JPH08502337A - フリーホイールクラッチを有する駆動装置 - Google Patents

フリーホイールクラッチを有する駆動装置

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JPH08502337A JP6502959A JP50295994A JPH08502337A JP H08502337 A JPH08502337 A JP H08502337A JP 6502959 A JP6502959 A JP 6502959A JP 50295994 A JP50295994 A JP 50295994A JP H08502337 A JPH08502337 A JP H08502337A
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Abstract

(57)【要約】 少くとも一つの駆動源(P)を含み、回転及びトルクを受けてこれを伝達する駆動要素(T)と、少くとも一つの変速装置(V)と、回転及びトルクを受ける少くとも一つの従動要素(R)とにより動力を分配供給する駆動装置であり、一つの駆動源(P1)よりの動力を幾つかの従動要素(R1、R2)に分配供給し、若しくは幾つかの駆動源(P1〜P4)よりの動力を一つの従動要素(R)に結合すべく、変速装置(V)は無段階に変速可能なスリップレス型のフリーホイールクラッチ(V)として構成されていることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】 フリーホイールクラッチを有する駆動装置 本発明は、少くとも一つの駆動源を含み、回転及びトルクを受けてこれを伝達 する駆動要素と、少くとも一つの変速装置と、回転及びトルクを受ける少くとも 一つの従動要素とにより動力を分配供給する駆動装置に係わる。 上述の如き駆動装置は例えば車輪と駆動源との間の接続部が連続的に変速可能 な変速機により形成された乗用車の駆動装置として知られている。 一般に、駆動源の駆動軸の如く回転及びトルクを受けてこれを伝達する駆動要 素が中央出力軸の如く回転及びトルクを受ける従動要素に変速装置を介して連結 される必要がある場合には、連結が行われる前に駆動要素の速度を従動要素の速 度に調整し得るよう、流体クラッチ、スリップクラッチ、ギヤボックス、フリー ホイールクラッチ等を設ける必要がある。これらの部材に於ては熱の発生や摩擦 に起因して動力損失が生じることに加えて、これらの部材が設けられない場合に は従動要素の回転速度を速度0より最大値まで無段階に制御することができず、 また駆動要素の回転速度を速度0より変化させることもできない。 本発明の一つの目的は、駆動要素の速度が従動要素の速度とは独立しており、 駆動要素の速度に関係なく従動要素の速度を回転速度0より最大値まで変化させ ることができる駆動装置を提供することである。これらの条件は駆動装置の制御 範囲全体に亘り、即ち回転速度oより最大値まで確保されなければならない。本 発明の他の一つの目的は、すべての駆動要素がいつでもすべての従動要素に駆動 接続される駆動装置、即ち摩擦クラッチ、流体クラッチ、又はこれらと同様の従 来の連結一連結解除クラッチを有しない駆動装置を提供することである。 これらの目的を達成すべく、上述の従来技術の欄に於て説明した型式の駆動装 置は、本発明によれば、一つの駆動源よりの動力を幾つかの従動要素に分配供給 し、若しくは幾つかの駆動源よりの動力を回転及びトルクを受ける一つの従動要 素に結合すべく、変速装置が入力軸及び出力軸を有する無段階に変速可能なスリ ップレス型のフリーホイールクラッチとして構成されており、入力軸には少くと も一対の偏心ディスクが設けられており、偏心ディスクの偏心量は入力軸に組み 込まれた制御装置により作動中に於ても偏心量0の中立位置より最大値まで変更 可能であり、偏心ディスクの偏心方向は互いに逆方向であり、複数個の周辺ユニ ットがピッチ円上に配列されており、ピッチ円は入力軸の中心線と同軸の中心を 有し、作動中に偏心ディスクが揺動する平面内又はその近傍に配置されており、 これらの周辺ユニットは偏心ディスクの一方により揺動するよう駆動されるクラ ンクアームを含み、各周辺ユニットのクランクアームはフリーホイール装置より なる少くとも一つの一方向駆動装置により対応する中間軸及び一定の変速比を有 する変速機を介して出力軸に駆動接続されていることを特徴としている。 かかる駆動装置は、一つの駆動源よりの動力を回転及びトルクを受ける幾つか の従動要素に分配供給することができ、また幾つかの駆動源よりの動力を回転及 びトルクを受ける一つの従動要素に結合することができる。これらのことは、駆 動装置に追加の流体クラッチ、摩擦クラッチ、ギヤボックス、又はこれらと同様 の追加の摩擦源を組み込むことなく達成される。 また無段階に変速可能なスリップレス型のフリーホイールクラッチの作動は摩 擦に基づくものではなく、フリーホイールクラッチ、歯車、及びこれらと同様の 要素の間の確実な係合に基づくものである。従って駆動装置の無段階に変速可能 なスリップレス型のフリーホイールクラッチに於ては、動力が摩擦に起因して熱 として失われることは殆ど生じない。また無段階に変速可能なスリップレス型の フリーホイールクラッチは実質的に騒音を発生しないという利点を有する。 更に無段階に変速可能なスリップレス型のフリーホイールクラッチが設けられ た駆動装置は、例えばフリーホイールクラッチの出力軸がそれに接続された回転 及びトルクを受ける従動要素により回転されるので、フリーホイールクラッチの 出力軸の回転速度がフリーホイールクラッチの入力軸により出力軸に与えられる 回転速度よりも高い場合には、その出力軸に与えられる駆動力がフリーホイール によってフリーホイールクラッチの入力軸に伝達されないという利点を有する。 