JPH08500724A - Dna配列の解析のための化学的方法 - Google Patents

Dna配列の解析のための化学的方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、DNA配列のある標的位置の塩基を同定する方法にして、試料DNAを増幅処理に付し、その増幅DNAを固定化した後で二本鎖解離処理に付して、標的位置の直ぐ隣にハイブリダイズするような伸長プライマーから非固定鎖を取り除いておき、固定化された一本鎖DNAの4つのアリコートの各々を1種類のジデオキシヌクレオチド存在下でのポリメラーゼ反応に付し、その際、各アリコートについて異なるジデオキシヌクレオチドを用いて標的位置の塩基に相補的なジデオキシヌクレオチドだけが組込まれるようにしておき、次に、4つのアリコートを4種類すべてのデオキシヌクレオチドの存在下での伸長反応に付して、各アリコート中においてジデオキシヌクレオチドと反応していないDNAが伸長して二本鎖DNAを形成する一方で、ジデオキシヌクレオチドでブロックされたDNAは非伸長鎖DNAとして残るようにしておき、しかる後に、二本鎖及び/又は非伸長鎖DNAの同定を行なって、どのジデオキシヌクレオチドが導入されていて、したがってどの塩基が標的位置に存在しているのかを明らかにすることを特徴とする方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】DNA配列の解析のための化学的方法 本発明は、DNA配列の標的位置にある塩基を同定するための新規方法に関す る。 診断又は法廷用のDNA解析では、1個の塩基の変異やミスマッチを検出すれ ば必要な情報が得られるような場合に標的DNAを完全に配列決定する必要はな い。このような1塩基変異やミスマッチは例えば点変異によって生ずることもあ るし、遺伝物質の欠失や挿入によっても生ずるが、このような場合には配列中の 最初の異常塩基を検出すれば診断に必要な情報が得られるであろう。こうした点 から、対立遺伝子特異的PCR法が開発された。この方法では、標的DNAに対 して一対のプライマー対を用いて試料のPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)を行な うが、上記プライマー対の片方は比較的短くて標的DNAの一方の対立遺伝子座 とはハイブリダイズするがもう一方の対立遺伝子配列とはハイブリダイズしない 。したがって、増幅が起こらなければ、ハイブリッドを形成しない対立型のDN Aが存在していることの指標となるが、残念ながら、正常なDNAに確実にハイ ブリダイズさせるために必要とされる諸条件を現実に遂行することは困難である 。 標的変異又は対立型変異領域から離れた位置にハイブリダイズするようなプロ ーブを使用した後、突然変異領域又は対立型変異領域とはハイブリダイズしない ような標識プローブを使用して、PCRを行なうことが提案されている。しかし 、この方法も一般に偽陰性を与える。 対立遺伝子特異的DNAを検出するためのリガーゼ連鎖反応(LCR)と呼ば れる方法が最近開発されており、バラングによって概説されている(F.Barang,P CR Methods and Applications Vol.1,5-16)。この方法では、相補DNA上で互 いに隣接してハイブリダイズするような2つの異なるオリゴヌクレオチドが必要 であり、結果を判定する前にLCR生成物をポリアクリルアミドゲル上で分離す る必要がある。 完全に配列を決定する方法、特にWO89/09282に記載されているよう な固相配列決定法は正確な結果を与えるが、もっと多大な労力を必要とし、その ため診断用スクリーニングには適さない場合もある。 本発明は、増幅及び固定化された一本鎖形のDNAの4つのアリコート(分割 試料)についてポリメラーゼ連鎖反応を行なうという発想に基づくものである。 各々のアリコートについて、同一の特異的伸長プライマーと異なるジデオキシヌ クレオチドを用いるが、デオキシヌクレオチドは使用せず、こうして、標的位置 の塩基に相補的なジデオキシヌクレオチドだけが組込まれるようにする。このと き、上記標的位置は上記DNAにハイブリダイズする特異的伸長プライマーの3 ′末端の直ぐ隣である。言い換えると、固定化鎖上での標的位置は、当該DNA に特異的伸長プライマーがハイブリダイズする場所の直ぐ5′側である。次に、 通常のデオキシヌクレオチドを用いた鎖伸長反応(いわゆる追跡反応)を上記特 異的プライマーを用いて行なって、ジデオキシヌクレオチドでブロックされたD NAが未反応のまま残る一方で、ブロックされていないDNAは二本鎖DNAを 形成するようにする。次に、各種の方法を用いて二本鎖DNAを非伸長鎖(即ち 、実質的に一本鎖のDNA)と区別して、標的位置の塩基の同定ができるように する。 このように、本発明は、DNA配列のある標的位置の塩基を同定する方法にし て、試料DNAを増幅処理に付し、その増幅DNAを固定化した後で二本鎖解離 処理に付して、標的位置の直ぐ隣にハイブリダイズするような伸長プライマーか ら非固定鎖を取り除いておき、固定化された一本鎖DNAの4つのアリコートの 各々を1種類のジデオキシヌクレオチド存在下でのポリメラーゼ反応に付し、そ の際、各アリコートについて異なるジデオキシヌクレオチドを用いて標的位置の 塩基に相補的なジデオキシヌクレオチドだけが組込まれるようにしておき、次に 、4つのアリコートを4種類すべてのデオキシヌクレオチドの存在下での伸長反 応に付して、各アリコート中においてジデオキシヌクレオチドと反応していない DNAが伸長して二本鎖DNAを形成する一方で、ジデオキシヌクレオチドでブ ロックされたDNAは非伸長鎖DNAとして残るようにしておき、しかる後に、 二本鎖及び/又は非伸長鎖DNAの同定を行なって、どのジデオキシヌクレオチ ドが導入されていて、したがってどの塩基が標的位置に存在しているのかを明ら かにすることを特徴とする方法を提供する。 本明細書中で用いるジデオキシヌクレオチドという用語は、3′-水酸基が存 在しない又は3′-水酸基が修飾されている2′-デオキシヌクレオチドであって 、ポリメラーゼ存在下でプライマーに付加させることはできるがそれ以降の重合 反応に入ることのできない2′-デオキシヌクレオチドをすべて包含する。 試料DNAはPCR法によってインヴィトロ(in itro)で増幅させるのが好 ましいが、インヴィトロ自続式配列複製法(Self Sustained SequenceReplicati on;3SR法と略される)やべクター中でのインヴィボ(in vivo)増幅法のよう なその他の方法も用いることができ、所望によっては、インヴィトロ及びインヴ ィボ増幅を併用してもよい。どのような増幅法を用いようとも、増幅されたDN Aが固体担体に固定化されるか或いは固体担体への結合手段を備えているのが望 ましい。例えば、PCRプライマーを固体担体に固定化してもよいし、或いはP CRプライマーに固体担体への結合手段を与えてもよい。また、ベクター内の試 料DNAの挿入部位の隣に固体担体結合手段を含ませて、増幅試料DNAと結合 手段とが一緒に切り出されるようにしてもよい。 PCR法では、標的DNAの既知配列に特異的な一対の重合用プライマーを選 択する。即ち、一方のプライマーはそのDNA二本鎖の片方の鎖の5′末端もし くはその近傍にハイブリダイズし、もう一方のプライマーが相補鎖の5′末端も しくはその近傍にハイブリダイズするようにして、ポリメラーゼ存在下でそれぞ れのプライマーから標的DNA鋳型の末端に至るまで伸長したDNA配列が生ず るようにする。こうして合成されたDNAを次に二本鎖解離処理(通常は約90 ℃の温度で融解して行なう)に付すと、新たに合成された一本鎖DNA配列が混 合液中の過剰のプライマーとハイブリダイズ(通常は温度をアニーリングに適し た範囲まで下げた後)するので、ポリメラーゼ存在下でさらにDNA鎖が合成さ れるが、このときは両プライマーの末端から末端までの部分しか伸長しない。ポ リメラーゼは上記二本鎖解離段階で利用される高温に耐え得るものが好ましいが 、最近、これに適した好熱性ポリメラーゼ、即ちTaq、が入手できるようにな った。DNA合成に必要な上記2種類のプライマーと各種ヌクレオチドとを媒液 中に過剰量維持しておくと、各々の鎖を合成し、解離し、プライマーをアニーリ ングし、さらに新しい鎖を合成するという循環過程の繰返しを、単にこれら各 々の段階の至適温度に温度を上下させるだけで遂行することができる。このよう にして、最初の標的DNAを指数関数的に増幅させることができ、比較的短時間 のうちに濃度を百万倍も増大させることができる。 PCR法を用いる場合には、例えば比較的低いレベルのバックグラウンドで明 確な結果を与えるような十分なDNAが合成されたか否かを決定するために、そ のPCR法の効率を評価するのが望ましい。各種の試験法が知られているが、本 出願人の考えでは、本出願人が以前に報告した固定化増幅核酸を検出するための DIANAという固相法(PCT/EP90/00454)を用いるのが好まし い。このDIANA法は、例えばその好ましい具体的態様では、インヴィトロで 増幅されたDNAの比色検出に用いられる。このアッセイはビオチン化又はその 他の手段で官能化されたPCRプライマーの使用に基づくものであり、このプラ イマーはインヴィトロ増幅物を例えばストレプトアビジン被覆磁性ビーズ上に捕 捉するために用いられる。もう一方のPCRプライマーはlacオペレーター配 列のような「ハンドル」部を有しており、LacIリプレッサー-β-ガラクトシ ダーゼ融合タンパク質を用いて捕捉DNAの比色検定を行なうことができる。( Wahlberg,J.,Lundeberg,J.,Hultman,T.and Uhlen,M.(1990)“Generalcolorimetr ic method for DNA diagnostics allowing direct solid-phasegenomic sequenc ing of the positive samples"Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.87,6569-6573参照) 。この好ましい形の定性的DIANAアッセイは、PCR方法の諸々の利点と、 ビオチン-ストレプトアビジン系の高い特異性及び安定性と、β-ガラクトシダー ゼに基づく比色検定の簡単さとを併せ持っている。ビオチンとストレプトアビジ ンの強い相互作用(K=10-15-1)は系の効率をより一層高める。固体担 体としての磁性ビーズの使用により、遠心処理、濾過処理或いは沈殿処理は全く 必要なくなる(T.Hultman,S.Stahi,E.Hornes andM.Uhlen,Nucl.Acids Res.17,49 37(1989))。ただし、本発明の方法では、同一のPCRプライマーを固定化手段 として用いると同時にlacオペレーター配列組込み用にも用いるのが好ましい 。 特定のDNA配列に結合するタンパク質は多数知られており、オペロンの作動 や抑制などの様々な遺伝プロセスに関与していることも多い。