JP2002516541A - パケット無線ネットワークにおけるセルの選択 - Google Patents

パケット無線ネットワークにおけるセルの選択

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JP2002516541A
JP2002516541A JP2000550280A JP2000550280A JP2002516541A JP 2002516541 A JP2002516541 A JP 2002516541A JP 2000550280 A JP2000550280 A JP 2000550280A JP 2000550280 A JP2000550280 A JP 2000550280A JP 2002516541 A JP2002516541 A JP 2002516541A
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アーティ ムホネン
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ノキア ネットワークス オサケ ユキチュア
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、移動ステーションの動作を制御する方法に係る。この動作は、所定の状態遷移(S12-S34)を間にもつ多数の状態(S1-S4)としてモデリングできるキャンピングを含む。各状態は、移動ステーションが現在サポートする１組のローカル変化特徴に対応する。これら特徴は、移動ステーションが回路交換モードにあるかパケット交換モードにあるかを指示する第１特徴と、移動ステーションが局所的サービスエリア(LSA)モードにあるかどうかを指示する第２特徴とを含む。第１及び第２特徴の全ての組み合わせに対し、対応する状態(S1-S4)があり、そしてこれら状態の各々に対して、２つの発信状態遷移と、２つの着信状態遷移とがあり、発信状態遷移の各々は、各特徴の変化に対応する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【技術分野】
本発明は、パケット無線ネットワークを備えた移動テレコミュニケーションネ
ットワークにおけるセルの選択に係る。このようなネットワークの一例は、複合
ＧＳＭ／ＧＰＲＳネットワークである。
【０００２】
【背景技術】
セルラーシステムの移動ステーション（ＭＳ）は、スイッチオンすると、最も
適したセルを選択する。その後、ＭＳがアイドルモードにあり（即ち進行中のコ
ールをもたず）、そして選択されたＰＬＭＮのセルに通常キャンピングされたと
きには、隣接セルの１つがより良好なサービスを提供する場合に、考えられるハ
ンドオーバーに対してその隣接セルを監視する。このプロセスは、セル再選択と
称される。ＧＳＭ／ＧＰＲＳセル再選択の規定は、ＥＴＳＩ推奨勧告ＧＳＭ０３
．２２、ＧＳＭ０３．６０、ＧＳＭ０３．６４及びＧＳＭ０５．０８をベースと
する。これらの推奨勧告は、参考としてここに取り上げるが、便宜上、本発明を
理解する上で重要な文書の一部分をここで繰り返す。
【０００３】 ＧＳＭにおけるセル再選択 セル再選択は、経路ロス基準パラメータＣ１が、セルに対する経路ロスが著し
く高くなったことを指示するか、又は現在のサービスセルが妨げられるか、又は
同じＬＡにおいてセル再選択パラメータＣ２に関してより良好なセルがあるか、
或いは選択されたＰＬＭＮの別のＬＡに非常に良好なセルがある場合に、トリガ
ーされる。セル再選択について他の理由もあるが、それらは、本発明を理解する
上で重要ではない（例えば、ダウンリンクシグナリングの欠陥や、ある数の繰り
返しの後にランダムアクセスの試みが失敗した等）。
【０００４】 ＭＳは、「通常サービス状態」と一般に称される次の条件を満足するために新
たなセルを再選択する。ａ）登録されたＰＬＭＮが選択されたＰＬＭＮである。
ｂ）最後に首尾良くＬＵが実行されたＬＡの適当なセルにＭＳがキャンピングさ
れ、そしてそのセルが、そのＬＡにおける妨げられないセルに対して最も高いＣ
２の値を有する。ｃ）ＭＳのＣ２値が、選択されたＰＬＭＮの別のＬＡにおける
適当なセルのＣ２値に対し、ヒステリシス値ＣＲＨ（セル再選択ヒステリシス）
よりも低くない。
【０００５】 例えば、ＰＬＭＮにおけるセルの選択中、又は別のセルを再選択するプロセス
中に、これらの全てが完全に満足されるのではない一時的な状態がある。しかし
ながら、ある時間にわたって上記条件を満足できない場合には、ＭＳは、通常、
限定されたサービス状態に入り、受け入れられるセルにキャンピングするよう試
みる。この状態では、非常コールのみが考えられる。 パラメータＣ１及びＣ２は、アップリンク及びダウンリンクにおいて首尾良く
通信する確率が最も高いセルにＭＳがキャンピングされるように確保するために
使用される。ＭＳは、Ｃ１を使用して、セルがキャンピングに適しているかどう
か決定する。Ｃ１は、次の４つのパラメータに依存する。即ちｉ）受信信号レベ
ルを適当に平均化したものであるＲＬＡ（受信レベル平均）、ii）ＢＣＣＨにブ
ロードキャストされるものであって、ＭＳによって最初にアクセスされるときに
受信するようにオペレータがネットワークに希望する最小信号に関連したＲＸＬ
ｅｖ＿Ａｃｃｅｓｓ＿Ｍｉｎ、iii)これもＢＣＣＨにブロードキャストされるも
のであって、ネットワークを最初にアクセスするときにＭＳが使用する最大電力
であるＭＳ＿ＴＸＰＷＲ＿ＭＡＸ＿ＣＣＨ、及びiv）ＭＳの最大電力であるＰ。
【０００６】 パラメータＣ１を使用すると、ＭＳは、干渉がない状態でネットワークとの通
信が可能であるかどうかを決定することができる。しかしながら、干渉に対して
付加的な保護手段が使用される。これは、ページングサブチャンネルのシグナリ
ングブロックをデコードする際のＭＳの成功率を監視することである。ダウンリ
ンクシグナリング欠陥があり、即ち成功率が非常に低く落ちる場合には、これは
、ダウンリンクにおそらく干渉があることを指示し、ＭＳは、別の適当なセルを
見つけるように試みる。セルの選択及び再選択に使用される経路ロス基準パラメ
ータＣ１は、次のように定義される。 Ｃ１＝(Ａ−Ｍａｘ(Ｂ、０)) 但し、Ａ＝ＲＬＡ−ＲＸＬｅｖｅｌ＿Ａｃｃｅｓｓ＿Ｍｉｎ Ｂ＝ＭＳ＿ＴＸＰＷＲ＿ＭＡＸ＿ＣＣＨ−Ｐ 全ての値は、ｄＢｍで表す。経路ロス基準は、Ｃ１＞０の場合に満足される。
