JP2000090143A - 時間変化系をモデル化する装置および方法 - Google Patents

時間変化系をモデル化する装置および方法

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JP2000090143A
JP2000090143A JP24574899A JP24574899A JP2000090143A JP 2000090143 A JP2000090143 A JP 2000090143A JP 24574899 A JP24574899 A JP 24574899A JP 24574899 A JP24574899 A JP 24574899A JP 2000090143 A JP2000090143 A JP 2000090143A
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Jaijeet Shankar Roychowdhurry
シャンカー ロイチョウドゥハリー ジャイート
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Lucent Technologies Inc
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    • G06F30/36Circuit design at the analogue level
    • G06F30/367Design verification, e.g. using simulation, simulation program with integrated circuit emphasis [SPICE], direct methods or relaxation methods

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 次数低減に適した時間変化伝達関数を生成す
る方法を提供する。 【解決手段】 本発明は、時間変化システムをモデル化
するための装置および方法、およびこのような装置また
は方法を含むコンピュータで読み出し可能な記憶媒体を
提供する。一実施形態において、装置は、(1)システ
ムに対して、特定の次数の線形時間変化伝達関数を作
り、かつシステムの時間変化に対応する別個のスケール
およびそれへの入力を有する伝達関数ジェネレータ(2
10)、および(2)伝達関数ジェネレータに結合され
て、特定の次数よりも低い次数のモデルを得るために、
伝達関数を近似するアプロキシメータ(220)を含
む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モデル化およびシ
ミュレーションシステムに係り、特に、時間変化する系
(システム)の次数低減モデル化の装置および方法、お
よびこれを含むコンピュータで読み出し可能な記憶媒体
に関する。
【0002】
【従来の技術】通信システム設計における重要な作業
は、個々の回路から始まって全体システムのブロック表
現までの異なるレベルの機能の階層的確証である。この
プロセスにおけるキーとなるステップは、遙かに大きな
サブシステムの振る舞いを所定の正確で抽象化する小さ
なマクロモデルを作ることである。マクロモデルは、よ
り大きなブロックにクラスター化され、この手順は、よ
り高いレベルにおいて繰り返され得る。ミクサおよびス
イッチドキャパシタフィルタのような非線形ブロックを
有する系(システム)に対して、これは、典型的には、
ブロックの動作の理解に基づいて、マクロモデルを手作
業で構成するために、詳細な非線形シミュレーションか
らの結果を使用することにより達成される。
【0003】このプロセスは、不利な点を有する。非線
型シミュレーションは、極およびゼロのような関係する
パラメータを直接的に提供しない。これらを検査により
得るために、多くの点を有する周波数応答プロットが、
しばしば計算される。非線形ブロックは、各点において
定常状態解を必要とするので、これは、大きなサブシス
テムに対して非常に時間のかかるものとなり得る。ま
た、信頼性のある確証のために重要なマクロモデル化ス
テップは、探求に時間がかかるものであり、かつ検討さ
れるシステムの詳細な内部についての知識に大きく依存
する。
【0004】次数低減モデル化は、回路アプリケーショ
ンに対してよく確立されている。例えば、L.T. Pillage
および.A. Rohrerによる Asymptotic Waveform Evalua
tionfor Timing Analysis, IEEE Trans. CAD, 9:352-36
6, April 1990、 X. Huang、V. RaghavanおよびR.A. Ro
hrerによる AWEsim: A Program for the EfficientAnal
ysis of Linear (ized) Circuits, Proc. ICCAD, pages
534-537, November 1990、E. ChiproutおよびM.S. Nak
hlaによる Asymptotic Waveform Evaluation Kluwer, N
orwell, MA, 1994, address one technique (AWE). P.
Feldman andR. Freund, Efficient Linear Circuit Ana
lysis by Pade Approximation viathe Lanczos Proces
s, IEEE Tans. Cad, 14(5):639-649, May 1995、 P. Fe
ldmannおよび R. Freundによる Reduced-Order Modelin
g of Large Linear Subcircuits via a Block Lanczos
Algorithm, Proc. IEEE DAC, pages 474-479, 1995,add
ress another technique (PVL)、A. Odabasioglu、 M.
Celikおよび L.T. Pileggiによる PRIMA: Passive Redu
ced-Order Interconnect Macromodeling Algorithm, Pr
oc. ICCAD, pages 58-65, 1997, address still a thir
d technique (PRIMA)を参照のこと。
【0005】しかし、これらの現存する方法は、線形時
間不変(LTI)システムにのみ適用可能である。これ
らは、LTIモデルにより表現することができない周波
数変換のような特性を有する通信ブロックにとって不適
切である。
【0006】一方、システムの線形時間変化(LTV)
記述は、周波数変換およびミキシング/スイッチングの
振る舞いをとらえることができる。LTV伝達関数は、
しばしば、無線周波数(RF)シミュレーション(例え
ば、周波数応答のプロッティングまたはサイクロステー
ショナリノイズの計算)との関連でしばしば演算され
る。例えば、R. Telichevesky、 K. Kundertおよび J.