このようなタンパ ク質の一つがlacリプレッサーのLacIであり、これはlacオペレーター (lacOP)と反応して転写を抑制する。したがって、仮に認識部位がlac OPのDNA配列あれば、LacIタンパク質を介して標識を結合させることが できる。LacIのようなDNA結合タンパク質ともう一つのタンパク質との融 合タンパク質を工夫して、後者のタンパク質が、例えば色や蛍光や化学発光に基 づく方法を用いた後段での検出に利用できるようにすると特に好ましい。このよ うなタンパク質の具体例はβ-ガラクトシダーゼ、アルカリホスファターゼ、ぺ ルオキシダーゼなどである。 標識としては、増幅DNAの末端に導入された21塩基対のlacオペレータ ー配列を認識するようなLacIリプレッサー−β−ガラクトシダーゼ融合タン パク質を使用するのが好ましい。このlacオペレーター配列は、PCRプライ マー対を使用する場合にはそのプライマー対の一方(好ましくは固定化プライマ ー)によって導入することもできるし、或いは、増幅べクター内の、増幅試料D NAと一緒に切り出すのに適した位置にこの配列が存在していてもよい。この融 合タンパク質はDNAのlacOP配列に結合し、ONPG(o−ニトロフェニ ル−β-D-ガラクトシド)の添加によって発色するので、これを分光光度法で測 定することができる。この融合タンパク質とONPG(o-ニトロフェニル-β- D-ガラクトシド)を使用すると迅速で簡単な比色アッセイを行なうことができ 、放射性標識の使用に伴う安全性の問題は生じない。例えばIPTG(n-イソ プロピル−β-D-チオガラクトピラノシド)を加えると、この融合タンパク質を DNAから解離させることができる。 シグナル対ノイズ(S/N)比を高めるために、本出願人の係属中の出願PC T/EP90/00454に記載されているような二段階PCR法(ネステド( nested)プライマーを使用)を用いてもよく、そうすることによって、本発明の 方法の感度を向上させることができる。このような予備増幅によって、試料中に 混在している可能性のある他のDNAに比して標的DNAの濃度が大幅に増加す るし、また、標的DNAの別の配列に特異的な少なくとも1種類のプライマーを 用いて第二段増幅を行なうと「バックグラウンドノイズ」に比して標的DNAの シグナルが顕著に増大する。 適当なポリメラーゼであればどんなものを用いてもよいが、Taqポリメラー ゼのような好熱性酵素を用いるのが好ましく、そうすれば、PCRの各サイクル ごとに例えばクレノウフラグメントのようなポリメラーゼをわざわざ追加しなく ても上述の温度サイクルを繰返すことができる。 PCRを一段階法又は二段階法のいずれで行なうにしても、本発明はアリコー ト間のはっきりとした差異に基づくものであるのでPCRの効率はさほど重要で はない。ただし、上述の通り、増幅DNAの有無をチェックするために最初に定 量的DIANAを行なうのが好ましい。 1又はそれ以上のプライマーが担体に結合している場合のように増幅DNAの 固定化がPCR増幅の一部として起こるようにしてもよいし、或いは、PCRプ ライマーの1つ又はそれ以上が後段での固定化を可能にするような官能基(例え ばビオチン又はチオール基)を有していてもよい。プライマーの5′末端を固定 化すると、そのプライマーから伸長したDNA鎖を固体担体に結合させることが でき、そのDNA鎖の3′末端が担体から遠く離れるようになるので、後段での ポリメラーゼによる鎖伸長反応に利用できるようになる。 本発明では特に有用なプライマーを用いるが、このプライマーは、5′から3 ′方向への読み取り配列、当該プライマーが固定化できるような手段、DNA結 合タンパク質の結合する配列、並びに標的DNA鎖の5′末端もしくはその近傍 にハイブリダイズし得る配列を含んでなる。このようなプライマーを使用すると 、固定化が可能になるだけでなく、ポリペプチド段階において二本鎖DNAが実 質的に固定化部位に至るまで形成されたか否かを判定することができる。固定化 手段とDNA結合タンパク質の結合する配列との間、或いはDNA結合タンパク 質の結合する配列と標的DNAにハイブリダイズし得る配列との間に、幾つかの ヌクレオチドが介在してもよいことは明らかであろう。 固定化手段はビオチンであるのが好ましいが、その他の官能基(例えばチオー ル基など)を使用してもよい。しかし、ストレプトアビジンとのビオチンの強い 相互作用並びにビオチンはプライマーに比較的簡単に導入できることから、ビオ チンを用いるのが好ましい。DNA結合タンパク質の結合する配列は、好ましく はlacオペレーターであり、これにはlacIリプレッサータンパク質が可逆 的に結合する。 固体担体は、好適には、マイクロタイターウェル(従来の8×12形式のもの が都合がよい)の形でもディップスティック(dipstick)の形であってもよく、 これらはプライマーDNAと結合するような活性化ポリスチレンで作製し得る( K.Almer,博士論文,王立工業大学(Royal Institute of Technology),スウェ ーデン国ストックホルム,1988)。担体は、また、例えばアガロース、セルロー ス、アルギン酸塩、テフロン又はポリスチレンなどで作られた粒子や繊維やキャ ピラリーであってもよい。担体は、磁性粒子、例えばDynal AS社(ノル ウェー国オスロ)製の超常磁性ビーズなどであってもよい。 固体担体は、プライマーを結合するための、水酸基やカルボキシル基やアルデ ヒド基やアミノ基のような官能基又はアビジンやストレプトアビジンのような部 分を保有していてもよい。これらは一般に、かかる官能基のいずれかを有するポ リマーの表面コーティングを与えるような処理を担体に施すことによって与える ことができ、例えば、ポリウレタンとポリグリコールを併用して水酸基を与えた り、セルロース誘導体で水酸基を与えたり、アクリル酸又はメタクリル酸のポリ マー又はコポリマーでカルボキシル基を与えたり、或いはアミノアルキル化ポリ マーでアミノ基を与えたりすることができる。米国特許第4654267号には 、このような表面コーティングの導入法が多数記載されている。 アッセイ技術は非常に簡単で迅速であり、したがって多数の試料が迅速に分析 できるようなロボット装置を用いて自動化するのは簡単である。好ましい検出及 び定量は比色反応に基づいているので、視覚的な検査だけで判定できる場合も多 い。 標的DNAは試料中のmRNAから合成されたcDNAであってもよく、本発 明の方法はこうして特徴的なmRNAに基づく診断にも応用できる。このような 予備合成は逆転写酵素による予備処理によって行なうことができるが、好適には 、後段でPCRを行なう場合にはそのPCR段階で用いる緩衝液及び塩基の系と 同じ系の中で行なう。PCR操作は二本鎖を解離させるための加熱処理を要する ので、逆転写酵素は最初のPCRサイクルにおいて失活するはずである。mRN Aが試料核酸である場合には、最初の試料(例えば血清試料)を固定化ポ リdTオリゴヌクレオチドで処理して、その末端ポリA配列を介してすべてのm RNAが回収できるようにするのが有利である。別法として、特異的RNA配列 を介してRNAを回収するために、特異的オリゴヌクレオチド配列を用いること もできる。かかるオリゴヌクレオチドは、国際特許出願PCT/EP89/00 304に記載されているように、後でcDNAに対するプライマーとして役立て ることができる。 標的DNAを最初に増幅する好ましい方法としてPCRについて述べてきたが 、PCRと組合わせる代わりに別の方法を用いてもよいことは当業者には明らか であろう。温度サイクリングも耐熱性ポリメラーゼも必要としない近年開発され た増幅技術として、自続式配列複製(3SR)法がある。3SR法はレトロウイ ルスの複製をモデルにしたもので、増幅に使用することができる(Gingeras,T.R .et al,PNAS(USA)87: 1874-1878; 並びにGingeras,T.R.et al,PCRMethods and Amplifications Vol.1,pp25-33などを参照)。 伸長プライマーは、標的位置の直ぐ隣で固定化鎖と適度なハイブリダイゼーシ ョンを起こす程度の十分な大きさを有している一方で、不要な化学合成を避ける ためにある程度短いほうが都合がよい。C−G間の対合の方が結合に関与する水 素結合の数が多いので、プライマーの大きさ並びにハイブリダイゼーションの安 定性がA−T塩基対のC−G塩基対に対する比率にある程度依存していることは 当業者には明らかであろう。また、当業者であれば、当然に、伸長プライマーと 増幅配列のその他の部分との相同性並びにそれに応じた条件設定(ストリンジェ ンシー)を考慮するはずである。このようなルーチン実験についての指針は、例 えばSambrook,J.,Fritsch,E.F.,and Maniatis,T.著のMolecular Cloning:a labo ratory manual (1989)などの文献に見出だすことができる。伸長プライマーは試 料を4つのアリコートに分割する前に加えるのが好ましいが、各々のアリコート に個別に伸長プライマーを加えてもよい。伸長プライマーはPCRプライマーと 同一であってもよいが、系に追加要素を導入するために異なっているほうが好ま しい。 ジデオキシヌクレオチド存在下でのポリメラーゼ反応は、T7ポリメラーゼ、 クレノウ又はSequenase Ver. 2.0(米国USB社製)などの 、ジ デオキシヌクレオチドの取込みを行なうポリメラーゼを使用して行なわれる。た だし、公知の通り、多くのポリメラーゼがプルーフリーディング(校正)活性、 即ち、エラーチェッキング活性を有していて、鎖伸長に利用される3′末端の1 個もしくはそれ以上のヌクレオチドが時により消化されることがある。本発明の 方法でこのような消化が起こると、バックグラウンドノイズが増加する。この問 題が起こらないように、例えばT7ポリメラーゼやSequenaseのような 非プルーフリーディング型ポリメラーゼを使用するのが好ましい。さもなければ 、ポリメラーゼによる3′消化を抑制するフッ素イオン又はヌクレオチド一リン 酸を各アリコートに加えるのが望ましい。 二本鎖DNA及び/又は非伸長DNAの同定は様々な方法で行なうことができ る。二本鎖DNAに関しては、鎖伸長反応の際の放射標識の導入などの慣用技術 で可能であるが、lacオペレーター配列を用いるのが好ましく、このlacオ ぺレーター配列は好ましくは上述の通り増幅時にDNAに組込む。鎖全体の伸長 によって二本鎖DNA配列が生じ、これにlacIリプレッサー-β-ガラクトシ ダーゼ融合タンパク質が結合する。結合した融合タンパク質は上述の通り比色法 で同定することができ、これによって伸長反応の起こった3つのアリコートが同 定され、残りのアリコートに加えられたジデオキシ塩基が判明する。 プライマーの伸長がジデオキシヌクレオチドでブロックされた非伸長DNAに 関しても数多くの同定法が可能であり、当業者には容易に分かるであろう。