JPS5836233A - 繊維束の開繊方法およびそのための装置 - Google Patents

繊維束の開繊方法およびそのための装置

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JPS5836233A
JPS5836233A JP13159781A JP13159781A JPS5836233A JP S5836233 A JPS5836233 A JP S5836233A JP 13159781 A JP13159781 A JP 13159781A JP 13159781 A JP13159781 A JP 13159781A JP S5836233 A JPS5836233 A JP S5836233A
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は繊維束の開繊方法およびそのための装置に関す
る。l!に詳しくは繊維を帯電せしめその反橡力で開繊
する為の新規な方法と装置に関する。
従来から繊維に静電気を付与して開繊する方法は種々提
案されている。例えば、特公昭48−14s44会報に
於ては繊維束を1対の対向する高電圧の印加され九ベル
トの間にベルトよりも適い適度でフィードし、静電荷を
帯びた繊維をシ亙に反撥せしめ開繊して下部のベルトに
集積する方法が提案されている。また特開昭55−I目
66会報に於ては撚のないフィラメント東を帯電せしめ
、ついで芯が接地され表面がエラストマーで被覆されて
いるローラに導入し、下方の高電圧極が裏側にある“ベ
ルトに推射せしめて開繊ウェブを作る方法が提案されて
いる。
静電気力で開繊する方法は、空気流を利用する方法、機
械的方法(擦過、弛緩、緊張)K比べ消費エネルギー量
が少なく省エネルギ一時代に適した方法である。
しかし麦から、特公昭481−34544号公報では、
使用するベルトの数が多く、連続生産するに際して、ベ
ルトの蛇行、*耗KIIL、て特別の配慮が必要であり
、機械の保守が煩雑であシ、かつ繊維束を対向するベル
ト間にフィードする為のローラへの巻き付きが起きやす
いという欠点があった。また特開昭5s−sosss句
公報の発1jIK於ては高電圧極の設備費が高くつき、
エラストマーの摩擦も早いという欠点があシ、平滑なロ
ーラで繊維をニップしているので、巻き付きが生じ易く
、繊維の数密度が高い繊維束の場合は、単繊維同志の圧
着結合が生じ、−繊不曳となるという欠点も有している
。またローラを被覆しているエラストマーによシ、ロー
ラから補集面へ向う電場が弱められるため、非常に高い
電圧を印加する必要がある。
本発明者等は、設備が単純で、エネルギー消費量が少な
く、巻き付きトラブルが少なく、繊維束のローラからの
離脱がスムースで均一に開繊・補集が出きる繊維束の開
繊方法およびその装置を鋭意研究した結果本発明に到達
した。
すなわち本発明は繊維束に静電気を付与し静電界内で開
繊して補集するウェブ構造体を製造するK11l、静電
気を付与した繊維束を歯を導電性支持材料で支持し、且
つその歯の山と谷がかみ合うように対向している少くと
41組の1対四−ラー関に導入し、該ローラーから離脱
し九繊―東を補集面へ導く際に、骸ローラーと補集面の
区域において鋏ローラーから補集面の方向へ肉って繊維
束に作用する電界を形成せしめ、その区域において繊維
束を構成する繊維を静電気による反撥力を利用して開繊
し、開繊した繊維束を補集INKて補集しウェブを形成
させることを特徴とする繊維束の開繊方法であり、また
