻害タイプは見かけ
のKi(Ki,app)のFDDF濃度への依存性によってFDDFに関して競合
的であると判定され、Ki,app=Ki+(Ki/Km)[FDDF]によって表
されると判明した。ミカエリス定数(Michaelis constant)Kmは接触速度のF
DDF濃度への依存性によって独立的に算出された。KmとKiの両方の算出のた
めのデータは非線形方法によって、適当である場合の、ミカエリス式又は競合阻
害に関するミカエリス式に適合させた。密着結合(tight-binding)阻害に起因
するデータを分析し、モリソン(Morrison)の密着結合式(Biochem.B
iophys.Acta185,269〜286(1969))にこのデータを
非線形方法によって適合させることによってKiを算出した。
AICARFTの阻害定数の算出
ブラック(Black)等の分析方法(Anal Biochem 90,397
〜401(1978))を改良して、以下に述べるように用いた。基質溶液を製
造する前に緩衝液を真空下で脱気して、脱気済み緩衝液を反応混合物に用いた。
反応混合物は培養CEM細胞からの不完全精製(partially purified)AICA
RFT)阻害剤、100μM AICAR(5−アミノイミダゾール−4−カル
ボキサミド−リボヌクレオチド)、50μM N10−ホルミル−テトラヒドロホ
レート(FTHF)ラセミ混合物、25mM KCl、50mM 2−メルカプ
トエタノール及び50mM Tris−Cl(pH7.4)を含有した。反応を
0.1mg/mlの最終濃度までの酵素溶液の添加によって開始し、37℃にお
ける298nMの吸光度(ξ298=28mM-1cm-1)の増加の監視によって追
跡した。
AIGARFT定数(Ki)を阻害剤及び基質濃度への定常状態接触速度の依
存性から算出した。阻害のタイプを観察し、Ki算出は適当な基質とAICAR
FT分析とによってGAFRTの阻害剤に関して上述したように実施した。実験
データの処理は本質的に同じであった。
実施例9と10のAICARFTのKi値はそれぞれ35と60μMであると
算出された。
本発明の方法及び生成物に関して種々の変更及び変化がなされうることは当業
者に明らかであろう。したがって、本発明が添付した等価の請求の範囲内に入る
本発明の変更及び変化を包含することが意図される。
詳しくは、本発明の化合物のポリマーのポリグルタメート形の製造に関する特
定の実施例が与えられていないことが認められる。しかし、当業者はこれを文献
方法によって合成的に実施することができるであろう。さらに、上述したように
、本発明の化合物への好ましくは1〜5個のグルタメート単位の添加、より好ま
しくは1〜4個のグルタメート単位の添加によるポリグルタメート化が通常、細
胞の内部で生ずる。
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フロントページの続き
(51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI
A61K 31/505 ADZ 9454−4C
AEA
AEB
AEC
C07C 67/343
69/78 9546−4H
323/56
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY,
CA,CH,CZ,DE,DK,ES,FI,GB,H
U,JP,KP,KR,KZ,LK,LU,LV,MG
,MN,MW,NL,NO,NZ,PL,PT,RO,
RU,SD,SE,SK,UA,US,UZ,VN
(72)発明者 パーマー,シンシア・エル
アメリカ合衆国カリフォルニア州92041,
ラ・メサ,ビュート・ストリート 8654
(72)発明者 デール,ジュディス・ジー
アメリカ合衆国カリフォルニア州92592,
テメクラ,ズマ・ドライブ 45370
