JPH08504112A - 液体を制御して分配する吸収体物品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 液体透過性の上層（５）、不透過性の下層（７）、及び吸収体要素（６）を有する使い捨て衛生タオル（１）には、中間層（１０）が上層（５）と吸収体要素（６）との間に配置され、受入れた液体を分配でき且つ吸収体要素（６）の側縁部から液体が漏れないように吸収体要素（６）の側縁部（８）の周りを延びている。タオル（１）には、改良された層状構造を持つ吸収体要素（６）が更に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】 液体を制御して分配する吸収体物品 本発明は、液体透過性の上層、液体不透過性の下層、及びこれらの層間に配置 された吸収体要素を有する衛生タオルに関する。 更に詳細には、本発明は、使用者の身体に面した上層の表面上に排出された液 体の分配を制御するようになった一つ又はそれ以上の層を有する構造を持つ衛生 タオルに関する。 本発明の好ましい構成は、ヒドロゲル吸収体材料を一つの構成要素として、好 ましくは、主要構成要素として含む吸収体要素を有する。 液体透過性の上層、不透過性の下層、及びこれらの層間に配置された、ヒドロ ゲル吸収体材料を含む吸収体要素を持つ衛生ナプキンが従来技術で周知である。 米国特許第５，００９，６５３号には、液体透過性の上層、不透過性の下層、 及びこれらの層間に配置された吸収体要素を有し、この吸収体要素が二つの乾燥 形成外薄葉紙層及びヒドロゲル吸収体材料からなる中央層からなる、衛生タオル が記載されている。 ７０％がレーヨンでできており、３０％がポリエステル繊維でできた不織布で つくられた、液体を収集するた めの層が上層と吸収体要素との間に配置されており、上層を通った液体の側方分 配を改善する。 液体を収集層で側方に分配すると、放出された液体が近づくことのできる吸収 体要素の表面積が増大するが、他方、液体が衛生タオルの縁部に向かって移動し 、特定の使用状態では使用者の下着を汚してしまう可能性がある。 欧州特許第２５７２８０号には、衛生タオルのような吸収体物品用の複合カバ ー層が記載されており、このカバー層では、このカバー層に固定された不織布層 上に厚さが０．７６２mm以下で総開口面積が少なくとも３５％の実質的に疎水性 の有孔ポリマーフィルムが置かれている。第１層の開口部の寸法は、１％の塩水 を重力の作用のみで通過させるには不十分であり、第２層は、１％の塩水を１５ 分後に１２．７mm以下の高さに持ち上げることのできる毛管構造を有する。 吸収体物品は、二層複合構造を持つ、詳細には、セルロース繊維で形成された 低密度の上層及びセルロース繊維と超吸収体材料の高密度の混合物からなる下層 を持つ吸収体要素を有する。 吸収体要素の下側は、流体が吸収体要素のベース及び側縁部から使用者の下着 にまで通過できないようにするため吸収体要素の側縁部まで延びるポリエチレン シートに固定されている。 複合カバー層は、液体を単一方向に流すことができ、そのため、液体の逆流に 関する特性を改善するということに着目されたい。更に、前記層は拡散特性が非 常に低く、又は液体を側方に伝達する能力が低いということに着目されたい。 本発明は、液体に対して完全に透過性である中央層の欠点をなくすと同時に、 受入れられた液体をこの液体が収集された領域から遠方の吸収体要素のゾーンま で分配する性能を保持しようとするものである。 従って、本発明の目的は、使用者の身体に面した表面上に放出された液体を制 御できる、層状構造を持つ衛生タオルを製造することである。 更に、本発明の目的は、液体不透過性の下層と表面上に液体が放出される液体 透過性の上層との間に吸収体要素が配置され、上層と吸収体層との間に配置され た中間層が、放出された液体を吸収体要素の使用者の身体に面した表面上に亘っ て分配するが、タオルの側縁部から使用者の下着に向かう液体の漏れが起こらな いように構成された衛生タオルを製造することである。 本発明の別の目的は、上層と吸収体要素との間に配置された中間層が、吸収体 要素の使用者の身体に面する表面上に放出された液体を分配し、この中間要素が 、液体を少なくとも中間層の内面に沿って吸収体要素の長手方向側縁部の周りに 拡散できるように少なくとも吸収体要 素の中央部分で吸収体要素の側縁部の周りに亘って延びており、前記中間層が、 吸収体要素の側縁部から使用者の下着に向かう液体の漏れを阻止するように構成 された、衛生タオルを製造することである。 