JPH08501421A - セルラー無線ネットワークにおける位置更新方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、セルラー無線ネットワーク及び移動無線ステーションに係る。移動ステーション(MS)の少なくとも一部分は、一次ネットワーク内を除いて、一次ネットワークとは異なる位置エリア構成を有する少なくとも１つの他のネットワーク(BCPN1-2,DCPN1-2)において移動することができる。本発明によれば、ユーザは、異なるネットワーク間の全ての位置更新及び位置更新の試みを手で阻止し、従って、特定ネットワーク内での移動ステーションの使用を一時的に「ロック」する。「外部ネットワーク」への位置更新の試みも行えない。移動ステーション(MS)のユーザがいつ登録機能を操作するか判断する。ロック機能は、ユーザにより不作動になるまで作動されたままである。不作動にした後に、ネットワーク間の位置の更新は、通常のやり方で行われる。

Description

【発明の詳細な説明】 セルラー無線ネットワークにおける位置更新方法発明の分野 本発明はセルラー無線ネットワークに係り、より詳細には、セルラーネットワ ークにおける改良された位置更新方法に係る。先行技術 セルラー無線ネットワークのベースステーションは、それら自体及びそれらの 環境の情報を連続的に放送する。このようなネットワーク構成情報は、例えば、 位置エリア識別子、ベースステーション識別子、ベースステーションタイプ識別 子及びいわゆる隣接セル情報を含む。特定セルのベースステーションに現在登録 されているときには、移動ステーションは、現在ベースステーションの隣接セル 情報によって指示されたベースステーションの送信の質を監視し、そして現在ベ ースステーションの電界強度が低い場合にはこれらのベースステーションのある ものへ移動する。セルラーネットワークは、移動ステーションの位置を、通常は 適当な数の所定のセルがそれらのベースステーションと共に属しているいわゆる 位置エリアの精度で知る。ベースステーションによって送られる位置エリア情報 は、移動ステーションに、ベースステーションがどの位置エリアに属しているか を指示する。移動ステーションが同じ位置エリア内の別のセルへ移動するときに は、セルラーネットワークにおいて位置の更新は必要とされない。一方、新たな ベースステーションのカバーエリアに移動するときに位置エリアの変更を位置エ リア情報に基づいて観察するときには、移動ステーションは、セルラーネットワ ークへ位置更新要求を送信することにより位置の更新を開始する。この位置更新 要求により、セルラーネットワークは、移動ステーションの新たな位置エリアを 加入者レジスタに記憶する。 将来、異なるオペレータにより維持される公衆セルラーネットワークと、多数 の種類の専用カスタマープレマイズネットワーク（ＣＰＮ）、例えば、ビジネス カスタマープレマイズネットワーク（ＢＣＰＮ）、ドメスティックカスタマープ レマイズネットワーク（ＤＣＰＮ）及びモービルカスタマープレマイズネットワ ーク（ＭＣＰＮ）の両方が利用されると考えられる。このような状態において、 移動ステーションがこれらの異なるネットワークに自動的に又は手動で登録でき るようなネットワークのサービスが望まれる。公衆セルラーネットワーク及びＣ ＰＮは、個別の位置エリア構造を有している。このような環境ではユーザが１つ の場所から別の場所へ移動し、位置の更新量は高いものとなる。ネットワークの 特定のエリア、例えば、専用セルラーネットワークの縁においては、他のネット ワークの信号が強いために、移動ステーションは、外部ネットワークへの位置の 更新を開始しようと試みる。このような位置の更新は、例えば、受信信号レベル に関わりなくユーザが特定ネットワークのエリア内に登録されたままであること を望むときには、不必要で且つ苛立たせるものである。更に、不必要な位置の更 新及び位置更新の試みは、ネットワークの信号負荷を不当に増加させる。