好ま しくは、伸長プライマーの3′末端の下流にハイブリダイズするプローブ、即ち 、伸長プライマーのハイブリダイゼーション部位と固定化鎖の5′末端の間の固 定化鎖にハイブリダイズするプローブを用いる。プローブは標識の付いているも の或いは標識を結合するための手段を有しているものが適している。このような プローブは一本鎖DNAには結合するが、二本鎖DNAには結合しない。 所望により、二本鎖DNAと一本鎖DNAの両方を同定してもよく、そうする と結果の正確性をさらにチェックすることができる。通常は、ジデオキシヌクレ オチドを全く含んでいない対照実験並びに4種類すべてのジデオキシヌクレオチ ドの混合物を含んだ「ゼロ対照実験」を行なうのが好ましい。 もう一つの同定手段は、本出願人の同一の出願日に係る係属出願(代理人参照 番号:75.57799)に開示されている方法で、鎖伸長反応時に放出される ピロリン酸を検出するというものである。各ヌクレオチドが取込まれる際に、ヌ クレオチド三リン酸からピロリン酸が解離して、残ったヌクレオチド一リン酸が 生長核酸鎖の末端に取込まれる。終結ジデオキシヌクレオチドが鎖に取込まれて いないアリコートでは、鎖伸長反応時にピロリン酸の放出が盛んに起こる。この ようなピロリン酸の放出はルシフェリンとルシフェラーゼを用いて測定すること ができる。ルシフェリン/ルシフェラーゼ系はピロリン酸の存在量に実質的に正 比例して光を発する。 例えば遺伝病のキャリヤーの遺伝的検査などの診断用途においては、試料はヘ テロ接合性の材料を含んでいる。即ち、DNAの半分は標的位置に一つのヌクレ オチドを有しているが、もう半分は別のヌクレオチドを有している。したがって 、本発明の方法に用いられる4つのアリコートのうち、2つは陽性シグナルを与 え、2つは半陽性シグナルを与えるであろう。したがって、各試料中の検出標識 量を定量的に決定するのが望ましい。ホモ接合性試料の場合には、4つのアリコ ートのうち、3つが陰性で1つが陽性シグナルを与えることは明らかであろう。 好ましくは、本発明は、出願人の同一の出願日に係る係属出願(代理人参照番 号:75.57466)に教示されている発明と組合わせる。この係属出願に教 示された発明では、PCRを用いて、問題とするDNA鎖の3′末端側に永久に 結合したプライマーを与えるようなループ構造を導入する。例えば、このような 修正法では、二本鎖DNAのうちの標的位置を含んでいる鎖の標的配列上に伸長 プライマーを3′ループ構造の一部として組込む。この標的配列はその3′末端 側に領域Aを有していて場合によってはその領域Aからさらに3′側に伸びたD NA領域Bが存在しており、上記標的配列に相補的な配列の3′末端側にハイブ リダイズする第一のプライマーであって固体担体上に固定化されているか或いは 固体担体に結合させるための手段の与えられている第一のプライマー並びに上記 標的配列のA及び/又はBの少なくとも一部分にハイブリダイズする3′末端配 列を有していてかつその5′末端にはAと実質的に同一の配列を有する第二のプ ライマーを使用したポリメラーゼ連鎖反応(PCR)増幅処理に上記二本鎖DN Aを付す。この増幅処理によって、標的配列の3′末端に、領域A・ループ を形成し得る領域・配列Aに相補的な領域A′を以上の順序で有する二本鎖標的 DNAを生じさせる。しかる後に、増幅二本鎖DNAを固定化形で二本鎖解離処 理に付して、そうすることにより、固定化されていない標的鎖を遊離させ、領域 A′を領域Aに自然に或いは人為的にハイブリダイズさせてループを形成させる 。領域A′の3′末端は標的位置の直ぐ隣にハイブリダイズする。ジデオキシ反 応及び伸長反応では上記のハイブリダイズした部分をプライマーとして用いる。 標的位置に組込まれた塩基はどのような方法で同定してもよいが、好ましくは、 上記の係属中の出願75.57799に教示されているピロリン酸の放出による 方法で同定する。 本発明は、また、通常は少なくとも以下の構成成分: (a)その検査に特異的な伸長プライマーであって、標的位置がそのプライ マーの3′末端の直ぐ隣になるように試料DNAにハイブリダイズする伸長プラ イマー; (b)ポリメラーゼ; (c)ジデオキシヌクレオチドとデオキシヌクレオチド;及び (d)任意成分としての固体担体 を含んだキットを包含する。 このキットを一次PCR増幅法で使用する場合には、キットは通常は少なくと 以下の構成成分: (i)少なくとも一方のプライマーがそのプライマーを固定化するための手 段を有している一対のPCR用プライマー; (ii)ポリメラーゼ、好ましくはTaq1ポリメラーゼのような耐熱性のポ リメラーゼ; (iii)PCR反応用の緩衝液;及び (iv)デオキシヌクレオチド も含んでいる。 酵素標識を使用する場合には、キットはその酵素の基質と検出系のその他の成 分を含んでいるのが都合がよい。 好ましくは、上記プライマー対の一方はそのプライマーを固定化するための手 段とタンパク質の結合する配列を共に含んでいる。好ましい形のプライマーは、 (例えばストレプトアビジン被覆磁性ビーズへの)固定化用の手段として機能す るビオチンと、標識用の手段としてのlacオペレーターを含んでなる。上記の タイプの好ましいプライマーを用いて本発明を実施するためのキットは、lac Iリプレッサータンパク質と結合した酵素標識を含んでいるのが好ましく、好ま しい酵素標識はβ−ガラクトシダーゼである。 以下、図面を参照しながら非限定的な実施例により本発明を説明するが、図面 について説明すると、 図1は、本発明の方法を用いて1か所の標的位置の塩基を同定するためのプロ トコールを示したものであり、 図2は、実施例1で使用したオリゴヌクレオチドプライマーを増幅用の試料D NAと共に示したものであり、 図3は、実施例で使用した別のオリゴヌクレオチドプライマーを試料DNAと 共に示したものであり、かつ 図4は本発明の方法の実施例で得られた結果を示すグラフである。材料と方法 細菌株及び酵素. 大腸菌(Escherichia coli)RRIΔM15株(Ruther,U.(1982)“pUR 250wh ich allows rapid chemical sequencing of both strands of its inserts”Nuc l.Acids Res.,10,5765-5772)を細菌ホストとして使用した。使用したプラスミ ドベクターはpRIT28(Hultman,T.,Stahl,S.,Moks,T.andUhlen,M.(1988)“ Approaches to solid phase DNA sequencing”Nucleosides& Nucleotides 7,629 -638)であった。 オリゴヌクレオチドの合成. HIV逆転写酵素遺伝子(RT)の活性部位の一部をコードする領域(塩基6 25〜1165; Myers,G.,Korber,B.,Berkovsky,J.A.,Smith,R.F.and Pavlak is, G.N., Human Retroviruses and AIDS 1991 (Los AlamosNational Laborator y,New Mexico 1991))に相補的な7種類のオリゴヌクレオチドプライマー:RI T135、RIT321、RIT322、RIT331、 RIT332及びRIT333(図2,図3参照)を、自動DNA合成装置(ス ウェーデンのKABI−Pharmacia社製のGene Assemble rPlus)上で製造業者の説明書通りホスホルアミダイト化学により合成した 。RIT322はビオチンホスホルアミダイト(米国カリフォルニア州のClo netech社製)を用いてビオチン化した。精製はpepRPC 5/5逆相 カラム(スウェーデン国のKABI−Pharmacia社製)を用いて行なっ た。 酵素及びヌクレオチド. 各種制限酵素、T4 DNAリガーゼ(KABI−Pharmacia社製, スウェーデン)、T7 DNAポリメラーゼ(KABI−Pharmacia社 製,スウェーデン)、Taq DNAポリメラーゼ(米国カリフォルニア州のC etus社製)及びSequenase ver 2.0(米国のUSB社製) は業者の忠告にしたがって使用した。デオキシヌクレオチド及びジデオキシヌク レオチドはドイツのBoehringer Manheim社から入手した。 PCRクローニング HIV−1の患者から得られた臨床試料(スウェーデン国ストックホルムのス ウェーデン細菌学研究所(Swedish Bacteriology Laboratory; SBL))から 、各5pmolのRIT331とRIT333(図3)を用いた増幅によってH IV RTフラグメントをクローニングした。RIT331とRIT333は共 に、上流BamHI及び下流EcoRI認識部位を導入するための「ハンドル」 部を含んでいた。PCR反応混液は、200μMの各dNTP、20mMのTr is−HC1(pH8.7)、2mMのMgCl、0.1%のTween 2 0及び0.5ユニットのAmpliTaqを含んでいて、最終容積は50μlと した。温度プロフィールは、95℃で0.5分間の変性段階、次いで55℃で0 .5分間のプライマーアニーリング段階、及び72℃で2分間の伸長段階にセッ トした。これらの段階を、Gene Amp PCR System PE 9 600(Perkin−Elmer社製,米国カリフォルニア州)を用いて30 回繰り返した。こうしてPCR増幅したHIV RTフラグメント及びべクター pRIT28を共にBamHIとEcoRIで制限し、アガロースから切り出し て精製した後、室温で1時間連結反応を行なった。この構築物でコンピテントR RIΔM15細胞を形質転換し、青/白選択(Langley,E.K.,Villarejo,M.R.,Fo wler,A.V.,Zamenhof,P.J.and Zabin,I.(1975)Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.72,125 4-1257)ができるようにIPTG(n−イソプロピル-β-D-チオガラクトピラ ノシド)、X-gal(5-ブロモ-4-クロロ-3-インドリル-β-D-ガラクトシド) 及びアンピシリンを含んだTBAB(前出のSambrook,J.and Maniatis,T.(1989) の文献)平板上に塗末接種した。固相配列決定法(Hultman,T.,Bergh,S.,Moks,T .and Uhlen,M.(1991)“Bidirectionalsolid-phase sequencing of in vitro-amp lified plasmid DNA”Bio Techniques10,84-93)により、5つの白色コロニーが 正しいインサートをもつプラスミドであることを確認した。これらのコロニーの うちの1つをpRIT−RTと名付け、以降の研究用として選んた。このクロー ンはスウェーデン国ストックホルムの王立工業大学生化学科に保存してある。 DIANA検出ミニシーケンシング用鋳型の調製 pRIT28−RTのコロニーをバイアルに移して、10μlの20mMTr is−HCl(pH8.7)中で99℃で5分間溶菌した。