JPH0850159A - 電動機の表層短絡診断装置 - Google Patents

電動機の表層短絡診断装置

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JPH0850159A
JPH0850159A JP6184784A JP18478494A JPH0850159A JP H0850159 A JPH0850159 A JP H0850159A JP 6184784 A JP6184784 A JP 6184784A JP 18478494 A JP18478494 A JP 18478494A JP H0850159 A JPH0850159 A JP H0850159A
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electric motor
surface layer
layer short
short circuit
circuit
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JP6184784A
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Inventor
Tomoya Takei
智也 竹井
Takeyoshi Ando
武喜 安藤
Toshiaki Kurosawa
俊明 黒沢
Masahiro Konya
雅宏 紺谷
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Hitachi Building Systems Engineering and Service Co Ltd
Hitachi Building Systems Engineering Co Ltd
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Hitachi Building Systems Engineering and Service Co Ltd
Hitachi Building Systems Engineering Co Ltd
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Publication date
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電動機を駆動用電源から切り離すこと無く、
対アース間の絶縁抵抗の値が余り変化しないコイル捲線
の表層短絡の有無やその度合いを安価に、かつ、簡便に
診断することができる電動機の表層短絡診断装置を提供
する。 【構成】 制御装置19は計時した時間が予め設定した
測定開始時刻になると、エレベーターが停止中であるの
を確認して断続器11を投入させ、装置本体1と電動機
4の配線を接続させ、さらに、可変抵抗器14の抵抗値
を電動機4の機種と容量で決定される標準値になるよう
に調整し、交流電源13に直列接続されたコイル捲線4
1(a,b,c)と可変抵抗器14の各分圧電圧をそれ
ぞれ濾波器15(a,b)によってノイズ除去し、全波
整流回路16(a,b)、平滑回路17(a,b)によ
って直流電圧に変換し、さらに、A/D変換器18
(a,b)によってデジタルデータに変換したデータを
制御装置19に導いて比較し、それらが同一ならば表層
短絡無し、コイル捲線41(a,b,c)の分圧電圧が
小さければ表層短絡有りと判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は特に、エレベーター用の
電動機に好適に適用できる電動機の絶縁劣化に伴うコイ
ル捲線同士の表層短絡(レアショート)の有無やその度
合いを自動的に診断し得る電動機の表層短絡診断装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】エレベーター用の電動機の故障原因は対
アースとの間の絶縁抵抗の低下と、電動機のコイル捲線
同士の短絡に起因するものが大半を占めているが、電動
機の故障原因の一つとして電動機のコイル捲線同士の表
層短絡がある。コイル捲線同士の表層短絡は同相同士の
短絡と異相同士の短絡とに分けられるが、同相コイル間
