JPH0850152A - 回路分析装置及び方法 - Google Patents

回路分析装置及び方法

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JPH0850152A
JPH0850152A JP7164397A JP16439795A JPH0850152A JP H0850152 A JPH0850152 A JP H0850152A JP 7164397 A JP7164397 A JP 7164397A JP 16439795 A JP16439795 A JP 16439795A JP H0850152 A JPH0850152 A JP H0850152A
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JP
Japan
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circuit
matrix
frequency response
block tridiagonal
response signal
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Application number
JP7164397A
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English (en)
Inventor
Peter Feldmann
フェルドマン ピーター
Roland W Freund
ウィルヘルム フレウンド ローランド
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AT&T Corp
Original Assignee
AT&T Corp
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Publication date
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Withdrawn legal-status Critical Current

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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F30/00Computer-aided design [CAD]
    • G06F30/30Circuit design
    • G06F30/36Circuit design at the analogue level
    • G06F30/367Design verification, e.g. using simulation, simulation program with integrated circuit emphasis [SPICE], direct methods or relaxation methods

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  • Evolutionary Computation (AREA)
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 数値的に安定した方法を用いて大きな線形回
路を分析し、数値的な質低下を生じることなくインパル
ス応答のパデの近似を決定し、また、近似のオーダー毎
の計算コストを許容範囲内とする。 【構成】 回路アナライザ及び回路分析方法は、入力回
路パラメータから回路の周波数応答のピーヴィエル近似
を生成し出力する。プロセッサ、メモリ及び内蔵プログ
ラムを有する演算処理装置は、入力回路パラメータを処
理し、ブロック三重対角行列を反復先読みランツォス手
順により決定し、そして、ブロック三重対角行列から
極、ゼロ及び留数を含むパデの近似式を計算する。先読
みランツォス手順は、非特異行列を用いてブロック三重
対角行列の成分の反復計算の数値的安定性を確保する。
出力は、回路のインパルス応答の全ての極及びゼロが生
じる複数の周波数の近似である。近似された周波数応答
のグラフィック表示も行われ、また、近似された極の正
確さについての質的測度も提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電気回路のアナライ
ザに関し、特に、線形/線形化回路及び回路網を分析し
て主極、ゼロ及び留数について伝達関数を近似するため
の装置及び方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】相互に接続された回路素子の動作及び応
答を決定するために測定装置及びシミュレータ回路を用
いた回路分析が行われている。回路網素子の相互接続性
の複雑さ及び度合い並びに/又は素子数が増大するに従
って(即ち、回路網が大きくなるに従って)、種々の素
子間の相互効果を正確に予測し充分に評価することは、
特に、伝送線、接地面、アンテナ等が含まれている場
合、しばしば回路分析において計算の複雑性を増大す
る。例えば、非線形常微分方程式の積分に基づくSPI
CE状シミュレータは非線形回路の分析において有益で
あるが、高度に相互接続された(即ち、大きい)回路あ
るいは回路網についてはあまり効率的でない。
【0003】当該分野において大きい線形回路の分析技
術が知られている。有望な技術の一つに、エル.ティ
ー.ピリッジ及びアール.エイ.ローラーによる"Asymp
toticWaveform Evaluation for Timing Analysis, IEEE
TRANS. COMPUTER-AIDED DESIGN, Vol. CAD-9, pp. 352
-366, April 1990"、エックス.フアングによる"Pad Ap
