JPH08501113A - 中間留分の水素化分解製法 - Google Patents

中間留分の水素化分解製法

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JPH08501113A JP6500525A JP50052593A JPH08501113A JP H08501113 A JPH08501113 A JP H08501113A JP 6500525 A JP6500525 A JP 6500525A JP 50052593 A JP50052593 A JP 50052593A JP H08501113 A JPH08501113 A JP H08501113A
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ダブリュ. ウォード,ジョン
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ユニオン、オイル、カンパニー、オブ、カリフォルニア
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Abstract

(57)【要約】 中間留分のためのミッドバレル水素化分解方法の選択性が、希土類金属陽イオンで交換したYゼオライトを含む触媒を使用することにより著しく増加する。該希土類金属交換したYゼオライトは、単位格子サイズが24.45オングストローム未満である、および/または水蒸気収着能が25℃、p/p0値0.1で10重量%未満である。

Description

【発明の詳細な説明】 中間留分の水素化分解製法発明の背景 本発明は、接触水素化分解方法およびそこで使用する触媒に関する。本発明は 特に中間留分に対する選択性が高い触媒を使用する、中間留分製品の改良された 製造方法に関する。 石油精製業者は、原油から得られる炭化水素原料を水素化分解することにより 、中間留分と呼ばれるタービン燃料、ディーゼル燃料、その他の炭化水素液体、 ならびにナフサやガソリン、等の低沸点液体の様な所望の製品を製造することが 多い。水素化分解に最も多くかけられる原料は、原油から蒸留により回収される 軽油および重質軽油である。代表的な軽油は、その大部分が約700°F以上で 沸騰する炭化水素成分であり、通常は少なくとも約80重量%が700°Fを超 える温度で沸騰する。代表的な重質軽油は沸点範囲が約600°F〜1050° Fである。 水素化分解は一般的に、好適な反応容器中で、高温および高圧の条件下で、水 素の存在下で、処理すべき軽油または他の原料を好適な水素化分解触媒と接触さ せることにより達成され、製油業者が必要とする炭化水素製品 の分布を有する、全体として低下した平均沸点を有する製品を製造する。水素化 分解反応器内の運転条件は、製品の収率にある程度の影響を及ぼすが、水素化分 解触媒がその様な収率を決定する第一のファクターである。現在、米国では、中 間留分はガソリンと比較して需要が高くないが、市場調査により、2000年が 近付くにつれて中間留分の需要が増加することが示されている。この理由から、 製油業者は最近、300°F〜700°Fの範囲で沸騰する、タービン燃料やデ ィーゼル燃料の様な中間留分を選択的に製造するミッドバレル(midbarrel)水 素化分解触媒に焦点を当てている。 ミッドバレル水素化分解触媒の性能を評価する3つの主な触媒特性は、活性、 選択性および安定性である。 活性は、同じ原料を使用し、一定の水素化分解条件下で、700°F未満で沸 騰する製品をある一定の百分率、通常は約60%で製造するために、それぞれの 触媒を使用しなければならない温度を比較することにより、測定することができ る。与えられた触媒に関して活性温度が低い程、その様な触媒は、活性温度がよ り高い触媒よりも活性が高いことになる。ミッドバレルつまり中間留分水素化分 解触媒の選択性は、上記の活性試験の際に測定することができ、所望のミッドバ レル製品範囲、例えばディーゼル燃料用の300°F〜700°Fおよびタービ ン燃料用の300°F〜550°Fで沸騰する700°F−製品 の画分の百分率として測定される。安定性は、活性試験の条件下で一定の炭化水 素原料を処理する場合に、ある触媒がその活性を長期間にわたってどの程度維持 できるかの尺度である。安定性は一般的に60%または他の一定の転化率を維持 するのに、一日に必要な温度変化により測定される。 ここにその全文を参考として含める米国特許第4,062,809号および第 4,419,271号は、異なった2種類の、非常に効果的な中間留分水素化分 解触媒を開示している。米国特許第4,062,809号の触媒は、ガンマアル ミナ中にシリカ−アルミナを分散させた支持体上に、モリブデンおよび/または タングステンに加えてニッケルおよび/またはコバルトを含む。米国特許第4, 419,271号は、米国特許第4,062,809号の触媒を、支持体にアル ミノケイ酸塩ゼオライトを加えることにより改良し、それによってアルミノケイ 酸塩ゼオライト、好ましくはLZ−10と呼ばれる超疎水性ゼオライト、および ガンマアルミナマトリックス中に分散させたシリカ−アルミナの混合物上に担持 されたモリブデンおよび/またはタングステンおよびニッケルおよび/またはコ バルトを含む触媒を製造できることを開示している。この触媒中にゼオライトが 存在することにより、選択性に著しい影響を及ぼさずに触媒の活性が増加する。 上記特許の触媒は、効率の高い中間留分水素化分解触媒であり、商業的にも実 証されているが、中間留分水素化分解用の、活性、選択性および安定性が全体的 により優れた新しい水素化分解触媒が常に必要とされている。発明の概要 本発明は、その一態様において、水素の存在下、高温高圧の条件下で炭化水素 原料を水素化分解触媒に接触させて平均沸点が低下した製品を製造する、中間留 分製品を選択的に製造する水素化分解方法であって、該触媒が、(a)1種以上 の水素化成分、および(b)単位格子サイズが約24.45オングストローム未 満であるYゼオライト、および水蒸気収着能が25℃、p/po値0.10で約 10重量%未満であるYゼオライトからなる群から選択された、希土類元素含有 陽イオンで交換されているYゼオライトを含んで成ることを特徴とする方法を提 供する。 