【０００７】 セルの再選択を最適に行うために、各セルのＢＣＣＨを経て付加的なセル再選
択パラメータをブロードキャストすることができる。セル再選択プロセスは、こ
れらのパラメータに依存するパラメータＣ２を使用する。Ｃ２の計算に使用され
るパラメータは、次の通りである。 Ｃｅｌｌ＿Ｒｅｓｅｌｅｃｔ＿Ｏｆｆｓｅｔ：これは、そのセルのＣ２再選択
基準に対するオフセットを与える。 Ｐｅｎａｌｔｙ＿Ｔｉｍｅ：ＭＳは、最も強い搬送波のリストにセルを入れた
ときに、タイマーをスタートし、このタイマーは、Ｐｅｎａｌｔｙ＿Ｔｉｍｅの
後に時間切れする。このタイマーは、セルがリストから外されると、リセットす
る。このタイマーの時間中に、Ｃ２には、負のオフセット（Ｔｅｍｐｏｒａｒｙ
＿Ｏｆｆｓｅｔ）が与えられる。これは、高速で移動するＭＳがセルを選択する
のを妨げる傾向となる。Ｐｅｎａｌｔｙ＿Ｔｉｍｅパラメータの全部１のビット
パターンは、Ｃｅｌｌ＿Ｒｅｓｅｌｅｃｔ＿Ｏｆｆｓｅｔの符号を変更するため
に指定され、そしてＴｅｍｐｏｒａｒｙ＿Ｏｆｆｓｅｔの値は、Ｃ２を定義する
式で指示されるように無視される。
【０００８】 Ｔｅｍｐｏｒａｒｙ＿Ｏｆｆｓｅｔ：これは、そのセルに対してタイマーＴが
スタートした後のＰｅｎａｌｔｙ＿Ｔｉｍｅの時間中にＣ２に負のオフセットを
与える。無限値を与えることができるが、多数の有限値も考えられる。 タイマーＴは、最も強い搬送波のリストにおいて各セルごとに実施される。タ
イマーＴは、手前のサービスセルがセルの再選択時に最も強い搬送波のリストに
入れられるときを除いて、セルがＭＳにより最も強い搬送波のリストに入れられ
るときにゼロからスタートされる。この場合に、タイマーＴは、Ｐｅｎａｌｔｙ
＿Ｔｉｍｅ（即ち、時間切れ）の値にセットされる。
【０００９】 再選択基準Ｃ２は、セルの再選択のみに使用され、そして次のように定義され
る。 C2=C1+Cell_Reselect_Offset-Temporary_Offset*H (Penalty_Time-T) for Pen
alty_Time <>11111 C2=C1-Cell_Reselect_Offset for Penalty_Time =11111 但し、非サービスセル：Ｈ(ｘ)＝０、ｘ＜０の場合、及びＨ(ｘ)＝１、ｘ≧０の
場合、そしてサービスセル：Ｈ(ｘ)＝０。
【００１０】 ＧＰＲＳにおけるセル再選択 ＧＰＲＳサービスを受けるために、セルの再選択が必要とされる。ＭＳがＧＰ
ＲＳアイドル状態にありそしてＧＰＲＳアタッチ手順を開始しようとするときに
は、次のようになる。現在キャンピングされているセルがＧＰＲＳをサポートす
る場合には、セルの再選択が必要とされない。現在キャンピングされているセル
がＧＰＲＳをサポートしない場合には、ＧＰＲＳをサポートするセルの再選択が
アタッチ手順の実行の前に要求される。しかしながら、ＭＳがＧＰＲＳスタンバ
イ又はレディ状態にある場合には、ＧＰＲＳ特有のセル選択及び再選択手順が使
用される（ＧＰＲＳモード）。パラメータＣ１及びＣ２に代わって、ＧＰＲＳの
ＭＳは、もし与えられれば、対応するＧＰＲＳパラメータＣ３１及びＣ３２を適
用する。ＭＳがアクティブモードにある場合には、あるセルから別のセルへの切
り換えがＧＳＭハンドオーバー手順に基づいて実行される。
【００１１】 ＧＰＲＳスタンバイ及びレディ状態では、ＭＳは、回路交換接続にある間に、
クラスＡのＭＳを除いて、セルの再選択を実行し、この場合、セルは、ＧＳＭハ
ンドオーバー手順に基づいてネットワークにより決定される。ＧＰＲＳモードの
セル再選択手順は、サービスセルにＰＢＣＣＨ（パケットブロードキャスト制御
チャンネル）が存在する場合に、ＧＰＲＳにアタッチされたＭＳに適用される。
さもなくば、ＭＳは、ＧＳＭアイドルモード手順に基づいてセル再選択を実行し
なければならない。ネットワークがセルの選択を制御するのも任意である。
【００１２】 セル再選択基準Ｃ３１及びＣ３２は、現在のＧＳＭセル再選択基準を補うもの
として与えられる。これは、ＧＳＭにおける既存のセルプランニングとできるだ
け同様にＧＰＲＳにおいてセルプランニングを実行するためのより一般的なツー
ルである。ＧＰＲＳ特有のセル再選択アルゴリズムは、ＰＢＣＣＨが割り当てら
れた場合にのみ適用できる。ＰＢＣＣＨが割り当てられない場合には、ＭＳは、
Ｃ２基準に従ってセルの再選択を実行しなければならない。次のセル再選択段階
を行なわねばならない。但し、（Ｓ）及び（ｎ）は、サービスセル及び隣接セル
を各々表す。１）経路ロス基準（Ｃ１）。経路ロス基準Ｃ１≧０は、アイドルモ
ードにおいてＧＳＭの場合と同様にＧＰＲＳのセル選択のための最小信号強度基
準として使用される。２）ハイアラーキーセル構造（ＨＣＳ）に対する信号強度
スレッシュホールド基準（Ｃ３１）。３）セルランキング（Ｃ３２）。４）セル
再選択ルール。
【００１３】 ＭＳは、最も高い優先順位クラスを有し且つ基準Ｃ３１≧０を満足するものの
中で最も高いＣ３２値を有するセルを選択する。優先順位クラスは、異なるＨＣ
Ｓ層に対応してもよい。又、それらは、他の目的に使用してもよい。基準Ｃ３１
≧０を満足するセルがない場合には、ＭＳは、全てのセルの中で最も高いＣ３２
値を有するセルを選択する。 ＨＣＳ信号強度スレッシュホールド基準（Ｃ３１）は、優先順位決めされたハ
イアラーキーセル選択に対してセルが定質化されるかどうか判断するのに使用さ
れる。 Ｃ３１(ｓ)＝ＲＬＡ(ｓ)−ＨＣＳ＿ＴＨＲ(ｓ)≧０（サービスセル） Ｃ３１(ｎ)＝ＲＬＡ(ｎ)−ＨＣＳ＿ＴＨＲ(ｎ)≧０（隣接セル） 但し、ＨＣＳ＿ＴＨＲは、ＨＣＳ再選択を適用するための信号スレッシュホール
ドである。
【００１４】 セルランキング基準（Ｃ３２）は、同じ優先順位をもつものの中でセルを選択
するのに使用される。 Ｃ３２(ｓ)＝Ｃ１(ｓ)＋ＧＰＲＳ＿Ｒｅｓｅｌｅｃｔ＿Ｏｆｆｓｅｔ(ｓ) （サービスセル） Ｃ３２(ｎ)＝Ｃ１(ｎ)＋ＧＰＲＳ＿Ｒｅｓｅｌｅｃｔ＿Ｏｆｆｓｅｔ(ｎ) −Ｔｅｍｐｏｒａｒｙ＿Ｏｆｆｓｅｔ(ｎ)＊Ｈ(Ｐｅｎａｌｔｙ ＿Ｔｉｍｅ(ｎ)−Ｔ(ｎ)) （隣接セル） 但し、ＧＰＲＳ＿Ｒｅｓｅｌｅｃｔ＿Ｏｆｆｓｅｔは、オフセット及びヒステリ
シス値を各セルに適用する。Ｈ(ｘ)＝０、ｘ＜０の場合、及びＨ(ｘ)＝１、ｘ≧
０の場合。