このことにより、入力軸に接続された駆動源がフリーホイールクラッチの出力軸 に与えられる駆動力によって駆動されることが防止される。 本発明の更に他の一つの特徴によれば、一つの駆動源よりの動力を複数個の従 動要素に分配供給すべく、駆動要素は少くとも二つの無段階に変速可能なスリッ プレス型のフリーホイールクラッチに駆動接続され、クラッチの出力軸はそれぞ れ回転及びトルクを受ける従動要素の一方に直接又は動力伝達可能に接続され、 従動要素の回転速度は相互に独立して制御可能である。かかる構成は、例えば回 転及びトルクを受ける幾つかの従動要素が一つの駆動源より動力を受ける場合に 使用され、この場合には変速過程に於て多量の動力が失われることなく従動要素 の速度を無段階に変速し得ることが必要である。従来はクラッチ及びギヤボック ス又は油圧モータに於ける比較的大きい動力損失を伴うことなくかかる動力の分 配供給を行うことは不可能であった。本発明による動力の分配供給によれば、他 の従動要素の速度を必要に応じて制御しつつ他の一つの従動要素の速度を0に低 減することができる。駆動装置のかかる能力は、例えば幾つかの従動要素が一つ の原動機軸より動力を受けるトラクタや、ギヤボックスを介在させることなく左 右のトラックの速度が相互に独立して制御される戦車の場合に特に有利である。 幾つかの駆動源よりの動力を回転及びトルクを受ける一つの従動要素に結合す べく、本発明の更に他の一つの特徴によれば、複数個の無段階に変速可能なスリ ップレス型のフリーホイールクラッチを並列に接続し、フリーホイールクラッチ の入力軸をそれぞれ対応する駆動源の回転及びトルクを伝達する駆動要素に接続 し、フリーホイールクラッチは、回転及びトルクを受ける一つの従動要素に駆動 接続された出力軸の回転速度が従動要素の所望の回転速度に調整されるよう制御 可能であるようにすることが可能である。 かかる駆動装置によれば、無段階に変速可能なスリップレス型のフリーホイー ルクラッチを介して回転及びトルクを受ける一つの従動要素に接続された回転及 びトルクを伝達する駆動要素を後の段に於て連結することができる。かくして無 段階に変速可能なスリップレス型のフリーホイールクラッチを介して従動要素に 駆動接続された駆動要素を徐々に連結することにより、既に回転駆動されている 従動要素に追加の動力を与えることができる。駆動要素の何れかが静止状態にあ れば、それに接続された無段階に変速可能なスリップレス型のフリーホイールク ラッチの出力軸は自由に回転し、その場合にもフリーホイールクラッチの入力軸 は静止状態を維持する。従ってフリーホイールクラッチに於ては動力損失は殆ど 生じない。 一つの従動要素を必要に応じて各駆動要素により順次駆動することも可能であ る。かくして駆動装置を使用することにより、例えば互いに異なる動力範囲に対 し幾つかの動力源を使用することが可能になる。かかる構成の駆動装置は例えば 船舶のプロペラ駆動装置に使用可能であり、本発明の更に他の一つの特徴によれ ば、駆動源は船舶用タービン又は船舶用原動機であり、回転及びトルクを伝達す る駆動要素は船舶用タービン又は船舶用原動機の出力軸であり、回転及びトルク を受ける一つの従動要素は船舶のプロペラ軸である。 幾つかの動力源を有する現代の船舶用プロペラ駆動装置に於ては、いわゆるS SSクラッチが使用されており、SSSクラッチは遠心力によってラチェット歯 に係合する爪により作動するので、ある限られた一定の速度範囲に於てしか最適 に連結することができない。従ってある一つの駆動源より他の駆動源への切替え はある限られた一定の速度範囲に於てのみ可能である。更にSSSクラッチは切 替え過程のある速度範囲に於てガタガタ音を発生する。 本発明による船舶用プロペラ駆動装置によれば、船舶のプロペラ軸の全速度範 囲に於て駆動源の切替えを行うことができる。従って例えば駆動源の一つが故障 した場合の如き不測の事態に於ては、無段階に変速可能なスリップレス型のフリ ーホイールクラッチを介して他の一つの駆動源によりただちに駆動を継続するこ とができる。偏心ディスクを使用して作動する無段階に変速可能なスリップレス 型のフリーホイールクラッチが殆ど騒音を発生しないことは、特に軍艦のプロぺ ラ駆動装置の場合に非常に重要である。 本発明の更に他の一つの特徴によれば、幾つかの駆動源よりの動力を回転及び トルクを受ける一つの従動要素に結合すべく、駆動装置は、複数個の無段階に変 速可能なスリップレス型のフリーホイールクラッチが直列に接続されており、無 段階に変速可能なスリップレス型のフリーホイールクラッチの出力軸はそれぞれ 次のフリーホイールクラッチの入力軸に接続されており、最後のフリーホイール クラッチの出力軸は回転及びトルクを受ける一つの従動要素に接続されており、 各フリーホイールクラッチの入力軸は回転及びトルクを伝達する少くとも一つの 駆動要素に駆動接続されており、無段階に変速可能なスリップレス型の各フリー ホイールクラッチは、それらの出力軸の回転速度がそれらに駆動接続された回転 及びトルクを伝達する駆動要素の所望の速度に調整されるよう制御可能であるこ とを特徴としている。 かかる構成の駆動装置によれば、少数の軸の如き部材や少数の歯車式変速機又 は他の変速機を用いて幾つかの駆動源を回転及びトルクを受ける一つの従動要素 に接続することができるという利点が得られる。またこのことにより、装置を駆 動する際に打勝たなければならない慣性力が非常に小さくなり、また歯車式変速 機の数が少ないことにより摩擦による動力損失が非常に小さいという利点が得ら れる。