JPH08504026A - 改良キャビネット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は温度制御キャビネット、特に冷蔵庫、フリーザー、冷蔵庫フリーザー、及びドリンククーラー（冷却器）に関する。発泡ポリウレタンの注入及び固化の間のクロロフルオロカーボン樹脂の放出を減らずため、代わりにポリウレタンフォームを使用ずる努力がなされて来た。しかし、このような代わりのポリウレタンフォームの場合、その熱絶縁性が通常使用されている発泡体より劣る傾向があり、そのため電力消費量が増大する問題かある。この問題を解決するため、本発明は内部容器（２５ａ）と、外側シェル（１０ａ）と、その間に挟んだ熱絶縁材料（４５ａ）とを有し、制御できる安定した温度を内部に維持するキャビネットを提供する。このキャビネットは外側シェル（１０ａ）の前面（５０ａ）の少なくとも一部に、この外側シェル（１０ａ）の前面（５０ａ）の残部から外方にずれたパネル（８５ａ）を設ける。好適な実施例では、このキャビネットによって箱形フリーザー（５ａ）を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】 改良キャビネット 本発明は温度制御キャビネット、特に冷凍機（冷蔵庫）、フリーザー、冷蔵庫 フリーザー、及びドリンククーラー（冷却器）に関するものである。 例えば、フリーザーにおいては、鋼板製の外側シェルと、アルミニウム板製の 内部容器とを有し、その間に発泡ポリウレタンの層を注入しているのが普通であ る。このポリウレタンは熱絶縁体として作用すると共に、外側シェル、及び内部 容器に結合しているので構造体の一部としても作用している。 発泡ポリウレタンを注入し固化している間に、クロロフルオロカーボン樹脂が 放出するのを減らすため、最近、代わりにポリウレタンフォームを使用する努力 がなされている。例えば、ポリウレタンフォームに使用する発泡剤をＲ11からペ ンテンに変えている。 しかし、これ等の代わりの発泡体には問題があり、その熱絶縁性が従来使用さ れた発泡体の熱絶縁性より劣る傾向がある。従って、このことは、この代わりの 発泡体を使用する冷凍機、フリーザーは効率が悪く、使用中、消費電力が一層大 きいことを意味する。上記の代わりの発泡体の熱絶縁性の欠点は、厚さを増大す ることによって補うことができる。しかし、これでは厚くなった発泡体をキャビ ネット内に収容する必要があるため、他の点で一層大きな困難を生ずる。即ち、 内部収容容量の減少と、キャビネットの全寸法の増大と言うジレンマに陥ってい る。従って、以上の解決策はいずれも消費者にとって魅力のないものとなってい る。厚さを増大する後者の解決策は、現代の台所の設計に使用される標準寸法の ユニットの間にこのようなキャビネットを収容する必要があることを考慮しなけ ればならず、この意味で妥当なものでない。 製造産業の観点からすると、キャビネットの全体の寸法を変更することは一層 重大な意味がある。これは、材料コストが増大し、キャビネットの取扱い、及び 組立のための設備を再設計する必要があるためであり、更に言うまでもなくこの ような一層大きなキャビネットを使用する製品の全く新たな包装を再設計し生産 しなければならないためである。 従って、本発明の目的は上述の従来技術の欠点を除去し、又は軽減することに ある。 本発明の他の目的は冷凍機（冷蔵庫）、フリーザー、冷蔵庫フリーザー、及び ドリンククーラー（冷却器）の電気効率を向上させることにある。 本発明の更に他の目的は組立、及び包装中、生産ラインの根本的な再設計を要 せず取り扱うことができ、従って既存の機械設備、包装用具を使用することがで き、満足すべき熱効率を有するキャビネットを得るにある。 本発明の少なくとも若干の実施例の他の目的は外観が優れており、特に商業用 に適用できるよう広告用のスペースが多いキャビネットを得るにある。 従って、本発明の第１態様のキャビネットは、内部容器と外側シェルとを具え 、その間に熱絶縁材料を挟み、制御できる安定した温度を内部に維持するキャビ ネットにおいて、外側シェルの前面の少なくとも一部に、この前面の残部から外 方にずれたパネルを設けたことを特徴とする。 