JPH08500795A - 輸送コンテナ又は液体コンテナ用のベース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 輸送コンテナ又は液体コンテナ用のベースは、コンテナフレームの上部に取り付けられるベースフレームを備えている。このコンテナは、壁が設けられた略剛性のコンテナフレームを有し、該壁の間には、液体を輸送するための可撓性の袋が受け入れられる。該ベースは、縁部に沿って連続的に伸長するカラーが設けられたベース容器を有し、該カラーは、下方に伸長する曲げた縁部の形態をしている。このカラーは、コンテナを取り付けたとき、ベースフレームの外方に伸長する通路内に受け入れられ得るようにしてある。

Description

【発明の詳細な説明】 輸送コンテナ又は液体コンテナ用のベース 本発明は、請求の範囲第１項の前提部分に記載した型式の輸送コンテナ又は液 体コンテナ用のベース（base）に関する。 液体コンテナは周知であり、かかる液体コンテナは、閉じたコンテナ又は箱形 コンテナを提供する壁を有する被覆フレームを備えている。該コンテナは、輸送 すべき液体に対する袋を収容している。この一例は、デンマーク国特許第１７８ ７／８６号に記載されている。この袋は、充填する前に、コンテナ内に入れられ る。この袋は、可撓性であり、相当な破断強度を有することが望ましく、また、 例えば、ポリエチレンのような多層のプラスチック材料で形成することが可能で ある。この袋は、緊密さを提供する一方、コンテナのフレームは、必要な安定性 を提供する。故に、コンテナは、かなり大形に形成することが出来、典型的に、 その容積が１ｍ³以上である。このコンテナの取り扱いは、フォークリフトによ って行われる。樽、及びタンクのようなその他の形態の容器と比較して、輸送容 積を極めて高度に利用することが可能であるから、液体のみならず、顆粒状物、 及びその他の粒状材料を取り扱うのに極めて有利な手段である。更に、このコン テナは、折り畳み可能であり、このため、空のコンテナを戻すときに必要なスペ ースが最小で済む。 輸送すべき液体が危険な液体であることが多く、このため、この種類の液体コ ンテナは外部の衝撃に対して十分に抵抗し得るものでなければならない。特に、 多少、変形しても、コンテナフレームは、液体の入った袋を損傷しないものでな ければならない。このため、コンテナは、約１ｍの高さから落下させても、その 袋の中身が漏れず、管轄機関が危険物の輸送のために採用する基準を満足させる ものでなければならない。かかる衝撃の後でも、袋は、緊密性を保つものである ことを要する。故に、コンテナは、外部の衝撃を受けたとき、損傷の原因となる 鋭角なコーナ部分又は縁部分があってはならない。このため、従来行われたきた ように、ベースを溶接によりフレームに接続することは、耐久性を持つために極 度に厚い厚さの材料を必要とする一方で、その溶接部の破断領域は、袋を損傷さ せるであろう鋭利なバリ部分を有することが多いことが判明している。 ベース容器は、ベース内の液体コンテナの横方向又は長手方向の強化要素によ り支持されているが、液体コンテナのフレーム構造体を僅かに変形させる外部の 衝撃により、まくれ部分が変形し、その結果、袋が破断し、漏洩が生ずる可能性 がある。輸送中、袋内の質量の全体がベース容器に休止して作用するから、外部 衝撃の結果、ベース容器をベースのその休止部分に取り付ける部分に正に非常な 荷重が加わることになるため、ベース容器をベースのこの休止部分に取り付ける ことが特に臨界的となる。 故に、本発明の目的は、鋭利な縁部分が袋の方向を向くようにすることなく、 ベース容器の多少の変形が許容されるような方法で、ベース容器がベースの休止 部分に固着された、ベース容器構造体を提供することである。 請求の範囲第１項の特徴部分に記載したベースは、上記の問題点を解決するも のであり、金属製のベース容器の縁部に沿って、下方に伸長する縁部を有するカ ラーが設けられ、該下方に伸長する縁部は、ベースフレームの相補的な通路に係 合させられる。これにより、ベースフレーム及びベース容器のそれぞれの鋭利な 縁部は、それぞれの通路に受け入れられ、このことは、ベースに対しその機械的 強度を増すことに貢献する。ベース容器は、その容器の中央部分が外周ではなく 、下方の中央に配置されるように、金属板を圧縮成形して形成することが望まし い。更に、ベース容器には、コンテナの袋の出口を受け入れる開口部を形成し、 この開口部を通じて排出が行われるようにすれば有利である。 