本発明の更に別の目的は、液体透過性の上層、液体不透過性の下層、これらの 層間の吸収体層を持ち、上層と吸収体要素との間に配置された親水性中間層を更 に有し、吸収体要素の夫々の層の密度が上層から下層に向かって減少する層状構 造を持つ、衛生タオルを製造することである。 本発明によれば、これらの目的は、以下の請求の範囲で特定的に言及した特徴 を持つ衛生タオルによって達成される。 本発明による衛生タオルは、実質的に液体不透過性の部分を吸収体要素の側縁 部に形成し且つ実質的に透過性の部分を吸収体要素の使用者の身体に面する表面 の少なくとも一部の上に形成する中間層によって、吸収体要素が、その使用者の 身体に面する表面上及びその側縁部に沿ってカバーされていることを特徴とする 。 好ましくは、本発明による衛生タオルは、嵩が５cm³／ｇ以上であり、「水平 方向拡散試験」で計測した毛管拡散力が１５０秒以下であり、「自由吸収試験」 で計測した吸収力が１ｇ以下の中間層を有する。 好ましくは、本発明による衛生タオルは、第１、第２、 及び第３の繊維質層を有し、第１繊維質層の密度は第２繊維質層の密度よりも高 く、第３繊維質層の密度は、第１及び第２の繊維質層の密度よりも低い。 次に、本発明を単なる非限定的例として添付図面を参照して説明する。 第１図は、本発明に従って製造した衛生タオルを使用者に面する側から見た平 面図であり、 第２図は、第１図の２−２線に沿ったタオルの断面図であり、 第３図は、本発明によるタオルに含まれる中間層の好ましい構成の部分断面図 であり、 第４図及び第５図は、本発明によるタオルの二つの変形例の構成の断面図であ り、 第６図は、本発明による衛生タオルに組み込んだ単一の吸収体要素の三つの変 形例の構成の断面図であり、 第７図は、第６図に示す種類の吸収体要素を有する、本発明によるタオルの別 の変形例の構成の断面図であり、 第８図は、本発明による衛生タオル１別の変形例の構成の断面図であり、 第９図は、本発明に従って製造した衛生タオルの別の構成の、上層が省略して あり、構造の部分は不完全である、使用者に面する側から見た平面図であり、 第１０図は、第９図の２−２線に沿ったタオルの断面図であり、 第１１図は、本発明に従って製造された、側翼部を持つ衛生タオルの断面図で ある。 本発明は、使い捨て吸収体物品に関し、更に詳細には、使用者の外陰領域の外 側で身体に直に当てて着用される、身体の流体を吸収できる、一回使用した後で 廃棄される女性用衛生タオルに関する。 しかしながら、本発明は、衛生タオルのみに限定されず、例えばいわゆるパン ティライナ等のような他の使い捨て吸収体物品にも適用できる。 第１図及び第２図に示す使い捨て衛生タオルは、本発明に従って製造された吸 収体物品の好ましい実施例を示す。 第１図は、本発明に従って製造された衛生タオル１を示し、構造を更に詳細に 示すため一部が除去してある。特定的には、第１図は、使用時に使用者の身体と 直接接触するタオルの上側を示す。 第１図は、前領域２、後領域３、及び前領域と後領域との間の領域を構成する 中央領域４を示し、この図には、長手方向軸線ＡＡ′及び断面線２−２と一致す る横方向軸線が更に示してある。 タオルは、使用者の身体と直接接触する液体透過性の上層５、吸収体要素６、 及び液体不透過性の下層７からなる。 図示の構成では、タオルは、前領域２及び後領域３の 幅が大きく、そのため、中央領域４が狭幅であるように形成されている。周知の ように、この形状により、使用者の解剖学的形態への適合性を改善できる。吸収 体要素６は、隅部に丸味を付けた矩形であり、互いに平行な真っ直ぐな長手方向 側縁部８を有し、中央領域４に対応するタオルの最小幅よりも僅かに狭幅である という特徴を有する。 液体透過性の上層５及び液体不透過性の下層７は、吸収体製品全体の外形と大 きさ及び形状が同じであり、例えば糊付け又はヒートシール線で少なくともタオ ルの外輪郭９に沿って互いに接合されている。 液体透過性の上層５は、液体をその厚さを通して下にある構造に迅速に通過さ せることができなければならない。上層は、従来技術で周知の種々の方法で、例 えば不織布から製造できるが、液体透過性であるが吸収体でない有孔ポリマーフ ィルムが好ましい。 本発明の好ましい構成では、透過性の上層５の使用者の身体に向いた表面は、 特に上層５を有孔ポリマーフィルムで製造した場合に親水性である。 表面が親水性であるため、液体を上層５を通して下にある吸収体構造に向かっ て迅速に通過させることができ、更に、液体自体が上層の表面に沿って移動する 可能性を小さくする。 