【００１５】 ネットワーク制御式のセル再選択 レディ状態にあるＭＳに、測定レポートをネットワークに送信するように指令
することができる。測定レポートは、適切なネットワークエンティティにアドレ
スされる規則的なパケット送信である。又、ネットワークが、レディ状態にある
個々のＭＳに、ＭＳが元のセルに直ちに戻らないよう保持するためにペナルティ
パラメータとおそらく組合せて、ネットワークにより指示されたセルに対するセ
ル再選択を実行するように指令することもできる。ネットワークにより誘起され
るセル再選択は、ＭＳにより発生されるセル再選択を一時的にオーバーライドす
る。
【００１６】 移動ステーションがその無線ネットワーク制御を放棄しなければならない程度
は可変であり、パラメータＮｅｔｗｏｒｋ＿Ｃｏｎｔｒｏｌ＿Ｏｒｄｅｒにより
詳細に規定される。移動ステーションへの指令に対して次の動作が考えられる。
ＮＣ０：通常のＭＳ制御（ＭＳは、自律的なセル再選択を実行する）。ＮＣ１：
測定レポートを伴うＭＳ制御（ＭＳは、メッセージＮＣ１における付加的な情報
に基づいてネットワークへ測定レポートを送信する）。これは、通常のセル再選
択を続ける。ＮＣ２：ネットワーク制御（ＭＳは、メッセージＮＣ２における付
加的な情報に基づいてネットワークへ測定レポートを送信する）。これは、それ
自身についてはセル再選択を行わず、ネットワークから受信したセル再選択コマ
ンドに基づいてセル再選択を行うことしかできない。
【００１７】 ２組のパラメータがＰＢＣＣＨにブロードキャストされ、セル内の全ての移動
ステーションに対し各々「転送」及び「待機」状態において有効である。又、Ｎ
ｅｔｗｏｒｋ＿Ｃｏｎｔｒｏｌ＿Ｏｒｄｅｒも、ＰＡＣＣＨを経てＭＳへ個々に
送信することができ、この場合、これはブロードキャストパラメータをオーバー
ライドする。 測定レポートは、ＢＳＳのＲＲマネージメントにアドレスされたＲＬＣ送信と
して各ＭＳから個々に送信される。測定レポートは、ＭＳのＲＲ状態「セル更新
及び転送を伴う待機」及びＢＳＳのＲＲ状態「測定レポート受信及び転送」に維
持される。 セル再選択コマンドは、１）ターゲットセルチャンネル記述（ＧＳＭ０４．０
８）、２）即時復帰を防止するためのペナルティ（３ビット）、及び３）ペナル
ティタイマー（５ビット）を含む。
【００１８】 ネットワーク制御されるセル再選択手順（ＮＣ１又はＮＣ２動作モード）を使
用してはならない例外的な状態も現れる。 １．クラスＡの移動ステーションが回路交換サービス及びＧＰＲＳ転送に同時
に含まれるとき。この場合、回路交換サービスのハンドオーバーは、ＧＰＲＳネ
ットワーク制御されるセル再選択より優先的である。測定がＭＳにより２回報告
されて（１回はＧＰＲＳリソースについて、そして１回は回路交換リソースにつ
いて）、無線帯域巾の非効率的な使用を招くのを回避するために、この場合には
ネットワーク制御されるセル再選択をアクチベートしてはならない。 ２．ＭＳが「匿名アクセス」と称するプロセスを実行するときには、ルートエ
リアの変更を意味するセル再選択は、ＭＳをＧＰＲＳ ＭＭアイドル状態へ復帰
させる。それ故、ネットワーク制御されるセル再選択が「匿名アクセス」の失敗
を生じる場合がある。
【００１９】 ＢＳＳは、このような状態を検出できないので、ＭＳは、このような状態に遭
遇したときにＢＳＳに通知しなければならず、これにより、ＢＳＳは、より適し
た動作モードを選択することができる。この整合手順は、次の通りである。「転
送」又は「待機」状態にあるＭＳが、ＮＣ１又はＮＣ２動作モードに基づいて振
舞うようにネットワークにより求められ、そしてＭＳが上記状態の１つに遭遇し
たときには、ＭＳは、測定を報告し続け、そしてネットワーク制御されるセル再
選択コマンドをもし受信してもそれに従わない。アップリンク送信機会が生じる
や否や、ＭＳは、要求された動作モードを保留しなければならないことをネット
ワークに通知する。これは、動作モードを維持すべきか変更すべきかをネットワ
ークが判断するまでである。ネットワークは、使用されるべき値で応答する。Ｍ
Ｓは、それに応じて振舞いを適応させる。ネットワークから応答が受け取られな
い場合には、ＭＳは、応答が受け取られるまで、何の変更も行なわず、上述した
ようにネットワークに通知を続ける。
【００２０】 上記の動作をトリガーした状態が終了したときに、ＭＳがまだ「転送」又は「
待機」状態にあるとすれば、アップリンク送信の機会が生じるや否や、ＭＳは、
初期動作モード（ＮＣ１又はＮＣ２）が再開することをネットワークに通知する
。これは、動作モードを維持すべきか変更すべきかをネットワークが判断するま
でである。ネットワークは、使用すべき値で応答する。ＭＳは、それに応じて振
舞いを適応させる。ネットワークから応答が受け取られない場合には、ＭＳは、
応答が受け取られるまで、何の変更も行なわず（即ちネットワークから受け取っ
た最後の値を適用し続け）、そして上述したように、ネットワークへ通知を続け
る。
【００２１】 局所化サービスエリア（ＬＳＡ） セルラー移動通信システムでは、移動ステーションは、移動通信ネットワーク
のエリア内を自由にローミングし、そして所与の時間に最良に受信されるベース
トランシーバステーション信号に接続する。通常、全てのベーストランシーバス
テーションは、ネットワーク内の移動ステーションに対して実質的に同様のサー
ビスを提供する。しかしながら、あるベーストランシーバステーションは、ネッ
トワークの全ての移動ステーションに対してある特殊なサービス、例えば、通常
の料率より安い通話料金のサービスを提供するように構成することができる。ベ
ーストランシーバステーションは、このような特殊なサービスに関するメッセー
ジをそのブロードキャスト制御チャンネル（ＢＣＣＨ）にブロードキャストし、
これにより、そのエリアの移動加入者は、ネットワークの特殊なサービスエリア
内にいて、そのサービスの利点が得られることに注目する。
【００２２】 本明細書の文脈内において、このような特殊なサービスエリアを「局所的サー
ビスエリア（ＬＳＡ）」と称し、そしてＬＳＡのサポートをＳｏＬＳＡと称する
。ＳｏＬＳＡサービスを有する加入者をＳｏＬＳＡ加入者と称する。ＳｏＬＳＡ
のサポートを現在有している移動ステーションは、ＬＳＡモードにあると言われ
る。これは、例えば、移動ステーションが、そのユーザに、ある特殊な特徴（低
レート又は特殊なサービスのような）を利用できることを指示し、そしてユーザ
