JPH08501736A - 中空スペースを有する合成樹脂製の品物を射出成形する装置およびその装置を運転するする方法 - Google Patents
中空スペースを有する合成樹脂製の品物を射出成形する装置およびその装置を運転するする方法Info
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Classifications
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
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Abstract
(57)【要約】
中空スペースを有する樹脂製の品物を射出成形するため一つの装置が提案されている。この装置を用いて、成形中空スペースあるいは空洞(4)にノズルを介して樹脂溶融体が装填される成形工具(1)には加圧されている他の媒体、例えば空気、ガスあるいは液体も供給される。中空針(5)には軸方向に制限されて移動する針の芯(9)が配置され、この針の芯(9)を経由して成形中空スペースあるいは空洞(4)への中空針(6)の流入開口(6)がその流れ断面を可変、あるいは開閉される。針の芯(9)は中空針の流入端部のまえにある膨らんだヘッドあるいは皿(10)を有し、このヘッドあるいは皿の外径は、中空針の外径に少なくともほぼ等しく、針の芯は中空針(5)の流入端部(6)と共に半径方向に向いた隙間弁を形成する。針の芯(9)は中空針(5)に対してバネ部材(23)により軸方向に支持されている。この場合、重要なことは、前記バネ部材(23)が常時流入開口あるいは隙間弁(16)の遮断方向に針の芯(9)に嵌まり、針の芯(9)が解放の向きで外部制御される駆動部(17,18)によりバネ部材(23)に対して移動できることにある。
Description
【発明の詳細な説明】
中空スペースを有する合成樹脂製の品物を射出成形する装置およびその装置を運
転する方法
この発明は中空スペースを有する合成樹脂製の品物を成形工具に射出成形する
装置に関し、この成形工具の成形中空スペースあるいは空洞に一方でノズルを経
由して樹脂溶融体を導入でき、このノズルとは異なる場所で中空針を経由して加
圧されている他の媒体、例えば空気、ガスあるいは液体も前記成形中空スペース
あるいは空洞に印加でき、その場合、中空針の中に軸方向に制限されて摺動でき
る針の芯が配置されていて、この針の芯により前記成形中空スペースあるいは空
洞へ通じる中空針の流入開口の流れ断面を可変、あるいは開閉できる。
上記特徴の装備を備えた装置はドイツ特許第 OS 39 36 289 号明細書により既
に従来の技術に属する。似たような構造様式の他の周知の装置、例えばドイツ特
許第 OS 21 06 546 号明細書の装置に比べて、上記装置は、流入開口が成形の終
わりや、それに続く再加圧時の間に品物の肉厚の一部にしか入り込まない、つま
り未だ液状の樹脂溶融体で取り囲まれる時にも、中空針の流入開口の詰まりを確
実に妨げる点にある。即ち、ドイツ特許第 OS 39 36289 号明細書によれば、中
空針の流入開口は加圧されている媒体が成形中空スペースあるいは空洞に排出す
ることを可能にする程度に小さく調節できる。しかし、液状の樹脂溶融体が流入
開口へ侵入することは、少なくとも熱可塑製樹脂材料の場合には不可能である。
実際の使用には、特にドイツ特許第 OS 39 36 289 号明細書の射出成形装置の
優れていることが実証されている。この成形装置では、針の芯が中空針の流入開
口の終わりの前にある膨れたヘッドあるいは皿を有し、このヘッドあるいは皿の
外径が中空針の外径に少なくともほぼ一致し、しかも、この成形装置では針の芯
が中空針に対してバネ部材で軸方向に支持され、針の芯のヘッドあるいは皿は中
空針の流入開口の終わりと共に半径方向の隙間弁を形
成する。この隙間弁の最大の隙間、例えば< 0.2 mm はバネ部材支持部により決
まる。しかし、バネ部材支持部に対して、ドイツ特許第 OS 39 36 289 号明細書
により隙間弁の隙間は、例えば成形工具の成形中空スペースあるいは空洞により
収納された樹脂溶融体の内の媒体の圧力がバネ部材の調整力に打ち勝つ値に上昇
すると、狭くなる。
比較的大きな寸法を有するため、或る与えられた肉厚で、大きな中空スペース
も閉じ込める樹脂製の品物を射出成形する場合、一つの中空針のみを用いて、成
形工具の成形中空スペースあるいは空洞の中に十分の多量の加圧媒体を単位時間
内に導入することが不可能である。何故なら、これには、前記中空針の隙間弁の
利用できる最大の流れ断面が十分でないからである。それ故、嵩張った樹脂の品
物を製造する成形工具に成形中空スペースあるいは空洞に流入する中空針をそれ
に応じで多数装備する必要性が生じる。このため、当然、準備すべき成形工具の
経費が多くなる。何故なら、中空針の各々に特別な媒体導入部も付属させる必要
があるからである。
ドイツ特許第 OS 39 36 289 号明細書により知られている、中空スペースを有
する樹脂製の品物を射出成形する装置の他の不十分性は、中空針の隙間弁に汚れ
が時として生じると、掃除するために必要な中空針の取り出しを後端部から行う
必要があることによる。何故なら、そこでは、針の芯が中空針に対して支持され
る枠に保持され、この枠が間接的にしか取り扱えないネジ部材、つまりネジ山部
分、調節ナットおよびロックナットで構成されているからである。
成形工具の成形中空スペースあるいは空洞に突出した中空針の端部での隙間弁
の最小隙間(< 0.2 mm )は、中空針から針の芯を除去しないで規則通りに掃除
することを実際に不可能にしている。
この発明の目的は、中空スペースを有する樹脂製の品物を射出成形する類の装
置にあって、未だ生じ得る不十分性を除去し、更にこの種の装置の使用可能性を
改善したり拡張することにある。それ故、この発明の課題は、中空針の隙間弁の
流れ断面の最適な開閉を保証するだけでなく、必要とあれば、
より大きな流入隙間を開けることのできる、中空スペースを有する樹脂製の品物
を射出成形する装置に対する形成可能性を提供することにある。更に、中空針の
隙間弁のところで必要となる掃除作業を低減すべきである。最後に、成形工具の
成形中空スペースあるいは空洞に材料としての熱硬化性樹脂ないしはエラストマ
ー樹脂を挿入する必要がある場合、問題なく使用できるように、中空スペースを
有する樹脂製の品物を射出成形する装置を設計することである。
上に示した複雑な課題を解決できる類の中空スペースを有する樹脂製の品物を
射出成形する装置は、この発明によれば、バネ部材が常時流入開口を閉ざす向き
に針の芯に嵌まっていること、および針の芯がバネ部材に対して開放する向きに
摺動可能である点に特徴がある。
針の芯をバネ部材に対して開放する向きに操作するには、外部で制御される駆
動装置により行える。しかし、針の芯をバネ部材の力に逆らって加圧媒体自体で
開く可能性もある。この場合、射出成形工具を開く前に目的とする圧力解放は不
可能である。圧力解放は、この場合、成形工具を開ける時、圧力が成形中空スペ
ースあるいは空洞から漏れることにより行われる。成形工具の成形中空スペース
