JPH0850183A - メカニズムの構造のための方法とその応用 - Google Patents

メカニズムの構造のための方法とその応用

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JPH0850183A
JPH0850183A JP25617094A JP25617094A JPH0850183A JP H0850183 A JPH0850183 A JP H0850183A JP 25617094 A JP25617094 A JP 25617094A JP 25617094 A JP25617094 A JP 25617094A JP H0850183 A JPH0850183 A JP H0850183A
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    • G04BMECHANICALLY-DRIVEN CLOCKS OR WATCHES; MECHANICAL PARTS OF CLOCKS OR WATCHES IN GENERAL; TIME PIECES USING THE POSITION OF THE SUN, MOON OR STARS
    • G04B15/00Escapements
    • G04B15/14Component parts or constructional details, e.g. construction of the lever or the escape wheel
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04DAPPARATUS OR TOOLS SPECIALLY DESIGNED FOR MAKING OR MAINTAINING CLOCKS OR WATCHES
    • G04D3/00Watchmakers' or watch-repairers' machines or tools for working materials
    • G04D3/0074Watchmakers' or watch-repairers' machines or tools for working materials for treatment of the material, e.g. surface treatment
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 間欠的な摩擦を受けるメカニズム、特に時計
の脱進機の製造条件を改善する。 【構成】 特定の箇所に繰り返し摩擦作用を受ける部品
において、摩擦動作の通路の端部付近の2点間を連通さ
せる貫通孔か溝を一つ以上設ける。これで、比較的流動
性の高い潤滑剤の使用が可能で、他の部品で押し返され
た時に摩擦の通路に沿って下手に移動することにより閉
じた流路を循環し、毛細管作用をするダクトと通して上
流側に還流する。この方法は特に時計のパレット・レバ
ー脱進機の構造に適用がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、限定された寸法の面要
素を有し周期的にあるメカニズムの他の部品を受け該他
の部品に接触して所定の通路に沿い所定の方向に摩擦動
作を受ける少なくとも一つの部品を含むメカニズムに関
するものである。本願発明の要旨は、そのようなメカニ
ズムの構造のための方法と、この方法の脱進機のメカニ
ズム―特に時計のものへの応用と、前記方法の応用を通
じて製造された時計の脱進機のためのパレットである。
【0002】
【従来の技術】メカニズムにおいて、限定された寸法の
部品の面要素が繰り返してそのメカニズムの他の部品を
受けて所定の通路に沿って所定の方向にその面上で摩擦
を受けるとき、接触領域の潤滑注油の問題は特に困難で
ある。ルビーのペレットを有する時計の脱進機において
は、現在がんぎ車の歯の上にペレット・ストーンの衝撃
面に到達して長期の潤滑を保証する濃度を有するグリー
スの量を正確に注油することによって解決している。し
かし、この解決法は、いくつかの理由により充分満足す
べきものではない。例えば、潤滑作業と次の作業の間は
時計の等時性のチェックのためそのメカニズムを動作さ
せながら24時間の待ち時間が必要になる。
【0003】スイス特許第116,857号は、パレッ
ト・レバー脱進装置が記述されており、オイルの循環を
許容はしている一方で油だめとして少なくとも一つのダ
クトがパレットを通して穿設されている。
【0004】スイス特許第296,393号と第32
1,946号は、前記のものとやや類似しているが溝が
パレットの衝撃面に形成されており、このような配置は
時計の良好な動作には好ましくない。
【発明が解決しようとする課題】
【0005】本願発明の目的は、間欠的摩擦を有する機
構、特に時計の脱進機の製造条件を改善することにあ
る。
【0006】図3において、パレット・レバー1は従来
の構造を示すものである。軸パレット2はルビーからな
る部品であり、その各面は磨きあげられており、パレッ
ト・レバー1の腕に形成されたスロット3に打ち込まれ
接合されている。パレット2の衝撃面4とロック面5
は、間欠的に矢印6に示される方向に回転するがんぎ車