Whiteによる EfficientAC and Noise Analysis of Two-
Tone RF Circuits, Proc. IEEE DAC, pages 292-297, 1
996を参照のこと。しかし、時間変化伝達関数の次数を
減少させるために適した公式は、現時点では利用可能で
ない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、この技術分野において必要とされるものは、次数
低減に適した時間変化伝達関数を生成する方法を提供す
ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した従来技術の問題
点を解決するために、本発明は、時間変化システムをモ
デル化するための装置および方法、およびこのような装
置または方法を含むコンピュータで読み出し可能な記憶
媒体を提供する。一実施形態において、この装置は、
(1)システムに対して、システムの時間変化に対応す
る別個のスケールおよびそれへの入力を有する特定の次
数の線形時間変化伝達関数を作る伝達関数ジェネレー
タ、および(2)伝達関数ジェネレータに結合されて、
特定の次数よりも低い次数のモデルを得るために、伝達
関数を近似するアプロキシメータを含む。
【0009】LTVケースに対してLTIモデル縮小技
術を一般化することにおける基本的に困難なことは、シ
ステム時間変化の入力時間変化との干渉であった。本発
明は、時間スケールが別個に保たれなければならないこ
とを認識し、最近開発された複数時間変数およびマルチ
レート部分差分式(MPDE)の概念を使用して、モデ
ル縮小に適したLTV伝達関数のための形を得る。
【0010】したがって、本発明は、システムに現れる
システム依存の時間変化および入力依存の時間変化が別
個に位置される時間変化システムについての伝達関数を
作る広い概念を導入する。これは、時間変化の独立性を
保ったまま、伝達関数に近似がなされることを許容す
る。時間不変システムとの関係でのみ有用な近似が、非
線形性を含むモデル時間変化システムに使用され得る。
【0011】本発明の一実施形態において、アプロキシ
メータは、ペード(Pade)アプロキシメータであり、こ
のモデルは、伝達関数のペード近似を含む。当業者に
は、ペード近似および時間不変関数を近似するためのそ
の使用がよく知られている。本発明は時間変化システム
をモデル化することに好都合なそのような近似を使用す
る。しかし、本発明はペード型近似に限られるものでな
い。
【0012】本発明の一実施形態において、モデルの次
数は選択可能である。したがって、ユーザは、近似が伝
達関数を単純化する程度を選択することができる。勿
論、より大きな次数の近似は、実際の伝達関数をより正
確にしうるが、そのような近似は一般に複雑となり、計
算するためにより長い演算時間を必要とする。
【0013】本発明の一実施形態において、アプロキシ
メータ(approximator)は、伝達関数のモーメントをエク
スプリシット(明白的:explicitly)に計算し、それらモ
ーメントを一致させてモデルを得る。別の実施形態にお
いて、アプロキシメータは、伝達関数をモデルと直接的
に置き換える。この場合、伝達関数のモーメントはイン
プリシット(暗黙的:implicitly)に一致させられる。
【0014】後者の実施形態の特別な場合において、ア
プロキシメータは、クリロフ部分空間(Krylov sub-spac
e)プロセスを使用することにより、伝達関数を置き換え
る。伝達関数を近似するいくつかの異なる方法が、詳細
な説明において説明される。
【0015】
【発明の実施の形態】図1には、本発明のソフトウェア
に基づく実施形態が動作することができる環境を形成す
ることができるコンピュータシステムのブロック図が示
されている。コンピュータシステム100は、時間変化
システムをシミュレートするための命令のシーケンスを
記憶しかつ実行することができる汎用コンピュータとし
て示されている。本発明は汎用コンピュータにおけるア
プリケーションに限定されないので、図1は例示の目的
でのみ示されている。
【0016】コンピュータシステム100は、モニタま
たはディスプレイ110、シャーシ120およびキーボ
ード130を含む。モニタ110およびキーボード13
0は、コンピュータシステム100とユーザとの間の、
例えば、グラフィカルユーザインタフェース、即ちGU
Iによる通信を許容するように協働する。代替的に、モ
ニタ110およびキーボード130は、他の通常の入出
力装置により、それぞれ置き換えられ得る。シャーシ1
20は、フロッピーディスクドライブ140およびハー
ドディスクドライブ145の両方を含む。
【0017】フロッピーディスクドライブ140は、取
り外し可能なディスクを受け入れ、読み出しかつ書き込
むために使用される。ハードディスクドライブ145
は、典型的には取り外し不可能なディスクへの高速アク
セス記憶および検索のために使用される。フロッピーデ
ィスクドライブ140は、データおよび命令を送受信す
るための他の通常の構造と置き換えることができまたは
これと組み合わせることができる。他の通常の構造は、
テープおよびコンパクトディスクドライブ、電話システ
ムおよび装置(ビデオホン、ページングおよびファクシ
ミリ技術を含む)、およびシリアルおよびパラレルポー
トを含み、これに限定されない。
【0018】シャーシ120は、切り欠き部を有するよ
うに示されており、バッテリ150、クロック160、
プロセッサ170(例えば、Santa Clara, California
のIntel Corporationにより製造されているPentium(R)
プロセッサ)およびメモリ180を含む。コンピュータ
システム100は単一のプロセッサ170、ハードディ
スクドライブ145およびメモリ180を有するように
示されているが、コンピュータシステム100は、複数
のプロセッサおよび周辺装置を備えることができる。
【0019】汎用コンピュータとして機能することに適
した少なくとも1つのプロセッサを有するいかなる通常
のコンピュータシステムも、コンピュータシステム10
0と置き換えることができ、またはコンピュータシステ
ム100と共に使用することができる。そのようなコン
ピュータシステムは、ハンドヘルドコンピュータ、ラッ
プトップ/ノートブックコンピュータ、ミニコンピュー
タ、メインフレームコンピュータおよびスパーコンピュ
ータを含み、RISCおよび並列処理アーキテクチャを
含むもの、並びにコンピュータシステム/ネットワーク
の組み合わせ内にあるものも含み、これらに限定されな
い。
【0020】代替的な有利な実施形態において、プロセ
ッサ170は、全体または部分的に、多重処理および並
列処理コンフィギュレーション、プログラマブルアレイ
ロジック(PAL)およびプログラマブルロジックアレ
イ(PLA)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)
フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、
特定用途向け集積回路(ASIC)、大規模集積回路
(LSI)、超大規模集積回路(VLSI)、または本
願明細書において、示された様々なタイプの回路、コン
トローラおよびシステムを形成するためのものを含むい
かなる適切な処理構成と置き換えることができ、または
これらと組み合わせることができる。
【0021】プロセッサ170は、図示されているよう
にバス構成を含むが、代替的な構成も本発明の広い範囲
の中に入る。また、通常のコンピュータシステムアーキ
テクチャは、The Indispensable PC Hardware Book, by
Hans-Peter Messmer, Addison Wesley (2nd ed. 1995)
and Computer Organization and Architecture, byWil
liam Stallings, MacMillan Publishing Co. (3rd ed.