あるいは空洞に対して軸方向に摺動可能に配置された中空針と共に動作するこの
類の装置を使用するなら、圧力解放は中空針を戻す時、入口開口を突然開放して
行われる。
外部制御される駆動装置により針の芯を開く向きに操作することが好ましいと
しても、針の芯をバネ部材の作用に逆らって開く向きに摺動させるため、加圧媒
体自体、つまり空気、ガスあるいは液体を利用することが簡単に可能である。こ
のような場合には、溶融体に向けて突出する針のスリーブの前方領域に円錐状に
形成された拡張部を設けるとよい。何故なら、これにより成形工具を開いた時に
圧力降下が急激に行われるのでなく、より大きくなる隙間により穏やかにしか行
われないからである。
例えば0〜 0.2 mm になり、閉じる向きに働くバネ部材により必ず決まる隙間
弁の流入開口をできる限り小さくしている間、流入開口あるいは隙間弁
のより大きな開口幅が問題なく可能になり、外部制御される駆動装置により確実
に生じる。
その場合、この発明によれば、針の芯に対して外部制御される駆動装置として
、電磁石に針の芯の後端部とは反対向きの棒を備えることができる。つまり、こ
の棒が軸方向に長くなり中空針または針の芯の後ろでこの装置を含む成形工具の
二分割片の上に載るようにされている。
針の芯に対して外部制御される駆動装置としては、針の芯の後端部に嵌まり、
加圧媒体の印加するピストン・シリンダ・ユニットも利用できる。その場合の利
点は、軸方向に制限された状態で摺動可能にシリンダの穴に収納されるピストン
に針の芯の後端部を入れる時、および、バネ部材がピストンの裏側と中空針の端
部フランジの間に挟持され、針の芯を同芯状に取り囲む時、および加圧媒体の供
給個所がバネ部材の組み込み位置に付属している時にある。最後に述べた場合に
は、全装置を問題なく、完全に成形工具の二分割片に装着できる。
中空スペースを有する樹脂製の品物を射出成形する装置が、針の芯のヘッドあ
るいは皿により中空針の流入端部と共に隙間弁を形成する構造を有するなら、熱
可塑性樹脂材料を加工するのに、隙間弁がバネ部材により保持されている針の芯
の基本位置にも所定の大きさ、例えば< 0.2 mm の流入隙間を開けるというこの
発明の利点がある。しかし、中空スペースを有する熱硬化性あるいはエラストマ
ー樹脂製の品物を射出成形する装置を使用したく、その場合、針の芯のヘッドあ
るいは皿が中空針の流入端部と共に隙間弁を形成するなら、この発明により、隙
間弁のところで、バネ部材により保持されている、あるいはプレストレスを加ら
れている針の芯の基本位置で流入隙間が値0に予め設定されるか、あるいは調節
されていることが極めて重要である。他の加圧媒体を成形工具の成形中空スペー
スあるいは空洞に、あるいはその中にある樹脂溶融体に入れない場合、熱硬化性
樹脂あるいはエラストマー樹脂材料を隙間弁の流入隙間に入れることを防止する
ことが分かる。
今まで知られている中空スペースを有する樹脂製の品物用の射出成形装置
を使用して熱硬化性およびエラストマーを処理することが支配的でない。何故な
ら、そこでは、熱い成形工具と冷えた溶融体が上記原理で処理され、それにより
生じる熱硬化のあるいはエラストマの溶融体の粘性変化が、隙間弁の流入開口に
望ましくない侵入を与え、この隙間弁に逆作用する媒体圧力が発生しなくなるま
で侵入する。
しかし、この発明によれば、この欠点は防止されている。何故なら、隙間弁の
流入隙間は、外部制御される駆動装置が動作していない時、およびそうである限
り、バネ部材により値0に自動的にされているからである。
中空針の隙間弁での流入隙間を汚染から防止することは、この発明により、外
部制御される駆動装置が適当な洗浄剤の導入を容易にする比較的大きい程度に流
入隙間を開くことによるだけで容易にしている。
既に上で説明したように、外部制御される駆動装置の代わりに、加圧媒体自体
、つまり空気、ガスあるいは液体も、中空針の針の芯をバネ部材に対して移動さ
せるのに利用できる。これは、中空針の隙間弁で流入隙間の汚れを防止すること
か肝要である場合である。
しかし、冒頭に規定した類の装置では、針の芯の後端部が中空針の後端部に対
して支持されている枠の中に固定されていると、この発明の特に有利な構成が生
じる。つまり、針の芯が中空針の流入端部からこの中空針を通して前記枠に脱着
可能に連結することにある。その場合、連結が針の芯の後端部の外ネジ部分と枠
の内ネジ部分によって形成され、この連結が工具を入れる時、例えば針の芯のヘ
ッドあるいは皿の端面側にある直径スリットあるいは内部六角形を入れる時に操
作できる場合、特に有利である。
針の芯の後端部と枠の間の連結手段として、ねじり継手あるいは差込継手も使
用できる。最後に、針の芯の後端部と枠の間の連結手段として互いに補うクラン
プ面を有するクランプ本体を使用することも考えられる。
当該成形部品を確実に成形することを保証するため、成形中空スペースあるい
は空洞の内部で他の動作媒体を用いて樹脂溶融体に所謂再加圧を行うことが望ま
しいかあるいは必要であるから、樹脂材料が十分硬化した後、動作
媒体を回収して成形部品内の中空スペースの圧力を解放することができる必要性
が生じる。従って、中空スペースを有する樹脂製の品物を射出成形するこの発明
による装置の他の構造形状には、以下のことが用意されている。つまり、
針の芯も一貫して中空ないしは円管状に形成され、
針の芯が隙間弁を越える端部に他の弁を備え、
この他の弁を用いて針の芯の貫通部の端部が針の芯の中で加圧されている媒体
により、隙間弁を閉じると成形中空スペースあるいは空洞に対して遮断され、
そして、他の弁で蓄勢部が作用し、この蓄勢部が(針の芯の中で加圧下にある
媒体に加えて)プレストレス下で遮断方向に維持され、
これは針の芯の中にある媒体が圧力解放すると空洞中に加圧されている媒体に
より、他の弁および針の芯の貫通部の解放方向に成形中空スペースあるいは空洞
から離れるように克服できる。
中空スペースを有する樹脂製の品物に対する射出成形装置のこの構造形状でも
、針の芯の導入開口あるいは隙間弁の遮断方向に常時作用するバネ部材が設けて
あり、針の芯がこれに作用する加圧下の媒体によりバネ部材に対して開放方向に
摺動し、この媒体を成形中空スペースあるいは空洞の中におよび/または予めそ
こに導入されている樹脂溶融体に注入する。
ここでは、隙間弁が中空針と針の芯の間の隙間弁、および針の芯の貫通部の他
の弁がそれぞれ交互に開閉するので、空洞での圧力上昇や空洞からの圧力解放に
は異なった流路が最も狭い近所で利用でき、これが成形工具内で成形部品の最適
な仕上げに望ましいという利点が生じる。
その場合、他の弁が針の芯の自由端にあるボール弁として構成され、
蓄勢部が針の芯の後ろに設けてあるバネ、特に引っ張りバネで構成され、
針の芯の貫通部に半径方向の遊びをもって収納されているピンが蓄勢部をボー
ル弁に駆動連結させることに特徴のある装置の構成が特に適当なことが実証され
る。
ボール弁のボールは針の芯の貫通部に大体緩く挿入されていて、その中で隙間
弁を越える針の芯の端部への運動性にあって隙間弁と作用する(狭くされた)弁
