JPH0850132A - 抗体、抗原等の化学的変性方法、イムノアッセイ方法、変性された抗体、抗原等の用途及びイムノアッセイ用キット - Google Patents

抗体、抗原等の化学的変性方法、イムノアッセイ方法、変性された抗体、抗原等の用途及びイムノアッセイ用キット

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JPH0850132A
JPH0850132A JP7052022A JP5202295A JPH0850132A JP H0850132 A JPH0850132 A JP H0850132A JP 7052022 A JP7052022 A JP 7052022A JP 5202295 A JP5202295 A JP 5202295A JP H0850132 A JPH0850132 A JP H0850132A
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antigen
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エイドリアン・チャールズ・ドークス
Arthur Diment John
ジョン・アーサー・ダイメント
Delisle Yearwood Graham
グラハム・ディリスル・イヤーウッド
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Clinical Diagnostic Systems Inc
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    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
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    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/53Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
    • G01N33/5306Improving reaction conditions, e.g. reduction of non-specific binding, promotion of specific binding
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    • Y10S435/962Prevention or removal of interfering materials or reactants or other treatment to enhance results, e.g. determining or preventing nonspecific binding
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    • Y10S436/811Test for named disease, body condition or organ function
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    • Y10S436/825Pretreatment for removal of interfering factors from sample