の歯と共に作動する。前記衝撃面4とロック面5は、特
に重要な潤滑点として知られており、がんぎ車の上では
通常特殊なオイルやグリースの使用を要求している。グ
リースを使用すると、拡散の危険を冒すことなく十分な
潤滑が可能であり、そのため潤滑がより長期間にわたり
保証される。しかし、グリースを付着させることは、最
終的な調整作業に係わる別の欠点を有している。
【0007】前記の欠点を防ぐために、パレット・レバ
ー1の二つのパレットは、各々ダクト7が形成されてお
りパレット内をパレットの対称面内で衝撃面4の最大傾
斜線に平行に通っている。該ダクト7は、ストップ面5
の基部とパレットの背面8を接続している。ルビーのパ
レット・ストーンの場合は、例えばレーザ加工で穿設
し、円筒で直径が0.10ミリでもよい。あるいは、上
記のものにかえてより径の小さいパレット・ダクトを2
個以上形成してもよい。
【課題を解決するための手段】
【0008】この目的のため、請求項1又は2の特徴に
答える方法と請求項3乃至16の特徴を有するパレット
・ストーンが提供されている。
【実施例】
【0009】本願発明においては、上記の貫通孔に換え
てパレット2の側面9と10の一方か、もしくは双方に
溝を形成することを提供するものである。図1は、その
ような溝の実施例を特に方向について可能な数例を示す
ものである。図1Aは、側面9と10の一方又は他方に
衝撃面4に平行に位置する溝7を示すものであり、図1
Bは、同様の溝7を面5と8に直交して設けたものであ
り、図1Cは、前記二つの実施例の中間で一定角度で位
置付けした溝7を示すものである。図1Dは、面5から
面8の方向に対して拡大した溝7を示しているのに対し
て、図1Eは同様の溝で縮小したものを示している。
【0010】もし上記の図のそれぞれを90度回動させ
ると、パレット・ストーンの輪郭が見え、これにも又い
くつかの異なる実施例がある。図2Aは、図1A〜Eの
改変例のいずれかの一つの溝が略々円形であって面9又
は10の一方又は他方に形成されたものであって、図2
Bは溝7が面9と10の両方に同時に形成されていても
よいことを示している。図2Cと2Dは、図1A〜Eの
改変例のいずれか一つであって多角形、例えば三角形の
断面を有する溝7を示すものである。
【0011】厚さ0.20〜0.25ミリのオーダーの
パレットにおいて、例えば面5又は8の幅がその値であ
る場合、溝7は0.07と0.13好ましくは0.10
ミリの幅をとり、0.08ミリと0.14ミリ好ましく
は0.12ミリの深さをとる。しかし、各面(図2Bと
図2D)上に溝7があるときは、パレットの残りの厚み
は全体の厚みの約半分を示すように注意しなければなら
ない。溝7の辺から衝撃面4を側面9と10から区分し
ているエッジまでの距離すなわち最小限の距離は0.0
2ミリと0.12ミリの間で好ましくは0.06ミリか
ら0.07ミリである。
【0012】溝7の存在は、潤滑剤の量と選択性を改善
する。次々と面4を擦るがんぎ車の歯の衝撃エッジによ
り潤滑剤が面4の出口側エッジの方向に押しやられる
時、面8上に広がる油塊は溝7に入り毛細管による吸引
で面5にもあふれ出るので、オイルの使用が可能であ
る。このようにして、潤滑剤の連続的な循環が閉じた順
路で形成される。
【0013】上記の溝の形状や寸法は、単に例示しただ
けで決して限定されたものではない。すなわち、溝7は
わずかに円錐状で例えば潤滑剤の循環の方向に収れんし
てもよいし、収れんしてから拡開してもよい。また溝は
潤滑剤の選択や量に関してその可能性を広げるために非
直線状の輪郭をなしてもよい。
【0014】本願の方法は、表面の特定部分に繰り返し
摩擦を受ける部品に一つ以上の溝を設けて、該部品の摩
擦の通路の端部付近の二つの領域間を連通させることに
ある。従って、比較的流動性のある潤滑剤の使用も可能
であって、閉じた回路を循環して他の部品により押し返
されると摩擦の通路に沿って下手に移動し毛細管の溝を
通って上手に還流してくる。この方法は、特にパレット
・レバーの脱進機の構造に応用可能である。
【0015】他の実施例では、面取りあるいはアールを
つけることにより溝7の入口を面8へつなぐことが行え
る。溝7は又、潤滑作業の間にそこに充填することによ
り、グリース溜としても使用できる。
【0016】すでに述べた通り、上記の方法は部品がメ
カニズム内の一つ又はそれ以上の他の部品の動作で表面
上の一部に繰り返し摩擦を受けるメカニズムであればど
のようなものにも応用できる。長期間にわたる使用を目
的とした高度な精密機械、特に信号のピック・アップと
その処理の場合は、上記方法は有用な応用が可能であ
る。
【0017】溝7は表面8から平面4に、または表面8
から平面5に、または同時に両方の通路に沿って設けて
もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図A〜Eは、各々本願発明のパレット・ストー
ンの実施例の側面図である。
【図2】図A〜Dは、各々本願発明のパレット・ストー
ンの実施例の正面図である。
【図3】図3は従来の出口側パレットを含むパレット・
アームの一端の斜視図である。
【符号の説明】
2 部品 4 衝撃面 5 ロック面 7 溝 8 背面 9、10 側面