次いで1μlの溶菌 液を、5pmolのRIT135及びRIT322(ビオチン化)、0.25p mo1のRIT321、200μMの各dNTP、20mMのTris−HCl (pH8.7)、2mMのMgCl、0.1%のTween 20及び0.5 ユニットのAmpliTaqのPCR混液に移して、最終容積を50μlとした 。プライマーRIT322は、後段でストレプトアビジン被覆固体担体に結合さ せるための5′ビオチンとlacOP認識配列を規定する21塩基とからなる。 増幅を上記の通り行ない、得られたPCR生成物を次に、予備洗浄ストレプトア ビジン被覆常磁性ビーズ(Lea,T.,Vartdal,F.,Nustad,K.,et al.(1988)“Monosi zed, magnetic polymer particles: and their use inseparation of cells and subcellular components and in the study oflymphocyte function in vitro Journal of Molecular Recognition 1,9-18)、即ち、製造業者の推奨する結合 溶液で予備洗浄しておいたDynabeadsM280ストレプトアビジン(ノ ルウェーのDynal AS社製)上に固定化 した(Hultman,T.,Stfihl,S.,Hornes,E.and Uhlen,M. (1989)“Directsolid pha se sequencing of genomic and plasmid DNA using magnetic beadsas solid su pport”Nucl.Acids Res.17,4937-4946)。固定処理化後、ビーズを50μlの結 合/洗浄溶液で洗って、結合DNAをアッセイした。DNAの固定化されたビー ズを50μlの融合タンパク質lacI-β-ガラクトシダーゼ(ノルウェーのD ynal AS社製)と混合し、20分間インキュベートした。ビーズをDIA NA緩衝液(ノルウェーのDynal AS社製)で4回洗浄して過剰の融合タ ンパク質を除去し、壁の被膜によるバックグラウンドを排除するために最終段階 で新しいチューブに変えた。100μlのo-ニトロフェニル-β-D-ガラクトシ ド(ONPG,1.25mg/ml)を発色性基質として加え、そして6分後に 100μlの1M NaCOを添加して反応を停止した。上清の405nm の吸光度をEAR340AT ELISAプレートリーダー(SLT-Labi nstruments,オーストリア)で測定して分析した。20plの0.1 M NaOHと5分間インキュベートして融解により二本鎖を解離させて、一本 鎖固定化DNA鋳型を生じさせ、これを再度50μlの結合溶液、50μlの1 ×TEで洗浄した。1pmolのRIT332(図2)を用い、8mMMgCl2 及び20mM Tris-HCl(pH7.5)中で容積を13μlとして、6 5℃に5分間加熱して次に室温に10分間静置することによって、プライマーの アニーリングを行なった。 ミニシーケンシング反応 適合ジデオキシヌクレオチドに関して、6つの別個の伸長反応(1つはddA TPのみで、1つはddCTPのみで、1つはddGTPのみで、1つはddT TPのみで、1つは4種類すべてのddNTPと共に、1つはddNTPを全く 加えずに)は、2μlのアニーリング混液、17mM Tris-HCl(pH 7.5)、6mM MgCl2、1mM DTT、1μMの適合ジデオキシヌク レオチド及び0.13ユニットのSequenase Ver.2を含んだ全量 10μlの中で行なった。この実験の概略図を図1に示す。ジデオキシ取込み反 応は室温で5分間行ない、20μlの0.5M EDTAの添加により停止させ た。しかる後に、ビーズを30μlの10mM Tris−HCl(pH7.5 )で2回 洗浄した。次の伸長段階では、200μMのdNTP濃度を使用し、25mMの Tris-HCl(pH7.5)、12.5mMのMgCl2、1mMのDTT及 び0.13ユニットのSequenaseと共に全量を10μlとした。ジデオ キシヌクレオチドが組込まれていないアリコートでは、Sequenaseによ る鎖の伸長が起こって、完全な鎖長の二本鎖DNAがビーズに結合するようにな る。室温で5分間インキュベーションした後、20μlの0.5M EDTAを 加え、ビーズを40μlのDIANA緩衝液(ノルウェーのDynal AS社 製)(0.1M Tris−HCl(pH7.5),0.15M NaCl,0 .1%Tween 20,1mM MgCl2及び10mM β-メルカプトエタ ノール)で洗浄した。 DIANAによる検出 結果はDIANA法(Wahlberg, J., Lundeberg, J., Hultman, T. andUhlen, M. (1990) “General colorimetric method for DNA diagnosticsallowing dir ect solid-phase genomic sequencing of the positive samples”Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 87, 6569-6573)で検出した。DNAの固定化されたビーズを 50μlの融合タンパク質lacI-β-ガラクトシダーゼ(ノルウェーのDyn al AS社製)と混合し、20分間インキュベートした。ビーズをDIANA 緩衝液(ノルウェーのDynal AS社製)で4回洗浄して過剰の融合タンパ ク質を除去し、壁の被膜によるバックグラウンドを排除するために最終段階で新 しいチューブに変えた。100μlのo-ニトロフェニル-β-D-ガラクトシド(O NPG,1.25mg/ml)を発色性基質として加え、そして6分後に100 μlの1の1M Na2CO3を添加して反応を停止した。上清の405nmの吸 光度をEAR340AT ELISAプレートリーダー (SLT-Labin struments,オーストリア)で測定して分析した。その結果を図4に示 す。このアッセイでは、4種類すべてのジデオキシヌクレオチド(ddNTP) を使用した場合とddATPのみを使用した場合に低いシグナルが得られた。配 列決定用プライマーの3′末端の次の相補塩基はジデオキシチミジンであるので 、上記の結果は、このアッセイ法を使用してある特定の場所の塩基配列を検出す ることができることを示している。実施例2 鋳型の調製 AZT耐性を示す患者から得たHIV逆転写酵素遺伝子フラグメント(Petter son, B. et al 未発表データ)を、RIT331とRIT333のプライマー対 を用いて、べクターpRIT28にPCRクローニングした。大腸菌RRIΔM 15株を形質転換して、青/白選択法(前出のLangley, E.K., etal (1975))を 用いて選択した。細菌コロニーを99℃の20mM Tris-Cl(pH8. 7)10μl中で5分間溶菌して、PCR増幅を行なった。次に、1μlの溶菌 液を、5pmolのプライマーセットA、200μMの各dNTP、20mMの Tris - Cl(pH8.7)、2mMのMgCl2、0.1%のTween 20及び0.5ユニットのAmpliTaq DNAポリメラーゼ(米国カリフ ォルニア州のCetus社製)に加えて、最終容積を50μlとした。温度プロ フィールには、95℃での0.5分間の変性段階、70℃での1.5分間のアニ ーリング/伸長段階が含まれており、これらの段階を30回繰り返した。上述の 細菌コロニーの溶菌並びに上記反応操作には、GeneAmpPCR Syst em 9600 (Perkin-Elmer社製,米国カリフォルニア州)を 用いた。PCR生成物を、ストレプトアビジンの共有結合した常磁性ビーズ(前 出のLea, T. (1988))であるDynabeads M280上に固定化した。ビ ーズは製造業者(ノルウェーのDynal AS社)の使用説明書通りに使用し た。固定化PCR生成物を0.10M NaOH中で10分間インキュベートし た後、上清を除去することにより、一本鎖DNAを得た。固定化一本鎖DNAを 、50μlの10mM Tris-Cl(pH7.5), 1mMEDTA, 2M NaClで洗浄し、次いで50μlの10mM Tris-Cl(pH7 .5)で洗浄した。洗浄後、20mMのTris-Cl(pH7.5)、8mM のMgCl2及び1pmolの配列決定用プライマーを加えて全量を13μlと した。混合液を65℃で5分間インキュベートした後、室温に冷却した。 ミニシーケンシング ジデオキシヌクレオチド組込み反応は、常磁性ビーズ上に固定化された鋳型/ プライマー-フラグメント1μl (50μl PCR増幅反応液の1/13)と 、0.13ユニツトのSequenase version 2.0(米国のU nited States Biochemical社製)と、0.5μlの1 0μM ddNTP(1種類)と、さらに25mM Tris-Cl(pH7. 5),12.5mM MgCl2, 2.5mM DTTを含んだ緩衝液とから なる全量で10μlの混合液中で行なった。室温で5分間インキュベートした後 、50μlの10mM Tris-Cl(pH7.5), 1mM EDTA, 2M NaCl,1% Tween 20で洗浄し、次いで50μlの10mM Tris-Cl(pH7.5), 1mM EDTA, 2M NaClで洗浄し 、最後に50μlの10mM Tris-Cl(pH7.5)で洗浄した。10 mM Tris-Cl(pH7.5)で容積を5μlに調整した。対照フラグメン トはddNTP非存在下で、ゼロ対照フラグメントは全種類のddNTP存在下 で、DNAポリメラーゼとインキュベートした。これら様々な試料を次にELI DAで分析した。 ELIDA 上記のミニシーケンシングの各プレインキュベーション試料が完全なプライマ ー伸長をするか否かについてELIDA法でアッセイした。このアッセイは、L KB 1250ルミノメーターと電位差記録計を用いて行なった。ルミノメータ ーは内部標準光に対するレスポンスが10mVとなるように較正した。発光出力 は既知量のATP又はppiを添加して較正した。反応は室温で行なった。標準 アッセイ容積は0.2mlであり、以下の成分:0.1M Tris-酢酸(p H7.75),2mM EDTA,10mM酢酸マグネシウム,0.1%BSA ,1mM DTT,0.4mg/ml ポリビニルピロリドン360000,2 μM dNTP,100mg/ml D-ルシフェリン(BioOrbit社製, フィンランド),4μg/ml L-ルシフェリン(BioOrbit社製,フィ ンランド),0.3ユニット/ml ATP依存性スルフリラーゼ(Sigma ,米国)及び精製ルシフェラーゼ標品(Enzymatix,英国)を含んでい た。使用したルシフェラーゼの量は、容積1mlで100pmolのATPに対 してIVのレスポンスを与えるものであった。