ベースフレーム及びベース容器に対して互いに係合する、協動した曲げ板を２ 枚設けた場合、その係合部分に多少の弾性力を持たせることが可能となり、この 弾性力は、外部の衝撃に起因する強力な衝撃力をある程度、減衰させる。この衝 撃が非常に大きくて、ベースフレーム及びベース容器がその係合部分にて恒久的 に変形する場合でも、この曲げ板は、正に、ベース容器及びベースフレームが依 然、係合している限り、袋を損傷させる鋭利な縁部分が存在しないことを確実に する。鋭利な縁部は、ベース容器及びベースフレームのそれぞれの環状の通路内 に受け入れられる。部品が非係合状態になれば、鋭利な縁部が生ずる可能性はあ るが、それには、正確な寸法の構造体に対して強力な衝撃力が必要である。 ベース容器の縁部又は側壁は、斜め上方に伸長して、このため、落下したとき 、ベース容器とベースフレームとの接続部には、少しの荷重も加わることはない 。この荷重の相当部分は、ベース容器の側壁の内部引張り力に変換される。この 効果は、ベース容器の側壁が垂線に対して１０−３０゜の程度の角度であるとき に最大であることが判明したが、力が低下すること、及び製造技術の点で望まし い点からして、この角度は、約１５゜が最適である。 ベース容器の縁部は圧延により曲げられる。ベースの通路は、ベースフレーム の水平方向に配置したビーム部分から突出する板部分を曲げることで形成される 。これによって、ベースフレームは、フレームの支持部分に直接、結合される。 ベースフレームは方形であることが望ましく、また、ベース容器は、フレーム構 造体にきちっと嵌まり得るように、該フレーム構造体の通路内に受け入れ得る寸 法とすることが出来る。これにより、ベース容器は、製造時に位置決めされて、 その後に、ベースフレームから取り外すことは出来ない。 以下、本発明について、添付図面を参照しつつ、その好適な実施例に関してよ り詳細に説明する。添付図面において、 図１は、ベース容器をベース構造体の休止部分から持ち上げたときの本発明に よる液体コンテナ用のベースの一実施例の概略図、 図２は、ベース容器の下方伸長縁部を受け入れる通路を有する、図１に示した ベース構造体の側部断面図、 図３は、ベース容器の下方伸長縁部がベース構造体の環状通路に係合する方法 を示す断面図、 図４は、本発明のベース容器の一部分の断面図である。 液体コンテナの一部が図１に示してあり、特に、該ベースの構造体が詳細に示 してある。図示した実施例において矩形であるベース容器１０は、矩形の穴１２ が形成された平坦な底面１１を有し、該穴１２は、プラスチック製造（図示せず ）の出口を受け入れ得るようにしてある。この出口は、本出願人により同日に出 願されたデンマーク国特許出願第７２２／９２号に記載されており、該出口は、 ベース容器の底部１１の凹所１４内に受け入れ得るようにした矩形のフランジを 有する。 ベース容器は、垂線に対して約１５゜の角度を形成する傾斜した側壁１３を備 えている。該側壁１３は、上方に曲げられており、このため、実際の縁部は、再 度、僅かに下方に伸長する。このことは、図３に関して説明する。ベース容器は 、金属板の圧縮成形により製造することが出来、該側壁は、最後に圧延して、下 方に突出する縁部がこれらの側壁から伸長するようにする。最後に穴１２が打抜 き成形される。 これと選択的に、ベース容器は、真空成形によりプラスチック板で形成するこ とも可能である。このことは、プラスチック板はベース容器の最終形状を有する 金型の上方に配置され、その後に、プラスチック板が加熱且つ成形され、金型と 板との間の空気が吸引されるような形状とされることを意味する。プラスチック は、金属よりも強度の弱い材料であるが、必要な引張り強度は、ベース容器を適 当に成形することで得られる。 実際の液体コンテナは、ベース構造体２０と、上方部分とを備えているが、そ の内の、直立柱３０及びガーダ３２のみが示してある。これは、液体コンテナの 形状を示すためである。好適な実施例において、ベース２０は、ベースの長さだ け伸長する薄板金属の３つの脚部２２を備えている。実際上、これは、正台形の 波形部分を有する波形板により提供される。この波形板は、溶接によってベース フレームの休止部分に固着し、または、ベースフレームの一体部分を構成するよ うにしてよい。更に、ベースは、実際のベースに対して箱形の形状を付与する４ つの側部２４、２５を有する。このベースは、必要に応じて複数の横控え２６に よって更に補強することが可能である。側部２４、２５は、図２により明確に示 すように、上方の開放した環状通路を内方に形成し得るようにした上方の終端部 分を有する。 