JPH08502326A - シガレット・フィルター・トウ及びその製法 - Google Patents

シガレット・フィルター・トウ及びその製法

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JPH08502326A JP6509105A JP50910594A JPH08502326A JP H08502326 A JPH08502326 A JP H08502326A JP 6509105 A JP6509105 A JP 6509105A JP 50910594 A JP50910594 A JP 50910594A JP H08502326 A JPH08502326 A JP H08502326A
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Abstract

(57)【要約】 長さ方向の曲げ線を有するメルトブロー・ウェブを加熱条件下に引っ張り、曲げ線に沿って微細ひだを形成することにより、シガレット・フィルター又はフィルター・ロッドを製造するに適したメルトブローによるトウが得られる。好ましくは、引っ張られ加熱されたトウは電界の中を通されトウ・ファイバーに電荷が与えられる。

Description

【発明の詳細な説明】 シガレット・フィルター・トウ及びその製法 発明の技術的分野 本発明は一般的に熱可塑性樹脂、特にポリオレフィンから作られるシガレット ・フィルターに関する。或る面においては、本発明はメルトブローにより得られ るウェブによって作られるシガレット・フィルターに関する。もう一つの面にお いては、本発明はフィルター、特にシガレット・フィルターの製造に有用なトウ (tow)に関する。さらに別の面においては、本発明は静電気的電荷を有するト ウの製造方法に関する。発明の背景 メルトブローによる製品は典型的な平均直径において約1乃至15ミクロンを 有する微細寸法の熱可塑性繊維の無作為集合体から成る或るタイプの不織材料で ある。これらの製品はウェブ、シリンダー、又はロービングの形で得られ、無作 為に集められたファイバーの孔径が小さいので特に良好なフィルターを与える。 しかしながら、メルトブローにより得られる材料から作られるシガレット・フ ィルターは従来あまり成功しなかった。シガレット・フィルターに必要な小さな シリンダー状であり望ましい濾過性や硬さなどの物理的特性を有する不織繊維を 製造することが困難であった。現在、メルトブローによるウェブを用いたフィル ターの製造はバッチとして包装され得る短い長さのウェブに限られている。また 、メルトブローによるウェブから作られるロッドは軟らかく端部にくぼみがある 。米国特許第3,595,245号はポリプロピレンのメルトブローシガレット・フィル ターを開示している。このフィルターは円形のメルトブロー・ダイによって作ら れるロービングの形をしている。円形のダイは高価であり、操作が難しい。さら に、これはシガレット・フィルターに必要な品質を有するフィルターを常に与え るとは限らない。これらの理由により、円形ダイから作られるメルトブロー・ロ ービングのシガレット・フィルターはそれ程の商業的利用が得られなかった。 メルトブロー・ロービングの他にも不織材料からシガレット・フィルターを製 造しようとする努力が払われてきた。 米国特許第3,346,682号は薄いポリマーのシートから作られるシガレット・フ ィルターを開示している。このシートはカレンダーにかけられテープ状に細断さ れる。次いで、各テープはバルクにまとめられ、シガレット・フィルターに適し た形に集束される。 米国特許第3,888,610号はシガレット・フィルターとして有用な不織ロービン グを形成する方法を開示する。これは個別のノズルから作られる。 米国特許第4,059,121号は不織ポリマー・ファイバーの集塊を詰め込んだフィ ルターの小円板部分について開示している。 カナダ特許第841,368号はアクリロニトリルの微細繊維から作ったシガレット ・フィルターを開示している。この繊維はアクリロニトリルの溶液から溶剤を蒸 発させ、ポリマーを凝固させて作る。 米国特許第3,444,863号及び第3,704,192号はシガレット・フィルターとして有 用なスプレー紡糸によるフィラメントを開示している。このフィラメントは直径 が10乃至60ミクロンの範囲であり、その通気性は各フィラメントの直径が大 きく変化することに依存している。 米国特許第4,579,130号は2種の熱可塑性樹脂の溶融混合物を押し出してファ イバー状にし、次いでこれらのファイバーを撚り合わせ及び/又は捲縮する技術 を開示している。次いで、撚り合わせられたファイバーはフィルター・ロッドに 成形される。 欧州特許出願第88103071.2号(公告第0330709号)及び台湾特許出願第7710656 8号は、それぞれシガレット・フィルターとしてのメルトブロー成形によるウェ ブの使用を開示している。メルトブロー・ウェブはウェブからロッドへの変形の 際に加熱状態で延伸されることなく、単にガーニチャー(garniture)を通して 引き出すだけである。 米国特許第4,189,511号は圧力降下と濾過性との間のバランスを得るために繊 維状マトリックス中の破砕したフィルムの破片を利用する。 米国特許第5,025,815号はフィルターのバルク性を得るために、トウをフィブ リル化したシガレット・フィルターを開示している。 これらの特許の多くは、特に米国特許第4,189,511号は濾過性と圧力降下と の間のバランスの問題に取り組んでいる。例えば、非常にきつく詰まったフィル ターは比較的高い圧力降下によってはじめて効果的な濾過が得られるので、喫煙 者はフィルターを通して煙を吸うことが困難になる。従って、シガレット・フィ ルターは比較的低い圧力降下で効果的な濾過が得られなければならない。本発明の概略 本発明の方法はシガレット・フィルターの製造に用いる従来装置で処理するこ とのできるトウの製造に関する。簡単に述べると、この方法は次の工程を有する 。 (a)熱可塑性樹脂のメルトブロー・ウェブであって長手方向に伸びており横 方向に間隔を置いた曲げ線が形成されたものを選ぶ。 (b)ウェブを加熱下に引っ張って(i)長手方向に延伸し、(ii)一般に曲げ 線の所で長手方向に伸びる微細なひだを生ぜしめ、(iii)ウェブを横方向に収 縮させてトウを形成する。 (c)トウを、好ましくは張力下において冷却する。トウは後の処理のために 容器に入れておくか、或いはさらにライン上で処理してロッド・フィルターを作 る。トウは可撓性があり長持ちし頑丈であり、容易に高密度で詰め込むことがで き、高速度で処理することができる。トウをシガレット・フィルターに加工処理 するに当たっては、従来型のシガレット・フィルター製造機械(即ち、ガーニチ ャーやトランペット(trumpet))を使用することができる。 トウは、その独特な性質のために、デクーフル(DeCoufle)の使用するS型折 り畳み技術のみならず実質的にあらゆるタイプのロッド成形装置に使用すること ができる。 一つの実施態様においては、トウから作るロッド・フィルターに所望の物理的 特性を与えるためにガーニチャー又はトランペットの上流において加熱下にさら に引っ張られる。したがって、この実施態様のトウは、部分的に、即ち不十分に 引っ張られた状態でシガレット・フィルター製造ラインに送られるので、ライン での最終的引っ張り工程において、そのラインの生産条件およびその製品の製造 条件にトウを適応させることができる。