proximation of linear(rized) Circuit Responses, P
h. D. Dissertation, Department of Electrical and C
omputer Engineering, Carnegie Mellon University, P
ittsburgh, PA, November 1990"並びにヴィー.ラガヴ
ァン、アール.エイ.ローラー.及びティー.エル.ピ
リッジ等による"AWE-Inspired, PROC. OFTHE IEEE 1993
CUSTOM INTEGRATED CIRCUITS CONF., May 1993" に記
載の漸近波形評価(Asymptotic Waveform Evaluation (A
WE))アルゴリズムがある。
【0004】漸近波形評価は、線形回路網のラプラス領
域伝達関数H(s) を、H(s) の2q個の先行モーメント
0,m1...,m2q-1 を計算しパデ(Pad)の近似を用い
た低オーダーモデルにより近似することに基づいてい
る。
【0005】拡張ノード分析、スパースタブロー (spar
se tableau) 等、ジェイ.ヴラク及びケイ.スィングハ
ルによる"COMPUTER METHODS FOR CIRCUIT ANALYSIS AND
DESIGN, Van Nostrand Reinhold, New York, N.Y., 19
83" 等に記載の回路方程式公式化方法を用いることによ
り、集中線形時間不変回路は以下の一次微分方程式系に
より表すことができる。
【数3】
【0006】ここで、ベクトルxは回路変数を表し、行
列Gは抵抗等の非記憶素子の貢献度を表し、Cはコンデ
ンサ及びインダクタ等の記憶素子の貢献度を表し、1は
解析用に回路内の重要な変数を選択する出力選択ベクト
ルであり、yは重要出力であり、bu項及びdu項は独
立ソースからの励起を表す。以下において、ベクトルあ
るいは行列(ベクトルの行列を含む)として特定されて
いない場合、変数はスカラーである。
【0007】初期状態がゼロである線形回路のインパル
ス応答(これは如何なる励起に対する応答挙動を決定す
る場合にも用いられる)を決定する場合、上記式(1) に
おける系のラプラス変換は、初期状態がゼロであると仮
定すると、
【数4】 となる。ここで、X、U及びYはそれぞれx、u及びy
のラプラス変換を表す。
【0008】ラプラス領域インパルス応答あるいは伝達
関数H(s) は、
【数5】 と定義される。
【0009】以下において、表記":="は代入、定義ある
いは変数の設定を示し、( )-1はスカラー及び行列の
逆作用素を示す。
【0010】ここで、行列G+s0 Cが非特異となるよ
うにs0∈C を任意のしかし不動展開点とし、変数変換
s=s0 +σを用いると、
【数6】 となる。
【0011】以下において、行列Aを、回路あるいは回
路網の特性を示す回路行列G及びCから決定される、回
路の特性行列あるいは回路特性行列と呼ぶ。上記式(3)
は以下のように書き直すことができる。
【数7】
【0012】ここで、Iは恒等行列である。特性行列A
からインパルス応答H(s0+σ) を決定するためには、
行列Aの全ての固有値及び固有ベクトルを決定する必要
がある。しかしながら、行列Aの全ての固有値及び固有
ベクトルの数値計算は行列Aが大きくなるに従って極め
て高価となる。従って、回路網インパルス応答H(s0
σ) へのパデの近似が用いられる。
【0013】整数p,q≧0の各対について、型p/q
のH(s0+σ) へのパデの近似は有理関数
【数8】 により定義される。ここで、σ=0におけるテイラー級
数(即ち、マクローリン展開)はH(s0+σ) のテイラ
ー級数と少なくとも第一(p+q+1) 項において一致する。
【0014】上記式(6) におけるパデの近似の係数は、
インパルス応答の第一(p+q+1) テイラー係数により一義
的に決定される。そして、上記式(6) における分母及び
分子の多項式の根はそれぞれ回路網の極及びゼロへの近
似を表す。
【0015】インパルス応答近似のコンテキストにおい
て、p=q−1を選択することにより、パデの近似はオ
リジナルのインパルス応答と同じ形となる。Hq:=
q-1,qと定義し、Hq をインパルス応答Hへのq番目
のパデの近似式として用い、さらに、部分分数分解を用
いることにより、Hq
【数9】 として表すことができる。
【0016】イー.チップラウト及びエム.エス.ナー
クラによる"ASYMPTOTIC WAVEFORM EVALUATION AND MOME
NT MATCHING FOR INTERCONNECT ANALYSIS, Kluwer Acad
emicPublishers, Norwell, MA 1994"に記載されている
ように、漸近波形評価において、Hq の上記式(6) の分
母の多項式の係数はqオーダーの線系を解くことにより
得る。しかしながら、qが大きくなるに従って、上述の
ようにqオーダーの線系を解くという漸近波形評価の計
算は、特に、要求される近似のオーダーあるいは度合い
が大きい場合、極めて悪条件な数値計算となりやすい。
上述のエックス.フアング及びイー.チップラウト等の
文献に記載されているように、スケーリング、周波数偏
移及び複素周波数ホッピング等、漸近波形評価を改善す
るために幾つかの方策が提案されている。このような方
策はある程度の成功を治めている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、数値的に安
定した方法を用いて大きな線形回路を分析し、数値的な
質低下を生じることなくインパルス応答のパデの近似を
決定することを目的とし、また、近似のオーダー毎の計
算コストを許容範囲内とすることを目的としている。決
定された極の正確さについての質的測度を得ることも有
益である。
【0018】
【課題を解決するための手段】回路の周波数応答信号を