Abstract

(57)【要約】 【目的】 試料妨害を防ぎ正確な測定を可能とする抗
体、抗原等の化学的変性方法、変性した抗体、抗原等を
用いたイムノアッセイ方法及びイムノアッセイ用キット
を得ることを目的とする。 【構成】 抗体,抗原及び/又はこれらのフラグメント
の活性部位にあるアルギニン,ヒスチジン,リジン,ス
レオニン,チロシンから選択される少なくとも1つのア
ミノ酸を、抗体,抗原及び/又はこれらのフラグメント
が妨害抗体をほぼ認識できないように、化学処理により
変性させる。この変性した抗体、抗原等を用いてイムノ
アッセイすると妨害抗体の妨害がほぼなくなり、正確な
測定が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、イムノアッセイにお
ける試料妨害を最小にするための抗体及び/又は抗原の
化学的変性方法、化学的に変性された抗体及び/又は抗
原を使用するイムノアッセイ方法、化学的に変性された
抗体及び/又は抗原のイムノアッセイでの使用、及び化
学的に変性された抗体及び/又は抗原を含む生物試料の
アッセイキットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】イムノアッセイにおける試料妨害にはイ
ムノアッセイの特定の要素間の有害な相互作用や試料中
の種(species )の妨害等があり、これは文献に記載さ
れているよく知られた現象である。試料妨害についての
文献の例として、(1)レビンソン・エス(Levinson
S. )、「異好性抗体及びイムノアッセイ妨害における
その役割」、ジャーナル・クリニカル・イムノアッセ
イ、1992年、15巻、108 〜115頁、及び(2)マキセイ
・ケイ・エム(Maxey K.M. )、クリシナ・アール・エ
ム(Krishna R.M.)、バークメア・ジェイ(Birkmeir
J. )、「エンザイムイムノアッセイ妨害」、ジャーナ
ル・クリニカル・イムノアッセイ、1992年、15巻、116
〜120頁が挙げられる。この妨害の多くは、特定のイム
ノアッセイ要素と交差結合する試料にある種の存在に起
因する。通常は、(a)イムノアッセイのイムノグロブ
リンの構造要素又は(b)天然、組換又は合成抗原の構
造要素に対する抗体又は他の試料要素により引き起こさ
れる。
【0003】イムノグロブリンは二つのH鎖(Heavy Ch
ain )からなり、各H鎖は3つの不変領域(CH−1,
CH−2,CH−3)と1つの可変領域(VH)とを有
する。これらは2つのL鎖(Light Chain )と結合して
いる。各L鎖は1つの不変領域(CL)と1つの可変領
域(VL)を有する。また、アイソタイプと呼ばれるイ
ムノグロブリンH鎖とL鎖の構造のバリエーションがあ
る。例えば、ブルグ・エィ(Vlug A. )とバン・レムタ
ル・ピィ(Van Remortal P. )、「ヒトIgGサブクラ
スの構造と機能」、ヨーロッピアン・クリニカル・ラボ
ラトリ、1989年、8巻、26〜33頁を参照せよ。ある妨害
試料は1つのアイソタイプには反応性を示すが他のアイ
ソタイプには示さない。また、他の妨害試料は、アイソ
タイプにまたがって反応性を示す。全てではないが、か
なりの割合の妨害する抗ー抗体要素は、アッセイの特定
イムノグロブリンのFc領域(CH2−CH3)に対す
る。また、標識又は非標識のアッセイ特定種が、ここで
1以上のアッセイ特定種は抗原であるが、妨害種と交差
結合するとき、妨害が生じることがある。従来は、多量
の、異なる種の血清を含むイムノグロブリン,精製イム
ノグロブリン又は凝集イムノグロブリンを加えて、妨害
を防いでいた。このことは、米国特許第 4914040号、ベ
ーリンガー・マンハイム、1990年発行、「免疫凝集を用
いた多価基質の測定方法及び試薬」に記載されている。
さらに、1以上のアッセイ特定イムノグロブリンからF
cフラグメントを除くことにより、また、ヨーロッパ特
許公報第566205Aに記載されているように抗FC抗体で
アッセイ特定抗体をブロックすることにより、妨害を減
少させることもできる。
【0004】リウマチ因子や他の妨害種がイムノグロブ
リンH鎖のCH−2とCH−3領域と優先的に反応する
ことが報告されている。例えば、ウィリアム・アール・
シィ(Williams R.C. )、マロン・シィ(Malone C. )
とソロモン・エィ(SolomonA.)、「Gmアロタイプに
関連するヒトIgGH鎖の構造依存性」、モルキュラー
・イムノロジー、1993年、30巻、(4) 、341 〜 351頁を
参照せよ。イムノグロブリンH鎖のCH1領域と反応す
る種が存在することも知られている。例えば、アガド・
エム・ティ(Aguado M.T. )、バルダラス・アール・エ
ス(Balderas R.S. )、ロビン・アール・エル(Rubin
R.L.)、ドチョサル・アール・ケィ(Duchosal R.K.
)、コフラー・アール(Kofler R. )、バーシュティ
ン・ビィ・ケィ(Birshtein B.K.)、セチャ、ディ・エ
ス(Secher D.S. )、ディキソン・エフ・ジェイ(Dixo
n F.J.)とセオフィロポラス・エィ・エヌ(Theofilopo
ulos A.N. )、「関節炎マウスと非関節炎マウスのモノ
クローナルIgMリウマチ因子の特異性と分子特性」、
ジャーナル・イムノロジー、1987年、 139巻、1080〜10
87頁を参照せよ。試料血清中にこれらの因子が存在する
と、イムノアッセイによる抗原濃度の測定が不正確にな
る恐れがある。従って、検査の特別のイムノグロブリン
からFcを除いても、CH1領域との反応性を有する因