またかかる構成の駆動装置によれば、無段階に変速可能なスリップレス型 のフリーホイールクラッチを直線的に配列することができるので、駆動装置が占 有する空間は非常に小さいという利点が得られる。更に無段階に変速可能なスリ ップレス型のフリーホイールクラッチがその入力軸と出力軸とを直結して直接駆 動を行い得るよう構成される場合には、駆動源のうちの一つが故障しても、その 駆動源に対応する入力軸と出力軸とを直結機能により連結することができる。従 って駆動源の故障によりもはや必要ではないフリーホイールクラッチに於て摩擦 損失が生じることを防止することができる。 用途によっては回転及びトルクを受ける従動要素の回転方向を逆転し得ること が好ましい。 このことを達成すべく、本発明の更に他の一つの特徴によれば、少くとも一つ の無段階に変速可能なスリップレス型のフリーホイールクラッチはその出力軸の 回転方向を逆転し得るよう構成される。 直列に接続された無段階に変速可能なスリップレス型のフリーホイールクラッ チに於ては、出力軸が回転及びトルクを受ける従動要素に接続された変速装置の みが逆転可能であればよい。しかし並列に接続されたフリーホイールクラッチの 場合には、回転及びトルクを受ける一つの従動要素に接続された各フリーホイー ルクラッチが逆転可能でなければならない。 本発明の更に他の一つの特徴によれば、回転及びトルクを受ける従動要素の回 転方向の逆転は、回転方向を逆転可能な出力軸を有するフリーホイールクラッチ の各一方向駆動装置が、それらが第一の回転駆動方向及びこれとは反対の第二の 回転駆動方向へ対応する中間軸を駆動し得るよう構成された二方向回転式のフリ ーホイール装置を含んでいることにより、逆転可能であり、一方向駆動装置は出 力軸の回転速度が0であるときにのみ逆転可能であるよう構成されることにより 達成される。 かかる駆動装置は追加の摩擦源を駆動装置に組み込むことなく回転方向を逆転 し得る少くとも一つの従動要素を含んでいる。 米国特許第2,864,259号公報には無段階に変速可能なスリップレス型 のフリーホイールクラッチが記載されている。しかしこの公報には、一つの駆動 源よりの動力が幾つかの従動要素に分配供給され、若しくは幾つかの駆動源より の動力が一つの従動要素に結合される駆動装置に無段階に変速可能なスリップレ ス型のフリーホイールクラッチを使用することは記載されていない。 本発明の利点、即ち高価な摩擦クラッチや流体クラッチを使用することを回避 し、これにより動力損失を最小限に抑え、しかも従動要素の制御範囲を回転速度 0より最大値まで無段階に変化させ得ることは、特に無段階に変速可能なスリッ プレス型のフリーホイールクラッチが動力を分配供給し又は結合する駆動装置に 使用される場合に達成される。 本発明を明瞭にすべく、添付の図を参照して駆動装置の五つの実施例について 説明する。 図1は以下の図に示された駆動装置の一つに使用されてよい無段階に変速可能 なスリップレス型のフリーホイールクラッチの断面図である。 図2は図1の線II−IIに沿う断面図である。 図3は一つの駆動源の動力が動力を受ける幾つかの従動要素に分配供給される 駆動装置の説明図である。 図4は並列に接続された複数個の無段階に変速可能なスリップレス型のフリー ホイールクラッチにより幾つかの駆動源よりの動力が一つの従動要素に結合され る駆動装置の説明図である。 図5は図4に示された原理の実際の適用例の一例を示す説明図である。 図6は図4に示された原理の実際の適用例の他の例を示す説明図である。 図7は直列に接続された複数個の無段階に変速可能なスリップレス型のフリー ホイールクラッチにより幾つかの駆動源よりの動力が回転及びトルクを受ける一 つの従動要素に結合される駆動装置の説明図である。 図面は、少くとも一つの駆動源Pを含み、回転及びトルクを受けてこれを伝達 する駆動要素Tと、少くとも一つの変速装置Vと、回転及びトルクを受ける少く とも一つの従動要素Rとにより動力を分配供給する駆動装置を示している。駆動 装置は、本発明によれば、一つの駆動源P1よりの動力を幾つかの従動要素R1 〜R2に分配供給し(図3参照)、若しくは幾つかの駆動源P1〜P4よりの動 力を回転及びトルクを受ける一つの従動要素Rに結合すべく(図4乃至図7参照 )、変速装置Vが入力軸1及び出力軸9(図1参照)を有する無段階に変速可能 なスリップレス型のフリーホイールクラッチVとして構成されていることを特徴 としている。入力軸1は少くとも一対の偏心ディスク2a、2bを含んでおり、 偏心ディスクの偏心量は入力軸1に組み込まれた制御装置3により作動中に於て も偏心量0の中立位置より最大値まで変更可能であり、偏心ディスク2a、2b の偏心方向は互いに逆方向である。無段階に変速可能なスリップレス型のフリー ホイールクラッチは更にピッチ円S上に配列された複数個の周辺ユニット4a、 4bを含み(図2参照)、ピッチ円Sは入力軸1の中心線H1と同軸の中心を有 し、作動中に偏心ディスク2a、2bが揺動する平面内又はその近傍に配置され ている。各周辺ユニット4には偏心ディスク2a、2bの一方により揺動するよ う駆動されるクランクアーム5が設けられている。各周辺ユニット4のクランク アーム5はフリーホイール装置6よりなる少くとも一つの一方向駆動装置6によ り対応する中間軸7及び一定の変速比を有する変速機8を介して出力軸9に駆動 接続されている。 上述の如き無段階に変速可能なスリップレス型のフリーホイールクラッチを使 用することにより、クラッチやギヤボックス等の追加の摩擦源を駆動装置に組み 込むことなく駆動源や従動要素の数に関する融通性を高くすることができる。更 に無段階に変速可能なスリップレス型のフリーホイールクラッチ自体の内部摩擦 は低い。 