JP3055339B2 - インバ−タにおけるスイッチング素子または/およびスイッチング素子駆動部の破損チェック方法 - Google Patents

インバ−タにおけるスイッチング素子または/およびスイッチング素子駆動部の破損チェック方法

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JP3055339B2
JP3055339B2 JP4358581A JP35858192A JP3055339B2 JP 3055339 B2 JP3055339 B2 JP 3055339B2 JP 4358581 A JP4358581 A JP 4358581A JP 35858192 A JP35858192 A JP 35858192A JP 3055339 B2 JP3055339 B2 JP 3055339B2
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博年 河村
俊明 井熊
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神鋼電機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はインバ−タに使用され
るスイッチング素子または/およびスイッチング素子駆
動部の破損チェック方法に係り,特に破損チェックのた
めに作業員が技術知識を持つ必要のない,インバ−タに
おけるスイッチング素子または/およびスイッチング素
子駆動部の破損チェック方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的にインバ−タ回路には,インバ−
タ回路入力側の直流回路またはインバ−タ回路以降の各
誘導電動機等負荷装置に対する交流電力供給回路に電流
値検出手段を設け,これら電流値検出手段によって標準
電流値よりも大なる電流値を検出するか,または負荷の
作動が変動すると,電源を切った後次のような操作手段
によってインバ−タ回路を構成するスイッチング素子の
チェックを行っていた。 直流回路に並列に接続される濾波コンデンサの放電を
行う。 インバ−タ回路の出力配線を外す。 各スイッチング素子を順次テスタ等によってチェック
する。 破損スイッチング素子があれば交換する。 スイッチング素子駆動回路部品をチェックする。 破損スイッチング素子駆動回路部品があれば交換す
る。 各出力線の短絡または地絡をチェックする。 短絡または地絡があれば改善する。 インバ−タの動作チェックを行う。 また,インバ−タ回路を構成するスイッチング素子のチ
ェック手段に関しては,特開昭62−16063号公
報,特開平2−202376号公報に開示のものがあ
る。特開昭62−16063号公報に記載のものは,供
給直流電源電圧に2直列のそれぞれが相等しいコンデン
サまたは抵抗と,2直列に複数ア−ムのスイッチング素
子を接続して成るインバ−タ装置において,コンデンサ
または抵抗の中間点とスイッチング素子の中間点との間
にそれぞれ電流検出器を接続し,この電流検出器の導通
状態をチェックしてスイッチング素子の短絡状態または
開放状態を判別するようにしている。また,特開平2−
202376号公報に記載のものは,各ア−ムが並列す
る複数のスイッチング素子で構成される電流供給型フル
ブリッジインバ−タにおいて,直列接続される負荷側回
路上それぞれに設けた変流器,負荷を挟んで任意選択し
て対応させて対の変流器それぞれの出力が入力する差動
増幅器,差動増幅器の出力を整流平滑する全波整流器,
全波整流器の出力を基準値と比較する比較器より成り,
インバ−タの正常運転時には差動増幅器は0レベルを出
力し,比較器に入力する基準値を0レベルにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで,従来の点検
方法によると,点検作業は人間が行うために,作業者に
技術的知識が必要である。また,点検に多くの時間を必
要とするので,作業効率が低下するという問題点があっ
た。また,特開昭62−16063号公報,特開平2−
202376号公報に開示のものはいずれも,チェック
用の部品類が必要であって回路構成が複雑になるという