座により制限される。後ろに、あるいは他の弁の方向にボールの運動の制限は蓄
勢部の作用の下に常時あるピンによって生じる。加圧媒体の作用だけで、ボール
弁のボールが針の芯の貫通部から遮断位置の方向に、また成形中空スペースある
いは空洞から開放位置の方向に加圧される。蓄勢部により影響されるピンはボー
ル弁のボールに対して支持機能のみを行う。従って、これは針の芯の貫通部に来
る媒体の圧力解放で既に(望ましくない方法で)開放位置に達する。
この発明の対象は中空スペースを有する樹脂製の品物を射出成形する装置を運
転する方法にも関し、この方法では、成形工具の成形中空スペースあるいは空洞
に一方で樹脂溶融体がノズルを介して導入されるが、成形中空スペースあるいは
空洞にはノズルとは異なった場所で中空針を経由して加圧された他の媒体、例え
ば空気、ガスあるいは液体も印加される。その場合、この方法は下記に特徴があ
る。即ち、他の媒体が先ず加圧下でプレストレス状態で遮断位置に保持されてい
る隙間弁に対してのみ向かい、この隙間弁が熱硬化性樹脂あるいはエラストマー
樹脂を成形中空スペースあるいは空洞に射出する間、あるいはその後、隙間弁を
外部制御により成形中空スペースあるいは空洞のプレストレスに逆らって開き、
加圧媒体を熱硬化性樹脂あるいはエラストマ樹脂の中に入れ、次いで(所定の作
用時間の後)他の媒体の圧力を解放し、その場合、主に外部制御により(再び)
開いた隙間弁を介して成形部品から排出させることに特徴がある。
この発明による射出成形装置の上記運転方法により、熱硬化性樹脂あるいはエ
ラストマー樹脂製の品物を閉じた中空スペースを用いて作製でき、中空スペース
の形成を可能にする媒体を導入と排出させる中空針の系の機能を損なうことがな
い。
図面に示す実施例に基づき、以下にこの発明の対象を詳しく説明する。ここで
示すのは、
第1図 針の芯を操作するため外部駆動される駆動部を伴う成形工具の成形
中空スペースあるいは空洞に付加的な圧力媒体を導入するため隙間弁を有する中
空針を用いて、中空スペースを有する樹脂製の品物を射出成形する装置の一部領
域の縦断面図、
第2図 中空針の針の芯を操作するため外部制御される駆動部が他の構成を
有する、中空スペースを有する樹脂製の品物を射出成形する装置の一部領域の第
1図に似た断面図、
第3図 他の機能位置での中空針と針の芯のそれぞれ第1図と第2図に符号
IIIを付けた一部の領域の拡大図、他方、
第4〜7図 それぞれ第1図と第2図で線分 IV − IV に沿った中空針の通路
とこの中空針の中に納めた針の異なった部分の拡大図、
第8図 成形工具の成形中空スペースあるいは空洞に対して軸方向に摺動可
能に配置された中空針を用いて動作する、中空スペースを有する樹脂製の品物を
射出成形する装置の断面を示す、
第9図 中空スペースを有する樹脂製の品物を射出成形する装置に対する他
の構造形状を示す側面図、他方、
第10図 対応する装置の縦断面図、および
第10a〜10c図 拡大寸法にした第10図の装置の異なった構成可能性を
示す、
である。
第1図および第2図には、それぞれ中空スペースを有する樹脂製の品物を射出
成形するための成形工具1が示してある。この成形工具1は互いに成形中空スペ
ース4を閉じ込める二つの成形二分割片2および3を有する。
ノズル(図示せず)を経由して、成形工具1の成形中空スペース4に可塑化さ
れた樹脂溶融体が射出される。ノズル(図示せず)とは異なる場所で成形中空ス
ペース4に中空針5を経由して加圧された他の媒体、例えば空気、ガスあるいは
液体も供給できる。
中空針5は、図示する実施例の場合、成形工具1の成形二分割片2の中に
固定状態で挿入されている。その場合、この中空針5の流入端部6が成形中空ス
ペース4にかなりな程度7突き出ている。成形二分割片2の接続通路8を介して
中空スペース5に加圧されている他の媒体が導入される。中空針の内部には針の
芯9が配置されている。この針の芯9は中空針5の流入端部6の前にある膨らん
だヘッドあるいは皿10を有し、このヘッドあるいは皿10は中空針5の外径に
近似的に一致する外径を有する。ヘッドあるいは皿10とは反対側の端部では針
の芯9にネジ山部分11がある。このネジ山部分はナット片12にネジ止めされ
ている。このナット片12はブロック片13の中に回転止めされ軸方向に移動で
きないように固定されている。このブロック片13は摺動を制限されているが成
形二分割片2のブッシュ14中に回転止めされた収納されている。圧縮バネ23
は針の芯9に対して同軸にこの針の芯に対向するブロック片13の端面と中空針
5の端部膨らみ15の間に収納され、針の芯9がそのヘッドあるいは皿10と共
に中空針5の流入端部6に対して気密状態で当接し、この中空針5を完全に塞ぐ
ように挟持されている。バネ23の復帰作用に逆らって針の芯9の移動により、
針の芯9のヘッドあるいは皿10は中空針5の流入端部6から持ち上がり、この
流入端部6と共に半径方向に向いた隙間弁16の形をした流入開口を開ける(第
3図)。この隙間弁16は成形中空スペース4に対向し、流れ断面で中空針5の
流入端部6とヘッドあるいは皿10の間隔を変えて可変できる。この場合、隙間
弁16の最大の開口幅はブッシュ14の中のブロック片13の最大移動距離によ
り決まる。つまり、ブロック片13の左の端面がブッシュ14の左の多面に対し
て当たると、隙間弁16の最大の開口幅に達する。
圧縮バネ23はブロック片13と針の芯9を介してヘッドあるいは皿10を絶
えず中空針5の流入端部6に対して気密封止して当接し、そのため隙間弁16を
遮断方向にしようとするので、隙間弁16を開く向きにするため外部制御される
駆動部が使用されている。この駆動部は、第1図の実施例の場合、ロッド18で
ブロック片13に作用する電磁石17で構成されている。駆動部としては、スピ
ンドルに作用するサーボモータも採用できる。このサ
ーボモータは針の芯9を開方向と閉方向に移動させる。
第2図の実施例では、駆動部はピストン・シリンダ・ユニットで形成されてい
る。この場合、ブロック片13はピストンを、またブッシュ14はシリンダを形
成する。その際、ピストンはその端部20で通路19を経由して加圧媒体が印加
し、針の芯9を圧縮バネ23の作用に対して移動させ、そのため隙間弁16を開
く。
針の芯9のほぼ全長にわたり、縦溝あるいは対向円上のスリット21が延びて
いる。この溝を経由して加圧された媒体が接続通路8から針の芯9のヘッドある
いは皿10の裏面まで達する。そこで、中空針5の流入端部6と針の芯9のヘッ
ドあるいは皿10の間に隙間弁16の流入隙間を開く時のみ、加圧されている場
合が成形工具1の成形中空スペース4に達する。
重要なことは、隙間弁16に加圧された媒体を成形中空スペース4に導入でき
るが、樹脂溶融体を望ましくないように塞いだり止めることを防止する構成があ
る点にある。
針の芯9がナット片12のネジ山部分11により調節でき、圧縮バネ23のプ
レテンション作用のみで、しかもブロック片またはピストン13の右終端位置で
隙間弁16の流入隙間が開き、中空針5の流入端部6とヘッドあるいは皿10の
裏面との間が0の程度になるか、あるいは流入隙間16に対して隙間幅<0.2 mm