1993)により詳細に説明されており、通常のコンピュー
タまたは通信ネットワーク設計は、Data Network Desig
n, by Darren L. Spohn, McGraw-Hill, Inc. (1993)に
より詳細に説明されており、通常のデータ通信は、Voic
e and Data Communications Handbook,by Bud Bates an
d Donald Gregory, McGraw-Hill, Inc. (1996), Data C
ommunications Principles, by R.D. Gitlin, J.F. Hay
es and S.B. Weinstein, PlenumPress (1992) and The
Irwin Handbook of Telecommunications, by James Har
ry Green, Irwin Professional Publishing (2nd ed. 1
992)に詳細に説明されてる。
【0022】本発明は、データ処理および記憶回路(例
えば、コンピュータシステム100)中で実行可能なソ
フトウェア命令のシーケンスに具現化され得る。ソフト
ウェア命令のシーケンスは、磁気ディスクまたは光ディ
スクのようなコンピュータで読み取り可能な記憶媒体ま
たは他の現行の媒体または後に開発される媒体に含まれ
得る。当業者には、本発明がそのように具現化され、デ
ータ処理および記憶回路において同様に実行するシミュ
レーションソフトウェアと協働することが可能になって
いるときの得られる利点が分かるであろう。しかし、当
業者は、また、本発明の原理がアナログまたはデジタル
ハードウェアにおいて適切に実行されることを理解する
であろう。
【0023】図2には、本発明により構成された時間変
化システムをモデル化するための装置200の一実施形
態のブロック図が示されている。装置200は、このシ
ステムに対して、特定の次数であり、かつこのシステム
の時間変化に対応する別個のスケールを有する線形時間
変化伝達関数を作る伝達関数ジェネレータ210および
これへの入力を含む。時間変化伝達関数は、LTV伝達
関数であり得る。
【0024】上述したように、LTV伝達関数は、RF
シミュレーション(例えば、周波数応答のプロッティン
グまたはサイクロステーショナリノイズの計算)との関
連でしばしば演算されるが、モデル縮小化に適した公式
は、この時点に利用可能である必要はない。本発明の一
実施形態、即ち時間変化ペード(TVP)は、いくつか
の有用な特徴を有する。この方法の必要とされる演算/
メモリは、因数分解行列演算および反復的線形代数学が
使用されるので、回路サイズとほぼ線形的に決まる。
【0025】例えば、M. Rosch and K.L. Antreich, Sc
hnell Stationare Simulation Nichtlinearer Schaltun
gen im Frequenzbereich, AEU, 46(3):168-176, 1992;
R.C.Melville, P. Feldman, and J. Roychowdhury, Eff
icient Multi-Tone Distortion Analysis of Analog In
tegrated Circuits, Proc. IEEE CICC, pages 241-244,
May 1995; P. Feldmann, R.C. Melville, and D. Lon
g, Efficient Frequency Domain Analysis of Large No
nlinear Analog Circuits, Proc. IEEE CICC,May 1996;
and J. Roychowdhury, D. Long and P. Feldmann, Cyc
lostationaryNoise Analysis of Large RF Circuits wi
th Multitone Excitations, IEEE J.Solid-State Ckt
s., 33(2):324-336, March 1998を参照のこと。
【0026】TVPは、LTIシステムとしての次数低
減モデルおよびそれに続くメモリレスミキシング動作を
提供する。これは、現存する回路にマイクロモデルを含
ませることおよびシステムレベルシミュレーションを容
易にする。TVP自体は、商業的に入手可能なSPIC
Eのような非線形時間ドメインシミュレータ、ハーモニ
ックバランスを使用する非線形周波数ドメインシミュレ
ータ、および商業的に入手可能なSWITCAPおよび
SIMPLISのような線形時間変換シミュレータを含
む数多くの現存するシミュレータツールにおいて容易に
具現化され得る。
【0027】また、時間ドメイン演算は、システムの定
常状態を得ることまたは使用することを必ずしも必要と
しない。現存するLTIモデル縮小コードは、TVPの
具現化においてブラックボックスとして使用され得る。
そのLTIの対応するものと同様に、クリロフ法に基づ
くTVPは、数字的によく調整されており、支配的な極
および剰余を直接的に作り出すことができる。
【0028】より重要なこととして、何れかの所望の正
確さで次数低減モデルを生成するアルゴリズム的手段を
提供することにより、TVPは、従来可能であったもの
より厳格かつ迅速に、通信サブシステムのマクロモデル
を詳細な実現に結びつけることができる。これは、最終
的なデザインに落ち着くまでに必要とする繰り返し数を
かなり減少させることができる。TVPは、RFブロッ
ク、スイッチドキャパシタフィルタ、スイッチングパワ
ーコンパータおよびいくつかのデジタル要素を含むその
動作に対する線形的側面と使用されうるが、非線形およ
び発振性を取り扱う拡張も可能である。この方法が生成
するFloquetパラメータは、位相雑音計算に有用であり
得る。