他の本発明は、(a)繊維束に静電気を付与し得る手段
、(呻靜電気を付与した繊維束を開繊し下記区域へ導く
ための歯を導電性支持材料で支持し且つ歯の山と谷がか
み合うように対向している少くとも1組の1対ローラー
(C)#ローラーと後述する開繊した繊維束の補集面と
の間で繊維束が移動し且つ開繊する力を与える電界を形
成せしめる区域および(d)開繊した繊維集束体を補集
しウェブを形成するための補集面よシなる繊維束の開繊
装置である。
本発明に使用される繊維束は、好ましくは撚シの少ない
単繊維間の相互作用が比較的低く、均一である本のが好
ましい。例えば本発明者らの一部が先に提案した特願昭
5s−sssss号の如き製造法で得られたトウ、ある
いは該トウを摩擦案内体に通して該トウの幅を保持した
まt砥伸して得られたトウは、その懲りが皆無に近く、
繊維間の平行性が極めて良好であり、好ましい鑵艙東で
ある。す樫わちこの方法は、熱可塑性合成重合体の熔融
液を多数のJIIl隙を有する紡糸口金から押出してフ
ィラメント状繊維集束体を製造するに当って、紡糸口金
の鋏熔融液の吐出側のIIJI!する細隙間に非連続的
凸起部が設けられており、骸凸起部間に存在する凹部区
域を通じて成るJlllllから押出される該熔融液が
それKll接する他の細隙から押出される熔融液と亙い
に往東し得るような紡糸口金から皺熔融液を押出し、こ
の際諌紡糸口金の骸熔融液の吐出面及びその近傍に冷却
流体を供給して冷却しながら皺#lNを通じて押出され
る熔融液を引敗って該熔融液を多数の分離された繊維状
細流に変換し、固化することを特徴とするフィラメント
状繊維集束体(4)の製造法、あるいはこのようにして
得られ九フィラメント状繊維集束体■を連続して、摩擦
案内体に通し該摩擦案内体へ挿入する適度よりも大なる
速度で骸集束体を引取るととくより得られた嬌伸された
フィラメント状繊維集束体@O製造法である。前述の如
くして得られたフィラメント状繊維集束体に)もフィラ
メント状繊維集束体(3)も下記の特徴を有する。
(1)該集束体(A)またはω)を構成する各フィラメ
ントは、その長さ方向41?って不規則な周期的に断面
積の大きさの変化を有しており、(2)  該各フィラ
メントはフィラメント内断面積変動係数〔CV(F))
  がα05〜LOの範囲であり、 (3)#集束体の任意の位置でフィラメント軸に直角方
向に該集束体を切断した場合の各フィラメントの断面積
の大きさが実質的に無作意に異っている、 ことを特徴としている。
ここに言うフィラメント内断面積変動係数〔Cv(3)
〕とは、フィラメントの長さ方向(軸方向)の繊度の変
動を示すものであって、繊維集束体中の任意の1本のフ
イラメン)Kついて、任意の1箇所の3csを選び出し
、それをtsww間隔毎の断面積の大きさを顕微鏡観察
により測定し、その30個の断面積の平均値(A)と、
30個の断面積の標準偏差(#ム)とを求めて、下記式
(11)から算出することができる。
σム CVcF)−− さらに1本発明の任意の位置でフィラメント軸に直角方
向Kll集束体を切断した場合の各フィラメントの断面
積の変動が、集束体内フィラメント断面積変動係数[C
V(4)]で表わしてαl−Liの範囲であシ、特にa
V■がa2〜1の範NOものが好適である。
このcvcA)  は、上記集束体から無作意に100
本の部分集束体を抽出し、その任意の位置における断面
を顕微鏡観察によりその各断面の太きさを一定し、その
平均値(B)と、その100個の断面積の標準偏差(#
B)を求めて、下記式かも算出することができる。