最初の加熱下の引っ張りは高度包装ファ クター(密度)でトウ包装を行い高速度最終処理によりフィルター・ロッドを製 造することを可能にするために望ましい工程である。 特に好ましい実施態様においては、トウは静電気的電荷が与えられる。静電気 的にトウに電荷を与える方法は暖かい温度、或いは高温度で、即ちトウが加熱工 程の後、それほど冷却しない前に、行われるのが望ましい。 本発明により製造されるトウは可撓性があり頑丈で、容易に高密度で充填する ことができ、従来のロッド成形ラインにより作ることができる。このトウから作 られるロッド乃至フィルターは他のMDロッドやフィルターに比較して非常に高 い硬さと濾過性を有しており、特に静電気的電荷が与えられている。図面の簡単な説明 第1図は本発明に使用され得るメルトブロー・ウェブの斜視図であり、ウェブ 中の長手方向の曲げ線を模式的に図示している。 第2図はメルトブロー・ラインにおいてメルトブロー・ファイバーを収集して ウェブを形成するためのコレクター・スクリーンの縦断面図である。 第3図は第1図と同様な図であり、機械方向に対して或る角度をなした曲げ線 のパターンを示している。 第4図はメルトブロー・ウェブからトウを作る装置の側面図である。 第5図は第4図に示された装置の平面図である。 第6A、6B、及び6C図は第4及び5図に示された装置を通過するウェブの 経時的状態を示す断面図であり、ウェブが加熱下で引っ張られるに伴い微細ひだ が成形される順序を示している。 第7図はシガレット成形ラインの簡略化された側面図であり、トウをシガレッ ト・フィルター又はフィルター・ロッドに加工処理する工程を示している。 第8図は第7図に示すラインの平面図である。 第9図はメルトブロー・ウェブから十分に引っ張られたトウを作るラインの平 面図である。 第10図は第9図に示すラインの側面図である。 第11図は本発明に従って製造したシガレット・フィルターの斜視図である。 第12図はメルトブロー・トウに静電気的電荷を付与する装置の側面図である 。好ましい実施態様の説明 好ましい実施態様においては、本発明の方法は加熱条件下でメルトブロー・ウ ェブを引っ張り微細なひだを形成しこれを固定する工程を有する。次いで、微細 ひだを与えられたトウはシガレット・フィルターにするための後の処理のために 貯蔵されるか、或いは同じ生産ライン上で従来型のロッド形成装置により処理さ れる。 本発明の一つの実施態様における工程では、従来型のシガレット・フィルター ・ライン上で処理する前に、又はその処理と同時に、トウを追加的に引っ張り、 フィルター・プラグの直径当たり圧力降下等のような所望の性質が与えられる。 本発明の最も広い観点から見ると、シガレット・フィルターを成形する方法は 、(a)加熱条件下で不織ウェブを或る程度(不十分に)又は十分に引っ張って トウを形成し、(c)引っ張られたトウをシガレット・フィルタ一又はロッド形 成ラインに通してフィルター又はフィルター・ロッドを作る工程を含有する。ト ウを或る程度引っ張る場合には、使用されているラインの条件に合うよう、処理 中にさらに引っ張り、トウを「微調整」してロッドを作ることができる。 上述のように、或る程度又は十分に引っ張られたウェブは、これをロッドに変 形する前に、電場を通して処理され、そのファイバーに静電気的電荷を与えるこ とが好ましい。 貯蔵及びその後の処理に適当な性質を有するトウを製造するために、先駆物質 としてのウェブは一定の性質を有し、処理が制御条件下で行われることが必要で ある。これらの本発明の重要な面について、電荷を与える工程を含めて、以下に 述べる。先駆物質としてのウェブ 先駆物質としてのメルトブロー・ウェブはメルトブロー方法により製造される 。この方法は熱可塑性樹脂を狭い間隔をおいて整列した一連のオリフィスから押 し出して一列のフィラメント列を作り、その際シート状に吹きつけられる高温の 空気が両側からフィラメントに接触してこれに引っ張り力を加え、フィラメント を微細化し(例えば平均直径1乃至15ミクロン、好ましくは2−12ミクロン )、最も好ましくは3−10ミクロンになるように引っ張る。フィラメントは移 動コ レクター上に集められて無作為に絡み合ったファイバーよりなる一体化されたウ ェブを形成する。また、ファイバーは或る程度接触により相互に接着し、このこ とがウェブに強度を加える。メルトブロー・ウェブの製造方法及び装置は公知の 文献に開示されており、これらの文献には米国特許番号第4,818,463号及び3,978 ,185号を含んでいる。これらの特許をここに援用して本明細書の一部とする。本 明細書においては「フィラメント」と「ファイバー」とは置換可能に用いられる 。 先駆物質としてのウェブを作るのに使用される熱可塑性樹脂はポリオレフィン (ポリエチレン、ポリプロピレン、これらのコポリマー、ターポリマーを含む) 、ポリエステル、ナイロン、EVA、エラストマー、ポリアミト、ポリスチレン 、ポリトリフルオロクロロエチレン、及びこれらの混合物を含む。好ましい樹脂 はポリプロピレン、ポリエチレン及び高級ポリオレフィンのファミリーのホモポ リマー及びコポリマーを含むポリオレフィンである。最も好ましい樹脂はエチレ ンとプロピレンのホモポリマー及びコポリマーである。ポリエチレンはLDPE 、HDPEN、LLDPE及び非常に低い密度のポリエチレンを含む。メルトブ ローに最もよく使用される樹脂はポリプロピレンである。メルトブローに用いら れる樹脂の溶融流量(MFR)及び分子量(MW)は当業者によく知られている 。ポリプロピレン及びプロピレンコポリマーでMFRが35(230℃で2.7 kgの条件による)のものは特に本発明での使用に適している。 本発明に使用される先駆物質としてのウェブは、好ましくは公称8mm直径の フィルターの場合、次のような性質を有することが望ましい。 上記の性質は曲げ線を除いてはメルトブロー・ウェブの公知のものである。こ こで用いられる用語「曲げ線」はウェブの長さに沿って縦に伸びる線又は細長い 部分(或いはその長さ方向の部分)であって下記の引っ張り工程に伴い形成され る微細ひだの位置を予め定める。 第1図に示されるように、ロール11から(又は、図示されていないが、直接 メルトブロー・ダイから)供給される不織ウェブ10は点線12で示される狭い 間隔で配置された複数個の曲げ線を有する。曲げ線12の数は広い範囲で変化し 得、幾つかのファクターに依存して定められるが、好ましくはウェブの幅のイン チ当たり15乃至30の曲げ線が与えられる。 曲げ線12は刻み目や溝を付けたり、その他の機械的手段によりウェブ10上 に弱い部分や薄い部分を設けたりして、所定の場所に曲げをもたらすことにより ウェブ10上に設けることができ、微細ひだを形成し得るものである。しかしな がら、好ましくは、曲げ線12はウェブの製造中に、送られてくるファイバーを 集めてウェブの形状にするコレクターの表面の形状や構造に従って形成される。 第2図において、コレクター13は端部部材15、16に取り付けられた回転 スクリーン14を有する。スクリーン14は横方向に配置されたワイヤ18に編 み合わされた周方向に伸びるワイヤ17を有する。ウェブ10がスクリーン14 上に集積される時に空気19がスクリーン14を通過し、番号21で図示される ように、端部部材を通って排出される。空気は通常真空吸引により排気されるの で、ウェブ10はある程度スクリーン14上に圧縮される。