【0029】LTV伝達関数 非線形システムは、大きな信号b1(t)および小さな
入力信号u(t)により駆動され、出力zt}t)を生成
するものと考えられる。単純化のために、u(t)およ
びz(t)の両方は、スカラとしてとることができる。
ベクトル係数への一般化が、簡単である。非線形システ
ムは、ベクトル差分代数式(DAE)、回路および多く
の他のアプリケーションに正確な記述を使用してモデル
化される。
【数1】 回路との関連において、y(t)は、ノード電圧および
ブランチ電流のベクトルであり、q()およびf()
は、回路中のそれぞれ電荷/時速および抵抗の項を表す
非線形関数である。bおよびdは、入力および出力をシ
ステムの残りの部分とリンクさせるベクトルである。
【0030】この時点において、式(1)のMPDE形
式を変形することが好都合である。このようにすること
は、入力およびシステムタイムスケールを分離すること
を可能にし、これから分かるように、減次モデル化に有
用なLTV伝達関数の形を導き出す。MPDE式(2)
への変形は、式(1)が式(2)と正確に等価であると
いう事実により正当化される。
【数2】 式(2)中のハットを載せられた変数は、式(1)中の
対応する変数の二階微分形である。
【0031】uにおいて、線形の出力成分を得るため
に、u(t2)=0の場合に式(2)の解について線形
化が実行され得る。この解をy^*(t1)とする。y^*
は、t2と常に独立に選択されうる。y^*についての線
形化は、線形MPEDを得る。
【数3】 式(3)において、量x^、z^およびzは、それぞれy
^、z^tおよびztの小信号バージョンである。
【数4】 は時間変化行列である。
【0032】二階微分出力z^(t1,t2)は、入力u
(t2)において線形であるが、この関係は、t1の存在
のために時間変化する。uからz^まで時間変化伝達関
数を得るために、式(3)は、t2に関してラプラス変
換され得る。
【数5】 式(4)において、sはt2時間軸についてのラプラス
変数であり、大文字のシンボルは変換された変数であ
る。
【0033】演算子を定義することにより、
【数6】 式(4)は、次式で書き表される。
【数7】 時間変化伝達関数H(t1,s)の演算子形式を得るた
めに、
【数8】 最終的に、出力z(t)とその二階微分形式z^との間
の周波数ドメイン関係は、
【数9】 Z(s)は、z(t)のラプラス変換であり、Z
s(s1,s2)はz^(t1,t2)の二次元ラプラス変
換、即ち等価的にt1に関してZ(t1,s2)のラプラ
ス変換である。
【0034】式(7)の演算子形式は、次数低減モデル
化について既に有用である。しかし、t1依存性は、原
理において拡張可能である。これは、現存のモデル縮小
コードが適用可能な伝達関数の行列形式、即ち具現化に
有利な特徴を導き出す。以下に説明する周波数ドメイン
に基づく関数は、比較的、サイン関数変数と共に適用す
ることが自然であるが、時間ドメイン関数は、スイッチ
ングまたは周期的でない振る舞いを伴うシステムにより
適している。
【0035】周波数ドメイン行列形式 C(t1)およびG(t1)が角周波数ω0で周期的であ
ると仮定する。W(t1,s)は、式(7)中の逆演算
子として定義され得る。
【数10】 W(t1,s)も、t1において周期的定常状態であると
仮定し、係数Ci、GiおよびWi(s)をそれぞれ有す
るフーリエ級数中の展開C(t1),G(t1)およびW
(T1,s)を仮定する。
【数11】
【0036】フーリエ係数の以下の長いベクトルが定義
され得る。
【数12】 式(10)を式(9)に代入し、かつejω0t1の係数を
同一視することにより次のブロック行列式が成り立つ。
【数13】 ここで、
【数14】
【数15】
【0037】式(12)、(9)および(7)から、H
(t1,s)についての次の行列表現が得られる。
【数16】 式(14)から、E(t1)は、フーリエ展開で書くこ
とができる。
【数17】 したがって、式(15)はフーリエ級数で書き表すこと
ができる。
【数18】
【0038】式(17)は、いかなる線形周期的時間変
化システムもLTIシステムに分解することができ、e
jiω0tとメモリレス乗算ができることを、図3に示すよ
うに意味する。以上は、Floquet理論の代替的な導出で
ある。量Hi(s)は、以下「ベースバンド参照伝達関
数」と称される。
【0039】(18)式のように定義すると、
【数19】 (19)式が得られる。
【数20】 式(19)は、単一入力複数出力伝達関数についてのブ
ロック行列式である。LTVシステム式(3)のサイズ
がnであり、かつLTVシステムのN個のハーモニクス
が実際に考慮されると、B-> FDは、Nn×1のサイズの
ベクトルであり、CFDおよびJFDは、Nn×Nnの正方
形行列であり、Dは、Nn×Nのサイズの矩形行列であ
り、H-> FD(s)は、Nのサイズのベクトルである。
【0040】時間ドメイン行列形式 式(9)を再度考えると、
【数21】 式(20)は、サンプルの項中の差分を表すために、線
形マルチステップ公式(例えば、バックワードオイラ
ー)を使用して、N+1個のサンプルt1.0=0,
1.1,…,t1.Nにおけるt1∈〔0,T1〕について配
列することができる。
【0041】長ベクトルW-> FDおよびB-> FDにより、W
(t1,s)およびbのサンプルを表すと、
【数22】 校合された式に対する次の行列形式が得られる。
【数23】 ここで、
【数24】 そしてゼロ初期状態W(0,s)=0が仮定される。
【0042】システムが周期的である場合、周期的境界
条件が適用できる。式(22)および式(23)におけ
る変化のみが、Δ、
【数25】 (25)式を定義すると、(26)式が得られる。
【数26】 Dは、式(19)中のものである。式(7)、(19)
および(26)中に含まれるLTV伝達関数のための形
式は、システム全体の寸法が実際には大きいことがある