透過性の上層５の身体に向いた表面は、例えばスプレ ー又はローラを用いることによって付けられた界面活性剤で処理することによっ て親水性にすることができる。 変形例では、透過性の上層５を形成する材料に界面活性剤を直接組み込むこと ができる。 吸収体要素６は、中間層１０でカバーされている。この中間層１０は、使用者 の身体に向いた表面をカバーし、少なくともタオル１の中央領域４において、二 つの長手方向辺縁部分１１で吸収体要素６の長手方向側縁部８をカバーしている 。第２図に示すように、中間層１０は、好ましくは、吸収体要素の下着に向いた 側と対応して部分的に延びるように、所定幅の長手方向辺縁部分１１を有する。 中間層１０は、長手方向側縁部８及び吸収体要素６の下着に向いた表面の少な くとも部分に巻き付けた長手方向辺縁部分１１で実質的に液体不透過性であり、 実質的に液体透過性の部分１２を吸収体要素６の使用者の身体に向いた表面の少 なくとも部分上に有する。 中間層１０は、５cm³／ｇと嵩高であるという特徴を有し、好ましくは、毛管 作用による液体拡散作用に優れており、吸収力が低い。 中間層を構成する材料の毛管拡散力及び吸収力は、「水平方向拡散試験」及び 「自由吸収試験」で評定される。両試験は、長さが８０mmで幅が２５．４mmの矩 形の試料材料について０．９重量％の塩水で実施される。 「水平方向拡散試験」 １９７４年に米国で行われたＢ．Ｍ．リットシュタインの「ＩＮＤＡ技術シン ポジウム」の第１２９頁を参照した、エルセビア科学出版社が１９８５年に発行 したプロニーＫ．シャタジー著の「吸収力」の第６２頁に例示された「要求湿潤 性試験機」として周知の装置を使用する。 この試験は、合意により定められた寸法を持つ試料材料を、約ゼロの静水頭で 液体を放出する孔と同じ高さにその一端がある状態で水平な試験プレート上に置 くことによって行われる。 液体が８０mm離れた試料の他端に到達するのに要する時間を秒単位で計測する 。 「自由吸収試験」 合意により定められた寸法を持つ試料を計量し、次いでこれを液体の表面上に 注意深く置く。液体表面に向いた材料の表面が使用表面である。 試料を液体の上に一分間に亘って放置し、次いで一端をピンセットで持ち上げ 、一分間に亘って滴下し、再び最終的に計量する。 初めの重量と最終重量との間の差が、試験を受けた材料が自由に吸収した液体 の量を表す。 中間層１０を構成する材料は、「水平方向拡散試験」に従って計測した毛管拡 散時間が１５０秒以下でなけれ ばならず、「自由吸収試験」に従って計測した自由吸収力が１ｇ以下、好ましく は０．５ｇ以下でなければならない。 本願と出願人が同じ欧州特許公告第２０７９０４号に記載された、適当な処理 を施すことによって親水性にした衛生製品用カバー構造を使用することが特に好 ましいということがわかった。 特に第３図に示す構造は、全体に孔が設けられており、不織布からなる上層１ ３、ポリマーフィルムからなる中間層１４、及び不織布からなる下層１５を有し 、これらの三つの層は互いに合一されて厚さが約２００μｍ乃至７００μｍの構 造を形成する。 本発明の好ましい実施例では、中間層１０を構成する層状構造の上層１３及び 下層１５の不織布を構成する繊維は、例えば、構造自体の形成前に界面活性剤で 適当な処理を施すことによって親水性を付与した種類の繊維であり、更に、構造 全体に孔が設けられており、及びかくして中間層１０の部分１２だけが液体透過 性であり、長手方向側縁部８及び吸収体要素６の下着に向いた表面の少なくとも 部分をカバーする長手方向辺縁部分１１は孔が設けられておらず、及びかくして 実質的に不透過性である。 使用に当たっては、構造は、その上側にある上構造５から液体を受け取ってこ れを透過性部分１２の孔に通し、 下にある吸収体要素６に迅速に移送することができる。 中間層１０が嵩高であるため、透過性の上構造５は吸収体要素６の表面から隔 離され、使用者の身体に向いたタオルの表面を乾燥した即ちドライな状態に保つ のを助ける。 中間層１０の孔が設けられていない長手方向辺縁部分１１は、使用中に衛生タ オルに垂直方向圧力が加わった場合に吸収体要素６の長手方向側縁部８でしばし ば起こる液体の漏れを阻止する。 繊維質の上層１３及び繊維質の下層１５の毛管拡散力並びに低い液体吸収力は 、その上側にある上層５を通して受け取った液体の幾分かを、代表的には透過性 部分１２の中央にある、液体が最初に受け入れられたゾーンから遠方の繊維質層 の内部に毛管作用で伝え、長手方向及び横方向の両方向に拡散するような毛管拡 散力並びに低い液体吸収力である。 このようにして、下側にある吸収体要素６に向かって液体が通過する中間構造 １０の表面積を増大させ、吸収体要素の大部分を液体の吸収に関与させるという 利点を得る。 