問題点があった。本発明は上記従来の問題点(課題)を解
決するもので,インバ−タの制御装置の構成を複雑にせ
ずに短時間でチェックが実行でき,作業員に技術的知識
を必要としないインバ−タにおけるスイッチング素子ま
たは/およびスイッチング素子駆動部の破損チェック方
法を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に,本発明に基づくインバ−タにおけるスイッチング素
子または/およびスイッチング素子駆動部の破損チェッ
ク方法においては,コンデンサに電荷を蓄電した状態に
おいて,直流電圧供給回路の電磁接触器を開放して各ス
イッチング素子を順次短時間駆動し,インバ−タ回路の
流通電流値またはコンデンサ両端電圧値が急変した場合
はこのスイッチング素子に直列に接続するスイッチング
素子が短絡状態であり,上記電流値または電圧値が徐々
に変化した場合はこのスイッチング素子と負荷装置を経
由して接続されるスイッチング素子が短絡状態であると
判定するようにした。また,コンデンサに電荷を蓄電し
た状態において,直流電圧供給回路の電磁接触器を開放
してスイッチング素子のうちの直列に接続されるスイッ
チング素子の組ごとに順次短時間駆動し,インバ−タ回
路の流通電流値またはコンデンサ両端電圧値が変動しな
い場合は直列に接続される各スイッチング素子のいずれ
か,またはいずれかのスイッチング素子駆動部が破損状
態であると判定するようにした。なお,上記二つの判定
方法を結合して実行するようにしても良い。
【0005】
【作用】本発明は,上述のような方法によって判定する
ようにしたので,従来のインバ−タ回路に対して特殊な
部品回路を追加することなくインバ−タ回路に使用する
スイッチング素子および/またはスイッチング素子駆動
部破損の有無を速やかに判定できる。また,担当作業員
は判定のための技術的知識を必要としない。
【0006】
【実施例】本発明に基づくインバ−タにおけるスイッチ
ング素子または/およびスイッチング素子駆動部の破損
チェック方法の実施例を図を参照して詳細に説明する。 第1の実施例:図1にスイッチング素子または/および
スイッチング素子駆動部の破損チェック方法を適用した
第1の実施例の構成ブロック図を示している。図1には
機能説明に直接関係のない装置や配線類及び図示すると
図面が複雑になるが了解容易な配線類の図示は省略して
いる。図1において,端子A,G間に印加された直流電
圧は第1の電磁接触器1を経由して濾波コンデンサ2の
両端に印加し,また,6個のスイッチング素子3a1
3a6によって構成されるスイッチング機能を備えたイ
ンバ−タ回路に印加されている。各対のスイッチング素
子3a1と3a4,3a2と3a5,3a3と3a6との接続
点は負荷装置であるモ−タ,例えば三相誘導電動機(以
下誘導電動機と称す)4に接続されている。誘導電動機
4の周辺回路および誘導電動機4によって駆動される機
構装置等の図示は省略している。上述したスイッチング
素子は,例えば,所定の電力特性と応答特性を備えたト
ランジスタ,IGBT等の半導体を使用している。この
インバ−タ回路を含むインバ−タシステムまたは上位シ
ステムの主制御装置5から出力されるインバ−タ操作信
号によってインバ−タ制御装置6はインバ−タ制御信号
を出力する。また,インバ−タ制御装置6には詳細を後
述する電流値判定機能(図示せず)を備えている。イン
バ−タ制御装置6からは後述する所定条件で出力する信
号を伝送する信号線が主制御装置5に接続している。イ
ンバ−タ制御装置6から出力するインバ−タ制御信号は
スイッチング素子駆動回路7に入力して各スイッチング
素子3a1〜3a6の駆動信号を作成し,各スイッチング
素子3a1〜3a6の操作端子,即ち,スイッチング素子
として使用する半導体の種類に対応してゲ−ト端子また
はベ−ス端子等に入力している。スイッチング素子駆動
回路7から各スイッチング素子の操作端子まではスイッ
チング素子の駆動部を形成している。また,端子Aから
入力する直流電源回路には電流値検出手段8が設けられ
ている。この電流値検出手段8には,例えば,磁気特性
を使用した直流変流器(DC・CT),直列接続した固
定抵抗器等を使用し,図示しない絶縁増幅器等を介し,
必要な場合は入力レベルを変換調節してインバ−タ制御