ウェブ10はスクリ ーン14の形状に従って交互に(21のような)頂部及び(22のような)谷部 を形成する。これらの頂部と谷部とはウェブ10がコレクターから剥がされロー ル11状に巻かれた後にもウェブ10中に或る程度残存する。頂部21と谷部2 2は第2図に示されるように種々の曲げ線12の位置を決定する。第2図に示さ れる頂部21の2倍の曲げ線12が設けられることに注目されたい。これは頂部 と谷部とは隣接ワイヤ17間で反対向きになっているからである。従来型のスク リーンの場合のように、横方向のワイヤ18を通して編み合わされた波状に配置 された周方向のワイヤ17は交互に横方向ワイヤ18の上と下を通る。隣接 するワイヤ17は特定横方向ワイヤ18に対してお互いに反対側に位置する。 典型的なスクリーン14は1インチ当たり15から35の周方向ワイヤ17と 1インチ当たり5から30の横方向ワイヤ18を有する。ワイヤは典型的には0 .005から0.020インチの直径を有する。典型的なコレクター・スクリー ン14によって作られた曲げ線12は目で見てすぐ判るものではないかもしれな いがが、実際に存在しており、下記のように微細ひだを形成するための曲げ線の 位置を決定する。 曲げ線12の位置の変形としては、螺旋状に角度をなして配置されたワイヤや 、曲げ線12を第3図に示すように一定の角度になるように設ける手段の使用が ある。しかしながら、これらの曲げ線12はウェブ10の機械方向にその主な方 向成分を有する。第3図の曲げ線12がウェブ10の長手方向の軸線に対して有 する角度は、好ましくは0度から10度である。トウの製造 トウはウェブ10を加熱条件下で引っ張り、微細ひだを形成し、このひだを熱 により固定されることにより製造され得る。以下に詳細に述べるように、ウェブ 10をトウ10Aに変形する装置は、(a)不織ウェブ10を一般に平面的な配 置になるように供給する手段、(b)ウェブの中間部分を加熱する加熱装置、及 び(c)ウェブを加熱装置を通して引っ張る手段を含有する。トウ10Aは貯蔵 又は輸送のために圧縮可能な袋等の容器に充填される。これに代わる手段として 、トウ10Aは生産ラインに設けられたロッド又はフィルター形成装置により直 接ロッド又はフィルターに形成される。 第4図に示されるように、不織ウェブのロール11が遊びローラー27及び駆 動ローラー28を介して装置のフレーム26に取り付けられている。遊びローラ ー27はロール11の下部表面に当接する。適当な減速歯車(図示せず)を有す る可変速度電動モーターがローラー28を駆動し、それによりローラー28がロ ーラー27を駆動し、ロール11の回転を制御する。これによりウェブロール1 1からのウェブ10の供給速度が制御される。ウェブ10はロール11から供給 され、遊びローラー29を回って運ばれる。遊びローラー29はその両端がシャ フト30によりフレーム26にジャーナル軸受けされている。ウェブ10は 遊びローラー29を回った後に加熱装置23を通過し、さらに反対方向に回転す るローラー対24、25の間を通過する。このローラー対の一方は駆動されてウ ェブ10をロール11から遊びローラー29を回ってそして加熱装置23を通し て引っ張る。図示のように、フレーム26は装置の各部分を支持する。 加熱装置23はハウジング31を有し、ハウジング31はスロット状の入り口 32とスロット状の出口33を有し、ウェブ10はこれらの入り口及び出口を通 過する。ウェブ10の上方及び下方に設けられた加熱空気導入口34、35及び 排気口36、37が加熱空気をウェブ10に接触させる。かくて加熱空気はウェ ブ10の両側を加熱する。加熱装置内のウェブ10の温度は使用される熱可塑性 樹脂の如何による。熱可塑性樹脂の軟化点以上の温度が必要であるが、ウェブの 結着性が維持できないような温度に達してはならない。ウェブ温度の上限は少な くとも5℃、好ましくは10℃で使用熱可塑性樹脂の融点より低い温度である。 加熱装置23の内部には邪魔板38を設けることができ、これによりハウジング 31内の加熱空気の分散を確保し、ウェブの均一な引っ張りを確保する。ウェブ 10の上方で加熱装置出口33の直後に位置する扇風機40はウェブを冷却する 。 第5図はウェブ10が反対方向に回転するローラー24、25の作用によりロ ーラー29上を通り加熱装置23を通過する状態を平面図として示す。ウェブが オーブンを通過するに伴いウェブに微細ひだが形成される状態が第6A、6B、 及び6C図に示される。これらは第5図の6A、6B、及び6Cの位置に置ける ウェブ10の断面図である。 第6A図において、ウェブ10がローラー29上を通過するときは実質的に平 面状である。しかし、前述のように、波状のウェブ10の頂部21及び谷部22 により定められる曲げ線12(例えばスクリーン・ワイヤによりウェブ上に設け られる凹凸)を有する。ウェブ10が加熱装置23を通して引っ張られる際に、 反対方向に回転するローラー24、25を、ウェブ10がロール11から供給さ れる速度(V1)を超える速度(V2)で駆動することによりウェブ10に引っ張 り力を働かせる。加熱装置23中でウェブ10に加えられる熱は熱可塑性樹脂の ファイバーを軟化させる。これと引張りの作用とがウェブ10を横方向に収縮さ せ、第6B図に示される微細ひだ39(曲げ線12に沿って曲げられている)を 形成させる。微細ひだ39はウェブ10の厚さの約1.2乃至2.0倍の増幅度 に達する。最初は第6A図の示される曲げ線12の隣接頂部間の間隔よりも小さ い隣接頂部間の間隔を有するが、ウェブ10が加熱装置23を通過する際に継続 的に引っ張られるので、ウェブ10の幅は第6B及び6C図に示すように狭くな り、微細ひだ39は閉じつつあるアコーディオンの蛇腹のように相互に圧縮され る。 微細ひだ39を形成して加熱装置23から出て行く圧縮されたウェブは扇風機 40(第3図)により冷却され、又は単に放冷され、これにより微細ひだ39が 固定されトウ10Aが形成される。微細ひだ39は最終的にはウェブ10の厚さ の1.2から10倍、好ましくは1.2から5倍、最も好ましくは1.5から5 倍の増幅度(a)を有する。トウ10Aは反対方向に回転するローラー24、2 5間のニップ(最も狭い部分)を通過した後は、同じライン上でさらに処理され るか、容器20に送られ、そこでトウは層状に折り畳まれ、圧縮、貯蔵、運搬の 準備の処理を受ける。トウ10Aは可撓性で強靭であり、耐久性を有し、頑丈で ある。したがって、これを取り扱って容器20に包装することが可能である。こ のように容器に詰められるトウは一般に容器内に無作為に扇状折り畳みで入れて 、最初に入れたものを最後に取り出す要領で取り扱えばよい。 引っ張り速度比(V2/V1)がウェブ10を狭くし微細ひだ39の形成を生じ させることに注目しなければならない。機械方向(MD)におけるファイバーの 配向や伸長も同時に生じ、これによりトウの機械方向のテナシティを高める。こ の要因の故にトウをベール(bale)形態で利用し、且つ高速度で利用することが 可能となる。 トウ10Aは次の性質によって特徴付けられる。 先駆物質のウェブに対するMDテナシティの改善:≧50% 先駆物質のウェブに対する嵩密度の改善:≧50% 破断点伸び:1−5% トウ10Aの製法は若干の変数を含んでいる。その中で最も重要なものを以下 に広い範囲、好ましい範囲、及び最も好ましい範囲別に示す。 