更に、中間層１０に沿って横方向に移動する液体は、吸収体要素６の下面に到 達するまで、少なくとも、中間層１０の長手方向辺縁部分１１が吸収体要素６の 下に延びるところにまで吸収体要素６の長手方向縁部８を越え て運ばれる。 かくして、液体の幾分かを吸収体要素６の下面を通して吸収できる。 液体は、好ましくは、吸収体要素６に面した中間層１０の内面、好ましい実施 例では、第３図の層状構造の下繊維質層１５に対応する表面に沿って前進する。 例えば、長手方向側縁部８からの可能な損失のため、繊維を通る内部毛管作用及 び吸収体要素６の両方によって到達するためである。 中間層１０を構成する材料の吸収力が低いため、この構造の内部には液体をほ んの僅かしか保持できず、液体の大部分は上述の方法で吸収体要素６に運ばれる 。 下停止層１６は、好ましくは、下着に向かう表面と対応して中間層１０によっ て部分的に取り囲まれた吸収体要素６と不透過性の下層７との間に配置される。 第１図に示すように、下停止層１６は、好ましくは、衛生タオル１と同じ形状 を有し、及びかくして、前ゾーン２及び後ゾーン３では、矩形の吸収体要素６よ りも広幅であり、四つの部分１７を形成する。 下停止層１６は、好ましくは疎水性であり、毛管拡散力が非常に低く、好まし い構成では、中間層１０を構成したのと同じ、繊維質層１３及び１５の繊維が、 親水性でなく疎水性の有孔層状構造で形成されている。 吸収体要素６によって吸収され、下着に面した下面か ら使用中に連続的に放出されるか或いはベースのところで中間層１０の外面に沿 って移動する少量の液体は、下停止層１６によって、孔が構成する小さなキャビ ティの内部に受け入れられることができ、層を構成する繊維の疎水性のためどこ にも拡散させることが出来ずにそこに保持される。 更に、賦形タオル１の前領域２及び後領域３にある下停止層１６の四つの部分 は、矩形の吸収体要素６の長手方向側縁部に対して側方に延び、衛生タオル１の コンシステンシー及び厚さをこれらのゾーンで大きくする。 吸収体要素６は、衛生タオル、乳児用おむつ、及び他の使い捨て吸収体物品で 一般的に使用されている種々の吸収体材料から製造できる。 適当な材料は、木材パルプから得られたセルロース繊維、吸収体フォーム又は スポンジ、合成繊維、ヒドロゲル吸収体材料、又は任意の材料又は等価の材料の 組み合わせである。 一般に超吸収体として周知のヒドロゲル吸収体材料は、膨潤でき且つ大量の液 体、特に水、又は程度は低いが身体の流体を吸収できるポリマーである。 更に、ヒドロゲル吸収体材料には、中程度の圧力が加わった状態でも流体を保 持するという性質があり、この特徴のため、これらの材料を使い捨て吸収体物品 について親水性繊維と組み合わせて使用することが提案されて きた。 しかしながら、超吸収体の高い吸収力は同様に迅速な吸収と組み合わされず、 これは、これらの物質を組み込んだ吸収体物品の性能に悪影響を及ぼす。 実際、超吸収体は、超吸収体の粒子が液体と接触したときにその外面が液体の 吸収及び膨潤を開始し、粒子自体の内部への液体の伝達を妨げ、液体は未だに乾 燥状態の粒子のコア内に非常にゆっくりとした拡散機構によってのみ進入できる 、従来技術で「ゲル閉塞」として定義された現象を起こし易い。 この現象は、超吸収体物質の大きな吸収力を完全に使用することを妨げる。 いずれにせよ、ヒドロゲル吸収体材料を使用した場合には、吸収力のわりに親 水性繊維の両が少なく、従って繊維のみでつくられた従来の吸収体要素よりも寸 法、特に厚さが小さい吸収体要素を製造できる。 繊維とヒドロゲル吸収体材料の粒子とを別々の重なった層をなして配置し、厚 さを大きく減じた特徴を持つ構造が形成された。 １９９２年７月３日付けのＴＯ９２Ａ０００５６６の特許出願に記載されてい る構造のような、薄型の層状吸収体構造が、本発明の衛生タオル用の吸収体要素 として特に好ましい。 上述の吸収体構造は、二つ又はそれ以上の繊維質層で 形成され、対をなした各繊維質層間にはヒドロゲル吸収体材料の粒子及び熱可塑 性有機ポリマー材料の粒子からなる中間層があり、繊維質層は、夫々の中間層を 越えて側方に延び、長手方向辺縁部分を形成する。 夫々の中間層を間に有する繊維質層は、熱可塑性有機材料の粒子を溶融するこ とによって、及び少なくとも各長手方向辺縁部分と対応して長手方向に延びる接 着剤の連続線によって互いに接合されている。 第２図に示す吸収体要素６は、上述の薄型の層状の吸収体構造の好ましい構成 である。 