装置6に入力している。電流値検出手段8の検出電流値
はインバ−タ回路のフィ−ドバック信号として使用され
ている他,インバ−タ制御装置6に設けた電流値判定機
能(図示せず)によって本発明に基づくスイッチング素
子または/およびスイッチング素子の駆動部の破損チェ
ックに使用している。即ち,電流値検出手段8は本発明
のために特に設けず,本来のインバ−タ機能に備えられ
ている電流値検出手段を使用することができる。前述し
た第1の電磁接触器1には第2の電磁接触器9aと所定
の抵抗値を備えた固定抵抗器9bとを直列に接続して並
列に接続している。図1において,6aはインバ−タ制
御装置6の表示部である。また,図1においては,主制
御装置5から第1の電磁接触器1,第2の電磁接触器9
bの操作部に接続する操作信号回路等の図示は省略して
いる。
【0007】次に,図1に示した回路構成の動作を図
2,図3に示す動作フロ−を参照して説明する。先ず,
図2に動作フロ−を記す第1のテストを説明する。この
インバ−タシステムに予め設定された条件,即ち,この
インバ−タシステムが稼働中に主制御装置5またはイン
バ−タ制御装置6等に予め設定されている異常判定機能
によって異常状態を検知し,および/または,インバ−
タシステムに電源が投入された始業時に,または後述す
る第2のテストを完了した後,主制御装置5は第1の電
磁接触器1を開路して第1のテストを開始する。主制御
装置5から出力される操作信号によって第2の電磁接触
器9aを閉路し,図示しない整流回路を機能させて得ら
れた端子A,Gから入力する直流電圧を固定抵抗器9b
を介してコンデンサ2に充電する。固定抵抗器9bの抵
抗値とコンデンサ2の容量値によって定まる充電時間後
に,主制御装置5から出力される信号によって,第2の
電磁接触器9aを開路するとともにインバ−タ制御装置
6は操作信号を出力して第1のスイッチング素子3a1
を所定の短時間オンさせる。電流値検出手段8の出力電
流値をインバ−タ制御装置6に設けた電流値判定機能
(図示せず)によって判定する。電流値検出手段8の出
力電流値が検知できないとインバ−タ制御装置6は第2
のスイッチング素子3a2を所定の短時間オンさせる。
電流値検出手段8の出力電流値が検知できないとインバ
−タ制御装置6は出力電流値が検知できるまで,また
は,全てのスイッチング素子に対するテストが完了する
まで順次各スイッチング素子3a3,3a4,3a5,3
6を所定の短時間オンさせる。
【0008】上述した第1のテスト中においていずれか
のスイッチング素子をオンさせた時に,インバ−タ制御
装置6に設けた電流値判定機能(図示せず)が電流値検
出手段8による検出電流値が瞬間的に所定値以上流れる
のを検知すると,インバ−タ制御装置6に設けた表示部
6aにそのスイッチング素子と直列接続するスイッチン
グ素子の番号を表示し,主制御装置5は操作信号を出力
して第2の電磁接触器9aを閉路して再びコンデンサ2
を充電する。固定抵抗器9bの抵抗値とコンデンサ2の
容量値によって定まる充電時定数経過後に,主制御装置
5から出力される信号によって次のスイッチング素子を
オンさせる。
【0009】上述した第1のテストにおいて,いずれか
のスイッチング素子をオンさせた時に,インバ−タ制御
装置6に設けた電流値判定機能(図示せず)が電流値検
出手段8による検出電流値が所定の立上がり時間で所定
値以上流れるのを検知すると,インバ−タ制御装置6は
インバ−タ制御装置6に設けた表示部6aにそのスイッ
チング素子と誘導電動機4の電機子巻線を介して直列に
接続されるスイッチング素子の番号を表示し,主制御装
置5は操作信号を出力して第2の電磁接触器9aを閉路
して再びコンデンサ2を充電し,次のスイッチング素子
をオンさせテストを進行させる。
【0010】以後上述と同様のテストを継続する。すべ
てのスイッチング素子のテストを完了すると,操作員は
表示部6aを見て破損スイッチング素子またはスイッチ
ング素子駆動素子を交換し,予め設定された条件に従っ
て次の工程に移る。即ち,例えば,次に記す第2のテス
トを実行し,または実稼働に入る。上記第1のテストが
完了すると,自動的に第2のテストを実行するようにし
て破損スイッチング素子の交換作業を第2のテスト完了
後に行うようにしても良いことは勿論である。