,好ましくは<0.1 mmにできることも分かる。ピストンあるいはブロック片が駆
動部17,18あるいは19,20により圧縮バネ23の力に逆らって左の最終
位置に達する時のみ、隙間弁16の大きな流入隙間に調整でき、これは単位時間
に大量の加圧された媒体を通過させる。
第1図と第2図に示す実施例とは異なり、針の芯9を中空針5の中でほぼ全長
にわたり第4〜7図から理解できるような断面に構成することも可能である。縦
溝あるいは対向円状のスリット21の代わりに、針の芯9に一つまたはそれ以上
の外周平坦部22を設けてもよい。第4図によれば、4つの外周平坦部22が周
回方向に等分にされている。第5図と第6図によれば、それぞれ3つの外周平坦
部22があるが、第7図には8つの外周平坦部22が
ある。
どの場合でも大切なことは、隙間弁16の流入隙間の大きさのみが、駆動部1
7,18あるいは19,20を操作しない場合、必要に応じて、簡単に調整でき
ない点にある。むしろ、中空針5の流入端部6は、成形工具1を開ける場合、前
から、つまり開放された成形中空スペース4から(掃除のために)完全に開放さ
れることが重要である。それ故、針の芯9はヘッドあるいは皿10の前面に工具
装着部23あるいは対向円上のスリットあるいは内部六角形を備えている。これ
は、針の芯9のネジ山部分11をナット片12の内ネジで回転できないようにし
、こうして針の芯9とブロック片13の間のカップリングを確実にしている。し
かし、工具、例えばドライバーあるいは六角レンチを用いて、針の芯9をブロッ
ク片13のナット片12から緩め、次いで針の芯9を軸方向に前にその中空針5
から引き抜くことができる。こうして、隙間弁16のところに付着した樹脂の滓
を問題なく除去でき、隙間弁16を中空針5と針の芯9の間で確実に洗浄できる
。
ここで触れておくことは、多くの場合、中空針5の特定で比較的短い縦領域2
4、つまり流入端部6に直接接続する長手領域24を大きな材料から仕上げるの
でなく、空気あるいはガスを透過する構造の焼結金属で構成することができる。
このような中空針5は、成形工具1の成形中空スペース4中で中空スペースを
有する品物を射出成形により熱硬化性樹脂あるいはエラストマー樹脂から作製す
る場合に特に有利に利用できる。この場合、隙間弁16は中空針5と針の芯9の
ヘッドあるいは皿10の間で大量の加圧された媒体を供給するためにのみ開放さ
れるが、少量の供給は焼結金属部分を経由して問題なく通過する。仕上がり成形
部品の圧力を開放するために初めて、つまり成形部品を形成する熱硬化性樹脂あ
るいはエラストマーが十分硬化した後、外部制御される駆動部により隙間弁を開
けることが必要である。
ここで触れておくことは、前記の装置が熱硬化性樹脂あるいはエラストマー樹
脂から成る中空スペースを有する品物を射出成形するために特に有利に
使用できる点にある。当然なことであるが、熱可塑性樹脂の品物を射出成形する
場合に使用するのにも適し、使用されている。
この発明の応用は、付加的な加圧媒体を導入する中空針5がその前方端部を成
形工具1の成形中空スペースあるいは空洞4に突出するように固定組み込みされ
ている、中空スペースを有する樹脂製の品物を射出成形する装置に限定するもの
でないことも注意しておく。むしろ、付加的な加圧媒体を導入するため中空針を
必要とするところにもこの発明による構成処置を利用でき、これ等の中空針は成
形工具の成形中空スペースあるいは空洞4に対して軸方向の移動を制限している
、つまりドイツ特許第 OS 39 36 289 号明細書の第3図の場合のように、予め押
された動作位置と戻された静止位置の間で移動できる。
最後に、方法技術的に以下のことも重要である。つまり、成形工具1の成形中
空スペースあるいは空洞4に供給すべき他の媒体を先ず加圧下で圧縮バネ23の
付勢下で遮断位置に保持された隙間弁16に向け、熱硬化性樹脂あるいはエラス
トマー樹脂を成形工具1の成形中空スペースあるいは空洞4に射出する間および
/または射出後、隙間弁16は外部制御される駆動部17,18あるいは19,
20により圧縮バネ23を成形中空スペースあるいは空洞4へのプレテンション
に逆らって開放され、加圧された媒体を熱硬化性樹脂あるいはエラストマー樹脂
に入れる。そして、この他の媒体を時間を遅らせて圧力解放し、主に外部制御さ
れる駆動部17,18あるいは19,20により再び開いた隙間弁16により成
形部品から排出される。
この方法は、中空針に熱硬化性樹脂あるいはエラストマー樹脂の望ましくない
添加を防止し、中空スペースを有するこれ等の材料の品物の射出成形を可能にす
る。
射出成形装置の動作、特に第2図の装置の動作に対して重要なことは以下の点
にある。即ち、一定の時点で、熱可塑性樹脂の溶融体がノズルを経由して成形工
具1の成形中空スペースあるいは空洞4に射出され、その後あるいは同時にも中
空針5により加圧されている他の媒体をこの樹脂溶融体に供給
する。こうできるように、先ず隙間弁16を開き、通路19を経由してピストン
の端部20への圧力印加を行う。この隙間弁が開くと、接続通路8を経由して加
圧された媒体、例えば空気、ガスあるいは液体も成形工具の成形中空スペースあ
るいは空洞4,あるいはその中にある樹脂溶融体に供給される。こうして、樹脂
溶融体(熱硬化性樹脂あるいはエラストマも)は中空スペースを形成して成形中
空スペースあるいは空洞4の壁面に対して排除され、媒体圧力により一様な壁圧
を形成してこの壁に当たる。
ピストン端部20とこの端部に対向する(リング状の)ブロック片13の端面
との面積の比が異なることにより、接続通路8に生じる媒体と、通路19に生じ
る動作媒体の圧力が等しい場合でも、隙間弁16は動作媒体が放出されるまでの
大きさに開いている。
動作媒体のピストン端部20への作用は他の動作媒体が成形中空スペースある
いは空洞4の内部で樹脂溶融体に圧力を加えるように長くなっている。つまり、
そこで圧力を維持すべきような長さにもなっている。それから初めて、他の媒体
の接続通路8と動作媒体の通路19で圧力低下が行われる。
最後に他の媒体が成形部品から圧力を放出するのを確実にするため、ピストン
の端部が全時間間隔にわたり開放されている場合、動作媒体をピストンの端部2
0に供給して隙間弁を開くことが必要である。
隙間弁16の開閉制御と、他の加圧媒体の通過や圧力上昇の制御も、その時の
射出過程で最適になるように行われる。つまり、例えば他の媒体の圧力を維持し
、予圧として利用し、その際、例えは降下する圧力変化と共に動作することが可
能である。
例えば空気、ガスあるいは液体ものような加圧された他の媒体を樹脂溶融体以
外の場所で成形工具1に注入すると良いが、これはどんな場合にも必要ではない
。注入ノズルをレオロジー的に確実に形成する場合、加圧されている他の媒体の
供給はこの注入ノズルにより直接行われる。つまり、樹脂溶融定も導入される場
所で行われる。
中空スペースを有する樹脂製の品物を射出成形する上に説明した装置の重
要な特徴は、何れにしても、特に熱硬化性樹脂やエラストマーを処理するのに、
ガス導入開口に対して非常に狭い隙間を隙間弁16に設定できる点にある。この
隙間は狭くなくてはならない。何故なら、隙間を経由して加圧された媒体の導入