吸収体要素は、第１繊維質層１８、第２繊維質層１９、及び第３繊維質層２０ 、及びヒドロゲル吸収体材料及び熱可塑性有機ポリマー材料の粒子２２の混合物 からなる二つの中間層２１からなる。 中間層２１を構成する粒子２２の表面分布は、非均等であるのがよく、特に、 １９９２年７月２７日付けのＥＰ９２３０６８２４．１に記載された例では、吸 収体要素６は、中央長手方向収集ゾーン２３及びこの収集ゾーン２３と長手方向 側縁部８との間に位置決めされた二つの側ゾーン２４を有し、中間層２１でのヒ ドロゲル吸収体材料の濃度が、二つの側ゾーン２４でよりも長手方向中央収集ゾ ーン２３で低い。 第２図に示す好ましい実施例では、第１繊維質層１８と第２繊維質層１９との 間の第１中間層２１は、中央長 手方向収集ゾーン２３を有し、このゾーンには粒子２２が中間構造自体の残りの 部分に関して及び第２繊維質層１９と第３繊維質層２０との間の第２中間層２１ 全体に関して低い表面密度で分布している。 第２図に示す好ましい構成では、長手方向中央収集ゾーン２３には粒子２２が 全くない。 更に、第２図には、接着剤２５からなる連続線が示してあり、この連続線は、 図示の構成では、吸収体要素６の長手方向側縁部８のところに配置された層状構 造の長手方向辺縁部に沿って長手方向に延び、長手方向中央収集ゾーン２３の縁 部に沿って延びている。 第２図に示す層状吸収体構造を構成する繊維質層は、互いに同じではない。詳 細には、層の密度が第１繊維質層から第３繊維質層まで徐々に大きくなっている 。 好ましくは、第１繊維質層１８及び第２繊維質層１９は、短いセルロース繊維 からなる乾燥形成（「空気堆積」）層からなり、これに対し、下繊維質層２０は 、セルロース繊維及び合成繊維から形成され、熱的に安定化（「熱結合」）され ており、含まれている合成繊維によりこの層に弾性及び嵩が与えられる。 使用に当たっては、密度の高い上層１８及び１９が液体を受け取ってこれを下 にある繊維及びヒドロゲル吸収体材料からなる層に向かって迅速に伝達し、これ と同時に、下側にある層の吸収に関与する面積を大きくするよ うに長手方向及び横方向に分配する。ヒドロゲル吸収体材料を含まない第１中間 層２１の長手方向中央ゾーン２３により、液体を迅速に収集でき、かくして、液 体は、このゾーンで、第１繊維質層１８から第２層１９まで迅速に且つ直接的に 伝達される。 下繊維質層２０は、更に嵩高であるため、拡散力が低いが大量の液体を取り入 れることができ、かくして、中間層２１のヒドロゲル吸収体材料の粒子とともに 吸収体要素６全体の吸収力に貢献する。 更に、合成繊維の存在による弾性のため、湿潤時に潰れる傾向がなく、使用時 に吸収体に垂直方向圧力が加わった場合に下繊維質層２０から少量の液体が漏出 できるが、上側にある中間層２１のヒドロゲル吸収体材料の粒子で再び吸収する ことができる。 以下の第４図乃至第１１図は、本発明に従って製造された衛生タオルについて の幾つかの変形例の構成を示し、共通の要素には第１図及び第２図で使用したの と同じ参照番号が附してある。 第４図及び第５図は、本発明の衛生タオルについての二つの変形例の構成を示 し、これらの構成は、両方とも、下停止層１６がないという点で第２図の好まし い構成と異なっている。 更に、第５図の構成では、中間構造１０が吸収体要素６に完全に巻き付けてあ り、吸収体要素自体のベースか らの液体の漏れの可能性に対する保護を高めるため、長手方向辺縁部分１１が吸 収体要素の下側で部分的に重なっている。 第６図は、本発明に従って製造された衛生ナプキンに組み込まれるべき吸収体 要素６の幾つかの変形例の構成を示し、これらの構成では、吸収体要素は、少な くとも長手方向側縁部のところにある接着剤２５からなる連続線を有するヒドロ ゲル吸収体材料からなる中間層２１を間に挟んだ一つの上層２６及び一つの下層 ２７の二つの繊維層によって形成された層状吸収体構造から製造される。 最初の層状吸収体構造は、層状構造の二つの長手方向端を第６ａ図に示すよう にそれ自体の上側に折り返すことによって得られた吸収体要素６よりも広幅であ り、又は第６ｂ図及び第６ｃ図に示すようにそれ自体の下側に折り返すことによ って得られた吸収体要素６よりも広幅である。 これらの三つの図面では、結果的に得られた吸収体要素には長手方向収集ゾー ン２３、長手方向側縁部８、及び収集ゾーン２３と側縁部８との間に位置決めさ れた二つの側ゾーン２４を有する。 第６ａ図及び第６ｂ図の構成では、大量のヒドロゲル吸収体材料が存在すると いう特徴を持つ側ゾーン２４は、同じ層状吸収体構造の二つの重なった層から形 成され、 これに対し、収集ゾーン２３は吸収体構造６の中央部分と対応し、層状吸収体構 造が一層しか存在しないという特徴を有する。 