広い範囲 好ましい範囲 最も好ましい範囲 引張り速度比 (V2/V1) 1.1-3.0 1.2-2.0 1.3-1.6 空気温度 (℃) 90-160 120-150 135-145 幅の比 (W1/W2) 1.15:1-4:1 1.3:1-31 1.6:1- 2.5:1 空気の温度と加熱装置23内の滞留時間の組み合せ並びに加熱装置の設計がウ ェブの温度に影響することに注目しなければならない。しかしながら、加熱装置 の出口でのウェブの温度は一般に加熱装置の温度より0乃至5℃低い。 最終生成物は十分に又は或る程度引っ張られたトウであり、これは容易に詰め 込むことができ、貯蔵され、そして取り扱えるだけでなく、以下に記載するよう な従来的シガレット・フィルター製造装置に容易に適用できる。トウのシガレット・フィルターへの加工処理 既に述べたように、本発明により製造する十分に引っ張られたトウの特に有利 な特徴は従来型のシガレット・フィルター又はロッド製造装置を用いてトウを加 工処理できることである。また、トウを十分に引っ張る代わりに或る程度だけ引 っ張り、後に2回目の引張りを行いトウに「微調整」を施し、それによってトウ をフィルター又はフィルター・ロッドに変形するために望ましい規格の条件を満 足させることができる。現場の作業ではトウ10Aは一つの場所で、メルトブロ ー・ライン上において又は別に前述のようにメルトブローにより成形し巻き上げ たウェブを用いて製造することができる。次いで、トウ10Aは貯蔵され他の場 所に運搬されてシガレット・フィルター製造装置により処理を受けることができ る。 不十分に引っ張られたトウを処理する時は、ラインはトウ10Aをさらに引っ 張るための手段を有し、これをシガレット・フィルター又はロッドに変形する。 この工程は第7及び8図に示す装置により行うことができる。図示するように、 容器20内に納められた不十分に引っ張られ、ひだが設けられたトウ10Aは容 器から取り出され反対方向に回転するローラー41、42、加熱装置43、反対 方向に回転する第2のローラー対44、45を通り、トランペット又はガーニチ ャー49に送られる。加熱装置43とローラー44、45間のニップとの間にウ ェブ冷却扇風機58を使用することができる。 トウ10Aは反対方向に回転するローラー41、42間のニップを通して送ら れ、一般的に平面的な状態に、各微細ひだが平行して位置するように、配置され る。加熱装置43は高温空気加熱装置23と一般的構造が同様であり、空気導入 口47と排気口48を有する。トウ10Aは反対方向に回転するローラー44、 45間のニップを一般的に平面的な状態で通過する。また、反対方向に回転する ローラー44、45間のニップから出てくるトウ10Aは狭い空間49(例えば トランペット又はガーニチャー)に向けて収束し、ロッド又はフィルター10B として排出される。トウをトランペット又はガーニチャー49を通して引っ張る ためにロッド10Bに作用する回転ベルト又はローラーが用いられる。反対方向 に回転するローラー44、45のニップとガーニチャーとの間においてウェブが 横方向に圧縮されて本発明と同じ発明者による米国特許第5,053,066号に記載さ れたところとほぼ同様な方法で大きなひだと微細ひだが形成される。 第7及び8図に図示された方法に用いられる変数は反対方向に回転するローラ ー41、42のニップを通過するトウ10Aの速度(V1)、反対方向に回転す るローラー44、45のニップを通過するトウの速度(V2)、及び加熱装置4 3内の空気の温度である。 速度比(V2/V1)はトウ10Aに加えられる追加的引張りの程度を決定する 。これは勿論幾つかのファクターに依存するが、一般的にはトウに対する全引張 り力の10乃至50%は作業のこの段階において生ずる。したがって、トウ10 Aの形成中部分的に引っ張るときのトウの引張り速度比が1.2から1.5であ るときは、加熱装置43おいて加えられる追加的引っ張りは1.02乃至1.5 である。加熱装置43はトウ10Aを熱可塑性樹脂の軟化点以上の温度まで加熱 する必要がある。 ガーニチャー49が使用される実施態様において、ロール51から引き出され る紙50がガーニチャー49に供給され、公知の方法によってシガレット・フィ ルターを被覆するのに使用される。 最終的なシガレット・フィルターは、ロッドの形状であれ紙で被覆されている 場合であれ、不織ウェブからロッド又は紙巻きのフィルターに形成された無作為 のひだの束を含んでいる。ひだは無作為に束ねられてシリンダー状を形成し、シ リンダー軸に関して一般的に縦方向に伸びている。ひだの形状とバルク形成によ るひだの内部のファイバーの配列は濾過と圧力降下と硬さの間に必要なバランス を与える。バルク形成されたウェブのロービング内に煙の成分が拡散し得るが、 フィルターを通しての空気の流れは一般的に長手方向に伸びるひだと平行である 。微細ひだはウェブにバルク性を付与し、それによりたばこの煙がフィルター内 を長手方向に通過するに当たっての通路を与える。第11図は本発明により製造 されたトウから形成されたシガレット・フィルターを示す。 「Sフォールド(S fold)」技術を用いる機械のような、他のフィルター・ロ ッド製造機械も(a)トウを広げ、(b)長手方向に整った態様で層を形成するよ うにトウを扇状に折り畳み、(c)ガーニチャーに送ってシリンダー状に成形し 紙で被覆するに先立って扇状に折り畳んだ堆積体を「S」フォールドする工程に もトウ10Aを用いることができる。そのような「S」フォールドされたフィル ターの場合、微細ひだを有するトウは整然とした態様で重ね合わされ(積み重ね られ)、微細ひだはフィルター・ロッドを通して一般的に軸方向の流路を与える 。他の実施態様 ロールから送られてくる先駆物質としてのウェブを用いる代わりに、先駆物質 としてのウェブはメルトブロー・コレクターから直接引っ張って、上述のように 加工することができる。 公知のシガレット・フィルター製造装置に適した不織メルトブロー・ウェブか らトウを製造するもう一つの実施態様は米国特許第5,053,066号に記載された方 法によってフィルター・ロッドを製造すること(この特許の記載をここに援用し 本明細書の一部とする。)及びこのようにして作られたフィルター・ロッドを広 げて緩く束ねられたトウを形成することを含み、このトウは冷却される。この方 法は第9及び10図に示す装置によって行うことができる。図示するように、ウ ェブ50が米国特許第5,053,066号に記載された要領でトランペット51を 通して引っ張られ、シガレット・フィルター・ロッド52が形成される。次いで 、ロッド52はスプレッダー53を通され、そこでロッドは緩く束ねられたウェ ブ54に広げられる。ロッド52とウェブ54は反対方向に回転するベルト55 、56の使用によりトランペット51及びスプレッダー53を通して引っ張られ る。トウ10Aは、スプレッダー53から出た後に扇風機57によって冷却され る。次いで、トウ54は反対方向に回転するベルト55、56を通り、容器58 に入れられ、貯蔵及び運搬に供される。前述のように、トウは公知のシガレット ・フィルター・ラインのガーニチャーの中に直接送り込まれることができる。広 げられたトウは上流の処理工程で与えられた曲げ線を維持しており、ガーニチャ ーを通して処理される間に微細ひだの構造が繰り返され、第11図に示されるフ ィルターと同様なフィルターが形成される。このフィルターは紙60によって包 まれた、束ねられたトウ10Aを有する。実際、トウ10Aをフィルターに変形 する工程の如何にかかわらず、最終的なシガレット・フィルターは一般的に第1 1図に示されたとおりであり、微細ひだが一般的に矢印66で示される煙の移動 方向に伸びている。 