【0011】このインバ−タ装置に予め設定された条
件,即ち,このインバ−タ装置が稼働中に主制御装置
5,インバ−タ制御装置6等が異常状態を検知し,およ
び/または,インバ−タに電源が投入された始業時に,
または,第1のテストを完了した後,主制御装置5は第
1の電磁接触器1を開路して第2のテストを開始する。
第2のテストを図3に示す動作フロ−を参照して説明す
る。主制御装置5は第1のテストと同様コンデンサ2を
充電後,インバ−タ制御装置6に指令し,それぞれ直列
に接続する2個のスイッチング素子,例えば,第1のス
イッチング素子3a1と第4のスイッチング素子3a4
同時にオンさせる。電流値検出手段8とインバ−タ制御
装置6に設けた電流値判定機能(図示せず)によって出
力電流値が所定値以上流れるのを検知すると,主制御装
置5は第2の電磁接触器9aを閉路し,再びコンデンサ
2を充電し,上述と同様に第2のスイッチング素子3a
2と第5のスイッチング素子3a5,および,第3のスイ
ッチング素子3a3と第6のスイッチング素子3a6のテ
ストを順次行う。
【0012】上記テストにおいて電流値検出手段8とイ
ンバ−タ制御装置6に設けた電流値判定機能(図示せ
ず)によって出力電流値が所定値以上流れるのを検知す
ると,主制御装置5は主制御装置5から出力される操作
信号によって第2の電磁接触器9aを閉路し,再びコン
デンサ2を充電する。以降,さらに,誘導電動機の電機
子巻線を介して直列に接続される2個のスイッチング素
子を同時にオンし,電流値検出手段8によって出力電流
値が所定値以上流れるのを検知すると,上述と同様にテ
ストを継続する。すべての直列に接続されるスイッチン
グ素子のテストが完了しコンデンサ2の充電が完了する
と,主制御装置5から出力される信号によって第1の電
磁接触器1を閉路するとともに第2の電磁接触器9aを
開路し,主制御装置5から出力される操作信号に従って
インバ−タ制御装置6はその正規動作を開始し,誘導電
動機4を駆動させる。
【0013】上述した第2のテスト中においていずれか
の直列に接続されるスイッチング素子をオンさせた時
に,インバ−タ制御装置6に設けた電流値判定機能(図
示せず)が電流値を検出しないと,この2個のスイッチ
ング素子番号を記録して,テストを継続する。さらに,
誘導電動機4の電機子巻線を介して接続される2個のス
イッチング素子を同時にオンし,インバ−タ制御装置6
に設けた電流値判定機能(図示せず)が電流値を検出し
ないと,この2個のスイッチング素子番号を記録して,
テストを継続する。上記のテストを完了した後,記録さ
れたスイッチング素子の組み合わせからインバ−タ制御
装置6は真の破損スイッチング素子部を検知してインバ
−タ制御装置6に設けた表示部6aにそのスイッチング
素子番号を表示する。上述のテスト完了後,操作員は表
示部6aを見て破損表示スイッチング素子,または/お
よびそのスイッチング素子駆動素子等の駆動部を交換す
る。
【0014】上述の説明では端子Aから入力される直流
電源回路に直流変流器等直流用の電流値検出手段を設け
るように説明したが,上述したようにコンデンサに蓄電
された電荷による短時間の電流値変化を検出するので,
交流電流検出用の計器用変流器等によって電流値変化を
検出しても良い。
【0015】第2の実施例:図4によって第2の実施例
を説明する。第1の実施例のものが図1に示すように端
子Aから入力される直流電源回路に電流値検出手段8を
設けているのに対して,本実施例のものではインバ−タ
回路から誘導電動機4に接続する三本の接続線の内の二
本に交流電流値検出手段3b1,3b2を接続した点にそ
の構成上の特徴がある。交流電流値検出手段は,例え
ば,計器用変流器(CT)を使用し,インバ−タ制御装
置6に設ける電流値判定機能(図示せず)にはこの交流
電流値検出手段に対応した機能を設ける。テスト方法は
第1の実施例と同様なので詳細説明は省略するが,電流
値検出の条件に対応してインバ−タ制御装置6に設けた
電流値判定機能(図示せず)が異なり,破損スイッチン
グ素子の検出条件も変化する。図1に示した電流値検出
手段8および交流電流値検出手段3b1,3b2と両方設
置して電流値判定に適切に使用しても良い。
【0016】第3の実施例:図5によって第3の実施例