本発明は、別の態様において、水素の存在下、水素化分解条件下で炭化水素原 料を、1種以上の水素化成分および(a)ナトリウムYゼオライトを部分的にア ンモニウム交換する工程、(b)得られたゼオライトを水蒸気の存在下でか焼す る工程、(c)2回目のアンモニウム交換を行なう工程、(d)工程(c)で得 られたゼオライトを水蒸気の存在下でか焼する工程、および(e)工程(d)で 得られたゼオライトを希土類元素を含む陽イ オンで陽イオン交換する工程を含む製法により製造されたYゼオライトを含んで 成る水素化分解触媒と接触させる、中間留分製品を選択的に製造する水素化分解 方法を提供する。 本発明はさらに別の態様において、上記の水素化分解触媒を提供する。 本発明により、驚くべきことに、1種以上の水素化成分、および単位格子サイ ズが約24.45オングストローム未満であるか、または水蒸気収着能が25℃ 、p/po値0.10で約10重量%未満であるYゼオライトを含んで成る中間 留分触媒の活性および選択性は、Yゼオライトを希土類元素含有陽イオンで交換 することにより、著しく改良されることが分かった。高温高圧で、水素が存在す る代表的な水素化分解条件の下で、その様な触媒は、軽油、その他の炭化水素原 料を、平均沸点および平均分子量が低下した、300°F〜700°Fのミッド バレル範囲で沸騰する成分の含有量が比較的高い製品に転化する効率が高い。 該水素化分解触媒は一般的に、1種以上のVIB族またはVIII属の金属成分の様 な1種以上の水素化成分を、希土類元素で交換されたYゼオライトと組み合わせ て含み、通常、アルミナマトリックス中に分散させたシリカ−アルミナ粒子の様 な無定形で無機の耐火性酸化物およびアルミナの様な多孔質で無機の耐火性酸化 物結合剤も含む。 ここで使用する“p/po”は、Yゼオライトが露出される水蒸気の分圧を25 ℃における水蒸気の分圧で割ったものである。 予備試験により、本発明の触媒は、ディーゼル燃料やタービン燃料の様な中間 留分製品を製造するための水素化分解に使用した場合、ミッドバレル水素化分解 工程用に現在市販されている他の中間留分触媒よりも、活性が幾分高く、選択性 が驚くほど高いことが分かる。これらの試験は驚くべきことに、60%転化で、 700°F製品の約86体積%以上、特に約88体積%以上が300°F〜70 0°Fの範囲内で沸騰し、約80体積%以上、しばしば約83体積%以上が30 0°F〜550°Fの範囲内で沸騰することを示している。発明の具体的な説明 本発明の水素化分解方法は、ここで定義する様に、300°F〜700°Fで 沸騰するディーゼル燃料、およびここで定義する様に、300°F〜550°F で沸騰するタービン燃料の様な中間留分の高収率製造を目的としている。この高 収率は、1種以上の水素化成分を、単位格子サイズが約24.45オングストロ ーム未満である、および/または水蒸気収着能が25℃、p/po値0.10で 約10重量%未満であり、希土類元素含有陽イオンで交換されているYゼオライ トとの組合せで含む触媒を使用することにより得られる。Yゼオライトは、 好ましくは全体的なシリカ−対−アルミナモル比が6.0未満、通常は約4.5 〜5.6である。好ましくは、触媒は、触媒活性が有っても無くてもよい多孔質 で無機の耐火性酸化物結合剤および無定形で無機の耐火性酸化物希釈剤をも含む 。 本発明のミッドバレル水素化分解触媒を含むYゼオライトは、(1)単位格子 サイズが約24.45オングストローム未満であるか、または水蒸気に対する収 着能が、25℃、p/po値0.10で、10重量%未満、好ましくは5重量% 未満である。好ましいYゼオライトは上記の2つの必要条件を満たしている。こ こで使用する用語「Yゼオライト」は、米国特許第3,130,007号に記載 されている必須X線粉末回折パターンを有するすべての結晶性ゼオライト、また は米国特許第3,130,007号のそれと類似したX線粉末回折パターンを有 するが、当業者なら理解できる様に、ゼオライトを触媒的に活性で安定した形態 に転化するために一般的に必要な陽イオン交換、か焼、等のために、d面間隔が 幾分移動している変性Yゼオライトを含むものとする。本発明は、上記の2つの 特性のどちらか、または両方を有するYゼオライトを必要とし、その様なYゼオ ライトは米国特許第3,130,007号で開示されているYゼオライトと比較 して変性されている。 本発明の触媒に使用するYゼオライトは、有効細孔径 が7.0オングストロームを超える大孔径ゼオライトである。Yゼオライトの細 孔の幾つかは比較的大きいので、ゼオライトの内部構造に分子が容易に入り込む ことができる。したがって、本発明の組成物に有用なYゼオライトは、一般的に 1.0未満、好ましくは0.75未満、通常は約0.5未満の低いコンストレイ ントインデックス(Constraint Index)を有する。 本発明の水素化分解触媒に使用するのに好適なYゼオライトはUHP−Yゼオ ライト、すなわち希土類元素含有陽イオンで交換してある超疎水性Yゼオライト である。UHP−Yゼオライトの組成および特性は、ここにその全文を参考とし て含める米国特許第4,401,556号に記載されている。また、やはりここ にその全文を参考として含める英国特許第2014970B号も参照するとよい 。UHP−Yゼオライトおよび類似のゼオライトは、本質的に、4段階製法によ り製造され、アルカリ金属形態(通常ナトリウム)で、一般的に単位格子サイズ が約24.65オングストロームのYゼオライトをアンモニウムイオンで陽イオ ン交換し、水蒸気の存在下(好ましくは少なくとも0.2psia水蒸気、より好ま しくは少なくとも1.0psia水蒸気、さらに好ましくは少なくとも1.0psia水 蒸気の存在下、最も好ましくは蒸気からなる、または実質的に蒸気からなる雰囲 気中)でか焼して24.40〜24.64オングストローム、好 ましくは24.42〜24.62オングストロームの単位格子サイズを形成し、 次いで再度アンモニウム交換し、次いで十分な水蒸気の存在下(好ましくは実質 的に蒸気からなる、最も好ましくは蒸気からなる雰囲気中)で再度か焼し、単位 格子サイズを24.40未満、最も好ましくは24.35オングストローム以下 にする。