このように繊維の断面積が比較的大きく変動し九繊維社
繊働一方向の帯電量が変化し、電界に対する応答が微妙
に変化し、繊維束の無作為な開繊が良好に行なわれると
いう点でも、本発明の対象とする繊維束として好ましい
ものである。
また、繊維間の平行性を保持したまま20個/インチ程
度までの捲縮数を付与した合成繊維トウを切欠きローラ
で緊張、弛緩し予備開繊したトウ、あるいは1対の歯状
ローラで擦過して予備開繊したトウもまた本発明の対象
とする繊維束として好ましい−のである。
以下添付図IK従って本発明の詳細な説明する。咳繊維
束lは、あらかじめ、2の如き摩擦体(摩擦体あるいは
摩擦板等)、または放電電極等により帯電せしめられ、
歯3の山と谷を対向した一対ローラー4に引取られる。
骸歯を支持する導電性材料5には骸繊維束と同符号の高
電圧が印加されている。皺繊維東は該一対ローラを離れ
た瞬間、構成繊維同志の静電気的反撥力により紡鋤状6
に開繊し、該一対o−5から遠ざかる電気力を受けつつ
、接地された補集面(図1の場合、1対のドラA7の表
面)へ向う(以下繊維束の開繊が行なわれる領域を開繊
ゾーンと呼ぶ)。開繊された繊維は補集面上へループを
描きながら堆積してゆきウェブを形成する。形成された
ウェブは連続的に搬送(図1の場合、1対のドラム7と
、ベルト8による)される。工程の途中で骸ウェブを熱
処理して繊維に捲縮を発現せしめ嵩高にして本よいし、
あるいは該ウェブを熱プレスローラに通しシート状物を
得てもよい。
lalの2の如き摩擦体の材質及び形状は、使用する繊
維束の皐擦係数、帯電特性に従って選定される。一般に
繊維束に与える静電気の符号は鋏摩擦体と鋏繊維束の帯
電列順位の関係で決まる。例えばポリエチレンテレ7タ
レー)(PIT)繊維束を正に帯電せしめる場合、鉄、
ステンレススチール、テフロン、ポリエチレン、ポリ塩
化ビニル等帯電列順位がPIIiTよりも負側にある材
質が使用されろうこれらは丸棒、角棒、平面板の形状に
形成され、表面は鏡面仕上げ、梨地加工等が廁される。
摩擦体の数は複数でもよい。
与えるべき帯電圧を高くしたい時はその数は多い方が望
ましいが、繊維束Kかかる摩擦力は少ない方が好ましい
従って自ずから最適な摩擦体数が決ってくる。
また摩擦体(複数)の配置も、帯電圧と摩擦力を考慮し
て決めることが出来る。
放電電極により繊維束を帯電せしめる方法も従来より行
なわれている方法を採用することができる。適当な帯電
装置は、例えば米国特許第a、tS為753号明細書に
記載されている。どちらの方法によっても該繊維束に与
える好ましい静電圧はその絶対値がIKV以上であセ、
より好ましくけ20KV以上である。
本発明にいり歯の材質は耐摩耗性の優れたものが好まし
い。導電性材料の場合は、鉄、ステンレススチール。ニ
ッケル、クローム、タングステンカーバイド轡の耐摩耗
性金属:絶縁性材料の場合は酸化チタン、#化アルミニ
ウム、酸化ジルコニア等の耐摩耗性セラミック;ポリウ
レタン、ポリイソプレン、ネオプレンゴム、ブチルゴム
、りqロプレンゴム等の耐摩耗性エラストマー;低圧法
ポリエチレン、超高分子量ポリエチレン、テフロン、ナ
イロン−61ナイロン−a 6 eポリアセタール等の
耐摩耗性プラスチックス;等、あるいはこれらの複合体
が使用される。
歯の導電性支持材料は、比較的機械強度の優れ丸材料で
あれば何でもよいが、*にアルミニウム、鉄、コバルト
、ニッケル、鋼、亜鉛、モリブデン、錫、タングステン
、チタン等の金属単体;あるいはこれらの合金が好まし
い。
本発明の一対の歯形ローラが山と谷を対向して可能な隈