が溶融体のところで行われる必要があるからである。
加圧されている媒体を樹脂とは異なるところで直接溶融体、つまり高温の工具
に供給すると有利である。しかし、非常に狭い隙間に調整することに関して同じ
観点は、加圧されている他の媒体を直接機械のノズルを介して供給する場合にも
重要である。
重要な構成上の判定基準は、何れにしても、隙間弁が物質の混入を防止するた
め、圧力の作用なしに非常に小さくなり、加圧されている他の媒体を供給するた
め、圧力の作用のためだけで、あるいは外部制御により大きな程度に開放される
隙間を有することにある。外部制御の場合には、隙間弁の隙間を圧力放出のため
にも目的通り開けることができるという特別な利点が生じる。
熱硬化性樹脂あるいはエラストマーの溶融体を成形工具1の空洞あるいは成形
中空スペース4に入れるなら、溶融体の圧力上昇が生じ、これにより空洞あるい
は成形中空スペース4への噴出流状の充填が得られることが大切である。これに
反して、成形中空スペースあるいは空洞4をブロックと滑り流れで充填すると、
材料が十分圧縮されていないため、加圧されている媒体が望ましくないように充
填工程中に外向きに出てゆき、そのため形成すべき成形部品の内部で望ましい圧
力上昇が得られない。
特に、肉厚の成形部品を作製する場合、および噴出流状況にならない樹脂材料
を処理する場合、樹脂溶融体を注入する前に、熱硬化性樹脂の発泡射出成形の場
合でも、そして特にガスの逆圧を用いる射出成形の変形種で長い間使用されてい
るように、成形工具1の圧力を上昇させると有利である。主として< 100バール
である逆圧を形成して、熱硬化性樹脂とエラストマーを処理する場合、流れの先
端部が崩れ、ガス通路となることを防止する。
樹脂溶融体を成形工具に注入する前にガスの逆圧を与えることは、成形工
具が多数の空洞ないしは成形中空スペースをゆうする場合にも有利である。こう
して、存在する全ての空洞に対してバランスのとれた一様な充填となるが分かる
。
特に、逆圧なしに肉厚の熱硬化性樹脂の成形部品を多数の空洞に注入する場合
、加圧された媒体を後で供給するのに重要な部分充填で、個々の空洞の充填量に
変動を与える。その場合、上記充填量の変動は使用するモールド材料の特性によ
る。これに反して、全ての空洞あるいは成形中空スペース内で同時に作用する逆
圧が上昇することにより、個々の空洞あるいは成形中空スペースの一様な部分充
填が達成され、これにより、成形部品が目的とする中空スペースと共に多重成形
工具内で作製する場合、熱硬化性樹脂とエラストマー製の成形部品の作製のため
の最適な条件が提供される。
所謂浸漬角部を有する成形工具が使用状態になることにより成形工具内で目的
とする逆圧を上昇させることも可能である。この種の成形工具では、先ず芯が空
洞あるいは成形中空スペースに入り、樹脂溶融体が注入される。その場合、加圧
されている他の媒体は、機械のノズル自体を経由するか、あるいは他の場所で中
空針を通して空洞あるいは成形中空スペースに達する。更に媒体を供給すると、
工具の芯が引き戻され、それに続いて樹脂溶融体の中で中空スペースが生じる可
能性が生じる。工具に芯を更に引き戻すと、形成した成形部品中に完全な中空ス
ペースが形成される。所謂浸漬角部と共に動作するこのような成形工具では、可
動する工具の芯には、空洞あるいは成形中空スペース内で熱硬化性樹脂やエラス
トマーを処理する時逆圧を上昇させるという役目がある。
例えばゴムやカウチュークのような熱硬化性の樹脂やエラストマー樹脂を処理
する場合の外に、前記構造様式と作用の装置は硬い全ての樹脂を処理する場合で
も利用できる。
空洞あるいは成形中空スペースに注入された加圧されている媒体が、例えば成
形工具の温度に似た、つまり約 160〜 180℃の温度に予熱されると、熱硬化性樹
脂に対してかなり短い硬化時間が得られる。この利点は、熱の作用
が加熱された工具により外からだけでなく、予熱され、加圧されている媒体によ
り内からも行われることから生じる。このように作製された成形部品の反応時間
と硬化時間は、当該媒体をただ室温で供給する場合に比べて相当短い。
媒体の加熱は、例えば熱交換の原理に従って行われる。媒体の加熱には、電気
加熱素子あるいは十分な長さを有する輻射で加熱される管導体も使用できる。
浸漬角部を有する成形工具の代わりに、刻みを付けた芯の成形工具、横スライ
ダーを有する成形工具、工具中のスライダーを備えた成形工具あるいは処理でき
る工具の部品を伴う成形工具も利用できる。
浸漬芯あるいは浸漬角部を有する成形工具は逆圧と共に、あるいは逆圧なしに
使用できる。その場合、圧力は工具を介してのみ形成されるか、あるいは付加的
に媒体の逆圧で形成される。
第8図には、中空スペースを有する樹脂製の品物を射出成形する装置が示して
ある。この装置は成形工具1の成形中空スペースあるいは空洞に対して軸方向に
移動可能に配置されている中空針5を有することにより、第1図と第2図の装置
と異なる。この装置は付加的な駆動部22と共に動作する。この駆動部はシリン
ダ26中で加圧媒体の作用により摺動するピストン27を介して中空針5に作用
し、この中空針を復帰バネ28の作用に逆らって成形中空スペース4に一時的に
前に押しやる。
ピストン27を作動させるため、中空針5を通しても成形中空スペース4に供
給される加圧媒体を利用できる。
当然、ここでもピストン27の作動を外部で影響を与える他の媒体で発生させ
できる可能性がある。中空針5と針の芯9の動作は、何れの場合でも、第1図〜
第3図の実施例のそれと同じである。
第9図と第10図に見られる、中空スペースを有する樹脂製の品物を射出成形
する装置では、成形工具31が二つの成形二分割片32と33で構成されている
。これ等の分割片は両者の間に成形中空スペースあるいは空洞34
を有する。この場合、空洞34の内には、例えば二分割片32を通して流入端部
36を有する中空針35が値37ほど突出している。この値は、例えば仕上げ成
形された樹脂製の品物の縁部の厚さに少なくとも等しく設計されている。
中空針35の内部には、中空針35の流入端部36の前にあるヘッド40を有
する針の芯39が配置されている。このヘッド40は、円錐台状に形成されてい
るが、このヘッドは他の適当な構成でも得られる。このヘッドは中空針35の流
入端部36に対向する側にリングショルダー41を有する。このリングショルダ
ーは中空針35の流入端部36に対する気密ストッパーとして設けてある。円錐
台状のヘッド40の最大直径はリングショルダー41のところで中空針35の外
径に合わせてあるが、流入端部36とは反対側のヘッド40の端部ではより小さ
い直径である。
針の芯39は全長にわたり、つまりそのヘッドのところも通しで中空あるいは
円管状に形成されている。針の芯は、第10図で明確に分かるように、貫通穴4
3を有する。ヘッド40のリングショルダー41の真後ろでは、針の芯39が貫
通穴43に流入する少なくとも一つの開口44を備えているか、あるいは中空針
35の外周と内周の間に軸方向に中空スペース49の中まで延びる隙間がある。
この隙間は第1図から第7図から分かるように同じ方法で与えられる。貫通穴4