最初のアンモニウム交換工程は一般的に、出発ナトリウムYゼオライト のナトリウム含有量を、Na2Oとして計算して、通常約8.0重量%を超える 、一般的に10〜13重量%の値から、約0.6〜5重量%の値に下げ、第二の アンモニウム交換でナトリウム含有量をさらに約0.5重量%未満、通常は0. 3重量%未満に下げる。上記の製造手順から、UHP−Yゼオライトは、最終的 な蒸気か焼工程の追加により、米国特許第3,929,672号に開示されてい るYゼオライトとは異なっており、該特許のゼオライトの幾つかはY−82また はLZY−82およびY−84またはLZY−84の名称で知られている。 “UHP−Y”ゼオライトはここでは、全体的なシリカ−対−アルミナのモル 比が4.5より大きく、ゼオライトYの必須X線粉末回折パターンを有し、単位 格子サイズまたは寸法aoが24.45オングストローム未満であり、表面積が 少なくとも300m2/g(BET)であり、25℃およびp/po値0.10にお ける水蒸気 に対する収着能が10重量%未満であり、残留ブタノール試験の値が0.40重 量%以下であるゼオライトアルミノシリケートとして定義する。好ましいUHP −Yゼオライトは下記の特性の一つ以上を有する、すなわち全体的なシリカ−対 −アルミナのモル比が4.5〜35であり、表面積が少なくとも350m2/gであ り、25℃およびp/po値0.10における水蒸気に対する収着能が5重量% 未満である。全体的なシリカ−対−アルミナのモル比4.5〜9である、および /または25℃およびp/po値0.10における水蒸気に対する収着能4重量 %未満であるUHP−Yゼオライトが特に好ましい。シリカ−対−アルミナのモ ル比が6.0未満であるUHP−Yゼオライトが最も好ましいが、鉱酸で処理し てアルミニウムを除去し、それによって全体的なシリカ−対−アルミナのモル比 を増加させたUHP−Yゼオライトも使用できる。その様な酸処理したUHP− Yゼオライトは、ここにその全文を参考として含める米国特許第5,047,1 39号に詳細に説明されている。 本発明で使用するための、より好ましいUHP−Yゼオライトは、単位格子サ イズまたは寸法が約24.40オングストローム未満であり、さらに好ましくは 24.35オングストローム以下である。UOPから市販されているLZ−10 が最も好ましいUHP−Yゼオライ卜である。LZ−10ゼオライトは通常、単 位格子サイズ または寸法が約24.20オングストローム以上であり、好ましくは24.20 〜24.40、最も好ましくは約24.25〜24.35オングストロームであ り、4.6mm水蒸気分圧および25℃における水蒸気収着能がゼオライトの8. 0重量%未満である。先にその全文を参考として含めた米国特許第4,419, 271号を参照するとよい。 上記の様に、本発明の触媒に使用するYゼオライトは一般的に、出発Yゼオラ イトのナトリウムまたは他のアルカリ金属含有量を、Na2Oとして計算して0 .5重量%ナトリウム未満、通常は約0.3重量%未満の値に下げるために、2 つのアンモニウム交換工程を含む製法により製造される。ナトリウム含有量を下 げたこれらのゼオライトは、接触分解活性を有し、水素化分解触媒の成分として 使用することができる。本発明により、これらのYゼオライトの中間留分製品の 選択性は、ナトリウム含有量を下げたYゼオライトを希土類元素含有陽イオンで イオン交換することにより著しく増加できることが分かった。 ゼオライト中への交換に選択される希土類金属は、元素の周期律表による原子 番号が57〜71であるランタニド元素のいずれかまたは組合せでよい。したが って、ここでイオン交換に好適な金属には、ランタン、セリウム、プラセオジム 、ネオジム、サマリウム、ユウロピウ ム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツ リウム、イッテルビウム、およびルテニウムが含まれる。本発明の最も好ましい 実施態様では、希土類金属陽イオンの混合物をゼオライト中に導入するが、この 混合物は、これらの金属が由来する希土類金属の鉱石(例えばバストネス石、モ ナズ石、ゼノタイム、等)の分布と類似した分布で希土類金属を含むことが多い 。 ゼオライト中のナトリウムおよび他の陽イオン、特に水素イオンを希土類金属 陽イオンで交換できる多くの方法が知られている。最も一般的な方法は、ゼオラ イトを、ゼオライト中に交換すべき希土類元素の多価陽イオンを含む水溶液と接 触させることである。この溶液は1リットルあたり約20グラムの希土類金属陽 イオンを含み(RE23として計算するが、ここでREは、その様な金属の1種 以上が対応する式の三酸化物を実際に形成するか、否かに関係なく、問題とする すべての希土類金属の合計である)、接触は、ゼオライトをイオン交換溶液中に 浸漬し、常温以上で、ただし通常は約100℃以下で攪拌することにより達成さ れる。所望により、溶液はアンモニウムイオンを含むこともでき、溶液はさらに 、陽イオン交換を妨害しない多くの陰イオン、例えば塩化物、硝酸塩、硫酸塩、 等のいずれかを含むこともできる。 最良の結果を得るには、希土類元素交換されたゼオラ イトが、RE23として計算して、少なくとも約1重量%、好ましくは少なくと も2重量%、通常は約4〜6重量%の希土類金属を含む様にイオン交換を実行す る。ゼオライト中に交換された希土類金属の少量は、ゼオライト中の交換箇所で 残留ナトリウムイオンの幾らかを置き換えるが、大部分は、存在するナトリウム 陽イオンの濃度の、Na2Oとして計算して通常0.3重量%未満である低い濃 度に対して水素イオンおよび/またはアンモニウムイオンの濃度が高いために、 水素イオンおよび/またはアンモニウムイオンと交換する。必要な交換には、ゼ オライトをイオン交換溶液に1回浸漬するだけで十分な場合がある。しかし、希 土類金属陽イオンを含む溶液に数回浸漬することにより、あるいは希土類元素含 有量が異なった幾つかの溶液に順次浸漬することにより、またはゼオライト中に 希土類金属陽イオンを導入するための公知の他の方法により、イオン交換する必 要がある場合もある。 上記のイオン交換の後、希土類元素を含むYゼオライトを乾燥させ、1種以上 の水素化成分を担持する支持体粒子中に取り入れる。