がそれらの特徴を適用可能時に利用することを意味する。ＧＳＭ環境に対するＳ
ｏＬＳＡは、ＥＴＳＩ（ヨーロピアン・テレコミュニケーション・スタンダード
・インスティテュート）への提案、文書Ｔｄｏｃ９８Ｓ１４７に規定されている
。便宜上、この '１４７文書の主題を若干再構成した形態でここに繰り返す。
【００２３】 ＧＳＭ規格内には、多数のオペレータ特有の基準、例えば、ＣＡＭＥＬ、ＵＳ
ＳＤ、ＳＩＭアプリケーションツールキット（ＳＡＴ）及び「多加入者プロファ
イル」に基づいて加入者のグループを管理できるようにする特徴及び機能が規定
されている。ＧＳＭシステムプラットホーム開発における将来の傾向は、例えば
、無線アクセス解決策がオフィスビルディングのような屋内環境（マイクロセル
及びピコセル）を考慮するように向上されるカスタマイズされたシステム解決策
に向かっている。サービス及び料率パッケージ（例えば、フラットレート課金）
と共に無線アクセス解決策を与える新規な手段を導入することもできる。
【００２４】 ＬＳＡの概念は、異なるサービス特徴を加入者又は加入者グループに与え、異
なる料率及び異なるアクセス権を加入者の位置に基づいて与えるようにオペレー
タの機能を拡張する。ＬＳＡの例は、屋内オフィスセル（屋内ベースステーショ
ンにより形成される）、家庭又はオフィス及びその近傍、工業地帯（全ての社屋
及びそれらの間のスペースをカバーする）、或いは都市の一部分又は多数の位置
である。
【００２５】 ＬＳＡのサポート（ＳｏＬＳＡ）は、既存のツールキット、例えば、ＣＡＭＥ
Ｌ及びＳＡＴに関連して使用される１組のサービス特徴として規定することがで
きる。例えば、ＣＡＭＥＬフェーズ２は、セルをベースとしたアプリケーション
を与える手段を既に機能的に提供する。というのは、ＣＡＭＥＬサービス環境（
ＣＳＥ）は、コールが発信されたセルを知ることができるからである。このＣＳ
Ｅ機能は、例えば、セル情報に基づくコールの変形課金及び阻止を含む。しかし
ながら、オペレータは、通常、多数のサービスプラットホームを有する。ＣＡＭ
ＥＬは、ＳｏＬＳＡ概念に対するプラットホームの一例に過ぎないことに注意さ
れたい。 ＳｏＬＳＡは、次の１つ以上を標準化することによりＬＳＡに対する無線特有
のサポートを向上させることができる。ＬＳＡの定義、ＬＳＡの指示、ＬＳＡの
サポート（アイドルモード（キャンピング）又はアクティブモード（ハンドオー
バー）における）、ＬＳＡのみのアクセス、排他的アクセス、及び優先的アクセ
ス。
【００２６】 図１は、本発明を理解する上で重要な移動ネットワークシステムの一部分を示
し、そして図２は、ＳｏＬＳＡの概念を示す。加入者特有のＬＳＡ情報は、ＣＳ
Ｅ又はホーム位置レジスタＨＬＲのいずれかに記憶して管理することができる。
２つの形式のＬＳＡ、即ち小さなオフィスエリア及び住居エリア（オフィス及び
家庭ゾーン）に対して真にカスタマイズされたＬＳＡ、又は大きなキャンパス、
都市の区分及び地域（都市ゾーン）等をカバーする予め定められたＬＳＡのいず
れかを予見することができる。これら２つのＬＳＡは、異なるニーズを満足する
。それらは、互いに相補的であり、同時に使用することができる。ＳｏＬＳＡの
加入者は、１又は２セルより成る家庭用ＬＳＡ、１ないし５セルより成るオフィ
ス用ＬＳＡ、及び数百の多数のセルより成る都市用ＬＳＡをもつことができる。
最初の２つのＬＳＡは、加入者ごとのベースで調整されるのが好ましい。真の加
入者特有のＬＳＡは、セル認識のベースで定めることができ、そしてできるだけ
小さく、もし必要であれば、１つのセルのみで構成されるように定めることもで
きる。第３のＬＳＡは、ある予め定められたＬＳＡ定義に基づくことができる。
ＬＳＡ情報は、次のもので構成することができる。 − ＬＳＡに属するセル認識のリスト（セル認識は、ＧＳＭ０８．０８に規定
されたように定めることができ、例えば、セルグローバル認識（ＭＣＣ＋ＭＮＣ
＋ＬＡＣ＋ＣＩ）、ＭＮＣ＋ＬＡＣ＋ＣＩ ＬＡＣ＋ＣＩ又はＣＩ）。 − ＬＳＡ＿ＩＤ（ＬＳＡ ＩＤは、１つのネットワーク内のエリアに独特に
指定される番号である。ＬＳＡ ＩＤは、セル認識リストに関連付けることがで
きる。）。 − ＬＳＡ名（エリア及び／又はサービスを記述するテキストすとリング、例
えば、「Ｅｔｓｉ Ｂｕｉｌｄｉｎｇ」）。 − ＬＳＡ指示（ＬＳＡ指示をアクチベート／デアクチベートするフラグ）。 − ＬＳＡ優先順位（重畳するＬＳＡ、例えば、都市ゾーン及び同じエリア内
のオフィスセルをサポートするのに必要な数値）。 − ＬＳＡのみのアクセス（ＬＳＡ以外のサービスは制約される）。 − ＬＳＡのみのアクセスの指示テキスト（ＬＳＡエリア以外のときに表示さ
れるべきテキスト）。 − 排他的アクセス（（ユーザは、ＬＳＡへの排他的アクセスを有する）。 − 関連ＭＳＰプロファイル（ＬＳＡは、あるＭＳＰプロファイルと関連され
る）。 − アイドル／アクティブモードサポート（アイドル／アクティブモードにお
ける好ましいセル選択をＬＳＡにおいて使用してもよい）。
【００２７】 ＬＳＡ情報の例 LAC+CI, "Home", Priority=3, MSP Profile=1 LAC+CI, LAC+CI, LAC+CI, LAC+CI, "Corporate", Priority=1, MSP Profile=2 (a user with two LSAs) LSA_ID=1234, "Corporate", Priority=1, Excel_access = yes, Active mode Support = mandatory MCC+MNC+LAC+CI, MCC+MNC+LAC+CI, "MoU at Fiji" Priority=2 (a user with exclusive access and LSA in VPLMN) LSA Only Access = yes OutOfLSA = "No calls allowed" LAC+CI, LAC+CI, LAC+CI, LAC+CI, "Corporate", (a user with limited mobility)
【００２８】 加入者のＬＳＡ情報は、加入者ＳＩＭ内に記憶することができる。この情報は
、オペレータにより新たな加入者のために最初に記憶することができる。オペレ
ータは、必要に応じて多数のショートメッセージを連結することにより、ＳＡＴ