生成するための装置は、プロセッサ、関連メモリ及び内
蔵プログラムを有する演算処理装置から構成される。メ
モリは回路を示す回路特性データを格納する。内蔵プロ
グラムは、プロセッサに回路特性データを処理させて回
路特性データと関連するブロック三重対角行列を示すブ
ロック三重対角行列データを生成させ、且つ、ブロック
三重対角行列データから周波数応答信号を生成するため
の行列簡約プログラムを含む。プロセッサは、回路特性
データを処理してブロック三重対角行列の固有値及び固
有ベクトルを計算し、そして、全ての極、留数及びゼロ
を含む、周波数応答信号のパデの近似式を生成して分析
される回路の性能を予測する。
【0019】回路を示す回路特性データは、入力装置を
介して入力されメモリに格納される。特性行列は、回路
特性データから決定され、先読みランツォス手順により
反復して簡約化されてブロック三重対角行列となる。
【0020】回路の周波数応答信号を生成するための方
法は、回路を示す回路特性データをメモリに格納し、プ
ロセッサを用いて、回路特性データを処理し特性行列を
示す特性行列データを生成し、行列簡約プログラムを実
行するプロセッサを用いて、回路特性データからブロッ
ク三重対角行列を示すブロック三重対角行列データを決
定し、ブロック三重対角行列データから周波数応答信号
を生成する、ステップから構成される。また、この方法
においては、周波数応答信号を生成するために、ブロッ
ク三重対角行列データからブロック三重対角行列の固有
値及び固有ベクトルを計算し、極、留数及びゼロからパ
デの近似式を生成する。
【0021】この方法は、さらに、回路を示す複数の回
路パラメータを入力装置から受け、回路パラメータをメ
モリに格納し、回路パラメータを処理して特性行列を示
す特性行列データを生成し、処理された回路パラメータ
に先読み技術を用いてランツォス手順を実行し、回路の
伝達関数の、極及びゼロを含むパデの近似式を計算し、
パデの近似式からグラフィック表示を生成して回路の性
能を予測し、グラフィック表示を表示装置に表示する、
ステップを含む。先読み技術は、数値的な不安定性を回
避するために非特異行列を用いる。この方法は、さら
に、処理された回路パラメータから複数の中間パラメー
タを反復して生成し、生成された中間パラメータをメモ
リに格納し、格納された中間パラメータからブロック三
重対角行列を示すブロック三重対角行列データを生成
し、ブロック三重対角行列の固有値及び固有ベクトルを
生成してパデの近似式を計算する、ステップを含む。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につき
詳細に説明する。尚、図中、同様な参照符号は同様ある
いは同一の要素を示す。
【0023】本発明の実施例に係る装置は回路アナライ
ザ10から構成され、本発明の実施例に係る方法は回路
アナライザ10により回路分析を行うことにより構成さ
れる。回路アナライザ10は演算処理装置12を有し、
演算処理装置12はプロセッサ15、メモリ20及び内
蔵プログラム22からなる。内蔵プログラム22は、行
列簡約プログラムを含む。回路アナライザ10はさらに
入力装置25及び出力装置30を有する。一例として、
演算処理装置12はサンマイクロシステムズ社のSPA
RCワークステーションが望ましく、当該ワークステー
ションは約10MBの関連RAM及びメモリ20として
ハードあるいは固定ディスク装置を有する。プロセッサ
15はUNIXオペレーティングシステムを用いて作動
し、回路分析を実行するプログラム及びサブルーチンを
含む内蔵プログラム22であるアプリケーションソフト
ウェアを実行する。
【0024】プロセッサ15は、入力装置25を介して
回路特性データソース24からコマンド及び回路特性デ
ータを入力する。入力装置25は、キーボード及び/又
はデータ読取装置、例えば、ディスクドライブを有し、
これにより、フロッピーディスク等の記憶媒体から回路
特性データを入力する。入力された回路特性データはメ
モリ20に格納される。メモリ20に格納された回路特
性データは、近似あるいは予測された回路の周波数応答
を示す周波数帯域の分析下において回路の周波数応答信
号を生成するために、さらに処理される。
【0025】プロセッサ15は、生成された周波数応答
信号を用いて、近似されたインパルス応答をボルト、ア
ンペアあるいは他のスケールにおいて周波数帯域に対し
てプロットするためのグラフィック表示データを生成す
る。このグラフィック表示データは、表示装置等の出力
装置30に送られ、分析下における回路の予測周波数応
答が表示される。あるいは、出力装置30に特殊なグラ
フィックプログラムを持たせ、生成された周波数応答信
号をグラフィック表示に変換するようにしてもよい。さ
らに、他の例として、生成された周波数応答信号にファ
イルにリストされている決定された極、ゼロ及び/又は
留数を含め、これらを表示装置あるいはハードコピープ
リンタ等の出力装置30によりテキストのカラムあるい
はテーブルとして出力するようにしてもよい。
【0026】回路アナライザ10は、第2図及び第3図
を参照して以下に述べるアプリケーションプログラム及
びサブルーチンを実行する。これらのアプリケーション
プログラム及びサブルーチンは、C++及び/又はFOR
TRANプログラム言語におけるコンパイルソースコー
ドから実行される。
【0027】回路アナライザ10は、以下の手順により
回路の周波数応答信号を生成する。ステップ40におい
て、ピーヴィエル(Pad〓 via Lanczos)手順により回路
分析を開始する。ステップ45において、回路の回路特
性データを入力し記憶する。ステップ50において、回
路特性データを処理し特性行列A及び特性ベクトル1及
びrを得る。ステップ55において、内蔵プログラム2
2内の行列簡約プログラムを用いて特性行列Aを簡約化
し、先読み(look-ahead)ランツォス(Lanczos)手順を用