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.式I: [式中、 Aは硫黄又はセレンを表し; Zは(1)炭素、酸素、硫黄、窒素及びリンから独立的に選択される1〜10 個の原子によって、Aをアミド基のカルボニル炭素から分離する置換又は非置換 の非環状スペーサー;(2)置換又は非置換のモノー又は融合若しくは非融合ポ リ炭素環式若しくは複素環式ラジカル;又は(3)前記非環状スペーサーの少な くとも1個と前記炭素環式若しくは複素環式ラジカルの少なくとも1個との組合 せを表し、前記非環状スペーサーがAに結合する場合には、非環状スペーサーは Aを前記炭素環式若しくは複素環式ラジカルの1つから1〜10個の原子によっ て分離する、さらに前記非環状スペーサーが−C(O)−に結合する場合には、 非環状スペーサーは−C(O)−を前記炭素環式若しくは複素環式ラジカルの1 つから1〜10個の原子によって分離する; R1とR2は独立的にH又はC1−C6アルキル又は他の分解し易い基を表す; R3はH、又は任意に1個以上のハロゲン、ヒドロキシル若しくはアミン基を 有する直鎖、分枝鎖若しくは環状C1−C6アルキル基を表す] で示される化合物又はその薬剤学的に受容される塩。 2.式II: [式中、 Aは硫黄又はセレンであり; Zは−(group)−(ring)−であり、 (group)は非環状スペーサーを表し、これは炭素、酸素、硫黄、窒素及びリ ンから独立的に選択される1〜5個の原子によって、Aを(ring)から分離し、 C1−C6アルキル若しくはC2−C6アルケニル基、C1−C6アルコキシ若しくは C1−C6アルコキシ(C1−C6)アルキル基、C2−C6アルキニル基、アシル基 、ハロゲン、アミノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基又はメルカプト基、単環式炭 素環若しくは複素環、及び融合若しくは非融合ポリ炭素環若しくはポリ複素環か ら独立的に選択される1個以上の置換基を任意に有する; (ring)は、(gourp)に関して挙げた置換基から選択された1個以上の置換 基によって任意に置換された、1個以上の置換若しくは非置換の単環式炭素環若 しくは複素環又は融合若しくは非融合ポリ炭素環若しくはポリ複素環を表す; R1とR2は独立的にH、C1−C6アルキル又は他の分解し易い基を表す; R3はH、又は任意にハロゲン、ヒドロキシル若しくはアミン置換基を有する 直鎖、分枝鎖若しくは環状C1−C6アルキル基を表す] で示される化合物又はその薬剤学的に受容される塩。 3.Z部分がQ−X−Arによって表され、 QがC1−C6アルキル若しくはC2−C6アルケニル基、C1−C6アルコキシ若 しくはC1−C6アルコキシ(C1−C6)アルキル基、C2−C6アルキニル基、ア シル基、ハロゲン、アミノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基又はメルカプト基、単 環式炭素環若しくは複素環、及び融合若しくは非融合ポリ炭素環若しくはポリ複 素環から独立的に選択される1個以上の置換基を任意に有するC1−C5アルキレ ン又はC2−C5アルケニレン若しくはアルキニレンラジカルを表し; XがC1−C6アルキル若しくはC2−C6アルケニル基、C1−C6アルコキシ若 しくはC1−C6アルコキシ(C1−C6)アルキル基、C2−C6アルキニル基、ア シル基、ハロゲン、アミノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基又はメルカプト基、単 環式炭素環若しくは複素環、及び融合若しくは非融合ポリ炭素環若しくはポリ複 素環から独立的に選択される1個以上の置換基を任意に有するメチレン、単環式 炭素環若しくは複素環、硫黄、酸素又はアミノラジカルを表し; Arが、単環式炭素環若しくは複素環の芳香環又は、その全て若しくは一部が 芳香環である二環式炭素環若しくは複素環を表し、ArがXの単環式炭素環若し くは複素環に融合することができ、かつArが任意にC1−C6アルキル若しくは C2−C6アルケニル基、C1−C6アルコキシ若しくはC1−C6アルコキシ(C1 −C6)アルキル基、C2−C6アルキニル基、アシル基、ハロゲン、アミノ基、 ヒドロキシル基、ニトロ基又はメルカプト基、単環式炭素環若しくは複素環、及 び融合若しくは非融合ポリ炭素環若しくはポリ複素環から独立的に選択される1 個以上の置換基を有することができる請求項1記載の化合物又はその薬剤学的に 受容される塩。 