JPH08504342A - 陣痛診断用の装置及び方法 - Google Patents

陣痛診断用の装置及び方法

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JPH08504342A
JPH08504342A JP6514178A JP51417894A JPH08504342A JP H08504342 A JPH08504342 A JP H08504342A JP 6514178 A JP6514178 A JP 6514178A JP 51417894 A JP51417894 A JP 51417894A JP H08504342 A JPH08504342 A JP H08504342A
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Abstract

(57)【要約】 妊娠した哺乳動物の陣痛の診断用に、筋肉活動に固有な電場の筋電図記録検出をなす方法及び装置が開示される。装置は、周期性を測定し、腹部領域における電気信号の運動の大きさ及び方向を測定し、かかる信号を処理するシステム(10)を含み、正常及び異常な陣痛状態、真性陣痛の発生(onset)、及び子宮頸部の拡張範囲を表示する。陣痛発生プロセッサ(16e)は、真性陣痛の発生を測定する。べクトル測定プロセッサ(16b)は、複数の測定用電極に対して、伝搬速度成分及び方向成分を有する子宮収縮べクトルを測定する。測定用電極の位置は、座標に置き換えられ、データ入力装置(20)を介してシステムに記入される。ディスプレイ(18a,18b)は、陣痛診断情報の視覚的または聴覚的表示を提供し、診断情報は多数のフォーマットで表現される。また、本発明は、通信リンク(32)の使用によって妊娠した哺乳動物を離れたところからモニタするために発明された。

Description

【発明の詳細な説明】 陣痛診断用の装置及び方法 発明の分野 本発明は、医療用及び獣医用機器に関し、特に陣痛をモニタする際に使用され る医療用及び獣医用機器に関する。発明の背景 妊婦の陣痛の進行をモニタする周知の方法は、医者の手を利用して腹部を触診 し、子宮収縮の強さと子宮下方の収縮の進行を評価し、真性陣痛の間の通常の子 宮収縮は子宮の底部にて生じ、頸部に向けて伝搬することが知られている。陣痛 の進行に関しては、患者自身の評価も同様に大切である。さらに、頸部の拡張範 囲は、膣内検査によって評価される。しかしながら、陣痛の進行をモニタするこ れらの手による方法の正確さは、検査官の技術に直接に依存する。さらに、これ らの従来の技術は、連続的なものではなく、患者にとっては快適ではなく、健康 な組織を冒すプロシージャに対しては、感染の危険が生じる。 医療電子工学の到来にともない、これらの機能の多くが機器に取り替えられた 。機器は、自動操作され、連続して動作され、疲労せず、故に、医者が楽になっ た。しかしながら、従来の機器の使用は数種の問題を抱えている。 例えば、子宮収縮を測定するために使用される現在の技術は、重要な診断価値 のデータを生成しない。本発明者が知っている従来の収縮モニタは、主に、子宮 収縮モニタからのデータと胎児の心拍数との相関を採ることによって、胎児の疲 労を検出するために使用されている。しかしながら、これらのモニタの多くは、 子宮に接する唯一の位置でのデータを得ているために、子宮収縮の伝搬に関する 情報を生成しない。その結果、従来のモニタは、子宮の筋組織の状態に関するデ ータは全く生成しない。 今日、一般的に使用されている収縮モニタには2種類、すなわち、外部モニタ と内部モニタとがある。両者の欠点を次に記載する。 多くの外部モニタは、患者の腹部へのストラップに取り付けられた歪ゲージか らなる。このゲージは、子宮収縮の強度に関する質的なデータを生成する。しか しながら、このゲージは子宮の内圧を直接測定しないので、この方法では絶対圧 力は測定できない。 また、外部モニタは、患者にとっては快適ではない。患者が完全に横になって いなければ(陣痛を起こしている女性にとってこれは困難である)、データは人 為的に無効になる。患者も、仰向けに平に横になる必要があり、故に、子宮の重 量が上方に向かう大静脈(血液を下半身から心臓に戻す血管)を圧縮してしまう ことがあり、母体及び胎児の両者の血液循環を危険にさらし、両者に有害な結果 をも たらす。 内部モニタは、子宮内圧力トランスデューサに接する子宮によって及ぼされる 圧力を測定する。この方法は、圧力の点から収縮に関する準量的データ(semi-q uantitative data)を生成することができる。 しかしながら、この方法は、子宮頸部が拡張され且つ膜が破れている場合にの み使用できる。その結果、このモニタは院内においてのみ頻繁に陣痛がおきてい る患者に対して使用できる。トランスデューサを膣のバクテリアの繁殖区を通過 させる必要があるので、この方法は感染の危険を伴う。よって、これらの生物は 子宮へと導かれて母体及び胎児の両方に感染する。 さらに、膜が健全ではないため、閉じた管が存在しないので、パスカルの法則 、すなわち、閉じた管内の1箇所にて測定された圧力がかかる管内での全箇所に おける圧力と同じになるという法則が適用されない。その結果、子宮内カテーテ ルは、置かれた場所に応じて測定する圧力が異なる。故に、子宮内カテーテルに よって測定される圧力は、最も良い状態で準量的と考えられる。さらに、この方 法は、胎盤が子宮頸部の開口を横切るように存在している前置胎盤の場合は全く 使用することができない。 また、現在、頸部の拡張範囲を連続して測定するために挿入しない器械的な方 法は知られていない。すなわち、ある種の装置は、測定値を得るために膣の内部 に導入せしめ る必要があり、上述の欠点を伴う。 上述の欠点を意識して、医療研究者は、より大きな価値のデータを生成する方 法を捜してきた。平滑な子宮の筋肉の電気活動を記録する試みが、医学文献に記 録されている。 例えば、L.V.ディロ(L.V.Dillo)等は、Amer J.Obstet.Gynecol.巻5 2、第735頁(1946)「陣痛がおきているヒトの子宮の電位(The Electr ical Potentials of the Human Uterus in Labor)」と題された文献に、陣痛が 生じている子宮筋肉の収縮は低周波数及び電圧のポテンシャルにおける変化によ って行われるという観察を述べている。 C.M.スティア(C.M.Steer)等は、Amer.J.Obstet.Gynecol.巻59、 第25頁(1950)「陣痛がおきているヒトの子宮の電気活動(Electrical A ctivity of the Human Uterus in Labor)」と題された文献に、腹壁の数ヶ所に て記録された電気活動の様々な観察を述べている。初期の陣痛は、腹壁の3つの 通常ポイントの1つにおける電気活動に関係していると言われている。陣痛が進 行すると、誘導はさらに活発になる。上記著者は、初期の正常な陣痛において電 気活動の伝搬を呈示する証拠にも触れている。 信号を集めるために内部電極を使用して、規模の大きな実験が1979年にウ ルフス(Wolfs)等によって人体内部にて行われた。これらの実験の結果は、Act a Obstet.G ynecol.Scand.Suppl.第90頁、(1979)「陣痛がおきているヒトの子宮 の筋電図記録観察(Electromyographic Observations on the Human Uterus dur ing Labor)」に報告されている。 