第６ｃ図の構成では、層状吸収体構造の下側に折り返した長手方向端部は、こ れらが夫々の長手方向縁部に沿って互いにほとんど接触するように、吸収体要素 自体の長手方向軸線に沿って延長してあり、長手方向中央収集ゾーン２３は、中 間層２１の内側のヒドロゲル吸収体材料を全く含まないゾーンからなる。このゾ ーンは、接着剤２５の線で画成されている。 第６ａ図、第６ｂ図、及び第６ｃ図の層状吸収体構造を構成する二つの繊維質 層は、種々の密度を有するのがよく、上層２６は下層２７よりも密度が高い。 更に好ましい態様では、上繊維質層２６は短いセルロース繊維からなる乾燥形 成（「空気堆積」）層からなり、これに対し、下繊維質層２７はセルロース繊維 及び熱的に安定化した（「熱結合した」）合成繊維で形成されている。 しかしながら、上述の吸収体構造と等価の種類の層状吸収体構造は、別の方法 で、例えば、種々の幅の繊維層を組み合わせ且つ重ね、ヒドロゲル吸収体材料か らなる中間層を間に置くことによって製造できる。 第７図は、本発明に従って製造された衛生タオルの変形例の構成を示し、この 構成では、第６図に示す種類の 吸収体要素が組み込んであり、中間層１０が吸収体要素に完全に巻き付けてあり 、下停止層１６が設けられている。 この場合には、吸収体要素は、上側に折り返した層状吸収体構造の夫々の長手 方向端部の下に長手方向端部２９があるように位置決めされた別の上収集層２８ を有する。 上収集層２８の密度は、好ましくは、上繊維質層２６よりも大きく、上収集層 ２８もまた、例えば短いセルロース繊維からなる乾燥形成層によって形成されて いる。 一般的には、吸収体要素６を形成する繊維質層の密度は、好ましくは、０．０ ４ｇ／cm³乃至０．２０ｇ／cm³である。 この場合には、吸収体要素の中央収集ゾーン２３は、別の収集層２８が存在す ることを特徴とする。 使用に当たっては、上収集層２８が、先ず最初に、液体を中央収集ゾーン２３ で受入れ、これを下側の層へ迅速に伝達し、長手方向及び横方向に同時に分配す る。液体は、かくして、吸収体構造の折り返し端の下に位置決めされた上収集層 の長手方向端部２９に到達でき、ここから層状吸収体構造内に吸収され、上方及 び下方の両方向に通過する。 本発明に従って製造した賦形型衛生ナプキンに組み込まれるべき吸収体要素６ 自体を衛生タオル１全体の外形 と同様に賦形することができる。 第８図は、この種の衛生タオルの第１の構成を示す。吸収体要素は第２図、第 ４図、及び第５図に示す吸収体要素と同じ種類であるが、重なった繊維質層１８ 、１９、及び２０、及びこれらの繊維質層間にあり且つ接着剤２５の連続線によ って画成されたこれらの繊維質層よりも狭幅の中間層２１で形成された層状吸収 体構造で構成されている。中間層１０は、吸収体構造６の上に単に重ねてあるだ けであり、好ましくは真っ直ぐで平行な縁部を有し、その幅は吸収体要素の最小 幅よりも僅かに小さい。 このようにして、中間層２１に影響を及ぼす切断線を設けることなく適当な形 態の賦形吸収体要素６を製造できる。タオルの前領域２及び後領域３では、繊維 質層１８、１９、及び２０は、中間層２１が構成する接着剤２５の連続線を越え て延び、コンシステンシー及び厚さの高いタオルの構造をこのゾーンに構成する 。 第９図及び第１０図に示す好ましい実施例によれば、吸収体要素６の長手方向 縁部８をカバーし、及び少なくとも衛生タオル１の中央領域４のところで使用者 の身体に面した下面の部分をカバーする中間層１０を持つ、賦形吸収体要素を製 造できる。 吸収体要素は、重ねられた繊維質層１８、１９、及び２０と、これらの繊維質 層よりも狭幅であり且つこれらの繊維質層の間にあり、接着剤２５の連続線で画 成され た中間層によって形成された層状吸収体構造から製造され、この吸収体要素の上 には、中間層２１と対応する幅を持つ実質的に透過性のゾーン１２を持つ、層状 吸収体構造と同幅の中間層１０が重ねてある。 第９図の平面図に示すように、吸収体要素６の繊維質層１８、１９、及び２０ 、及び吸収体要素６上に重ねられた中間層１０の長手方向辺縁部分１１によって 形成された、構造自体の下に折り返されるべきの部分３０は、四つの斜めの切り 込み３１及び二つの長手方向折り目線３２によって構成される。 第１０図は、部分３０を折り目線３１に沿って吸収体構造の下に折り返す方法 を示す。 本発明による衛生ナプキンは、賦形されていようとなかろうと、周知の側翼部 を更に有するのがよい。使用に当たっては、側翼部を持つ衛生タオルを使用者の 下着の内側に位置決めし、必要であればそこに固定する。