5分間のプレインキュベーション の後、アデノシン5′-ホスホ硫酸とNaFとdNMPとをそれぞれ最終濃度が 2μM, 5mM,0.4mMとなるように加えた。ジデオキシ組込み試料から分取した5 μlの鋳型/プライマー-フラグメントを添加した後、0.13ユニットのSe quenaseを添加して反応を開始した。反応は5分以内に完了した。結果 ミニシーケンシング法の原理 ミニシーケンシング法の原理を図1に概略図として示す。この図では、残基T の存在の有無を検査している。問題とする特定DNAフラグメントを、プライマ ー対の一方が5′末端がビオチン化されているようなPCR法で増幅する。PC R増幅した問題のDNA断片をストレプトアビジンの共有結合した磁性ビーズ上 に固定化し、次いでNaOHで洗浄して一本鎖形に変換し、この一本鎖DNAに 1種類のプライマーをアニールする。鋳型/プライマー-フラグメントを次に4 つの異なるアリコートに分割し、これらをポリメラーゼ存在下にて4種類のdd NTPの各々で別々に処理する。反応後、得られたフラグメントを洗浄して、4 種類すべてのdNTPの存在するプライマー伸長反応の基質として用いる(図1 参照)。DNA特異的重合反応の進行をELIDA法でモニターする。最初の反 応においてジデオキシヌクレオチドが組込まれていると、次の「追跡」反応の際 にピロリン酸の生成が阻害される。対照的に、ジデオキシヌクレオチドの組込み が起こっていなければ、「追跡」反応時にピロリン酸が盛んに放出されて、EL IDA反応により発光する。このELIDAの結果から、プライマーの後に位置 する最初の塩基が容易に推定される。4種類すべてのddNTPと共にインキュ ベートする陰性対照並びにddNTPの非存在下でDNAポリメラーゼとインキ ュベートする陽性対照を含めてもよい。 特定DNAのミニシーケンシング あるddNTPの組込みは、ポリメラーゼ反応時にそれと相補的なジデオキシ ヌクレオチド(ddNTP)が存在した場合にのみ観察された。用いた条件下で は、非相補塩基の組込みは全く観察されなかった。「追跡」反応の際には、非相 補塩基とインキュベートした場合にのみ、ppiの生成がELIDA法で検出さ れた。相補塩基が組込まれた場合には、フリーな3′OH基を欠いているのでD NAの伸長は不可能であった。ddNTP3種類を含んだ混合液を4種類使っ てDNAフラグメント(最初の段階において)をインキュベートした場合にも同 じ結果が得られた(データは示さず)。明瞭な結果を得るためにはエキソヌクレ アーゼ活性を欠くDNAポリメラーゼを使用しなければならない点を強調してお くが、ある種のポリメラーゼのエキソヌクレアーゼ活性が例えばフッ素イオンな どによって抑制できることが知られている。非相補塩基の組込みを防止するため に低濃度(0.05〜5μM)のヌクレオチドを使用することも重要である。 感度 上記で紹介した実験では50μlのPCR増幅反応液の1/13をELIDA 試験に使用した。しかし、使用量はこれより少なくても多くてもよい。161塩 基長のDNAフラグメントのプライマー伸長反応の際のppi生成の初速度と生 成量をDNA濃度の関数として求めた。ELIDAにおけるppi生成の初速度 と生成量は共に、(50μlのPCR増幅反応液の1/130から2/13まで) 一定間隔で試験したDNA濃度に比例する。アッセイ時のシグナルを増大させる ために、DNAの量をさらに増やしてもよいし、固体担体の結合容量を増やして もよい。このアッセイ(全量200μl)の上限はppi生成量200pmo1 である。下限は、主として、使用したDNAフラグメントの鎖長(シグナルはプ ライマー伸長反応時に組込まれるヌクレオチドの量に比例するため)、用いた容 積、並びに異なる溶液中に混入した夾雑ppi、によって決まる。後者の二つの 因子は所望により修正することができる。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1994年5月6日 【補正内容】 特許協力条約第34条(2)(b)に規定に基づく補正書における補正の対象及び補正 の内容は以下の通りである。 1.国際出願時における明細書第4頁の差替え(特許法第184条の4に規定 する翻訳文第3頁18行「ポリメラーゼ・・・」から第4頁13行「・・・用い られる。」までの部分に該当し、具体的補正箇所は同翻訳文第4頁8行「PCT /EP90/00454」の「PCT/EP90/00454(WO90/1136 9)」への訂正に該当する)。 2.国際出願時における明細書第6頁の差替え(特許法第184条の4に規定 する翻訳文第5頁9行「増幅DNA・・・」から第6頁8行「・・・好ましい。 」までの部分に該当し、具体的補正箇所は同翻訳文第5頁23行「PCT/EP 90/00454」の「PCT/EP90/00454(WO9O/11369)」 への訂正に該当する)。 3.国際出願時における明細書第8頁の差替え(特許法第184条の4に規定 する翻訳文第7頁4行「これらは・・・」から同頁29行「・・・核酸である場 合には、」までの部分に該当し、具体的補正箇所は同翻訳文第7頁7行の「テフ ロン」の「テフロン(登録商標)」への訂正に該当する)。 4.国際出願時における明細書第9頁の差替え(特許法第184条の4に規定 する翻訳文第7頁29行「最初の試料・・・」から第8頁24行「・・・伸長プ ライマーは」までの部分に該当し、具体的補正箇所は同翻訳文第8頁4〜5行「 PCT/EP89/00304」の「PCT/EP89/00304(WO89/0 9282)」への訂正に該当する)。 5.国際出願時における明細書第10頁の差替え(特許法第184条の4に規 定する翻訳文第8頁24行「試料を4つ・・・」から第9頁19行「・・・数多 くの」までの部分に該当し、具体的補正箇所は同翻訳文第8頁29行「Sequ enaseVer.2.0(米国USB社製)」の「Sequenase Ve r.2.0(米国USB社製,Sequenaseは登録商標である)」への訂正に該当 する)。 6.国際出願時における明細書第11頁の差替え(特許法第184条の4に規 定する翻訳文第9頁19行「同定法が・・・」から第10頁13行「・・・2つ は」までの部分に該当し、具体的補正箇所は同翻訳文第9頁29行〜第10頁1 行「代理人参照番号:75.57799」の「PCT/EP93/01205(W O93/23564)」への訂正に該当する)。 7.国際出願時における明細書第12頁の差替え(特許法第184条の4に規 定する翻訳文第10頁13行「半陽性・・・」から第11頁5行「・・・領域A ′の3′末端は」までの部分に該当し、具体的補正箇所は同翻訳文第10頁16 〜17行「代理人参照番号:75.57466」の「PCT/EP93/0120 4(WO93/23563)」への訂正に該当する)。 8.国際出願時における明細書第13頁の差替え(特許法第184条の4に規 定する翻訳文第11頁5行「標的位置の・・・」から同頁28行「・・・都合が よい。」までの部分に該当し、具体的補正箇所は同翻訳文第11頁8行「75. 57799」の「PCT/EP93/01205(WO93/23564))」へ の訂正に該当する)。 9.国際出願時における明細書第15頁の差替え(特許法第184条の4に規 定する翻訳文第12頁25行「HIV・・・」から第13頁28行「・・・HI VRT」までの部分に該当し、具体的補正箇所は同翻訳文第13頁3行「P1u s」の「Plus(登録商業)」への訂正、同頁12行「Sequenase ver2.0(米国のUSB社製)」の「Sequenase ver 2.0 (米国のUSB社製,Sequenaseは登録商標)」への訂正、及び同頁22行「 Tween 20」の「Tween 20(Tweenは登録商標)」への訂正に該当 する)。 10.国際出願時における明細書第17頁の差替え(特許法第184条の4に規 定する翻訳文第14頁23行「予備洗浄ストレプトアビジン・・・」から第15 頁21行「・・・1つは」までの部分に該当し、具体的補正箇所は同翻訳文第1 4頁28〜29行「Dynabeads M280ストレプトアビジン(ノルウ ェーのDyna1 AS社製)」の「Dynabeads M280ストレプト アビジン(ノルウェーのDynal AS社製,Dynabeadsは登録商標)」への訂 正に該当する)。 11.国際出願時における明細書第18頁の差替え(特許法第184条の4に規 定する翻訳文第15頁22行「ddATP・・・」から第16頁20行「・・・ 変えた。」までの部分に該当し、具体的補正箇所は同翻訳文第15頁26行「S equenasever 2.0」の「Sequenase ver 2.0(Se quenaseは登録商標)」への訂正、同翻訳文第16頁3行「Sequenase 」の「Sequenase(登録商標)」への訂正、及び同翻訳文第16頁4行 「Sequenase」の「Sequenase(登録商標)」への訂正に該当 する)。 12.国際出願時における明細書第19頁の差替え(特許法第184条の4に規 定する翻 訳文第16頁20行「100μ1のo−ニトロ・・・」から第17頁18行「・ ・・(前出のLea, T. (1988))」までの部分に該当し、具体的補正箇所は同翻訳 文第17頁11行「Tween 20」の「Tween 20(Tweenは登録商標 )」への訂正に該当する)。 13.国際出願時における明細書第20頁の差替え(特許法第184条の4に規 定する翻訳文第17頁18行「であるDynabeads・・・」から第18頁 16行「・・・否かについて」までの部分に該当し、具体的補正箇所は同翻訳文 第17頁18行「Dynabeads M280」の「Dynabeads M2 80 (Dynabeadsは登録商標)」への訂正、及び同翻訳文第18頁2〜3行「S equenasever 2.0(米国のUnited States Bio chemical社製)」の「Sequenase ver 2.0(米国のU nited StatesBiochemical社製,Sequenaseは登録商標 )」への訂正に該当する)。 14.国際出願時における明細書第21頁の差替え(特許法第184条の4に規 定する翻訳文第18頁16行「ELIDA法で・・・」から第19頁12行「・ ・・アリコートに分割し、」までの部分に該当し、具体的補正箇所は同翻訳文第 19頁3行の「Sequenase」の「Sequenase (登録商標)」 への訂正に該当する)。 ポリメラーゼ存在下でそれぞれのプライマーから標的DNA鋳型の末端に至るま で伸長したDNA配列が生ずるようにする。こうして合成されたDNAを次に二 本鎖解離処理(通常は約90℃の温度で融解して行なう)に付すと、新たに合成 された一本鎖DNA配列が混合液中の過剰のプライマーとハイブリダイズ(通常 は温度をアニーリングに適した範囲まで下げた後)するので、ポリメラーゼ存在 下でさらにDNA鎖が合成されるが、このときは両プライマーの末端から末端ま での部分しか伸長しない。ポリメラーゼは上記二本鎖解離段階で利用される高温 に耐え得るものが好ましいが、最近、これに適した好熱性ポリメラーゼ、即ちT aq、が入手できるようになった。