これは、好ましい方法では 、希土類元素交換したゼオライトを(1)か焼により多孔質の無機耐火性酸化物 結合剤を形成するアルミナヒドロゲルまたは解膠されたカタパルアルミナの様な 材料と、または(2)それ自体が多孔質の無機耐火性酸化物結合剤で ある材料、例えばアルミナ、シリカ−アルミナ、シリカマグネシア、カオリンの 様なクレー、ならびにその様な材料の組合せと混合することにより達成される。 通常、支持体が約1〜約50重量%、好ましくは約2〜30重量%、より好まし くは約5〜20重量%の希土類元素交換したYゼオライトを含む様に、十分な量 のYゼオライトを使用する。ゼオライトおよび結合剤を物理的に一体化するのに 恐らく最も都合の良い方法は、多孔質の無機耐火性酸化物結合剤または前駆物質 をゼオライトと共粉砕し、続いて共粉砕した材料を、所望の断面サイズおよび形 状、例えば円形、三つ葉のクローバー形、四つ葉のクローバー形、等の小さな開 口部を有するダイを通して押し出し、押し出された材料を適当な長さ、例えば1/ 16〜3/4インチに切断し、押出し物を乾燥させ、次いで800°F〜1200° Fの温度でか焼し、高温水素化分解反応に好適な材料を製造する方法である。現 在、支持体は円筒形に製造するのが好ましいが、上記の様に、幾つかに分かれた クローバーの葉の形状、例えばここにその全文を参考として含める米国特許第4 ,028,227号の図8および10にそれぞれ示す様な三つ葉または四つ葉形 状の様な他の断面形状も可能である。 無論、上記の説明中、多孔質の無機耐火性酸化物は、支持体中で希土類元素交 換したゼオライト粒子を一つに保持するための結合材料として使用されており、 したが って、所望により、ある種の触媒活性を有していても、いなくてもよいが、例え ば無定形の無機耐火性酸化物希釈剤を含む、他の材料を共粉砕した混合物中に配 合することもできる。好ましい希釈剤の例は、アルミナ、シリカ−アルミナ、お よび細かく分割したシリカ−アルミナ粒子をアルミナマトリックス中に不均質に 分散させた材料の様な分解活性を有する材料であり、この分散物は米国特許第4 ,062,809号および第4,419,271号に記載されている。さらに/ あるいは、以下により詳細に説明する様に、水素化成分前駆物質を混合物中に共 粉砕して配合することもできる。 上記の、細かく分割したシリカ−アルミナをアルミナマトリックス中に不均質 に分散させた材料は、触媒に使用する好ましい希釈剤であり、アルミナヒドロゲ ルをシリカ−アルミナのコゲル(cogel)と、含水または乾燥形態で共粉砕する ことにより製造することができる。あるいは、アルミナヒドロゲルを、例えばま ずシリカヒドロゲルにアルミニウム塩を含浸させ、次いで水酸化アンモニウムと 接触させてシリカヒドロゲルの細孔中にアルミナゲルを沈殿させることにより製 造されたシリカおよびアルミナの“グラフト共重合体”と共粉砕することができ る。通常の場合、このコゲルまたは共重合体をアルミナヒドロゲルと、コゲルま たは共重合体が混合物の約5〜75重量%、好ましくは20〜65重量%になる 様に 共粉砕する。得られる分散物の全体的なシリカ含有量は、乾燥状態で、一般的に 約5〜約75重量%、好ましくは約15〜約45重量%である。一般的に、シリ カ−アルミナはガンマアルミナマトリックス中に分散させる。 さらに、触媒支持体を押出し物の形態で製造することは、確かに最も好ましい 方法ではあるが、無論、当業者には唯一の方法という訳ではない。触媒支持体は 、ゼオライトを多孔質の無機耐火性酸化物成分と混合するための公知の方法によ り、所望により錠剤、顆粒、球、およびペレットの形態で製造することもできる 。支持体粒子がどの様にして製造されるかに関係なく、それらの粒子は一般的に 10〜40、好ましくは15〜30重量%の結合剤および25〜90、通常は4 0〜80重量%の無定形希釈剤を含む。 触媒支持体粒子を製造した後、これらの粒子を、粒子の含浸による様に、少な くとも1種の触媒活性水素化分解金属成分の1種以上の前駆物質と組み合わせる ことにより、触媒粒子に転化する。含浸は、水素化金属前駆物質を溶解した形態 で含む溶液を支持体粒子に吹き付けるスプレー含浸を始めとする、この分野で公 知の方法により達成できる。別の方法では、支持体粒子を大量の含浸溶液中に浸 漬する。さらに別の方法は、支持体粒子を、その支持体の細孔を充填するのにち ょうど十分な体積の含浸溶液中に導入する、細孔容積または細孔飽和技術で ある。場合により、細孔飽和技術を、細孔をちょうど充填する体積より10%少 ない〜10%多い体積を有する含浸溶液を使用する様に改良することができる。 活性金属前駆物質を含浸により取り入れる場合、その後に続く、つまり二回目の 、例えば700°F〜1200°Fの温度におけるか焼により、金属がそれぞれ の酸化物形態に転化される。個々の活性金属の各含浸に続いてか焼を行なう場合 もある。 触媒支持体中に活性金属成分を導入する別の方法には、(1)金属成分を含む 適当な固体または液体を、ダイを通して押し出すべき材料と混合する方法、およ び(2)押出しを行なう前に、押し出すべき材料を所望の金属成分で含浸する方 法がある。その様な方法は、上記の含浸方法より安価で、より便利であり、やは り活性水素化成分を支持体の成分と密に混合することができる。 押し出した触媒支持体粒子中に取り込むのに好適な水素化成分は、元素の周期 律表のVIII族および/またはVIB族から選択された金属を含む。ここで使用する 「元素の周期律表」とは、Chemical Rubber Company, Cleaveland, Ohioにより 1984年に出版されたHandbook of Chemical and Physics,65th Editionの前 表紙内側に記載されている表を指す。好ましい水素化成分は、白金、パラジウム 、コバルト、ニッケル、タングステン、クロム、およびモリブデンからなる群か ら選択 された金属を含む。好ましくは、触媒は少なくとも1種のVIII族金属成分および 少なくとも1種のVIB族金属成分を含み、コバルトまたはニッケルおよびモリブ デンまたはタングステンが活性成分の好ましい組合せであり、ニッケルおよびタ ングステンが最も好ましい。