図3は、一つの駆動源P1よりの動力を二つの従動要素R1、R2に分配供給 すべく、駆動要素Tが例えば変速比iを有する歯車式の変速機を介して二つの無 段階に変速可能なスリップレス型のフリーホイールクラッチV1、V2に接続さ れ、クラッチV1、V2の出力軸9はそれぞれ回転及びトルクを受ける従動要素 R1、R2の一方に直接又は動力伝達可能に接続され、従動要素R1、R2の回 転速度ω01、ω02は相互に独立して制御可能である駆動装置を示している。動力 の分配供給の適用例として、例えばトラクタ、船舶、ヘリコプタ、幾つかの補助 装置が回転及びトルクを伝達する一つの駆動要素により駆動される他の装置があ る。 図4は四つの駆動源P1〜P4よりの動力を一つの従動要素Rに結合すべく、 複数個の無段階に変速可能なスリップレス型のフリーホイールクラッチV1〜V 4が並列に接続された駆動装置を解図的に示している。フリーホイールクラッチ V1〜V4の入力軸1はそれぞれ対応する駆動源P1〜P4の回転及びトルクを 伝達する駆動要素T1〜T4に接続されている。フリーホイールクラッチV1〜 V4は、回転及びトルクを受ける一つの従動要素Rに駆動接続された出力軸9の 回転速度が従動要素Rの所望の回転速度ω0に調整されるよう制御される。 並列に接続された無段階に変速可能なスリップレス型のフリーホイールクラッ チを有する駆動装置の可能な一つの適用例が図5に示されており、駆動源P1、 P2は船舶用タービン又は船舶用原動機である。回転及びトルクを伝達する駆動 要素は船舶用タービン又は船舶用原動機P1、P2の出力軸T1、T2であり、 回転及びトルクを受ける一つの従動要素は船舶(図示せず)のプロペラSを駆動 するプロペラ軸Rである。無段階に変速可能なスリップレス型のフリーホイール クラッチV1、V2の出力軸9の間の駆動接続部は、フリーホイールクラッチV 1、V2の共通の出力軸9に取り付けられプロペラ軸Rに設けられた歯車11と 噛合するピニオン10を有する歯車式変速機により形成されている。 並列に接続された複数個の無段階に変速可能なスリップレス型のフリーホイー ルクラッチV1〜V4の他の一つの例は図6に示された装置により形成される。 この場合回転及びトルクを受ける従動要素Rは長いコンベアベルト又はチェーン により形成され、コンベアベルト又はチェーンは無段階に変速可能なスリップレ ス型のフリーホイールクラッチV1〜V4の出力軸9に設けられた駆動ローラ1 2により複数の点に於て駆動される。 幾つかの駆動源P1〜P4よりの動力を回転及びトルクを受ける一つの従動要 素Rに結合するための図7に解図的に示された駆動装置は、複数個の無段階に変 速可能なスリップレス型のフリーホイールクラッチV1〜V4が直列に接続され ていることを特徴としている。無段階に変速可能なスリップレス型のフリーホイ ールクラッチV1〜V3の出力軸9はそれぞれ次のフリーホイールクラッチV2 〜V4の入力軸1に接続されており、最後のフリーホイールクラッチV4の出力 軸9は回転及びトルクを受ける一つの従動要素Rに接続されている。フリーホイ ールクラッチV1〜V4の入力軸1は、それぞれ例えば変速比i1〜i4を有する 歯車式変速機又はチェーンホイール式変速機を介して、回転及びトルクを伝達す る少くとも一つの駆動要素T1〜T4に駆動接続されている。無段階に変速可能 なスリップレス型の各フリーホイールクラッチV1〜V4は、それらの出力軸9 の回転速度i2ω2〜i4ω4がそれらに駆動接続された回転及びトルクを伝達する 駆動要素T2〜T4の所望の速度ω2〜ω4に調整されるよう制御される。一連の フリーホイールクラッチV1〜V4を横切る速度が漸次高くなる場合には、即ち i1ω1がi4ω4よりも小さいときには、中間軸7と出力軸9との間の変速機8が オーバドライブの変速比を有する無段階に変速可能なスリップレス型のフリーホ イールクラッチV1〜V4が使用されなければならない。 用途によっては、回転及びトルクを受ける従動要素Rの回転方向を逆転し得る ことが好ましい。回転及びトルクを受ける一つの従動要素Rに駆動接続された並 列接続型のフリーホイールクラッチV1〜V4を有する駆動装置(図4乃至図6 参照)に於ては、従動要素Rの回転方向の逆転は各フリーホイールクラッチV1 〜V4に回転方向を逆転可能な出力軸9を設けることによって達成される。また 直列接続型のフリーホイールクラッチV1〜V4を有する駆動装置(図7参照) に於ては、従動要素Rの回転方向の逆転は最後のフリーホイールクラッチV4の みを出力軸9の回転方向を逆転し得る構造とすることによって達成される。 回転方向を逆転可能な出力軸9を有するフリーホイールクラッチVは逆転可能 な一方向駆動装置6を含んでいる。この目的を達成すべく、逆転可能な一方向駆 動装置6は対応する中間軸7を第一の回転駆動方向及びこれとは反対の第二の回 転駆動方向へ駆動し得るよう構成された二方向回転式のフリーホイール装置を含 んでいる。各一方向駆動装置6はフリーホイールクラッチVの出力軸9の回転速 度が0であるときにのみ逆転可能でなければならない。 本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて種々の 修正が可能であることは明らかであろう。例えば並列接続されたフリーホイール クラッチを介して航行用メインタービン及び横移動用タービンに接続されプロぺ ラ軸の動力の一部が補助装置を駆動するためのフリーホイールクラッチにより使 用される船舶用プロペラ駆動装置の如き一つの駆動装置に於て動力を分配供給し たり動力を結合したりすることができる。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1994年6月22日 【補正内容】 明細書 少くとも一つの無段階に変速可能なスリップレス型の フリーホイールクラッチを含む駆動装置 本発明は請求項1、2、4の前提部分による駆動装置に係わる。 