スプレッダー53は空気スプレッダーであってよい。この場合にはトウを通す 小さなギャップに入ってくる空気がトウを一般的に平面的な形状になるように仕 向ける。 もう一つの実施態様はフィルター・ロッドの加工処理を別個の工程とする方法 を含んでいる。例えば、フィルター・ロッドは米国特許第5,083,066号の方法に よって製造され容器内に収納される。後に、別個のラインでフィルター・ロッド 52がスプレッダー53を通して処理されてトウに変形され、シガレット・フィ ルター製造装置を通して直接処理されるか、後日の処理のために容器59に収納 される。電荷の付与 もう一つの望ましい実施態様では電荷付与装置を用いてトウ10Aに電荷を与 えてエレクトレットを製造する。エレクトレットはポリマー成分中に電荷を維持 し、ファイバーの付近に恒久的な電界を形成する。第12図に模式的に示される ように、電荷付与電極61、62の形をした装置が加熱装置23(又は43)の 出口付近に設けられる。電極61、62は電極間隔センチメートル当たり約1K VDC乃至約5KVDCの直流電圧を有し、同一又は反対の極性を有する。電極 は長い断面円形の金属棒で、軸方向に間隔を置いて設けられた一連のポイント6 6を有し、ウェブ10の全幅を横切って伸びる。電極61、62はウェブ10の 上方及び下方に少なくとも1/4インチ、好ましくは1/2乃至3インチの間隔 を置いて設けられる。大抵の応用例の場合、各電極の電圧源は5乃至25KVで ある。ペンシルバニア州ハットフィールドのシムコ(SIMCO)の販売する高 電圧電源はこの電源として有効である。電荷付与帯域と冷却帯域とを分離するた めにカーテン又は壁63、64が設けられ得る。 電荷付与帯域とローラー24、25との間に扇風機65を設けてウェブを冷却 することができる。 本発明における電荷付与工程の新規な特徴は加熱延伸されたメルトブローによ るウェブに電荷が付与されることと電荷付与がウェブに接触しない電極によって 行われることである。また、電荷付与が応力下に(例えば反対方向に回転するロ ーラー24、25のニップを通過する前に)行われることが望ましい。 ウェブの電荷付与はウェブがまだ熱いか少なくとも温かい内に(即ち、加熱装 置23中のウェブの温度より5℃乃至50℃低い温度、好ましくは10℃乃至4 0℃低い温度にあるときに)行う。ウェブの温度は少なくとも110℃なければ ならない。一つの例では、加熱装置23から約125℃の温度で出てくるトウ1 0が5KVDC/CMの電界により電荷を付与され、ロッドに成形され急速に7 0℃より低い温度に冷却された。ロッド内の帯電したトウは帯電していないメル トブローによるフィルターに比して濾過効率が35%も大きく、家庭用の超軽量 セルローズアセテート・フィルターに比して131%も大きかった。11か月貯 蔵後、このトウは0.1マイクロメーターの直径のNaClの浸透度(penetrat ion measure)が帯電していないトウの91%に比して71%であった。湿度に 対するトウの帯電安定性はトウを湿潤剤含有の沸騰蒸留水に1分間浸漬させて測 定する。乾燥したサンプルは帯電したフィルター・ロッドでは69%、帯電して いないロッドでは88%の微粒子浸透値(particulate penetrationvalue)を示 した。 テストによればプロピレンのホモポリマー及びコポリマーの電荷付与に対する 熱の効果が顕著であることを示す。ウエブは110乃至165℃、最も好ましく は135乃至150℃に加熱し、上述のように電界を通過させる。実施例 先駆物質としてのウェブで次の性質を有するものを選んだ。 熱可塑性樹脂 ポリプロピレン 平均繊維直径 4.5ミクロン 基本重量 0.38 oz.lyd2 厚さ 5ミル 幅 33インチ 先駆物質としてのウェブは本発明の方法により加熱下に引っ張られ、トウを形 成した。この工程の条件は次のとおりであった。 V2/V1 1.40 オーブン温度、℃ 145 トウの幅、インチ 18 電荷付与棒、間隔(cm) 5(SIMCO) 極性、上/下 −+ 電圧(直流) 15KV/15KV 次いで、トウは公知のシガレット・フィルター製造機械(型式:Molins、PMII )に通され、紙で包まれたフィルター・ロッドを形成した。ロッドは1インチの 長さに切断され、テストにより、捕捉された全微粒子の重量を測定した。 テスト(各サンプルについて3回)の結果の平均値は次のとおりであった。一 つのサンプルは前述のように電荷を付与され、2番目のサンプルは電荷を与えら れなかった。 フィルター効率 f%) 電荷が与えられていないフィルター 56.7 電荷が与えられたフィルター 76.3 他のテストを行ったところ、引っ張られたウェブを加熱条件下で(即ち、加熱 装置から出てくるウェブが室温にまで冷却する前に)帯電させると、電荷の効果 が濾過効率たけでなく電荷保持時間についても増大することが判った。 加熱ウェブの場合に改善された帯電の効果が得られる理由は充分に解明されて いないが、熱い又は温かいファイバーの場合には電界の中において電子がファイ バーの中に深く侵入し、温度が低下すると電子がファイバーの分子構造の中に捕 捉されると考えられる。このことは特にポリプロピレンの場合によく該当するよ うに考えられる。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1994年10月12日 【補正内容】 WO第91/17297号はウェブから作られた不織フィルターで、軸方向にバルク状 に嵩張ったひだが設けられたものを開示している。ひだは配向された縦方向のフ ァイバーと交差するファイバーとから成る。嵩張りは主たるひだ中に設けられた 二次的なひだと交差ひだによって与えられる。不織ウェブは直径1乃至10ミク ロンのファイバーを含有する。ウェブはビーティング(beating)を施されトラ ンペットを通して引っ張られるうちにファイバーに機械方向の配向が与えられる 。二次的なひだはウェブがトランペットを通して引っ張られる際に無作為に形成 される。また、この文献は不織ライン・コレクター・スクリーン上の特殊なパタ ーンがウェブ表面上に刻み目の線を作り、微細ひだ折り畳み位置を予め定める。 刻み目の線は横方向にずれた長さ方向の線を形成することを開示する。しかしな がら、この文献はフィルターの性能に対して重要な影響を与えるファクター、即 ち与えられたウェブ寸法に対する長さ方向の線の最適数、ウェブ幅の単位当たり 微細ひだの数、形成される微細ひだの増幅度等については何等の開示もない。本発明の概略 本発明の方法はシガレット・フィルターの製造に用いる従来装置で処理するこ とのできるトウの製造に関する。簡単に述べると、この方法は次の工程を有する 。 (a)熱可塑性樹脂のメルトブロー・ウェブであって長手方向に伸びており横 方向に間隔を置いた曲げ線が形成されたものを選ぶ。 (b)ウェブを加熱下に引っ張って(i)長手方向に延伸し、(ii)一般に曲げ 線の所で長手方向に伸びる微細なひだを生ぜしめ、(iii)ウェブを横方向に収 縮させてトウを形成する。 (c)トウを、好ましくは張力下において冷却する。トウは後の処理のために 容器に入れておくか、或いはさらにライン上で処理してロッド・フィルターを作 る。トウは可撓性があり長持ちし頑丈であり、容易に高密度で詰め込むことがで き、高速度で処理することができる。トウをシガレット・フィルターに加工処理 するに当たっては、従来型のシガレット・フィルター製造機械(即ち、ガーニチ ャーやトランペット(trumpet))を使用することができる。 