DNA合成に必要な上記2種類のプライマー と各種ヌクレオチドとを媒液中に過剰量維持しておくと、各々の鎖を合成し、解 離し、プライマーをアニーリングし、さらに新しい鎖を合成するという循環過程 の繰返しを、単にこれら各々の段階の至適温度に温度を上下させるだけで遂行す ることができる。このようにして、最初の標的DNAを指数関数的に増幅させる ことができ、比較的短時間のうちに濃度を百万倍も増大させることができる。 PCR法を用いる場合には、例えば比較的低いレベルのバックグラウンドで明 確な結果を与えるような十分なDNAが合成されたか否かを決定するために、そ のPCR法の効率を評価するのが望ましい。各種の試験法が知られているが、本 出願人の考えでは、本出願人が以前に報告した固定化増幅核酸を検出するための DIANAという固相法(PCT/EP90/00454(WO90/11369) )を用いるのが好ましい。このDIANA法は、例えばその好ましい具体的態様 では、インヴィトロで増幅されたDNAの比色検出に用いられる。このアッセイ はビオチン化又はその他の手段で官能化されたPCRプライマーの使用に基づく ものであり、このプライマーはインヴィトロ増幅物を例えばストレプトアビジン 被覆磁性ビーズ上に捕捉するために用いられる。 増幅DNAの末端に導入された21塩基対のlacオペレーター配列を認識する ようなLacIリプレッサー-β-ガラクトシダーゼ融合タンパク質を使用するの が好ましい。このlacオペレーター配列は、PCRプライマー対を使用する場 合にはそのプライマー対の一方(好ましくは固定化プライマー)によって導入す ることもできるし、或いは、増幅べクター内の、増幅試料DNAと一緒に切り出 すのに適した位置にこの配列が存在していてもよい。この融合タンパク質はDN AのlacOP配列に結合し、ONPG(o-ニトロフェニル-β-D-ガラクトシド )の添加によって発色するので、これを分光光度法で測定することができる。こ の融合タンパク質とONPG(o-ニトロフェニル-β-D-ガラクトシド)を使用す ると迅速で簡単な比色アッセイを行なうことができ、放射性標識の使用に伴う安 全性の問題は生じない。例えばIPTG(n-イソプロピルーβ-D-チオガラクトピ ラノシド)を加えると、この融合タンパク質をDNAから解離させることができ る。 シグナル対ノイズ(S/N)比を高めるために、本出願人の係属中の出願PC T/EP90/00454(WO90/11369)に記載されているような二段 階PCR法(ネステド(nested)プライマーを使用)を用いてもよく、そうする ことによって、本発明の方法の感度を向上させることができる。このような予備 増幅によって、試料中に混在している可能性のある他のDNAに比して標的DN Aの濃度が大幅に増加するし、また、標的DNAの別の配列に特異的な少なくと も1種類のプライマーを用いて第二段増幅を行なうと「バックグラウンドノイズ 」に比して標的DNAのシグナルが顕著に増大する。 適当なポリメラーゼであればどんなものを用いてもよいが、Taqポリメラー ゼのような好熱性酵素を用いるのが好ましく、そうすれば、PCRの各サイクル ごとに例えばクレノウフラグメントのようなポリメラーゼをわざわざ追加しなく ても上述の温度サイクルを繰返すことができる。 PCRを一段階法又は二段階法のいずれで行なうにしても、本発明はアリコー ト間のはっきりとした差異に基づくものであるのでPCRの効率はさほど重要で はない。ただし、上述の通り、増幅DNAの有無をチェックするために最初に定 量的DIANAを行なうのが好ましい。 これらはプライマーDNAと結合するような活性化ポリスチレンで作製し得る( K.Almer,博士論文,王立工業大学(Royal Institute of Technology),スウェ ーデン国ストックホルム,1988)。担体は、また、例えばアガロース、セルロー ス、アルギン酸塩、テフロン(登録商標)又はポリスチレンなどで作られた粒子 や繊維やキャピラリーであってもよい。担体は、磁性粒子、例えばDynalA S社(ノルウェー国オスロ)製の超常磁性ビーズなどであってもよい。 固体担体は、プライマーを結合するための、水酸基やカルボキシル基やアルデ ヒド基やアミノ基のような官能基又はアビジンやストレプトアビジンのような部 分を保有していてもよい。これらは一般に、かかる官能基のいずれかを有するポ リマーの表面コーティングを与えるような処理を担体に施すことによって与える ことができ、例えば、ポリウレタンとポリグリコールを併用して水酸基を与えた り、セルロース誘導体で水酸基を与えたり、アクリル酸又はメタクリル酸のポリ マー又はコポリマーでカルボキシル基を与えたり、或いはアミノアルキル化ポリ マーでアミノ基を与えたりすることができる。米国特許第4654267号には 、このような表面コーティングの導入法が多数記載されている。 アッセイ技術は非常に簡単で迅速であり、したがって多数の試料が迅速に分析 できるようなロボット装置を用いて自動化するのは簡単である。好ましい検出及 び定量は比色反応に基づいているので、視覚的な検査だけで判定できる場合も多 い。 標的DNAは試料中のmRNAから合成されたcDNAであってもよく、本発 明の方法はこうして特徴的なmRNAに基づく診断にも応用できる。このような 予備合成は逆転写酵素による予備処理によって行なうことができるが、好適には 、後段でPCRを行なう場合にはそのPCR段階で用いる緩衝液及び塩基の系と 同じ系の中で行なう。PCR操作は二本鎖を解離させるための加熱処理を要する ので、逆転写酵素は最初のPCRサイクルにおいて失活するはずである。mRN Aが試料核酸である場合には、 最初の試料(例えば血清試料)を固定化ポリdTオリゴヌクレオチドで処理して 、その末端ポリA配列を介してすべてのmRNAが回収できるようにするのが有 利である。別法として、特異的RNA配列を介してRNAを回収するために、特 異的オリゴヌクレオチド配列を用いることもできる。かかるオリゴヌクレオチド は、国際特許出願PCT/EP89/00304(WO89/09282)に記載 されているように、後でcDNAに対するプライマーとして役立てることができ る。 標的DNAを最初に増幅する好ましい方法としてPCRについて述べてきたが 、PCRと組合わせる代わりに別の方法を用いてもよいことは当業者には明らか であろう。温度サイクリングも耐熱性ポリメラーゼも必要としない近年開発され た増幅技術として、自続式配列複製(3SR)法がある。3SR法はレトロウイ ルスの複製をモデルにしたもので、増幅に使用することができる(Gingeras,T. R.et al, PNAS (USA) 87: 1874-1878; 並びに Gingeras, T.R. et al, PCRMe thods and Amplifications Vol.1, pp25-33 などを参照)。 伸長プライマーは、標的位置の直ぐ隣で固定化鎖と適度なハイブリダイゼーシ ョンを起こす程度の十分な大きさを有している一方で、不要な化学合成を避ける ためにある程度短いほうが都合がよい。C−G間の対合の方が結合に関与する水 素結合の数が多いので、プライマーの大きさ並びにハイブリダイゼーションの安 定性がA−T塩基対のC−G塩基対に対する比率にある程度依存していることは 当業者には明らかであろう。また、当業者であれば、当然に、伸長プライマーと 増幅配列のその他の部分との相同性並びにそれに応じた条件設定(ストリンジェ ンシー)を考慮するはずである。このようなルーチン実験についての指針は、例 えば Sambrook, J., Fritsch, E.F., and Maniatis, T.著のMolecular Cloning: a laboratory manual (1989)などの文献に見出だすことができる。伸長プライマ ーは 試料を4つのアリコートに分割する前に加えるのが好ましいが、各々のアリコー トに個別に伸長プライマーを加えてもよい。伸長プライマーはPCRプライマー と同一であってもよいが、系に追加要素を導入するために異なっているほうが好 ましい。 ジデオキシヌクレオチド存在下でのポリメラーゼ反応は、T7ポリメラーゼ、 クレノウ又はSequenase Ver.2.0(米国USB社製,Sequenas eは登録商標である)などの、ジデオキシヌクレオチドの取込みを行なうポリメ ラーゼを使用して行なわれる。ただし、公知の通り、多くのポリメラーゼがプル ーフリーディング(校正)活性、即ち、エラーチェッキング活性を有していて、 鎖伸長に利用される3′末端の1個もしくはそれ以上のヌクレオチドが時により 消化されることがある。本発明の方法でこのような消化が起こると、バックグラ ウンドノイズが増加する。この問題が起こらないように、例えばT7ポリメラー ゼやSequenaseのような非プルーフリーディング型ポリメラーゼを使用 するのが好ましい。さもなければ、ポリメラーゼによる3′消化を抑制するフッ 素イオン又はヌクレオチドーリン酸を各アリコートに加えるのが望ましい。 二本鎖DNA及び/又は非伸長DNAの同定は様々な方法で行なうことができ る。二本鎖DNAに関しては、鎖伸長反応の際の放射標識の導入などの慣用技術 で可能であるが、lacオペレーター配列を用いるのが好ましく、このlacオ ペレーター配列は好ましくは上述の通り増幅時にDNAに組込む。鎖全体の伸長 によって二本鎖DNA配列が生じ、これにlacIリプレッサー-β-ガラクトシ ダーゼ融合タンパク質が結合する。結合した融合タンパク質は上述の通り比色法 で同定することができ、これによって伸長反応の起こった3つのアリコートが同 定され、残りのアリコートに加えられたジデオキシ塩基が判明する。 プライマーの伸長がジデオキシヌクレオチドでブロックされた非伸長DNAに 関しても数多くの 同定法が可能であり、当業者には容易に分かるであろう。好ましくは、伸長プラ イマーの3′末端の下流にハイブリダイズするプローブ、即ち、伸長プライマー のハイブリダイゼーション部位と固定化鎖の5′末端の間の固定化鎖にハイブリ ダイズするプローブを用いる。プローブは標識の付いているもの或いは標識を結 合するための手段を有しているものが適している。このようなプローブは一本鎖 DNAには結合するが、二本鎖DNAには結合しない。 所望により、二本鎖DNAと一本鎖DNAの両方を同定してもよく、そうする と結果の正確性をさらにチェックすることができる。通常は、ジデオキシヌクレ オチドを全く含んでいない対照実験並びに4種類すべてのジデオキシヌクレオチ ドの混合物を含んだ「ゼロ対照実験」を行なうのが好ましい。 もう一つの同定手段は、本出願人の同一の出願日に係る係属出願(PCT/E P93/01205(WO93/23564))に開示されている方法で、鎖伸長 反応時に放出されるピロリン酸を検出するというものである。各ヌクレオチドが 取込まれる際に、ヌクレオチド三リン酸からピロリン酸が解離して、残ったヌク レオチド一リン酸が生長核酸鎖の末端に取込まれる。終結ジデオキシヌクレオチ ドが鎖に取込まれていないアリコートでは、鎖伸長反応時にピロリン酸の放出が 盛んに起こる。