11かみ合い状態にある時、該ローラの軸心K11l直
な任意の断面を考え、その断面について、皺ローラの軸
心間をそれぞれの歯数に比例的に分割する点をピッチ点
といい、歯形ローラの軸心をその中心として有し、該ピ
ッチ点を通る円をピッチ円と定義する。これらの定義、
および以下の定義は機械設計便覧編集委員会編「機械設
計便覧」の歯車に関する定義に準拠したものである。
ピッチ円の直径をDIlmとし、骸ピッチ円に添って数
えられる歯数を1個とすると、該歯形ローラのその断面
でのモジュール翼は 婁−D / T   (wm ) で表わされ、lとTの好ましい範囲は a2.く寵く20.   ・ ・・・・・ (1)T>
4     ・・・・・・・ (2)であり特に好まし
くは、 16mm<1m<10wn    ・・・・・・・ (
3)T〉12   ・・・・・・・ (4)である。
歯形ローラの山と谷はそれぞれ骸歯の極大部と極小部を
意味するが、通常の歯車のように山と谷が琴線に周期を
なしていてもよいし、山から谷へ移る途中で小さな山と
谷が存在していてもよい。を丸歯形ローラが対をなして
実質的Kかみ合う限り円周ピッチ(一つの歯のピッチ円
上の一点より、これとl19合う歯の同じ点までをピッ
チ円にそって測った長さ)Pが変動していてもかまわな
い。またローラの軸心に垂直な任意の断面におけるモジ
ュール罵、歯形Tは前記(1) 、 (2)式、好まし
くは(2) 、 (3)式を満足する限り、断面により
ては異なっていてもよいし、多少は(t) I (り式
を満足しない断面が混在してもかまわない。
本発明の歯形ローラは一対となってはじめて意味をなす
−のであるが、図2のように補助的に一対以上のローラ
の組を構成しても差しつかえない。
鋏*形a−ツーのピッチ円の直径(2)は繊維束を移動
するスピード、繊維束を構成する本繊維のデニール等に
より最適値が異なるが、通常28くDく200m   
  −−−・−(5)@IIの範囲が好ましく、さらに
好ましくはyes<v<? oem     −・・・
−・(6)S変である。また対をなすローラの径はそれ
ぞれ異なっていてもよい。小さすぎるpのローラは糸の
巻きつきを起し易く、大きすぎるDのローラは設備が大
がかシとなる。
該歯形ローラの歯の材質と形状は、繊維束を#ローラか
ら離脱せしめるのに必要な電界を形成する上で重要であ
る。本発明者らの研究によれば−の山の先端に強すぎる
電界を形成することは好ましくないこと、一方帯電した
繊維束を誼ローラから離脱せしめるに充分な電界を#ロ
ーフの表面のどこかに形成する必要があり、歯の谷もし
くは、谷に近い部分に高電圧を印加することが望ましい
ことがわかった。
該歯の山の一率半径^゛を後述のように定義する時−の
適正な値の範囲は、詳細には腋歯を構成する材質の物性
(特に電気的物性、力学物性)K依存するが大きく分け
て、絶縁性材料で構成されている場合は%#に%別な制
限はない。導電性材料で該歯が構成されている場合、好
ましくは αOll!!sI<say      = (7)の範
囲であり、より好ましくは [I  I?m<#av      ”””・・(8)
である。但し山が台形、すなわち!ayが無限大であっ
てもよい。
但し−aマは以下のようにして求める。該歯の山O頂点
C1i大点)を通シ、該−の表面上にある任意の線分に
添って求められる一率半径の内最小の一率半長をその山
のρとする。さらに使用する歯の声の平均値をp1マと
する@導電性材料の場合%p avを大きくする必要が
ある。あ13)Kpavが小さい時は、鍍帯電した繊―