いてブロック三重対角行列Tq を生成する。ステップ6
0において、ブロック三重対角行列Tq の固有値及び固
有ベクトルを生成する。ステップ65において、固有値
及び固有ベクトルから全ての極、ゼロ及び留数を計算
し、回路の伝達関数のパデの近似式を生成する。そし
て、ステップ70において、パデの近似式から予測され
る回路の性能についてグラフィックデータを生成し表示
する。
【0028】第3図に示すように、第2図における特性
行列Aを簡約化するステップ55はサブルーチンを有す
る。このサブルーチンにおいては、ステップ75におい
て、特性行列Aの簡約化を開始する。ステップ80にお
いて、変数ρ、η、ランツォスベクトル v、w、イン
デックスτ、行列δ及びベクトルのブロックを初期反復
値に初期化する。ステップ85において、反復変数N(=
0, ..., q)について上記変数及びベクトルを反復する。
ステップ130において、ステップ85において計算し
た変数及びベクトルの反復値からブロック三重対角行列
q を決定する。そして、ステップ135において、ブ
ロック三重対角行列Tq を第2図の手順に戻し、ステッ
プ60〜70を実行して回路の周波数応答を決定する。
【0029】第3図において、ステップ85における反
復手順は以下のステップを含む。即ち、ステップ90に
おいて、行列δが非特異であり、良い状態であるかどう
かを決定する。ステップ95において、レギュラーステ
ップのパラメータを決定する。ステップ100におい
て、τに1を加える。そして、ステップ110に進む。
一方、ステップ90において行列δが非特異でなく、良
い状態でなかった場合には、ステップ105において、
インナステップのパラメータが決定される。そして、ス
テップ110に進む。ステップ110において、v又は
wがゼロに等しいかどうかを決定する。v、wの何れも
ゼロに等しくない場合、ステップ115において、N+
1についてのパラメータを計算する。そして、ステップ
120において、N=qとなるまで反復が続けられる。
即ち、ここでこのサブルーチンはステップ85に戻りN
を1だけ増大し、ステップ120においてN=qとなる
まで、あるいは、ステップ110においてv、wの何れ
かがゼロに等しくなるまで、ステップ90〜120を実
行する。ステップ85におけるループ(N=0, ..., q)が
完了する前にステップ110においてv、wの何れかが
ゼロに等しくなった場合には、ステップ125において
上記反復が停止され、上記ループから抜け出る。そし
て、上述のように、ステップ130及び135が実行さ
れる。
【0030】第2図において、ステップ60において生
成された固有値及び固有ベクトルは、回路の周波数応答
の極及び留数の決定に用いられる。また、ステップ55
(第3図に示すサブルーチンに対応)において決定され
たTq は回路の周波数応答のゼロの計算に用いられる。
【0031】シー.ランツォスによる"An Iteration Me
thod for the Solution of the Eigenvalue Problem of
Linear Differential and Integral Operators, J. Re
s. Nat. Bur. Standards, Vol. 45, pp. 255-282, 195
0" に記載されているように、ランツォスの処理は、正
方行列Aから三重対角行列シーケンスへの逐次簡約化の
ための反復手順である。
【0032】古典的なランツォスの処理においては、各
反復処理における変数の反復値の決定に際して、スカラ
ーδn の逆数が用いられる。δn =0のときには0によ
る割算が起こり得るとともに、δn =約0のときには数
値的に不安定となり得る。従って、アール.ダブリュ.
フロインドによる"The Look-Ahead Lanczos Processfor
Large Nonsymmetric Matrices and Related Algorithm
s, LINEAR ALGEBRA FOR LARGE SCALE AND REAL-TIME AP
PLICATIONS, Kluwer Academic Publishers, Dordecht,
The Netherlands, pp. 137-163, 1993 (以下、フロイ
ンド(1) と称する)"及びアール.ダブリュ.フロイン
ド他による"An Implementation of the Look-Ahead Lan
czos Algorithm for Non-Hermitian Matrices, SIAM J.
Sci. Comput.,Vol. 14, pp. 137-158, 1993(以下、フ
ロインド(2) と称する)"に記載されているように、回
路アナライザ10においては古典的なランツォスの処理
を修正し、先読み変分を実行している。
【0033】回路アナライザ10は、スカラーの逆数
(古典的なランツォスの方法)を非特異な行列δ(τ)
の逆数に置き換えることにより先読み技術を実行する。
従って、古典的なランツォスの方法を崩壊させるゼロに
よる割算を回避することができる。
【0034】第3図において、ステップ80は以下のよ
うに実行される。変数ρ1、η1及びτ、ベクトル
0、w0、v1及びw1、並びに行列δ(1)、V(0)、W
(0)、V(1)及びW(1)は初期において以下のように与え
られる。
【数10】
【0035】続いて、第3図のステップ90〜125に
対応した以下のステップ(1)〜(4)がN=0, ..., qについ
て反復実行される。
【0036】(1) 第3図のステップ90においてδ(τ)
が非特異であり、良い状態であるとき、即ち、特異点
に近すぎないとき(本実施例においては、回路アナライ
ザ10は16デシマル倍精度を用いており、従って、条
件数108 を有する行列δ(τ) が良い状態の行列と判
断され得るスレッショルドである)、以下のステップ
(2) 及び(4) (第3図のステップ95、100及び11