4.(group)部分がC1−C4アルキレン基を表し; (ring)部分が置換若しくは非置換の融合若しくは非融合炭素環式若しくは複 素環式二環系、又は置換若しくは非置換の炭素環式若しくは複素環式単環系、又 は単結合によって結合した、独立的に置換若しくは非置換の少なくとも2つの単 環系を表す請求項2記載の化合物又は塩。 5.式III: [式中、 nは0〜5の整数を表し; Aは硫黄又はセレンを表し; Xはメチレン、単環式炭素環若しくは複素環、O、S又は−NH−であり; Arは芳香族ラジカルであり、ArはXの前記環と融合二環系を形成すること ができ; R1とR2は、同一又は異なる基であることができ、水素又は炭素数1〜6のア ルキルラジカルである] で示される化合物又はその薬剤学的に受容される塩。 6.nが2であり、Aが硫黄であり、Xがメチレンであり、Arがフェニレ ンであり、R1とR2が水素である請求項5記載の化合物又は塩。 7.nが2であり、Aが硫黄であり、Xがメチレンであり、Arが2,5− チエニルであり、R1とR2が水素である請求項5記載の化合物又は塩。 8.nが2であり、Aが硫黄であり、XがSであり、Arがフェニレンであ り、R1とR2が水素である請求項5記載の化合物又は塩。 9.nが2であり、Aが硫黄であり、Xが−NH−であり、Arがフェニレ ンであり、R1とR2が水素である請求項5記載の化合物又は塩。 10.nが2であり、Aが硫黄であり、Xがメチレンであり、Arがフェニ レンであり、R1とR2が炭素数1〜6のアルキルラジカルである請求項5記載の 化合物又は塩。 11.nが2であり、Aが硫黄であり、Xがメチレンであり、Arが2,5 −チエニルであり、R1とR2がエチル基である請求項5記載の化合物又は塩。 12.nが2であり、Aが硫黄であり、Xが硫黄であり、Arがフェニレン であり、R1とR2がエチル基である請求項5記載の化合物又は塩。 13.nが2であり、Aが硫黄であり、Xが−NH−であり、Arがフェニ レンであり、R1とR2がエチル基である請求項5記載の化合物又は塩。 14.式III: [式中、 nは0〜5の整数を表し; Aは硫黄又はセレンを表し; Xはメチレン、単環式炭素環若しくは複素環、O、S又は−NH−であり; Arは芳香族ラジカルであり、ArはXの前記環と融合二環系を形成すること ができ; R1とR2は、同一又は異なる基であることができ、水素又は炭素数1〜6のア ルキルラジカルである] で示される化合物又はその薬剤学的に受容される塩を薬剤学的に受容されるキャ リヤーと共に含む抗増殖性組成物。 15.nが2であり、Aが硫黄であり、Xがメチレンであり、Arがフェニ レンである請求項14記載の組成物。 16.nが2であり、Aが硫黄であり、Xがメチレンであり、Arが2,5 −チエニルである請求項14記載の組成物。 17.nが2であり、Aが硫黄であり、XがSであり、Arがフェニレンで ある請求項14記載の組成物。 18.nが2であり、Aが硫黄であり、Xが−NH−であり、Arがフェニ レンである請求項14記載の組成物。 19.式I: [式中、 Aは硫黄又はセレンを表し; Zは(1)炭素、酸素、硫黄、窒素及びリンから独立的に選択される1〜10 個の原子によって、Aをアミド基のカルボニル炭素から分離する置換又は非置換 の非環状スペーサー;(2)置換又は非置換のモノー又は融合若しくは非融合ポ リ炭素環式若しくは複素環式ラジカル;又は(3)前記非環状スペーサーの少な くとも1個と前記炭素環式若しくは複素環式ラジカルの少なくとも1個との組合 せを表し、前記非環状スペーサーがAに結合する場合には、非環状スペーサーは Aを前記炭素環式若しくは複素環式ラジカルの1つから1〜10個の原子によっ て分離する、さらに前記非環状スペーサーが−C(O)−に結合する場合には、 非環状スペーサーは−C(O)−を前記炭素環式若しくは複素環式ラジカルの1 つから1〜10個の原子によって分離する; R1とR2は独立的にH又はC1−C6アルキル又は他の分解し易い基を表す; R3はH、又は任意に1個以上のハロゲン、ヒドロキシル若しくはアミン基を 有する直鎖、分枝鎖若しくは環状C1−C6アルキル基を表す] で示される化合物又はその薬剤学的に受容される塩を薬剤学的に受容されるキャ リヤーと共に含む抗増殖性組成物。 