JPH08501242A - 針系統のための固定機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 液体を収容する系としてのカートリッジアンプル（４）と針ホルダー（３）を有する針系統のための固定機構。針ホルダー（３）はスナップロック（１、２）を介してカートリッジアンプル（４）又はカートリッジアンプル（４）を含むカートリッジアンプル・ホルダーに係着される。本発明に基づく固定機構のお蔭で注射による薬物の衛生上完全な適用が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】 針系統のための固定機構 本発明は請求の範囲第１項の上位概念に基づく針系統のための固定機構に関す る。 注射器（以下でしばしば器具と略称する）の針系統のための固定機構は公知で ある。この公知の注射器はピストンを装備するアンプル又はカートリッジアンプ ルから夫々選択可能な液量を注射するために使用される。 ゴムの穿刺膜を有するカートリッジアンプルにおいては、針は従来技術により ねじ込んで挿着される。針をカートリッジアンプルにねじ込むことによって針の 後端が膜を刺し通し、それによってストッパの前進運動の時に薬物が針を通って 押し出されることが可能になる。 その場合回転運動により針をねじ込むことによってゴムの摩滅が生じることが 欠点である。これらの摩滅したゴム粒子はしばしば薬物のなかにあり、注射によ って人体へ送られることがある。 本発明はこの点で対策を講じようとする。本発明の根底にあるのは、簡単で衛 生上清潔な解決策を提供する注射器の針系統のための固定機構を示す課題である 。 本発明は、針を回転運動なしで簡単にカートリッジアンプル又は注射器と結合 する、請求の範囲第１項の特徴を有するスナップロックにより上記の課題を解決 する。 本発明により得られる利点はおおむね次の点に見られる。即ち本発明に基づく 固定機構のお蔭で、注射による薬物の衛生上完全な適用が可能である。 スナップロックを有する固定機構は、針ホルダーの上のつめ又は止め具と、カ ートリッジアンプル又はカートリッジアンプルを含むカートリッジアンプル・ホ ルダーの上の上記と逆に形成された対応する対向部材とを有する固定構造からな る。 本発明のその他の有利な構成が従属請求の範囲で特徴づけられている。 本発明の実施例を図に示す。 図１は従来技術による針ホルダー、 図２は本発明に基づく針ホルダー、 図３はカートリッジアンプルを示す。 従来技術によれば、針ホルダーは雌ねじ１０又は図示しない雄ねじを具備する スリーブ６と針７を保持した針受座１１からなる。この２つの部分は合わせて一 体に作られている。雌ねじかカートリッジアンプルの相手ねじの上にねじこまれ 、それによって針がゴム膜に刺し通され、針を通って薬物を押し出すことができ る。同時にこの針固定法は、摩滅したゴム粒子がしばしば薬物中にあるという欠 点を伴う。 図２に示す針ホルダー３はこの問題を回避する。針ホルダー３は針受座８を有 するスリーブ６からなる。スリーブは少なくとも２個のつめホルダー２及びこれ に形成されたつめ１を具備する。針ホルダー３がカートリッジアンプル４の上に 差し込まれ、つめ１がカートリッジアンプル４のねじ山に弾性的に係合すること により、本発明に基づく針ホルダー３はカートリッジアンプル４の雄ねじと共に スナップロックを形成する。 カートリッジアンプル４又はカートリッジアンプル４を含むカートリッジアン プル・ホルダーを回転することにより、針ホルダー３をねじ戻し又は力で引き抜 くことができる。つめ１はねじ山の勾配にほぼ対応するように配設されている。 不良な位置決めの場合即ちつめ（１）がねじ山の尖端にくる場合に、つめホルダ ー２が針ホルダー３の外縁からはみ出さないように、つめホルダー２は陥没して 配設されている。 針ホルダー３の周囲に少なくとも２個又は３個以上のつめホルダー２か相互に 均等な角間隔で配設されている。

【手続補正書】特許法第１８４条の７第１項 【提出日】１９９４年１２月１４日 【補正内容】 請求の範囲 １．液体を収容する系統としてのカ一トリッジアンプル（４）と針ホルダー（ ３）を有する針系統のための固定機構において、 Ａ）針ホルダー（３）がスナップロック（１、２）を介してカートリッジアン プル（４）又はカートリッジアンプル（４）を含むカートリッジアンプル・ホル ダーに係着可能であり、 Ｂ）針ホルダー（３）を回転することによってこれをねじ戻すことができるこ とを特徴とする固定機構。 ２．スナップロック（１，２）が針ホルダー（３）の上のつめ又は止め具及び カートリッジアンプル（４）又はカートリッジアンプル（４）を含むカートリッ ジアンプル・ホルダーの上の上記と逆に凹設された対応する対向部材からなるこ とを特徴とする請求の範囲第１項に記載の固定機構。 ３．スナップロック（１、２）が針ホルダー（３）にあるつめホルダー（２） 及びつめ（１）と、カートリッジアンプル（４）又はカートリッジアンプル（４ ）を含むカートリッジアンプル・ホルダーのねじ山（５）又はアンダカットから なることを特徴とする請求の範囲第１項又は第２項に記載の固定機構。 ４．つめ（１）がねじ山（５）の勾配にほぼ対応するように配設されているこ とを特徴とする請求の範囲第１項ないし第４項に記載の固定機構。 ５．つめ（１）かねじ山の尖端に位置決めされたときに、つめホルダー（２） が針ホルダー（３）の外縁からはみ出さないように、つめホルダー（２）が陥没 して配設されていることを特徴とする請求の範囲第１項ないし第５項に記載の固 定機構。 ６．つめ（１）を有する少なくとも２個のつめホルダーが設けられていること を特徴とする請求の範囲第１項ないし第６項に記載の固定機構。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．液体を収容する系統としてのカートリッジアンプル（４）と針ホルダー（ ３）とを有する針系統のための固定機構において、針ホルダー（３）がスナップ ロック（１、２）を介してカートリッジアンプル（４）に又はカートリッジアン プル（４）を含むカートリッジアンプル・ホルダーに係着されることを特徴とす る固定機構。 ２．スナップロック（１，２）が針ホルダー（３）の上のつめ又は止め具及び カートリッジアンプル（４）又はカートリッジアンプル（４）を含むカートリッ ジアンプル・ホルダーの上の上記と逆に凹設された対応する対向部材からなるこ とを特徴とする請求の範囲第１項に記載の固定機構。 ３．スナップロック（１、２）が針ホルダー（３）にあるつめホルダー（２） 及びつめ（１）と、カートリッジアンプル（４）又はカートリッジアンプル（４ ）を含むカートリッジアンプル・ホルダーのねじ山（５）又はアンダカットから なることを特徴とする請求の範囲第１項又は第２項に記載の固定機構。 ４．カートリッジアンプル（４）の回転によって針ホルダー（３）を螺着する ことができることを特徴とする請求の範囲第１項ないし第３項のいすれか１つに 記載の固定機構。 ５．つめ（１）がねじ山（５）の勾配にほぼ対応するように配設されているこ とを特徴とする請求の範囲第１項ないし第４項に記載の固定機構。 ６．つめ（１）がねじ山の尖端に位置決めされたときに、つめホルダー（２） が針ホルダー（３）の外縁からはみ出さないように、つめホルダー（２）が陥没 して配設されていることを特徴とする請求の範囲第１項ないし第５項に記載の固 定機構。 ７．つめ（１）を有する少なくとも２個のつめホルダーが設けられていること を特徴とする請求の範囲第１項ないし第６項に記載の固定機構。