危険を伴い、且つ羊などの適切な動物モデルの有効性故に、人体内部での内部 電極の使用は、積極的に続けられてこなかった。内部電極は、羊において使用さ れ、主に電気活動の周波数及び期間を測定している。 米国特許第4,967,761号において、ナサニイリズ(Nathanielsz)は 、子宮の電気活動の周波数を測定して分析することによって、真性陣痛と仮性陣 痛とを識別する内部電極の使用を教示する。 米国特許第4,256,118号において、ナゲル(Nagel)は、子宮の電気 活動と胎児の心拍数との両方を測定する外部電極の使用を教示する。ナゲルは、 子宮の電気活動に対して周波数帯域は150Hzから250Hzであると説明する。 しかしながら、この周波数帯域の多くは子宮内部の寸法に関係しているので、外 部電極にて得られる周波数は、主に0.05Hzから2Hzの範囲である。 Med & Bio Eng & Comput,22,585-91(1984)「ヒトの分娩での子宮の速い電 気活動の外部記録と処理(External Recording and Processing of Fast Electr ical Activity of the Uterus in Human Parturition)」と題された文献におい て、J.プレーンズ(J.Planes)等は、陣痛が おきている子宮筋肉の電気活動をモニタする外部電極の使用を説明している。自 己退行分析(autoregression analysis)を使用して、プレーンズ等は、6つの パラメータによって収縮を特徴付けている。プレーンズ等は、収縮の伝搬速度を 評価するが、伝搬の方向、子宮筋肉の歪、または頸部の拡張に関する情報は少し も獲得していない。また、プレーンズ等は、診断の目的でこの情報の使用は提案 していない。 例えば、子宮筋肉の任意の部分の異常な歪みは、子宮よりも下方の電気活動の 伝搬の速度に著しい変化を生じることが知られている。異常な歪みは、以前に行 われた帝王切開により生じた傷跡である。このように、伝搬速度の変化の検出及 びその特徴は、医者にとって大きな価値の診断測定となる。 本発明の目的は、方法を提供し、且つかかる方法を達成するための装置を提供 することである。故に、子宮筋肉の電気活動の速度及び運動方向を測定すること によって、真性陣痛が仮性陣痛や他の病理学的状態から識別される。 本発明のさらなる目的は、方法を提供し、さらにかかる方法を達成し、且つ子 宮筋肉の電気活動の運動速度における突然の変化を検出することによって子宮筋 肉の任意の部分における過度の歪の存在を診断するための装置を提供することで ある。 本発明のさらなる目的は、方法を提供し、さらにかかる 方法を達成し、且つ子宮筋肉の電気活動の運動方向及び周期性を測定することに よって真性陣痛の発生を診断する装置を提供することである。 本発明の別の目的は、方法を提供し、さらにかかる方法を達成し、且つ頸部の 拡張範囲を測定するために電気信号の直流オフセットを利用する装置を提供する ことである。 本発明のさらなる目的は、(a)仮性陣痛及び他の病的状態と真性陣痛との区 別、(b)子宮筋肉における過剰の歪の存在、(c)真性陣痛の発生、(d)頸 部の拡張範囲を診断する際の補助として妊娠した哺乳動物を離れたところからモ ニタする機具を提供することである。発明の概要 上記問題及びその他の問題は、陣痛の診断用に筋肉活動に固有な電場の筋電図 記録検出を利用した方法及び装置によって克服され、本発明の目的は達成される 。装置は、腹部の電気信号の運動の大きさ及び方向を測定し、さらに正常または 異常な陣痛状態、真性陣痛の発生、さらには子宮頸部の拡大張範囲を示すために 信号を処理するシステムを含む。 システムは、子宮収縮などのスムースな筋肉収縮を示す電気活動を検出し、電 気活動と特定の外部電極との相関をとる。電極の所定座標と、同一の収縮を検出 する任意または全ての電極を使用すると、本発明のシステムは、速度と 方向とを有する収縮伝搬ベクトルを測定して表示する。 特に、子宮筋肉の電気活動の包絡線は、包絡線検出器によって測定され、コン ピュータモニタ、チャートレコーダ、または適宜の表示装置に表示される。包絡 線は、子宮内部の圧力曲線と関係を有するように処理される。その結果、子宮収 縮の強度は複数箇所にて測定される。 本発明は、(a)検出された電気活動の包絡線の検出及び表示、(b)電気活 動の運動の速度及び方向の計算、(c)子宮収縮に関する診断情報を提供するた めの計算結果の表示を教示する。さらに、本発明の教示により、(d)上記計算 の結果が異常状態を示せば警告が表示される。 本発明は、さらに、(e)真性陣痛の発生を示す電気活動の検出、(f)真性 陣痛が検出されたときの徴候の表示を教示する。 本発明は、さらに、(g)子宮筋肉の電気活動の直流オフセットの検出、(h )直流電流オフセットと子宮頸部の拡大範囲との相関、(i)時間の関数として の子宮頸部の拡大の変化の表示を教示する。 本発明は、さらに、(a)真性陣痛と仮性陣痛や他の病的状態との識別、(b )子宮筋肉の一部における過剰の歪みの存在の測定、(c)真性陣痛の発生の検 出、(d)子宮頸部の拡大範囲の測定をなすために、医者が離れたところから診 断を可能とするために、方法と装置とを組み合わせた、妊娠哺乳動物の離れたと ころからのモニタを教示す る。図面の簡単な説明 本発明の上記特徴及びその他の特徴は、添付図面を参照しながら以下の本発明 の詳細な説明において明らかにされる。 図1aは、本発明により構成され且つ動作される陣痛診断システムの構成図で ある。 図1bは、図1aのノードA,Bにて得られる典型的な波形である。 図1cは、図1aのシステムに接続される3つの電極によって検出されたとき の子宮収縮の伝搬の第1表示(ディスプレイ1)を示す。 図1d(a),(b)は、電極の配置と、図1aのシステムに接続される電極 によって検出されたときの子宮収縮の伝搬との第2表示(ディスプレイ2)を示 す。 図1e及び図1fは、電極の配置と子宮収縮の伝搬とを示すディスプレイ2の さらなる例を示す。 図2は、本発明による装置の第1実施例の回路構成図を示し、かかる実施例に おいて、回路は複数箇所にて子宮活動を検出して表示するように構成され、回路 はこのような活動の運動の速度及び方向を測定して表示するように構成されてい る。 図3は、本発明による装置の第2の実施例を示し、かか る実施例において、さらなる回路は子宮活動の運動の速度変化を測定して表示す るように構成されている。 図3aは、本発明による装置の第3の実施例を示し、かかる実施例において、 回路は複数箇所にて子宮活動を検出するように構成され、回路は真性陣痛の発生 を検出するために上記活動の速度及び周期性を測定するように形成されている。 図4aは、本発明により装置の第4実施例を示し、かかる実施例において、回 路は子宮頸部の拡大範囲を検出して表示するように構成されている。 図4bは、図4aの実施例が子宮頸部の拡張範囲を示す電気信号をサンプルす る箇所を絵にて示す。 図5は、図2の実施例によって検出された時の、子宮活動の運動速度の変化の 表示(ディスプレイ3)の一例であり、正常または異常状態を示す。 図6は、図4の実施例によって検出されたときの子宮頸部拡大の表示(ディス プレイ4)の一例である。 図7aは、電極配置及び電極配置に関連する座標系の図である。 図7bは、第2の電極配置の図である。 図7cは、第3の電極配置の図である。 図7dは、第2の電極配置の座標系、特に直交座標系を示す。 