トウは、その独特な性質のために、デクーフル(DeCoufle)の使用するS型折 り畳み技術のみならず実質的にあらゆるタイプのロッド成形装置に使用すること ができる。 一つの実施態様においては、トウから作るロッド・フィルターに所望の物理的 特性を与えるためにガーニチャー又はトランペットの上流において加熱下にさら に引っ張られる。したがって、この実施態様のトウは、部分的に、即ち不十分に 引っ張られた状態でシガレット・フィルター製造ラインに送られるので、ライン での最終的引っ張り工程において、そのラインの生産条件およびその製品の製造 条件にトウを適応させることができる。最初の加熱下の引っ張りは高度包装ファ クター(密度)でトウ包装を行い高速度最終処理によりフィルター・ロッドを製 造することを可能にするために望ましい工程である。 特に好ましい実施態様においては、トウは静電気的電荷が与えられる。静電気 的にトウに電荷を与える方法は暖かい温度、或いは高温度で、即ちトウが加熱工 程の後、それほど冷却しない前に、行われるのが望ましい。 本発明により製造されるトウは可撓性があり頑丈で、容易に高密度で充填する ことができ、従来のロッド成形ラインにより作ることができる。このトウから作 られるロッド乃至フィルターは他の機械方向ロッドやフィルターに比較して非常 に高い硬さと濾過性を有しており、特に静電気的電荷が与えられている。図面の簡単な説明 第1図は本発明に使用され得るメルトブロー・ウェブの斜視図であり、ウェブ 中の長手方向の曲げ線を模式的に図示している。 第2図はメルトブロー・ラインにおいてメルトブロー・ファイバーを収集して ウェブを形成するためのコレクター・スクリーンの縦断面図である。 第3図は第1図と同様な図であり、機械方向に対して或る角度をなした曲げ線 のパターンを示している。 第4図はメルトブロー・ウェブからトウを作る装置の側面図である。 第5図は第4図に示された装置の平面図である。 第6A、6B、及び6C図は第4及び5図に示された装置を通過するウェブの 経時的状態を示す断面図であり、ウェブが加熱下で引っ張られるに伴い微細ひだ が成形される順序を示している。 第7図はシガレット成形ラインの簡略化された側面図であり、トウをシガレッ ト・フィルター又はフィルター・ロッドに加工処理する工程を示している。 第8図は第7図に示すラインの平面図である。 第9図はメルトブロー・ウェブから十分に引っ張られたトウを作るラインの平 面図である。 第10図は第9図に示すラインの側面図である。 第11図は本発明に従って製造したシガレット・フィルターの斜視図である。 第12図はメルトブロー・トウに静電気的電荷を付与する装置の側面図である 。好ましい実施態様の説明 好ましい実施態様においては、本発明の方法は加熱条件下でメルトブロー・ウ ェブを引っ張り微細なひだを形成しこれを固定する工程を有する。次いで、微細 ひだを与えられたトウはシガレット・フィルターにするための後の処理のために 貯蔵されるか、或いは同じ生産ライン上で従来型のロッド形成装置により処理さ れる。 本発明の一つの実施態様における工程では、従来型のシガレット・フィルター ・ライン上で処理する前に、又はその処理と同時に、トウを追加的に引っ張り、 フィルター・プラグの直径当たり圧力降下等のような所望の性質が与えられる。 本発明の最も広い観点から見ると、シガレット・フィルターを成形する方法は 、(a)加熱条件下で不織ウェブを或る程度(不十分に)又は十分に引っ張って トウを形成し、(b)引っ張られたトウをシガレット・フィルター又はロッド形 成ラインに通してフィルター又はフィルター・ロッドを作る工程を含有する。ト ウを或る程度引っ張る場合には、使用されているラインの条件に合うよう、処理 中にさらに引っ張り、トウを「微調整」してロッドを作ることができる。 上述のように、或る程度又は十分に引っ張られたウェブは、これをロッドに変 形する前に、電場を通して処理され、そのファイバーに静電気的電荷を与えるこ とが好ましい。 貯蔵及びその後の処理に適当な性質を有するトウを製造するために、先駆物質 としてのウェブは一定の性質を有し、処理が制御条件下で行われることが必要で ある。これらの本発明の重要な面について、電荷を与える工程を含めて、以下に 述べる。先駆物質としてのウェブ 先駆物質としてのメルトブロー・ウェブはメルトブロ一方法により製造される 。この方法は熱可塑性樹脂を狭い間隔をおいて整列した一連のオリフィスから押 し出して一列のフィラメント列を作り、その際シート状に吹きつけられる高温の 空気が両側からフィラメントに接触してこれに引っ張り力を加え、フィラメント を微細化し(例えば平均直径1乃至15ミクロン、好ましくは2−12ミクロン )、最も好ましくは3−10ミクロンになるように引っ張る。フィラメントは移 動コ レクター上に集められて無作為に絡み合ったファイバーよりなる一体化されたウ ェブを形成する。また、ファイバーは或る程度接触により相互に接着し、このこ とがウェブに強度を加える。メルトブロー・ウェブの製造方法及び装置は公知の 文献に開示されており、これらの文献には米国特許番号第4,818,463号及び3,978 ,185号を含んでいる。米国特許のプラクティスの目的上これらの特許をここに援 用して本明細書の一部とする。本明細書においては「フィラメント」と「ファイ バー」とは置換可能に用いられる。 先駆物質としてのウェブを作るのに使用される熱可塑性樹脂はポリオレフィン (ポリエチレン、ポリプロピレン、これらのコポリマー、ターポリマーを含む) 、ポリエステル、ナイロン、EVA、エラストマー、ポリアミト、ポリスチレン 、ポリトリフルオロクロロエチレン、及びこれらの混合物を含む。好ましい樹脂 はポリプロピレン、ポリエチレン及び高級ポリオレフィンのファミリーのホモポ リマー及びコポリマーを含むポリオレフィンである。最も好ましい樹脂はエチレ ンとプロピレンのホモポリマー及びコポリマーである。ポリエチレンはLDPE 、HDPE、LLDPE及び非常に低い密度のポリエチレンを含む。メルトブロ ーに最もよく使用される樹脂はポリプロピレンである。メルトブローに用いられ る樹脂の溶融流量(MFR)及び分子量(MW)は当業者によく知られている。 ポリプロピレン及びプロピレンコポリマーでMFRが35(230℃で2.7k gの条件による)のものは特に本発明での使用に適している。 本発明に使用される先駆物質としてのウェブは、好ましくは公称8mm直径の フィルターの場合、次のような性質を有することが望ましい。 上記の性質は曲げ線を除いてはメルトブロー・ウェブの公知のものである。こ こで用いられる用語「曲げ線」はウェブの長さに沿って縦に伸びる線又は細長い 部分(或いはその長さ方向の部分)であって下記の引っ張り工程に伴い形成され る微細ひだの位置を予め定める。 第1図に示されるように、ロール11から(又は、図示されていないが、直接 メルトブロー・ダイから)供給される不織ウェブ10は点線12で示される狭い 間隔で配置された複数個の曲げ線を有する。曲げ線12の数は広い範囲で変化し 得、幾つかのファクターに依存して定められるが、好ましくはウェブの幅のイン チ当たり15乃至30の曲げ線が与えられる。 曲げ線12は刻み目や溝を付けたり、その他の機械的手段によりウェブ10上 に弱い部分や薄い部分を設けたりして、所定の場所に曲げをもたらすことにより ウェブ10上に設けることができ、微細ひだを形成し得るものである。