20.微生物及び高等生物の細胞の成長及び増殖を阻害する方法であって、 このような治療を必要とするホストに、構造式I: [式中、 Aは硫黄又はセレンを表し; Zは(1)炭素、酸素、硫黄、窒素及びリンから独立的に選択される1〜10 個の原子によって、Aをアミド基のカルボニル炭素から分離する置換又は非置換 の非環状スペーサー;(2)置換又は非置換のモノー又は融合若しくは非融合ポ リ炭素環式若しくは複素環式ラジカル;又は(3)前記非環状スペーサーの少な くとも1個と前記炭素環式若しくは複素環式ラジカルの少なくとも1個との組合 せを表し、前記非環状スペーサーがAに結合する場合には、非環状スペーサーは Aを前記炭素環式若しくは複素環式ラジカルの1つから1〜10個の原子によっ て分離する、さらに前記非環状スペーサーが−C(O)−に結合する場合には、 非環状スペーサーは−C(O)−を前記炭素環式若しくは複素環式ラジカルの1 つから1〜10個の原子によって分離する; R1とR2は独立的にH又はC1−C6アルキル又は他の分解し易い基を表す; R3はH、又は任意に1個以上のハロゲン、ヒドロキシル若しくはアミン基を 有する直鎖、分枝鎖若しくは環状C1−C6アルキル基を表す] で示される化合物又はその薬剤学的に受容される塩の有効量を投与することを含 む前記方法。 21.微生物及び高等生物の細胞の成長及び増殖を阻害する方法であって、 このような治療を必要とするホストに、構造式III: [式中、 nは0〜5の整数を表し; Aは硫黄又はセレンを表し; Xはメチレン、単環式炭素環若しくは複素環、O、S又は−NH−であり; Arは芳香族ラジカルであり、ArはXの前記環と融合二環系を形成すること ができ; R1とR2は、同一又は異なる基であることができ、水素又は炭素数1〜6のア ルキルラジカルである] で示される化合物又はその薬剤学的に受容される塩の有効量を投与することを含 む前記方法。 22.nが2であり、Aが硫黄であり、Xがメチレンであり、Arがフェニ レンである請求項21記載の方法。 23.nが2であり、Aが硫黄であり、Xがメチレンであり、Arが2,5 −チエニルである請求項21記載の方法。 24.nが2であり、Aが硫黄であり、XがSであり、Arがフェニレンで ある請求項21記載の方法。 25.nが2であり、Aが硫黄であり、Xが−NH−であり、Arがフェニ レンである請求項14記載の方法。 26.式V: [式中、 Aは硫黄又はセレンを表し; Zは(1)炭素、酸素、硫黄、窒素及びリンから独立的に選択される1〜10 個の原子によって、Aをアミド基のカルボニル炭素から分離する置換又は非置換 の非環状スペーサー;(2)置換又は非置換のモノー又は融合若しくは非融合ポ リ炭素環式若しくは複素環式ラジカル;又は(3)前記非環状スペーサーの少な くとも1個と前記炭素環式若しくは複素環式ラジカルの少なくとも1個との組合 せを表し、前記非環状スペーサーがAに結合する場合には、非環状スペーサーは Aを前記炭素環式若しくは複素環式ラジカルの1つから1〜10個の原子によっ て分離する; R3はH、又は任意に1個以上のヒドロキシル若しくはアミン基を有する直鎖 、分枝鎖若しくは環状C1−C6アルキル基を表し; R4はヒドロキシ、又は任意に1個以上のヒドロキシル若しくはアミン基を有 するC1−C6アルキルオキシ基、又はアミノ酸のアミン部分によって式Vのアシ ル基に結合した保護若しくは非保護アミノ酸を表す] で示される5−置換ピリミジノン化合物又はその薬剤学的に受容される塩の製造 方法であって、 式VI: [式中、halは臭素、塩素、ヨウ素又はフッ素であり、R3は上記で定義した 通りである] で示される化合物を、式IV: [式中、A、Z及びR4は上記で定義した通りである] で示される化合物と、前記反応物の少なくとも一方が式V化合物を得るために充 分な条件下で少なくとも部分的に可溶である溶媒中において非求核性補助塩基の 存在下で反応させることを含む前記方法。 