触媒は、一酸化物として計算して、一般的に約15 重量%までの、通常は約1〜10重量%の、好ましくは2〜8重量%の非貴金属 のVIII族金属、および三酸化物として計算して、30重量%までの、通常は約2 〜28重量%の、好ましくは約10〜25重量%のVIB族金属を含む。水素化成 分が白金やパラジウムの様な貴金属を含む場合、触媒は、金属として計算して、 約0.2〜約10重量%、好ましくは約0.30〜約2.0重量%含むのが望ま しい。 上記の手順または同等の手順により、水素化金属が酸化物の形態で存在する触 媒が粒子として製造される。完成した水素化分解触媒は、一般的にBET表面積 が約100〜300m2/gである。中間留分を選択的に製造するために使用する場 合、これらの触媒は通常(1)約1〜40重量%、好ましくは約3〜20重量% の、約24.45オングストローム未満の単位格子サイズおよび/または25℃ 、p/po値0.10で約10重量%未満の水蒸気収着能を有する希土類元素含 有Yゼオライト、(2)約5〜40重量%、好ましくは約10〜25重量%の多 孔質の無機耐火性酸化物結合剤、(3) 約20〜約90重量%、好ましくは約30〜80重量%の、シリカ−アルミナ粒 子をガンマアルミナマトリックス中に分散させた材料の様な無定形の無機耐火性 酸化物希釈剤、(4)約2〜28重量%、好ましくは約10〜25重量%のVIB 族金属水素化成分、および(5)約0.2〜15重量%、好ましくは2〜8重量 %のVIII族水素化金属成分を含む。 上記の様に酸化物の形態で製造された触媒は、水素化分解目的には一般的に硫 化物の形態に転化する。これは、触媒を、使用前に、高温、例えば300〜70 0°Fで、例えば10体積%のH2Sおよび90体積%のH2からなる混合物で前 硫化することにより達成される。触媒は、様々な硫化方法により現場以外で前硫 化することができるが、例えばJ.H. WilsonおよびG.Berrebiによる“SulficatR. Off-Site Presulfiding of Hydroprocessing Catalysts from Eurecat”、Cata lysis 87,Studies in Surface Science and Catalysts Vol. 38, Elsevier Sci ence Publlshers B.V., 1988, 393-398頁を参照するとよい。あるいは、酸化物 形態の触媒を使用し、高温、高圧で水素が存在する水素化分解条件下で、硫黄化 合物を含む炭化水素原料を水素化分解することにより、硫化をその場で達成する ことができる。 上記の触媒は、非常に様々な炭化水素原料を、水素化分解により、平均沸点が より低く、平均分子量がより低 い、一般的に約300°F〜約700°Fの範囲内で沸騰する、より価値の高い 炭化水素製品に転化するのに有用である。本発明の方法により水素化分解できる 原料には、けつ岩油、タールサンドに由来する油、コールリキッド、等の鉱油お よび合成油がある。水素化分解用の好適な原料の例としては、大気軽油、減圧軽 油、および接触分解装置サイクルオイルがある。好ましい水素化分解原料には、 軽油および成分の少なくとも50重量%が700°F以上で沸騰する他の炭化水 素画分が含まれる。その様な原料は一般的に、それぞれ約8.0ppmw未満、好ま しくは約5.0ppmw未満、最も好ましくは約1.0ppmw未満の濃度のニッケル、 バナジウム、鉄および銅を含む。通常、重質原油の様な重質炭化水素、常圧蒸留 残渣油、減圧蒸留残渣油および類似の重質材料は、本発明の方法には不適当な原 料である。 一般的に、上記の原料は、本発明の水素化分解方法にかける前に水素化処理す る。水素化処理は、水素化分解と関連して、通常は“統合操作”と呼ばれる方法 により行われる。この方法では、炭化水素原料を触媒水素化処理区域に導入し、 そこで、好適な触媒の存在下で、高温(例えば400〜1000°F)および高 圧(例えば100〜5000p.s.i.g.)の好適な条件下で、水素を反応物として 、原料に含まれる有機窒素化合物および有機硫黄化合物をそれぞれアンモニアお よび硫化水素に転 化する。好適な水素化処理触媒には、アルミナからなることが最も多い、多孔質 の無機耐火性酸化物支持体上に担持されたVIII族金属成分およびVIB族金属成分 を含むゼオライトまたは篩を含まない粒子状の触媒が含まれる。続いて、水素化 処理区域から流出する液のすべてが、高温、高圧および水素分圧の好適な条件下 に維持され、本発明の水素化分解触媒を含む水素化分解区域で処理される。通常 、統合操作における水素化処理および水素化分解区域は別の反応容器中に維持さ れるが、1基以上の水素化処理触媒粒子の上側床、および1基以上の水素化分解 触媒粒子の下側床を含む、単一の順流反応容器を使用するのが有利である場合も ある。統合操作の例は、ここにその全文を参考として含める米国特許第3,15 9,564号、第3,655,551号、第4,040,944号、および第4 ,584,287号に記載されている。場合により、水素化分解区域からの流出 液を上記と類似の方法で水素化処理にかけ、製品から痕跡量のメルカプタンを除 去することもある。 本発明の触媒は、通常、水素化分解反応器中に触媒押出し物の固定床として使 用し、そこに水素および原料を導入し、下流方向に通過させる。反応容器は、原 料を、大部分が300°F〜700°Fの範囲内で沸騰するタービン燃料および ディーゼル燃料成分の炭化水素である所望の製品に転化する条件に維持される。 一般的に、反応容 器の温度は約450°F〜約850°F、好ましくは約500°F〜約800° Fの温度に維持される。通常、圧力は約750p.s.1.g.〜約3500p.s.i.g.、 好ましくは約1000〜約3500p.s.i.g.の範囲内である。液空間速度(LH SV)は一般的に約0.3〜5.0、好ましくは約0.5〜3.0/時間である 。水素ガスの、使用する原料に対する比率は、60℃、1気圧で測定して、一般 的に1,000〜約10,000標準立法フィート/バレル、好ましくは約2, 000〜8,000標準立法フィート/バレルである。 代表的な軽油原料は、約35体積%以下の、通常は15体積%未満の、300 °F〜700°Fの範囲内で沸騰する成分を含む。