東が歯形クーラに把持された瞬間、帯電量を失なうので
ある。との理由は明確にはされていないが、導電性材料
で歯を作やそれに電圧を印加した場合、誼歯の山の頂上
付近の電界は、#1マが小さければ小さいほど非常に不
安定で強力なものとなり、所謂コロナ放電を空気中に向
って起し島〈なり、その時生成される空気中のイオンに
より、繊維束の帯電量が中和されるのではないかと推察
される。事実空気中の湿度が^い場合には繊維束の導電
性の歯による帯電量損失が大きいが、これは骸歯の山の
頂上からのコロナ放電がよシ活発な為であると考えられ
る。
従って上記式(7) 、 (a)の−aVの範囲は厳密
には湿度と温[Kより変化する。式(7) 、 (8)
のpayの範囲は温度20″C1相対湿[65@I/C
於けるものである。
歯形ローラの山と谷がかみ合うように対向した時に形成
される歯のかみ合せ部の空間は該繊維束を把持する力と
該繊維束の開繊性を保持する能力を決定する。かみ合せ
部の空間が大きすぎると繊維束を把持して、開繊ゾーン
へ導入する力が不足する。一方かみ合せ部の空間が小さ
すぎると繊維束が圧着して、繊維の開繊性が悪くなる。
かみ合せ部に関与する歯の数が多けれは把持力が増大す
る。これらの因子を組み合せて、開繊しようとする繊維
束に適したかみ合せ部の空間が設計され、該歯形ローラ
が設計される。
一対の歯形ローラの歯の山と谷を対向しかみ合せかつか
み合せの空間をとるということは本発明の重要な要件の
一つである。従来の表面が7ラツトな一対のローラの場
合は繊維束を把持する為にはローラ同志を接触せざるを
得なかった。この為圧着が生じ繊維束の開繊性が著るし
く失なわれた。本発明の波状ローラを使用し、空間を適
正にすれば、繊維束の開繊性が保持され、しかも繊維束
の把持力は充分である。
鍍歯の導電性支持材料に印加される電圧の符号は導入さ
れる繊維束の帯電量と同符号である。
静電圧の印加電源は直流でもよいし、半波整流でもよい
うまた7アン・デ・ダラー7式に導電性支持材料に摩擦
により発生する電荷を送染込み電圧を印加してもよい。
安価な設備ですむ方法は通常の低電圧交流をトランスに
よシ高電圧交流に変換し半波整流して、それを導電性支
持材料に印加する方法である。
印加電圧の最適値は該繊維束の帯電圧に応じて異なる。
411に何らかの事情で骸繊維束の帯電圧が低い場舎社
あtDK印加電圧の絶対値を高くすると皺繊−東の帯電
圧が同符号であっても、III&錨は補集面方向に引き
つけられず、むしろ該歯形ローラに引きりけられて巻き
ついてしまう。
この現象は鋏歯が導電性材料の時一層願著である。その
理由は明らかではないが、該歯先端が強い電界を形成し
、繊維束を逆の電荷に分極してしまう為であると推察さ
れる。該歯(特にその山の頂上付近)が電気絶縁性であ
りて導電性支持材料で支持しである構造の場合には、上
記現象は緩和されることが見い出された。
繊維束の帯電圧と歯支持材料に印加する電圧を種々変化
して、繊維束の該歯形ローラへの巻き付きトラブルがな
く、繊維の開繊4好ましく行なわれる範囲を調べたとこ
ろ、表面が絶縁性である歯を導電性歯で支持した構造の
方が導電性歯を使用した構造よりもその範囲が広くなる
特に導電性歯を使用した構造の場合、繊維束の中に一部
帯電量の少ない繊維が存在するとその部分が歯形ローラ
に!きつき・品かったので、咳繊維束を極力均一に帯電
する必要があった。一方絶縁性の歯を使用し九構造の場
合、繊維束の中に多少は帯電量の少ない繊維が混在して
いても、歯形α−ツに巻きつくことはなく、開繊も充分
性なわれた。従って帯電量の奸容範囲を広くすることを