ので、評価することが高価になりうる。より小さな寸法
の量を使用するH(t1,s)を近似するために方法が
提案される。
【0043】LTV伝達関数のペード近似 図2に示された装置200は、伝達関数発生器210に
結合されたアプロキシメータ220をさらに含む。アプ
ロキシメータ220は、伝達関数を近似し、特定の次数
よりも1次数低いモデルを得る。例示的な実施形態にお
いて、アプロキシメータ220はペードアプロキシメー
タである。
【0044】元になっている原理はその第1のいくつか
のモーメントが元の大きなシステムに一致するサイズq
のより小さなシステムを得るためのペード近似の原理、
即ちLTV伝達関数の何れかの形式についての原理であ
る。これは、現存するLTIモデル縮小法に対応する2
つの広い方法において達成され得る。TVP−E(TV
P−Explicit)は、LTIシステムのためのAWEにだ
いたいにおいて似ており、大きなシステムのモーメント
をエクスプリシットに計算することおよびこれらのモー
メントから次数低減モデルを作ることを含む。この方法
は、以下に概略が説明される。
【0045】別の方法は、TVP−K(TVP−Krylo
v)であり、これは大きなシステムを小さなシステムと
直接的に置き換えてモーメントマッチングをエクスプリ
シットに達成する。これは、クリロフ部分空間法を使用
し、PVLおよびMPVLのようなLanczosプロセス、
演算子クリロフ法、PRIMAのようなArnoldiプロセ
スなどに基づくLTIモデル縮小技術に似ている。
【0046】演算子クリロフ法については、(M. Celik
and A.C. Cangellaris, Simulation of Dispersive Mu
lticonductor Transmission Lines by Pade Approximat
ionby the Lanczos Process, IEEE Trans. MTT, (44):2
525-2535, 1996; and M. Celik and A.C. Cangellaris,
Simulation of Multiconductor Transmission Lines U
sing Krylov Subspace Order-Reduction Techniques, I
EEE trans. CAD, (16):485-496, 1997)を参照のこと。
【0047】Arnoldiプロセスについては、(I.M. Jaim
oukha, A General Minimal Residual Krylov Subspace
Method for Large-Scale Model Reduction, IEEE Tran
s. Automat. Control, (42):1422-1427, 1997; and I.
Elfadel and D. Ling, A Block Rational Arnoldi Algo
rithm for Multipoint Passive Model-Order Reduction
of Multiport RLC Networks, Proc. ICCAD, pages 66-
71, 1997)を参照のこと。LTI法におけるように、ク
リロフ部分空間に基づくTVPは、以下に説明するよう
にエクスプリシットモーメントマッチングについていく
つかの有利な点を有する。演算子または行列に基づく技
術は、エクスプリシットTVPおよびKrylovTVPの両
方に適用可能である。演算子法および行列法の両方につ
いて、以下に説明する。
【0048】TVP−E:エクスプリシットモーメント
マッチングを使用するTVP 式(7)、式(19)および式(26)のいずれの形式
も、エクスプリシットモーメントマッチングに使用する
ことができる。ここでは、式(7)を使用する演算子法
が示される。H(t1,s)は、式(7)から次のよう
に書き直すことができる。
【数27】 式(27)中のH(t1,s)は、次のように展開され
る。
【数28】 式(28)中のmi(t1)は、H(t1,s)の時間変
化モーメントである。
【0049】これらのモーメントは、L[]の繰り返し適
用により式(28)中のそれらの定義からエクスプリシ
ットに計算されうる。式(27)中のその定義から、L
[]の適用は、線形時間変化差分式を解くことに対応す
る。時間変化システムが、アプリケーションにおいてし
ばしば当てはまるように周期的定常状態である場合、L
[]は、シューティング法のハーモニックバランスの内側
ループにおいて生じる式を解くことにより、数字的に適
応することができる。最近開発された反復法は、これら
の式の大きなシステムを線形時間内に解くことを可能に
する。したがって、時間変化モーメントは、容易に計算
することができる。
【0050】モーメントmi(t1)が演算されると、t
1は所定の値に固定することができ、エクスプリシット
モーメント(例えば、AWE)を使用するいずれの現存
するLTIモデル縮小技術も、q次縮小モデルを作るた
めに、qステップにおいて実行することができる。この
ステップは、関係する全てのt1次に対して繰り返すこ
とができ、次式の形のH(t1,s)に対する全体的次
数低減モデルを作り出す。
【数29】
【0051】以上に説明した手順は、単純ではあるが、
いくつかのアプリケーションにおいて関係する2つの不
利な点がある。第1番目のものは、エクスプリシットモ
ーメントを使用するモデル縮小法は、数値的な悪化を受
け、qに対する値を10以上に制限する。第2のもの
は、式(29)の形式が、時間変化極を有することであ
る。
【0052】Floquet理論を使用して、伝達関数H
(t1,s)がt1と独立な可能性として無限数個の極を
有することが示され、これらのポールは複数のシステム
周波数によりシフトされた単にFloquet固有値であり、
剰余と共に実際t1で変化する。同様の特性を有する次
数低減モデルを得ることが望ましい。実際、この要求
