JPH085042B2 - 木工用縦突スライサー - Google Patents

木工用縦突スライサー

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JPH085042B2
JPH085042B2 JP25836989A JP25836989A JPH085042B2 JP H085042 B2 JPH085042 B2 JP H085042B2 JP 25836989 A JP25836989 A JP 25836989A JP 25836989 A JP25836989 A JP 25836989A JP H085042 B2 JPH085042 B2 JP H085042B2
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Inventor
嘉比佐 濱島
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アミテック株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、切削刃を装着した定盤に対する加工材を繰
り返し往復走行して多数の突板を得る木工用縦突スライ
サーに関する。
[従来技術] 切削刃を装着した定盤と送材フレームとを送材通路を
置いて対設し、前記送材フレームに、加工材を往復走行
させる送材ベルトを設け、該ベルトの送材通路に沿った
走行部の内面に多数の踏圧ロールを並設した木工用縦突
スライサーは公知である。
この木工用縦突スライサーは、加工材の一往復毎に送
り螺子を一定角度づつ回転し、送材ベルトを設けた送材
フレームを、突板の厚さに対応して一定寸法づつ定盤に
対して接近させて加工材に送材圧を加える。
一方、加工材の逆送時にあっては加工材の表面や切削
刃を損傷させずに、円滑に送材位置に復帰させるために
一旦送材フレームを定盤に対して離間させ、送材圧を緩
和するようにしている。
[発明が解決しようとする課題] 上述のように逆送行程毎に送材フレームを離間制御す
ると無駄な時間を要して加工速度が遅くなると共に、昇
降モータ及びブレーキ等の消耗が激しくなるという欠点
がある。
本発明はかかる問題点を是正することを目的とするも
のである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、 前記踏圧ロールを、制御弁を介して高圧空気源と、低
圧空気源とに選択的に連通するエアーシリンダに連繋し
て昇降させ、 加工材の正送時には前記エアーシリンダを高圧空気源
と連通して踏圧ロールに比較的高い踏圧力を生じさせ、
加工材の逆走時には前記エアーシリンダを低圧空気源と
連通して踏圧ロールに比較的低い踏圧力を生じさせるよ
うにする前記制御弁の駆動制御手段を備えた ことを特徴とするものである。
[作用] 各踏圧ロールの踏圧力を強弱二態様とし、加工材の正
送時にあっては比較的強い踏圧力で走行させ、これによ
り切削刃による切削抵抗があってスリップを生じること
なく送ることができる。また逆送時にあっては比較的弱
い力で踏圧するから、その送材力が弱まり、加工材はそ
の表面を切削刃等により損傷を受けることなく円滑に復
動することとなる。
[実施例] 本発明の一実施例を添付図面について説明する。
第1,2図は縦突きスライサーの一例を示し、1は基台
であって該基台の一側方に立設した支柱2により送材フ
レーム3を上部位置に支持する。前記送材フレーム3に
は上下方向の送り螺子7,7を螺挿し、該送り螺子7,7間に
配置した回動軸10を第1図に示すように傘歯車によって
前記送り螺子7,7と連続し、さらに該回動軸10と昇降モ
ータM1とをチェンで継ぐことにより、昇降モータM1の回
転に伴って送り螺子7,7を可逆回転し、送材フレーム3
の昇降を施す。前記昇降モータM1の駆動軸には、スリッ
ト板11が嵌着し、該スリット板11の外周には検出子Kを
配置する。前記検出子Kはスリット板11のスリットの通
過毎にカウンターCに信号を送る機能を有する。前記検
出子Kは送り螺子7又は回動軸10に配置してその回転数
を検出するようにしてもよい。
前記送材フレーム3には、前後に可逆送材モータM2
よってベルト駆動する駆動ロール4と従動ロール5とを
前後に支持し、該ロールに無端送材ベルト6を掛渡すと
ともに、送材ベルト6の内側にエアーシリンダ8によつ
て下方付勢される踏圧ロール9を多数設ける。
このエアーシリンダ8,踏圧ロール9の詳細な構成は後
述する。
前記基台1上には、加工材xの走行方向に対して傾斜
して切削刃12を装着した後部定盤13を固定し、その前部
に刃口を備える前部定盤15を移動台16,介装台17を介し
て乗載する。そして前部定盤15の前部下面に支持したハ
ンドル18を回動することにより、刃口を切削刃12に対し
て昇降させるようにする。