このようなピロリン酸の放出はルシフェリンとルシフェラーゼを 用いて測定することができる。ルシフェリン/ルシフェラーゼ系はピロリン酸の 存在量に実質的に正比例して光を発する。 例えば遺伝病のキャリヤーの遺伝的検査などの診断用途においては、試料はヘ テロ接合性の材料を含んでいる。即ち、DNAの半分は標的位置に一つのヌクレ オチドを有しているが、もう半分は別のヌクレオチドを有している。したがって 、本発明の方法に用いられる4つのアリコートのうち、2つは陽性シグナルを与 え、2つは 半陽性シグナルを与えるであろう。したがって、各試料中の検出標識量を定量的 に決定するのが望ましい。ホモ接合性試料の場合には、4つのアリコートのうち 、3つが陰性で1つが陽性シグナルを与えることは明らかであろう。 好ましくは、本発明は、出願人の同一の出願日に係る係属出願(PCT/EP 93/01204(WO93/23563))に教示されている発明と組合わせる。 この係属出願に教示された発明では、PCRを用いて、問題とするDNA鎖の3 ′末端側に永久に結合したプライマーを与えるようなループ構造を導入する。例 えば、このような修正法では、二本鎖DNAのうちの標的位置を含んでいる鎖の 標的配列上に伸長プライマーを3′ループ構造の一部として組込む。この標的配 列はその3′末端側に領域Aを有していて場合によってはその領域Aからさらに 3′側に伸びたDNA領域Bが存在しており、上記標的配列に相補的な配列の3 ′末端側にハイブリダイズする第一のプライマーであって固体担体上に固定化さ れているか或いは固体担体に結合させるための手段の与えられている第一のプラ イマー並びに上記標的配列のA及び/又はBの少なくとも一部分にハイブリダイ ズする3′末端配列を有していてかつその5′末端にはAと実質的に同一の配列 を有する第二のプライマーを使用したポリメラーゼ連鎖反応(PCR)増幅処理 に上記二本鎖DNAを付す。この増幅処理によって、標的配列の3′末端に、領 域A・ループを形成し得る領域・配列Aに相補的な領域A′を以上の順序で有す る二本鎖標的DNAを生じさせる。しかる後に、増幅二本鎖DNAを固定化形で 二本鎖解離処理に付して、そうすることにより、固定化されていない標的鎖を遊 離させ、領域A′を領域Aに自然に或いは人為的にハイブリダイズさせてループ を形成させる。領域A′の3′末端は 標的位置の直ぐ隣にハイブリダイズする。ジデオキシ反応及び伸長反応では上記 のハイブリダイズした部分をプライマーとして用いる。標的位置に組込まれた塩 基はどのような方法で同定してもよいが、好ましくは、上記の係属中の出願PC T/EP93/01204(WO93/23563)に教示されているピロリン酸 の放出による方法で同定する。 本発明は、また、通常は少なくとも以下の構成成分: (a)その検査に特異的な伸長プライマーであって、標的位置がそのプライ マーの3′末端の直ぐ隣になるように試料DNAにハイブリダイズする伸長プラ イマー; (b)ポリメラーゼ; (c)ジデオキシヌクレオチドとデオキシヌクレオチド;及び (d)任意成分としての固体担体 を含んだキットを包含する。 このキットを一次PCR増幅法で使用する場合には、キットは通常は少なくと も以下の構成成分: (i)少なくとも一方のプライマーがそのプライマーを固定化するための手 段を有している一対のPCR用プライマー; (ii)ポリメラーゼ、好ましくはTaq1ポリメラーゼのような耐熱性のポ リメラーゼ; (iii)PCR反応用の緩衝液;及び (iv)デオキシヌクレオチド も含んでいる。 酵素標識を使用する場合には、キットはその酵素の基質と検出系のその他の成 分を含んでいるのが都合がよい。 HIV逆転写酵素遺伝子(RT)の活性部位の一部をコードする領域(塩基6 25〜1165; Myers, G., Korber, B., Berkovsky, J.A., Smith, R.F. and Pavlakis,G.N., Human Retroviruses and AIDS 1991 (Los Alamos National La boratory,NewMexico 1991))に相補的な7種類のオリゴヌクレオチドプライマー :RIT135、RIT321、RIT322、RIT331、RIT332及 びRIT333(図2,図3参照)を、自動DNA合成装置(スウェーデンのK ABI-Pharmacia社製のGene Assembler Plus(登録 商標))上で製造業者の説明書通りホスホルアミダイト化学により合成した。R IT322はビオチンホスホルアミダイト(米国カリフォルニア州のClone tech社製)を用いてビオチン化した。精製はpepRPC 5/5逆相カラム (スウェーデン国のKABI-Pharmacia社製)を用いて行なった。 酵素及びヌクレオチド. 各種制限酵素、T4 DNAリガーゼ(KABI-Pharmacia社製, スウェーデン)、T7 DNAポリメラーゼ(KABI-Pharmacia社製 ,スウェーデン)、Taq DNAポリメラーゼ(米国カリフォルニア州のCe tus社製)及びSequenase ver 2.0(米国USB社製,Sequena seは登録商標)は業者の忠告にしたがって使用した。デオキシヌクレオチド及び ジデオキシヌクレオチドはドイツのBoehringer Manheim社か ら入手した。 PCRクローニング HIV−1の患者から得られた臨床試料(スウェーデン国ストックホルムのス ウェーデン細菌学研究所(Swedish Bacteriology Laboratory; SBL))から、 各5pmolのRIT331とRIT333(図3)を用いた増幅によってHI VRTフラグメントをクローニングした。RIT331とRIT333は共に、 上流BamHI及び下流EcoRI認識部位を導入するための「ハンドル」部を 含んでいた。PCR反応混液は、200μMの各dNTP、20mMのTris -HCI(pH8.7)、2mMのMgCl2、0.1%のTween 20(Tweenは 登録商標)及び0.5ユニットのAmpliTaqを含んでいて、最終容積は5 0μlとした。温度プロフィールは、95℃で0.5分間の変性段階、次いで5 5℃で0.5分間のプライマーアニーリング段階、及び72℃で2分間の伸長段 階にセットした。これらの段階を、Gene Amp PCR SystemPE 9600(Perkin-Elmer社製,米国カリフォルニア州)を用いて3 0回繰り返した。こうしてPCR増幅したHIV RT 予備洗浄ストレプトアビジン被覆常磁性ビーズ(Lea, T., Vartdal, F.,Nustad, K., et al. (1988)“Monosized, magnetic polymer particles: andtheir use in separation of cells and subcellular components and in thestudy of lym phocyte function in vitro”Journal of Molecular Recognition1,9-18)、即 ち、製造業者の推奨する結合溶液で予備洗浄しておいたDynabeads M 280ストレプトアビジン(ノルウェーのDynalAS社製,Dynabeadsは登 録商標)上に固定化した(Hultman, T., Stahl, S.,Hornes, E. and Uhlen, M. (1989) “Direct solid phase sequencing ofgenomic and plasmid DNA using magnetic beads as solid support”Nucl.Acids Res. 17, 4937-4946)。固定処 理化後、ビーズを50μlの結合/洗浄溶液で洗って、結合DNAをアッセイし た。DNAの 固定化されたビーズを50μlの融合タンパク質lacI-β-ガ ラクトシダーゼ(ノルウェーのDynal AS社製)と混合し、20分間イン キュベートした。ビーズをDIANA緩衝液(ノルウェーのDynal AS社 製)で4回洗浄して過剰の融合タンパク質を除去し、壁の被膜によるバックグラ ウンドを排除するために最終段階で新しいチューブに変えた。100μlのo-ニ トロフェニル-β-D-ガラクトシド(ONPG,1.25mg/ml)を発色性基質 として加え、そして6分後に100μlの1M Na2CO3を添加して反応を停 止した。上清の405nmの吸光度をEAR340AT ELISAプレートリ ーダー (SLT-Labinstruments,オーストリア)で測定して 分析した。20μlの0.1M NaOHと5分間インキュベートして融解によ り二本鎖を解離させて、一本鎖固定化DNA鋳型を生じさせ、これを再度50μ lの結合溶液、50μlの1×TEで洗浄した。IpmolのRIT332 ( 図2) を用い、8mMMgCl2及び20mM Tris-HCl(pH7.5)中 で容積を13μlとして、65℃に5分間加熱して次に室温に10分間静置する ことによって、プライマーのアニーリングを行なった。 ミニシーケンシング反応 適合ジデオキシヌクレオチドに関して、6つの別個の伸長反応 (1つは ddATPのみで、1つはddCTPのみで、1つはddGTPのみで、1つは ddTTPのみで、1つは4種類すべてのddNTPと共に、1つはddNTP を全く加えずに)は、2μlのアニーリング混液、17mM Tris-HCl (pH7.5)、6mM MgCl2、1mM DTT、1μMの適合ジデオキシ ヌクレオチド及び0.13ユニットのSequenase Ver.2 (Seque naseは登録商標)を含んだ全量10μlの中で行なった。この実験の概略図を図 1に示す。ジデオキシ取込み反応は室温で5分間行ない、20μlの0.5M EDTAの添加により停止させた。しかる後に、ビーズを30μlの10mM Tris-HCI(pH7.5)で2回洗浄した。次の伸長段階では、200μM のdNTP濃度を使用し、25mMのTris-HCl(pH7.5)、12. 5mMのMgCl2、1mMのDTT及び0.13ユニットのSequenase (登録商標)と共に全量を10μlとした。ジデオキシヌクレオチドが組込まれ ていないアリコートでは、Sequenase(登録商標)による鎖の伸長が起 こって、完全な鎖長の二本鎖DNAがビーズに結合するようになる。室温で5分 間インキュベーションした後、20μlの0.5M EDTAを加え、ビーズを 40μlのDIANA緩衝液(ノルウェーのDynal AS社製) (0.1 M Tris-HCl(pH7.5), 0.15M NaCl, 0.1% Tween 20,1mM MgCl2及び10mM β-メルカプトエタノール )で洗浄した。 DIANAによる検出 結果はDIANA法(Wahlberg, J., Lundeberg, J., Hultman, T.and allowing direct solid-phase genomic sequencing of the positive samples” Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 87, 6569-6573)で検出した。