の短絡が異相コイル間の短絡に発展する場合があること
から、同相コイル間の短絡による表層短絡を検出するこ
とは電動機の故障を予防する上で有効な手段となってい
る。ところで、エレベーター用の電動機の絶縁劣化は従
来は対アース間の絶縁抵抗の値を絶縁抵抗測定器で測定
した値で評価している。電動機の絶縁抵抗の値を測定す
る際には、エレベーター用の電動機と制御盤との間の接
続を切り離さなければならないため、その間はエレベー
ターを運転することができない。また、電動機の絶縁抵
抗の値はエレベーターの据付け環境、気象条件、エレベ
ーターの運転時間等によって大きく変化する。特開平2
−309263号公報および特開平3−009264号
公報には、設定された測定時刻になると、電動機と制御
盤を切り離すこと無く対アース間の絶縁抵抗の値を測定
するエレベーター用の電動機専用の絶縁抵抗測定装置が
開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の公報開示の従来
技術は直流電源を用いて電動機のコイル捲線と対アース
間の絶縁抵抗の値を測定するようになっているので、同
相コイル間の短絡による表層短絡のように、対アース間
の絶縁抵抗の値が余り変化しないような短絡現象を検出
するのが難しい。そこで、この困難を克服するために直
流電源の電圧を高めることも考えられるが、電源装置が
高価になると共に、測定装置の耐圧性を高めなければな
らないため、装置が大型で高価になり、実用上問題があ
る。本発明は従来技術におけるかかる問題点の解消を図
るべく成されたものであり、電動機を駆動用電源から切
り離すこと無く、対アース間の絶縁抵抗の値が余り変化
しないコイル捲線の表層短絡の有無やその度合いを安価
に、かつ、簡便に診断することができる電動機の表層短
絡診断装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、測定用交流電源と、電動機の駆動用電源か
らの該電動機への電力供給の有無を判定する電力供給判
定手段と、該電力供給判定手段が電動機の駆動用電源か
らの電力供給無しと判定した時、測定用交流電源から供
給された測定用交流電流を前記電動機のコイル捲線に流
す測定電流供給手段と、該測定電流供給手段が前記電動
機のコイル捲線に測定用交流電流を流した時のインピー
ダンスの値と測定用交流電源から供給された測定用交流
電流を表層短絡が無い状態の前記電動機のコイル捲線に
流した時のインピーダンスの値と比較して電動機のコイ
ル捲線の表層短絡の有無やその度合いを判定する表層短
絡判定手段を有したものである。
【0005】
【作用】電力供給判定手段は電動機の駆動用電源からの
該電動機への電力供給の有無を判定する。電力供給判定
手段が電動機の駆動用電源からの電力供給無しと判定し
た時、測定電流供給手段は測定用交流電源から供給され
た測定用交流電流を前記電動機のコイル捲線に流す。表
層短絡判定手段は測定電流供給手段が電動機のコイル捲
線に測定用交流電流を流した時のインピーダンスの値と
測定用交流電源から供給された測定用交流電流を表層短
絡が無い状態の電動機のコイル捲線に流した時のインピ
ーダンスの値と比較して、違いが無ければ電動機のコイ
ル捲線の表層短絡無し、小さな値であった時には表層短
絡有りとの表層短絡診断を行う。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を詳
細に説明する。図1は本発明の実施例に係るエレベータ
ー電動機表層短絡診断装置の構成を示す回路図である。
同図において、1は装置本体、2は商用三相交流電源、
3は商用三相交流電源2から供給された電力をエレベー
ター用の電力に変換してエレベーターに供給する電力供
給装置、4はエレベーターを駆動する電動機、5は電動
機4の回転軸に取り付けられた綱車、6はエレベーター
の乗りかご、7は乗りかご6との間を結ぶロープによっ
て釣瓶式に綱車5から乗りかご6と反対側に吊り下げら
れた釣合い錘、8は電力供給装置3等の各種装置を制御
して、エレベーターの運転制御、速度制御等の各種制御
を行うエレベーター制御装置、41(a,b,c)は電
動機4のY字結線されたコイル捲線である。エレベータ
ー電動機表層短絡診断装置本体1の内部構成では、11