上述の如き駆動装置は無段階に変速可能なスリップレス型のフリーホイールク ラッチが記載されている米国特許第2,864,259号公報より公知である。 しかしこの公報には、一つの駆動源よりの動力が幾つかの従動要素に分配供給さ れる駆動装置、幾つかの駆動源よりの動力が一つの従動要素に結合される駆動装 置、及びこれらの駆動装置の組合せに対し無段階に変速可能なスリップレス型の フリーホイールクラッチを使用することは記載されていない。 一般に、駆動源の駆動軸の如く回転及びトルクを受けてこれを伝達する駆動要 素が中央出力軸の如く回転及びトルクを受ける従動要素に変速装置を介して連結 される必要がある場合には、連結が行われる前に駆動要素の速度を従動要素の速 度に調整し得るよう、流体クラッチ、スリップクラッチ、ギヤボックス、フリー ホイールクラッチ等を設ける必要がある。これらの部材に於ては熱の発生や摩擦 に起因して動力損失が生じることに加えて、これらの部材が設けられない場合に は従動要素の回転速度を速度0より最大値まで無段階に制御することができず、 また駆動要素の回転速度を速度0より変化させることもできない。 本発明の一つの目的は、駆動要素の速度が従動要素の速度とは独立しており、 駆動要素の速度に関係なく従動要素の速度を回転速度0より最大値まで変化させ ることができる駆動装置を提供することである。これらの条件は駆動装置の制御 範囲全体に亘り、即ち回転速度0より最大値まで確保されなければならない。本 発明の他の一つの目的は、すべての駆動要素がいつでもすべての従動要素に駆動 接続される駆動装置、即ち摩擦クラッチ、流体クラッチ、又はこれらと同様の従 来の連結−連結解除クラッチを有しない駆動装置を提供することである。 これらの目的を達成すべく、本発明による駆動装置の第一の実施例は請求項1 の構成を特徴としている。 かかる駆動装置は、一つの駆動源よりの動力を回転及びトルクを受ける幾つか の従動要素に分配供給することができ、また幾つかの駆動源よりの動力を回転及 びトルクを受ける一つの従動要素に結合することができる。これらのことは、駆 動装置に追加の流体クラッチ、摩擦クラッチ、ギヤボックス、又はこれらと同様 の追加の摩擦源を組み込むことなく達成される。 また無段階に変速可能なスリップレス型のフリーホイールクラッチの作動は摩 擦に基づくものではなく、フリーホイールクラッチ、歯車、及びこれらと同様の 要素の間の確実な係合に基づくものである。 従って駆動装置の無段階に変速可能なスリップレス型のフリーホイールクラッチ に於ては、動力が摩擦に起因して熱として失われることは殆ど生じない。また無 段階に変速可能なスリップレス型のフリーホイールクラッチは実質的に騒音を発 生しないという利点を有する。 更に無段階に変速可能なスリップレス型のフリーホイールクラッチが設けられ た駆動装置は、例えばフリーホイールクラッチの出力軸がそれに接続された回転 及びトルクを受ける従動要素により回転されるので、フリーホイールクラッチの 出力軸の回転速度がフリーホイールクラッチの入力軸により出力軸に与えられる 回転速度よりも高い場合には、その出力軸に与えられる駆動力がフリーホイール によってフリーホイールクラッチの入力軸に伝達されないという利点を有する。 このことにより、入力軸に接続された駆動源がフリーホイールクラッチの出力軸 に与えられる駆動力によって駆動されることが防止される。 かかる構成は、例えば回転及びトルクを受ける幾つかの従動要素が一つの駆動 源より動力を受ける場合に使用され、この場合には変速過程に於て多量の動力が 失われることなく従動要素の速度を無段階に変速し得ることが必要である。従来 はクラッチ及びギヤボックス又は油圧モータに於ける比較的大きい動力損失を伴 うことなくかかる動力の分配供給を行うことは不可能であった。本発明による動 力の分配供給によれば、他の従動要素の速度を必要に応じて制御しつつ他の一つ の従動要素の速度を0に低減することができる。 駆動装置のかかる能力は、例えば幾つかの従動要素が一つの原動機軸より動力を 受けるトラクタや、ギヤボックスを介在させることなく左右のトラックの速度が 相互に独立して制御される戦車の場合に特に有利である。 本発明による駆動装置の第二の実施例は請求項2の構成を特徴としている。 かかる駆動装置によれば、無段階に変速可能なスリップレス型のフリーホイー ルクラッチを介して回転及びトルクを受ける一つの従動要素に接続された回転及 びトルクを伝達する駆動要素を後の段に於て連結することができる。かくして無 段階に変速可能なスリップレス型のフリーホイールクラッチを介して従動要素に 駆動接続された駆動要素を徐々に連結することにより、既に回転駆動されている 従動要素に追加の動力を与えることができる。駆動要素の何れかが静止状態にあ れば、それに接続された無段階に変速可能なスリップレス型のフリーホイールク ラッチの出力軸は自由に回転し、その場合にもフリーホイールクラッチの入力軸 は静止状態を維持する。従ってフリーホイールクラッチに於ては動力損失は殆ど 生じない。 一つの従動要素を必要に応じて各駆動要素により順次駆動することも可能であ る。かくして駆動装置を使用することにより、例えば互いに異なる動力範囲に対 し幾つかの動力源を使用することが可能になる。かかる構成の駆動装置は例えば 船舶のプロペラ駆動装置に使用可能であり、本発明の更に他の一つの特徴によれ ば、駆動源は船舶用タービン又は船舶用原動機であり、回転及びトルクを伝達す る駆動要素は船舶用タービン又は船舶用原動機の出力軸であり、回転及びトルク を受ける一つの従動要素は船舶のプロペラ軸である。 