中間留分が望ましい場合、7 00°F製品の少なくとも80体積%、好ましくは少なくとも86体積%、最も 好ましくは少なくとも88体積%が300°F〜700°Fの範囲内で沸騰する 様に水素化分解運転条件を選択する。通常、700°F製品は、75体積%を超 える、好ましくは少なくとも80体積%、より好ましくは83体積%の、300 °F〜550°Fの範囲で沸騰する炭化水素を含む。 現在入手できるデーターに基づき、本発明の触媒は、タービン燃料およびディ ーゼル燃料の選択的製造に使用した場合、希土類元素交換していない、単位格子 寸法が24.30オングストロームであるLZ−10ゼオライ トを含む市販の中間留分水素化分解触媒と比較して、より優れた結果をもたらす 。特に、本発明の触媒は、活性がより高く、300゜F550゜F範囲および3 00゜F〜700゜F範囲で沸騰する炭化水素蒸留物の収率が著しく増加する。 これらの、および他の成果は、下記の実施例により立証されるが、これらの実施 例は説明のために記載するのであって、請求項により規定される本発明を限定す るものではない。実施例 触媒1 本発明の触媒である触媒1は、希土類元素交換したLZ−10ゼオライト10 重量%、シリカ−アルミナ粒子をガンマアルミナマトリックス(Criterion Cata lyst Company L.P.から入手したAero 5545)中に分散させた、約55重量%のア ルミナおよび約45重量%のシリカを含む材料70重量%、および解膠したカタ パルアルミナ結合剤20重量%を混合して製造した。この混合物を粉砕し、1/16 インチの円筒形ダイを通して押し出し、円筒状の押出し物を形成し、これを1/8 〜1/2インチ長に切断した。押出し物を100℃で乾燥させ、次いで900゜F でか焼した。次いで、乾燥させ、か焼した押出し物を、細孔飽和法により、十分 な量の硝酸ニッケルおよびメタタングステン酸アンモニウムを含む水溶液で含浸 し、含浸した押出し物を100℃で乾燥させ、900゜Fでか焼 した後、得られた触媒粒子は、希土類元素交換したLZ−10ゼオライト10重 量%、分散物70重量%、およびアルミナ結合剤20重量%からなる支持体上に 、NiOとして計算して約5重量%のニッケル、およびWO3として計算して約 22重量%のタングステンを含んでいた。 触媒1の製造に使用したLZ−10ゼオライトは、単位格子サイズが24.3 0オングストロームであり、有効細孔径が約7.0オングストロームを超えてお り、全体的なシリカ一対−アルミナのモル比が約5.2であった。UOPから入 手したLZ−10ゼオライトを、ゼオライトを混合希土類金属塩化物の溶液中に スラリー化することにより希土類金属陽イオンで交換した。LZ−10ゼオライ ト1,000グラムを、水2,500ml中に希土類金属塩化物100グラムを含 む溶液と室温で1時間攪拌した。このスラリーを濾過し、得られた固体を約5リ ットルの水で洗浄した。次いでこの工程を1回繰り返し、固体生成物を110℃ で一晩乾燥させた。この希土類金属塩化物溶液は、酸化物として計算して、50 重量%のCeO2、33重量%のLa23、12重量%のNd23、4重量%の pr611、およびRE23として計算して1重量%の他の希土類元素、の比率 で希土類元素の混合物を含んでいた。希土類元素交換が完了した後、LZ−10 ゼオライトは、 Re23として計算して約5.1重量%の希土類元素を含んでいた。 触媒2 比較触媒である触媒2は、LZ−10ゼオライトを他の触媒成分と混合する前 に、ゼオライトを希土類元素陽イオンの代わりにアルミニウム陽イオンで交換し た以外は、触媒1と同様に製造した。アルミニウムイオン交換は、LZ−10ゼ オライト1,000グラムを、硫酸アルミニウムアンモニウム100gを水2, 000ml中に溶解させた溶液とスラリー化させて行なった。このスラリーを室温 で1時間攪拌した後、濾過、洗浄し、その手順を繰り返した。次いで固体生成物 を110℃で一晩乾燥させた。完成した触媒は、アルミニウム交換されたLZ− 10ゼオライト10重量%、シリカ−アルミナ粒子をガンマアルミナマトリック ス中に分散させた材料70重量%、およびアルミナ結合剤20重量%からなる支 持体上に、触媒1に関して上に規定した比率でニッケルおよびタングステンを含 んでいた。アルミニウム陽イオン交換の後、LZ−10ゼオライトは、Al23 として計算して、アルミニウム陽イオン交換の前に含んでいたよりも約3.1重 量%多くのアルミニウムを含んでいた。 触媒3 触媒3は、UOPから入手した市販の中間留分水素化分解触媒の試料である。 この触媒は、LZ−10ゼオラ イトが希土類元素またはアルミニウムで交換されておらず、交換箇所に希土類元 素またはアルミニウムを含んでいない以外は、触媒1および2と同様に製造され ている。この触媒は、LZ−10ゼオライト10重量%、ガンマアルミナマトリ ックス中のシリカ−アルミナ粒子分散物70重量%、およびアルミナ結合剤20 重量%からなる支持体上に、NiOとして計算して約5重量%のニッケル、およ びWO3として計算して約22重量%のタングステンを含んでいた。 上記3種類の触媒のそれぞれを、硫化水素10体積%を含み、残りが水素であ るガス流を触媒床に、最初は約300゜Fで、徐々に700゜Fに昇温し、その 温度に約1時間保持しながら通して前硫化させた。 次いで3種類の触媒を、改良ASTM D1160蒸留により測定して、AP I比重23゜、初期沸点494゜F、最終沸点1048゜F、50%沸点844 ゜F、約20体積%が約786゜F未満で沸騰し、5体積%が741゜Fで沸騰 する水素化処理していない軽質アラビア減圧軽油を使用し、中間留分水素化分解 における活性および選択性を試験した。元素として計算して約0.085重量% の窒素および元素として計算して2.1重量%の硫黄を含む軽油を、95mlの6 〜8メッシュ石英と混合した触媒約140mlを含む等温反応器を単流で通過させ る。反応器は、液空間速度(LHSV)1.0/時間、総圧 2,000psigおよび単流水素流量10,000標準立法フィート/バレルで運 転した。反応器の温度は、700゜F未満で沸騰する物質に60体積%転化する 様に調節した。これらの試験の結果を下記の表Iに示す。 表1のデータから分かる様に、本発明の触媒、すなわち触媒1は、市販の触媒 、すなわち触媒3よりも6゜F(748゜F−754゜F)活性が高い。