は表層短絡診断時に電動機4の配電線と装置本体1との
間を導電接続を断続する断続器、12は表層短絡診断時
に内部の複数の切替えスイッチを切り替えて、表層短絡
診断対象である電動機4のコイル捲線41(a,b,
c)を選択する選択器、13は起動指令によって起動
し、負荷に商用電源より高い周波数の交流電流を供給す
る交流電源、14はコイル捲線41(a,b,c)と直
列接続されて、それらと共に負荷を構成し、測定回路を
形成する可変抵抗器、15(a,b)はコイル捲線41
(a,b,c)と可変抵抗器14により分圧された分圧
電圧に重畳する高周波ノイズ成分を除去する濾波器、1
6(a,b)は濾波器15(a,b)の出力電圧をそれ
ぞれ全波整流して直流電圧に変換する全波整流回路、1
7(a,b)は全波整流回路16(a,b)から入力し
た交流の周波数の2倍の周波数の脈流に変換された直流
電圧を十分長い時定数を有して平滑化する平滑回路、1
8(a,b)は平滑回路17(a,b)によって平滑化
された直流電圧をデジタル量に変換するA/D変換器、
19はA/D変換器18(a,b)から出力されたデジ
タルデータを取り込んでコイル捲線41(a,b,c)
の表層短絡診断を行うマイクロコンピューターで構成さ
れた制御装置である。同図から明らかなように、濾波器
15、全波整流回路16、平滑回路17およびA/D変
換器18は(a,b)でそれぞれ示したコイル捲線側と
可変抵抗器側の2系統の電圧検出回路を構成している。
また、制御装置19はエレベーター制御装置8からエレ
ベーターの運転状態に関する情報を受け取って、断続器
11の回路の断続、選択器12の切替えによる表層短絡
診断を行うコイル捲線41(a,b,c)の選択、交流
電源13の起動・停止、可変抵抗器14の抵抗値の所定
値への調整等の制御を行っている。
【0007】図2は表層短絡診断の流れ図である。ま
ず、手順S1では装置本体1と電動機4の配電線を接続
した後、表層短絡診断の測定条件を入力する。入力され
る測定条件は表層短絡診断が行われる電動機4の機種と
容量、現在時刻、測定環境が異なる2つの測定開始時刻
(日中・夜間の所定の設定時刻)である。制御装置19
は入力された現在時刻から計時し始めて、入力された測
定開始時刻を認知するまでは待機状態を継続する。制御
装置19が入力された測定開始時刻、即ち、日中または
夜間の測定開始時刻を認知すると、表層短絡診断のため
のデータ測定処理が行われる(S2,S3)。データ測
定処理が終了すると、測定結果の評価が行われ、表層短
絡の有無とその度合いが判定される(S4)。このよう
に、測定環境が異なる日中・夜間の2つの測定開始時刻
において表層短絡診断を行うのは、電動機4の絶縁物の
吸湿特性を考慮して、適切な電動機4の表層短絡診断が
できるようにしたものである。即ち、日中はエレベータ
ーの運転回数が多く、また、外気温が高いので、絶縁物
が乾燥して抵抗が大きく、夜間はエレベーターの運転回
数が多く外気温が低いので、絶縁物に結露が生じ易く絶
縁物の抵抗が低下して、表層短絡の影響が現れ易くなる
のである。上述のように本実施例では表層短絡診断のデ
ータ測定処理を1日に昼夜の2回行って、表層短絡の影
響が大きく現れる条件下と、小さく現れる条件下での判
定結果を総合して、最終的な電動機4のコイル捲線41
(a,b,c)の表層短絡診断を行う。即ち、日中のデ
ータ測定から得られた判定結果と夜間のデータ測定から
得られた判定結果が共に良好な場合には、コイル捲線4
1(a,b,c)の表層短絡は「無」と判定する。これ
に対し、日中のデータ測定から得られた判定結果は良好
であるにも拘らず、夜間のデータ測定から得られた判定
結果が不良である場合には、「軽度」の表層短絡、日中
のデータ測定から得られた判定結果と夜間のデータ測定
から得られた判定結果が共に不良である場合には、「重
度」の表層短絡と判定する。そして、表層短絡の診断結
果は表層短絡の有無と共に、その度合いを示す案内文の
形で図示しない表示部に表示される(S5)。
【0008】次に、手順S2,S3のデータ測定処理の
サブルーチンの詳細について説明する。図3はデータ測
定処理の流れ図である。まず、制御装置19は計時中の
現在時刻と測定開始時刻を比較して両者が一致すると、