発明の要旨 本発明の目的は、不必要な位置の更新及び位置更新の試みを減少し、これによ り、複数のサブネットワークを有するセルラー無線ネットワークにおける不必要 な信号処理を減少することである。 本発明の１つの特徴によれば、第１の位置エリア構成を有する一次ネットワー クと、この一次ネットワーク内を１つの位置エリアから別の位置エリアへ移動で きる移動無線ステーションと、一次ネットワークの１つの位置エリアから別のエ リアへの切り換えが観察されるたびにセルラーネットワーク内で位置更新手順を スタートする移動ステーションとを備えたセルラー無線ネットワークにおいて、 移動ステーションの少なくとも一部分は、一次ネットワーク内を除いて、上記第 １の位置エリア構成とは異なる第２の位置エリア構成を有する少なくとも１つの 他のネットワーク内を移動することができ、そして移動無線ステーションは、ユ ーザにより作動されたときにその作動時に使用されているネットワークから他の ネットワークへの位置更新を移動無線ステーションが開始するのを一時的に防止 するための手段を備えたことを特徴とする。 本発明の別の特徴は、第１の位置エリア構成を有する一次ネットワークを備え たセルラー無線ネットワークのための移動無線ステーションであって、この移動 無線ステーションは、一次ネットワーク内を１つの位置エリアから別の位置エリ アへ移動することができそして一次ネットワークの１つの位置エリアから別のエ リアへの切り換えが観察されるたびにセルラーネットワークの位置更新手順をス タートするような移動無線ステーションにおいて、移動ステーションは、一次ネ ットワーク内を除いて、上記第１の位置エリア構成とは異なる第２の位置エリア 構成を有する少なくとも１つの他のネットワーク内を移動でき、そして移動無線 ステーションは、ユーザによる作動に応答して、その作動時に使用されているネ ットワークから他のネットワークへの位置更新を移動無線ステーションが開始す るのを一時的に防止するための手段を備えたことを特徴とする移動無線ステーシ ョンにある。 本発明によれば、ユーザは、もし所望ならば、異なるネットワーク間の全ての 位置更新及び位置更新の試みを手動で防止し、ひいては、特定のネットワークエ リア内の移動ステーションの一時的に「ロック」することができる。ネットワー ク間の位置更新のロックとは、ユーザが選択したネットワーク内でユーザがある 位置エリアから別の位置エリアへ移動できるが、あるネットワークから別のネッ トワークへの（例えば、ＢＣＰＮ又はＤＣＰＮから公衆ネットワークへの又はそ れとは逆の、或いは公衆ネットワーク間の）位置の更新はいかなる環境のもとで も行われないことを意味する。「外部(foreign)ネットワーク」への位置の更新 を試みた場合も行われない。移動ステーションのユーザは、ロック機能をいつ作 動させるかを判断する権利が与えられる。ロック機能を実行するためには、移動 ステーションは種々のネットワークを互いに区別できねばならず、これは、例え ば、ネットワークのベースステーションによって送られるネットワーク特定の「 ロックコード」によって行うことができ、これにより、同じネットワークの全て のベースステーションは同じロックコードを送信する。或いは、ベースステーシ ョンによって予め送られる情報にネットワーク識別子が含まれてもよいし、或い はそこからネットワーク識別子が導出されてもよい。ロック機能が作動された状 態で、移動ステーションは位置エリアの変化を監視し、そしてロックコード又は ネットワーク識別子が不変のままである場合には位置の更新をスタートするが、 ロックコード又はネットワーク識別子が変化する場合には位置の更新を実行しな い。ロック機能は、ユーザがこれを不作動にするまで作動状態のままであり、そ の後、ネットワーク間の全ての位置更新が通常のやり方で形成される。 本発明によれば、ネットワーク間の不要な位置の更新及び位置更新の試みが防 止され、セルラー無線ネットワークの信号リソース及び処理容量が節減される。図面の簡単な説明 以下、添付図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。 