速度論 から考えて、ある触媒と別の触媒の活性の差が約30゜Fある場合、触媒活性は ほぼ2倍あることが分かっている。したがって、触媒1と触媒3の6゜Fの差は 、触媒1が約20%改良されていることなり、この触媒が、一定の原料の水素化 分解に対して、市販の触媒と同じ運転条件下で、ただし20%高い供給率で使用 できることを意味している。あるいは、本発明の触媒は、市販の触媒と同じ転化 を行なうのに、同じ供給速度で、ただし6゜F低い初期温度で使用することがで きる。 触媒1は、市販の触媒よりも高い活性を有することに加えて、300゜F〜5 50゜Fで沸騰するタービン燃料に対しては5.6体積%(85.1−79.5 )、300 ゜F〜700゜Fで沸騰するディーゼル燃料に対しては4.2体積%(89.8 −85.6)選択性が高い。4.0%増加は、本質的により多くの原料が所望の 製品に転化され、価値の低い製品への転化が少なくなるので、商業的に非常に重 要であると考えられることから、その様な選択性の増加は極めて重要である。例 えば、日産14,000バレルのディーゼル燃料を生産する単流水素化分解工程 において、触媒1により選択性が4.2%増加すると、所望の製品の収量が一日 に588バレル増加し、年間で185,000バレル増加することになる。ディ ーゼル燃料の価格を$40/バレルと仮定して、この選択性の増加は、製油業者 にとって年間約750万ドルの価値−著しい金額になる。 LZ−10ゼオライトを希土類元素陽イオンの代りにアルミニウム陽イオンで 交換した点で触媒1と異なっている触媒2を、触媒1と比較すると、触媒2は触 媒1よりも6゜F活性が高い(742゜F−748゜F)ことが分かる。しかし 、触媒1は、驚くべきことで、予期せぬことに、選択性がはるかに高い。これら のデータから、触媒1は、300゜F〜550゜Fで沸騰するタービン燃料の収 率が8.4体積%(85.1−76.7)高く、300゜F〜700゜Fで沸騰 するディーゼル燃料の収率が5.7体積%(89.8−84.1)高い。これら の選択性の差は、触媒1と市販の触媒の間で観察される差よりもは るかにより大きく、触媒1と2の間の選択性の差は商業的に重大であることを示 している。触媒1と市販の触媒、すなわち触媒3との選択性の差に関して上記と 同様の分析を行なうと、触媒2の代りに触媒1を使用することにより、製油業者 にとって年間約1千万ドルの収入増加になる。触媒1のLZ−10ゼオライト中 に多価希土類元素陽イオンが存在することにより、LZ−10ゼオライ卜が多価 アルミニウム陽イオンで交換した類似の触媒に対して、タービン燃料およびディ ーゼル燃料の両方でその様な重大で驚くべき選択性の増加が得られることは、予 期せぬことであった。 本発明を、その実施例および実施態様に関連して説明したが、上記の説明から 、当業者には多くの選択、修正および変形が可能であることは明らかである。し たがって、請求項の精神および範囲内に入るその様な選択、修正および変形はす べて本発明の中に含まれる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 水素の存在下、高温高圧の条件下で炭化水素原料を水素化分解触媒に接 触させて平均沸点が低下した製品を製造する、中間留分製品を選択的に製造する 水素化分解方法であって、前記触媒が、 (a)1種以上の水素化成分、および (b)単位格子サイズが約24.45オングストローム未満であるYゼオライ ト、および水蒸気収着能が、25℃、p/po値0.10で約10重量%未満で あるYゼオライトからなる群から選択された、希土類元素含有陽イオンで交換さ れているYゼオライト を含んで成ることを特徴とする方法。 2. 前記Yゼオライトの単位格子サイズが約24.45オングストローム未 満であることを特徴とする、請求項1に記載の水素化分解方法。 3. 前記Yゼオライトの水蒸気収着能が、25℃、p/po値0.10で約 10重量%未満であることを特徴とする、請求項1に記載の水素化分解方法。 4. 前記Yゼオライトの単位格子サイズが約24.45オングストローム未 満であり、且つ、前記Yゼオライトの水蒸気収着能が、25℃、p/po値0. 10で約10重量%未満であることを特徴とする、請求項1に記載の水素化分解 方法。 5. 前記触媒がさらに無定形の無機耐火性酸化物を含むことを特徴とする、 請求項1に記載の水素化分解方法。 6. 前記無定形の無機耐火性酸化物が、アルミナマトリックス中に分散した シリカ−アルミナ粒子を含んで成ることを特徴とする、請求項5に記載の水素化 分解方法。 7. 前記低平均沸点製品が700°F未満で沸騰する成分を含み、前記成分 の約86体積%以上が300°F〜700°Fで沸騰することを特徴とする、請 求項1に記載の水素化分解方法。 8. 前記YゼオライトがUHP−Yゼオライトであることを特徴とする、請 求項1に記載の水素化分解方法。 9. 前記YゼオライトがRE23として計算して少なくとも約2重量%の希 土類金属を含むことを特徴とする、請求項1に記載の水素化分解方法。 10. 前記Yゼオライトが、前記希土類元素含有陽イオンで交換される前に 、Na2Oとして計算して約0.5重量%未満のナトリウムを含むことを特徴と する、請求項9に記載の水素化分解方法。 11. 前記低平均沸点製品が700°F未満で沸騰する成分を含み、前記成 分の約80体積%以上が300°F〜550°Fで沸騰することを特徴とする、 請求項1に記載の水素化分解方法。 12. 前記Yゼオライトの全体的なシリカ−対−アルミナのモル比が6.0 未満であることを特徴とする、請求項1に記載の水素化分解方法。 13. 前記触媒がさらにアルミナ結合剤を含み、ニッケル水素化成分および タングステン水素化成分の両方を含み、前記YゼオライトがLZ−10ゼオライ トであり、前記低平均沸点製品の700°F沸騰画分における炭化水素の85体 積%を超える部分が300°F〜700°Fで沸騰することを特徴とする、請求 項6に記載の水素化分解方法。 14. 