は、システムレベルモデル化アプリケーションに対して
非常に望ましい式(3)の時間ドメイン形式において縮
小システムを得ることに等価である。両方の問題点を除
去するTVPについてのクリロフ部分空間手順を次に説
明する。
【0053】TVP−K:クリロフ部分空間法を使用す
るTVP この章において、ブロックLanczosアルゴリズムをLT
V伝達関数の複数出力行列形式に適用することを説明す
る。ブロックLanczosアルゴリズムについては、例え
ば、J. Aliaga, D. Boley, R. Freund, and V. Hernand
ez, A Lanczos-Type Algorithm for Multiple Starting
Vectors, 1996, Numerical Analysis Manuscript No.
96-18, Bell Laboratories; R. Freund, G.H. Golub, a
nd N.M. Nachtigal, Iterative Solution of Linear Sy
stems, Acta Numerica, pages 57-100, 1991,を参照の
こと。
【0054】代替的に、演算子Lanczosまたは何れかのA
rnoldiも適用可能である。クリロフ部分空間法を使用す
ることは、次数低減モデルを得るための数値的に安定な
方法を提供するのみならず、これに加えて、結果として
得られる縮小された伝達関数は、可能性として無限の数
のt1不変極に似た極性を有する式(7)中のH(t1
s)と同様の形式を有する。式(19)および(26)
の両者は次の形式となる。
【数30】
【0055】式(30)は、ブロックLanczos法による
次数低減モデル化に直接的に使用することができる。量
D、C、JおよびB->を使用するqステップにおけるブ
ロックLanczosアルゴリズムを実行することで、次の行
列およびベクトル;Lq(サイズq×N),Rq(サイズ
q×1)およびTq(サイズq×q)を作る。q次近似
値H->q(s)は、次式で定義される。
【数31】 2つの量の所定数の行列モーメントが同一であるという
意味で、H->q(s)≒H->(s)となる。また、qの
小さな値であっても優れた近似を導くことが実際の場合
に典型的である。
【0056】式(31)中の量を使用して、サイズqの
等価システムが得られる。上述した周波数ドメイン行列
形式についての手順が示される。時間ドメイン形式は、
以下の基本関数の選択において単に異なるが、類似して
いる。
【数32】 ここで、Lq.iは、Lqのi番目の列である。
【0057】近似LTV伝達関数H->q(t1,s)は次
式で与えられる。
【数33】 式(33)は、以下の時間ドメイン式のq次縮小システ
ムの時間変化伝達関数である。
【数34】 ここで、x ̄(t)は、サイズqのベクトルであり、元
のシステム式(3)のものよりも遙かに小さい。
【0058】上記のTVP−K手順は、数多くの有用な
特性を有する。 (1) 式(34)は、時間変化が出力式にのみ現れる
線形時間不変システムを表す。この特徴は、減次モデル
を現存するシミュレーションツールに適合させることを
非常に容易にする。 (2) 実際に、関係するハーモニクスに対応するベー
スバンド参照伝達関数のみが、式(18)に表現するこ
とができ、Dの列の数を減少させる。同様に、平均化/
フーリエ解析のためのいかなる事後処理も式(25)に
直接的に適合させることができ、時間ドメイン出力の数
を減少させる。
【0059】(3) 式(33)は、H->q(s)に類
似する可能性として無限数の時間不変極をH->q(t1
s)が有することを意味するように示され得る。また、
qの固有値は、元のLTVシステムを近似する減次モ
デルのFloquet指数である。Hi(s)の減次モデルの極
および剰余は、Tqの固有値から容易に計算することが
できる。Floquet指数は、発振器フェーズノイズアプリ
ケーションにおいても有用である。
【0060】(4) LanczosおよびArnoldiのようなク
リロフ部分空間アルゴリズムは、Cを有する行列ベクト
ル積およびJを有する線形システム解のみを要求する。
両方の行列は、大きく、密であり、直接解法を適用する
には困難である可能性があるが、構造を開発することお
よび反復線形代数手法を使用することは、問題となるサ
イズとほぼ線形にこれらの演算スケールをすることがで
きる。これらの高速手法が使用されると、TVPアルゴ
リズムにより必要とされる演算は、回路サイズおよび時
点に対するハーモニクスの数とを線形に増大し、これを
大きな問題に対して有用にする。
【0061】(5) 上述したエクスプリシットモーメ
ントマッチングでの数値的悪化問題は、クリロフ法を使
用して除去され、したがってTVPは、必要であればq
の大きな値まで実行可能である。 (6) pi入力およびpo出力を有するシステムは、H
->に余分の出力をスタックし(サイズnN×poNのD
の結果となる)および入力をB->に適合させる(サイズ
nN×piの矩形行列を形成する)ことにより容易に取
り扱うことができる。
【0062】手計算可能な例図4には、本発明の装置ま
たは方法が解析可能な例示的な電子回路が示されてい
る。回路400は、アップコンバータであり、ローパス
フィルタ410、理想ミクサ420および2個のバンド
パスフィルタ段430,440からなる。部品の値は、
R1=160Ω、R2=1.6Ω、R3=500Ω、C
1=C2=C3=10nFおよびL2=L3=25.35n
Hに選択される。これらの値により、ローパスフィルタ
410は、100kHzにおいて極を有し、バンドパス
フィルタ430,440は、10MHzの中心周波数お
よびそれぞれ約10kHzおよび30kHzの帯域幅を
有する。ミクサ420に対するLO周波数は、10MH
zに選択された。
【0063】図3において、この場合における関係する
