JPH08504707A - 容器を運搬するための器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ボトル運搬器具（11）が、基部（16）と、パネル（26）によって補強される取っ手部分（23，24）を持つ傾けられた側壁（19，20）とを有する。切り抜き部が基部（16）内に作られて、側壁（19，20）に折り曲げ部で連結されるフラップ（28）を形成する。このフラップ（28）は、キャップの穴（31）の縁部（32）と共に首部の下でボトル（12）の肩部（15）を係合して、そのボトルを器具（11）内に保持する。

Description

【発明の詳細な説明】 容器を運搬するための器具 本発明は、環状の作る部を有する２つ以上の容器を運搬するための器具に関す る。１つの特定の、しかしこれに限らない、応用は飲み物の入っている多数のペ ット・ボトル（ポリエチレンテレフタレートのボトル）の運搬である。 本発明の第１の態様によると、夫々が首部分から突き出ている環状の肩部を有 する２つ以上の容器を運搬するためのものであり、ダンボール（paperboard）か ら出来ていて以下のものを具備する運搬器具が提供される：即ち容器の夫々の首 部分を受容するための２つ以上の孔を有する基部と使用の際に基部に対して傾け られ且つ基部の向かい合う側部から互いに向って延在する２つの側壁とであり、 各側壁には各容器のために切り抜き部分が形成されて、その結果容器の環状の肩 部の対置する側部部分がその協同する対になった切り抜き部分の間にスナップ式 に嵌り合い、基部と夫々の側壁との接合部の折り曲げ部で連結され、向い合って 配置される一対のフラップによって各孔が少なくとも部分的に形成され、そのフ ラップは使用時に夫々の前記側壁に接触して配置されるように上方に折り返され 、前記環状の肩部は前記対のフラップの上にもスナップ式に嵌り合う。或る実施 例では、孔の周囲の少なくとも部分は容器と係合する。 好ましくは、各孔はほぼ円形であり、各フラップはほぼ半円形であり、直径方 向縁部に向い合う真っ直ぐな縁部を有し、この真っ直ぐな縁部はフラップの折り 曲げ線を構成する。好 ましい実施例に於て、折り曲げ部と各フラップの直径方向縁部の間の間隔は、側 壁に接触するように折り返された時に側壁の協同する切り抜き部分の作動縁部の 上に少しはみだすようなものであり、且つ各切り抜き部の作動縁部は、側部の壁 ／基部の接合部にほぼ平行し、全体的に上方へ傾けられた端部部分を有する縁部 によって形成される。 別の好ましい実施例では、側壁は、取っ手手段を具備する上方へ突出している 取っ手部分に折り曲げ部で連結される。都合の良いことには、切り抜き部分は取 っ手部分内へ延在して容器の蓋を収容する。更に、取っ手部分同志は側壁との折 り曲げ線の直ぐ上で一緒に接着され得る。或る構造に於ては、一方の取っ手部分 から補強フラップが更に延在し、他方の取っ手部分の自由縁部の上に折り返され それに接着剤で固定される。 或る実施例では、取っ手手段は、取っ手部分と側壁との間の折り曲げ部とほぼ 平行している上方縁部に沿う折り曲げ部で取っ手部分に連結されたままになって いるスロット形要素を切り出すことによって形成される。好ましくは取っ手の孔 及び切り出し要素は、使用の際に取っ手部分が一方の側壁に隣接するように折り 返され得て、切り出し要素が容器の環状の肩部の下にスナップ式に嵌り合うよう に配置され且つ寸法を決められる。 更に基部は、器具を平たくしてしまい込まれ得るようにするための、中心で長 手方向に延在している折り目を有し得る。別の好ましい特徴は、ダンボールの肌 目（grain）が折り曲 げ線に対して垂直方向に延在して、器具の強度を高めていることである。 本発明の第２の態様によると、上記で説明された器具を形成するためのダンボ ールの半加工品が提供される。 ここで本発明の実施例はより詳細に説明される。説明は添付の略図を引用して 行われる。 図１は、本発明の半加工品を示す。 図２は、使用の際に図１の半加工品から組み立てられた運搬器具の端面図であ る。 図３は、図２の構造の側面図である。 図４は、別の条件での図２の構造の側面図である。 図５は、本発明の別の実施例の半加工品を示す。 