前記送材ベルト6の内側前部には、検知ローラ19aが
設けられ、第3図に示すように軸支片20に下端を固定し
た昇降軸21を、支持板22から上方突出し、その上端の螺
子にナット23と鍔付きナット24を順次螺着すると共に前
記軸支片20と支持板22間に発条25を付装し、該発条25の
弾性により検知ローラ19aを送材通路側に付勢して無端
送材ベルト6に内接させる。さらに前記鍔付きナット24
上にリミットスイッチLS1を設ける。このリミットスイ
ッチLS1と鍔付きナット24とは、常態では、0.2mm程度の
微小間隔sを置いて対置していて、後記するように送材
フレーム3が供給位置にある加工材xに切削圧を加える
ため下降し、加工材x上面との接触に伴うその反作用に
よって該検知ローラ19aが微小間隔s分上昇したときに
はじめて係合するようにする。尚、この微小間隔sは、
リミットスイッチLS1をオン作動するまでの間隔を意味
している。
また送材ベルト6の内側後部にも上述と同じ構成から
なる検知ローラ19bとし、その上部に鍔付きナット24と
の接離により作動するリミットスイッチLS2を配設す
る。但し、該検知ローラ19bにおいては鍔付きナット24
とリミットスイッチLS2の検出子は接触状態にあって、
加工材xが検知ローラ19b下に来ると係合解除してオン
作動するようにする。
次に踏圧ロール9の構成について説明する。
エアーシリンダ8は前記送材フレーム3の棚壁にボル
ト30で垂設されて、走行方向に沿って並列状に多数固定
され、その内部のピストン32上の加圧室33に、管路34に
よって夫々高圧空気源P1または低圧空気源P2が制御弁V
を介して圧力空気が供給され、ピストン32を下方へ付勢
する。前記ピストン32先端のシリンダロツド36には当接
ロール37が遊転可能に支持されている。
38は、各エアーシリンダ20の下部に夫々配置される揺
動腕であって、前記送材フレームの縦壁に固定された支
軸39に挿通して回動可能に支持される。
38は、各エアーシリンダ20の下部に夫々配置される揺
動腕であって、前記送材フレーム3の縦壁に固定された
支軸39に挿通して回動可能に支持される。前記揺動腕38
は前記支軸39に支持された連係端部40,40間に上板部41
を連成してなり、前記上板部41下部で前記連係端部40,4
0に踏圧ロール9を回転可能に支持してなる。また前記
送材フレーム3の縦壁には、前記連係端部40の直下位置
に、該端部40下面と当接してその最下揺動位置を定める
規制片42が設けられている。
かかる構成にあって、前記エアーシリンダ8内へのエ
アー供給によりシリンダロッド36が伸張とすると、その
当接ロール37が前記上板部41上に接し、前記揺動腕38を
連係端部40下面が規制片42に当接する位置に押付ける。
かかる位置で、前記踏圧ロール9は送材ベルト13内面に
圧接する。そして送材通路Tに加工材が供給されると、
送材ベルト13内面に列設した前記踏圧ロール9は、前記
加工材の走行により前記規制片42に係止された位置より
も少し浮上し、前記シリンダ8内の圧力が加工材上面に
作用して該加工材を踏圧する。
この踏圧力は加工材wの正送時にはエアーシリンダ8
内に高圧空気源P1が連通し、逆送時には低圧空気源P2
連通するように制御弁Vによって変換制御される。さら
に詳しくはリミットスイッチLS1による加工材の前端通
過検知に伴い制御弁Vが切換わってエアーシリンダ8に
高圧空気源P1が連通して、踏圧ロール9は比較的強い踏
圧力が付与され、リミットスイッチLS2による加工材の
後端通過検知に伴い制御弁Vが切換わってエアーシリン
ダ8に低圧空気源P2が連通して、踏圧ロール9は比較的
弱い踏圧力が付与される。すなわちリミットスイッチLS
1,LS2は制御弁Vの駆動制御手段を構成する。
次に本実施例の作動を説明する。
1)送材圧の付与 前部定盤15の前部上面に加工材xを乗載し、始動釦を
押す。これにより、昇降モータM1が駆動して、送材フレ
ーム3の下降を生じる。この下降により無端送材ベルト
6下面が加工材x上面に当接し、さらに下降して前記微
小間隔sのストロークを越えると鍔付きナット34とリミ
ットスイッチLS1とが係合してカウンターCのゲートが
開き、検出子Kからの信号発生により昇降モータM1の駆
動軸の回転数をカウントする。そして前記送材フレーム
3は、前記カウンターCの設定数消化に対応する間隔t
(例えば0.3mmの程度)と前記微小間隔sとの和(=s
+t)まで下降して加工材xに圧接する。このとき、前
記エアーシリンダ8にはリミットスイッチLS1のオン作
動により高圧空気源P1が連通して、比較的強い踏圧力が
付与されており、このため次の正送時に該加工材は切削
抵抗に負けない送材力が付与される。そしてカウンター
Cの設定数値が消化すると、昇降モータM1の駆動解除が
なされ、送材フレーロ3の下降が停止する。
2)加工材xの正送 カンウターCの計数消化と同期して、可逆送材モータ