ベースバンド参照伝達関数は、それらが望ましいアップ
コンバージョンおよびダウンコンバージョンパスに現れ
るので、H1(s)およびH-1(s)である。これは、
-1(s)=H* i(−s)として示され、これはここで
はH1(s)のみを考慮するために十分である。H
1(s)に対する展開は、単純な周波数変換コンセプト
を使用して容易に導き出すことができる。
【数35】
【0064】式(35)は、図5Aおよび5Bにおいて
それぞれ正の周波数および負の周波数に対してプロット
される。図5Aおよび5Bにおいて、q=2およびq=
3を有するTVPから得られた減次モデルもプロットさ
れている。q=2に対してTVPが合理的な近似をな
し、元のシステムが5次であるにもかかわらず、q=3
に対する一致は、実質的に完全であることが分かる。
【0065】元のシステムの極およびTVPからの極が
表1に示されている。 表1− H1(s)の極、オリジナル伝達関数および減次モデル ─────────────────────────────────── オリジナルシステム TVP,q=2 TVP,q=3 ─────────────────────────────────── -1.99e-5+j1.55e-5 -1.98e-5+j1.56e-5 -1.99e-5+j1.55e-5 -9.43e-6+j2.31e-6 -9.73e-6+j2.18e-6 -9.43e-6+j2.31e-6 -1.6e-6 -1.6e-6 -2.27e-11+j7.95e-9 -1.43e-11+j7.96e-9 ───────────────────────────────────
【0066】Iチャネルバッファおよびミクサ回路 TVPは、Iチャネルバッファおよびミクサからなる商
業的に入手可能なW2013RF集積回路(RFIC)
の一部を縮小するために使用され得る。この回路は、約
n=360個のノードからなり、178MHzでミクサ
を駆動する直部発振器により励起される一方で、RF入
力はIチャネルバッファに与えられる。時間変化システ
ムは、発振器周波数における回路の定常状態について得
られた。全体としてN=21個のハーモニクスが時間変
化に対して考慮された。
【0067】図6Aおよび6Bは、Iチャネルバッファ
およびミクサおよび次数低減モデルに関連する非縮小伝
達関数を示す。「+」の印を付けられた点は、式(1
7)の直接的演算により得られたが、線は、それぞれq
=2およびq=10を有するTVP生成次数低減モデル
を使用して演算された。q=2、即ち大きさの2次のサ
イズ縮小の場合にも、減次モデルは、LO周波数まで良
い一致を提供する。ゼロ次近似は10に増大されると
き、次数低減モデルは、LO周波数を超えてまで実質的
に同一である。次数低減モデルの評価は、オリジナルシ
ステムの伝達関数の評価よりも、3次の大きさより早か
った。
【0068】H1(s)に対する次数低減モデルの極が
表2に示されている。 表2− Iチャネルバッファおよびミクサに対する H1(s)の極の次数低減モデル ─────────────────────────────────── TVP,q=2 TVP,q=3 ─────────────────────────────────── -2.95e-8 -2.95e-8 -2.30e-9+j1.00e-11 -1.69e-8 -2.81e-9+j4.56e-9 -2.81e-9+j4.56e-9 -2.54e-10+j6.85e-13 -2.85e-11+j5.84e-11 -2.53e-11+j5.54e-11 -2.12e-9+j4.03e-13 -3.16e-9+j1.15e-14 -3.06e-9+j4.63e-11 ───────────────────────────────────
【0069】上記から、本発明は、時間変化システムの
モデル化のための装置および方法、およびこの装置また
は方法を含むコンピュータで読み出し可能な記憶媒体を
提供する。一実施形態において、この装置は、(1)シ
ステムに対して、システムの時間変化に対応する別個の
スケールおよびそれへの入力を有する特定の次数の線形
時間変化伝達関数を作る伝達関数ジェネレータ、および
(2)伝達関数ジェネレータに結合されて、特定の次数
よりも低い次数のモデルを得るために、伝達関数を近似
するアプロキシメータを含む。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次数低減に適した時間変化伝達関数を生成する方法を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のソフトウェアに基づく実施形態が動作
可能な環境を形成し得るコンピュータシステムを示すブ
ロック図。
【図2】本発明により構成された時間変化システムをモ
デル化するための装置の一実施形態を示すブロック図。
【図3】LTVシステムのFloquet表現を示すブロック
図。
【図4】本発明の装置または方法が解析可能な例示的な
電子回路を示す図。
【図5】図4の回路に関連づけられた非縮小伝達関数お
よびその次数減少モデルを示す図。
【図6】商業的に入手可能なIチャネルバッファおよび
ミクサに関連づけられた非縮小伝達関数およびその次数
減少モデルを示す図。
【符号の説明】
100 コンピュータシステム 110 モニタ 120 シャーシ 130 キーボード 140 フロッピーディスクドライブ 145 ハードディスクドライブ 150 バッテリ 160 クロック 170 プロセッサ 180 メモリ 200 装置 210 伝達関数発生器 220 アプロキシメータ 400 回路 410 ローパスフィルタ 420 理想ミクサ 430、440 バンドパスフィルタ段
フロントページの続き (71)出願人 596077259 600 Mountain Avenue, Murray Hill, New Je rsey 07974−0636U.S.A. (72)発明者 ジャイート シャンカー ロイチョウドゥ ハリー アメリカ合衆国,07310 ニュージャージ ー,ジャージー シティー,リバー ドラ イブ サウス 55−1409

