JPH08500314A - 内容物を貯蔵し混合するための多重区画分配器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 製品のうちの一つのための第１の容器（１）、その他の製品のための少なくとも一つの第２の容器（２）、および、第１の容器を第２の容器から遮断できる封止手段（Ｆ）を有する装置であって、二つの容器は、外部に対し封止されるように組み立てられる、しかも相対的な変位が可能である、装置。この封止手段（Ｆ）は、容器の適切な相対的変位に応じて開放され得る。また、この封止手段（Ｆ）は、容器のうちの一つに連結された封止プレート（２２）と、もう一方の容器に連結された、この封止プレート（２２）用の座部（２９）を備えた閉鎖仕切部（２８）を有する。閉鎖位置において、封止プレート（２２）は、封止状に座部（２９）に押しつけられ、同時に、両容器間の適切な相対的変位が、封止プレート（２２）を座部（２９）から遠ざけるように動かし、この封止手段を開放する。

Description

【発明の詳細な説明】 内容物を貯蔵し混合するための多重区画分配器 本発明は、少なくとも二種類の製品を互いに別々に保持し、それらを所望の時 点、特に使用時に混合するための装置であって、 製品の一つのための第１の容器と、 少なくとも一つの他の製品のための第２の容器と、 第１の容器を第２の容器から隔離するための封止手段と、 から構成される装置であって、上記二つの容器が外部に対して封止されるよう に組み立てられており、しかも相対的変位が可能である、容器の適切な相対的変 位に応じて開放されることが可能な装置に関する。 ＦＲ−Ａ−２，５６９，６６６は、封止手段が、二つの貯蔵器に相対的な変位 があったときに破られ、それらを連通させるよう意図された内部シールを備えた 、この種の装置を示している。この内部シールは、一度破られると、製品が良く 流れること、および混合されることを妨げる。さらに、この内部シールが貯蔵器 の軸方向の相対的変位によって穿孔されると、配合器のアセンブリの内部容積が 減少する。現在、このような装置は、毛染め剤を作る目的で、容器の一つに入っ た着色剤と、もう一つの容器に入った酸化剤を混ぜ合わせるのに使用されること が多い。混合が行われると気体が少し放出され、内部容積の減少によって過圧が 増大し、混合物を分 配するために装置が外部に開放されたとき、混合物を飛び散らせる原因になる。 １９９１年７月２３日に公開された日本国実用新案公開公報平３−７２６３４ 号及び平３−７２６７８号は、封止手段が内部容量の内側に配置されたストッパ を有し、このストッパが二つの貯蔵器に相対的変位が起こったとき外れることを 特徴とする、上述のような種類の装置を示している。二つの容器が軸方向に相対 的変位を起こすことにより、封止手段が開放され得、混合アセンブリの内的容量 を増加させる。しかし、一旦外されたストッパは、二つの容器の間の連通、また は、混合物の外部への分配を可能にするオリフィスに関して、やはり、製品また は混合物の流れを妨げる。 ＦＲ−Ａ−２，２３９，３９０は、封止手段が、容器の一方に連結された封止 プレートと、この封止プレート用の座部を備えた閉鎖隔壁とを有する、上述の種 類の装置を示している。このアセンブリは、閉鎖位置において封止プレートが封 止状に座部に当てられ、しかも二つの容器の適切な相対的変位によってプレート を座部から離れるようにして動かし、封止手段が開放するように設計されている 。ＦＲ−Ａ−２，２３９，３９０によれば、封止手段を開放させるこの変位によ って、上述のような欠点を有するアセンブリの内部容量に減少が起こる。 つまり、本発明の目的は、少なくとも二種類の製品を互いに離しておくための 上述のタイプの装置であって、上述のよ うな欠点が無いか、または低い程度で示す装置を提供することにある。この装置 に関しては、特に、封止手段が開放されたあと、封止手段が無秩序に流れを妨げ る可能性がなく、容器間が良く連通し、混合物が外部に流出し易いことが望まし い。また、さらに望ましくは、この装置は、二つの容器間に優れた機密性をもた らし、しかも簡潔かつ経済的に製造される。 また、封止手段の開放に伴い容器のアセンブリの内部容量の減少が起こらない ことが望ましい。 