図8は、電極の座標を入力して受け取る方法のフローチ ャートである。 図8aは、各電極に最近接の電極と、第1電極からこれらの最近接電極の各々 まで電気活動の最大及び最小通過時間を測定する方法のフローチャートである。 図8bは、基準電極配置にて使用される電極の座標を入力して受け入れる方法 のフローチャートである。 図9は、図2、図3、及び図4の活動検出プロセッサを動かす方法のフローチ ャートである。 図10は、図2及び図3のベクトル判定プロセッサを動かす方法のフローチャ ートである。 図11は、図3の速度変化プロセッサを動かす方法のフローチャートである。 図12は、図4のDCオフセットプロセッサを動かす方法のフローチャートで ある。 図13は、子宮収縮診断情報の複数の表示を同時になすディスプレイモニタを 示す。 図14は、図3aの陣痛発生プロセッサを動かす方法のフローチャートである 。 図15は、通信リンクを介して妊娠哺乳動物を離れたところからモニタするた めに形成された本発明の実施例を説明する構成図である。 図16は、陣痛発生アラームの構成図である。 図17は、図16に示す回路の一部を形成する患者用コンソールの実施例の構 成図を示す。発明の詳細な説明 なお、本発明にて用いられる「妊娠した哺乳動物」という言葉は、妊婦のみに 限定されるものではなく、本発明の方法及び装置は、医者及び獣医の両者によっ て利用されるものである。 本発明にて用いられる「診断情報」という言葉は、妊娠した哺乳動物に取り付 けられた電極などの適切なトランスデューサによって検出される電圧の、本発明 の方法によって、本発明の装置から発せられる(聴覚的及び視覚的)データ及び 信号や、かかる装置による処理の結果であるデータ及び信号があてはまる。これ らの電圧は、検出されて妊娠した哺乳動物の近傍において処理されたり、適切な テレメトリや通信リンクを介して送信されて妊娠哺乳動物から離れたところで処 理される。さらに、データ及び信号は、真性陣痛を仮性陣痛や他の病的状態と区 別する際に医者を補助するような方法で、医者に対して表示される。データ及び 信号は、子宮筋肉における過剰の歪の存在、真性陣痛の発生、及び頸部の拡張範 囲を測定する際に医者を補助するような方法で、医者に対して表示される。 図1aは、本発明により構成され動作される陣痛診断システム(LDS)10 の構成図である。LDS10は、複数の電極(E1−E(n))からの信号を受 け取る入力部を有する電極インターフェース14を含む。電極インター フェース14は、複数の差動増幅器14a(図1aにおいては1つの差動増幅器 のみが図示されている)を含み、各々は接続された包絡線検出器(ED)14b に給電する出力部を有している。図1bは、図1aのノードA,Bにて得られる 代表的な波形を示し、増幅された電極信号を滑らかにする際の包絡線検出器14 bの動作を示す。 包絡線検出器14bの出力部は、信号プロセッサ16の入力部に接続されてい る。図2、図3、図3a及び図4から判るように、信号プロセッサ16は、活動 検出プロセッサ16a、ベクトル測定プロセッサ16b、変化速度プロセッサ1 6cからなる論理アナログ回路を含み、かかる論理アナログ回路は、さらにDC オフセットプロセッサ16dや陣痛発生プロセッサ16eを含む場合もある。プ ロセッサ16a−16eの動作を次に詳細に説明する。 信号プロセッサ16には、様々な入出力(I/O)装置が接続されている。こ れらの(I/O)装置は、好ましくはグラフィック能力を有するビデオディスプ レイモニタ18aと、キーボード20などのデータ入力装置とを含む。ストリッ プチャートレコーダ18bは、LDS10のディスプレイ能力を補足するように 、さらにLDS10の使用中に電極が固定された患者から引きだされた陣痛に関 するデータの連続した記録をなすように形成される。 図1aの実施例は一例であり、LDS10の機能は、多数の適切なハードウェ アやソフトウェアシステムによって 実現される。例えば、プロセッサ16a−16eの各々は、図9、図10、図1 1、図12、図14にそれぞれ示されるフローチャートを実行するプログラムを 実行する別々のマイクロプロセッサである。さらに、図8、図8a、図8bに示 すフローチャートは、別のマイクロプロセッサによって実行される。または、パ ーソナルコンピュータ内にて実現されるような単一の処理装置が、上記全機能を 実行しても良い。さらに、電極インターフェース14は、信号プロセッサ16と は分離されたユニットとして形成しても良く、または、適切な電極インターフェ ース回路を有するプラグイン回路としてまたは当業者において周知の他の方法に よって、信号プロセッサ16内部に組み込むこともできる。多数の機能がアナロ グ回路によってまたは適正なプログラムされたディジタル信号プロセッサ(DS P)装置によって実行される。例えば、包絡線検出器14bは、アナログ回路素 子からなるローパスフィルタ内で形成され、または、ソフトウェアルーチンにて 実現され、ディジタル信号プロセッサによって実行され、かかる包絡線検出器1 4bは、増幅器14aの出力部に現れるディジタル処理された波形を受け取る。 なお、本発明の教示は、ハードウェアやソフトウェア成分の特定の集合体に限定 されるように解釈すべきではない。 図2を参照すると、第1実施例の装置の構成図が示されている。図2において 、回路は、複数箇所にて子宮活動を 検出して表示するように構成され、さらに、回路は、かかる活動の運動の速度及 び方向を測定して表示するように構成されている。複数の電極は、EKG(また は等価な)電極であり、子宮収縮活動を測定すべき患者に取り付けられている。 電極の適切な個数は4であり、2つは測定用電極として機能し、1つは共通の リファレンス電極(RE)となり、1つは共通の接地電極(GE)となる。3つ の測定用電極が用いられる場合、好ましい電極の配置を図7aに示す。図7aに おいて、E1,E2,E3は測定用電極であり、REはリファレンス電極であり 、GEは接地電極である。Uは患者のへそであり、かかるへそはリファレンスポ イントとして用いられる。第1電極E1はへその近傍に配置される。第2電極E 2は、へそから上方のE1から第1距離(D1)のところの剣状まで延在するラ イン上に配置される。第3電極E3は、上記ラインから下方に延びる延長線上の E1から距離D2のところに配置される。リファレンス電極REは、上述のライ ンと垂直にへそを通過するライン上でE1から距離D3のところに配置される。 接地電極GEは、好ましくは上腿に配置される。例えば、D1,D2,D3の各 々は、およそ10cmである。 7つの測定用電極が用いられる場合、好ましい電極の配置が図7bに示され、 図7bにおいて、E1−E7は測定用電極である。 図7aから判るように、図7aは一般的な電極E0の座標を示し、電極は、へ そを原点として使用する距離D、角度θの極座標系にて表される。距離Dはへそ から測定される。角度θは、へそ及び剣状を通過するラインから時計回りに測定 される。しかしながら、電極は、例えばx−y座標系などの任意の2次元座標系 で表すこともできる。 患者に電極を取付る前に、医者は、LDS10にプログラムされる基準電極配 置の1つを利用することを選択し、または、ユーザの好みの電極配置が頻繁に使 用される場合は、頻繁に使用される電極配置用のデータを生成することを選択す る。後者の場合、図8bに示すフローチャートが続き、ブロックAにて、オペレ ータは、指名者、例えば番号を入力して特定のユーザの好みの座標系を識別する 。