（ＳＩＭアプリケーションツールキット）、ＵＳＳＤ（非構成の補足的サービス
データ）又はＳＭＳ（ショートメッセージサービス）のＳＩＭデータダウンロー
ドを使用してＳＩＭにおいてＬＳＡ情報を管理することができる。 ＣＳＥからのＬＳＡ情報転送は、いつでも行うことができる。これは、少なく
とも、例えば、無線ネットワークの構成の考えられる変更により加入者のＬＳＡ
パラメータが変更されるときに行なわれる。ＭＳは、セル再選択手順等のために
ＬＳＡ情報を受信することができる。
【００２９】 アイドルモードのサポートは、ＭＳの振舞いをＬＳＡにおいてより一貫した信
頼し得るものにする。優先的セルを再選択する機構は、アイドルモードにおいて
（ＭＳがＳＥＲＶ状態にある）セルにキャンピングするときに、加入者ＭＳが自
分のＬＳＡに属するセルを有望なものとするように構成できる。ＭＳは、優先順
位の高いＬＳＡにおけるセルを再選択するように常に試みなければならない。こ
れは、ＭＳに新たな機能を必要とする。ＭＳは、ＳＩＭに記憶されたセルＩＤリ
スト又はＬＳＡ＿ＩＤによりＬＳＡを確認することができる。 図３及び４は、ＳｏＬＳＡにおけるセルの再選択を示す。ＧＳＭフェーズ２は
、上記パラメータＣ１（通常のセル選択の場合）及びＣ２（セル再選択の場合）
を定義する。Ｃ２は、６つの最も強い隣接セル及び優先順位の最も高いセルに対
して評価され、そしてＣ２は再選択される。選択基準に適合する２つ以上のＬＳ
Ａセルを使用できる場合には、優先順位の最も高いＬＳＡセルが選択される。
【００３０】 通常のセルの場合に、Ｃ２の計算は、パラメータＲＸＬｅｖ＿Ａｃｃｅｓｓ＿
Ｍｉｎを含むが、ＬＳＡセルの場合は、ＬＳＡ＿ＲＸＬｅｖ＿Ａｃｃｅｓｓ＿Ｍ
ｉｎが使用される。パラメータの値は、システム情報メッセージにおいて各セル
ごとにＭＳへブロードキャストされる。 ＳｏＬＳＡの場合には、新たなパラメータＬＳＡ＿Ｃａｍｐｉｎｇ＿Ｍａｒｇ
ｉｎも、システム情報メッセージにおいて各セルごとにＭＳへブロードキャスト
される。優先順位の低いＬＳＡセル又は通常のセルのＣ２がＬＳＡセルのＣ２を
この余裕分だけ越えた場合には、ＬＳＡのＭＳは、たとえそのＣ１が正であって
も、最も優先順位の高いＬＳＡセルにもはやキャンピングしない。これは、ＬＳ
ＡセルのＣ２にＬＳＡ＿Ｃａｍｐｉｎｇ＿Ｍａｒｇｉｎ及び（ＬＳＡ＿ＲＸＬｅ
ｖ＿Ａｃｃｅｓｓ＿Ｍｉｎ−ＲＸＬｅｖ＿Ａｃｃｅｓｓ＿ｍｉｎ）を追加するこ
とにより実現することができる。これにより、ＭＳは、ＬＳＡセルを有望なもの
とし、ネットワークのスペクトル効率に対するＬＳＡ移動ステーションの負の作
用を最小にする。
【００３１】 新たなパラメータは、ＬＳＡセルの再選択パラメータをブロードキャストでき
るように適当なシステム情報メッセージに追加することができる。これらの新た
なパラメータは、他の無線ネットワークパラメータと共に、Ｏ＆ＭからＢＳＳに
転送される。既存のセル再選択パラメータは、全てのＧＳＭ加入者の振舞いに同
様に作用する。ＳｏＬＳＡの場合には、顧客特有のアイドルモードサポートパラ
メータが必要となる。これは、例えば、トラフィックが高い場所及びオフィス環
境において通常のＧＳＭ顧客に影響することなくＳｏＬＳＡがＬＳＡ顧客を取り
扱いできるようにする。
【００３２】 ベースステーションコントローラＢＳＣは、アクティブモードの間にＬＳＡセ
ルを有望とするために加入者特有のＬＳＡ情報を必要とする。この情報は、コー
ル設定及びＢＳＣ間ハンドオーバーの間に、既存のＢＳＳＡＰメッセージ又は所
有権メッセージを使用することによりＭＳＣ（移動サービス交換センター）から
ＢＳＣへ供給することができる。ＬＳＡ情報は、ＬＳＡセル、ＬＳＡ優先順位、
及びＬＳＡのみのアクセス指示子を識別しなければならない。ＭＳＣは、ＣＳＥ
から又はビジター位置レジスタＶＬＲがもし使用できれば、そこからＬＳＡ情報
を検索することができる。
【００３３】 ＢＳＣ間ハンドオーバー中には、ＬＳＡ情報は、ＨＡＮＤＯＶＥＲ＿ＲＥＱＵ
ＥＳＴ及びＨＡＮＤＯＶＥＲ＿ＲＥＱＵＩＲＥＤメッセージ（その各々は新たな
情報エレメントを必要とする）にＬＳＡセルリストを含ませることにより、ソー
スＢＳＣからターゲットＢＳＣへ供給することができる。ＢＳＳ間のＬＳＡ情報
の転送は、ＭＳＣにとって透過的である。 加入者特有の識別子を各ＬＳＡに指定することができる（例えば、アルファニ
ューメリックテキスト又はアイコン）。この識別子は、アイドル又はアクティブ
モードにおいてユーザに供給することができる。又、アイドル及びアクティブモ
ード中にＬＳＡの変化を指示することもできる。この指示は、ネットワークのオ
プションである（ネットワークによりアクチベート／デアクチベートされる）。
加入者が自分のＬＳＡに近付いたり離れたりするときに、ＬＳＡ指示は、ＬＳＡ
指示ビットによって誘導されてＭＳにより与えられる。アイドルモードでは、Ｍ
Ｓは、ＬＳＡセルにキャンピングした結果として、例えば、ＬＳＡネームストリ
ング（例えば、Ｅｔｓｉ Ｂｕｉｌｄｉｎｇ）、アイコン又は別の信号を加入者
に表示することにより、ＬＳＡを指示することができる。
【００３４】 排他的アクセス（ＥＡ）特徴は、ユーザグループのメンバーがセル内の無線チ
ャンネル（物理的リソース）のユーザのみであることを保証できるようにする。
アイドルモードにおいてＥＡをサポートするためには、他のユーザの移動ステー
ションがそのセルにキャンピングしないよう防止しなければならない。これは、
Ｃｅｌｌ＿Ｂａｒ＿Ａｃｃｅｓｓパラメータを使用することにより行うことがで
きる。セルが属するＬＳＡのユーザは、Ｃｅｌｌ＿Ｂａｒ＿Ａｃｃｅｓｓパラメ
ータを無視し、そしてＬＳＡセルに通常のやり方でキャンピングしなければなら
ない。又、ＬＳＡユーザに対してセルを阻止するために、新たなブロードキャス
トパラメータＬＳＡＣｅｌｌ＿Ｂａｒ＿Ａｃｃｅｓｓを使用することができる。
【００３５】 アクティブモードにおいてＥＡをサポートするために、非ＥＡ ＬＳＡユーザ
がＥＡ ＬＳＡセルにハンドオーバーするのを防止しなければならない。この特
徴は、例えば、ＢＳＣにおいてＥＡセルにフラグを立て、そしてＢＳＣに送られ
たＬＳＡ情報に一致するＬＳＡ ＩＤ情報が見つかったユーザのみについてＥＡ
へのハンドオーバーを許すことにより、サポートすることができる。 ＬＳＡのみのアクセス（ＬＯ）特徴は、ユーザアクセスを定められたエリアに