27.非求核性補助塩基がアルカリ若しくはアルカリ土類金属の炭酸塩及び トリアルキルアミンから選択される請求項26記載の方法。 28.溶媒が双極性非プロトン性溶媒である請求項27記載の方法。 29.溶媒がジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、N, N−ジメチルアセトアミド及びN−メチル−2−ピロリジノンから選択される請 求項28記載の方法。 30.Aが硫黄を表し、Zが−(CH2)n−X−Ar−[式中、 nは0〜5の整数であり; XはC1−C6アルキル若しくはC2−C6アルケニル基、C1−C6アルコキシ若 しくはC1−C6アルコキシ(C1−C6)アルキル基、C2−C6アルキニル基、ア シル基、ハロゲン、アミノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基又はメルカプト基、単 環式炭素環若しくは複素環、及び融合若しくは非融合ポリ炭素環若しくはポリ複 素環から独立的に選択される1個以上の置換基を任意に有するメチレン、単環式 炭素環若しくは複素環、硫黄、酸素又はアミノラジカルを表し; Arは、単環式炭素環若しくは複素環の芳香環又は、その全て若しくは一部が 芳香環である二環式炭素環若しくは複素環を表し、ArはXの単環式炭素環若し くは複素環に融合することができ、かつArは任意にC1−C6アルキル若しくは C2−C6アルケニル基、C1−C6アルコキシ若しくはC1−C6アルコキシ(C1 −C6)アルキル基、C2−C6アルキニル基、アシル基、ハロゲン、アミノ基、 ヒドロキシル基、ニトロ基又はメルカプト基、単環式炭素環若しくは複素環、及 び融合若しくは非融合ポリ炭素環若しくはポリ複素環から独立的に選択される1 個以上の置換基を有することができる]を表す請求項26記載の方法。 31.非求核性補助塩基がアルカリ若しくはアルカリ土類金属の炭酸塩及び トリアルキルアミンから選択される請求項30記載の方法。 32.溶媒が双極性非プロトン性溶媒である請求項31記載の方法。 33.溶媒がジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、N, N−ジメチルアセトアミド及びN−メチル−2−ピロリジノンから選択される請 求項32記載の方法。 34.GARFTの阻害方法であって、このような阻害を必要とするホスト に式I: [式中、 Aは硫黄又はセレンを表し; Zは(1)炭素、酸素、硫黄、窒素及びリンから独立的に選択される1〜10 個の原子によって、Aをアミド基のカルボニル炭素から分離する置換又は非置換 の非環状スペーサー;(2)置換又は非置換のモノー又は融合若しくは非融合ポ リ炭素環式若しくは複素環式ラジカル;又は(3)前記非環状スペーサーの少な くとも1個と前記炭素環式若しくは複素環式ラジカルの少なくとも1個との組合 せを表し、前記非環状スペーサーがAに結合する場合には、非環状スペーサーは Aを前記炭素環式若しくは複素環式ラジカルの1つから1〜10個の原子によっ て分離する、さらに前記非環状スペーサーが−C(O)−に結合する場合には、 非環状スペーサーは−C(O)−を前記炭素環式若しくは複素環式ラジカルの1 つから1〜10個の原子によって分離する; R1とR2は独立的にH又はC1−C6アルキル又は他の分解し易い基を表す: R3はH、又は任意に1個以上のハロゲン、ヒドロキシル若しくはアミン基を 有する直鎖、分枝鎖若しくは環状C1−C6アルキル基を表す] で示される化合物又はその薬剤学的に受容される塩の有効量を投与することを含 む前記方法。 35.式X: [式中、 Aは硫黄又はセレンを表し; Arは非置換フェニレン又はチエニレンラジカルを表し; R1とR2は独立的に水素又はC1−C6アルキル又は他の分解し易い基を表す; R3は水素、又は任意に1個以上のハロゲン、ヒドロキシル若しくはアミン基 を有する直鎖、分枝鎖若しくは環状C1−C6アルキル基を表す] で示される化合物又はその薬剤学的に受容される塩。 