この際、側翼部は下着 の下に折り返され、下着の外面にその股領域で固定する。 第１１図は、側翼部３３を本発明に従って形成するための方法を示す。十分に 広幅の適当な中間層１０を適当に折畳んで吸収体要素６の下で「Ω」形状にする 。 図示の構成では、各翼部３３は、透過性の上層５、中間層１０、及び不透過性 の下層７を重ねることによって形成される。 本発明による衛生タオルは、吸収体要素６のみに又は衛生タオル１の全構造に エンボス線が設けられているのがよく、長手方向に大きく延びていることを特徴 とする。 エンボス線の目的は、吸収体要素６の内側での液体の長手方向での拡散を容易 にすることであり、局部的に密度を高くしたゾーンを構造自体に形成することで あり、又は衛生タオルが、使用時に、好ましい折畳み方法、例えば、使用者の解 剖学的形態に良好に適合できるように「Ｗ」字形状に折畳む方法を採用するよう に好ましい折り目線を提供することである。 本発明の衛生タオルの構造を形成する個々の層の全ては、好ましくは、例えば 接着剤で互いに固定されている。 当然のことながら、本発明の原理は同じままであり、本発明の範囲から逸脱す ることなく、構造の詳細を説明し図示した形態から大きく変化させることができ る。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マリネルリ，ルイジ イタリー国パスカーラ、ビア、ラベンナ、 36 (72)発明者 ディ、ギロラーモ，レモ イタリー国パスカーラ、ビアレ、ボビオ （番地なし) (72)発明者 ディボ，ミヒャエル ドイツ連邦共和国フリードリッヒスドル フ、シュッツェンシュトラーセ、35アー

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 液体透過性の上層（５）、液体不透過性の下層（７）、及び前記上層（ ５）と前記下層（７）との間の吸収体要素（６）を有し、該吸収体要素（６）は 、二つの長手方向側縁部（８）、使用者の身体に向いた表面、及び下着に向いた 表面を有し、身体に向いた表面及び長手方向側縁部（８）が中間層（１０）でカ バーされている吸収体物品において、前記中間層（１０）は、前記吸収体要素（ ６）の前記側縁部（８）上に重なった、少なくともその中央部分（４）にある実 質的に液体不透過性の部分と、前記吸収体要素の身体に向いた表面の少なくとも 部分の実質的に液体透過性の部分（１２）とを有する、ことを特徴とする吸収体 物品。 ２． 前記中間層（１０）は、前記吸収体要素の下着に向かう側を少なくとも 部分的に覆っている、ことを特徴とする請求項１に記載の吸収体物品。 ３． 前記中間層（１０）は、吸収体要素（６）の身体に向いた側部、下着に 向いた側部、及び側縁部（８）と対応して完全に延びている、ことを特徴とする 請求項２に記載の吸収体物品。 ４． 前記中間層（１０）の嵩は５cm3/g 以上であり、水平方向拡散試験で計 測した８０mmの長さについての毛管拡散力が１５０秒以下であり、自由吸収試験 で計測し た吸収力が１ｇ以下であり、両試験は長さが８０mmで幅が２５．４mmの中間層（ １０）の材料の試料について０．９重量％の塩水を使用して行った、ことを特徴 とする請求項１、２、又は３に記載の吸収体物品。 ５． 前記中間層（１０）の嵩が７cm³／ｇ以上である、ことを特徴とする請 求項４に記載の吸収体物品。 ６． 前記中間層（１０）の材料の毛管拡散力が９０秒以下である、請求項４ 又は５に記載の吸収体物品。 ７． 前記中間層（１０）の材料の吸収力が０．５ｇ以下である、請求項４、 ５、又は６に記載の吸収体物品。 ８． 前記中間層（１０）は、液体不透過性のフィルム及び不織布材料で形成 された層状構造からなり、前記不織布材料は、毛管拡散力を持つ層を前記中間層 の内面に形成する、ことを特徴とする請求項４乃至７のうちのいずれか一項に記 載の吸収体物品。 ９． 前記中間層（１０）は、中央ポリエチレンフィルム（１４）及び二つの 外ポリプロピレン繊維層（１３）、（１５）を有する三層構造からなる、ことを 特徴とする請求項８に記載の吸収体物品。 １０． 前記中間層（１０）の液体透過性の部分（１２）には孔が設けられて いる、ことを特徴とする請求項８又は９に記載の吸収体物品。 １１． 下停止層（１６）が不透過性の下層（７）と吸収体要素（６）との間 に設けられている、ことを特徴 とする請求項１乃至１０のうちのいずれか一項に記載の吸収体物品。 １２． 