限定できるようにする。そのエリア以外の発信及び／又は受信コールは、防止す
ることができる。又、許されたＬＳＡに属さないセルへのハンドオーバーも防止
することができる。アイドルモードにおいては、ＬＯを伴うＭＳのみが、加入者
のＬＳＡ情報で定められたセルにアクセスすることが許される。ＳＩＭに記憶さ
れたＬＳＡ情報に一致しない全てのセルは、適当でないとみなされる。ユーザに
指示を与えることができる（例えば、「許されたサービスはない」といったテキ
ストストリング）。ＬＯがセットされそして非ＬＳＡセルが選択された場合には
、非常コールのみが許される。
【００３６】 アクティブモード中にＬＯをサポートするために、ＢＳＣは、各ハンドオーバ
ー候補セルを、ＢＳＣに送られたＬＳＡ情報と比較し、そして一致が見つかった
場合だけハンドオーバーを許すことができる。ＣＡＭＥＬ ＣＳＥ（又はＮＳＳ
）は、ＳｏＬＳＡアプリケーションにより要求されるようにＬＳＡエリア以外の
コールの試み（ＭＯ及び／又はＭＴ）を防止するのに使用することもできる。 優先的アクセス（ＰＡ）は、コール設定及びアクティブモード中に無線リソー
スをＬＳＡユーザに割り当てるのを有望とできることを意味する。リソースの割
り当ては、ＢＳＣのＰＡセルに対して特定の負荷アラームを定義することにより
達成できる。アラームスレッシュホールドをトリガーすると、ＰＡセルへのアク
セスは、ＬＳＡ加入者に対してのみ許される。コール設定段階及びハンドオーバ
ーにおいて、ＰＡは、ＢＳＣに送られたＬＳＡ情報を使用することによりサポー
トできる（アクティブモードにおける局所的サービスエリアサポートの章を参照
されたい）。
【００３７】 ＣＡＭＥＬサービス環境（ＣＳＥ）に対し、ＳｏＬＳＡサーバーから次の機能
が要求される。（１）加入者特有のＬＳＡ情報の記憶及び管理、（２）サービス
提供及び管理システムへのインターフェイス、（３）ＭＳへのＬＳＡ情報の転送
、（４）ＳＩＭアプリケーションツールキット（クラス１）データダウンロード
手順との適合、及び（５）ＭＳＣへのＬＳＡ情報の転送。 ＣＡＭＥＬプラットホームを使用すると、多数の利点が与えられる。ＣＡＭＥ
Ｌアプリケーションパート（ＣＡＰ）プロトコルは、コール設定中のＬＳＡ情報
処理に対してＣＳＥにセルＩＤを転送することができる。これは、いかなるＣＡ
ＭＥＬアプリケーション（例えば、料率アプリケーション）もＳｏＬＳＡ機能を
容易に使用できるようにする。又、ＣＡＭＥＬプラットホームは、ローミング中
の加入者にもＳｏＬＳＡベースのサービスを提供できるようにする。
【００３８】 ＳｏＬＳＡをサポートするために、ＭＳ及びＳＩＭは、ＳＩＭアプリケーショ
ンツールキット（クラス１）をサポートしなければならない。又、ＭＳは、加入
者特有のＬＳＡ指示のサポート、アイドルモードにおけるＬＳＡサポート（新た
なＳｏＬＳＡ特有のシステム情報パラメータ及びＬＳＡ特有のセル再選択アルゴ
リズムのデコード及び処理）、アイドル状態におけるＥＡに対するＬＳＡサポー
ト（ＬＳＡにある間にＣｅｌｌ＿Ｂａｒ＿Ａｃｃｅｓｓビットを無視し、そして
ＬＳＡにある間にＬＳＡＣｅｌｌ＿Ｂａｒ＿Ａｃｃｅｓｓビットのデコード及び
処理をサポートする）、及びアイドル状態におけるＬＳＡのみのアクセスに対す
るＬＳＡサポート（ＬＯセル内にないときの加入者への指示）を行なわねばなら
ない。 ＢＳＣは、アクティブモードにおけるＬＳＡ（コール設定中のＬＳＡ情報の受
信及び処理、ＬＳＡ有望化アルゴリズムの記憶及び実行、並びに外部ハンドオー
バー中のＢＳＣ間のＬＳＡ情報の転送）、ＥＡ、ＬＯ及びＰＡをサポートしなけ
ればならない。
【００３９】 ネットワークにおいて特殊なサービスを提供するための上記実施形態に伴う問
題は、ＳｏＬＳＡが回路交換接続即ちＧＳＭ及びその派生物についてしか定義さ
れないことである。２重モードＧＳＭ／ＧＰＲＳネットワークでは、ＧＳＭ及び
ＧＰＲＳサービスのカバレージが異なる。従って、公知のＳｏＬＳＡは、パケッ
ト交換接続、例えば、ＧＰＲＳに対してほとんど又は全くサポートを与えない。
公知のＧＳＭ ＳｏＬＳＡに伴う特定の問題は、ＳｏＬＳＡがアクティブな状態
の２重モード移動ステーションがＧＰＲＳ接続に含まれたときに遭遇する。この
ような状態では、ＧＰＲＳのセル再選択がＳｏＬＳＡを考慮しないので、ＳｏＬ
ＳＡサポートが不連続になる。
【００４０】 単純な解決策は、ＧＳＭのＳｏＬＳＡをＧＰＲＳサービスに対して鏡像関係に
することである。しかしながら、このような単純な解決策は、ＳｏＬＳＡがＧＳ
Ｍのみに対して実施された場合には全く存在しない多数のインターワーキングの
問題を伴う。例えば、ＧＳＭのみのＳｏＬＳＡでは、ＭＳがＳｏＬＳＡ状態とな
るのは、ネットワークがそれをサポートする場合である。明らかに、２重モード
ＭＳがＳｏＬＳＡ状態となるのは、両方のネットワーク（ＧＳＭ及びＧＰＲＳ）
がそれをサポートする場合である。しかしながら、一方のネットワークしかＳｏ
ＬＳＡをサポートしない場合、或いはＭＳが、ＧＰＲＳのＳｏＬＳＡをサポート
するＢＴＳはほとんど受信できないが、ＧＳＭのＳｏＬＳＡをサポートするＢＴ
Ｓを良好に受信できる場合には、異なる判断に遭遇する。
【００４１】
【発明の開示】
本発明の目的は、上述した問題を克服する方法及びネットワーク要素を提供す
ることである。この目的は、独立請求項の特徴部分に記載された方法及びトラン
シーバによって達成される。本発明の好ましい実施形態は、従属請求項に記載す
る。 以下、「トランシーバ」とは、移動ステーションＭＳ、又はそのＭＳにサービ
スする地上ベースの移動ネットワーク（ＢＴＳ／ＢＳＣ又はＲＮＣ）の一部分を
一般的に指す。「２重」モードとは、回路交換及びパケット交換の両接続をサポ
ートするトランシーバを指す。ＧＳＭ及びＧＰＲＳは、各々、回路交換及びパケ
ット交換接続の良く知られた例として使用するが、本発明は、これら２つの実施
形態に限定されるものではない。本発明は、２重モードトランシーバを、図５に
示すように状態ダイヤグラムとしてモデリングできるという考え方をベースとす
る。状態ダイヤグラムは、次のような４つの状態を有する。状態Ｓ１は、ＧＳＭ
のアイドル（非ＳｏＬＳＡ）状態であり、状態Ｓ２は、ＧＳＭのＳｏＬＳＡ状態
であり、状態Ｓ３は、ＧＰＲＳのレディ又はスタンバイ状態であり、そして状態
Ｓ４は、ＧＰＲＳのＳｏＬＳＡ状態である。図５は、状態Ｓ１ないしＳ４間の対