図１は、本発明による１つのセルラー無線ネットワークを示す図である。 図２は、１つの移動ステーションの一般的なブロック図である。好ましい実施例の詳細な説明 本発明は、例えば、デジタルＧＳＭ移動電話システムや、ＮＭＴ（ノルディッ ク移動電話）や、ＤＣＴ１８００や、ＰＣＮ（パーソナルコンピュータネットワ ーク）や、ＵＭＣ（ユニバーサル移動通信）や、ＵＭＴＳ（ユニバーサル移動電 話システム）や、ＦＰＬＭＴＳ（未来公衆陸上移動遠隔通信システム）等のいか なるセルラー無線システムにも適用できる。 良く知られたように、セルラー無線ネットワークによりカバーされる地域は、 小さな個別の無線エリア、即ちセルに分割され、移動ステーションＭＢは、１つ のセル内にあるときに、そのセルに配置された固定無線ステーション、即ちベー スステーションＢＳを経てネットワークと通信する。システムに属する無線ステ ーションＭＳは、システムエリア内を１つのセルから別のセルへと自由に動き回 る。しかしながら、セルラー無線ネットワークは、移動ステーションＭＳの位置 のファイルを維持し、ＭＳへ接続される通話をルート指定したり又は他の何らか の理由でそれをページングしたりできるようにする。セルラーネットワークは、 通常、１つ又は複数のセルにより形成されるエリアという精度でＭＳの位置を知 り、このエリアを一般に位置エリアと称する。 セルラーネットワークのベースステーションは、それら自身及びそれらの環境 についての情報、例えば、位置エリア識別子（ＬＡＩ）、ベースステーション識 別子（ＢＳＩ）、ベースステーションタイプ識別子（ＢＳＴＩ）、及びいわゆる 隣接セル情報を連続的に放送する。各ベースステーションＢＳにより放送された 隣接セル情報に基づいて、セルに登録されたＭＳは、ベースステーションの送信 をＭＳが監視しなければならない隣接セルを知る。現在ベースステーションＢＳ の電界強度が弱い状態では、ＭＳは、これらの監視される隣接ベースステーショ ンの最良のものに登録される。ＭＳは、ベースステーションの位置エリア識別子 （ＬＡＩ）に基づいて、ベースステーションＢＳがどの位置エリアに属するかを 知る。ＭＳがベースステーションＢＳの変更と同時にＬＡＩの変更を観察し、即 ち位置エリアの変更が観察される場合に、ＭＳは、セルラーネットワークに位置 更新要求を送信することにより位置更新を開始する。位置エリアが変化しない場 合には、ＭＳは位置更新を実行しない。 位置更新は、セルラーネットワークの加入者レジスタ／加入者レジスタにおけ る加入者データを更新させる。例えば、ＧＳＭシステムにおいて、セルラーネッ トワークは、少なくとも、ホーム位置レジスタＨＬＲと、ビジター位置レジスタ ＶＬＲと、移動電話交換機ＭＳＣと、ベースステーションコントローラＢＳＣと を備え、これらはネットワークのベースステーションＢＳに接続される。加入者 位置エリアのデータは、ビジター位置レジスタＶＬＲに記憶され、これらレジス タの数は、典型的に、各移動電話交換機当たり１つである。ＨＬＲは、加入者が 現在位置しているエリアにあるＶＬＲを知る。これについて、ＧＳＭシステムの 構造及び動作は、例えば、フィンランド特許第９２１０７４号に詳細に述べられ ている。 図１は、本発明によるセルラー無線ネットワークを示すもので、これは、いわ ゆる公衆一次ネットワークと、多数の種類のカスタマープレマイズネットワーク （ＣＰＮ）、例えば、ビジネスカスタマープレマイズネットワーク（ＢＣＰＮ） 、ドメスティックカスタマープレマイズネットワーク（ＤＣＰＮ）及びモービル カスタマープレマイズネットワーク（ＭＣＰＮ）とを備えている。明瞭化のため に、図１は、破線でそのエリア及びベースステーションＢＳを示した２つのＢＣ ＰＮ及び２つのＤＣＰＮと、これらＣＰＮのまわりの一次ネットワークベースス テーションＢＳのグループしか示していない。公衆セルラーネットワーク、即ち 一次ネットワークは、全セルラーネットワークの営業エリア内の全ての顧客に同 じサービスを提供する従来の移動電話ネットワークである。