二つの長手方向側縁部（８）を備えた吸収体要素（６）において、前 記吸収体要素（６）は、長手方向中央収集ゾーン（２３）、及びこれらの収集ゾ ーン（２３）と長手方向側縁部（８）との間に位置決めされた二つの側ゾーン（ ２４）を有し、前記吸収体要素（６）は、ヒドロゲル吸収体材料を有し、前記長 手方向中央収集ゾーン（２３）でのヒドロゲル吸収体材料の濃度は、側ゾーン（ ２４）でのヒドロゲル吸収体材料の濃度よりも低い、ことを特徴とする請求項１ 乃至１１のうちのいずれか一項に記載の吸収体物品。 １３． 前記吸収体要素（６）は、二つの繊維質層（２６）、（２７）を有し 、これらの層間にヒドロゲル吸収体材料があり、繊維質層の単位表面積当たりの ヒドロゲル材料の重量は、吸収体要素（６）の長手方向中央収集領域（２３）で 側ゾーン（２４）よりも低い、ことを特徴とする請求項１２に記載の吸収体物品 。 １４． 前記吸収体要素（６）は、中央収集ゾーン（２３）で二つの繊維質層 を有し、これらの繊維質層間にはヒドロゲル吸収体材料が配置され、側ゾーン（ ２４）の吸収体要素の使用者の身体に向かう側には、少なくとも一つの別の繊維 質層及び少なくとも一つの別のヒドロゲル吸収体材料層が収集領域（２３）に関 して設けられ ている、ことを特徴とする請求項１２に記載の吸収体物品。 １５． 前記吸収体要素（６）は、各側ゾーン（２４）が少なくとも二対の繊 維質層からなるように長手方向側縁部（８）のところでそれ自体の上に折り返し てあり、ヒドロゲル吸収体材料層が繊維質層の各対間に配置されている、ことを 特徴とする請求項１４に記載の吸収体物品。 １６． 前記繊維質層は、吸収体要素（６）の長手方向側縁部（８）に沿って 、及び長手方向中央収集ゾーン（２３）に沿って接着剤（２５）で互いに接合さ れている、ことを特徴とする請求項１４に記載の吸収体物品。 １７． 収集層（２８）が繊維質層の第１及び第２の対間に位置決めされてい る、ことを特徴とする請求項１４、１５、又は１６に記載の吸収体物品。 １８． 前記吸収体物品（６）は、第１、第２、及び第３の繊維質層（１８） 、（１９）、及び（２０）を有し、前記第１繊維質層（１８）の密度は前記第２ 繊維質層（１９）よりも高く、前記第３繊維質層（２０）の密度は、前記第１及 び第２の繊維質層（１８）及び（１９）の夫々よりも低い、ことを特徴とする請 求項１乃至１７のうちのいずれか一項に記載の吸収体物品。 １９． 上層（５）、下層（７）、及び前記上層（５）と前記下層（７）との 間に配置された吸収体要素（６） を有する吸収体物品において、前記吸収体層（６）は、第１、第２、及び第３の 繊維質層（１８）、（１９）、及び（２０）を有し、前記第１繊維質層（１８） の密度は前記第２繊維質層（１９）の密度よりも大きく、前記第３繊維質層（２ ０）の密度は、前記第１及び第２の繊維質層（１９）及び（２０）の夫々よりも 低い、ことを特徴とする吸収体物品。 ２０． 前記上層（５）と吸収体要素（６）との間に配置された中間層（１０ ）を更に有し、該中間層（１０）は、有孔領域で液体透過性であるように、その 表面の少なくとも部分に孔が設けられている、請求項１９に記載の吸収体物品。 ２１． 前記中間層（１０）の嵩は５cm³／ｇ以上であり、水平方向拡散試験 で計測した８０mmの長さについての毛管拡散力が１５０秒以下であり、自由吸収 試験で計測した吸収力が１ｇ以下であり、両試験は長さが８０mmで幅が２５．４ mmの中間層（１０）の材料の試料について０．９重量％の塩水を使用して行った 、ことを特徴とする請求項２０に記載の吸収体物品。 ２２． 前記中間層（１０）の嵩が７cm³／ｇ以上である、ことを特徴とする 請求項２０又は２１に記載の吸収体物品。 ２３． 前記中間層（１０）の材料の毛管拡散力が９０秒以下である、請求項 ２０、２１、又は２２に記載 の吸収体物品。 ２４． 前記中間層（１０）の材料の吸収力が０．５ｇ以下である、請求項２ ０乃至２３のうちのいずれか一項に記載の吸収体物品。 ２５． 各繊維質層の密度が０．０４ｇ／cm³乃至０．２０ｇ／cm³である、こ とを特徴とする請求項１８乃至２４のうちのいずれか一項に記載の吸収体物品。 ２６． 前記第１繊維質層（１８）と前記第２繊維質層（１９）との間、及び 前記第３繊維質層（２０）と前記第２繊維質層（１９）との間にヒドロゲル吸収 体材料がある、ことを特徴とする請求項１８乃至２５のうちのいずれか一項に記 載の吸収体物品。 ２７． 前記第３繊維質層（２０）は、熱結合された繊維からなる、ことを特 徴とする請求項１８乃至２６のうちのいずれか一項に記載の吸収体物品。 ２８． 前記吸収体要素（６）は、長手方向に大きく延びるエンボス線を備え て製造される、ことを特徴とする請求項１乃至２７のうちのいずれか一項に記載 の吸収体物品。