0に対応)を実行し、そうでないときは、以下のステッ
プ(3) 及び(4) (第3図のステップ105及び110に
対応)を実行する。
【0037】(2) レギュラーステップのパラメータを計
算する。
【数11】 そして、ステップ(4) に進む。
【0038】(3) 先読みステップのパラメータを計算す
る。
【数12】 そして、ステップ(4) に進む。
【0039】(4) 第3図のステップ110においてv=
0あるいはw=0のとき、ステップ(2)及び(3)の計算を
停止する(第3図のステップ125に対応)。そうでな
いときは、
【数13】 と設定する。そして、第3図のステップ115及び12
0と同様にステップ(2)及び(3) を実行を続ける。上記
のステップ(2)及び(3)において、以下の表記が非特異の
行列δについて用いられる。
【数14】
【0040】尚、"0" という表現は、状況に応じて、
スカラー量としてのゼロ、あるいは空ベクトル若しくは
空行列を示す。従って、ステップ(2) において、行列V
(τ)及びW(τ) は空行列として設定される。上記ステ
ップ(1)〜(4)は二つのベクトル列v1、v2、...、vq+1
及びw1、w2、...、wq+1を生成し、これらは二つのブ
ロック列V(1)、V(2)、...、V(τ)及びW(1)
(2)、...、W(τ)に分類される。これらベクトルのブ
ロックは二重直交である。即ち、
【数15】
【0041】ここで、全てのjについてk= 0, 1, ...,
τ であり、δ(τ) は上記式(11)から決定される。
【0042】
【外1】
【数16】 が満足されるように決定される。
【0043】ここで、もし上記処理がステップ(4) にお
いて停止した場合には、Hn は正確な周波数応答H(s)
と等しくなる。
【0044】
【外2】
【0045】ブロック三重対角行列は以下の関係を満足
する。
【数17】 ここで、
【数18】
【0046】Tq の固有分解は
【数19】 となる。ここで、Λq=diag(λ1,λ2,... λq) はTq
の固有値を含んでいる。ランツォス処理はパデの近似と
関連して示すことができる。例えば、Tq はヘッセンベ
ルグの上行列であるので、上記式(13)を用いて、
【数20】 と表すことができる。ここで、e1=[1 0 ... 0]T∈Rq
は、長さqのRq における第1の単位ベクトルである。
また、
【数21】 であり、これから、
【数22】 は第q番目のパデの近似式であることが導かれる。
【0047】ベクトルμ=Sq T Dq T e1 及びベクトルv=S
q -1 e1を設定する(ここで、μj 及びvj はそれぞれμ
及びvのベクトル成分である)と、さらに、
【数23】 が得られ、これはHの第q番目のパデの近似式である。
【0048】上記式(20)から、パデの近似式の極/留数
表示は、
【数24】 で表され、これにより、Tq の固有値λj の一つがゼロ
のとき、留数K∞ が与えられる。
【0049】Hq の極及び留数は、
【数25】 により決定される。
【0050】低オーダーモデルあるいはパデの近似式H
q がブロック三重対角行列Tq から決定されることを
【数26】 により示すことができる。ここで、Tq'は、Tq の第1
ブロックロー及び第1ブロックカラムを削除することに
より得られるq−kオーダーのブロック三重対角行列で
あり、kは、第1ブロックの大きさを示す。上記式(23)
より、Hq のゼロはTq'の固有値の逆数となる。
【0051】上述のピーヴィエル手順は、極近似誤差の
限界を得るために用いられる。上記式(22)から、q番目
のパデの近似式Hq の極はブロック三重対角行列Tq
固有値λj の逆数であり、また、正確なインパルス応答
Hの極は特性行列Aの固有値の逆数であり、従って、T
q の固有値のAの固有値への近似の程度をチェックする
ことにより、Hq の極についての質的測度を得ることが
できる。
【0052】λj ∈CをTq の任意の固有値とし、対応
する固有ベクトルをsj ∈Cq とすると、Tqj =λ
jj となる。zj :=Vqj (Vq は上記にて定義の
通り)とし上記式(13)を用いると、
【数27】 となる。ここで、sqjはベクトルsj の最終成分であ
る。上記式(24)の両辺のノルムをとると、‖Vq+12
1と表すことができるので、
【数28】 となる。
【0053】ノルム‖A‖2 は、
【数29】 と推定することができる。従って、
【数30】 が得られる。これは、対(λj,zj) の特性行列Aの固有
値への近似の度合いの測度、従って、上述のピーヴィエ
ル手順により得られる近似極1/λj の質的測度を表し
ている。Qj は回路アナライザ10により容易に計算す
ることができる。即ち、プロセッサ15にソフトウェア
のサブルーチンを実行させて上記式(24)〜(27)における
変数を求め、ピーヴィエル手順により生成された数量、
例えば、計算されてメモリ20に格納されている固有値
及び固有ベクトル、を用いることにより、Qj を求める
ことができる。各極について求められた値Qj は、対応
する極とともにファイルにリストされ出力装置30を介
して表示あるいはハードコピー印刷される。Qj はデシ
マル値あるいは百分率で表すことができ、これにより、
各極の対応する実際の極への近似の程度を示すことがで
きる。
【0054】一般的に、パデの近似は、オリジナルの系
の主極に対応する極と、オリジナルの系に対応しないが
残余のオリジナル極の効果を説明し得る幾つかの極を生
成する。真の極は、上述の限界を示すQj を用い、ピー
ヴィエル手順において連続する反復時に得られる極を比
較することにより、特定できる。収束した真の極は、反
復時に大きく変化することはない。
【0055】回路アナライザ10により実行されるピー
ヴィエル手順は、漸近波形評価等の従来の回路分析方法
と、近似のオーダー毎の計算コストを同様として比較し
た場合、数値的に安定したより正確な周波数応答近似を