36.Aが硫黄であり、Arが非置換フェニレンラジカルを表す請求項35 記載の化合物。 37.Aが硫黄であり、Arが非置換チエニレンラジカルを表す請求項35 記載の化合物。 38.Aが硫黄であり、Arが非置換チエニレンであり、R1、R2及びR3 が水素である請求項35記載の化合物。 39.Aが硫黄であり、Arが非置換フェニレンであり、R1、R2及びR3 が水素である請求項35記載の化合物。 40.微生物及び高等生物の細胞の成長及び増殖の阻害方法であって、この ような治療を必要とするホストに、請求項35で定義した構造式Xで示される化 合物又はその薬剤学的に受容される塩の有効量を投与することを含む前記方法。 41.Aが硫黄であり、Arが非置換フェニレンラジカルを表す請求項40 記載の方法。 42.Aが硫黄であり、Arが非置換チエニレンラジカルを表す請求項40 記載の方法。 43.Aが硫黄であり、Arが非置換チエニレンラジカルであり、R1、R2 及びR3が水素である請求項40記載の方法。 44.Aが硫黄であり、Arが非置換フェニレンラジカルであり、R1、R2 及びR3が水素である請求項35記載の方法。 45.請求項35で定義した式Xで示される化合物又はその薬剤学的に受容 される塩を薬剤学的に受容されるキャリヤーと共に含む抗増殖性組成物。 46.Aが硫黄であり、Arが非置換フェニレンラジカルを表す請求項45 記載の組成物。 47.Aが硫黄であり、Arが非置換チエニレンラジカルを表す請求項45 記載の組成物。 48.Aが硫黄であり、Arが非置換チエニレンラジカルであり、R1、R2 及びR3が水素である請求項45記載の組成物。 49.Aが硫黄であり、Arが非置換フェニレンであり、R1、R2及びR3 が水素である請求項45記載の方法。 50.式V: [式中、 Aは硫黄又はセレンを表し; Zは(1)炭素、酸素、硫黄、窒素及びリンから独立的に選択される1〜10 個の原子によって、Aをアミド基のカルボニル炭素から分離する置換又は非置換 の非環状スペーサー;(2)置換又は非置換のモノー又は融合若しくは非融合ポ リ炭素環式若しくは複素環式ラジカル;又は(3)前記非環状スペーサーの少な くとも1個と前記炭素環式若しくは複素環式ラジカルの少なくとも1個との組合 せを表し、前記非環状スペーサーがAに結合する場合には、非環状スペーサーは Aを前記炭素環式若しくは複素環式ラジカルの1つから1〜10個の原子によっ て分離する: R3はH、又は任意に1個以上のヒドロキシル若しくはアミン基を有する直鎖 、分枝鎖若しくは環状C1−C6アルキル基を表し; R4はヒドロキシ、又は任意に1個以上のヒドロキシル若しくはアミン基を有 するC1−C6アルキルオキシ基、又はアミノ酸のアミン部分によって式Vのアシ ル基に結合した保護若しくは非保護アミノ酸を表す] で示される化合物又はその薬剤学的に受容される塩。 51.AICARFTの阻害方法であって、このような阻害を必要とするホ ストに式X: [式中、 Aは硫黄又はセレンを表し; Arは非置換フェニレン又はチエニレンラジカルを表し; R1とR2は独立的に水素又はC1−C6アルキル又は他の分解し易い基を表す; R3は水素、又は任意に1個以上のハロゲン、ヒドロキシル若しくはアミン基 を有する直鎖、分枝鎖若しくは環状C1−C6アルキル基を表す] で示される化合物又はその薬剤学的に受容される塩の有効量を投与する工程を含 む前記方法。
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JP2017537107A (ja) * | 2014-12-02 | 2017-12-14 | イーライ リリー アンド カンパニー | 1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−7−イル−(5−置換−チオフェン−2−イル)−スルホンアミド化合物、それらの化合物を含む製剤、がん治療におけるaicarft阻害剤としてのそれらの使用 |
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