3に流入する少なくとも一つの開口44を利用する場合、この開口が針の芯39
の長手軸に対して半径方向に向いているが、これに対して傾斜した姿勢も示す。
どの場合でも、重要なことは、第10図に示すように、針の芯39がそのヘッド
40のリングショルダー41と共に中空針35の流入端部36に気密状態で接す
る時、中空針35を通して外向きの開口44あるいは隙間を遮断することにある
。しかし、針の芯39が中空針35の中で第10図の位置から第9図の位置に(
つまり左に)移動すると、針の芯39のヘッド40のところのリングショルダー
41と中空針35の流入端部36との間で、第9図に見られるように、半径方向
の隙間弁46が開く。針の芯39の周囲の隙間あるいは開口44を経由して、隙
間弁46に貫
通部43あるいは中空スペース49から加圧されている媒体が供給される。その
場合、媒体は成形工具31の成形中空スペースあるいは空洞34に入る。
端部の膨らみ45により、中空針35は主にパッキングを中間接続して成形二
分割片32に軸方向に支持され、圧縮バネ47の一端に対する接合部として働く
。圧縮バネはその他端で軸方向に摺動しなくて、針の芯39に嵌まる当接円板4
8に作用する。こうして、圧縮バネ47により針の芯39は、ヘッド40のリン
グショルダー41が中空針35の流入端部36と共に形成される半径方向の隙間
弁46を遮断位置に保持するように常時作動する。
当接円板48に圧縮バネ47とは反対側で成形中空スペースあるいは空洞34
に供給すべき加圧媒体が印加されるように、当接円板48が中空スペース49に
導入され、この加圧媒体は、例えば通路50を経由して中空スペース49に達す
る。当接円板48に作用する加圧媒体は、この場合、圧縮バネ47の復帰力に打
ち勝ち、当接円板48を端部の膨らみ45に支持される当接スリーブ51に対す
るまで移動させ、このスリーブにより隙間弁46の開口幅が正確に決まる。 隙
間弁46を越えている端部42では、針の芯39に他の弁52が設けてある。こ
の弁52は針の芯39の貫通部43のそこにある端部と協働する。その場合、他
の弁52は針の芯39のヘッド40の内部で作用を展開させ、貫通部43の流入
端部42のところで軸方向に移動できるボール53と共に動作する。他の弁52
の遮断は、一方で貫通部43で中空スペース49から加圧下にある媒体の作用の
下で行われる。この弁はホール53を遮断方向(左に)移動させる。他方、ボー
ル53には遮断方向にピン55に嵌まる引っ張りバネ54も作用する。このバネ
は(再び左向きに)ボール53を押し、このボールを貫通部43の流入端部42
の座に対してその形に合わせて押圧するので、他の弁52はガス気密になる。
引っ張りバネ54とピン55の作用により、通路50を経由して中空スペース
49に供給される成形工具31の成形中空スペースあるいは空洞34中の加圧媒
体の間の圧力バランスがとれる時にも、他の弁52は閉じる。しかし、他方で通
路50を経由して中空スペース49に生じる媒体の圧力を解放
すると、弁52はボール53が軸方向に右に移動して開放される。この場合、成
形工具1の成形中空スペース34あるいは空洞に生じる媒体の圧力が他の弁52
のボール53に作用し、この弁をピン55に嵌まっている引っ張りバネ54の作
用に逆らって右に移動させる。それ故、ボール53は針の芯39の貫通部43の
流入端部42で座から持ち上がり、その結果、仕上がった樹脂の品物の中空スペ
ースの圧力を放出するため貫通部43を開放する。
ピン55は針の芯の貫通部43の中に軸方向の遊びを持って収納され、引っ張
りバネ54は弁52のボール53とは反対側のピストン状に膨らんだピン55の
端部56に嵌まり、このピンは中空スペース49の中で針の芯39の右端の外に
あることが分かる。
中空針35に対応する中空スペース49の中空針35とは反対側の(右)端部
は、第10図に示すように、狭くなった断面を有する。しかし、この端部は前記
断面と同じ断面であってもよい。
中空スペース49には、加圧されている媒体の導く少なくとも一つの通路50
が流入する。この通路50は、実線で示すように、側部から半径方向に中空スペ
ース49に向いている。この通路は、それぞれ第10図に破線で示すように、中
空スペース49に斜めまたは同軸に向いていてもよい。
弁52は(既に説明したように)隙間弁46を閉ざした後、仕上がった樹脂部
品の中空スペースの圧力放出を可能にし、中空スペース内にある媒体を戻す、あ
るいは回収すること装置の針の芯39の貫通部43で行う役目を有する。
第9図と第10図に基づき説明した、中空スペースを有する樹脂製の品物を射
出成形する装置の動作は以下のようである。
加圧された媒体が通路50を経由して中空スペース49に生じない限り、半径
方向の隙間弁46は針の芯39と中空針35の間に作用する圧縮バネ47により
閉ざされる。つまり、針の芯39のヘッド40のリングショルダー41と中空針
35の流入端部36の間の弁の隙間は値0の隙間幅を有する。それ故、隙間弁4
6あるいはその弁の隙間は望ましくない方法で樹脂溶融体
で塞がったり止まることはない。
加圧された媒体が通路50と中空スペース49に入ると、中空針35の針の芯
39は上昇し当接円板48に逆らって作用する圧力により、圧縮バネ47の復帰
力に打ち勝ち左にあるいは前に移動し、スリーブ51で決まる値ほど移動する。
従って、隙間弁46が開き、加圧された媒体が成形中空スペースあるいは空洞3
4にある溶融定の中に入る所定の値の半径方向の弁の隙間が生じる。中空スペー
ス49の中に生じる媒体の圧力は針の芯39の貫通部43を介して他の弁52の
ボール53にも作用する。つまり、ボール53が隙間弁46を越えた針の芯39
の端部で貫通部をガス気密に遮断すうように作用する。
成形工具1の成形中空スペースあるいは空洞34の再圧力を維持する期間には
、通路50と中空スペース49を経由して媒体が予め指定されたあるいは予め指
定できる作用圧力の下で維持される。しかし通路50に、そして次に中空スペー
ス49に圧力放出が行われると、直ちに隙間弁46は圧縮バネ47の復帰力の作
用の下で閉じる。つまり、半径方向の弁の隙間が値0に戻る。同時に、中空スペ
ース49の媒体が圧力解放するため、他の弁52のボール53への作用も相殺さ
れる。その時、ボール53には成形工具31の成形中空スペースあるいは空洞3
4からそこで生じる媒体の圧力が印加し、次いで貫通部43の流入端部42で座
から開放方向に(右に)持ち上がる。ボール43を他の弁52の座から持ち上げ
ることは引っ張りバネ54の作用に逆らって(右に)ピン55を軸方向に移動さ
せて行われる。こうして、成形工具31の成形中空スペースあるいは空洞34内
に支配する媒体の圧力がゆっくりと(媒体を回収して)針の芯39の貫通部43
を介して減少する。
第1図〜第8図に基づいて説明した射出成形装置の構造の場合と同じように、
第9図と第10図の構造の場合でも、中空針35と針の芯39の間にあるバネ部
材47が遮断方向の隙間弁46の流入開口に影響を与えるが、針の芯は中空スペ
ース49内で加圧される媒体によってバネ部材に対して開放方向に移動させる。
更に針の芯39とピン55の間に働く引っ張りバネ54も
同じように他の弁52を常時遮断方向に維持する。