子が結合するのを防ぐことができない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来はイムノアッセイ
において試料妨害により正確な測定ができなかった等の
問題点があった。この発明は上記のような問題点を解消
するためになされたもので、試料妨害を防ぎ正確な測定
を可能とする抗体、抗原等の化学的変性方法、変性した
抗体、抗原等を用いたイムノアッセイ方法及びイムノア
ッセイ用キットを得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】第1の本発明
は、抗体,抗原及び/又はこれらのフラグメントの活性
部位にあるアルギニン,ヒスチジン,リジン,スレオニ
ン,チロシンから選択される少なくとも1つのアミノ酸
を、抗体,抗原及び/又はこれらのフラグメントが妨害
抗体をほぼ認識できないように、化学処理により変性さ
せることを特徴とする抗体、抗原、抗体又は抗原のフラ
グメントの全て又はいずれかの化学的変性方法である。
【0007】第2の本発明は、抗体,抗原及び/又はこ
れらのフラグメントが活性部位にアルギニン,ヒスチジ
ン,リジン,スレオニン,チロシンから選択される少な
くとも1つのアミノ酸を有し、アミノ酸は、抗体,抗原
及び/又はこれらのフラグメントが妨害抗体をほぼ認識
できないように、化学処理により変性されていることを
を特徴とする抗体、抗原、抗体又は抗原のフラグメント
の全て又はいずれかを用いる生物学的試料のイムノアッ
セイ方法である。
【0008】第3の本発明は、変性された抗体、抗原、
抗体又は抗原のフラグメントの全て又はいずれかを生物
学的試料のイムノアッセイ方法に用いる用途において、
抗体,抗原及び/又はこれらのフラグメントが活性部位
にアルギニン,ヒスチジン,リジン,スレオニン,チロ
シンから選択される少なくとも1つのアミノ酸を有し、
アミノ酸は、抗体,抗原及び/又はこれらのフラグメン
トが妨害抗体をほぼ認識できないように、化学処理によ
り変性されていることを特徴とする用途である。
【0009】第4の本発明は、抗体,抗原及び/又はこ
れらのフラグメントが活性部位にアルギニン,ヒスチジ
ン,リジン,スレオニン,チロシンから選択される少な
くとも1つのアミノ酸を有し、アミノ酸は、抗体,抗原
及び/又はこれらのフラグメントが妨害抗体をほぼ認識
できないように、化学処理により変性されていることを
を特徴とする抗体、抗原、抗体又は抗原のフラグメント
の全て又はいずれかを含むイムノアッセイ用キットであ
る。
【0010】抗原の場合、イムノグロブリン又は抗原の
特定のアミノ酸残基を化学的に変性すると、上記の相互
反応や他の望ましくない相互反応を阻止したり減じたり
できる。好ましくは、抗体,抗原及び/又はフラグメン
ト(以下、反応物という)を化学的に処理して、1以上
の関連アミノ酸、即ちアルギニン,ヒスチジン,リジ
ン,スレオニン,チロシン、の荷電及び/又は構造特性
を変性し、もはや反応物が妨害抗体を認識できないよう
にする。好ましくは、アミノ酸変性のターゲットとなる
反応物の活性部位は、妨害アミノ酸がかなりの程度で結
合できる場所である。反応物の好ましいターゲット領域
には、抗体の不変領域であるCH1,CH2とCH3領
域及びCH2とCH3領域の間がある。好ましくは、変
性過程の間、反応物の活性部位以外にあるアルギニン,
ヒスチジン,リジン,スレオニン,チロシン基を保護
し、それらが変性するのを防ぐ。反応物のアミノ酸基を
化学的に適当に変性させるならどのような変性でも、本
発明の変性方法に使用できる。いかなる場合でも、好ま
しい変性技術は変性すべきアミノ酸によって決まる。
【0011】反応物を変性するのに使用できる化学物質
の例を以下に示す。 (1)以下の構造を有する化合物; R−O−CO−X (式中、Rはアルキル基、アリール基、又はピリジル基
を含む多くの基、Xは構造式 −O−CO−OR を有
するピロカルボン酸誘導体、特に塩素又は臭素のハロゲ
ン基、又は構造式 −O−CO−R´ (R´は幅広く
選択できる)を有する無水混酸等の脱離基である。この
無水混酸はヒスチジン又はリジンの変性に特に有用であ
る。) (2)アルキルハライド;及び (3)以下の構造を有する化合物; Y−CR−CO−R、 R−CO−Y、及び R−NCO−Z (式中、Rは前述の通り多くの基、Yは好ましくは酸
基、活性エステル基、又は特に塩素又は臭素のハロゲン
基、Zはハロゲン基である。)
【0012】変性方法に使用する化学物質は変性作用の
ある化合物の前駆体、即ち適当なラジカル源、でもよ
い。このような前駆体の例としてジアゾメタンがある。
使用できる化合物には、N−ベンジルオキシカルボニル
オキシ スクシンイミド、N−(2−ブロモベンジルオ
キシカルボニルオキシ)スクシンイミド、塩化ジフェニ
ルカルバミル及びフルオロ蟻酸アダマンチルがある。多
くの例において、本発明の変性方法に特に適した化合物
は、以下の構造を有するピロカルボン酸誘導体である。 R−O−CO−O−CO−O−R (式中、Rはアルキル基、アリール基、又はピリジル基
を含む多くの基でよい。) 特に好ましいピロカルボン酸誘導体には、ピロカルボン
酸ジメチル、ピロカルボン酸ジエチル及びピロカルボン
酸ジプロピルがある。
【0013】本発明の変性方法の条件は、反応物、使用
する化学変性剤、変性するアミノ酸基及びそれの反応物
における位置、即ちターゲット領域、によって、決ま
る。好ましいpHは、ターゲット位置と変性に用いる化
学試薬を考慮して選択される。温度は変性の特異性に影
響するので、好ましい特異性が得られるように適当に制
御する。温度が低いほど特異性が高まる。