表層短絡診断のデータ測定を開始する(S11の結果が
Yes)。そして、エレベーター制御装置8からエレベ
ーターの運転状態信号を取り込み、エレベーターが現在
停止しているか否かを判断し(S12)、エレベーター
が現在運転中なら、エレベーターが停止するまで待って
次の手順S13の処理に移る。手順S13では、断続器
11を投入させて、装置本体1と電動機4の配電線を接
続させる。さらに、可変抵抗器14の抵抗値を既に測定
条件として与えられた電動機4の機種と容量で決定され
る標準値になるように調整する。この標準値は装置本体
1が接続された電動機4のコイル捲線41(a,b,
c)が表層短絡していない状態で、交流電源13の周波
数と同一の周波数の交流が供給された時のコイル捲線4
1(a,b,c)のインピーダンスと同一の値である。
次に、選択器12を切り替えて、測定しようとするコイ
ル捲線41(a,b,c)を選択し、選択したコイル捲
線41(a,b,c)と交流電源13、可変抵抗器14
から成る測定回路を形成し、表層短絡診断のデータ測定
の準備を終了する(S15)。そして、交流電源13を
起動させて測定回路に交流電流を流す。この時、コイル
捲線41(a,b,c)と可変抵抗器14の両端に現れ
る分圧電圧はそれぞれコイル捲線側と可変抵抗器側の2
系統の電圧検出回路を経て制御装置19に導かれ、表層
短絡診断のデータとして取り込まれる。即ち、コイル捲
線側と可変抵抗器側の2系統の電圧検出回路の出力電圧
(Vim3 ,Vr3)はA/D変換器18(a,b)を介し
て制御装置19に取り込まれる(S17)。手順S18
では、制御装置19が電圧検出回路の出力電圧Vim3
r3の電圧レベルを比較して、表層短絡の有無を判定す
る。即ち、出力電圧差Dmi=Vim3 −Vr3=0の時、表
層短絡無し、Vim3 がVr3よりも低い値(Dmi<0)と
なった時、表層短絡有りと判定する。そして、出力電圧
差Dmiを表層短絡の度合いの指標として、その時の測定
開始時刻と共に制御装置19の記憶装置に記憶させる
(S19)。その後、交流電源13を停止させ(S2
0)、さらに、断続器11を開成させて装置本体1と電
動機4の配電線を切り離し、表層短絡診断のデータ測定
を終了する(S21)。このように、電動機4の停止中
に測定用電源を用いて電動機4のコイル捲線41(a,
b,c)のインピーダンスの変化を測定することによ
り、エレベーターを停止させること無く、コイル捲線4
1(a,b,c)の表層短絡の有無を判定すると共に表
層短絡の度合いを知ることができる。
【0009】次に、電圧検出回路内部の動作およびA/
D変換器18(a,b)の出力データについて、表層短
絡が無い場合と表層短絡が有る場合の具体的な波形図を
基にさらに説明する。図4および図5は表層短絡が無い
場合と表層短絡が有る場合の電圧検出回路内部の入出力
電圧波形およびA/D変換器18(a,b)の出力デー
タを示したものである。まず、図4を参照して表層短絡
が無い場合の具体例を説明する。(a)は交流電源13
の出力電圧波形、(b)は全波整流回路16(a,b)
の入出力電圧波形、(c)はA/D変換器18(a,
b)の入出力電圧波形をそれぞれ示したものである。
(a)に示すように、交流電源13が波高値V0 の交流
電圧を出力した時、(b)に示すように、コイル捲線側
の濾波器15aは交流出力電圧Vim1 を出力し、可変抵
抗器側の濾波器15bは位相が約90°ずれた交流出力
電圧Vr1を出力する。表層短絡が無い場合には、可変抵
抗器14の抵抗値とコイル捲線41(a,b,c)のイ
ンピーダンスが同一の値になるように設定されているの
で、濾波器15(a,b)の交流出力電圧Vim1 ,Vr1
の波高値Vim,Vr は同じになる。濾波器15(a,
b)の交流出力電圧Vim1,Vr1は全波整流回路16
(a,b)で全波整流されて、同じ波高値Vim,Vr
脈流電圧Vim2 ,Vr2として出力される。(c)に示す
ように、脈流電圧Vim2 ,Vr2は平滑回路17(a,
b)によって平滑化されて一定の直流電圧Vim3,Vr3
としてA/D変換器18(a,b)に出力される。この
ように、コイル捲線41(a,b,c)に表層短絡が無
い場合には、コイル捲線側と可変抵抗器側の2系統の電
圧検出回路の出力電圧Vim3 ,Vr3は同一の値の直流電