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時間変化系をモデル化する装置におい
    て、 前記系に対して、前記系の時間変化に対応する別個のス
    ケールを有しかつそれへの入力を有する特定次数の線形
    時間変化伝達関数を作る伝達関数発生器と、 前記伝達関数発生器に結合されており、前記特定の次数
    よりも低い次数のモデルを生じさせるために、前記伝達
    関数を近似するアプロキシメータとを有することを特徴
    とする装置。
  2. 【請求項2】 前記アプロキシメータが、ペードアプロ
    キシメータであり、前記モデルが、前記伝達関数のペー
    ド近似を含むことを特徴とする請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記モデルの前記次数は、選択可能であ
    ることを特徴とする請求項1記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記アプロキシメータは、前記伝達関数
    のモーメントをエクスプリシットに計算し、前記モデル
    を得るために前記モーメントを一致させることを特徴と
    する請求項1記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記アプロキシメータは、前記伝達関数
    を前記モデルと直接的に置き換えるものであり、前記伝
    達関数のモーメントは、インプリシットに一致している
    ことを特徴とする請求項1記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記アプロキシメータは、クリロフ部分
    空間プロセスを使用することにより前記伝達関数を置き
    換えることを特徴とする請求項5記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記伝達関数は、非線形性を含むことを
    特徴とする請求項1記載の装置。
  8. 【請求項8】 時間変化系をモデル化する方法におい
    て、 前記系に対して、前記系の時間変化に対応する別個のス
    ケールを有しかつそれへの入力を有する特定の次数の線
    形時間変化伝達関数を作るステップと、 前記特定の次数よりも低い次数のモデルを得るために、
    前記伝達関数を近似するステップとを有することを特徴
    とする方法。
  9. 【請求項9】 前記近似するステップは、前記伝達関数
    をペード近似するステップを含むことを特徴とする請求
    項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記モデルの前記次数は、選択可能で
    あることを特徴とする請求項8記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記近似するステップは、前記伝達関
    数のモーメントをエクスプリシットに計算するステップ
    と、 前記モデルを得るために前記モーメントを一致させるス
    テップとを含むことを特徴とする請求項8記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記近似するステップは、前記伝達関
    数を前記モデルと直接的に置き換えるステップを含み、
    前記伝達関数のモーメントは、インプリシットに一致し
    ていることを特徴とする請求項8記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記近似するステップは、クリロフ部
    分空間プロセスを使用することにより前記伝達関数を置
    き換えるステップを含むことを特徴とする請求項12記
    載の方法。
  14. 【請求項14】 前記伝達関数は、非線形性を含むこと
    を特徴とする請求項8記載の方法。
  15. 【請求項15】 コンピュータに、 時間変化系に対して、前記系の時間変化に対応する別個
    のスケールを有しかつそれへの入力を有する特定の次数
    の線形時間変化伝達関数を作らせ、 前記特定の次数よりも低い次数のモデルを得るために、
    前記伝達関数を近似させる命令を含むことを特徴とする
    コンピュータで読み出し可能な記憶媒体。
  16. 【請求項16】 前記命令は、前記コンピュータに、前
    記伝達関数をペード近似させることを特徴とする請求項
    15記載の記憶媒体。
  17. 【請求項17】 前記モデルの前記次数は、選択可能で
    あることを特徴とする請求項15記載の記憶媒体。
  18. 【請求項18】 前記命令は、前記コンピュータに、 前記伝達関数のモーメントをエクスプリシットに計算さ
    せ、 前記モデルを得るために前記モーメントを一致させるこ
    とを特徴とする請求項15記載の記憶媒体。
  19. 【請求項19】 前記命令は、前記コンピュータに、 前記伝達関数を前記モデルと直接的に置き換えさせるも
    のであり、前記伝達関数のモーメントは、インプリシッ
    トに一致していることを特徴とする請求項15記載の記
    憶媒体。
  20. 【請求項20】 前記命令は、前記コンピュータに、 クリロフ部分空間プロセスを使用することにより前記伝
    達関数を置き換えさせることを特徴とする請求項19記
    載の記憶媒体。
  21. 【請求項21】 前記伝達関数は、非線形性を含むこと
    を特徴とする請求項15記載の記憶媒体。
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