ブロックBにて、オペレータは電極番号を入力し、かかる電極番号は信号プロ セッサ16によって記憶される。次に、ブロックC,Dは、距離D、角度θをそ れぞれ入力し、受け入れ、記憶するように実行される。ブロックEにて、さらな る電極が入力されるか否かが判定される。NOであれば、制御は、電極入力ルー チンが終了されるブロックFに進む。ブロックEにてYESであれば、制御はブ ロックBに戻り次の電極番号を入力する。 基準電極配置が入力された後、信号プロセッサ16は、以下に詳細を説明する ように、図8aのブロックA−Fに基づき座標で動作を実行する。 さらなる方法により、電極が配置されて取り付けられた後、医者は、図8の論 理図により、図1aのキーボード20を使用して、信号プロセッサ16に電極の 確認者、距離D、及び対応する角度θを入力する。ブロックAにて、オペレータ は、値を入力し、電極配置が基準配置の1つであるか否かを示す。ブロックAに てYESであれば、オペレータは、ブロックGにて値を入力して基準配置のうち のどの1つが使用されているのかを示す。基準電極配置の電極座標は、図8aの ブロックAからブロックFまでの動作の結果とともに記憶装置から回収され、信 号プロセッサ16によって実行される任意のさらなる動作において参照される。 次に、制御は、電極入力ルーチンが終了するブロックFに進む。ブロックAにて NOであれば、ブロックNにて、オペレータは、値を入力し、使用される座標系 の種類を表示する。極座標系が使用される場合、ブロックBにて、オペレータは 、電極番号を入力し、かかる電極番号は信号プロセッサ16によって受け取られ て記憶される。ブロックC,Dは、それぞれ距離D、角度θを入力し、受け取り 、記憶するように動作する。図7dに示す典型的な座標系であるx,y座標系が 使用される場合、ブロックHにて、オペレータは電極番号を入力し、かかる電極 番号は信号プロセッサ16にて受け取られて記憶される。次に、ブロックI,J は、x,y座標をそれぞれ入力し、受け取り、記憶するように実行される。他の 2次元座標系が使用される場 合(その他)、ブロックKにて、オペレータは、電極番号を入力し、かかる電極 番号は信号プロセッサ16に入力されて記憶される。次に、ブロックL,Mは、 第1及び第2座標をそれぞれ入力し、受け入れ、記憶するように実行される。ブ ロックEにて、さらなる電極が入力されるか否かの判定が行われる。NOであれ ば、制御は、電極入力ルーチンが終了するブロックFに進む。ブロックEにてY ESであれば、制御はブロックB,H,Kのいずれかに進み、次の電極番号を入 力する。 図8の論理図により全電極の座標が入力された後、図8aの論理図によりこれ らの座標に基づいて数学的動作が実行される。 ブロックGにて、マイクロプロセッサは、図8のブロックNにおいてオペレー タによって入力された値に基づいて座標系の種類を判定する。極座標系が選択さ れた場合、制御はブロックAに進む。 ブロックAにおいて、角度座標θはφに変換される。ri及びθiは、ei(i 番目の電極)の座標となり、前述の如く測定される。次に、角度座標θはφiに 変換され、角度は水平方向のx軸から測定される。y軸は、x軸に対して垂直で あり且つ直交している。φiの変換=90−θi。 ブロックBにおいて、次に、eiのx,y座標(xi,yi)は、次のように計 算され、 xi=ricosφii=ricosφi その計算結果は記憶される。 2つの電極ei,ej間の距離rijは次式で与えられる。 rij=[(xi−xj2+(yi−yj21/2 ブロックCにおいて、成分が距離rij、rii=0,rij=rjiである対称行列 [R]が形成されて記憶される。 ブロックDにおいて、平均電極間距離davgが測定される。最初に、行列[R ]をベクトルDに分類し、djがこのベクトルの成分になる。最小の距離から始 めると、変数delj=dj−dj-1の値を調べ、次にdelの値のランニング平 均(running average)を計算し、かかる値をdelavgとして参照する。delj >3delavgのとき、平均電極間距離は次式で与えられる。 davg=(di+...+dj-1)/(j−1) ブロックEにおいて、所定の電極eiに最近接の電極が判定される。最初に、 距離rijを分類する。davgが平均電極間間隙であれば、最近接の電極はeiのfavg内にある電極である。なお、fは1から2までの範囲の因子であり、多 くの場合その値は1.5である。 ブロックFにおいて、所定電極に到達するための電気活動の対する最大及び最 小倍数が計算されて記憶される。Vmax及びVminが電気活動の最大及び最小観察 伝搬速度となる。rijの電極間間隙に対して、電極jに到達する電気 活動に対する最小倍数はrij/Vmaxである。逆に、最大倍数はrij/Vminであ る。多くの場合、Vminは0.7cm/secであり、Vmaxは6cm/secで ある。 図8aのブロックGに再び戻ると、x,y座標系が選択された場合、制御は( 上記の所定論理を伴う)ブロックCに、次にフローチャートの残りのブロックに 進む。他の座標系(その他)が選択された場合、制御はブロックHに進み、かか るブロックHは、その座標系のx,y座標系への変換用の適切な論理を含む。次 に、その計算の結果は記憶される。次に、制御は、行列[R]が計算されて記憶 されブロックCに、そして、フローチャートの残りのブロックに進む。 図2を再度参照すると、測定用電極の各々、例えばE1及びE2によって生成 された信号は、接続された増幅器14aへの入力として機能する。好ましくは、 増幅器14aは、次に示す(代表的な)特性を有する差動増幅器である。 入力インピーダンス: >5pFと並列の10MΩ 高パス2次オーダ: 0.01Hzカットオフ周波数 ノッチフィルタ:ライン周波数で1.6Hzの3dBパス バンド、最小40dB減衰 入力: 5−300マイクロボルト ノイズ: 帯域(0.01−200Hz)においてピーク トゥーピークで1.3マイクロボルト(最大) 出力: 最小100mv CMRR:ライン周波数で >80dB ゲイン: 20,000 帯域: 0.01−200 増幅器14aの出力は包絡線検出器14bの入力となり、かかる入力はアナロ グまたはディジタルであり、図1bの下方のトレースに見られるように、包絡線 検出器14bは、増幅された電極信号の包絡線を引き出すように機能する。上述 の如く、包絡線検出器14bは、ローパスフィルタとして実現される。包絡線検 出器14bの出力は、第1ディスプレイ(DISPLAY1)を形成し、ディジタル変換 回路及び適切なビデオ処理回路へのアナログを介して、ディスプレイモニタ18 aへの入力となる。包絡線検出器14bの出力は、ストリップチャートレコーダ 18bに供給される。当業者において周知である他の適切なディスプレイ手段を 用いることもできる。 図1cは、3つの測定用電極(E1,E2,E3)が設けられている場合のデ ィスプレイ1の一例を示す。判るように、底部のところで収縮の初期に相当する 包絡線は、T1にて現れ、T2において、収縮は、へその近傍に配置された電極 E1に到達する。正常な収縮に対して、E3は、時刻T3において収縮の到来を 記録することが予測される。しかしながら、異常な状態が現れた場合、収縮はそ れよりも早くなり(T4)または遅れる(T5)。 包絡線検出器14bの出力は、対応する活動検出プロセ ッサ16aの入力にもなる。