しかしな がら、好ましくは、曲げ線12はウェブの製造中に、送られてくるファイバーを 集めてウェブの形状にするコレクターの表面の形状や構造に従って形成される。 第2図において、コレクター13は端部部材15、16に取り付けられた回転 スクリーン14を有する。スクリーン14は横方向に配置されたワイヤ18に編 み合わされた周方向に伸びるワイヤ17を有する。ウェブ10がスクリーン14 上に集積される時に空気19がスクリーン14を通過し、番号20で図示される ように、端部部材を通って排出される。空気は通常真空吸引により排気されるの で、ウェブ10はある程度スクリーン14上に圧縮される。ウェブ10はスクリ ーン14の形状に従って交互に(21のような)頂部及び(22のような)谷部 を形成する。これらの頂部と谷部とはウェブ10がコレクターから剥がされロー ル11状に巻かれた後にもウェブ10中に或る程度残存する。頂部21と谷部2 2は第2図に示されるように種々の曲げ線12の位置を決定する。第2図に示さ れる頂部21の2倍の曲げ線12が設けられることに注目されたい。これは頂部 と谷部とは隣接ワイヤ17間で反対向きになっているからである。従来型のスク リーンの場合のように、横方向のワイヤ18を通して編み合わされた波状に配置 された周方向のワイヤ17は交互に横方向ワイヤ18の上と下を通る。隣接 形成させる。微細ひだ39はウェブ10の厚さの約1.2乃至2.0倍の増幅度 に達する。最初は第6A図の示される曲げ線12の隣接頂部間の間隔よりも小さ い隣接頂部間の間隔を有するが、ウェブ10が加熱装置23を通過する際に継続 的に引っ張られるのでウェブ10の幅は第6B及び6C図に示すように狭くなり 、微細ひだ39は閉じつつあるアコーディオンの蛇腹のように相互に圧縮される 。 最終的な微細ひだ付きウェブ10Aは、好ましくはcm当たり7.8乃至39 .4個のひだを有する。 微細ひだ39を形成して加熱装置23から出て行く圧縮されたウェブは扇風機 40(第3図)により冷却され、又は単に放冷され、これにより微細ひだ39が 固定されトウ10Aが形成される。微細ひだ39は最終的にはウェブ10の厚さ の1.2から10倍、好ましくは1.2から5倍、最も好ましくは1.5から5 倍の増幅度(a)を有する。トウ10Aは反対方向に回転するローラー24、2 5間のニップ(最も狭い部分)を通過した後は、同じライン上でさらに処理され るか、容器20に送られ、そこでトウは層状に折り畳まれ、圧縮、貯蔵、運搬の 準備の処理を受ける。トウ10Aは可撓性で強靭であり、耐久性を有し、頑丈で ある。したがって、これを取り扱って容器20に包装することが可能である。こ のように容器に詰められるトウは一般に容器内に無作為に扇状折り畳みで入れて 、最初に入れたものを最後に取り出す要領で取り扱えばよい。 引っ張り速度比(V2/V1)がウェブ10を狭くし微細ひだ39の形成を生じ させることに注目しなければならない。機械方向(MD)におけるファイバーの 配向や伸長も同時に生じ、これによりトウの機械方向のテナシティを高める。こ の要因の故にトウをベール(bale)形態で利用し、且つ高速度で利用することが 可能となる。 トウ10Aは次の性質によって特徴付けられる。 先駆物質のウェブに対するMDテナシティの改善:≧50% 先駆物質のウェブに対する嵩密度の改善:≧50% 破断点伸び:1−5% トウ10Aの製法は若干の変数を含んでいる。その中で最も重要なものを以下 に広い範囲、好ましい範囲、及び最も好ましい範囲別に示す。 広い範囲 好ましい範囲 最も好ましい範囲 引張り速度比 (V2/V1) 1.1-3.0 1.2-2.0 1.3-1.6 空気温度 (℃) 90-160 120-150 135-145 幅の比 (W1/W2) 1.15:1-4:1 1.3:1-3:1 1.6:1-2.5:1 空気の温度と加熱装置23内の滞留時間の組み合せ並びに加熱装置の設計がウ ェブの温度に影響することに注目しなければならない。しかしながら、加熱装置 の出口でのウェブの温度は一般に加熱装置の温度より0乃至5℃低い。 最終生成物は十分に又は或る程度引っ張られたトウであり、これは容易に詰め 込むことができ、貯蔵され、そして取り扱えるだけでなく、以下に記載するよう な従来的シガレット・フィルター製造装置に容易に適用できる。トウのシガレット・フィルターへの加工処理 既に述べたように、本発明により製造する十分に引っ張られたトウの特に有利 な特徴は従来型のシガレット・フィルター又はロッド製造装置を用いてトウを加 工処理できることである。また、トウを十分に引っ張る代わりに或る程度だけ引 っ張り、後に2回目の引張りを行いトウに「微調整」を施し、それによってトウ をフィルター又はフィルター・ロッドに変形するために望ましい規格の条件を満 足させることができる。現場の作業ではトウ10Aは一つの場所で、メルトブロ ー・ライン上において又は別に前述のようにメルトブローにより成形し巻き上げ たウェブを用いて製造することができる。次いで、トウ10Aは貯蔵され他の場 所に運搬されてシガレット・フィルター製造装置により処理を受けることができ る。 不十分に引っ張られたトウを処理する時は、ラインはトウ10Aをさらに引っ 張るための手段を有し、これをシガレット・フィルター又はロッドに変形する。 この工程は第7及び8図に示す装置により行うことができる。図示するように、 容器20内に納められた不十分に引っ張られ、ひだが設けられたトウ10Aは容 テストによればプロピレンのホモポリマー及びコポリマーの電荷付与に対する 熱の効果が顕著であることを示す。ウエブは110乃至165℃、最も好ましく は135乃至150℃に加熱し、上述のように電界を通過させる。実施例 先駆物質としてのウェブで次の性質を有するものを選んだ。 熱可塑性樹脂 ポリプロピレン 平均繊維直径 4.5ミクロン 基本重量 0.38 oz./yd2 厚さ 5ミル 幅 33インチ 先駆物質としてのウェブは本発明の方法により加熱下に引っ張られ、トウを形 成した。この工程の条件は次のとおりであった。 V2/V1 1.40 オーブン温度、℃ 145 トウの幅、インチ 18 電荷付与棒、間隔(cm) 5(SIMCO) 極性、上/下 −+ 電圧(直流) 15KV/15KV 次いで、トウは公知のシガレット・フィルター製造機械(型式:Molins、PMII )に通され、紙で包まれたフィルター・ロッドを形成した。ロッドは1インチの 長さに切断され、テストにより、捕捉された全微粒子の重量を測定した。 テスト(各サンプルについて3回)の結果の平均値は次のとおりであった。一 つのサンプルは前述のように電荷を付与され、2番目のサンプルは電荷を与えら れなかった。請求の範囲 1.シガレット・フィルターの製造に適したひだ付きウェブの製造方法であり、 (a)1乃至15ミクロンの平均ファイバー寸法を有する熱可塑性ファイバー を含む不織ウェブであり、該ウェブが25.4乃至381ミクロン、好ましくは 76.2乃至203ミクロンの厚さを有し、一般的に機械方向に延びウェブの横 方向に間隔を置いて設けられるcm当たり0.39乃至1.0個の曲げ線を有す るウェブを選択する工程、 (b)熱可塑性ファイバーの軟化点以上の温度にウェブを加熱すると共にウェ ブを機械方向に引っ張って少なくとも10乃至100%延伸し、曲げ線の箇所に 微細ひだを形成し、これによりウェブの幅を少なくとも15%減少させ、これに より微細ひだを収縮させてひだ付きウェブを形成する工程であり、前記ひだ付き ウェブ内に該微細ひだがウェブ幅のcm当たり7.8乃至39.4個存在し、W1 /W2が1.15:1乃至4:1、好ましくは1.3:1乃至3:1、さらに好 ましくは1.6:1乃至2.5:1であり、前記微細ひだが前記ウェブの厚さの 1.2乃至10倍、好ましくは1.2乃至5倍、さらに好ましくは1.5乃至5 倍の増幅度を有することを特徴とする工程、及び (c)ひだ付きウェブを冷却する工程 を含む方法。 