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 限定された寸法の面要素を有する少なく
    とも一つの部品と前記面要素に対して所定の通路に沿い
    所定の方向に繰り返し摩擦の動作を起こす少なくとも一
    つの他の部品を含むメカニズムの構造のための方法にお
    いて、間欠的な摩擦を受ける面要素(4、5)を有する
    部品(2)において該部品の側面の少なくとも一方に溝
    (7)を形成し該溝が潤滑剤に毛細管作用を及ぼし通路
    の二端間の連通構造を可能とし、前記潤滑剤を前記面要
    素に到達させることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも一つの溝(7)を設けられた
    各部品において、各溝に隣接する面領域は潤滑剤の拡散
    を助けたり防いだりするように処理されることを特徴と
    する請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 限定された寸法を有し所定の通路に沿い
    所定の方向に繰り返し摩擦の動作を受ける少なくとも4
    辺からなる衝撃面(4)と、該衝撃面の相対向する二辺
    から延長するロック面(5)および背面(8)と、前記
    衝撃面の相対向する他の二辺から各々延長する一対の側
    面(9、10)からなり、該一対の側面の少なくとも一
    方に溝(7)を形成し該溝が潤滑剤に毛細管作用を及ぼ
    しその通路の二端間の連通構造を設けて、前記潤滑剤を
    前記背面(8)からロック面(5)に到達させることを
    特徴とする時計のメカニズム用パレット・ストーン。
  4. 【請求項4】 前記溝(7)の軸が衝撃面(4)に対し
    て平行に設けられたことを特徴とする請求項3に記載の
    時計のメカニズム用パレット・ストーン。
  5. 【請求項5】 前記溝(7)の軸が背面(8)及び/又
    はロック面(5)に対して垂直に設けられたことを特徴
    とする請求項3に記載の時計のメカニズム用パレット・
    ストーン。
  6. 【請求項6】 前記溝(7)の軸が衝撃面(4)に対し
    て平行な線と背面(8)及び/又はロック面(5)に垂
    直な線の間の角度で設けられたことを特徴とする請求項
    3に記載の時計のメカニズム用パレット・ストーン。
  7. 【請求項7】 前記溝(7)の断面がその全長にわたり
    一定であることを特徴とする請求項3〜6のいずれか一
    つに記載の時計のメカニズム用パレット・ストーン。
  8. 【請求項8】 前記溝(7)の断面がロック面(5)か
    ら背面(8)へと通過するに従って拡大することを特徴
    とする請求項3〜6のいずれか一つに記載の時計のメカ
    ニズム用パレット・ストーン。
  9. 【請求項9】 前記溝(7)の断面がロック面(5)か
    ら背面(8)へと通過するに従って縮小することを特徴
    とする請求項3〜6のいずれか一つに記載の時計のメカ
    ニズム用パレット・ストーン。
  10. 【請求項10】 前記溝(7)の断面が略々半円形であ
    ることを特徴とする請求項3〜9のいずれか一つに記載
    の時計のメカニズム用パレット・ストーン。
  11. 【請求項11】 前記溝(7)の断面が略々三角形であ
    ることを特徴とする請求項3〜9のいずれか一つに記載
    の時計のメカニズム用パレット・ストーン。
  12. 【請求項12】 前記溝(7)の幅が0.07ミリと
    0.13の間で好ましくは0.10ミリであることを特
    徴とする請求項3〜10のいずれか一つに記載の時計の
    メカニズム用パレット・ストーン。
  13. 【請求項13】 前記溝(7)の深さが0.08ミリと
    0.15ミリとの間で好ましくは0.12ミリであるこ
    とを特徴とする請求項3〜10のいずれか一つに記載の
    時計のメカニズム用パレット・ストーン。
  14. 【請求項14】 前記溝(7)の辺と衝撃面(4)を側
    面(9、10)から区分しているエッジとの間を隔離し
    ている最小の距離は0.02ミリから0.12ミリの間
    で好ましくは0.06ミリから0.07ミリであること
    を特徴とする請求項3〜10のいずれか一つに記載の時
    計のメカニズム用パレット・ストーン。
  15. 【請求項15】 前記パレット・ストーンが合成のもの
    であることを特徴とする請求項3項〜14項のいずれか
    一つに記載のパレット・ストーン。
  16. 【請求項16】 前記溝(7)がレーザにより加工され
    ていることを特徴とする請求項3項〜15項のいずれか
    一つに記載のパレット・ストーン。
JP6256170A 1993-09-28 1994-09-26 パレット・ストーン Expired - Lifetime JP2657630B2 (ja)

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CH291793A CH685463B5 (fr) 1993-09-28 1993-09-28 Palette d'ancre pour mouvement d'horlogeie.
CH2917/93-3 1993-09-28

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