活動検出プロセッサ16aは、包絡線検出器14b によって生成された曲線の勾配におけるポイントを分析することによって電気活 動を検出し、そのような活動が検出された時刻(TIME)と活動を検出した電極の 番号(ELECTRODE #)とを出力する。 図9のフローチャートは、活動検出プロセッサ16aの動作を示す。ブロック Aでは、内部測定回路は、包絡線検出器14bからの出力を受け取ることができ る。ブロックBでは、包絡線検出器の出力が複数の固有ノイズレベルよりも大き いか否かの判定が行われる。例えば、1つがノイズレベルの3倍であるとする。 ブロックBにてNOであれば、制御はブロックAに戻り、測定用回路を稼働状態 に維持する。ブロックBにてYESであれば、活動検出プロセッサ16aは、出 力が複数のノイズレベルを上回った対応する電極番号とその時刻とを出力する。 ブロックDにて測定用回路は停止され、ブロックEにて、包絡線検出器の出力が 複数のノイズレベルよりも低く低下したか否かの判定が行われる。ブロックEに てNOであれば、制御はブロックDに戻って測定用回路を停止状態に維持する。 ブロックEにてYESであれば、制御はブロックAに戻り、対応する電極にて次 の収縮の発生の結果生じる電気信号を検出するために測定用回路を再稼働せしめ る。 2つの活動検出プロセッサ16aの出力は、ベクトル測定プロセッサ16bに 供給される。ベクトル測定プロセッ サ16bは、最初に確認者及び電極の各々の座標によってプログラムされる(図 8)。一般に、tmin<T<tmax(ここで[tmin,tmax]は、電気活動が距離 Dを介して離れている2つの電極(Ei,Ej)間を移動するのに予測される時間 間隔である)であれば、ベクトル測定プロセッサ16bは、V、すなわち収縮ベ クトルを決定する。収縮ベクトルの大きさは電気活動の伝搬速度であり、その方 向はEiに対するEjの極座標θである。 図10は、ベクトル測定プロセッサ16bの動作のフローチャートである。ブ ロックAにて、内部タイマがリセットされる。ブロックBにて、1つの活動検出 プロセッサ16aの出力が受け取られる。ブロックCにてパルス位置が表示され (ディスプレイ2、図1d(a))、ブロックDにて内部タイマがスタートする 。ブロックEにて活動検出プロセッサ16aから受け取った電極番号と、予め入 力されて記憶されている位置座表との相関がとられる。ブロックFにて、実際に 確認されている電極に最も近い電極の同一性が測定される。 例えば、図7bを参照すると、電極E2に最も近い電極は電極E7,E1,E 3であるが、電極E1に最も近い電極は電極E2−E7である。E1の上方及び 下方の電極を含んでモニタすることによって、LDS10はE1から任意の方向 への収縮の伝搬方向を測定することができる。周知の如く、初期の陣痛において 、収縮は子宮の任意の部分 で生じ、任意の方向に伝搬する。 図10を参照すると、ブロックGにて、最近接電極までの距離は記憶装置から 得られる。ブロックHにて、ブロックGの距離の測定に基づいて、確認された最 近接の電極の各々に到達する収縮パルスに対して、最大時刻(tmax)及び最小 時刻(tmin)が測定される。ブロックIにて、ブロックDにてタイマがスター トしてからの経過時間がtmaxよりも小さいか否かの判定が行われる。NOであ れば、tmax、に等しい時間が経過したことを表示し、制御はブロックAに戻る 。随意に、ブロックI’にて、警告表示が生じて、収縮が第j番目電極に到達し ていないことを表示する。この状態は、異常を表示していたり、または異常を示 すものではなく、陣痛の初期において、収縮は底部から子宮の峡部まで完全に伝 搬するものではない。このように、陣痛の後半においてのみ、ブロックI’が動 作できることが必要になる。以下に明らかにされるように、この判定は、例えば 、次の収縮との間に、または子宮頸部拡張プロセッサ16dの出力から、LDS 10によって自動的に行われる。 ブロックIにてYESであれば、収縮パルスを、対応する活動検出プロセッサ 16aの出力から判定されたように、第j番目電極において受信できたか否かの 判定が行われる。NOであれば、制御はブロックAに戻る。ブロックJにてYE Sであれば、経過時間がtminよるも長いか否かの判 定がブロックJ’にて行われる。ブロックJ’にてYESであれば、ブロックB にて確認された電極と第j番目電極との間での収縮の伝搬速度の計算が行われる 。ブロックJ’にてNOであれば、第j番目電極にて検出された電気活動は、ブ ロックBにて確認された電極によって検出されたものとは無関係であることを表 示して、制御はブロックCに戻る。次に、かかる電気活動は、ブロックBにて確 認された電極で検出されたものとは無関係であるとして扱われる。伝搬速度は、 ブロックBにて受信された時間と、第j番目活動検出プロセッサ16aによって 出力された時間と、2つの電極間の距離とを使用して測定される。計算は次に示 すように実行される。すなわち、電気活動が時刻ti’にて電極eiにて検出され た場合、さらに、tmax’内で電気活動が電極ejにて検出された場合、eiとej と間の距離がrijであれば、活動の伝搬速度は、 Pij=rij/(tj−ti) となる。 ブロックLにて、確認された電極に対して記憶されたθの値に基づいて収縮の 伝搬方向の計算が行われる。ブロックMにて、ベクトル判定プロセッサ16bは 、ディスプレイ2として、計算された伝搬速度と収縮の方向とを表示する。 図1d(a)に見られるように、収縮伝搬ベクトルは、E2からE1に伝搬す る収縮に対して示されている。方向 は矢印Vにて表示され、速度は例えば1.8cm/secとして数字で示されて いる。図1d(b)は、時間軸上にてさらに遅い時点でのディスプレイ2を示し 、E1からE3まで速度1.7cm/secの収縮伝搬ベクトルの持続を示す。 図1eは、3つよりも多数の測定用電極の電極配置が患者に取り付けられた場 合で、さらに収縮が底部から子宮頸部に正常に伝搬する場合のディスプレイ2を 示す。図1fは、図1eの電極配置に対するディスプレイ2を示すが、子宮収縮 の伝搬は異常である。収縮の異常な伝搬は、病的な状態を示し、ディスプレイモ ニタ18aを観察する医者にとってかなりの効果をもたらす。 LDS10の第2実施例を図3に示す。図3において、図2のように動作する 素子は同様な符号が付されている。この実施例は、第3増幅器14aと、包絡線 検出器14bと、図7aの第3電極E3から受け取る信号を受け取って処理する 活動検出プロセッサ16aとを示す。第2ベクトル判定プロセッサ16bは、電 極E1,E3用に活動検出プロセッサ16aからの入力を受け取る。図3は、さ らに、2つのベクトル判定プロセッサ16bからの入力、特に2つの隣接電極対 によって検出された収縮ベクトルの大きさ|V1|,|V2|を受け取る速度変 化プロセッサ16cを示す。速度変化プロセッサ16cは、これらの入力から差 |V2−V1|を測定し、図5に示すように、ディスプ レイ3を形成する。|V2−V1|>limであれば、なお、limは収縮ベク トルの大きさの許容可能な変化であるが、警告信号が生成され、そうでなければ 正常表示が表示される。 図11は、速度変化(ROC)プロセッサ16cの動作を説明するフローチャ ートである。ブロックAにて、内部タイマがリセットされる。ブロックBにて、 ROCプロセッサ16cは、ベクトル判定プロセッサ16bの1つからの第1収 縮ベクトルを受け取る。第1収縮ベクトルの受け取りに反応して、内部タイマが 始動する(ブロックC)。ブロックDにて、経過時間が予め決められた最大時間 よりも大きいか否かの判定が行われる。