JPH08501846A - 回転塔および調節可能なカウンタウエイトを備えた土木工事用の機械 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 土木工事用の機械、例えばケーブル浚渫機、油圧式浚渫機、トレンチホー、積降ろし浚渫ショベル、またはこれらに類似のものであって、場合により走行装置に連結された車両下部構造を備えており、この上に場合により鉛直軸線を中心にして旋回可能な車両上部構造が支承されており、車両上部構造に特にカウンタウエイトと協働する作業機械アタッチメントが設けられた形式のものにおいて、車両上部構造（５）が不動の、場合により鉛直軸線（７）を中心にして回転可能な部分、並びに水平軸線（１３）を中心にして旋回可能な部分（１０）に分割されており、旋回可能な部分（１０）が間接的または直接的に作業機械アタッチメント（１１）と結合されている。

Description

【発明の詳細な説明】 回転塔および調節可能なカウンタウエイトを備えた土木工事用の機械 本発明は、土木工事用の機械、例えばケーブル浚渫機、油圧式浚渫機、トレン チホー、積降ろし浚渫ショベル、またはこれらに類似のものであって、場合によ り走行装置に連結された車両下部構造を備えており、この上に場合により鉛直軸 線を中心にして旋回可能な車両上部構造が支承されており、車両上部構造に特に カウンタウエイトと協働する作業機械アタッチメントが設けられた形式のものに 関する。 ＤＥ−ＯＳ３２３２１６３は油圧で駆動される浚渫機に関し、これは出力の向 上のために自重を相殺する場合に機械式−油圧式の作業部材、例えば圧縮ばね、 板ばね、引張りばねまたはカウンタウエイトを備えており、この作業部材によっ てアタッチメント（ショベル、グラブ、たがね、およびその他）を含むジブアー ムの自重は力に関して除かれる。ジブの懸吊部には延長部を付けることができ、 延長部にはカウンタウエイトが取付けられる。カウンタウエイトの重量はアタッ チメントを備えたジブアームの寸法に依存する。ジブの自重の相殺によって基本 的に必要な運搬およびそれに付随するエネルギーの適用は今やもはや不要である 。これによって１つには付加的な出力能力が自由になり、かつもう１つには同じ 作業で著しい運転エネルギー分が節約される。 アタッチメントおよびカウンタウエイトは車両上部構造上の共通の支持台に支 承されており、車両上部構造とアタッチメントとの間には油圧プランジャが設け られている。油圧プランジャは場合によりばねと協働する。この装置では車両上 部構造の上方のカウンタウエイトの位置的な配置並びに旋回可能性のためにカウ ンタウエイトが持上げられた状態における装置の不動性が非常に問題となるのが 欠点であると認められる。 ＤＥ−ＡＳ１９１７４３４は土木作業用の機械、例えば浚渫機またはこれに類 似のものに関し、走行フレーム上に配置された回転装置を備えており、回転装置 は作業機械およびカウンタウエイトを含む回転塔を支持している。回転装置と回 転塔との間には鉛直方向の、移動調節可能な平行四辺形支持部が配置されており 、これは一端で回転装置上にあるプラットフォームに、かつ他端で回転塔にヒン ジ結合された、２つの平行なアームから成っている。アームの１つとプラットフ ォームまたは回転塔との間にはピストンーシリンダー装置が配置されている。平 行四辺形、したがってカウンタウエイトないしは車両上部構造の構造部材の支承 （Verlagerung）はその都度各作業状況ないしは運搬目的に適合せしめられ、こ のためにアタッチメントとカ ウンタウエイトとの間に協働作用がないので最終的には構造費用が比較的大きく なる。 本発明の目的は、土木作業用の機械を、各作業サイクルの潜在エネルギーが次 のサイクルに有意義に再使用することができるように簡単な構造的手段でもって 貯蔵されるように構成することである。 この目的は、本発明によれば車両上部構造が不動の、場合により鉛直軸線を中 心にして回転可能な部分並びに水平軸線を中心にして旋回可能な部分に分割され ており、旋回可能な部分が間接的または直接的に作業機械アタッチメントと結合 されていることによって達成される。 