圧となる。一方、コイル捲線41(a,b,c)に表層
短絡が有る場合には、コイル捲線41(a,b,c)の
インピーダンスは表層短絡が無い場合のものに較べて小
さくなる。つまり、定電流制御された交流電源13から
見た負荷インピーダンスが小さくなるから、A/D変換
器18aの出力電圧も小さくなる。交流電源13の出力
電流は定電流制御されているため、図5(a)に示すよ
うに、可変抵抗器14の分圧電圧は表層短絡が無い場合
のものと同じになるが、コイル捲線41(a,b,c)
の分圧電圧は表層短絡が無い場合のものより小さくな
る。即ち、コイル捲線側の濾波器15aの交流出力電圧
im1 の波高値Vimは可変抵抗器側の濾波器15bの交
流出力電圧Vr1の波高値Vr より小さくなる。従って、
コイル捲線側の平滑回路17aによって平滑化された直
流電圧Vim3 は可変抵抗器側の平滑回路17bによって
平滑化された直流電圧Vr3よりも小さな値となる。
【0010】なお、交流電源13として商用電源より高
い周波数の交流電流を発生するものを用いたのは、測定
回路に周波数の高い測定用交流電流を流すことにより、
コイル捲線41(a,b,c)のインピーダンスを高め
ることができるので、表層短絡診断の診断精度を上げる
ことができるからである。また、本実施例では、交流電
源13として定電流電源のものを用いたが、定電圧電源
のものを用いることもできる。電動機4はY結線のもの
を用いたが、もちろん、Δ結線のものにも全く同様に適
用することができる。さらに、コイル捲線41(a,
b,c)の分圧電圧と可変抵抗器14の分圧電圧は2系
統の電圧検出回路を経て平滑化された直流電圧Vim3
r3に変換し、さらに、A/D変換器18(a,b)に
よってデジタルデータに変換した信号を制御装置19に
導いて電動機4のコイル捲線41(a,b,c)が表層
短絡しているか否かを判定しているが、A/D変換器1
8(a,b)の出力信号を比較器に導いて同様の判定を
行ったり、コイル捲線側のA/D変換器18aの出力信
号のみを制御装置19に導いて表層短絡の判定を行った
り、コイル捲線41(a,b,c)の分圧電圧と可変抵
抗器14の分圧電圧を直接比較するようにしても良い。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、駆動用電源からの電動機への電力供給の有無
を判定し、電動機の駆動用電源からの電力供給無しと判
定された時には、測定用交流電源から供給された測定用
交流電流を電動機のコイル捲線に流した時のインピーダ
ンスの値と、測定用交流電源から供給された測定用交流
電流を表層短絡が無い状態の電動機のコイル捲線に流し
た時のインピーダンスの値を比較して電動機のコイル捲
線の表層短絡の有無やその度合いを判定するようにした
ので、電動機を駆動用電源から切り離すこと無く、対ア
ース間の絶縁抵抗の値が余り変化しないコイル捲線の表
層短絡の有無やその度合いを安価に、かつ、簡便に診断
することができる。請求項2記載の発明によれば、測定
用交流電流を表層短絡が無い状態の電動機のコイル捲線
に流した時のインピーダンスの値を測定用交流電源に対
して電動機のコイル捲線と直列接続された分圧抵抗の抵
抗値に等しくしたので、分圧抵抗の出力電圧を比較回路
素子等に接続することにより、表層短絡の有無やその度
合いを簡単に診断することができる。請求項3記載の発
明によれば、電動機のコイル捲線の分圧電圧と該コイル
捲線に直列接続された分圧抵抗の分圧電圧をそれぞれ整
流する2つの整流回路の出力信号をそれぞれ平滑化する
2つの平滑回路の出力信号を比較して電動機のコイル捲
線の表層短絡の有無やその度合いを判定するようにした
ので、安定的な表層短絡の有無やその度合い診断を行う
ことができる。請求項4記載の発明によれば、2つの平
滑回路の出力信号をそれぞれデジタルデータに変換する
2つのA/D変換回路の出力信号を比較して電動機のコ
イル捲線の表層短絡の有無やその度合いを判定するよう
にしたので、汎用のマイクロコンピューターを用いて表
層短絡の有無やその度合い診断を行うことができる。請
求項5記載の発明によれば、電動機のコイル捲線の分圧
電圧と該コイル捲線に直列接続された分圧抵抗の分圧電
圧に重畳されたノイズ信号を除去する濾波回路を有した