YESであれば、制御はブロックAに戻 り、タイマはリセットされる。NOであれば、制御は、ブロックEに戻り、第2 収縮ベクトルがベクトル判定プロセッサ16bの1つから受け取られる。ベクト ル判定プロセッサ16bから受け取った情報は、始動電極数、終了電極数、及び 始動電極及び終了電極との間で伝搬した収縮の速度を含む。ブロックFにて、最 初に受け入れられた収縮ベクトルの終了電極数が次に受け入れたられた収縮ベク トルの始動電極数と等しいか否かの判定が行われる。NOであれば、さらなる収 縮ベクトルを受け入れるためにブロックEに戻る。ブロックFにてYESであれ ば、ブロックGにて、最初の収縮ベクトルの速度が次の収縮ベクトルの速度と所 定限界よりも多い量で異なっている か否かの判定が行われる。この判定は、r1からr2を減算してその差の絶対値を 所定限界値と比較することによって行われる。ブロックGにてNOであれば、R OCプロセッサ16cは、ブロックHにてディスプレイ3に正常表示をなし、2 つの収縮速度の差をグラフィックにて表示することもできる。ブロックGにてY ESであれば、制御はブロックIに戻り、正常表示が消えて、替わりに異常表示 が行われる。警告表示は、視覚的なインジケータ、聴覚的なインジケータ、また はこれら2つの組み合わせである。すなわち、2つの連続する収縮の伝搬速度が 所定のリミット値を上回って異なることが発見されると、病的状態が存在する。 よって、病的状態の存在する可能性は、医者に対して視覚的または聴覚的に表示 される。 LDS10のさらなる実施例が図3aに示されている。図3aにおいて、図2 のように動作する素子には、同様の参照符号が付されている。この実施例は、特 に陣痛の発生を測定する装置である。この実施例は、第3増幅器14a、包絡線 検出器14b、図7cの第3電極E3から受け取った信号を受け取って処理する 活動検出プロセッサ16aを示す。3つの活動検出プロセッサ16aからの出力 は、陣痛発生プロセッサ16eの入力である。特に、陣痛発生プロセッサ16e は、検出された電気活動が子宮底部から子宮頸部へ伝搬し、さらに周期的である か否かを判定する。陣痛発生プロセッサ16eの出力は、図13に示すように、 モニタ18aの表示用にディスプレイ6として提供される。 本発明のこの実施例の動作に対して、図7cに示すような電極配置が使用され る。E1,E2,E3と番号が付された3つの電極が使用される。3つの電極は 垂直方向に配向され、上部の電極がE1であり、中間の電極がE2となり、下部 の電極がE3となっている。好ましくは、電極はへそから剣状まで延在するライ ン上に配置される。しかしながら、かかる電極は当業者において周知な他の配向 で配置することもできる。第1電極E1は子宮底部近傍に配置しても良い。次の 2つの電極は、E1とE2との距離(D4)がE2とE3との距離(D5)と同じに なるように配置しても良い。例えば、これらの距離は5cmである。 図14は、陣痛発生(LO)プロセッサ16eの動作を説明するフローチャー トである。ブロックAにて、内部タイマがゼロに初期化される。ブロックBにて 、LOプロセッサ16eは、活動検出プロセッサ16aの出力を受け入れる。最 初の時間tiが記憶される。ブロックCにて、LOプロセッサ16eは、出力が 最上部の電極E1からのものであるか否かを判定する。NOであれば、制御はブ ロックAに戻り、タイマはリセットされる。ブロックCにてYESであれば、ブ ロックDにて、LOプロセッサ16eは活動検出プロセッサ16aの出力を受け 取る。ブロックFにて、LOプロセッサ16eは、出力が中間の電極E2からの ものであるか否かを判定する。ブロックEにてNOで あれば、制御はブロックAに戻り、タイマがリセットされる。ブロックEにてY ESであれば、ブロックFにて、L等プロセッサ16eは活動検出プロセッサ1 6aからの出力を受け入れる。ブロックGにて、LOプロセッサ16eは、出力 が底部の電極E3からのものであるか否かを判定する。ブロックGにてNOであ れば、制御はブロックAに戻り、タイマはリセットされる。ブロックGにてYE Sであれば、ブロックHにて、ブロックFで活動検出器によって出力された時刻 がLOプロセッサ16eによって記憶される。これが活動の最初の段階であれば 、時刻はt0として記憶される。もしそうでなければ、時刻はt1として記憶され る。ブロックIにて、これが活動の最初の事例であるか否か、すなわち、t0> 0でありながらもt1=0となっているか否かの判定が行われる。ブロックIに てYESであれば、ブロックI’にて、活動検出プロセッサ16aからの3つの 出力のうち最初のものから最終のものまでの時間間隔が最大時間リミットTmax 、と比較される。Tmaxの値は、E1とE3との間隙の関数であり、図8aのブロ ックFにて計算される。ブロックI’にてNOであれば、制御はブロックAに戻 り、タイマはリセットされる。ブロックI’にてYESであれば、制御はブロッ クBに戻り、電気活動の次の事例を受け入れる。ブロックIにてNOであれば、 これは電気活動の第2の事例であることを表示し、ブロックJ’にて、活動検出 プロセッサ16aからの3つ の出力のうちの最初のものから最終のものまでの時間間隔が最大時間リミット値 Tmaxと比較される。ブロックJ’にてNOであれば、制御はブロックAに戻り 、タイマはリセットされる。ブロックJ’にてYESであれば、ブロックJにて 、電気活動の2つの事例の間の時間間隔T1’の計算が行われる。ブロックKに て、電気活動の2つの事例が互いに所定のパーセンテージ内で、多くの場合10 %の間で生じたか否かの判定が行われる。ブロックKにてNOであれば、電気活 動はランダムであることを表示し、制御はブロックAに戻り、タイマはリセット される。ブロックKにてYESであれば、ブロックLにて、電気活動の2つのエ ピソードが最小時間枠、例えば30分以内で生じたか否かの判定が行われる。ブ ロックLにてYESであれば、ブロックMにて、LOプロセッサ16eは適切な 視覚的または聴覚的な警告によって陣痛の発生を表示する。ブロックLにてNO であれば、制御はブロックAに戻り、タイマはリセットされる。 さらに、図3a、図7c、図14に示す本発明の実施例は、本発明のさらなる 概念により、図16の回路構成図に示すように、陣痛発生アラーム(LOA)8 を構成し動作するように組み合わされている。 LOA8は、3つの主たる補助システム、特に電極モジュール41、患者のコ ンソール44、及び医者のコンソール46を含む。電極モジュール41は、図7 cに示す配置 によって患者に取り付けられる電極と、電極インターフェース14とを含む。電 極インターフェースの出力は、送信機30を介して通信リンク32に亘って患者 のコンソール44内に含まれている受信機34に供給される。 患者のコンソール44は、信号プロセッサ16に接続された出力部を有する受 信機34を含み、かかる信号プロセッサ16は、インジケータやアラーム47に 接続された出力部を有する。受信機34は、患者データ記憶モジュール36に接 続された出力部を有し、かかるデータ記憶モジュールは、送信機31に接続され た出力部を有する。 動作する際、受信機34は、通信リンク32を経由して送信されたデータを受 信し、かかるデータは電極が取り付けられた妊娠哺乳動物の陣痛の伝搬を表す。 得られたデータはデータ記憶モジュール36内に記憶される。 図14を参照する。