図２は、側部２５の一部の断面図であり、波状板が上方に連続することを示す 。側部２５が側部２２に対してある角度を成す方法が理解されよう。側部２２の 上方は縁部４１にて終端となっている。この縁部には、上方に開放した環状通路 ４２が形成されている。該通路４２及び側部２５は、その間に、矩形の通路４０ を形成し、この通路４０内には、必要に応じて、強化要素を配置すること可能で ある。 図３には、下方に伸長する縁部１８を形成し得るように、側壁１３の縁部１６ を曲げることにより行われる、通路４２内へのベース容器１０の受け入れ方法が 示してある。液体コンテナの内味は、ベース容器１０を下方に押圧し、これによ り、側壁１３に内部応力を生じさせる。好適な実施例において、側壁１３は、垂 線に対して１５゜の角度を形成し、大きい張力は、一部、側壁により、及び一部 、側壁２５に形成された通路構造体４１、４２の多少の可動性によって非常な程 度まで吸収することが出来るから、この角度は、ベース構造体に多少の可撓性を 持たせることになる。これと同時に、実際のベース容器は、横控え２６及び板部 分２１によって、波形板要素（図１）上でＵ字形脚部２２の間に支持されている 。ベース容器の側壁１３とベースフレーム側部の上方端部４１との間の境界部分 （図３）には、鋭利な縁部が存在しないことに注目すべきである。このことは、 液体コンテナが液体の入った肉厚の薄いプラスチック袋を保持し得るようにして ある点を考慮するとき、極めて重要なことである。 図４には、ベース容器の詳細と共に、穴１２の周囲の底部１１における出口の フランジに対応する長さＬの領域１４が凹状に形成されている状態が示してある 。 この凹所１４は、中央のＵ字形脚部（図１）に接続することで液体の内味を排出 するための出口を受け入れ且つ案内し得るようにしてある。 また、側壁１３の上方端末部分も示してあり、これが、その形状により多少の 弾性力を提供し、日常の使用時に、液体コンテナが受ける衝撃の一部を吸収する ことを可能にするものであることが当業者に明らかである。 ベース容器は、環状通路４２内に取り付けたとき、ベース容器１０が通路の後 部壁４２ａを外壁２５に向けた方向に付勢するような寸法であることが望ましい 。このため、ベース容器は一旦取り付けたならば、再度、取り外すことが困難で あり、これは、溶接等の形態による更なる取り付けを不要とするものである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 壁が設けられた略剛性なコンテナフレームを有し、液体を輸送するための 可撓性の袋がその内部に受け入れられた型式の輸送用コンテナ又は液体コンテナ 用のベース（２０）であって、前記コンテナフレームの上部に取り付けられるベ ースフレーム（２４、２５）を有する輸送コンテナ又は液体コンテナ用ベースに おいて、 単一体として形成されたベース容器（１０）であって、縁部に沿って連続的に 伸長するカラーを有し且つ曲がった環状の下方突出フランジ又は縁部（１８）を 有し、前記フランジ又は縁部（１８）が、前記ベース容器（１０）を取り付けた とき、ベースフレーム（２４、２５）の開放した通路（４２）内に受け入れられ 得るようにしたことを特徴とするベース（２０）。 ２． 前記ベース容器（１０）が金属板を圧縮成形することにより形成されるこ とを特徴とする請求の範囲第１項に記載のベース。 ３． 前記ベース容器（１０）がその一側部に出口を受け入れる開口部（１２） を有することを特徴とする請求の範囲第２項に記載のベース。 ４． 前記ベース容器（１０）の前記側壁（１３）が斜め上方に伸長することを 特徴とする請求の範囲第２項又は第３項に記載のベース。 ５． 前記側壁（１３）が垂線に対して１０乃至３０゜の範囲の角度を形成する ことを特徴とする請求の範囲第４項に記載のベース。 ６． 記角度が約１５゜であることを特徴とする請求の範囲第５項に記載のベー ス。 ７． 前記ベース容器（１０）の曲げた縁部（１８）が圧延によって付与される ことを特徴とする請求の範囲第１項乃至第６項の何れかに記載のベース。 ８． 前記ベースフレーム（２４、２５）の前記通路（４２）が、水平方向に配 置したビームから外方に伸長する板部分をベースフレーム（２４、２５）を曲げ ることにより形成されることを特徴とする請求の範囲第１項乃至第７項の何れか に記載のベース。 ９． 前記ベースフレーム（２４、２５）の水平方向に配置したビームがきちっ と嵌まり得るようにベース容器（１０）を受け入れる方形のフレーム構造体を形 成することを特徴とする請求の範囲第８項に記載のベース。