幾つかの動力源を有する現代の船舶用プロペラ駆動装置に於ては、いわゆるS SSクラッチが使用されており、SSSクラッチは遠心力によってラチェット歯 に係合する爪により作動するので、ある限られた一定の速度範囲に於てしか最適 に連結することができない。従ってある一つの駆動源より他の駆動源への切替え はある限られた一定の速度範囲に於てのみ可能である。更にSSSクラッチは切 替え過程のある速度範囲に於てガタガタ音を発生する。 本発明による船舶用プロペラ駆動装置によれば、船舶のプロペラ軸の全速度範 囲に於て駆動源の切替えを行うことができる。従って例えば駆動源の一つが故障 した場合の如き不測の事態に於ては、無段階に変速可能なスリップレス型のフリ ーホイールクラッチを介して他の一つの駆動源によりただちに駆動を継続するこ とができる。偏心ディスクを使用して作動する無段階に変速可能なスリップレス 型のフリーホイールクラッチが殆ど騒音を発生しないことは、特に軍艦のプロぺ ラ駆動装置の場合に非常に重要である。 本発明による駆動装置の第三の実施例は請求項4の構成を特徴としている。 かかる構成の駆動装置によれば、少数の軸の如き部材や少数の歯車式変速機又 は他の変速機を用いて幾つかの駆動源を回転及びトルクを受ける一つの従動要素 に接続することができるという利点が得られる。またこのことにより、装置を駆 動する際に打勝たなければならない慣性力が非常に小さくなり、また歯車式変速 機の数が少ないことにより摩擦による動力損失が非常に小さいという利点が得ら れる。またかかる構成の駆動装置によれば、無段階に変速可能なスリップレス型 のフリーホイールクラッチを直線的に配列することができるので、駆動装置が占 有する空間は非常に小さいという利点が得られる。更に無段階に変速可能なスリ ップレス型のフリーホイールクラッチがその入力軸と出力軸とを直結して直接駆 動を行い得るよう構成される場合には、駆動源のうちの一つが故障しても、その 駆動源に対応する入力軸と出力軸とを直結機能により連結することができる。従 って駆動源の故障によりもはや必要ではないフリーホイールクラッチに於て摩擦 損失が生じることを防止することができる。 本発明による駆動装置の第四の実施例は請求項5の構成を特徴としている。か かる駆動装置によれば、請求項1による駆動装置及び請求項2乃至4による駆動 装置の両方の利点が得られる。かかる駆動装置は、並列に接続されたフリーホイ ールクラッチを介して航行用メインタービン及び横移動用タービンに接続された 船舶用プロペラのための駆動装置であって、プロペラ軸の動力の一部が補助装置 を駆動するために一つのフリーホイールクラッチを介して取り出される駆動装置 として使用可能である。 用途によっては回転及びトルクを受ける従動要素の回転方向を逆転し得ること が好ましい。 このことを達成すべく、本発明の更に他の一つの特徴によれば、少くとも一つ の無段階に変速可能なスリップレス型のフリーホイールクラッチはその出力軸の 回転方向を逆転し得るよう構成される。 直列に接続された無段階に変速可能なスリップレス型のフリーホイールクラッ チに於ては、出力軸が回転及びトルクを受ける従動要素に接続された変速装置の みが逆転可能であればよい。しかし並列に接続されたフリーホイールクラッチの 場合には、回転及びトルクを受ける一つの従動要素に接続された各フリーホイー ルクラッチが逆転可能でなければならない。 本発明の更に他の一つの特徴によれば、回転及びトルクを受ける従動要素の回 転方向の逆転は、回転方向を逆転可能な出力軸を有するフリーホイールクラッチ の各一方向駆動装置が、それらが第一の回転駆動方向及びこれとは反対の第二の 回転駆動方向へ対応する中間軸を駆動し得るよう構成された二方向回転式のフリ ーホイール装置を含んでいることにより、逆転可能であり、一方向駆動装置は出 力軸の回転速度が0であるときにのみ逆転可能であるよう構成されることにより 達成される。 かかる駆動装置は追加の摩擦源を駆動装置に組み込むことなく回転方向を逆転 し得る少くとも一つの従動要素を含んでいる。 請求の範囲 1. 少くとも一つの駆動源を含み、回転及びトルクを伝達する駆動要素と、回 転及びトルクを受ける少くとも一つの従動要素と、入力軸(1)及び出力軸(9 )を有する少くとも一つの無段階に変速可能なスリップレス型のフリーホイール クラッチとにより動力を分配供給する駆動装置であって、前記入力軸(1)には 少くとも一対の偏心ディスク(2a、2b)が設けられており、前記偏心ディス クの偏心量は前記入力軸(1)に組み込まれた制御装置(3)により作動中に於 ても偏心量0の中立位置より最大値まで変更可能であり、前記偏心ディスク(2 a、2b)の偏心方向は互いに逆方向であり、複数個の周辺ユニット(4)がピ ッチ円(S)上に配列されており、前記ピッチ円(S)は前記入力軸(1)の中 心線(H1)と同軸の中心を有し、作動中に前記偏心ディスク(2a、2b)が 揺動する平面内又はその近傍に配置されており、各周辺ユニット(4)は前記偏 心ディスク(2a、2b)の一方により揺動するよう駆動されるクランクアーム (5)を含み、各周辺ユニット(4)の前記クランクアーム(5)はフリーホイ ール装置(6)よりなる少くとも一つの一方向駆動装置(6)により対応する中 間軸(7)及び一定の変速比を有する変速機(8)を介して前記出力軸(9)に 駆動接続された駆動装置に於て、一つの駆動要素(T1)を有するーつの駆動源 (P1)と、複数個の従動要素(R1、R2)と、対応する複数個の前記無段階 に変速可能なスリップレス型のフリーホイールクラッチとを有し、前記駆動要素 (T1)は前記対応する複数個の無段階に変速可能なスリップレス型のフリーホ イールクラッチ(V1、V2)の前記入力軸に駆動接続されており、前記クラッ チ(V1、V2)の出力軸(9)はそれぞれ回転及びトルクを受ける前記従動要 素(R1、R2)の一つに直接又は動力伝達可能に接続されており、前記従動要 素(R1、R2)の回転速度(ω01、ω02)は相互に独立して制御可能であるこ とを特徴とする駆動装置。 