ので、表層短絡の有無やその度合い診断に対するノイズ
信号の影響を排除することができる。
【0012】請求項6記載の発明によれば、電動機の駆
動用電源からの電力供給無しと判定された時、電動機の
コイル捲線に測定用交流電源から供給される測定用交流
電流を断続する断続器を投入するようにしたので、表層
短絡の有無やその度合いを判定する際の電源の切替えを
容易に行うことができる。請求項7記載の発明によれ
ば、表層短絡の有無やその度合いが判定される電動機の
コイル捲線を選択的に切り替える切替え手段を有したの
で、電動機のコイル捲線を切替え手段で順次切り替えて
表層短絡の有無やその度合い診断を行うことができる。
請求項8記載の発明によれば、測定用交流電源は商用電
源の周波数より高い周波数の定電流電源を用いたので、
測定精度の高い表層短絡の有無やその度合い診断を行う
ことができる。請求項9記載の発明によれば、コイル捲
線に直列接続された分圧抵抗を可変抵抗としたので、電
動機の種類に応じて抵抗値を調整して表層短絡の有無や
その度合いを判定することができる。請求項10記載の
発明によれば、電動機はエレベーター駆動用の電動機と
したので、表層短絡の有無やその度合い診断を行う際に
エレベーターの運転休止によるサービスの低下を回避す
ることができる。請求項11記載の発明によれば、計時
した時刻と予め設定された表層短絡判定動作開始時刻を
比較して判定動作開始時刻に到ったか否かを判定し、判
定動作開始時刻に到ったと判定した時、表層短絡判定動
作を開始するようにしたので、環境条件や電動機の使用
条件等に応じて判定動作開始時刻を適宜設定することに
より、異なる条件下での表層短絡の状態に基づいた診断
を行うことができる。請求項12記載の発明によれば、
表層短絡判定手段をマイクロコンピューターで構成した
ので、電動機の表層短絡診断装置を比較的に安価なデバ
イスを用いながら、正確な表層短絡の有無やその度合い
診断を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るエレベーター電動機表層
短絡診断装置の構成を示す回路図
【図2】表層短絡診断の流れ図
【図3】データ測定処理の流れ図
【図4】表層短絡が無い場合の電圧検出回路内部の入出
力電圧およびA/D変換器の出力データの波形図
【図5】表層短絡が有る場合の電圧検出回路内部の入出
力電圧およびA/D変換器の出力データの波形図
【符号の説明】 1 エレベーター電動機表層短絡診断装置 2 商用三相交流電源 3 電力供給装置 4 電動機 8 エレベーター制御装置 11 断続器 12 選択器 13 交流電源 14 可変抵抗器 15(a,b) 濾波器 16(a,b) 全波整流回路 17(a,b) 平滑回路 18(a,b) A/D変換器 19 制御装置 41(a,b,c) コイル捲線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 紺谷 雅宏 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株 式会社日立ビルシステムサービス内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定用交流電源と、電動機の駆動用電源
    からの該電動機への電力供給の有無を判定する電力供給
    判定手段と、該電力供給判定手段が電動機の駆動用電源
    からの電力供給無しと判定した時、前記測定用交流電源
    から供給された測定用交流電流を前記電動機のコイル捲
    線に流す測定電流供給手段と、該測定電流供給手段が前
    記電動機のコイル捲線に測定用交流電流を流した時のイ
    ンピーダンスの値と前記測定用交流電源から供給された
    測定用交流電流を表層短絡が無い状態の前記電動機のコ
    イル捲線に流した時のインピーダンスの値と比較して前
    記電動機のコイル捲線の表層短絡の有無やその度合いを
    判定する表層短絡判定手段を有した電動機の表層短絡診
    断装置。
  2. 【請求項2】 測定用交流電源から供給された測定用交
    流電流を表層短絡が無い状態の前記電動機のコイル捲線
    に流した時のインピーダンスの値は測定用交流電源に対