【0014】本発明は一般に、 TSH(甲状腺刺激ホルモ
ン)アッセイ、トキソ(Toxo)IgG、トキソ(Toxo)
IgM、風疹、遊離ホルモンアッセイ等のイムノアッセ
イに適用できる。特に好ましくは、変性抗体及び/又は
抗原は、セイヨウワサビ・ペルオキシダーゼ(horse ra
dish peroxidase )(HRP )等の酵素マーカーと結合し
て供給される。
【0015】
【実施例】本発明を図面を参照して以下の実施例により
説明する。 実施例1.セイヨウワサビ・ペルオキシダーゼが結合し
た抗 TSH抗体(抗 TSH−HRP )を、pH6.0で0.1
モルのリン酸緩衝液中34ミリモルのピロカルボン酸ジ
エチルにより、30分間室温で前処理した。前処理して
得られた変性抗 TSH−HRPを稀釈して、1%w/vのウシ血
清アルブミンを含むリン酸緩衝液中0.42ug/mlとし
た。その後、妨害種を含むとして知られている甲状腺機
能正常血清とともに、第二の抗 TSH抗体でコートしたイ
ムノアッセイ受け口でインキュベートした。この実施例
では、非変性抗 TSH−HRP を対照としてインキュベート
した。インキュベーションは、マンデビル・ハウス、62
ザ・ブロードウェイ、アマシャム、ブキングハムシィ
ア、HP7 0HJ 、イギリス(Mandeville House, 62 The B
roadway, Amersham, Buckinghamshire, HP7 0HJ, UK )
にあるコダック臨床診断会社(Kodak Clinical Diagnos
tics Limted )(KCDL)から販売されている「アマライ
ト」(Amerlite)(商標)振とうインキュベータで、3
7℃で30分間、行った。その後、受け口を洗い、同じ
くKCDLから販売されている「アマライト」シグナル発生
試薬を添加した。各試料のシグナルの程度とデータ集積
を、同じくKCDLから販売されている「アマライト」分析
機により測定した。この実施例は、大概、KCDLから販売
されている抗 TSH抗体用標準テストの印刷物に記載され
ている方法で、実施した。
【0016】結果を以下に示す。 非変性抗体を用いて測定した TSH 9.37mIU/ml =
甲状腺機能低下 変性抗体を用いて測定した TSH 0.23mIU/ml =
甲状腺機能正常
【0017】実施例2.この実施例は、以下に述べる変
更以外は、実施例1と同じ条件で行った。全て甲状腺機
能正常の29のリウマチ陽性試料を10倍稀釈し、変性
又は非変性抗 TSH−HRP 抗体を用いてアッセイした。結
果を図1に示す。図1は、変性又は非変性試料につい
て、光シグナルの強度を光単位で比較した棒グラフ図で
ある。図1は、非変性試料における妨害シグナルの強度
が、変性試料の強度よりかなり大きいことを示してい
る。
【0018】実施例3.変性抗 TSH−HRP 抗体の抗原結
合力の保存を、抗 TSH抗体でコートされた受け口で、変
性又は非変性抗 TSH−HRP 抗体の存在下で、一定範囲の
濃度の TSHをインキュベートすることにより調べた。各
システムで測定した TSHの量は、「アマライト」シグナ
ル発生試薬を添加し発生したシグナル出力により決定し
た。図2は、 TSH濃度(mIU/ml)に対するシグナル強度
のグラフ図であり、変性又は非変性受け口の抗原結合力
を比較している。図2から明らかなように、変性又は非
変性抗体の抗原結合力に大した違いはない。
【0019】実施例4.ピロカルボン酸ジエチルを用い
て以下の方法で抗原を変性した。「アマライト」 HIV1
と2アッセイ受け口を、pH7.4のリン酸緩衝食塩水
中0.45ミリモルのピロカルボン酸ジエチルにより、
15分間前処理した。受け口をトリス/スクロース/食
塩/ウシ血清アルブミン溶液で洗浄し、使用前に乾燥し
た。妨害種を含むとして知られている HIV陰性試料を選
択し、「アマライト」 HIV1と2アッセイの変性又は非
変性受け口を用いてアッセイした。変性又は非変性受け
口の反応試料の数は以下の通りであった。 非変性受け口 11/11 変性受け口 2/11
【0020】本発明の好ましい実施態様は以下の通りで
ある。 (1)抗体を変性させ、前記活性部位がCH1,CH2
又はCH3領域に又はCH2とCH3領域の間にあるこ
とを特徴とする請求項1記載の化学的変性方法。 (2)以下の構造式 R−O−CO−O−OC−O−R (式中、Rはアルキル基、アリ−ル基、又はピリジル
基)を有するピロカルボン酸誘導体により変性させるこ
とを特徴とする請求項1又は上記実施態様(1)記載の
化学的変性方法。 (3)前記ピロカルボン酸誘導体がピロカルボン酸ジエ
チルであることを特徴とする上記実施態様(2)記載の
化学的変性方法。 (4)変性させる間、前記抗体,抗原及び/又はこれら
のフラグメントの前記活性部位にないアミノ酸を反応か
ら保護することを特徴とする請求項1及び上記実施態様
(1)ないし(3)のいずれかの化学的変性方法。
【0021】
【発明の効果】以上のように、本発明によればイムノア
ッセイの操作において試料妨害を減ずる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例2の結果を示す棒グラフ図である。
【図2】 実施例3の結果を示すグラフ図である。
フロントページの続き (72)発明者 ジョン・アーサー・ダイメント イギリス国、エイチピー7 0ビーエヌ、 バックス、アマーシャム、ハイオーバー・ パーク 4 (72)発明者 グラハム・ディリスル・イヤーウッド イギリス国、エヌ11、ロンドン、バウン ズ・グリーン、ウォーウィック・ロード、 チュークスベリ・コート 9