図１では、図２、３、及び４に示される運搬器具11を作成するためのダンボー ルの半加工品が示される。当該実施例では、器具11は夫々が２リットルの容量を 有する３本の飲料用ペット・ボトルを一緒に連結するのに使用するためのもので ある。器具11は、そのような３本のボトル12がマルチパックとして安全で便利に 運搬され得るようにするものである。各ボトル12は、一般的な首部分13、蓋14、 及び蓋14の直ぐ下の環状の肩部15を有する。 器具11は、ダンボールの半加工品10から作られ、上方で互いへ向って延在する 側壁19，20に各側縁部17，18の所の折り曲げ部で連結される基部16を有する。更 に、側壁19，20は折り曲げ線21，22に沿って取っ手部分23，24に折り曲げ部で連 結される。一方の取っ手部分24は折り曲げ線25に沿って補強 パネル26に折り曲げ部で連結される。 当該実施例に於て、基部16の切り欠き部27は、折り曲げ線29に沿って折り曲げ 部で結合され且つほぼ半円形をしている６つのフラップを形成するように作られ る。フラップ28が基部16の面から折り曲げられる時、ほぼ円形の孔がベース16に 形成される。 折り曲げ線21，22を跨いでいる穴31も半加工品10から切り抜かれる。穴31はほ ぼ長方形であるが、折り曲げ線21、22に平行する縁部32，33は、折り曲げ線へ向 って僅かに傾いている端部を有し、側縁部31ａは、折り曲げ線21、22の所で僅か な括れを作るように上方へ向って傾けられる。この括れを付けられた領域は、ボ トルの蓋14を掴むのに役立つ。 半加工品10から切り出され、折り曲げ線35に沿う折り曲げ部で結合されたまま になっているスロット形の取っ手要素34は中央の穴の上方縁部33に接する。 矢印36はダンボールの肌目の方向を示し、線37は基部の縦方向に延在する折り 曲げ線を示す。 器具11を組み立てるために、２枚の側壁19，20が互いへ向って折り曲げられ、 接着剤が線状に夫々の折り曲げ線21，22の直ぐ上の取っ手部分23，24の一方に付 けられる。別の接着剤は、両方の取っ手部分23，24の折り曲げ線21，22から離れ ている所に線状に付けられる。それから取っ手部分23，24は、折り曲げ線21，22 が互いに接触して位置するように貼り合わせられる。接着剤は、折り畳まれて取 っ手部分23に固定されるパネル26にも付けられる。従って基部16及び側壁19，20 は、 取っ手の折り曲げ線35上に追加の補強厚み（パネル26）を有する２倍の厚さの取 っ手部分に結合した三角形の部分を形成する。折り曲げ線37は、器具11が使用さ れてない時に平たくしてしまい込まれ得るようにする。 この器具11は、非常に単純な方法で一連の３本のボトル12に取り付けられる。 １本のボトル12の係合を調べるには、ただ器具をボトル12の首領域13を越えて下 方へ押すだけである。ボトルの蓋14は、折り曲げ線29の周りで上方へ押されて側 壁19，20に全体的に接触して、その結果フラップ28の最上部の縁部が、穴31の縁 部32の上に少しはみだすようになる対になったフラップ28と係合する。器具11を 更に下方へ動かすと、肩部15がフラップ28に当り、スナップ動作によって器具11 と係合されるようにフラップ28の上方縁部及び縁部32を通り過ぎて、縁部は肩部 15の下でしっかりと係合する。 勿論器具は、蓋14が穴31に旨い具合に入り、肩部15がしっかりと保持され、孔 30は肩部15の下でボトル12の上方部分の上に載るような寸法にされる。 図４に示される実施例に於て、取っ手部分23，24は、側壁19，20の一方に載る ように折り曲げ線21，22の周りに一方向へ折り返されている。取っ手部分は、肩 部15の下にこれもスナップ動作で係合する取っ手要素34によって、且つ更に肩部 15の下で係合している穴31の縁部33によっても、この位置で保持される。 このような構成は、小売の時ボトルをマルチパックにして繋げるのに理想的で ある。製品の情報、広告、或いは宣伝も、 望まれる通りにこの器具上に印刷され得る。記されたように、器具は取扱いを容 易にするために容易に組み立てられる平たい形状で供給され得る。 代りに、半加工品10が、梱包ラインで直接ボトルに供給され得る。