水素の存在下、水素化分解条件下で炭化水素原料を、1種以上の水素 化成分、および (a)ナトリウムYゼオライトを部分的にアンモニウム交換する工程、 (b)得られたゼオライトを水蒸気の存在下でか焼する工程、 (c)2回目のアンモニウム交換を行なう工程、 (d)工程(c)で得られたゼオライトを水蒸気の存在下でか焼する工程、お よび (e)工程(d)で得られたゼオライトを希土類元素含有陽イオンで陽イオン 交換する工程 を含む製法により製造されたYゼオライトを含んで成る水素化分解触媒と接触さ せることを特徴とする、中間留分製品を選択的に製造する水素化分解方法。 15. 工程(a)でナトリウムYゼオライトのナトリウム含有量がNa2O として計算して約0.6〜5重量%に減少し、工程(b)で水蒸気雰囲気を使用 し、ゼオライトの単位格子サイズが約24.40〜24.64オングストローム に低下し、工程(c)でアンモニウム交換によりナトリウム含有量がNa2Oと して計算して約0.5重量%未満に減少し、工程(d)で水蒸気の存在下でか焼 を行ない、か焼後のゼオライトの単位格子サイズが約24.40オングストロー ム未満になる様に、前記Yゼオライトが製造されることを特徴とする、請求項1 4に記載の水素化分解方法。 16. 工程(d)におけるゼオライトの最終的な単位格子サイズが約24. 35オングストローム未満であることを特徴とする、請求項15に記載の水素化 分解方法。 17. 工程(d)におけるゼオライトの最終的な単位格子サイズが約24. 20〜24.35オングストロームであることを特徴とする、請求項15に記載 の水素化分解方法。 18. 前記水素化分解触媒がガンマアルミナマトリックス中に分散したシリ カ−アルミナ粒子を含むことを特徴とする、請求項17に記載の水素化分解方法 。 19. 前記炭化水素原料中の成分の少なくとも約80体積%が約700°F 以上で沸騰し、前記方法が、製 造された700°F未満で沸騰する製品が少なくとも約86体積%の、300° F〜700°Fで沸騰する成分を含むような条件下で行われることを特徴とする 、請求項18に記載の水素化分解方法。 20. 前記触媒が、ニッケル、コバルト、およびそれらの酸化物および硫化 物からなる群から選択されたVIII族金属の水素化成分、およびモリブデン、タン グステン、およびそれらの酸化物および硫化物からなる群から選択されたVIB族 金属の水素化成分を含むことを特徴とする、請求項19に記載の水素化分解方法 。 21. 工程(e)が、希土類元素陽イオンの混合物を前記ゼオライト中に導 入する様に行なわれ、前記混合物がセリウム、ランタン、プラセオジム、および ネオジム陽イオンを含むことを特徴とする、請求項15に記載の水素化分解方法 。 22. 水素の存在下、高温高圧の条件下で炭化水素原料を水素化分解触媒に 接触させて平均沸点が低下した製品を製造する水素化分解方法であって、前記触 媒が、 (a)1種以上の水素化成分、および (b)多孔質の無機耐火性酸化物結合剤、および (c)全体的なシリカ−対−アルミナのモル比が6.0未満であり、単位格子 サイズが約24.20〜24.35オングストロームであり、水蒸気収着能が、 25℃、p/po値0.10で約10重量%未満であり、 希土類元素含有陽イオンで交換されているYゼオライトを含んで成ることを特徴 とする方法。 23. 前記Yゼオライトの水蒸気収着能が、25℃およびp/po値0.1 0で、前記ゼオライトの約5重量%未満であることを特徴とする、請求項22に 記載の水素化分解方法。 24. 前記水素化成分が、VIB族およびVIII族の金属およびそれらの化合物 からなる群から選択された成分を含むことを特徴とする、請求項23に記載の水 素化分解方法。 25. 前記VIB族金属の水素化成分がモリブデン、タングステンおよびそれ らの酸化物および硫化物からなる群から選択され、前記VIII族金属の水素化成分 がニッケル、コバルトおよびそれらの酸化物および硫化物からなる群から選択さ れることを特徴とする、請求項24に記載の水素化分解方法。 26. 前記低平均沸点製品が700°F未満で沸騰する成分を含み、前記成 分の約88体積%以上が300°F〜700°Fで沸騰することを特徴とする、 請求項22に記載の水素化分解方法。 27. さらに無定形の無機耐火性酸化物を含むことを特徴とする、請求項2 3に記載の水素化分解方法。 28. 前記無定形の無機耐火性酸化物が、ガンマアルミナマトリックス中に 分散したシリカ−アルミナ粒子 を含んで成ることを特徴とする、請求項27に記載の水素化分解方法。 29. 前記多孔質の無機耐火性酸化物結合剤がアルミナを含むことを特徴と する、請求項28に記載の水素化分解方法。 30. 前記触媒が1種以上のニッケル水素化成分および1種以上のタングス テン水素化成分を含むことを特徴とする、請求項29に記載の水素化分解方法。 31. 前記YゼオライトがLZ−10ゼオライトであることを特徴とする、 請求項30に記載の水素化分解方法。 32. 前記触媒が約3〜20重量%の前記Yゼオライトおよび約30〜80 重量%の前記無定形の無機耐火性酸化物を含むことを特徴とする、請求項27に 記載の水素化分解方法。 33. 前記Yゼオライトが、RE23として計算して、少なくとも4重量% の希土類金属を含むことを特徴とする、請求項23に記載の水素化分解方法。 34. 前記触媒が柱状クレーおよび層状ケイ酸マグネシウムを含まないこと を特徴とする、請求項22に記載の水素化分解方法。 35. 前記低平均沸点製品が700°F未満で沸騰する成分を含み、前記成 分の80体積%以上が300°F〜550°Fで沸騰することを特徴とする、請 求項31に記 載の水素化分解方法。 36. 前記炭化水素原料が、前記触媒と接触する前に水素化処理されること を特徴とする、請求項22に記載の水素化分解方法。 37. (a)1種以上の水素化成分、および (b)単位格子サイズが約24.45オングストローム未満であるYゼオライ ト、および水蒸気収着能が、25℃、p/po値0.10で約10重量%未満で あるYゼオライトからなる群から選択された、希土類元素含有陽イオンで交換さ れているYゼオライト を含んで成ることを特徴とする水素化分解触媒。 38. さらに多孔質の無機耐火性酸化物結合剤およびガンマアルミナマトリ ックス中に分散したシリカ−アルミナ粒子を含むことを特徴とする、請求項37 に記載の水素化分解触媒。
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