希望する場合は、絶縁性の歯と導電性支持材料を組み合
せればよい。
該歯形ローラの導電性支持材料に印加すべき電圧の好適
値は、繊維束の帯電圧、温度及び湿f、歯の形状等に左
右されるが、繊維束の帯電圧がl@IVIIIIF)時
、to〜5oxv 程度の電圧が印加される。
鋏歯形a−ラを離脱した繊維束は、構成する鐵繍の静電
的自己反撥により紡鍾状に広がり開繊しつつ接地され九
補集面へ引かれる。この際該歯形a−ラと補集面間を金
属板等で囲み該金属1[K静電圧を印加することにより
、紡鍾状の広がシの大きさを規制することも出来る。
開繊された鋏繊錐束を補集する面は接地されている。こ
のことKより%骸帯電した繊維束に歯形ローラから補集
面方向へ作用する電界が形成されS鋏帯電した繊維束は
あたかも吸引されるごとく補集画へ引かれて補集される
通常は、該補集画は該波状ローラの下方に置かれ、電場
と重力場の協調作用で繊維が補集面に補集されるようK
するのが好ましい。該補集面と該歯形ローラは両者の間
で放電が生じない限り近い距離にある方が電界が強くな
抄、繊維を強く補集面に引くことKなり好ましい。しか
しながら、補集面に堆積する繊維は徐kK帝電荷を失い
逆に歯形ローラに引き寄せられるようになるので、あま
り近すぎてもよくない。特に該繊維の堆積厚みが厚い場
合(すなわち一定場所での滞留時間が長い場合)、鋏繊
維は該歯形ロー2に引き寄せられ易くなる。例えば繊維
束の帯電圧が5oxvs*で、該波状ローラの印加電圧
が!0KVs度であり、目付I B (1f/d程度の
ウェブをsia/分徨度分速度で生産する場合、該歯形
ローラと該補集面の最短距離は2〜BoaQ度が適当で
ある。
ウェブを連続式に生産する場合、該補集面は周動するコ
ンベアベルトの表面や図1のような周動する1対のドラ
ムの表面であってもよい。
特に後者の場合、繊維がウェブの厚み方向に配列し晶〈
、嵩高やウェブを製造するのに適している。あるいはこ
のウェブをプレスしてシート化し九場合非常に均一なシ
ートが得られる?紋1対のドラムの直径は好ましくは1
5a1以上である。あtC小さすぎると繊維の補集が不
完全となる。該l対ドラム間の距離は得ようとするウェ
ブの目付にも依存するがl OOf / II’sgI
!のウェブを得ようとする場合、誼距離は2(its以
下、よ抄好ましくは36a以下がよい。
該一対ドラムの表面または表面に近い部分は導電性であ
り、電気的に接地される。表面を覆う絶縁材料の種類に
もよるが少なくとも表面から10閣、より好ましくはt
+mの深さまでの場所に導電性層が存在し、咳層は電気
的に接地されていることが該繊維を補集する為Kffl
ま、しいことがq@明した。帯電されている繊維の帯−
荷が中和される適度が遅い方が好ましい場合(例えば目
付の大きいウェブを製造する場合)は該ドラムの表面層
は疹孔質の絶縁材等で覆うと効果的である。
本発明によると繊維束を極めて均一に開繊することがで
きるので、非常に均一で嵩高のウェブが得られ、耐りッ
ション性、保温性、ドレープ性の優れた保温詰綿が得ら
れる。また該ウェブを熱処理することにより構成繊維に
立体捲縮を発現せしめると、さらに飛躍的に嵩^性、保
温性の優れた保温詰綿とすることができる。
該繊維束が異種のム、Bポリマーの混合体であって屯よ
く、BがAよりも低融点の場合、得られ九ウェブをムの
融点以下Bの融点以上に熱処理することで繊維−繊維の
架橋が生じ、非常に耐りツシlン性の優れ九ウェブが得
られる。
またこのウェブをAの融点以下Bの融点以上で熱プレス
することKよシ均−性に優れ、強度の向上した不織布を