フラップが 肩部の下に係合されるように、基部がボトル上に配置され、側壁は折り曲げられ 、共に合わされた取っ手部分に接着剤が付けられ、そして穴の下方縁部がボトル の肩部の下で係合するように固定される。 代替の半加工品10は図５に示される。この半加工品50の多くの形状は半加工品 10の形状に類似するので、同じ参照番号が与えられる。当該装置の組み立て及び 働きは、図１、２、３、及び４のものとほぼ同様であることが理解されるであろ う。 主要な相違点は、各孔30に対する４つのフラップ28を具備することである。更 に、図５に示される配置はたった２本のボトルを運ぶのに適用される。そのよう な配置に於て、側壁の近くで折り曲げられた状態の取っ手部分の係合は、取っ手 部分23，24の縁部33によってのみ行われる。しかし当該実施例は、組み立てられ た器具を平たくしてしまい込めるようにする、基部の折り曲げ線37を有さない。 上記で開示された器具は、如何なる妥当なボトル数にも適合されて使用され得 るということが理解されるであろう。更にボトルという用語はガラス或いはペッ ト・ボトル或いは他の適切な材料をも包含し得て、且つ更に開示されたやり方で 係合され得る肩部を有する如何なる適切な容器をも含み得る。 示された肌目の方向は強度に関しては好ましいが、この特徴は、より軽い負荷及 び／或いはより厚いダンボールの時は不必要になり得る。 或る実施例に於て、取っ手部分23，24を具備することは望ましくない或いは不 必要であり得る。生成される器具は、２本以上のボトルを結合する三角形の断面 を成す棒の形状を有するであろう。掴み穴が持ち上げを容易にするように具備さ れ得るか或いは器具は単に基部16の下を掴むことによって持ち上げられ得る。適 切な補強パネル26は、側壁19，20の一方に折り曲げ式に付けられ得る。 全ての構成に於て、器具の色々なパネルを連結するのに接着剤を使用する必要 はない。嵌め込み摘み（interlock tabs）或いは他の構成体は、器具を作るため に半加工品を繋ぎ合わせるのに採用され得る。これは、例えば小型製品の場合に 有益であり得る。 ほぼ半円形のフラップ28が、円形断面の首部を有するボトルに適しているとい うことが理解されるであろう。しかし、他の形状のフラップ28及び切り抜き部は 、長方形、六角形、等のような色々な断面のボトルに使用され得る。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９４年９月２９日 【補正内容】 請求の範囲 １．夫々が首部分から突き出ている環状の肩部を有する２つ以上の容器を運搬す るための、ダンボールから出来ている、運搬器具であり：容器の夫々の首部分を 受容するための２つ以上の孔を有する基部と、使用の際に基部に対して角度を付 けられ且つ基部の向かい合う側部から互いに向って延在する２つの側壁とを具備 し、切り抜き部分が各容器に対して各側壁に形成されて、その結果容器の環状の 肩部の対置する側部部分が協同する対の切り抜き部分の間でスナップ式に嵌り合 い、夫々の孔が基部と夫々の側壁との接合部の折り曲げ部で連結され向い合って 配置される一対のフラップによって少なくとも部分的に形成され、前記フラップ が使用時に夫々の側壁に接触して配置されるように上方に折り曲げられ、前記環 状の肩部が前記対のフラップの上にもスナップ式に嵌り合い、前記側壁が、取っ 手手段と協同する上方へ突き出た取っ手部分に折り曲げ部で連結され、切り抜き 部分が、容器の蓋に適合するように取っ手部分に延在しており且つ使用時に取っ 手部分が一方の側壁に隣接して位置するように折り曲げられ得る時、切り抜き部 分が容器の環状の肩部の下でスナップ式に嵌り合うように寸法を決められる、運 搬器具。 ２．前記孔の周囲の少なくとも部分が容器を係合する、請求項１記載の運搬器具 。 ３．各孔がほぼ円形である、請求項１或いは２の何れか１項記載の運搬器具。 ４．各フラップがほぼ半円形であり、直径方向縁部にに向い 合う真っ直ぐな縁部を有し、前記真っ直ぐな縁部がフラッブの折り曲げ線を形成 する請求項３記載の運搬器具。 ５．各フラップの折り曲げ部と前記直径方向縁部との間の間隔が、フラップが側 壁に接触するように折り返される時、前記フラップの縁部が側壁の協同する切り 抜き部分の作動縁部を越えて少しはみだすようなものである、請求項４記載の運 搬器具。 ６．