本発明の有利な構成は従属項に記載されている。 本発明の対象は、すべての土木工事用の機械、例えばケーブル浚渫機、油圧式 浚渫機、トレンチホー、積降ろし浚渫ショベルで有意義に使用することができ、 この場合シーソー機構部は各装置に応じて一体の構造部材として支持台に支承さ れているかまたはアタッチメントと旋回可能な部分とは分割されていて、それぞ れが支持台に支承され、かつ適切な結合部材、例えばロープ、チェーンまたは油 圧シリンダによって互いに結合されている。 以下で本発明を図示の実施例につき詳説する。 図１および図２は、アタッチメントが異なる位置にある積降ろし浚渫ショベル の原理図であり、図３およ び図４は、アタッ・チメントが異なる位置にあるトレンチホーの原理図である。 図１および図２は積降ろし浚渫ショベルとして構成された油圧式浚渫機１を原 理図として示し、油圧式浚渫機は主に次の構成部材から構成されている：クロー ラー走行装置２と結合された車両下部構造３、回転歯冠４、操縦室６を含む不動 の車両上部構造部分５。車両上部構造５は鉛直軸線７を中心にして車両下部構造 ３に対して相対的に旋回可能である。構成部材のモータ８、カウンタウエイト９ 並びにここには示されていない油圧装置から成る旋回可能な部分１０は作業機械 アタッチメント１１と結合されて一種のシーソー機構を形成しており、作業機械 アタッチメントは自由端の領域内にショベル１２を支持している。したがって構 成部材１０と１１は単に示唆されているにすぎない共通の水平軸線１３を中心に して旋回可能であり、同時に不動の車両上部構造部分５と一緒に鉛直軸線７を中 心にして回転可能である。旋回可能な部分１０のゼロ位置が破線１４によって示 唆されており、かつこのゼロ位置１４と車両下部構造３の上縁１４′との鉛直方 向の距離がＶで示されている。この鉛直方向の距離のために４５°よりも大きな 旋回角度αを達成することができる。 旋回角度αの分割はここでは約２分の１であり、すなわち旋回可能な部分１０ の旋回角度はゼロ位置１４ に関して上方へは下方への２倍である。旋回可能な部分１０の重心１５とこの図 で傾倒点３５として示された傾倒軸線との距離ａはアタッチメント１１の重心１ ６と傾倒点３５との距離ｂと間で比：ａ／ｂ〉１を形成している。 旋回可能な部分１０とアタッチメント１１の高さ・重量に関する比はこの例で はほぼ次の値：ｈ_aｘｍａ／ｈ_bｘｍ_b＝約０．７に相当する。 図３および図４は、トレンチホー１８の車両上部構造領域１７の原理図を示し 、車両上部構造領域１７は、示唆されているにすぎない鉛直軸線２０を中心にし て回転可能である不動の部材１９から形成されており、この部材は２つの支持台 ２１，２２を備えている。図面には略示されているにすぎない旋回可能な部材２ ３は支持台２２の水平軸線２４を中心にして、かつバケット２５と協働するアタ ッチメント２６は支持台２１の水平軸線２７を中心にして旋回可能である。支持 台２２の領域内には上方へ延びた領域２８が設けられており、この領域は変向案 内板２９を支持しており、この変向案内板を介して一方でヒンジ点３０でアタッ チメント２６に、他方でヒンジ点３１で旋回可能な部分２３に固定されたロープ ３２を変向案内可能である。旋回可能な部分２３の重心３６とこの図で傾倒点３ ７として示された傾倒軸線との間の距離ｃは、アタッチメント２６の重心３８と 傾倒点３７との間の距離ｄ に対して比：ｃ／ｄ＞１を有している。 この例でも旋回可能な部分２３とアタッチメント２６の高さ・重量に関する比 はｈ_aｘｍａ／ｈ_bｘｍ_b＝約０．７であり、ここで旋回角度αはほぼ４５゜であ る。 