得ることができる。
もちろん得られるウェブにポリアクリル酸エステル等の
バインダーを付与して、上記架橋構造ウェブやシートを
製造することも可能である。
骸補集面を加熱しておくことによシ、繊維が鍍補集面に
補集されると同時に皺繊維を立体捲縮させるようにして
もよい。この方法により工5g1st 、設備費の削減
が可能であり、嵩高性も向上するつ 以下実施例によシ本発明を具体的に説明するが、これK
よシ本発明は制限を受けるものではない。
夷廁例! 畳願@@S−38993号の方法に従い、口金を3・メ
クシエ平織金網にして@10el”l厚み!(至)の成
形領域より、スクリュー押出し機で溶融されたポリエチ
レンテレフタレート(チップの固有粘度−α72)を吐
出し、冷却風を吹き付けて繊維状−流となし繊維集束体
を得て、連続して鋏集束体を摩擦案内体に通して皺集束
体の幅を保持したまま表面温度125℃の熱板を通過せ
しめ約2s倍に延伸し、平均単糸繊度が3デニール、全
体が5万デニールの集束体を得゛ た。さらに連続して
この集束体を図1の如き開繊装置に幅を保持したtま導
入して良好な嵩高性と均一性を有する開繊されたウェブ
を得た。
開繊条件は下記の通りであろう 集束体の導入速度      2oIlZ分集束体の摩
擦体(2)通過後の帯電圧  +40 KV得られた開
繊ウェブの目付    t t Of/vl得られた開
繊ウェブの比容積   4sj/f開繊装置の条件: 摩擦体り2)の形状 円柱状 2国φ 摩11 体(2)の材質 ステンレススチール歯(3)
の形状   モジュールに)−LSI。
歯数け)−132個 歯のたけ−8゜ 半径方向すきま−as■ 歯(3)の材質   ポリウレタン 歯形ローラ(4×う直径(D)   200ym導電相
−朱5Mff  アルミニウム 支持■S)K印加する電圧+25 KV歯形ローラ(4
)の周速 2B%/分 ドフ^(7)の周速    2IILZ分コンベアベル
ト(勢の周速   211/分実施例雪 実施例1で得られたウェブKISO″c、s分の熱処理
をほどこしたところ、JI8−Woolめん−ふとんわ
九試験法による回復率が79嘔という高い値を示した。
実施例3 I?I会昭4會−4・177号会報記載の方法で、全デ
ニールが10万デニールの捲縮数121インチのポリエ
チレンテレフタレート繊維トウを一息と同様の装置で開
繊し、良好な嵩高性を有するウェブを得え。
実施例4 実施例1と同じ方法で得た延伸し九繊維集束体を実施例
1と下記部分以外は同じ条件の1ul1条件で連続して
開繊したところ実−例1と同様な、密度むらの少ない嵩
高性のウェブが得られた。該ウェブにポリアクリル酸エ
ステルを対111維重量で1〇−噴霧し乾燥したウェブ
は回復性も優れていた。
歯(3)の形状      モジュール(ロ)−LO■
歯数(1)−SOO@ 歯のたけ一8■ 歯の山の曲率半径−t+s 半径方向すきt−1+s+ 歯(3)の材質        表面クロームメッキの
鉄歯形ローラ(4)の直径@   500鴫導電性支持
体(5)の材質   鉄 琴  囲  気          温度 25℃、湿
1[7091!実總例5 実施例1と同じ方法で得た延伸した繊維集束体を実施例
1と同じ条件の開繊条件で連続して開繊し、かつ該補集
用ドラムの表面を外側より赤外線ヒータによりtSO℃
に加熱して、開繊され−に咳繊維束粂補集すると同時に
捲縮せしめ、嵩高性のすぐれたウェブを得た。得られた
ウェブを構成する繊維の捲縮数は10偏/インチであり
、該ウェブの比容積はsoj/f、、y工8−2・O!