実現することができる。
【0056】例えば、第4図に示すフィルタを分析する
場合を考えてみる。フィルタは、ノードNin,N1,N
2,...,N9、並びに以下の要素を有している。
【数31】
【0057】周波数応答は、選択ベクトル1の値に従っ
て回路のノードから選択される。マスワークス社の数学
ソフトウェアパッケージ、MATLABTMにおいて実行
される漸近波形評価を用いると、第4図に示すフィルタ
の周波数応答は第5図に示すように近似される。第5図
においては、漸近波形評価においてパデの近似を三種類
の反復回数 (q= 2, 5, 8)において行った結果をフィル
タの正確な周波数応答に重畳して示している。第5図に
示すように、漸近波形評価において反復回数を増大して
も、反復回数の増大による計算コストの増大を考慮する
と、近似精度が向上しているとは言えない。
【0058】これに対して、ここに開示のピーヴィエル
手順を実行する回路アナライザ10は、伝達関数につい
てパデの近似式を生成し、第6図に示すようにそのグラ
フィック表示を表示装置上に行う。第6図に、ピーヴィ
エル手順による結果をq=2,8,28について示す。
q=28の結果は、正確な周波数応答の上に重なりこれ
と区別し得ず(グラフィック表示の解像度において
は)、近似における正確さというものに近づいている。
第6図から明らかなように、回路アナライザ10による
ピーヴィエル手順から得られるq=8についての近似式
は、第5図に示す漸近波形評価におけるq=8の場合と
比較して、より正確である。また、上述のように、ピー
ヴィエル手順は、漸近波形評価と同様の計算コストでよ
り高い数値的安定性を実現できる。
【0059】ここに開示の回路アナライザ10によるピ
ーヴィエル手順の他の例示的な成果を第7図及び第8図
に示す。ここでは、2100個のコンデンサ、172個
のインダクタ及び6990個の電磁結合からなる部分要
素等価回路(PEEC)を介してモデル化された三次元電磁気
問題のための集中要素等価回路等のより複雑な回路の分
析を行う場合について述べる。第7図に示すように、回
路アナライザ10は、反復回数30において4GHz まで
ピーヴィエル手順による正確な近似を行っており、回路
の正確な周波数応答の上に重なっている。第7図に示す
ように、種々の極が、例えば、約2.1GHz 及び約3.
5GHz において正確に近似されており、また、約2.7
GHz においてゼロが正確に近似されている。反復回数6
0においては、ここに開示の回路アナライザ10は、第
8図に示す近似を行っており、正確な周波数応答と約5
GHz まで実質的に同一となっている。第7図に示す反復
回数30において近似された極及びゼロに加えて、反復
回数60の第8図においては、極及びゼロが、例えば、
約4.5GHz における極及び約4.1GHz におけるゼロ
のように、4GHz〜5GHzの範囲において正確に近似され
ている。回路アナライザ10は、近似された極及びゼロ
の周波数に任意数のデシマル値を与える。
【0060】これに対して、エイチ.ヒーブ等による"T
hree-Dimensional Circuit Oriented Electromagnetic
Modeling for VLSI Interconnects, PROC. OF THE 1992
IEEE INTERNATIONAL CONF. ON COMPUTER DESIGN: VLSI
IN COMPUTERS & PROCESSORS,pp. 218-221, October 19
92"によると、漸近波形評価は、上記部分要素等価回路
の伝達関数を1GHz までしか正確に近似できないとのこ
とである。しかしながら、イー.チップラウト等によ
る"Generalized Moment-Matching Methods for Transie
nt Analysis of Interconnect Networks, PROC. OF THE
29TH ACM/IEEE DESIGN AUTOMATION CONF., pp. 201-20
6, June, 1992"において論じられているように、マルチ
ポイント・モーメント・マッチングを用いることによ
り、漸近波形評価技術において充分な数の正確な極及び
ゼロを達成して近似精度を5GHz まで拡張することがで
きるかもしれない。しかしながら、このようにするため
には、計算コストはほぼ倍額となる。これは、漸近波形
評価方法のためのモーメントを生成するために用いる1
2のコンプレックス・ポイントの各々について追加的に
複雑な回路行列因数分解を用いる必要があり、一方、1
GHz まで正確な漸近波形評価方法の場合には実質的に一
つの回路行列因数分解が要求されるにすぎないからであ
る。
【0061】ここに開示のピーヴィエル手順を実行する
回路アナライザ10は、実質的に一の回路行列因数分解
を用い、且つ、5GHz まで正確である。従って、本発明
の回路アナライザ10による、ランツォス反復の先読み
変分を用いた、ピーヴィエル方法の実行により、大きな
線形回路網の周波数応答への優れた近似を達成すること
ができる。回路アナライザ10は、分析される回路の正
確な近似を達成するため、実回路として動作するシステ
ム内の要素として用いてもよく、また、他の利用方法と
しては、実回路をシミュレートするために用いてもよ
い。以上、回路分析装置及び方法について実施例に基づ
き記載したが、本発明の範囲内において種々の変更をな
し得ることは言うまでもなく、そのような変更は本発明
の範囲に含まれるものである。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、数値的に安定した方法
を用いて大きな線形回路を分析し、数値的な質低下を生
じることなくインパルス応答のパデの近似を決定し、ま
た、近似のオーダー毎の計算コストを許容範囲内とする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る回路アナライザを示す構