又、ＣＰＮは、一次 ネットワークのエリア内に位置するか又は一次ネットワークの縁により境界定め された他のセルラーネットワークである。このようなＣＰＮは、通常、専用の、 例えば、業務用又は企業用システムであり、それらの無線カバーエリアは、比較 的ローカルなエリア、例えば、ビルの場所、ビル又はその一部分、例えば、１つ のフロア又はオフィスをカバーする。このようなＣＰＮは、それらの構成及び各 特定の場合における一次ネットワークとの関係に基づいて、小型、サブ、ローカ ル又は相補的ネットワークとも称する。本発明に関しては、加入者の少なくとも 一部分でも一次ネットワーク及び少なくとも１つのＣＰＮの両方を使用できるの であれば、これら他のネットワークの構成は重要ではない。 前記したように、一次ネットワーク及び各ＣＰＮは、個別の位置エリア構造、 即ち個別の位置エリアを有している。従って、移動ステーションＭＳが１つの場 所から別の場所へ移動するようなこの種のネットワーク環境においては位置更新 の数が著しく増大する。位置更新及び位置更新の試みの一部分は、ユーザにとっ て不必要及び不所望であると共に、理由なくネットワークの信号負荷を増加させ る。ネットワークの特定エリア、例えば、専用ネットワークの縁においては、他 のネットワークの信号が強いために、ＭＳは、外部ネットワークに対して位置の 更新を実行しようと試みる。受信信号レベル又は他の基準に関わりなくユーザが 特定ネットワークのエリアに登録されたままであることを望むときには、このよ うな位置の更新は不要であり煩わしいものである。ユーザは、もし希望すれは、 異なるネットワーク間での全ての位置更新及び位置更新の試みを手動で阻止し、 従って、移動ステーションＭＳの使用を特定ネットワークのエリア内に一時的に ロックすることができる。このようなロックは、ネットワーク間の位置の更新を 防止し、ＭＳは選択されたネットワーク内をある位置エリアから別の位置エリア へ動き回ることができるが、あるネットワークから別のネットワーク（例えば、 ＢＣＰＮ又はＤＣＰＮから公衆ネットワークへ又はその逆に、或いは２つの公衆 ネットワーク間又は２つの専用ネットワーク間）の位置の更新がいかなる状況の もとでも実行されないようにする。「外部のネットワーク」へ位置を更新する試 みもできないようにされる。 移動ステーションＭＳのユーザは、位置更新のロック機能をいつ作動するか判 断する権利が与えられる。ユーザは、例えば、料金的な理由でこの特定のネット ワークによって提供される特殊なサービスを利用するか又は不必要な位置の更新 を防止できるようにするために特定ネットワークに留まることを希望する。移動 ステーションＭＳにこのようなロック機能のための特定のファンクションコード が設けられる場合には、例えば、キーファンクション又はファンクションコード によって手動でロックを作動させることができる。 ロック機能を行うために、ＭＳは、異なるネットワークを互いに区別すること ができねばならず、これは、例えば、セルラーネットワークのベースステーショ ンＢＳが、上記の識別子ＬＡＩ、ＢＳＩ、ＢＳＴＩ等を除いて、ネットワーク特 定の「ロックコード」も放送するように実施することができる。従って、同じネ ットワークの全てのベースステーションは、同じロックコードを放送する。例え ば、図１において、公衆一次ネットワークのベースステーションＢＳは、ロック コード（１０００）を送信し、ＢＣＰＮ₁は、ロックコード（０１１１）を送信 し、ＢＣＰＮ₂は、ロックコード（１００１）を送信し、ＤＣＰＮ₁は、ロックコ ード（０１０１）を送信し、そしてＤＣＰＮ₂は、ロックコード（１１１１）を 送信する。 別の態様として、ベースステーションＢＳにより放送された情報は、ベースス テーションが属するネットワークの識別子を含むか、又はこの識別子が放送情報 から導出されてもよい。このような識別子は、例えば、ベースステーション識別 子ＢＳＩ及びベースステーションタイプ識別子ＢＳＴＩによって形成することが できる。 ユーザがＭＳの位置更新のロック機能を好ましくは手動で作動するときには、 ＭＳは、現在ＢＳにより送られるロックコード又はネットワークの識別子をメモ リに記憶する。