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抗体,抗原及び/又はこれらのフラグメ
    ントの活性部位にあるアルギニン,ヒスチジン,リジ
    ン,スレオニン,チロシンから選択される少なくとも1
    つのアミノ酸を、前記抗体,抗原及び/又はこれらのフ
    ラグメントが妨害抗体をほぼ認識できないように、化学
    処理により変性させることを特徴とする抗体、抗原、抗
    体又は抗原のフラグメントの全て又はいずれかの化学的
    変性方法。
  2. 【請求項2】 抗体,抗原及び/又はこれらのフラグメ
    ントが活性部位にアルギニン,ヒスチジン,リジン,ス
    レオニン,チロシンから選択される少なくとも1つのア
    ミノ酸を有し、前記アミノ酸は、前記抗体,抗原及び/
    又はこれらのフラグメントが妨害抗体をほぼ認識できな
    いように、化学処理により変性されていることをを特徴
    とする抗体、抗原、抗体又は抗原のフラグメントの全て
    又はいずれかを用いる生物学的試料のイムノアッセイ方
    法。
  3. 【請求項3】 変性された抗体、抗原、抗体又は抗原の
    フラグメントの全て又はいずれかを生物学的試料のイム
    ノアッセイ方法に用いる用途において、前記抗体,抗原
    及び/又はこれらのフラグメントが活性部位にアルギニ
    ン,ヒスチジン,リジン,スレオニン,チロシンから選
    択される少なくとも1つのアミノ酸を有し、前記アミノ
    酸は、前記抗体,抗原及び/又はこれらのフラグメント
    が妨害抗体をほぼ認識できないように、化学処理により
    変性されていることを特徴とする用途。
  4. 【請求項4】 抗体,抗原及び/又はこれらのフラグメ
    ントが活性部位にアルギニン,ヒスチジン,リジン,ス
    レオニン,チロシンから選択される少なくとも1つのア
    ミノ酸を有し、前記アミノ酸は、前記抗体,抗原及び/
    又はこれらのフラグメントが妨害抗体をほぼ認識できな
    いように、化学処理により変性されていることをを特徴
    とする抗体、抗原、抗体又は抗原のフラグメントの全て
    又はいずれかを含むイムノアッセイ用キット。
JP7052022A 1994-02-19 1995-02-17 抗体、抗原等の化学的変性方法、イムノアッセイ方法、変性された抗体、抗原等の用途及びイムノアッセイ用キット Pending JPH0850132A (ja)

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GB9403215A GB9403215D0 (en) 1994-02-19 1994-02-19 Chemical modification of antibodies and antigens
GB9403215.8 1994-02-19

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JPH0850132A true JPH0850132A (ja) 1996-02-20

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ID=10750624

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JP7052022A Pending JPH0850132A (ja) 1994-02-19 1995-02-17 抗体、抗原等の化学的変性方法、イムノアッセイ方法、変性された抗体、抗原等の用途及びイムノアッセイ用キット

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JP (1) JPH0850132A (ja)
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DE (1) DE69533904T2 (ja)
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