M2が駆動し、無端送材ベルト6の走行により加工材xが
正送されるとともに、カウンターCは初期状態に戻る。
かかる正送により加工材xの下面は切削刃12により縦突
切削を施され、突板を下方へ排出することとなる。この
切削厚は、間隔tよりも厚く、例えば0.4mm程度であ
る。
3)加工材xの正送停止 加工材xが正送されて、その前端で検知ローラ19bを
上昇し、リミットスイッチLS2が鍔付きナット34との係
合解除によりオン作動し、さらに加工材の後端通過に伴
いリミットスイッチLS2がオフ復帰すると、送材モータM
2の駆動停止を生じて加工材xは走行停止する。
そしてこれと同期して制御弁Vが切換わって、エアー
シリンダ8が低圧空気源P2と連通し、各踏圧ロール9は
比較的弱い踏圧力を付与される。この状態において、無
端送材ベルト6は加工材x上面に逆送可能な適正圧で接
触している。
4)加工材xの逆送 送材モータM2の逆送駆動により加工材xの逆送を生じ
るとともに、タイマーTが駆動する。このとき加工材x
が逆送しても、正送時に加工材の間隔t以上の切削がな
されているため、リミットスイッチLS1と鍔付きナット3
4とに間隔が生じているからリミットスイッチLS1のオン
作動を生じることはない。この間隔は、0.1mm(=切削
厚−t)程度である。
5)加工材xの逆送停止と、送材フレーム3の下降 前記タイマーTの設定時限が消化すると、送材モータ
M2の駆動停止とそれに伴う加工材xの逆送停止とを生じ
る。これにより、昇降モータM1が駆動し、送材フレーム
3の下降を生じ、加工材x上面により該検知ローラ19a
が上昇すると鍔付きナット24とリミットスイッチLS1
の係合を生じ、再び制御弁Vが切換わって、エアーシリ
ンダ8が高圧空気源P1と連通し、これにより各踏圧ロー
ラ9は比較的強い踏圧力を付与され、さらにカウンター
Cの設定数値分の昇降モータM1の回転後に送材フレーム
3の停止を生ずる。このため、再び正送に適する送材圧
が加工材x上に掛り、送材モータM2の正転に伴なう加工
材xの正送により等しい厚の縦突加工が加工材x下面に
施される。
この後、上述の作動を繰り返すこととなる。
前記実施例は送材フレーム3を定盤13,25上部に配置
したスライサーに適応したものであるが、送材フレーム
3,定盤13,25を前後に対設したスライサーについても本
発明は勿論適用できる。
[発明の効果] 本発明は上述の説明によって明らかにしたように、加
工材の逆走にともなう送材圧の緩和を、エアーシリンダ
8内の圧力を高圧空気源から低圧空気源P2に転換するこ
とにより施すようにしたから、送材フレーム3の昇降を
要しないで迅速な送材圧変換が可能となって、加工時間
の短縮化を図り得ると共に、該送材フレーム3の昇降制
御に伴う各部材の機械的劣化を防止でき、機械の耐久性
を向上できる等の優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】 添付図面は本発明の一実施例を示し第1図は縦突きスラ
イサーの一部切欠平面図、第2図は同一部切欠側面図、
第3図は検知ローラ19aの側面図、第4図はエアーシリ
ンダ8等の拡大縦断側面図、第5図は同縦断正面図であ
る。 3……送材フレーム 6……無端送材ベルト 8……エアーシリンダ 9……押圧ロール 19a,19b……検知ローラ 13,25……定盤 M1……昇降モータ M2……送材モータ LS1,LS2……リミットスイッチ P1……高圧空気源 P2……低圧空気源

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】切削刃を装着した定盤と送材フレームとを
    送材通路を置いて対設し、前記送材フレームに、加工材
    を往復走行させる送材ベルトを設け、該ベルトの送材通
    路に沿った走行部の内面に多数の踏圧ロールを並設する
    とともに、加工材の一往復毎に送り螺子の回転により送
    材フレームを接近させて加工材に送材圧を加えるように
    した木工用縦突スライサーにおいて、 前記踏圧ロールを、制御弁を介して高圧空気源と、低圧
    空気源とに選択的に連通するエアーシリンダに連繋して
    昇降させ、 加工材の正送時には前記エアーシリンダを高圧空気源と
    連通して踏圧ロールに比較的高い踏圧力を生じさせ、加
    工材の逆走時には前記エアーシリンダを低圧空気源と連
    通して踏圧ロールに比較的低い踏圧力を生じさせるよう
    にする前記制御弁の駆動制御手段を備えた ことを特徴とする木工用縦突スライサー。
JP25836989A 1989-10-02 1989-10-02 木工用縦突スライサー Expired - Fee Related JPH085042B2 (ja)

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