例えば、図１において、ＢＣＰＮ₂のＢＳにロックされたＭＳは 作動状態において上記ネットワークのロックコード（１００１）を記憶する。正 しいネットワークにロックする手順を容易にするために、現在使用されるネット ワークは、ＭＳによりユーザへ適当なやり方で指示され、例えば、ネットワーク の名前をディスプレイに表示するか、又は特定のインジケータライト等によって 指示される。 ＭＳがその後にＢＣＰＮ₂のエリア内を移動したときは、他のネットワーク、 例えば、一次ネットワーク及びＢＣＰＮ₁のベースステーションＢＳにより送ら れた情報を依然として観察する。ＭＳは、隣接ベースステーションＢＳにより送 られた信号の質を通常のやり方で監視し、そして現在ベースステーションの電界 強度が弱くなったときに所定の基準に基づいてそれが登録される新たなベースス テーションを選択する。新たなベースステーションＢＳから受信した位置エリア 識別子ＬＡＩが現在ベースステーションと同じである場合には、位置エリアは変 化せず、ベースステーションの切り換えは通常通りに行われる。新たなベースス テーションから受信した位置エリア識別子が現在ベースステーションＢＳの位置 エリア識別子ＬＡＩとは異なることをＭＳが観察し、即ち位置エリアの変更を観 察する場合には、ＭＳは、位置の更新を直ちにスタートせず、最初に記憶された ロックコード／ネットワーク識別子を、新たなベースステーションから受信した ロックコード／ネットワーク識別子と比較する。記憶されたロックコード／ネッ トワーク識別子と受信したロックコード／ネットワーク識別子が同一である場合 には、ＭＳが位置の更新を開始する。というのは、当該エリアは、依然として、 位置の更新がロックされた同じネットワークエリアだからである。記憶されたロ ックコード／ネットワーク識別子が受信したロックコード／ネットワーク識別子 と異なる場合は、ＭＳが新たなベースステーションＢＳを「外部ネットワーク」 のベースステーションとして識別し、位置の更新は開始されない。例えば、図１ において、位置の更新のロックは、ネットワークＢＳＰＮ₂においてＭＳにより 作動され、従って、ＭＳは、ベースステーションからＢＣＰＮ₂内の別のところ に移動するときに位置の更新を実行するが、いかなる環境のもとでも、例えば、 一次ネットワークのベースステーション（ロックコード１０００）或いはＢＣＰ Ｎ₁のベースステーション（ロックコード０１１１）を介して位置の更新を行う ことはない。というのは、それらが異なるロックコードを有するからである。 ロック機能は、全てのネットワークによって必ずしもサポートされるものでな い任意の機能であり、このため、いかなるロックコードも全く放送しない。この ような状態において、位置更新のロックが作動されたＭＳは、欠落するロックコ ードを異なるコードとして解釈し、位置の更新を開始しない。 位置の更新が本発明によりあるベースステーションにおいて阻止された場合に は、ＭＳは、現在ベースステーションに登録されたままとなるか、又は特定の基 準により次の最良のベースステーションを選択しそしてこの新たなベースステー ションについても本発明による手段をとる。 位置更新のロックは、ユーザがこれを不作動にするまで作動状態に保たれる。 ロックを不作動にした後は、異なるネットワーク間での全ての位置更新の試みは 従来のやり方で行われる。 上記の別の実施例を比較すると、ロックコードの使用は、より限定されると考 えられる。というのは、ベースステーションＢＳにより送られるメッセージの長 さが増加すると共に、他の目的のためにロックコードを実際に使用できないから である。ＭＳについては、あまり複雑でない態様となる。ネットワーク識別子を 例えばベースステーション識別子ＢＳＩから導出できるような別のケースが好ま しい。というのは、ベースステーション識別子は、他の機能についても一般に使 用され、従って、いずれにせよ送信されるからである。