応する遷移Ｔ12、Ｔ13、・・Ｔ34も示している。
【００４２】 状態遷移Ｔ12及びＴ34は、ＳｏＬＳＡの正の発見に対応する。逆の遷移Ｔ21及
びＴ43は、ＳｏＬＳＡの負の発見に対応する。状態遷移Ｔ13及びＴ24は、ＧＰＲ
Ｓアタッチ手順に関連し、そして状態遷移Ｔ31及びＴ42は、ＧＰＲＳデタッチ手
順に関連している。 回想するに、図５の状態ダイヤグラムを構成することは、状態Ｓ１ないしＳ３
が公知システムに存在したことを考えると、簡単であると思われる。しかしなが
ら、対応する公知の状態ダイヤグラムは、状態Ｓ４としては取るに足らないもの
であり、状態遷移の半分は省略され、即ち全ての遷移は、状態Ｓ４への／からの
ものである。従って、本発明は、これら状態遷移に対する良好に決定された基準
及び／又は優先順位の開発もベースとしていると言える。
【００４３】 好ましくは、状態遷移の基準は、２つの通信モード即ち回路交換及びパケット
交換のうちの１つが良好なカバレージを有することをベースとする。複合ＧＳＭ
／ＧＰＲＳシステムでは、ＧＳＭは、通常、ＧＰＲＳよりも良好なカバレージを
有する。従って、ＧＳＭ基準をベースとする状態遷移と、ＧＰＲＳ基準をベース
とする状態遷移との間に競合が考えられる状態では、ＧＰＲＳ基準を使用して、
移動ステーションがＳｏＬＳＡモードにあるかどうかを決定するのが効果的であ
る。このような競合は、移動ステーションが、アクチベートされたＧＰＲＳコン
テクスト（スタンバイ又はアクティブ状態における）を有するときに生じる。こ
のような状態では、移動ステーションは、Ｔ34が考えられない限り、状態遷移Ｔ 12 を実行しない。 本発明による方法及びネットワーク要素は、公知システムのインターワーキン
グの問題を解消することにより、ＳｏＬＳＡの概念をパケット無線ネットワーク
へ拡張する。
【００４４】
【発明を実施するための最良の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。 本発明は、多数の種類のセルラー移動通信システムに適用できる。以下、本発
明は、主として、パンヨーロピアンデジタルＧＳＭ（移動通信用のグローバルシ
ステム）システムをＧＰＲＳ（汎用パケット無線サービス）システムと共に参照
して詳細に説明する。 本発明の好ましい実施形態によれば、ＧＳＭのＳｏＬＳＡのロジックは、ＧＰ
ＲＳのＳｏＬＳＡへと拡張される。というのは、このような拡張は、大規模な変
更を必要としないからである。これは、２つのセル（その一方のみがＬＳＡをサ
ポートする）間を再選択するときにＧＰＲＳの基準を使用することにより達成で
きる。その理由は、所与のセルは、ＧＰＲＳよりもＧＳＭの方がサポートし易い
からである。セルの再選択がＧＳＭの基準で実行される場合には、ＭＳは、ＧＰ
ＲＳをサポートしないセルにキャンピングすることができる。ＧＰＲＳ基準を用
いてセルを再選択することは、例えば、ＬＳＡ＿ＲＸＬｅｖ＿Ａｃｃｅｓｓ＿ｍ
ｉｎ及びＬＳＡ＿Ｃａｍｐｉｎｇ＿ＭａｒｇｉｎのようなパラメータをＣ３１及
びＣ３２に組み込むことにより行うことができる。（ＧＳＭのＳｏＬＳＡでは、
ＬＳＡ＿ＲＸＬｅｖ＿Ａｃｃｅｓｓ＿ｍｉｎ及びＬＳＡ＿Ｃａｍｐｉｎｇ＿Ｍａ
ｒｇｉｎは、各々、Ｃ１及びＣ２に組み込まれた。）従って、同じＬＳＡクオリ
ティパラメータ（ＬＳＡ＿ＲＸＬｅｖ＿Ａｃｃｅｓｓ＿ｍｉｎ及びＬＳＡ＿Ｃａ
ｍｐｉｎｇ＿Ｍａｒｇｉｎ）をＧＳＭ及びＧＰＲＳの両方に使用することができ
る。
【００４５】 しかしながら、柔軟性を高めるために、ＬＳＡクオリティパラメータＬＳＡ＿
ＲＸＬｅｖ＿Ａｃｃｅｓｓ＿ｍｉｎ及びＬＳＡ＿Ｃａｍｐｉｎｇ＿Ｍａｒｇｉｎ
のＧＰＲＳ特有のバージョンを維持できねばならない。これらパラメータのＧＰ
ＲＳ特有のバージョンの利点は、それらを、要求されるサービスクオリティＱｏ
Ｓのような当該接続のクオリティ要求に従属させられることである。 更に別の好ましい実施形態によれば、ネットワーク制御されるセル再選択は、
ＳｏＬＳＡ／ＧＰＲＳインターワーキングの問題を解消するときにも考慮される
。この問題については、少なくとも２つの解決策が考えられる。
【００４６】 第１の解決策では、ＢＳＣは、ＳｏＬＳＡを考慮する。ＢＳＣは、ＧＳＭにつ
いて上述したように、ＳｏＬＳＡのためのアクティブなモードを含まねばならな
い。従って、ＢＳＣは、セルを再選択するときに、ＳｏＬＳＡパラメータを考慮
することができる。この解決策は、ＢＳＣに大きな変更を必要とする。 第２の解決策では、ＢＳＣは、単にＳｏＬＳＡを無視する。この解決策には、
少なくとも２つの選択肢がある。その第１は、ＧＰＲＳに対して既に定義されて
いる例外的ケースの手順を使用することである。これは、セル再選択指令を無視
し、そしてＳｏＬＳＡセルに留まりたい（又は新たなＳｏＬＳＡセルに変更した
い）旨をネットワーク（ＢＳＣ）に通知する機会をＭＳに与える。この選択肢は
、ＢＳＣに対して僅かな変更しか必要としない。第２の選択肢は、ＢＳＣがセル
再選択を行うときのベースとなる測定レポートをネットワークに誤り伝えること
である。ＭＳは、ＳｏＬＳＡパラメータを使用して測定を変更し、従って、Ｓｏ
ＬＳＡセルがＢＳＣによって容易に選択される。この解決策は、ＢＳＣには何ら
変更を必要とせず、ＭＳのみを変更すればよい。
【００４７】 本発明の基本的な考え方は、多数の異なるやり方で実行できることが当業者に
明らかであろう。従って、本発明及びその実施形態は、上述した例に限定される
ものではなく、請求の範囲内で変更することができる。 省略符号： ＢＳＣ＝ベースステーションコントローラ ＣＡＭＥＬ＝移動改善ロジックのための共通アプリケーション ＣＩ＝セル識別子 ＣＳＥ＝ＣＡＭＥＬサービス環境 ＥＡ＝排他的アクセス ＨＣＳ＝ハイアラーキーセル構造 ＬＡＣ＝ローカルエリアコード ＬＯ＝ＬＳＡのみのアクセス ＬＳＡ＝局所的サービスエリア ＭＣＣ＝移動国コード ＭＮＣ＝移動ネットワークコード ＭＯ／ＭＴ＝移動発信／移動着信 ＭＳＣ＝移動サービス交換センター ＰＡ＝優先的アクセス ＳＡＴ＝ＳＩＭアプリケーションツールキット ＳｏＬＳＡ＝ＬＳＡのサポート
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明を理解する上で重要な移動ネットワークシステムの一部分を示す図であ
る。
【図２】 ＳｏＬＳＡの概念を示す図である。