ブロックLにてYESであれば、患者のコンソール44の 信号プロセッサ16の一部を形成するLOプロセッサ16eは、真性陣痛の発生 を検出したことを表示し、次に、アラーム47が患者に通知するために稼働する 。反応して、患者は送信機31を稼働せしめてデータ記憶モジュール36内に記 憶されたデータを、従来の電話線42などの通信リンク33を介して医者のコン ソール46に送信する。 医者のコンソール46は、電極データの一時的または永久的な記憶を行うデー タ記憶モジュール38に接続された 出力部を有する受信機35を含む。データ記憶モジュール38の出力は、前述の ように動作する信号プロセッサ16に供給される。ディスプレイ18aは、患者 の陣痛の進行の視覚的表示を医者に対して行う。 データが受信されてデータ記憶モジュール38に記憶された後、データは信号 プロセッサ16へと再生され、かかる信号プロセッサ16は、上述の如く呼び戻 されたデータを処理してその結果を表示する。次に、医者は、真性陣痛が始まれ ば、診断するためにその結果を分析することができる。医者は、記録された全デ ータ、またはそのうちから選択されたセグメントのみを再生することができる。 患者が病院の環境のなかでLOA8によってモニタされている場合、患者のコ ンソール44は省略でき、データは、通信リンク32を介して分析用の医者のコ ンソール46に直接送信される。 図17は、患者用コンソール45のさらなる実施例を示す。この実施例は、ア ラーム47の他に、自動ダイヤルシステム(ADS)40を含む。真性陣痛の発 生を検出するLOプロセッサ16eに反応して、アラーム47が起動されて、A DS40は、データ記憶モジュール36と患者用コンソール46との間の通信を 可能とする。通信リンク33を経由しての通信が可能となると、ADS40はデ ータ記憶モジュール36をトリガーせしめて記憶された電極データを送信機31 と電話インターフェース42と通信リン ク33とを介して、医者用のコンソール46の受信機35まで再生する。 データ記憶モジュール36,38は、電極データのディジタルやアナログの表 現を記録するための適切な記憶装置システム内で具体化される。例えば、患者用 コンソール44のデータ記憶モジュール36は、連続的または間欠的にサンプル される電極データの6時間分を記憶するために適した記憶容量を有する。患者用 コンソール46は、単一または複数の患者用コンソール44からの複数の伝送を 記憶するためにかなりの記憶容量を有する。 LDS10のさらなる実施例、特に子宮頸部の拡張範囲を測定する装置が図4 aに示されている。この実施例は、子宮頸部の拡張範囲が検出可能な電気信号と 相関を有していることを発明者が認識して利用したものである。特に電気信号の DCオフセットによって、この情報は意味のある方法で表示される。陣痛の進行 中に子宮頸部の拡張範囲が増大すると、対応してDCオフセットも増大する。 本発明のこの実施例は、包絡線検出器14bと活動検出プロセッサ16a’と を含む。活動検出プロセッサは、図2及び図3の実施例の活動検出プロセッサ1 4aと同様に動作する。しかしながら、活動検出プロセッサ16a’は、収縮が 進行していない時を判定するために使用され、図4bは、DCオフセット信号が サンプルされている最中のものである。 図4aの実施例は、入力部にDC接続された出力部を除くと、図2及び図3の 増幅器14aの特性と同様な特性を有する増幅器14a’も含む。DC接続増幅 器14a’の出力は、2つのパスに分岐される。第1のパスは、包絡線検出器1 4bに接続される。第2のパスは、DCオフセットプロセッサ16dに接続され る。かかるDCオフセットプロセッサ16dは、収縮を表す電気活動が検出され ないときに電極E(n)から得られる信号のDCオフセットを測定する。好まし くは、E(n)は、子宮頸部に横たわるように患者に外部から取り付けられる。 DCオフセットプロセッサ16dの動作は、活動検出プロセッサ16aの出力に よって制御される。DCオフセットプロセッサ16dの出力は、図6に示すよう に、ディスプレイ4を形成する。 図6において、子宮頸管は陣痛の段階Iの如く示された期間中において第1速 度にて拡張することが分かる。段階Iは数分間から数十時間までの不確定期間だ け続く。陣痛の段階IIの発生は子宮頸管の拡張の速度における増加によって示さ れ、その拡張は最も膨れた最大点まで増加する。表示4によって伝えられた情報 は医者にとって患者の陣痛の進行をモニタするために非常に有益である。 図12は、図4bと共に参照されるべきであり、活動検出プロセッサ16aと 共に作動する図4aのDCオフセットプロセッサ16dの動作を示すフローチャ ートである。ブロックAでは出力#1(O1)がDC接続のアンプ14a ’から得られる。遅延タイマはブロックBにてリセットされ、O1はブロックC で記憶される。ブロックDでは遅延タイマがタイムアウト状態であるかが調べら れる。遅延タイマの値は例えば、毎分毎にタイムアウトにセットされても良い。 すなわち、子宮頸管の拡張の変化が比較的低速度であるので、毎分毎より小さい 速度で電極E(n)をサンプリングする必要はない。タイムアウト値は陣痛の段 階IIに入ったときもっと頻繁に子宮頸管の拡張をサンプリングするために変化さ せても良い。 ブロックEではDC結合のアンプ14a’の第2出力(O2)が得られる。ブ ロックFではO2−O1の絶対値がノイズ信号の3倍のような所定の倍数より大き いか否かの判別が活動検出プロセッサ16a’で行なわれる。それがYesなら ば、収縮は進行していることを示し、制御はブロックAに戻る。すなわち、収縮 時ではなく収縮と収縮との間にDCオフセットが測定された際にはその出力の読 取は無視される。一方、Noならば、ブロックGにて表示4は2時点でのDCオ フセット電圧、従って子宮頸管の拡張の程度を示すO1及びO2の値を描くことに よって更新される。そして、制御はブロックAに戻る。 図13はディスプレイモニタ18aの表示画面における模範的な配置を示して おり、LDS10によって得られる陣痛診断情報の内容を統合的に示す。表示5 はLDS10によってモニタされている患者に関係する情報を示すため にある。例えば、LDS10が患者に最初に接続されたとき医者は患者の名前、 患者の番号、医者の名前、及び他の関係個人又は医療情報をキーボード20を介 して入力する。この他の情報は、患者及び患者の陣痛の進行についての詳細情報 を医者に与えるように表示1−4及び6と関連して表示される。実際に、図13 に示された様々な表示の全て又は一部は活用され得る。 子宮収縮の進行を良好に検出しかつモニタするために、所定のパターンで患者 に接続された電極については上記の如く述べたが、1以上の他の電極が異なる位 置に取り付けられるようにすべきである。胎盤が子宮の背壁と反対の子宮の腹壁 側に位置していることが医者に分かった場合には、胎盤の上になるように1以上 の電極を腹部に取り付けることが良い。胎盤が付着した子宮のその部分で収縮の 存在が子宮壁から早産で離れることになる場合においては、他の電極での電気活 動はそのような収縮の存在を検出するようにモニタ及び表示される。例えば、ベ クトル測定プロセッサ16bが胎盤の上にある電極に伝達する収縮を示すならば 、警告表示が発生されるようにしても良い。 上記したようにLDS10を利用することにより、子宮の筋肉の電気活動の動 き速度及びその方向を測定することができる。よって、真性陣痛収縮が常に子宮 低部から頸部へ進行する場合に、真性陣痛を仮性陣痛と区別することができる。 電気活動の動きが非同期、又は正しくない方向に ある異常な陣痛状態を診断することができる。 