従って、セルラーネット ワークは、新たな機能性をもつとは仮定されず、ロック機能の実施は、移動ステ ーションＭＳの機能性のみによって左右される。ＭＳについては、この別の態様 は更に複雑となる。しかし、本発明による機能は、その両方の場合に、現在使用 できる移動ターミナルにおいて比較的僅かなソフトウェア変更で実施できる。 図２は、本発明を適用できる１つの移動ステーションＭＳの一般的なブロック 図である。ＭＳはアンテナ２７に接続されたトランシーバ２１を備え、このトラ ンシーバの受信部は、デジタル／アナログコンバータ及びベース周波数回路２３ を経てスピーカ２５に接続され、そしてその送信部は、アナログ／デジタルコン バータ及びベース周波数回路２４を経てマイクロホン２６に接続される。ＭＳの 動作は、トランシーバによって送信及び受信される信号を処理するマイクロプロ セッサ２２によって制御される。ユーザインターフェイスは、マイクロプロセッ サ２２に接続されたディスプレイ２８及びキーボード２９を備えている。本発明 は、上記した本発明の機能を実行するようにマイクロプロセッサ２２のソフトウ ェアを変更することにより実現することができる。 添付図面及びそれに関連した説明は、本発明を単に解説するものに過ぎない。 本発明によるセルラー無線ネットワークは、請求の範囲及びその精神から逸脱せ ずにその細部に関し変更することができる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．第１の位置エリア構成を有する一次ネットワークと、 この一次ネットワーク内を１つの位置エリアから別の位置エリアへ移動できる 移動無線ステーション(MS)と、一次ネットワークの１つの位置エリアから別のエ リアへの切り換えが観察されるたびにセルラーネットワーク内で位置更新手順を スタートする移動ステーションとを備えたセルラー無線ネットワークにおいて、 移動ステーション(MS)の少なくとも一部分は、一次ネットワーク内を除いて、 上記第１の位置エリア構成とは異なる第２の位置エリア構成を有する少なくとも １つの他のネットワーク(BCPN1-2,DCPN1-2)内を移動することができ、そして 移動無線ステーション(MS)は、ユーザによって作動されたときにその作動時に 使用されているネットワークから他のネットワークへの位置更新を移動無線ステ ーションが開始するのを一時的に阻止するための手段(22)を備えたことを特徴と するセルラー無線ネットワーク。 ２．上記少なくとも１つの他のネットワークは、上記第１の位置エリア構成と は異なる第２の位置エリア構成を有する少なくとも１つの相補的なネットワーク (BCPN1-2,DCPN1-2)を備え、そして上記移動無線ステーション(MS)は、一次ネッ トワーク及び上記少なくとも１つの相補的なネットワーク(BCPN1-2,DCPN1-2)に おいてそれらの間を移動できる請求項１に記載のセルラー無線ネットワーク。 ３．一次ネットワークのベースステーション(BS)及び上記少なくとも１つの他 のネットワーク(BCPN1-2,DCPN1-2)のベースステーション(BS)は、ネットワーク 構成情報を送信し、ネットワーク識別子が上記ネットワーク構成情報に含まれる か又はそこから導出され、そして移動ステーション(MS)は、上記一次ネットワー ク及び上記少なくとも１つの他のネットワークの位置エリアを上記ネットワーク 識別子により互いに区別することができる請求項１又は２に記載のセルラー無線 ネットワーク。 ４．位置の更新を阻止する手段(22)は、ユーザによる手動の操作に応答して、 現在ネットワークのネットワーク識別子をメモリに記憶し、 位置の更新を阻止する手段(22)は、位置エリアの変化の観察に応答して、記憶 されたネットワーク識別子を、新たな位置エリアのベースステーションからのネ ットワーク構成情報において受信したネットワーク識別子と比較し、そして ａ）ネットワーク識別子が同じ場合に位置の更新を行えるようにし、 ｂ）ネットワーク識別子が異なる場合に位置の更新を阻止する、 請求項１に記載のセルラー無線ネットワーク。 ５．