めん−ふとんわ九試験法による回復率が8s−であった
比較例1 実施例IKおける開繊装置の歯(3)を厚み8萌のフラ
ットWJKしてm’is触した以外は同条件の方法で、
−鐵つニブを得ることを試みたが、繊維の圧着化及びロ
ーラへの巻き付きが生じ、開繊ウェブが得られなかった
比較例言 実施例4における開繊装置の歯(3)の山の曲率半径を
aoos■にし九以外は同条件の方法で開繊ウェブを得
ることを試みたが、繊維の電荷′ が明らかに失なわれ
、ローラへの巻き付きが生じ開繊ウェブが得られなかっ
た。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明の典型的な繊維束の開繊装置の模式図であ
る。lは繊維束、2は摩擦体、3は歯形ローラの歯、4
は歯形ローラ全体、Sは歯3を支持する導電性材料、6
は歯形ローラと補集面の区域(開繊ゾーン)、7は補集
ドラム。 8はウェブ搬送ベルトである。導電性材料5には摩擦体
2との摩擦により発生する繊維束の電荷と同符号の高電
圧が印加される。 図2は歯形ローラを多数個組み合せ対となし、繊維束を
把持する力が大きくなるようにした装置である。 図3社典型的な歯形ローラの斜視図であシ、歯の山と谷
がローラの軸心に平行である。 図4は歯の山と谷がローラの軸心に対して斜方向である
歯形ローラの斜視図である。 図5は2種の歯形ローラのかみ合せ部の断面図である。 図1 ? 1Z

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 t 繊維束に静電気を付与し静電界内で開繊して補集す
    るウェブ構造体を製造するKmす・、静電気を付与した
    繊維束を癩を導電性支持材料で支持し、且つその歯の山
    と谷がかみ合うように対向している少くとも1組の1対
    歯形ローラー間に導入し、該ローラーから離脱した繊維
    束を補集面へ導く際に%皺ローラーと補集面の区域にお
    いて該ローラーから補集面の方向へ向って繊維束に作用
    する電界を形成せしめ、その区域において繊維束を構成
    する繊維を静電気による反撥力を利用して開繊し、開繊
    した繊維束を補集面にて補集しウェブを形成させること
    を特徴とする繊維束の開繊方法。 2 骸繊維束が熱可塑性合成重合体の熔融液を多数のm
    Wlを有する紡糸口金から押出してフィラメント状繊維
    集束体を製造するに当って、紡糸口金の骸熔融液の吐出
    側の@接する細隙間に非連続的凸起部が設けられており
    %諌凸起部間に存在する凹部区域を通じて成る細隙から
    押出される該熔融液がそれKll接する他の細隙から押
    出される熔融液と互いに往来し得るような紡糸口金から
    該熔融液を押出し、このS瞭紡糸口金の該熔融液の吐出
    面及びその近傍に冷却流体を供給して冷却しながら該S
    *を通じて押出される熔融液を引取って該熔融液を多数
    の分離された繊維状細流に変換し、im化することを特
    徴とするフィラメント状繊維集束体の製造法によって得
    られる繊維束である第1項記載の開繊方法。 龜 開繊し九繊維集束体を補集しウェブを形成するため
    の補集面が回転するドラムの表面であシ、かつ数表面を
    加熱し、開繊した繊維集束体を補集すると同時に該開繊
    した繊維集束体を捲縮せしめる第1項記載の開繊方法。 4  (a)繊維束に静電気を付与し得る手段、(b)
    静電気を付与した繊維束全開繊し下記区域へ導くための
    歯を導電性支持材料で支持し且つ歯の山と谷がかみ合う
    ように対向している少くとも1組の1対歯形ローラー 
    (c) 1mローラーと後述する開繊した繊維束の補集
    面との間で繊維束が移動し且つ開繊する力を与える電界
    を形成せしめる区域および(ホ)開繊した繊維集束体を
    補集しウェブを形成するための補集面よりなる繊維束の
    開繊装置。 & 鋏歯形ローラーの軸に垂直な任意の断面における歯
    のモジュールに)がα2〜20厘であシ歯数(1)が4
    以上である第4項記載の開繊装置。 L 鋏歯の表面が電気絶縁性であシ、蚊癩は導電性支持
    材料で支持されている嬉4項記載の開繊装置。 γ、 #歯の表面が導電性材料であり、その讃の山の頂
    上の最小曲率半径(P wm )がaO1am以上であ
    る第6項記載の開繊装置。 & 鋏(d) II!繊した繊維集束体を補集しウェブ
    を形成するための補集面が回転するドラムの表面である
    第4項記載の開繊装置。 i 該ドラムの表面から少なくとも10fiの深さまで
    導電性層が存在する第8項記載の開繊装置。
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