を説明する。本実施例のものでは各スイッチング素子3
1〜3a6に直列に交流電流値検出手段3c1〜3c6
それぞれ接続した点にその構成上の特徴がある。交流電
流値検出手段3a1〜3c6は,例えば,計器用変流器
(CT)を使用し,インバ−タ制御装置6に設けた電流
値判定機能(図示せず)にはこの交流電流値検出手段に
対応した機能を設ける。テスト方法は第1の実施例と同
様なので詳細説明は省略するが,電流値検出の条件に対
応してインバ−タ制御装置6に設けた電流値判定機能
(図示せず)が異なり,破損スイッチング素子の検出条
件も変化する。
【0017】第4の実施例:図6によって第4の実施例
を説明する。本実施例のものでは,端子Aから入力され
る直流電源回路,即ち,コンデンサ2の両端電圧値を電
圧値検出手段10(例えば適切な比率の分圧器)によっ
て検出し,インバ−タ制御装置6に入力するようにした
点にその構成上の特徴がある。インバ−タ制御装置6に
は,第1ないし第3の実施例において設けた電流値判定
機能に代えて電圧値判定機能(図示せず)を設けて,こ
の検出電圧レベルに対応した判定を行う。従って,第4
の実施例においては,第1の実施例が電流値変化によっ
てスイッチング素子またはスイッチング素子駆動部の破
損を検知したのに対し,電圧値変化によってスイッチン
グ素子またはスイッチング素子駆動部の破損を検知する
ようにした以外は第1の実施例と同様である。
【0018】上述の説明は本発明の技術思想を実現する
ための基本手法と構成を示したものであって,種々応用
改変することができる。例えば,負荷装置はインバ−タ
によって作成される交流電力によって駆動されるならど
のような装置であっても良く,ベクトル制御インバ−タ
のどのような回路方式であってもその回路方式に対応し
た適切な回路信号検出手段を設けることによって実行で
きることは勿論である。また,各実施例における電流値
検出手段や電圧値検出手段は第1の実施例同様本来その
インバ−タシステムに設けられている制御のための電流
値または電圧値検出用の検出手段を使用することができ
る。即ち,その検出手段に対応した破損スイッチング素
子の判定手段を採用すれば良い。また,実施例に示した
各要素装置(機能)は,図に示した要素構成以外に,そ
のスイッチングシステムの条件に従って適切に使用すれ
ば良い。例えば,全てをアナログ処理によって行って
も,A/Dコンバ−タ,D/Aコンバ−タ等と組み合わ
せてディジタル処理を行うようにしたものであっても良
い。また,ディジタル処理の場合は,例えば,個々の機
能を個別のマイクロコンピュ−タ等のディジタル回路に
備えるようにしても良く,また,そのスイッチングシス
テムに備えたコンピュ−タ等一つのコンピュ−タによっ
て実行させるようにしても良い。
【0019】
【発明の効果】本発明は上述したように構成したので次
に述べるような優れた効果を有する。 インバ−タ制御装置の条件によっては部品類を追加す
る必要がない。 自動的にチェックが実行できる。 作業員に技術的知識を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づくインバ−タにおけるスイッチン
グ素子または/およびスイッチング素子駆動部の破損チ
ェック方法の第1の実施例を説明する概要構成ブロック
図である。
【図2】本発明の実施例における第1のテストの動作を
説明する概要フロ−図である。
【図3】本発明の実施例における第2のテストの動作を
説明する概要フロ−図である。
【図4】本発明に基づくインバ−タにおけるスイッチン
グ素子または/およびスイッチング素子駆動部の破損チ
ェック方法の第2の実施例を説明する概要構成ブロック
図である。
【図5】本発明に基づくインバ−タにおけるスイッチン
グ素子または/およびスイッチング素子駆動部の破損チ
ェック方法の第3の実施例を説明する概要構成ブロック
図である。
【図6】本発明に基づくインバ−タにおけるスイッチン
グ素子または/およびスイッチング素子駆動部の破損チ
ェック方法の第4の実施例を説明する概要構成ブロック
図である。
【符号の説明】