本発明の第２態様のキャビネットは、ほぼ長方形の側面を有する内部容器と、 ほぼ長方形の側面を有する外側シェルとを具え、これ等内部容器と外側シェルと の間に熱絶縁材料を挟み、制御できる安定した温度を内部に維持するキャビネッ トにおいて、外側シェルの前面の少なくとも一部に、この前面の残部とほぼ同一 平面にあってこの前面の残部から外方にずれたパネルを設けたことを特徴とする 。 外側シェルの少なくとも一側面の少なくとも一部に、この一側面の残部から外 方にずれた他のパネルを設ける。 冷凍機、フリーザー、ドリンククーラーとして、又は適切な制御装置の取付け によってオーブンとして、このキャビネットを使用できるようにすることが可能 である。 このキャビネットを箱形、又は前面開放形にすることができ、後者の場合には 前面にドアを設ける。 パネルをこのキャビネットへの前面、及び側面とほぼ同一の形状にし、このパ ネルの周端縁を前面、及び側面の対応する周端縁に近く配置する。 パネルをキャビネットの前面、及び側面にほぼ平行にする。 任意適当な形状、例えば平坦、又は湾曲した段部によって、パネルを前面、及 び側面の周端縁に一体に連結する。 キャビネットの製造中、キャビネットの前面、及び側面から外方にパネルをプ レスずる適当なプレス工具によって、この段部を形成する。 広告内容のようなグラフィック材料等をパネルに設けることができ、このパネ ルによりキャビネットの前面、及び側面にこのようなグラフィック材料のための 広い広告スペースを提供することができる。 本発明のこのパネルを便宜上「エネルギーパネル」と称する。 本発明の第３態様の外側シェルは、前面とほぼ同一の平面にあるがこの前面か ら外方にずれているパネルを設けるための前面を有する外側シェルであって、本 発明の第１態様、及び第２態様のキャビネットに使用する外側シェルである。 本発明の第４態様の温度制御キャビネットの製造方法は、前面を有する外側シ ェルを形成し、この前面の平面から外方にずれているパネルを設け、内部容器を 形成し、外側シェルと内部容器とを相互の関係に組み立て、外側シェルと内部容 器との間に形成された空間に熱絶縁材料を充填することを特徴とする。 このようにして本発明によれば、制御できる安定した温度帯域を有するキャビ ネットの熱効率を向上させることができ、このキャビネットは、周囲温度に関せ ず所定温度を維持するよう関連する熱ポンプによって温度制御される帯域を画成 する容積ｖ₁の内部容器と、この内部容器を包囲する外側シェルと、この外側シ ェルと内部容器との間に介挿した熱遮蔽材料とを具え、制御できる安定した温度 帯域を有するほぼ立方体のキャビネットにおいて、外側シェルの周端縁の寸法が ｌ，ｂ，及びｈである時、プレス等の手段により外側シェルの前面の少なくとも 一部を膨張させることにより外側シェルと内部容器との間に制限した容積ｖ₂が ｛（ｌ×ｂ×ｈ）−ｖ₁｝の値を超過していることを特徴とする。 本発明の第５態様のキャビネットは、内部容器と、外側シェルと、これ等内部 容器、及び外側シェルの問に挾んだ熱絶縁材料とを具え、制御できる安定した温 度を内部に維持するキャビネットにおいて、外側シェルの少なくとも一部に、こ の外側シェルの残部から外方にずれたパネルを設けたことを特徴とする。 このようなキャビネットの利点は、組立中にキャビネットを取り扱う装置とキ ャビネットとの間に、キャビネットの外側シェルの周端縁部によって接触点を生 ずることと、包装が変化せず、既存の包装用環状体を使用でき、外側シェルの高 くなったパネルの表面部の下側に絶縁体の増大した容積を収容することができる ことである。 添付図面を参照して例として本発明の実施例を説明する。 第１図は本発明箱形フリーザーの第１実施例の上方、及び側方から見た線図的 斜視図である。 第２図は第１図の箱形フリーザーの縮尺した線図的横断正面図である。 第３図は本発明箱形フリーザーの第２実施例の上方、及び側方から見た線図的 斜視図である。 第４図は本発明箱形フリーザーの第３実施例の上方、及び側方から見た線図的 斜視図である。 第５図は本発明箱形フリーザーの第４実施例の上方、及び側方から見た線図的 斜視図である。 第６図は本発明箱形フリーザーの第５実施例の上方、及び側方から見た線図的 斜視図である。 第７図は本発明箱形フリーザーの第６実施例の上方、及び側方から見た線図的 斜視図である。 第１図、及び第２図に本発明の第１実施例の箱形フリーザーユニット５ａを示 し、このユニットは圧縮機ユニット（図示せず）を収容する空間２０ａを画成す る横隔壁１５ａを有する鋼板外側体、即ちシェル１０ａを具える。