更に、子宮の筋肉のある部分の異常なストレスがそのストレスの領域において 子宮の筋肉の電気活動の動きの速度の突然の変化を生むので、以前に帝王切開を 行なった患者を治療する医者にとっては以前の外傷の異常なストレスのため予期 しない子宮の破裂の恐れなく正常な出産を試みることができる。それはそのよう なストレスがLDS10によって明らかにされるからである。 また、筋肉の電気活動の直流電流オフセットを子宮頸部の拡張具合に関連させ ることができることについては、健康的な組織を冒す処置を使用することなく、 また患者を不快にすることなく連続方式で子宮頸部の拡張を表示することができ る。 上記した実施例に対する数々の変更は同一又は同様の結果を得るようにする限 り行なうことができる。例えば、図2、図3及び図3aに示した様々な成分はマ ルチプレクサ等を使用して組み合わせれば良い。また、例えば、図3において、 単一のアンプ14が電極E1,E2及びE3の出力にアナログマルチプレクサを 介して接続された入力を備えるようにしても良い。同様のマルチプレクサは電極 E1から複数のエンベロープ検出器EDiのうちの対応する1つに受け入れた信 号を供給するアンプの出力に備えられても良い。また、フローチャートに示した ステップの一部は示した順番以外の順番で実行されても良い。例えば、図1 0において、ブロックC及びDは交換されても良く、ブロックK及びLも同様で あり、同一の結果を得ることができる。 電極とLDS10との間の接続は物理的に配線される必要はなく、適切な送信 機及び受信機を配置しても良い。これにより、患者をLDS10に物理的に近づ けることなく、図16及び図17を参照して述べたように、子宮頸部の拡張、子 宮の筋肉の部分的な過度のストレスを含む患者の陣痛の発生又は進行を検出する ためにテレメトリを介して患者を遠隔モニタすることができる。適切な通信リン ク又はテレメトリリンクは限定されず、変調されたRFリンク及び/又は電話回 線を介してディジタル電極信号の送信を含む。 図15から分かるように、電極は患者の近くに設けられる電極インターフェー ス14にワイヤ接続又はワイヤレス接続して良い。電極インターフェース14の 出力は送信機30から通信リンク32を経て、信号プロセッサ16の入力に接続 された受信機34へ供給される。 LDS10は1人の患者だけをモニタする専用のものにする必要はない。すな わち、複数の処理の入力を受け入れる単一の信号プロセッサ16及び複数の患者 用の分離したディスプレイを備えるような適切な多重化技術を用いても良い。 このように、本発明の上記記載は、様々な変形例、変化、 適用例に応じて補正可能であり、これらの変形例は、請求項に含まれるものであ る。このように、本発明は、複数の実施例を図示し説明しながらも、その形態及 び詳細の変化は、本発明の請求項を逸脱するものではない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CZ,DE,DK,ES,FI,GB,H U,JP,KP,KR,KZ,LK,LU,LV,MG ,MN,MW,NL,NO,NZ,PL,RO,RU, SD,SE,SK,UA,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 妊娠した哺乳動物用の陣痛診断装置であって、 陣痛に関連した筋肉活動に固有の電場を検出する検出手段と、 子宮収縮の結果として生じた電場の検出に応じて複数の腹部表面各々における 筋肉活動の運動の速度及び方向を測定する測定手段と、 子宮収縮についての診断情報を与えるために複数の腹部表面から測定された筋 肉活動の速度及び方向を示す情報を表示する表示手段とを備えたことを特徴とす る陣痛診断装置。 2. 前記検出手段は、哺乳動物に外部取付される複数組の電極各々に接続した 入力を有する手段と、前記複数組の電極によって検出された電気活動を処理して その各々検出された電気活動を示す電気信号を各々発生する処理手段とを有する ことを特徴とする請求項1記載の陣痛診断装置。 3. 前記電気信号に応じてその電気信号を測定する電極の位置に対応した位置 における子宮収縮の到来を示す出力を発生する手段を含み、前記複数組の電極各 々は所定の座標系に従って配置されていることを特徴とする請求項2記載の陣痛 診断装置。 4. 前記測定手段は伝播速度成分及び方向成分を有する子宮収縮ベクトルの発 生を測定する手段を含み、前記表示 手段はその子宮収縮ベクトルを表示し、更に、測定された子宮収縮ベクトルが所 定の範囲内の成分値を有するか否かを示す手段を有することを特徴とする請求項 1記載の陣痛診断装置。 5. 前記測定手段に接続した入力を有し、2つの連続的に測定された子宮収縮 ベクトルを比較してその2つの連続的に測定された子宮収縮ベクトルの伝達速度 成分が所定量より大きく異なるか否かを判定する手段を更に含むことを特徴とす る請求項4記載の陣痛診断装置。 6. 前記測定手段は、子宮頸管の拡張の大きさを測定する手段と、真性陣痛の 発生の徴候を検出する手段と、真性陣痛を仮性陣痛及び他の病的状態と区別する 手段と、子宮の筋肉の一部に及ぼす過度のストレスの発生の徴候を検出する手段 とのうちの少なくとも1の手段を含むことを特徴とする請求項1記載の陣痛診断 装置。 7. 前記検出手段と前記測定手段との間に設けられ、検出された電場を示す情 報を含む情報を通信リンクを介して送信する手段を含むことを特徴とする請求項 1記載の陣痛診断装置。 8. 妊娠した哺乳動物用の陣痛診断方法であって、 陣痛に関連した筋肉活動に固有の電場を検出する検出ステップと、 子宮収縮の結果として生じた電場の検出に応じて複数の腹部表面各々において 筋肉活動の速度及び方向を測定する 測定ステップと、 子宮収縮についての診断情報を与えるために測定された筋肉活動の速度及び方 向を示す情報を表示する表示ステップとを備えたことを特徴とする陣痛診断方法 。 9. 前記測定ステップは、哺乳動物に外部取付された第1電極と対応した位置 で子宮収縮の到来に基づく電気活動を検出するステップと、 哺乳動物に外部取付された少なくとも1つの他の電極の位置を識別するステッ プと、 前記第1電極から前記少なくとも1つの他の電極へ伝達するための子宮収縮の 最大伝達時間を測定するステップと、 伝達する子宮収縮の到来に応じた電気活動を検出するために測定した最大通過 時間に少なくとも等しい期間において前記少なくとも1つの他の電極をモニタす るステップと、 他の電極のうちの第2電極にて子宮収縮の到来に応答して伝達速度成分及び方 向成分を有する子宮収縮ベクトルを測定するステップと、 からなるステップによって子宮収縮ベクトルを測定し、 その伝達速度成分は前記第1電極と前記第2電極との間の距離の関数である共 に、前記第1電極と前記第2電極との間を伝達する子宮収縮の伝達時間の関数で あり、前記方向成分は前記第1電極と第2電極との間のラインの方向を示すこと を特徴とする請求項8記載の陣痛診断方法。 10. 検出した電場に応答するステップとして、 子宮頸管の拡張の大きさを測定するステップと、 真性陣痛の発生の徴候を検出するステップと、 真性陣痛を仮性陣痛及び他の病的状態と区別するステップと、 子宮の筋肉の一部に及ぼす過度のストレスの発生の徴候を検出するステップと のうちの少なくとも1のステップを含むことを特徴とする請求項8記載の陣痛診 断方法。
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