2.ひだ付きウェブをシガレット・フィルターに適したロッドに変形する工程を 有する請求項1の方法。 3.ひだ付きウェブをロッドに変形する工程がひだ付きウェブをトランペットを 通して引っ張ることを含む請求項2の方法。 4.トランペットを通してひだ付きウェブを引っ張る工程がトウの軟化点以上の 温度で行われ、その際にひだ付きウェブが機械方向に追加的引張りを受ける請求 項3の方法。 5.工程(a)の引張りの量がひだ付きウェブに対する全引張り量の20乃至5 0%である請求項4の方法。 6.引張り工程がウェブに張力を加えてこれを延伸することによって行われ、冷 却工程が延伸したウェブに張力が加えられた状態で行われる請求項1の方法。 7.熱可塑性樹脂がポリオレフィンである請求項1の方法。 8.ポリオレフィンがポリプロピレンのコポリマー又はホモポリマーである請求 項7の方法。 9.ウェブが1.98乃至4.46g/m2の基本重量と2乃至15マイクロメ ーターの平均ファイバー直径を有する請求項1の方法。 10.曲げ線がウェブの長手方向軸線に対して0乃至10度の角度を有する請求項 1の方法。 11.冷却工程の前に、加熱したウェブを充分なマグニチュードを有する電界に通 してウェブに電荷を与える工程を有する請求項1の方法。 12.電界を通過するウェブの温度が工程(b)で加熱されたウェブの温度より0 乃至50℃低い請求項11の方法。 13.電界が加熱されたウェブが通過する空間の両側に間隔を置いて設けられた電 極により与えられ、各電極は電極の間隔cm当たり±1.0乃至5.0KVDC 、好ましくは±2.5乃至5.0KVDCの電荷を有する請求項12の方法。 14.電極がその間を通過するウェブから少なくとも0.5インチ離れて位置する 請求項13の方法。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.シガレット・フィルターに適したトウを製造する方法であり、 (a)機械方向に伸び、幅方向に間隔をおいて配置された1インチ当たり10 乃至50個の曲げ線を有する、不織ウェブを選び、 (b)ポリマーの軟化点以上の温度にウェブを加熱する間にウェブを曲げ線に おいて微細ひだが生ずるように機械方向に引っ張って10乃至100%延伸し、 これによりウェブの幅を少なくとも15%減少させ、微細ひだをインチ当たり2 0乃至100になるように収縮させてトウを形成し、 (c)トウを冷却する ことを含む方法。 2.不織ウェブが1乃至15ミクロンの平均直径を有する絡み合ったファイバー より構成されるメルトブローによるウェブである請求項1の方法。 3.トウをシガレット・フィルターに適したロッドに変形する工程を有する請求 項2の方法。 4.トウをロッドに変形する工程がトウをトランペットを通して引っ張ることを 含む請求項3の方法。 5.トランペットを通してトウを引っ張る工程がトウの軟化点以上の温度で行わ れ、その際にトウが機械方向に追加的引張りを受ける請求項4の方法。 6.工程(a)の引張りの量がトウに対する全引張り量の20乃至50%である 請求項5の方法。 7.引張り工程がウェブに張力を加えてこれを延伸することによって行われ、冷 却工程が延伸したウェブに張力が加えられた状態で行われる請求項2の方法。 8.熱可塑性樹脂がポリオレフィンである請求項2の方法。 9.ポリオレフィンがポリプロピレンのコポリマー又はホモポリマーである請求 項8の方法。 10.ウェブが0.2乃至0.45オンス/ヤード2の基本重量と2乃至15マイ クロメーターの平均ファイバー直径を有する請求項2の方法。 11.曲げ線がウェブの長手方向軸線に対して0乃至10度の角度を有する請求項 2の方法。 12.ウェブが3乃至10ミクロンの平均直径を有するファイバーからなる請求項 2の方法。 13.冷却工程の前に、加熱したウェブを充分なマグニチュードを有する電界に通 してウェブに電荷を与える工程を有する請求項2の方法。 14.電界を通過するウェブの温度が工程(b)で加熱されたウェブの温度より0 乃至50℃低い請求項13の方法。 15.電界が加熱されたウェブが通過する空間の両側に間隔を置いて設けられた電 極により与えられ、各電極は電極の間隔cm当たり±1.0乃至5.0KVDC の電荷を有する請求項14の方法。 16.熱可塑性メルトブロー・ウェブから電気的に帯電したトウを製造する方法で あり、 (a)ウェブを熱可塑性樹脂の軟化点以上の温度で機械方向に引っ張って少な くとも10%延伸し、 (b)延伸配向したウェブを電界に通してそのファイバーに電荷を与え、 (c)ウェブを冷却する ことを含む方法。 17.電界が引っ張られるウェブの上方及び下方に位置する電極により与えられ、 各電極が電極間隔のcm当たり±2.5乃至5.0KVDCの電荷を有する請求 項16の方法。 18.電極がその間を通過するウェブから少なくとも0.5インチ離れて位置する 請求項16の方法。 19.熱可塑性不織ウェブに電荷を与える装置であり、 (a)加熱装置、 (b)間隔を置いて設けられており、各電極が電極間隔のcm当たり1.0乃 至5.0KVDCの電荷を有する電極、 (c)不織ウェブを連続的に(i)加熱装置に通して熱可塑性樹脂の軟化点付近 にまで加熱し、(ii)間隔を置いて設けられた電極の間を通し、そこでウェブが 加熱装置内の温度より5乃至50℃低い温度で電界の中に入るように設けら れた手段 を有する装置。 20.電極がそれぞれその間を通過するウェブから0.25乃至4インチ離隔する ように設けられた請求項19の装置。 21.シガレット・フィルターを製造する方法であり、 (a)10乃至60インチの幅、0.22乃至0.57オンス/ヤード2の基本 重量を有し、長手方向に伸長し幅方向に間隔を置いて1インチ当たり10乃至5 0個の曲げ線を有するメルトブロー・ウェブであって微細寸法の熱可塑性ファイ バーより成るウェブを選択し、 (b)少なくとも熱可塑性樹脂の軟化点までウェブを加熱する間に、これを張 力下に延伸し、一般的に曲げ線の箇所に微細ひだを形成し、これによりウェブの 幅を少なくとも15%減少させウェブを少なくとも10%延伸し、 (c)張力下にウェブを冷却し、 (d)延伸されたウェブを限定空間を通して処理してシガレット・フィルター を形成する ことを含む方法。 22.プロピレンのホモポリマー又はコポリマーのメルトブローによるトウに電荷 を与える方法であり、 (a)トウを110乃至165℃の温度に加熱して引っ張り、 (b)延伸され加熱されたトウを電界の中を通過させる ことを含む方法。 23.シガレット・フィルターに変形するに適したトウであり、熱可塑性樹脂ファ イバーより成り1乃至15ミクロンの平均ファイバー寸法と1乃至15ミルの厚 さを有する、長いメルトブロー・ウェブを含有し、該ウェブの中にウェブの長軸 に関して0乃至10度の角度で伸び、ウェブの厚さの1.2乃至5倍の増幅度を 有する微細ひだを有し、前記ファイバーは濾過効率をよくするために電荷を帯び ているトウ。
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