2. 少くとも一つの駆動源を含み、回転及びトルクを伝達する駆動要素と、回 転及びトルクを受ける少くとも一つの従動要素と、入力軸(1)及び出力軸(9 )を有する少くとも一つの無段階に変速可能なスリップレス型のフリーホイール クラッチとにより動力を分配供給する駆動装置であって、前記入力軸(1)には 少 くとも一対の偏心ディスク(2a、2b)が設けられており、前記偏心ディスク の偏心量は前記入力軸(1)に組み込まれた制御装置(3)により作動中に於て も偏心量0の中立位置より最大値まで変更可能であり、前記偏心ディスク(2a 、2b)の偏心方向は互いに逆方向であり、複数個の周辺ユニット(4)がピッ チ円(S)上に配列されており、前記ピッチ円(S)は前記入力軸(1)の中心 線(H1)と同軸の中心を有し、作動中に前記偏心ディスク(2a、2b)が揺 動する平面内又はその近傍に配置されており、各周辺ユニット(4)は前記偏心 ディスク(2a、2b)の一方により揺動するよう駆動されるクランクアーム( 5)を含み、各周辺ユニット(4)の前記クランクアーム(5)はフリーホイー ル装置(6)よりなる少くとも一つの一方向駆動装置(6)により対応する中間 軸(7)及び一定の変速比を有する変速機(8)を介して前記出力軸(9)に駆 動接続された駆動装置に於て、複数個の駆動源(P1〜P4)と、回転及びトル クを受ける一つの従動要素(R)と、対応する複数個の無段階に変速可能なスリ ップレス型のフリーホイールクラッチ(V1〜V4)とを有し、前記フリーホイ ールクラッチ(V1〜V4)の入力軸(1)はそれぞれ対応する駆動源(P1〜 P4)の回転及びトルクを伝達する駆動要素(T1〜T4)に接続されており、 前記フリーホイールクラッチ(V1〜V4)は、その出力軸(9)の回転速度( ω0/i1〜ω0/i4)が回転及びトルクを受ける前記従動要素(R)の所望の回 転速度(ω0)に調整されるよう制御可能であることを特徴とする駆動装置。 3. 請求項2の駆動装置において、駆動源(P1,P2)が舶用タービン、あ るいは舶用モータであり、駆動する回転/トルク伝達要素(T1,T2)が舶用 タービンあるいは舶用モータの出力軸であり、駆動されて回転/トルクを受ける ひとつの要素(R)が舶用プロペラ軸であることを特徴とする駆動装置。 4. 少くとも一つの駆動源を含み、回転及びトルクを伝達する駆動要素と、回 転及びトルクを受ける少くとも一つの従動要素と、入力軸(1)及び出力軸(9 )を有する少くとも一つの無段階に変速可能なスリップレス型のフリーホイール クラッチとにより動力を分配供給する駆動装置であって、前記入力軸(1)には 少くとも一対の偏心ディスク(2a、2b)が設けられており、前記偏心ディス クの偏心量は前記入力軸(1)に組み込まれた制御装置(3)により作動中に於 て も偏心量0の中立位置より最大値まで変更可能であり、前記偏心ディスク(2a 、2b)の偏心方向は互いに逆方向であり、複数個の周辺ユニット(4)がピッ チ円(S)上に配列されており、前記ピッチ円(S)は前記入力軸(1)の中心 線(H1)と同軸の中心を有し、作動中に前記偏心ディスク(2a、2b)が揺 動する平面内又はその近傍に配置されており、各周辺ユニット(4)は前記偏心 ディスク(2a、2b)の一方により揺動するよう駆動されるクランクアーム( 5)を含み、各周辺ユニット(4)の前記クランクアーム(5)はフリーホイー ル装置(6)よりなる少くとも一つの一方向駆動装置(6)により対応する中間 軸(7)及び一定の変速比を有する変速機(8)を介して前記出力軸(9)に駆 動接続された駆動装置に於て、複数個の駆動源(P1〜P4)と、回転及びトル クを受ける一つの従動要素(R)と、対応する複数個の無段階に変速可能なスリ ップレス型のフリーホイールクラッチ(V1〜V4)とを有し、前記フリーホイ ールクラッチ(V1〜V4)は直列に接続されており、前記フリーホイールクラ ッチ(V1〜V3)の出力軸(9)はそれぞれ次のフリーホイールクラッチ(V 2〜V4)の入力軸(1)に接続されており、最後のフリーホイールクラッチ( V4)の出力軸(9)は回転及びトルクを受ける前記一つの従動要素(R)に接 続されており、各フリーホイールクラッチ(V1〜V4)の入力軸(1)は回転 及びトルクを伝達する対応する一つの駆動要素(T1〜T4)に駆動接続されて おり、前記無段階に変速可能なスリップレス型のフリーホイールクラッチ(V1 〜V4)は、それらの出力軸(9)の回転速度(i2ω2〜i4ω4)がそれらに駆 動接続された回転及びトルクを伝達する前記駆動要素(T2〜T4)の所望の速 度(ω2〜ω4)に調整されるよう制御可能であることを特徴とする駆動装置。 5. 請求項1の駆動装置と請求項2乃至4の駆動装置との組合せを含む駆動装 置。 6. 請求項1乃至5の何れかの駆動装置に於て、少くとも一つの無段階に変速 可能なスリップレス型のフリーホイールクラッチ(V1〜V4)はその出力軸( 9)の回転方向を逆転し得るよう構成されていることを特徴とする駆動装置。 7. 請求項6の駆動装置に於て、回転方向を逆転可能な出力軸(9)を有する フリーホイールクラッチ(V1〜V4)の一方向駆動装置(6)は、それらが第 一の回転駆動方向及びこれとは反対の第二の回転駆動方向へ対応する中間軸(7 )を駆動し得るよう構成された二方向回転式のフリーホイール装置(6)を含ん でいることにより、逆転可能であり、前記一方向駆動装置(6)は前記出力軸( 9)の回転速度が0であるときにのみ逆転可能であることを特徴とする駆動装置 。