1,9a:電磁接触器 2:コンデンサ 3a1〜3a6:スイッチング素子 3b1,3b2,3c1〜3c6,8,:電流値検出手段 4:誘導電動機 6:インバ−タ制御装置 10:電圧値検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/48 H02M 1/00 H02M 7/5387

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源回路を電磁接触器を介して濾波
    用コンデンサを並列に接続したスイッチング素子によっ
    て構成したインバ−タ回路に接続し,インバ−タ制御装
    置によって前記スイッチング素子を駆動するようにした
    インバ−タにおいて,上記コンデンサに電荷を蓄電した
    状態において,上記電磁接触器を開放して上記スイッチ
    ング素子を順次短時間駆動し,当該インバ−タに設けた
    インバ−タ回路の流通電流値またはコンデンサ両端電圧
    値を検出する手段によって検出した計測電流値または電
    圧値が急変した場合は当該スイッチング素子に直列に接
    続されるスイッチング素子が短絡状態であり,該電流値
    または電圧値が徐々に変化した場合は該スイッチング素
    子と負荷装置を経由して接続されるスイッチング素子が
    短絡状態であると判定するようにしたことを特徴とする
    インバ−タにおけるスイッチング素子の破損チェック方
    法。
  2. 【請求項2】 直流電源回路を電磁接触器を介して濾波
    用コンデンサを並列に接続したスイッチング素子によっ
    て構成したインバ−タ回路に接続し,インバ−タ制御装
    置によって前記スイッチング素子を駆動するようにした
    インバ−タにおいて,上記コンデンサに電荷を蓄電した
    状態において,上記電磁接触器を開放して上記スイッチ
    ング素子のうちの直列に接続されるスイッチング素子の
    組ごとに順次短時間駆動し,当該インバ−タに設けたイ
    ンバ−タ回路の流通電流値またはコンデンサ両端電圧値
    を検出する手段によって検出した計測電流値または電圧
    値が変動しない場合は該直列に接続される各スイッチン
    グ素子のいずれか,またはいずれかのスイッチング素子
    駆動部が破損状態であると判定するようにしたことを特
    徴とするインバ−タにおけるスイッチング素子または/
    およびスイッチング素子駆動部の破損チェック方法。
  3. 【請求項3】 直流電源回路を電磁接触器を介して濾波
    用コンデンサを並列に接続したスイッチング素子によっ
    て構成したインバ−タ回路に接続し,インバ−タ制御装
    置によって前記スイッチング素子を駆動するようにした
    インバ−タにおいて,上記コンデンサに電荷を蓄電した
    状態において,上記電磁接触器を開放して上記スイッチ
    ング素子を順次短時間駆動し,当該インバ−タに設けた
    インバ−タ回路の流通電流値またはコンデンサ両端電圧
    値を検出する手段によって検出した計測電流値または電
    圧値が急変した場合は当該スイッチング素子に直列に接
    続されるスイッチング素子が短絡状態であり,上記電流
    値が徐々に変化した場合は当該スイッチング素子と負荷
    装置を経由して接続されるスイッチング素子が短絡状態
    であると判定し,上記コンデンサに電荷を蓄電した状態
    において,上記電磁接触器を開放して上記スイッチング
    素子のうちの直列に接続されるスイッチング素子の組ご
    とに順次短時間駆動し,上記計測電流値または電圧値が
    変動しない場合は該直列に接続される各スイッチング素
    子のいずれか,またはいずれかのスイッチング素子駆動
    部が破損状態であると判定するようにしたことを特徴と
    するインバ−タにおけるスイッチング素子または/およ
    びスイッチング素子駆動部の破損チェック方法。
JP4358581A 1992-12-28 1992-12-28 インバ−タにおけるスイッチング素子または/およびスイッチング素子駆動部の破損チェック方法 Expired - Lifetime JP3055339B2 (ja)

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