【図３】 ＳｏＬＳＡにおけるセル再選択を示す図である。
【図４】 ＳｏＬＳＡにおけるセル再選択を示す図である。
【図５】 本発明を示す状態図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，Ｅ Ａ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ， ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，Ｇ Ｅ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ， ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，Ｍ Ｎ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ， ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，Ｚ Ａ，ＺＷ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 移動ステーションのキャンピングを含む動作を制御する方法
    において、上記キャンピングは、多数の状態(S1-S4)としてモデリングすること
    ができ、それら状態間には所定の状態遷移(S12-S34)があり、 上記状態の各々は、移動ステーションが現在サポートする１組のローカル変化
    特徴に対応し、 上記特徴は、移動ステーションが回路交換モードにあるか又はパケット交換モ
    ードにあるかを指示する第１特徴と、移動ステーションが局所化サービスエリア
    (LSA)モードにあるかどうかを指示する第２特徴とを含み、そして 上記第１及び第２特徴の全ての組み合わせに対して、対応する状態(S1-S4)が
    あると共に、それら状態の各々に対して、２つの発信状態遷移と、２つの着信状
    態遷移とがあり、発信状態遷移の各々は、上記各特徴の変化に対応することを特
    徴とする方法。
  2. 【請求項２】 ＬＳＡモードの変化に対応する状態遷移に対し、回路交換モ
    ードのための第１組の基準と、パケット交換モードのための第２組の基準とがあ
    り、そして 第１組の基準と第２組の基準との間に競合が考えられる状態では、第２組の基
    準が使用される請求項１に記載の方法。
  3. 【請求項３】 移動ステーションは、多数のセルより成るテレコミュニケー
    ションネットワークにおいて動作し、上記方法は、 キャンピングしたセル及びその隣接セルの信号クオリティパラメータ(RXLevel
    )に基づいて、移動ステーションがキャンピングするセルを再選択し、 信号クオリティパラメータを所定の最小値(RXLevel_Access_Min)と比較し、そ
    して 上記比較段階において異なる最小値(LSA_RXLevel_Access_min)を選択し及び／
    又はＬＳＡセルの信号クオリティパラメータを変更することによりＬＳＡセルを
    有望なものにする、 という段階を含む請求項２に記載の方法。
  4. 【請求項４】 状態遷移についての判断は移動ステーションにおいて行なわ
    れる請求項１ないし３のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項５】 状態遷移についての判断は、ネットワークの固定側のネット
    ワーク要素、好ましくはベースステーションコントローラにおいて行われる請求
    項１ないし３のいずれかに記載の方法。
  6. 【請求項６】 上記ネットワーク要素は、当該移動ステーションに関するＬ
    ＳＡセルを知っている請求項５に記載の方法。
  7. 【請求項７】 移動ステーションは、信号クオリティパラメータをネットワ
    ークに報告すると共に、これらパラメータを誤り伝え、判断を行うネットワーク
    要素は、パケットモードサポートでＬＳＡセルを有望なものにする請求項５又は
    ６に記載の方法。
  8. 【請求項８】 移動ステーションは、アクティブモードにあるときに、異な
    るセルを再選択するためのネットワーク要素からのコマンドを、もしこのコマン
    ドに従うと、ＬＳＡ及びパケットモードの同時サポートがデアクチベートされる
    場合には、無視する請求項４ないし７のいずれかに記載の方法。
  9. 【請求項９】 ＬＳＡエリアに関する情報は、移動ステーションに記憶され
    る請求項１ないし８のいずれかに記載の方法。
  10. 【請求項１０】 ＬＳＡエリアに関する情報は、固定ネットワークのネット
    ワーク要素に記憶される請求項１ないし９のいずれかに記載の方法。
  11. 【請求項１１】 テレコミュニケーションシステムにおいてキャンピングを
    実行又はサポートするためのトランシーバ(MS,BTS/BSC)であって、上記キャンピ
    ングは、多数の状態(S1-S4)としてモデリングすることができ、それら状態間に
    は所定の状態遷移(S12-S34)があり、 上記状態の各々は、移動ステーションが現在サポートする１組のローカル変化
    特徴に対応し、 上記特徴は、移動ステーションが回路交換モードにあるか又はパケット交換モ
    ードにあるかを指示する第１特徴と、移動ステーションが局所化サービスエリア
    (LSA)モードにあるかどうかを指示する第２特徴とを含み、そして 上記第１及び第２特徴の全ての組み合わせに対して、対応する状態(S1-S4)が
    あると共に、それら状態の各々に対して、２つの発信状態遷移と、２つの着信状
    態遷移とがあり、発信状態遷移の各々は、上記各特徴の変化に対応することを特
    徴とするトランシーバ。
  12. 【請求項１２】 ＬＳＡエリアに関する情報を記憶する請求項１１に記載の
    トランシーバ。
  13. 【請求項１３】 上記トランシーバは、移動ステーション(MS)である請求項
    １１又は１２に記載のトランシーバ。
  14. 【請求項１４】 上記トランシーバは、地上ベースの移動ネットワークの一
    部分(BTS/BSC)である請求項１１又は１２に記載のトランシーバ。
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