中空スペース49の通路50を経由して上昇する媒体の圧力の結果として、左
向きの針の芯39の前進移動は針の芯と同軸に配置されたピン55と共に圧縮バ
ネ47の作用に逆らって生じる。その場合、隙間弁46が開いている間、同時に
他の弁52が遮断位置に留まる。加圧されている媒体は隙間弁46を経由して成
形工具31の成形中空スペースあるいは空洞34に入り、それによってその中に
ある樹脂溶融体にも入る。
成形中空スペースあるいは空洞34内でその都度働く媒体の再圧力時間の経過
後に、中空スペース49の媒体圧力が低下する。中空スペース49内で低下する
圧力の結果として、プレテンションを加えた圧縮バネ47が解放され、針の芯3
9と中空針35の間の隙間弁46と閉ざす。それ故、この隙間弁46により成形
中空スペースあるいは空洞34内で生じる媒体が最早漏れない。しかし、圧力低
下が成形工具31の成形中空スペースあるいは空洞34と中空スペース49の間
に生じる。成形中空スペースあるいは空洞34内に生じる媒体圧力は他の弁52
のボール53に加わり、引っ張りバネ54の作用に逆らってピン55を同時に移
動させて、このボールを(右に)移動させる。中空針39の貫通部43が開き、
引っ張りバネ54の復帰力が媒体からボール53に逆向きに働く力とバランスす
るまで、成形中空スペースあるいは空洞から中空スペース49への圧力低下が行
われる。
成形中空スペースあるいは空洞34の中に残っている媒体の僅かな圧力は、樹
脂部品を取り外す時、従って、装置を成形工具から除去する時に完全に低下する
。
半径方向の開口44を有する隙間弁46のところに第10図に示す針の芯39
を装備することが必須でないことをもう一度詳しく説明しよう。開口44はそこ
で針の芯39の貫通部43に斜めに流入する。第1図〜第8図の構造に準拠して
、中空針35の内周と針の芯39の外周の間に軸方向に中空スペース49への貫
通部があり、これ等の貫通部が隙間弁46への加圧媒体の流入通路を形成する場
合、開口44を完全に取り外すこともできる。この場
合、針の芯39の貫通部43は、他の弁52が開いて時、成形工具31の成形中
空スペースあるいは空洞34からの媒体の戻し流あるいは圧力解放を可能するた
めにのみある。
最後に、第9図と第10図の射出成形装置の構造では中空針35と針の芯39
の間にある当接スリーブ51が第1図、第2図および第8図に示す射出成形装置
でも利用できることにも触れておく。ここでは、当接スリーブは圧縮バネ23と
針の芯9に対して同軸に中空針5の端部の膨らみ部分15の後ろに組み込まれて
いる。
樹脂成形部品をその中で導入された媒体の圧力により形成される中空スペース
と共に射出成形する場合、そこで行われる、成形中空スペースあるいは空洞にで
きる限り圧力なしに樹脂溶融体を充填するので、充填期間中に他の弁の開放を防
止する。
しかし、他の媒体の圧力が成形中空スペースあるいは空洞で作用する前に、成
形中空スペースあるいは空洞34を充填するためより高い溶融体の圧力が必要で
あれば、第9図と第10図の装置の中空スペース49に溶融体を充填する期間に
既に媒体の圧力が上昇する。この圧力は他の弁52を確実に閉じた位置に保持す
るが、他方でこの圧力は隙間弁46をバネ部材47のプレテンション力に逆らっ
て開放するのには十分でない。
第9図と第10図に基づき示し、説明した射出成形装置の構造も、全ての運転
状態に問題なく有利な方法で合わせることができる。
第10a〜10c図は、他の弁52に種々の構成があることを示す。
第10a図では、弁のボール53がその遮断位置で針の芯39の端部42に揃
って遮断するように弁のボール53の円錐状の座が貫通部43の端部に来るが、
第10b図では、座は弁のボール53が遮断位置で針の芯39の端部42からか
なり大きい間隔を有するようになっている。第10c図では、弁のボール53が
遮断位置で針の芯39の端部42の上に突出しているように、貫通部43の円錐
状の座が構成される。
参照符号のリスト
1 成形工具
2 成形二分割片
3 成形二分割片
4 成形中空スペース
5 中空針
6 流入端部
7 程度(値)
8 接続通路
9 針の芯
10 ヘッドあるいは皿
11 ネジ山部分
12 ナット片
13 ブロック片/ピストン
14 ブッシュ/シリンダ
15 端部の膨らみ
16 隙間弁
17 外部制御される駆動部/電磁石
19 ロッド
19 ピストンの端部
20 通路
21 縦溝/対向円周上のスリット
22 調節駆動部
23 圧縮バネ
24 長手領域
25 工具装着部
26 シリンダ
27 ピストン
28 バネ
29 調節駆動部
31 成形工具
32 成形二分割片
33 成形二分割片
34 成形中空スペース
35 中空針
36 流入端部
37 程度(値)
39 針の芯
40 ヘッド
41 リングショルダー
42 端部
43 貫通部
44 半径方向の通路
45 端部の膨らみ部分
46 隙間弁
47 圧縮バネ
48 当接円板
49 中空スペース
50 接続通路
51 間隔スリーブ
52 他の弁
53 弁のボール
54 引っ張りバネ
55 ピン
56 ピンの端部の膨らみ部分
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),CA,JP,US
(72)発明者 シュレーダー・クラウス
ドイツ連邦共和国、デー‐51709 マリー
エンハイデ、ボッケルスブルガー・ヴェー
ク、14
(72)発明者 ヒューベル・ウーヴェ
ドイツ連邦共和国、デー‐58511 リュー
デンシャイト、クルーザー・ストラーセ、
19
【要約の続き】
(23)に対して移動できることにある。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.一方で樹脂溶融体がノズルを経由して成形中空スペースあるいは空洞に導入 され、他方で成形中空スペースあるいは空洞にノズルとは異なる位置で中空針を 経由して加圧されている他の媒体、例えば空気、ガスあるいは液体も印加され、 中空針の中に軸方向に制限されて移動できる針の芯が配設され、この針の芯を経 由して成形中空スペースあるいは空洞への中空針の流入開口がその流れ断面積を 可変あるいは開閉でき、針の芯が中空針の流入端部と共に半径方向に向いた隙間 弁を形成し、針の芯が中空針の流入端部の前にある膨らんだヘッドあるいは皿を 有し、このヘッドあるいは皿の外径が中空針の外径に少なくとも近似的に一致し 、針の芯が中空針に対してバネ部材により軸方向に支持されている、成形工具中 で中空スペースを有する樹脂製の品物を射出成形する装置において、 バネ部材(23)は常時流入開口あるいは隙間弁(16)の閉じる向きに針の 芯(9)を嵌め(11,12,13), 針の芯(9)はバネ部材に逆らって開放方向に制限されて移動できる、ことを 特徴とする装置。 2.針の芯(9)のため外部制御される駆動部(17,18)が設けてあり、バ ネ部材に逆らって働くことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の装置(第1図 )。 3.