外側体１０ａ 内に、アルミニウム板の内部容器２５ａを設け、この内部容器を冷凍コイル３０ ａによって包囲する。コイル３０ａを接着テープ（図示せず）によって内部容器 ２５ａに保持する。この接着テープによってコイル３０ａと容器２５ａとを包囲 し、内方に向くテープの面と外方に向く容器２５ａの面との間にコイル３０ａを 挟むようにする。コイル３０ａと圧縮機ユニットとによって熱ポンプ装置を形成 する。 外側シェル１０ａと内部容器２５ａとの間に空間３５ａを設ける。成型プラス チック部材４０ａを使用し、容器２５ａとシェル１０ａとの最上端縁間で空間３ ５ａの最上端をシールする。 空間３５ａにポリウレタンフォーム４５ａのような熱絶縁材料を充填する。こ の熱絶縁材料は熱絶縁体として作用すると共に、容器２５ａとシェル１０ａとの 対向面への接合体として作用し、ユニット５ａの構造体の一部を形成する。 蝶番付き蓋４６ａをユニット５ａの頂部に正常に設け、内部容器２５ａに接近 可能に蓋をするようにする。 この実施例では、本願人が現在製造している通常の３．８立方フィートの容量 を有する「アイス・チェフ（Ice Chef）」（商標名）の箱形フリーザーの場合と 同様に、外側シェル１０ａを水平横断面で見てほぼ方形にする。従ってシェル１ ０ａは前面５０ａと、第１側面５５ａと、第２側面６０ａと、後面７０ａとを有 する。 第１図、及び第２図から明らかなように、本発明のこの実施例によるユニット ５ａにおいては、第１側面５５ａ、第２側面６０ａ、及び前面５０ａにそれぞれ 第１パネル７５ａ、第２パネル８０ａ、及び第３パネル８５ａを設ける。第１段 部９０ａによって第１パネル７５ａを一体に第１側面５５ａに連結し、製造中、 シェル１０ａをプレスすることによって第１パネル７５ａと第１段部９０ａとを 形成する。製造中同様に形成される第２段部９５ａと第３段部１００ａとによっ て第２パネル８０ａ、第３パネル８５ａを第２側面６０ａ、前面５０ａに同様に それぞれ一体に連結する。 第１パネル７５ａは大きさこそ小さいが第１側面５５ａとほぼ同一の形状であ る。従って、第１パネル７５ａの周端縁は第１側面５５ａの対応する周端縁から ほぼ１０ｍｍ〜１００ｍｍ離れている。第２パネル８０ａ、第３パネル８５ａも 同様の形状、寸法である。更に、段部９０ａ、９５ａ、１００ａは、ほぼ５ｍｍ 〜１５ｍｍ、好ましくは８ｍｍ〜１０ｍｍの範囲だけ段を形成している。 パネル７５ａ、８０ａ、８５ａを設けることによって外側シェル１０ａと内部 容器２５ａとの間の空間３５ａの容積を増大し、従って使用し得る熱絶縁体４５ ａの量を増大ずる。これにより、フリーザーユニット５ａによって消費する電力 の１０％〜２０％を節約することができる。シリカのような代わりの一層熱絶縁 性が高い材料を使用すれば、更に高い電力効率が得られる。 フリーザーユニット５ａの製造に関連する製造設備の高価な再整備の必要性を 除去し、フリーザーユニットの包装を変更する必要も除去して、しかもこのよう な節約が得られる。また、本発明のユニット５ａの包装は、「パネル」を設けな いユニットの包装と同一であるから、同数のユニットを輸送することができる。 従って、輸送コストが増大することはない。 第１図から明らかなように、パネル７５ａ、８０ａ、８５ａに文字、又はその 他のグラフィック題材を設けることができる。文字、又はグラフィック題材をパ ネル７５ａ、８０ａ、８５ａに例えば画くことができ、又はパネル７５ａ、８０ ａ、８５ａに適切に接着したポスターに文字、又はグラフィック題材を設けても よい。従来の平坦な側面を有するユニットに比較して、パネル７５ａ、８０ａ、 ８５ａによってこれ等の文字、又はグラフィック題材のための一層広いスペース を提供することができ、営利に使用されるフリーザー５ａに一層注目を集める広 告スペースを提供することができる。このことは、製造業者がそのブランド名、 又は商標をドリンククーラーの前面、及び側面に設け、例えば売店、スポーツ施 設等でソフトドリンク製造業者の製品を配置して、顧客がその製造を迅速に区別 することができるように、ドリンククーラーとして本発明を使用する場合、この ことは特に重要である。 ドリンククーラーとして使用する場合、本発明には強靭にした透明プラスチッ ク蓋４６ａを設けることができる。 