成図。
【図2】周波数応答のピーヴィエル近似を実行するため
のルーチンを示すフローチャート。
【図3】先読み手順を実行するためのサブルーチンを示
すフローチャート。
【図4】フィルタ回路を示す構成図。
【図5】図4の回路の周波数応答及び漸近波形評価分析
を示す図。
【図6】図4の回路の周波数応答及びピーヴィエル分析
を示す図。
【図7】第2の回路の周波数応答及び反復回数30につ
いてのピーヴィエル分析を示す図。
【図8】第2の回路の周波数応答及び反復回数60につ
いてのピーヴィエル分析を示す図。
【符号の説明】
10 回路アナライザ 12 演算処理装置 15 プロセッサ 20 メモリ 22 内蔵プログラム 24 回路特性データソース 25 入力装置 30 出力装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ローランド ウィルヘルム フレウンド アメリカ合衆国 07974 ニュージャーシ ィ,ニュープロヴィデンス,ストーンリッ ジ ドライヴ 153

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロセッサ、関連メモリ及び内蔵プログ
    ラムを有する演算処理装置から構成され、前記メモリは
    回路を示す回路特性データを格納し、前記内蔵プログラ
    ムは、前記プロセッサに回路特性データを処理させて回
    路特性データと関連するブロック三重対角行列を示すブ
    ロック三重対角行列データを生成させ、且つ、ブロック
    三重対角行列データから周波数応答信号を生成するため
    の行列簡約プログラムを含むように構成された、回路の
    周波数応答信号を生成するための装置。
  2. 【請求項2】 前記プロセッサが、ブロック三重対角行
    列データを処理してブロック三重対角行列の固有値を計
    算し、該固有値から周波数応答信号を生成するように構
    成した請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記プロセッサが、前記固有値から極を
    決定し、該極から周波数応答信号を生成するように構成
    した請求項2記載の装置。
  4. 【請求項4】前記プロセッサが、ブロック三重対角行列
    データを処理してブロック三重対角行列の固有ベクトル
    を計算し、該固有ベクトル及び前記固有値から留数を決
    定して周波数応答信号を生成するように構成した請求項
    3記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記プロセッサが、ブロック三重対角行
    列データからゼロを決定し、該ゼロから周波数応答信号
    を生成するように構成した請求項1記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記プロセッサが、インパルス応答伝達
    関数 【数1】 (式中、Tq はブロック三重対角行列、Iは単位行列、
    1 は単位ベクトルであり、Dq 及びγq は回路特性デ
    ータから得られる)に従って周波数応答信号を生成する
    ように構成した請求項1記載の装置。
  7. 【請求項7】 回路を示す回路特性データを提供するデ
    ータソースと、 プロセッサ、関連メモリ及び内蔵プログラムを有する演
    算処理装置とから構成され、 前記メモリは前記回路特性データを前記データソースか
    ら入力して格納し、前記内蔵プログラムは、前記プロセ
    ッサに回路特性データを処理させて回路特性データと関
    連するブロック三重対角行列を示すブロック三重対角行
    列データを生成させ、且つ、ブロック三重対角行列デー
    タから周波数応答信号を生成するための行列簡約プログ
    ラムを含むように構成された、回路のインパルス応答を
    示す周波数応答信号を生成するための装置。
  8. 【請求項8】 前記プロセッサが、回路特性データの特
    性行列を示す特性行列データを計算し、該特性行列デー
    タからブロック三重対角行列データを決定するように構
    成した請求項7記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記プロセッサが、特性行列データを処
    理して特性行列を簡約化し、これからブロック三重対角
    行列データを決定するように構成した請求項8記載の装
    置。
  10. 【請求項10】 前記プロセッサが、ランツォス手順を
    用いて特性行列データを処理するように構成した請求項
    9記載の装置。
  11. 【請求項11】 前記プロセッサが、ランツォス手順に
    おける先読み決定を用いて、特性データを反復して処理
    して特性行列を反復して簡約化するように構成した請求
    項10記載の装置。
  12. 【請求項12】 前記プロセッサが、ブロック三重対角
    行列データからインパルス応答の極を計算して周波数応
    答信号を生成するように構成した請求項10記載の装
    置。
  13. 【請求項13】 前記プロセッサが、ブロック三重対角
    行列データからインパルス応答のゼロを計算して周波数
    応答信号を生成するように構成した請求項10記載の装
    置。
  14. 【請求項14】 回路を示す複数の回路パラメータを入
    力するための入力装置と、 前記回路パラメータを受けて格納するためのメモリ及び
    内蔵プログラムと、 該内蔵プログラムにより動作し、 前記回路パラメータを処理するための手段と、 処理された回路パラメータにランツォス手順を実行する
    ための手段と、 回路の伝達関数の、極及びゼロを含むパデの近似式を計
    算するための手段と、 該パデの近似式からグラフィック表示を生成して回路の