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CZ,DE,DK,ES,FI,GB,H U,JP,KP,KR,KZ,LK,LU,MG,MN ,MW,NL,NO,NZ,PL,PT,RO,RU, SD,SE,SK,UA,US,VN 【要約の続き】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 少くとも一つの駆動源を含み、回転及びトルクを受けてこれを伝達する駆 動要素と、少くとも一つの変速装置と、回転及びトルクを受ける少くとも一つの 従動要素とにより動力を分配供給する駆動装置に於て、一つの駆動源(P1)よ りの動力を幾つかの従動要素(R1〜R2)に分配供給し、若しくは幾つかの駆 動源(P1〜P4)よりの動力を回転及びトルクを受ける一つの従動要素(R) に結合すべく、前記変速装置(V)は入力軸(1)及び出力軸(9)を有する無 段階に変速可能なスリップレス型のフリーホイールクラッチとして構成されてお り、前記入力軸(1)には少くとも一対の偏心ディスク(2a、2b)が設けら れており、前記偏心ディスクの偏心量は前記入力軸(1)に組み込まれた制御装 置(3)により作動中に於ても偏心量0の中立位置より最大値まで変更可能であ り、前記偏心ディスク(2a、2b)の偏心方向は互いに逆方向であり、複数個 の周辺ユニット(4)がピッチ円(S)上に配列されており、前記ピッチ円(S )は前記入力軸(1)の中心線(H1)と同軸の中心を有し、作動中に前記偏心 ディスク(2a、2b)が揺動する平面内又はその近傍に配置されており、各周 辺ユニット(4)は前記偏心ディスク(2a、2b)の一方により揺動するよう 駆動されるクランクアーム(5)を含み、各周辺ユニット(4)の前記クランク アーム(5)はフリーホイール装置(6)よりなる少くとも一つの一方向駆動装 置(6)により対応する中間軸(7)及び一定の変速比を有する変速機(8)を 介して前記出力軸(9)に駆動接続されていることを特徴とする駆動装置。 2. 請求項1の駆動装置に於て、一つの駆動源(P1)よりの動力を複数個の 従動要素(R1、R2)に分配供給すべく、前記駆動要素(T1)は少くとも二 つの無段階に変速可能なスリップレス型のフリーホイールクラッチ(V1、V2 )に駆動接続されており、前記クラッチ(V1、V2)の出力軸(9)はそれぞ れ回転及びトルクを受ける前記従動要素(R1、R2)の一方に直接又は動力伝 達可能に接続されており、前記従動要素(R1、R2)の回転速度(ω01、ω02 )は相互に独立して制御可能であることを特徴とする駆動装置。 3. 請求項1の駆動装置に於て、幾つかの駆動源(P1〜P4)よりの動力を 回転及びトルクを受ける一つの従動要素(R)に結合すべく、複数個の無段階に 変速可能なスリップレス型のフリーホイールクラッチ(V1〜V4)が並列に接 続されており、前記フリーホイールクラッチ(V1〜V4)の入力軸(1)はそ れぞれ対応する駆動源(P1〜P4)の回転及びトルクを伝達する駆動要素(T 1〜T4)に接続されており、前記フリーホイールクラッチ(V1〜V4)は、 回転及びトルクを受ける前記一つの従動要素(R)に駆動接続された前記出力軸 (9)の回転速度(ω0/i1〜ω0/i4)が前記従動要素(R)の所望の回転速 度(ω0)に調整されるよう制御可能であることを特徴とする駆動装置。 4. 請求項3の駆動装置に於て、前記駆動源(P1、P2)は船舶用タービン 又は船舶用原動機であり、回転及びトルクを伝達する前記駆動要素(T1、T2 )は前記船舶用タービン又は船舶用原動機の出力軸であり、回転及びトルクを受 ける前記一つの従動要素(R)は船舶のプロペラ軸であることを特徴とする駆動 装置。 5. 請求項1の駆動装置に於て、幾つかの駆動源(P1〜P4)よりの動力を 回転及びトルクを受ける一つの従動要素(R)に結合すべく、複数個の無段階に 変速可能なスリップレス型のフリーホイールクラッチ(V1〜V4)が直列に接 続されており、前記無段階に変速可能なスリップレス型のフリーホイールクラッ チ(V1〜V3)の出力軸(9)はそれぞれ次のフリーホイールクラッチ(V2 〜V4)の入力軸(1)に接続されており、最後のフリーホイールクラッチ(V 4)の出力軸(9)は回転及びトルクを受ける前記一つの従動要素(R)に接続 されており、各フリーホイールクラッチ(V1〜V4)の入力軸(1)は回転及 びトルクを伝達する少くとも一つの駆動要素(T1〜T4)に駆動接続されてお り、前記無段階に変速可能なスリップレス型のフリーホイールクラッチ(V1〜 V4)は、それらの出力軸(9)の回転速度(i2ω2〜i4ω4)がそれらに駆動 接続された回転及びトルクを伝達する前記駆動要素(T2〜T4)の所望の速度 (ω2〜ω4)に調整されるよう制御可能であることを特徴とする駆動装置。 6. 請求項1乃至5の何れかの駆動装置に於て、少くとも一つの無段階に変速 可能なスリップレス型のフリーホイールクラッチ(V1〜V4)はその出力軸( 9)の回転方向を逆転し得るよう構成されていることを特徴とする駆動装置。 7. 請求項6の駆動装置に於て、回転方向を逆転可能な出力軸(9)を有する フリーホイールクラッチ(V1〜V4)の一方向駆動装置(6)は、それらが第 一の回転駆動方向及びこれとは反対の第二の回転駆動方向へ対応する中間軸(7 )を駆動し得るよう構成された二方向回転式のフリーホイール装置(6)を含ん でいることにより、逆転可能であり、前記一方向駆動装置(6)は前記出力軸( 9)の回転速度が0であるときにのみ逆転可能であることを特徴とする駆動装置 。
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