DNAの固定化 されたビーズを50μlの融合タンパク質lacI-β-ガラクトシダーゼ(ノル ウェーのDynal AS社製)と混合し、20分間インキュベートした。ビー ズをDIANA緩衝液(ノルウェーのDynal AS社製)で4回洗浄して過 剰の融合タンパク質を除去し、壁の被膜によるバックグラウンドを排除するため に最終段階で新しいチューブに変えた。 100μlのo-ニトロフェニル-β-D-ガラクトシド(ONPG,1.25mg/m l)を発色性基質として加え、そして6分後に100μlの1M Na2CO3を 添加して反応を停止した。上清の405nmの吸光度をEAR340AT EL ISAプレートリーダー(SLT-Labinstruments,オーストリ ア)で測定して分析した。その結果を図4に示す。このアッセイでは、4種類す べてのジデオキシヌクレオチド(ddNTP)を使用した場合とddATPのみ を使用した場合に低いシグナルが得られた。配列決定用プライマーの3′末端の 次の相補塩基はジデオキシチミジンであるので、上記の結果は、このアッセイ法 を使用してある特定の場所の塩基配列を検出することができることを示している 。実施例2 鋳型の調製 AZT耐性を示す患者から得たHIV逆転写酵素遺伝子フラグメント(Petter son, B. et al 未発表データ)を、RIT331とRIT333のプライマー対 を用いて、ベクターpRIT28にPCRクローニングした。大腸菌RRIΔM 15株を形質転換して、青/白選択法(前出の Langley, E.K., etal(1975))を 用いて選択した。細菌コロニーを99℃の20mM Tris-Cl(pH8.7 )10μl中で5分間溶菌して、PCR増幅を行なった。次に、1μlの溶菌液 を、5pmo1のプライマーセットA、200μMの各dNTP、20mMのT ris-Cl(pH8.7)、2mMのMgCl2、0.1%のTween 20 (Tweenは登録商標)及び0.5ユニットのAmpliTaqDNAポリメラー ゼ(米国カリフォルニア州のCetus社製)に加えて、最終容積を50μlと した。温度プロフィールには、95℃での0.5分間の変性段階、70℃での1. 5分間のアニーリング/伸長段階が含まれており、これらの段階を30回繰り返 した。上述の細菌コロニーの溶菌並びに上記反応操作には、GeneAmp P CR System 9600(Perkin-Elmer社製,米国カリフォ ルニア州)を用いた。PCR生成物を、ストレプトアビジンの共有結合した常磁 性ビーズ(前出のLea, T. (1988)) であるDynabeads M280 (Dynabeadsは登録商標)上に固定化し た。ビーズは製造業者(ノルウェーのDynal AS社)の使用説明書通りに 使用した。固定化PCR生成物を0.10M NaOH中で10分間インキュベ ートした後、上清を除去することにより、一本鎖DNAを得た。固定化一本鎖D NAを、50μlの10mM Tris-Cl(pH7.5), 1mM ED TA, 2MNaClで洗浄し、次いで50μlの10mM Tris-Cl( pH7.5)で洗浄した。洗浄後、20mMのTris-Cl(pH7.5)、8 mMのMgCl2及び1pmolの配列決定用プライマーを加えて全量を13μ lとした。混合液を65℃で5分間インキュベートした後、室温に冷却した。 ミニシーケンシング ジデオキシヌクレオチド組込み反応は、常磁性ビーズ上に固定化された鋳型/ プライマー-フラグメント1μl (50μl PCR増幅反応液の1/13)と 、0.13ユニットのSequenase version 2.0(米国のU nited States Biochemical社製, Sequenaseは登録 商標)と、0.5μlの10μM ddNTP(1種類)と、さらに25mMT ris-Cl(pH7.5),12.5mM MgCl2,2.5mM DTTを含 んだ緩衝液とからなる全量で10μlの混合液中で行なった。室温で5分間イン キュベートした後、50μlの10mM Tris-Cl(pH7.5),1mM EDTA,2M NaCl, 1% Tween 20で洗浄し、次いで50μ lの10mM Tris-Cl(pH7.5),1mM EDTA, 2M N aCIで洗浄し、最後に50μlの10mM Tris-Cl(pH7.5)で 洗浄した。10mM Tris-Cl(pH7.5)で容積を5μlに調整した 。対照フラグメントはddNTP非存在下で、ゼロ対照フラグメントは全種類の ddNTP存在下で、DNAポリメラーゼとインキュベートした。これら様々な 試料を次にELIDAで分析した。 ELIDA 上記のミニシーケンシングの各プレインキュベーション試料が完全なプライマ ー伸長をするか否かについて ELIDA法でアッセイした。このアッセイは、LKB 1250ルミノメータ ーと電位差記録計を用いて行なった。ルミノメーターは内部標準光に対するレス ポンスが10mVとなるように較正した。発光出力は既知量のATP又はppi を添加して較正した。反応は室温で行なった。標準アッセイ容積は0.2mlで あり、以下の成分:0.1M Tris-酢酸(pH7.75),2mM EDT A, 10mM酢酸マグネシウム, 0.1% BSA, 1mMDTT, 0 .4mg/ml ポリビニルピロリドン360000,2μMdNTP, 100 mg/ml D-ルシフェリン(BioOrbit社製,フンランド), 4μ g/ml L-ルシフェリン(BioOrbit社製,フィンランド), 0.3 ユニット/ml ATP依存性スルフリラーゼ(Sigma,米国)及び精製ル シフェラーゼ標品(Enzymatix,英国)を含んでいた。使用したルシフ ェラーゼの量は、容積1mlで100pmolのATPに対して1Vのレスポン スを与えるものであった。5分間のプレインキュベーションの後、アデノシン5 ′-ホスホ硫酸とNaFとdNMPとをそれぞれ最終濃度が2μM,5mM, 0.4mMとなるように加えた。ジデオキシ組込み試料から分取した5μlの鋳 型/プライマー-フラグメントを添加した後、0.13ユニットのSequen ase(登録商標)を添加して反応を開始した。反応は5分以内に完了した。結果 ミニシーケンシング法の原理 ミニシーケンシング法の原理を図1に概略図として示す。この図では、残基T の存在の有無を検査している。問題とする特定DNAフラグメントを、プライマ ー対の一方が5′末端がビオチン化されているようなPCR法で増幅する。PC R増幅した問題のDNA断片をストレプトアビジンの共有結合した磁性ビーズ上 に固定化し、次いでNaOHで洗浄して一本鎖形に変換し、この一本鎖DNAに 1種類のプライマーをアニールする。鋳型/プライマー-フラグメントを次に4 つの異なるアリコートに分割し、

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.DNA配列のある標的位置の塩基を同定する方法にして、試料DNAを増幅 処理に付し、その増幅DNAを固定化した後で二本鎖解離処理に付して、標的位 置の直ぐ隣にハイブリダイズするような伸長プライマーから非固定化鎖を取り除 いておき、固定化された一本鎖DNAの4つのアリコートの各々を1種類のジデ オキシヌクレオチド存在下でのポリメラーゼ反応に付し、その際、各アリコート について異なるジデオキシヌクレオチドを用いて標的位置の塩基に相補的なジデ オキシヌクレオチドだけが組込まれるようにしておき、次に、4つのアリコート を4種類すべてのデオキシヌクレオチドの存在下での伸長反応に付して、各アリ コート中においてジデオキシヌクレオチドと反応していないDNAが伸長して二 本鎖DNAを形成する一方で、ジデオキシヌクレオチドでブロックされたDNA は非伸長鎖DNAとして残るようにしておき、しかる後に、二本鎖及び/又は非 伸長鎖DNAの同定を行なって、どのジデオキシヌクレオチドが導入されていて 、したがってどの塩基が標的位置に存在しているのかを明らかにすることを特徴 とする方法 2.請求項1記載の方法にして、固定化されているか或いは固定化用手段の備わ っている第一のプライマーを用いるインヴィトロ増幅反応によって、試料DNA を増幅することを特徴とする方法。 3.請求項2記載の方法にして、前記第一プライマーが、標識保有DNA結合タ ンパク質に対する認識部位を二本鎖形のときに含んでいる領域を有していて、鎖 伸長反応による二本鎖DNAの形成を上記標識タンパク質への結合によって同定 することを特徴とする方法。 4.請求項2又は請求項3記載の方法にして、前記第一プライマーが固定化用手 段としてビオチンを有することを特徴とする方法。 5.請求項2乃至請求項4のいずれか1項記載の方法にして、前記インヴィトロ 増幅に、前記標的DNAの3′末端側の領域A及び/又はその領域Aからさらに 3′側に伸びた領域Bにハイブリダイズする第二のプライマーであって、上記標 的配列のA及び/又はBの少なくとも一部分にハイブリダイズする3′末端配列 を有していてかつその5′末端にはAと実質的に同一の配列を有する第 二のプライマーを使用し、この増幅処理によって、標的配列の3′末端に、領域 Aとループを形成し得る領域と配列Aに相補的な領域A′とを以上の順序で有す る二本鎖標的DNAを生じさせ、しかる後に、増幅二本鎖DNAを固定化形で二 本鎖解離処理に付して、そうすることによって固定化されていない標的鎖を遊離 させて、領域A′を領域Aに自然に或いは人為的にハイブリダイズさせてループ を形成させることを特徴とする方法。 6.請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の方法にして、二本鎖DNAの形 成を、鎖伸長反応中に放出されたピロリン酸の検出又は推計によって同定するこ とを特徴とする方法。 7.請求項6記載の方法にして、発光をピロリン酸のインジケーター又は指標と するルシフェリン/ルシフェラーゼ反応によってピロリン酸を検出又は推計する ことを特徴とする方法。 8.請求項1記載の方法を実施するためのキットにして、少なくとも以下の構成 成分: (a)その検査に特異的な伸長プライマーであって、前記標的位置がそのプラ イマーの3′末端の直ぐ隣になるように試料DNAにハイブリダイズする伸長プ ライマー; (b)ポリメラーゼ; (c)ジデオキシヌクレオチドとデオキシヌクレオチド;及び (d)任意成分としての固体担体 を含んでなることを特徴とするキット。 9.請求項8記載のキットにして、さらに少なくとも以下の構成成分: (i)少なくとも一方のプライマーがそのプライマーを固定化するための手段 を有している一対のPCR用プライマー; (ii)ポリメラーゼ、好ましくはTaq1ポリメラーゼのような耐熱性のポリ メラーゼ; (iii)PCR反応用の緩衝液;及び (iv)デオキシヌクレオチド をも含んでいることを特徴とするキット。
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