    して表層短絡の有無やその度合いが判定される電動機の
    コイル捲線と直列接続された分圧抵抗の抵抗値に等しい
    ようにした請求項1記載の電動機の表層短絡診断装置。
  3. 【請求項3】 表層短絡の有無やその度合いが判定され
    る電動機のコイル捲線の分圧電圧と該コイル捲線に直列
    接続された分圧抵抗の分圧電圧をそれぞれ整流する2つ
    の整流回路と、該整流回路の出力信号をそれぞれ平滑化
    する2つの平滑回路を有し、表層短絡判定手段は2つの
    該平滑回路の出力信号を比較して前記電動機のコイル捲
    線の表層短絡の有無やその度合いを判定するようにした
    請求項2記載の電動機の表層短絡診断装置。
  4. 【請求項4】 2つの平滑回路の出力信号をそれぞれデ
    ジタルデータに変換する2つのA/D変換回路を有し、
    表層短絡判定手段は2つの該A/D変換回路の出力信号
    を比較して電動機のコイル捲線の表層短絡の有無やその
    度合いを判定するようにした請求項2記載の電動機の表
    層短絡診断装置。
  5. 【請求項5】 表層短絡の有無やその度合いが判定され
    る電動機のコイル捲線の分圧電圧と該コイル捲線に直列
    接続された分圧抵抗の分圧電圧に重畳されたノイズ信号
    を除去する濾波回路を有した請求項3記載の電動機の表
    層短絡診断装置。
  6. 【請求項6】 表層短絡の有無やその度合いが判定され
    る電動機のコイル捲線に測定用交流電源から供給される
    測定用交流電流を断続する断続器を有し、測定電流供給
    手段は電力供給判定手段が電動機の駆動用電源からの電
    力供給無しと判定した時、前記断続器を投入するように
    した請求項1記載の電動機の表層短絡診断装置。
  7. 【請求項7】 表層短絡の有無やその度合いが判定され
    る電動機のコイル捲線を選択的に切り替える切替え手段
    を有した請求項1記載の電動機の表層短絡診断装置。
  8. 【請求項8】 測定用交流電源は商用電源の周波数より
    高い周波数の定電流電源である請求項1記載の電動機の
    表層短絡診断装置。
  9. 【請求項9】 コイル捲線に直列接続された分圧抵抗は
    表層短絡の有無やその度合いが判定される電動機の種類
    に応じて抵抗値が調整される可変抵抗である請求項2記
    載の電動機の表層短絡診断装置。
  10. 【請求項10】 電動機はエレベーター駆動用の電動機
    である請求項1記載の電動機の表層短絡診断装置。
  11. 【請求項11】 時刻を計時する計時手段と、該計時手
    段が計時した時刻と予め設定された表層短絡判定手段の
    表層短絡判定動作開始時刻を比較して前記判定動作開始
    時刻に到ったか否かを判定する時刻判定手段を有し、表
    層短絡判定手段は前記時刻判定手段が判定動作開始時刻
    に到ったと判定した時、表層短絡判定動作を開始するよ
    うにした請求項1記載の電動機の表層短絡診断装置。
  12. 【請求項12】 表層短絡判定手段はマイクロコンピュ
    ーターで構成された請求項1記載の電動機の表層短絡診
    断装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003048672A (ja) * 2001-08-03 2003-02-21 Mitsubishi Electric Corp エレベータの制御装置
KR100497515B1 (ko) * 2002-03-14 2005-07-01 디이시스 주식회사 전동기의 절연감시 장치
KR100763613B1 (ko) * 2007-01-31 2007-10-04 주식회사 대덕시스템 고압회전기기의 회전자 층간단락 자동분석방법
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CN102830334A (zh) * 2012-08-12 2012-12-19 江苏旭源科技有限公司 一种新型光伏并网逆变器绝缘检测电路及其检测方法

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