一次ネットワークのベースステーション(BS)の送信は第１のロックコード を含み、上記少なくとも１つの他のネットワーク(BCPN1-2,DCPN1-2)のベースス テーション(BS)の送信は第２のロックコードを含み、移動ステーション(MS)の上 記阻止手段(22)は、一次ネットワーク及び上記少なくとも１つの他のネットワー クの位置エリアを上記ロックコードによって互いに区別することができる請求項 １に記載のセルラー無線ネットワーク。 ６．位置の更新を阻止する手段(22)は、ユーザによる手動の操作に応答して、 現在ネットワークにより送られたロックコードをメモリに記憶し、位置の更新を 阻止する手段(22)は、位置エリアの変化の観察に応答して、記憶されたロックコ ードを、新たな位置エリアのベースステーションから受信したロックコードと比 較し、そして ａ）ロックコードが同じ場合に位置の更新を行えるようにし、 ｂ）ロックコードが異なるか又は新たな位置エリアのベースステーションがロ ックコードを全く送信しない場合に位置の更新を阻止する、 請求項５に記載のセルラー無線ネットワーク。 ７．位置の更新を阻止する手段(22)が不作動にされた状態で、移動ステーショ ン(MS)は、１つの位置エリアから別の位置エリアへ移動するたびに位置更新手順 を開始する請求項１に記載のセルラー無線システム。 ８．第１の位置エリア構成を有する一次ネットワークを備えたセルラー無線ネ ットワークのための移動無線ステーション(MS)であって、この移動無線ステーシ ョン(MS)は、一次ネットワーク内を１つの位置エリアから別の位置エリアへ移動 することができそして一次ネットワークの１つの位置エリアから別のエリアへの 切り換えが観察されるたびにセルラーネットワークの位置更新手順をスタートす るような移動無線ステーションにおいて、 移動ステーション(MS)は、一次ネットワーク内を除いて、上記第１の位置エリ ア構成とは異なる第２の位置エリア構成を有する少なくとも１つの他のネットワ ーク(BCPN1-2,DCPN1-2)内を移動でき、そして 移動無線ステーション(MS)は、ユーザによる作動に応答してその作動時に使用 されているネットワークから他のネットワークへの位置更新を移動無線ステーシ ョンが開始するのを一時的に阻止するための手段(22)を備えたことを特徴とする 移動無線ステーション。 ９．位置の更新を阻止する手段(22)は、一次ネットワーク及び上記少なくとも １つの他のネットワークのベースステーションにより送られた異なるロックコー ドにより異なるネットワークの位置エリアを互いに区別でき、 位置の更新を阻止する手段(22)は、ユーザによる手動操作に応答して、現在ネ ットワークにより送られたロックコードをメモリに記憶し、そして 位置の更新を阻止する手段(22)は、位置エリアの変化の観察に応答して、記憶 されたロックコードを、新たな位置エリアのベースステーションから受信したロ ックコードと比較し、 ａ）ロックコードが同じ場合に位置の更新を行えるようにし、 ｂ）ロックコードが異なるか又は新たな位置エリアのベースステーションがロ ックコードを全く送信しない場合に位置の更新を阻止する、 請求項８に記載の移動無線ステーション。 １０．移動無線ステーション(MS)は、一次ネットワーク及び上記少なくとも１ つの他のネットワーク(BCPN1-2,DCPN1-2)の位置エリアを、ベースステーション( BS)により送られたネットワーク構成情報に含まれるか又はそこから導出された ネットワーク識別子により互いに区別することができ、 位置の更新を阻止する手段（２２）は、ユーザによる作動に応答して、現在ネ ットワークの識別子をメモリに記憶し、そして 位置の更新を阻止する手段(22)は、位置エリアの変化の観察に応答して、記憶 されたネットワーク識別子を、新たな位置エリアのベースステーションから送ら れたネットワーク構成情報から受け取ったネットワーク識別子と比較し、 ａ）ネットワーク識別子が同じ場合に位置の更新を行えるようにし、 ｂ）ネットワーク識別子が異なる場合に位置の更新を阻止する、 請求項８に記載の移動無線ステーション。