図４はさらにクローラー走行装置３３を備えた車両下部構造３４を略示で示し たものである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 土木工事用の機械であって、車両下部構造（３，３４）を備えており、こ の上に車両上部構造（５，１７）が支承されており、車両上部構造に特にカウン タウエイト（１０，２３）と協働する作業機械アタッチメント（１１，２６）が 設けられた形式のものにおいて、車両上部構造（５，１７）が不動の部分、並び に水平軸線（１３，２４）を中心にして旋回可能な部分（１０，２３）に分割さ れており、旋回可能な部分（１０，２３）が間接的または直接的に作業機械アタ ッチメント（１１，２６）と結合されていることを特徴とする、回転塔および調 節可能なカウンタウエイトを備えた土木工事用の機械。 ２． 不動の部分（５，１７）が主に回転歯冠（４）、支持台（２１，２２）並 びに操縦室（６）の構成部材から形成されている、請求項１記載の機械。 ３． 旋回可能な部分（１０，２３）が主にモータ（８）、油圧装置および場合 によりカウンタウエイトの構成部材から形成されている、請求項２記載の機械。 ４． 車両下部構造（３，３４）ないしは車両上部構造（５，１７）に対してこ の旋回可能な部分（１０，２３）の旋回角度α少なくとも４５゜が得られるよう な鉛直方向の距離（ｖ）を、旋回可能な部分（１ ０，２３）が水平のゼロ位置（１４）に対して有している、請求項３記載の機械 。 ５． 旋回可能な部分（１０，２３）の旋回角度αの、水平のゼロ位置（１４） に関する分割が次の式： α１／α２＝１／２ （ここでα１は旋回可能な部分の上方への旋回角度を表し、かつα２は旋回可 能な部分の下方への旋回角度を表す）を満たす、請求項４記載の機械。 ６． 積降ろし浚渫ショベル（１）において、旋回可能な部分（１０）の重心（ １５）と傾倒軸線（３５）との間の距離（ａ）対アタッチメント（１１）の重心 （１６）と傾倒軸線（３５）との間の距離（ｂ）が比：ａ／ｂ≧１である、請求 項５記載の機械。 ７． トレンチホー（１８）において、旋回可能な部分（２３）の重心（３６） と傾倒軸線（３７）との間の距離（ｃ）対アタッチメント（２６）の重心（３８ ）と傾倒軸線（３７）との間の距離（ｄ）が比：ｃ／ｄ≧１である、請求項５記 載の機械。 ８． 旋回可能な部分（１０，２３）とアタッチメント（１１，２６）の高さ・ 重量に関する比がｈ_aｘｍａ／ｈ_bｘｍ_b＝約０．７であり、ここでｈ_aは持上げら れた位置における旋回可能な部分（１０，２３）の重心（１５）の、この旋回可 能な部分（１０，２３）の水平のゼロ位置（１４）に対する距離を表し、ｍ_aは 旋回可能な部分（１０，２３）の質量重 心の重量を表し、ｈ_bは休止位置におけるアタッチメント（１１，２６）の重心 （１６）の、持上げられた位置におけるアタッチメント（１１，２６）の重心（ １６）に対する距離を表し、ｍ_bは積み荷を含むアタッチメント（１１，２６） の質量重心の重量を表す、請求項７記載の機械。 ９． アタッチメント（１１）が、水平の旋回軸線（１３）が共通の支持台の領 域内に設けられるように、一種のシーソー機構を形成しながら旋回可能な部分（ １０）と直接結合されている、請求項８記載の機械。 10． アタッチメント（２６）が、アタッチメント（１１）並びに旋回可能な部 分（２３）が別個の支持台（２１，２２）に支承されており、かつ適切な結合− ないしは伝達部材（３２）を介して互いに結合されるように、一種のシーソー機 構を形成しながら旋回可能な部分（２３）と間接的に結合されている、請求項８ 記載の機械。 11． 結合−ないしは伝達部材が少なくとも１つのロープ（３２）、チェーンま たはこれに類似のものによって形成されており、これが支持台の１つの領域内で 変向案内可能であり（２９）、かつヒンジ点（３０，３１）をアタッチメント（ ２６）の領域内にも旋回可能な部分（２３）の領域内にも有している、請求項１ ０記載の機械。 12． 結合−ないしは伝達部材が少なくとも１つの油圧シリンダによって形成さ れており、油圧シリンダが車両上部構造（５，１７）の部分と旋回可能な部分（ １０，２３）との間の領域内に配置されており、かつアタッチメント（１１，２ ６）を操作する油圧プランジャと協働するようになっている、請求項１０記載の 機械。