針の芯(9)のため外部制御される駆動部(19,20)として針の芯(9 )の後端部に向うロッド(18)を備えた電磁石(17)か、あるいは加圧媒体 を印加できるピストン・シリンダ・ユニット(19,20)が針の芯(9)の後 端部に装着されている(11,12,13)ことを特徴とする請求の範囲第1項 に記載の装置。 4.針の芯(9)はその後端部(11)をピストン(13)の中に挿入し、この ピストンはシリンダの穴(14)の中に軸方向に制限された状態で摺動可能に収 納され、バネ部材(23)がピストン(13)の後側と中空針(5)の端部の膨 らみ部分(15)との間に挟持され、針の芯(9)を同 芯状に取り囲み、加圧されている媒体の供給個所(8)がバネ部材(23)の装 着領域に付属していることを特徴とする請求の範囲第3項に記載の装置。 5.針の芯のヘッドあるいは皿が中空針の流入端部と共に、例えば半径方向に向 いた隙間弁を形成する請求の範囲第1〜4の何れか1項の装置において、 隙間弁(16)がバネ部材(23)で保持されている針の芯(9)の基本位置 にも所定の大きさ、例えば< 0.2 mm の流入隙間を開けていることを特徴とする 装置。 6.針の芯のヘッドあるいは皿が中空針の流入端部と共に、例えば半径方向に向 いた隙間弁を形成する請求の範囲第1〜4の何れか1項の装置において、 隙間弁(16)にはバネ部材(23)で保持あるいはプレテンションを加えた 針の芯(9)の基本位置で値0の流入隙間が予め与えてあるか調整されているこ とを特徴とする装置。 7.一方で樹脂溶融体がノズルを経由して成形中空スペースあるいは空洞に導入 され、他方で成形中空スペースあるいは空洞にノズルとは異なる位置で中空針を 経由して加圧されている他の媒体、例えば空気、ガスあるいは液体も印加され、 中空針の中に軸方向に制限されて移動できる針の芯が配設され、この針の芯を経 由して成形中空スペースあるいは空洞への中空針の流入開口がその流れ断面積を 可変あるいは開閉でき、中空針の中にある針の芯が中空針の流入端部と共に、例 えば半径方向に向いた隙間弁を形成し、針の芯が中空針の流入端部の前にある膨 らんだヘッドあるいは皿を有し、このヘッドあるいは皿の外径が中空針の外径に 少なくとも近似的に一致し、針の芯がその後端部で中空針の後端部を支える枠の 中に固定されている特に請求項1〜6の何れか1項による、成形工具中で中空ス ペースを有する樹脂製の品物を射出成形する装置において、 針の芯(9)が中空針(5)の流入端部(6)からそして中空針を通し て脱着可能に(11,12)枠(13)にカップリングされることを特徴とする 装置。 8.カップリングは針の芯(9)の後端部のネジ山部分(11)と枠(13)中 のナット片(12)により形成され、このカップリング(11,12)は工具装 着部(25)を介して、例えば対向円周上のスリットあるいは内部六角形を介し て操作でき、この装着部は前側で針の芯(9)のヘッドあるいは皿(9)の中に あることを特徴とする請求の範囲第7項に記載の装置。 9.針の芯(9)の後端部と枠(23)との間のカップリグ手段としては、捩じ れ連結部あるいは差込接続部が使用されることを特徴とする請求の範囲第7項に 記載の装置。 10.針の芯(9)の後端部と枠(23)との間のカップリグ手段としては、クラ ンプ本体が使用されることを特徴とする請求の範囲第7項に記載の装置。 11.一方で樹脂溶融体がノズルを経由して成形中空スペースあるいは空洞に導入 され、他方で成形中空スペースあるいは空洞にノズルとは異なる位置で中空針を 経由して加圧されている他の媒体、例えば空気、ガスあるいは液体も印加され、 中空針の中に軸方向に制限されて移動できる針の芯が配設され、この針の芯を経 由して成形中空スペースあるいは空洞への中空針の流入開口がその流れ断面積を 可変あるいは開閉でき、中空針の中にある針の芯が中空針の流入端部と共に、例 えば半径方向に向いた隙間弁を形成し、針の芯が中空針の流入端部の前にある膨 らんだヘッドあるいは皿を有し、このヘッドあるいは皿の外径が中空針の外径に 少なくとも近似的に一致し、針の芯が中空針に対して軸方向に固定されている、 成形工具中で中空スペースを有する樹脂製の品物を射出成形する装置において、 針の芯(9)の支持部は遮断の向きでも開放の向きでも操作できる駆動部で構 成されていることを特徴とする装置。 12.駆動部としてはスピンドルを備えたモータ駆動部、つまり所謂制御駆動 部が使用されることを特徴とする請求の範囲第1〜3項および第11項の何れか 1項に記載の装置。 13.針の芯に対して外部制御する駆動部としては、加圧媒体を印加できる膜が使 用されることを特徴とする請求の範囲第2項または第11項に記載の装置。 14.針の芯(39)も通しの中空状にあるいは円管状に形成され、 この針の芯(39)は隙間弁(46)を越えた端部のところに他の弁(52) を備えていて、 他の弁(52)と共に、針の芯(39)の貫通部(43)の端部(42)がそ の中にある加圧された(49,50)媒体により、隙間弁(46)を開くと成形 中空スペースあるいは空洞(34)の方に遮断し、 他の弁(52)に蓄勢装置(54)が嵌まり、他の弁は蓄勢装置を−−針の芯 (39)の中で加圧されている媒体に加えて−−遮断方向にプレテンションで保 持し、 蓄勢装置が−−針の芯(39)の中で生じる圧力を開放した後−−成形中空ス ペースあるいは空洞(34)の中で加圧されている媒体により他の弁(52)と 針の芯(39)の貫通部(43)の開放方向に成形中空スペースあるいは空洞( 34)から離れるように打ち勝つ、 ことを特徴とする請求の範囲第2項または第11項に記載の装置。 15.他の弁(52)は針の芯(39)の自由端(42)にあるボール弁(53) として形成され、 蓄勢装置(54)あるいは駆動装置は針の芯(39)にある後部バネ(54) で構成され、 針の芯(39)の貫通部(43)の中に半径方向の遊びを持って収納されてい るピン(55)が蓄勢装置(54)あるいは駆動部とボール弁(52,53)と の調節連結を形成する、 ことを特徴とする請求の範囲第14項に記載の装置。 16.成形工具の成形中空スペースあるいは空洞に一方で樹脂溶融体をノズル を介して導入し、成形中空スペースあるいは空洞にノズルとは異なった場所で中 空針を通して加圧されている他の媒体、例えば空気、ガスあるいは液体も印加す る、中空スペースを有する樹脂製の品物を射出成形する装置を運転する方法にお いて、 他の媒体が先ず加圧下でプレテンションの下で(23)遮断位置に保持 されている隙間弁(16)に向かい、 熱硬化性樹脂あるいはエラストマー樹脂を成形工具(1)の成形中空スペース あるいは空洞(4)に注入する間および/またはその後に、隙間弁(16)が、 加圧されている媒体を熱硬化性樹脂あるいはエラストマー樹脂に導入するため、 例えば外部制御部(17,18または19,20)または成形中空スペースある いは空洞のプレテンション部(23)に対する媒体の圧力により開放され、 媒体が時間をずらして圧力解放され、主に外部制御部(17,18または19 ,20)により−−再び−−開いた隙間弁(16)を経由して成形部品から排出 される、 ことを特徴とする方法。
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