第３図〜第７図に、本発明の第２実施例〜第６実施例の箱形フリーザーユニッ ト５ｂ〜５ｆを示し、第１図に示す第１実施例と同一の部分には第１図と同一の 符号から「ａ」を除去して代わりに「ｂ」から「ｆ」を付して示した。 第３図〜第７図に示す実施例は第１図の実施例とほぼ同一であるが、相違して いるのはパネル７５ｂ、８０ｂ、８５ｂ〜７５ｆ、８０ｆ、８５ｆの形状が異な ることである。特に、第５図〜第７図のユニット５ｄ〜５ｆはキッチンユニット 等のドアに類似して見えるように特別に構成したパネルを有し、例えば設備した 台所に統一された設計外観を提供することができる。 ここに説明した本発明の実施例は例として示したに過ぎず、本発明の範囲を限 定するものでない。 特に、消費する電力の２０％〜４０％の範囲のエネルギー節約を期待して、冷 凍ユニット及びドリンククーラーに本発明を適用できることは明らかである。 更に、箱形フリーザー、又は前面開放形フリーザーに、又は冷凍ユニットに本 発明を適用することができる。本発明を前面開放形ユニットに適用する場合には 、ドアに、即ちその前面に「パネル」を設けることができる。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９４年８月１９日 【補正内容】 請求の範囲 １．内部容器と、外側シェルとを具え、その間に熱絶縁材料を挟み、制御できる 安定した温度を内部に維持するキャビネットにおいて、前記外側シェルの前面の 少なくとも一部に、この前面の残部から外方にずれたパネルを設けたことを特徴 とするキャビネット。 ２．ほぼ長方形の側面を有する内部容器と、ほぼ長方形の側面を有する外側シェ ルとを具え、これ等内部容器と外側シエルとの間に熱絶縁材料を挟み、制御でき る安定した温度を内部に維持するキャビネットにおいて、前記外側シェルの前面 の少なくとも一部に、この前面の残部とほぼ同一平面にあってこの前面の残部か ら外方にずれたパネルを設けたことを特徴とするキャビネット。 ３．前記外側シェルの少なくとも一側面の少なくとも一部に、この一側面の残部 から外方にずれた他のパネルを設けた請求の範囲１、又は２に記載のキャビネッ ト。 ４．冷凍機、フリーザー、ドリンククーラーとして、又は適切な制御装置の取付 けによってオーブンとして使用できるようにした上記請求の範囲のいずれか１項 に記載のキャビネット。 ５．箱形である上記請求の範囲のいずれか１項に記載のキャビネット。 ６．前記パネルをこのキャビネットの前面、及び側面とほぼ同一の形状にし、こ のパネルの周端縁を前記前面、及び側面の対応する周端縁に近く配置した上記請 求の範囲のいずれか１項に記載のキャビネット。 ７．前記パネルを前記キャビネットの前記前面、及び側面にほぼ平行に配置した 上記請求の範囲のいずれか１項に記載のキャビネット。 ８．任意適当な形状の段部によって前記パネルを前記前面、及び側面の周端縁に 一体に連結した上記請求の範囲のいずれか１項に記載のキャビネット。 ９．広告のようなグラフィック材料を前記パネルに設けた上記請求の範囲のいず れか１項に記載のキャビネット。 １０．前面とほぼ同一の平面にあるがこの前面から外方にずれているパネルを設 けるための前面を有する外側シェルであって、上記請求の範囲１〜９のいずれか １項に記載のキャビネットに使用する外側シェル。 １１．前面を有する外側シェルを形成し、この前面の平面から外方にずれている パネルを設け、内部容器を形成し、前記外側シェルと前記内部容器とを相互の関 係に組み立て、前記外側シェルと前記内部容器との間に形成された空間に熱絶縁 材料を充填することを特徴とする温度制御キャビネットの製造方法。 １２．周囲温度に関せず所定温度を維持するよう関連する熱ポンプによって温度 制御される帯域を画成する容積ｖ₁の内部容器と、この内部容器を包囲する外側 シェルと、この外側シェルと前記内部容器との間に介挿した熱遮蔽材料とを具え 、制御できる安定した温度帯域を有するほぼ立方体のキャビネットにおいて、前 記外側シェルの周端縁の寸法がｌ，ｂ，及びｈである時、プレス等の手段により 前記外側シェルの前面の少なくとも一部を膨張させることにより前記外側シェル と前記内部容器との間に制限した容積Ｖ₂が｛（ｌ×ｂ×ｈ）−ｖ₁｝の値を超過 していることを特徴とするキャビネット。 １３．内部容器と、外側シェルと、これ等内部容器、及び外側シェルの間に挾ん だ熱絶縁材料とを具え、制御できる安定した温度を内部に維持するキャビネット において、前記外側シェルの少なくとも一部に、この外側シェルの残部から外方 にずれたパネルを設けたことを特徴とするキャビネット。 １４．内部容器と、外側シェルと、これ等内部容器、及び外側シェルの間に挟ん だ熱絶縁材料とを具え、制御できる安定した温度を内部に維持するキャビネット において、前記外側シェルの前面、及び側面の少なくとも一部に、この前面、及 び側面の残部から外方にずれたパネルを設け、このパネルの少なくとも上端縁、 及び下端縁が前記前面、及び側面の対応する端縁に隣接するが合致はしないよう 前記少なくとも一部が前記前面、及び側面をほぼ充たしていることを特徴とする キャビネット。 １５．前記キャビネットの前記前面と各側面とにパネルを設けた請求の範囲１４ に記載のキャビネット。 １６．前記パネルのすべての端縁が前記前面、及び側面の対応する端縁に隣接す るが合致はしないよう配置されている請求の範囲１４、又は１５に記載のキャビ ネット。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．内部容器と、外側シェルとを具え、その間に熱絶縁材料を挟み、制御できる 安定した温度を内部に維持するキャビネットにおいて、前記外側シェルの前面の 少なくとも一部に、この前面の残部から外方にずれたパネルを設けたことを特徴 とするキャビネット。 ２．ほぼ長方形の側面を有する内部容器と、ほぼ長方形の側面を有する外側シェ ルとを具え、これ等内部容器と外側シエルとの間に熱絶縁材料を挟み、制御でき る安定した温度を内部に維持するキャビネットにおいて、前記外側シェルの前面 の少なくとも一部に、この前面の残部とほぼ同一平面にあってこの前面の残部か ら外方にずれたパネルを設けたことを特徴とするキャビネット。 ３．前記外側シェルの少なくとも一側面の少なくとも一部に、この一側面の残部 から外方にずれた他のパネルを設けた請求の範囲１、又は２に記載のキャビネッ ト。 ４．冷凍機、フリーザー、ドリンククーラーとして、又は適切な制御装置の取付 けによってオーブンとして使用できるようにした上記請求の範囲のいずれか１項 に記載のキャビネット。 ５．箱形である上記請求の範囲のいずれか１項に記載のキャビネット。 ６．前記パネルをこのキャビネットの前面、及び側面とほぼ同一の形状にし、こ のパネルの周端縁を前記前面、及び側面の対応する周端縁に近く配置した上記請 求の範囲のいずれか１項に記載のキャビネット。 ７．前記パネルを前記キャビネットへの前記前面、及び側面にほぼ平行に配置し た上記請求の範囲のいずれか１項に記載のキャビネット。 ８．任意適当な形状の段部によって前記パネルを前記前面、及び側面の周端縁に 一体に連結した上記請求の範囲のいずれか１項に記載のキャビネット。 ９．広告のようなグラフィック材料を前記パネルに設けた上記請求の範囲のいず れか１項に記載のキャビネット。 １０．前面とほぼ同一の平面にあるがこの前面から外方にずれているパネルを設 けるための前面を有する外側シェルであって、上記請求の範囲１〜９のいずれか １項に記載のキャビネットに使用する外側シェル。 １１．前面を有する外側シェルを形成し、この前面の平面から外方にずれている パネルを設け、内部容器を形成し、前記外側シェルと前記内部容器とを相互の関 係に組み立て、前記外側シェルと前記内部容器との間に形成された空間に熱絶縁 材料を充填することを特徴とずる温度制御キャビネットの製造方法。 １２．周囲温度に関せず所定温度を維持するよう関連する熱ポンプによって温度 制御される帯域を画成する容積ｖ₁の内部容器と、この内部容器を包囲する外側 シェルと、この外側シェルと前記内部容器との間に介挿した熱遮蔽材料とを具え 、制御できる安定した温度帯域を有するほぼ立方体のキャビネットにおいて、前 記外側シェルの周端縁の寸法がｌ，ｂ，及びｈである時、プレス等の手段により 前記外側シェルの前面の少なくとも一部を膨張させることにより前記外側シェル と前記内部容器との間に制限した容積ｖ₂が｛（ｌ×ｂ×ｈ）−ｖ₁｝の値を超過 していることを特徴とするキャビネット。 １３．内部容器と、外側シェルと、これ等内部容器、及び外側シェルの間に挟ん だ熱絶縁材料とを具え、制御できる安定した温度を内部に維持するキャビネット において、前記外側シェルの少なくとも一部に、この外側シェルの残部から外方 にずれたパネルを設けたことを特徴とするキャビネット。