    性能を予測するための手段と、を有するプロセッサと、 グラフィック表示を表示するための表示装置とから構成
    される、回路の予測性能のグラフィック表示を生成する
    ための回路アナライザ。
  15. 【請求項15】 前記ランツォス手順実行手段が、非特
    異行列を示す行列データを用いた先読み決定とともにラ
    ンツォス手順を実行するように構成した請求項14記載
    の回路アナライザ。
  16. 【請求項16】 前記ランツォス手順実行手段が、処理
    された回路パラメータから複数の中間パラメータを反復
    して生成し、生成した中間パラメータを前記メモリに格
    納するように構成した請求項14記載の回路アナライ
    ザ。
  17. 【請求項17】 n番目の反復における中間パラメータ
    が非特異行列を示す行列データを含んでおり、その逆数
    が前記ランツォス手順実行手段により用いられて中間パ
    ラメータの(n+1)番目の反復が生成されるように構
    成した請求項16記載の回路アナライザ。
  18. 【請求項18】 前記ランツォス手順実行手段が、格納
    された中間パラメータからブロック三重対角行列を示す
    ブロック三重対角行列データを生成するように構成した
    請求項16記載の回路アナライザ。
  19. 【請求項19】 前記計算手段が、ブロック三重対角行
    列データからブロック三重対角行列の固有値及び固有ベ
    クトルを生成してパデの近似式を計算するように構成し
    た請求項16記載の回路アナライザ。
  20. 【請求項20】 回路を示す回路特性データをメモリに
    格納し、 プロセッサを用いて、回路特性データを処理し特性行列
    を示す特性行列データを生成し、 行列簡約プログラムを実行する前記プロセッサを用い
    て、特性行列データからブロック三重対角行列を示すブ
    ロック三重対角行列データを決定し、 ブロック三重対角行列データから周波数応答信号を生成
    するステップから構成された、回路の周波数応答信号を
    生成するための方法。
  21. 【請求項21】 前記周波数応答信号を生成するステッ
    プが、ブロック三重対角行列データからブロック三重対
    角行列の固有値を計算し、該固有値から周波数応答信号
    を生成するステップを含むように構成した請求項20記
    載の方法。
  22. 【請求項22】 前記周波数応答信号を生成するステッ
    プが、前記固有値から極を決定し、該極から周波数応答
    信号を生成するステップを含むように構成した請求項2
    0記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記周波数応答信号を生成するステッ
    プが、 ブロック三重対角行列データからブロック三重対角行列
    の固有ベクトルを計算するステップと、 該固有ベクトルと前記固有値から留数を決定し、該留数
    から周波数応答信号を生成するステップとを含むように
    構成した請求項20記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記周波数応答信号を生成するステッ
    プが、ブロック三重対角行列データからゼロを決定し、
    該ゼロから周波数応答信号を生成するステップを含むよ
    うに構成した請求項20記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記周波数応答信号を生成するステッ
    プが、インパルス応答伝達関数 【数2】 (式中、Tq はブロック三重対角行列、Iは単位行列、
    1 は単位ベクトルであり、Dq 及びγq は回路特性デ
    ータから得られる)を決定し、該伝達関数から周波数応
    答信号を生成するステップを含むように構成した請求項
    20記載の方法。
  26. 【請求項26】 回路を示す複数の回路パラメータを入
    力装置から受け、 該回路パラメータをメモリに格納し、 回路パラメータを処理して特性行列を示す特性行列デー
    タを生成し、 処理された回路パラメータにランツォス手順を実行し、 回路の伝達関数の、極及びゼロを含むパデの近似式を計
    算し、 パデの近似式からグラフィック表示を生成して回路の性
    能を予測し、 グラフィック表示を表示装置に表示するテップから構成
    される、回路を分析して回路の性能を予測するための方
    法。
  27. 【請求項27】 前記ランツォス手順を実行するステッ
    プが、非特異行列を示す行列データを用いて先読み決定
    を実行するステップを含むように構成した請求項26記
    載の方法。
  28. 【請求項28】 前記ランツォス手順を実行するステッ
    プが、 処理された回路パラメータから複数の中間パラメータを
    反復して生成するステップと、 生成された中間パラメータを前記メモリに格納するステ
    ップと、を含むように構成した請求項26記載の方法。
  29. 【請求項29】 前記ランツォス手順を実行するステッ
    プが、格納された中間パラメータからブロック三重対角
    行列を示すブロック三重対角行列データを生成するステ
    ップを含むように構成した請求項26記載の方法。
  30. 【請求項30】 前記パデの近似式を計算するステップ
    が、ブロック三重対角行列データからブロック三重対角
    行列の固有値及び固有ベクトルを生成し、これらからパ
    デの近似式を計算するステップを含むように構成した請
    求項26記載の方法。
JP7164397A 1994-06-30 1995-06-30 回路分析装置及び方法 Withdrawn JPH0850152A (ja)

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