各切り抜き部分の動作縁部が、側壁／基部の連結部にほぼ平行で全体的に上 方へ傾けられた端部部分を有する縁部を具備する、請求項５記載の運搬器具。 ７．取っ手部分同志が、側壁との折り曲げ線の直ぐ上で共に接着される、請求項 ６記載の運搬器具。 ８．別の補強フラップが、一方の取っ手部分から延在し、他方の取っ手部分の自 由縁部上に折り曲げられて、そこへ接着剤で固定される、請求項７記載の運搬器 具。 ９．取っ手手段が、取っ手部分と側壁との間の折り曲げ部にほぼ平行する上方縁 部に沿う折り曲げ部で取っ手部分に連結されたままになっているようにスロット 形要素を切り出すことによって形成される、請求項８記載の運搬器具。 １０．使用時に取っ手部分が折り曲げられる時、取っ手の孔が容器の環状の肩部 の一方の下にスナップ式に嵌り合うように取っ手の孔が配置され寸法を決められ る、請求項９記載の運搬器具。 １１．基部が、器具が平たくしてしまい込まれ得るように、長手方向に延在する 中央の折り曲げ部を有する、請求項１乃 至10の何れか１項記載の運搬器具。 １２．ダンボールの肌目が折り曲げ線に対して垂直方向に延在している、請求項 １乃至11の何れか１項記載の運搬器具。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．夫々が首部分から突き出ている環状の肩部を有する２つ以上の容器を運搬す るための、ダンボールから出来ている、運搬器具であり：容器の夫々の首部分を 受容するための２つ以上の孔を有する基部と、使用の際に基部に対して角度を付 けられ且つ基部の向かい合う側部から互いに向って延在する２つの側壁とを具備 し、切り抜き部分が各容器に対して各側壁に形成されて、その結果容器の環状の 肩部の対置する側部部分が協同する対の切り抜き部分の間でスナップ式に嵌り合 い、夫々の孔が基部と夫々の側壁との接合部の折り曲げ部で連結され向い合って 配置される一対のフラップによって少なくとも部分的に形成され、前記フラップ が使用時に夫々の側壁に接触して配置されるように上方に折り曲げられ、前記環 状の肩部が前記対のフラップの上にもスナップ式に嵌り合う、運搬器具。 ２．前記孔の周囲の少なくとも部分が容器を係合する、請求項１記載の運搬器具 。 ３．各孔がほぼ円形である、請求項１或いは２の何れか１項記載の運搬器具。 ４．各フラップがほぼ半円形であり、直径方向縁部に向い合う真っ直ぐな縁部を 有し、前記真っ直ぐな縁部はフラップの折り曲げ線を形成する請求項３記載の運 搬器具。 ５．各フラップの折り曲げ部と前記直径方向縁部との間の間隔が、フラップが側 壁に接触するように折り返される時、前記フラップの縁部が側壁の協同する切り 抜き部分の作動縁部 を越えて少しはみだすようなものである、請求項４記載の運搬器具。 ６．各切り抜き部分の動作縁部が、側壁／基部の連結部にほぼ平行で全体的に上 方へ傾けられた端部部分を有する縁部を具備する、請求項５記載の運搬器具。 ７．前記側壁が、取っ手手段と協同する、上方へ突き出た取っ手部分に折り曲げ 部で連結される、請求項６記載の運搬器具。 ８．切り抜き部分が、容器の蓋に適合するように取っ手部分に延在している、請 求項７記載の運搬器具。 ９．取っ手部分同志が、側壁との折り曲げ線の直ぐ上で共に接着される、請求項 ８記載の運搬器具。 １０．別の補強フラップが、一方の取っ手部分から延在し、他方の取っ手部分の 自由縁部上に折り曲げられて、そこへ接着剤で固定される、請求項９記載の運搬 器具。 １１．取っ手手段が、取っ手部分と側壁との間の折り曲げ部にほぼ平行する上方 縁部に沿う折り曲げ部で取っ手部分に連結されたままになっているようにスロッ ト形要素を切り出すことによって形成される、請求項10記載の運搬器具。 １２．使用時に取っ手部分が一方の側壁に隣接して位置するように折り曲げられ 得る時、切り抜き要素が容器の環状の肩部の下でスナップ式に嵌り合うように取 っ手の孔及び切り抜き要素が配置され寸法を決められる、請求項11記載の運搬器 具。 １３．基部が、器具が平たくしてしまい込まれ得るように、 長手方向に延在する中央の折り曲げ部を有する、請求項１乃至12の何れか１項記 載の運搬器具。 １４．ダンボールの肌目が折り曲げ線に対して垂直方向に延在している、請求項 １乃至13の何れか１項記載の運搬器具。