本発明によれば、少なくとも二種類の製品を互いに離しておき、それらを所望 の時点、特に使用時に混合するための上述のタイプの装置であって、封止手段は 、容器の一方に連結された封止プレートと、この封止プレート用の座部を備えた 閉鎖隔壁とを有し、アセンブリは、閉鎖位置において、封止プレートが封止状に 座部に当てられ、その一方で二つの容器の適切な相対的変位によって、座部から 離れるようにしてプレートが動かされ、封止手段が開放されるようなアセンブリ であって、この装置は、座部を備えた閉鎖隔壁がもう一方の容器に連結される点 と、二つの容器間の封止手段を開放する移行変位が、二つの容器のアセンブリの 内部容積を増加させる点とに特徴がある。 好都合には、封止プレートは、それが連結された容器に対する回転または移行 をブロックされる。 より好ましくは、このアセンブリは、二つの容器間の相対 的変位が少なくとも一つの軸方向移行要素を構成し、封止手段の開放が、封止プ レートの、座部に対する軸方向移行動作によって起こるようなアセンブリである 。 二つの容器間の相対的変位は、回転動作と、二つの容器の一方に、このランプ に係合したスタブによって固定され、かつ、もう一方の容器にも固定された、少 なくとも一つの螺旋状ランプの相互作用による移行運動との組み合わせに起因し 得る。その他の可能な方法によれば、一つの容器は、相対的滑動を可能にするよ うに装備される。 一般に、封止プレートは円形で、容器に対して同軸上にある。 好都合には、封止プレートは、実質的に容器の軸方向に延びる少なくとも二つ のタブによって担持される。これらのタブは、封止プレートから遠い方の端部に おいて、中心開口部を含むベースフープに固定されている。 好ましくは、封止プレートは、対応する円錐台形の座部に相互作用するように 、円錐台形の縁部を有する。 封止プレートを担持するフープは、特にスナップ留めによって容器の一つの首 部に固定されるよう意図された独立部材（または封止部材）の一部を形成し得る 。この封止部材は、容器の首部を囲む外部裾部を有する。封止用の舌部が首部の 入口に相互作用するように設計されており、裾部の内側面と首部の外側面との間 に、反回転止め具が与えられる。 また、回転動作で始まる相対的移行変位を起こすために、 二つの容器の間に螺旋状ランプおよびスタブの機構を設けてもよい。より好まし くは、スタブは、封止プレートを備えた容器に固定されように設計される。一方 、螺旋状ランプは、もう一方の容器に固定される。好都合には、過剰な回転運動 によって二つの容器が外れるのを防ぐため、螺旋状ランプがその両端部で閉鎖さ れる。好都合には、二つの容器の間に、回転を停止させる手段が設けられ、この 停止手段は、二つの容器の軸方向に平行な、容器のうちの一つの内側面に設けら れた縦方向の止め具を有する。この止め具は、もう一方の容器に設けられた対応 する縦方向のチャネル、または、このもう一方の容器に固定された部材に相互作 用し得る。この相互作用は、アセンブリが閉鎖または貯蔵位置にあるときに得ら れる。 封止プレートを担持するタブに固定されたフープは、容器の内の一つに直接設 けられて、この容器と共に単一の部材を形成してもよい。 容器のうち少なくとも一つは、柔軟なポーチで構成され得る。 二つの容器の一つは、得られた混合物を分配するための手段を備えており、こ の手段は、ストッパによって封止され得るノズルで構成され得る。 上述の装備以外に、本発明は、後述の実施例において図面を参照してより詳細 に説明される一定数の他の装備からも構成される。しかし、本発明の範囲は、そ れら実施例によって 何等限定されるものではない。 図１は、組立途中の本発明の装置を示す垂直軸方向断面図である。 図２は、封止プレートが閉鎖位置にあり、各容器に液状の製品が入っている、 組立後の図１の装置を示す図である。 図３は、封止プレートが開放位置にある装置を示す、図２と同様の図である。 図４は、混合が終了した後の装置の使用法を示す図であり、混合物が外部に向 かって流出し、装置をその頭部を下にして転倒させたところを示す。 図５は、変形例を示す図２と同様の図である。 図６は、さらに他の変形例を示す、閉鎖位置にある装置の軸方向垂直断面図で ある。 図７および図８は、さらに他の変形例を示す、軸方向垂直部分断面図である。 図９は、図７に示された装置の下部を拡大して詳細に示す垂直断面図である。 図１０は、図９のＸ−Ｘ線に沿った断面図である。 図１１は、閉鎖位置にある、さらに他の変形例による封止プレートを備えた装 置を示す図７と同様の図である。 図１２は、開放位置にある、さらに他の変形例による封止プレートを備えた装 置を示す図８と同様の図である。 図１３は、一変形例による封止プレートおよび図１〜図４の座部を詳細に示す 拡大部分断面図である。 図面、特に図１および２を参照して、二つの液体ＡとＢとを別々に離しておき 、それらを所望の時点、特に使用時に混合するための装置Ｄを示している。この ような装置は、特に酸化着色剤に適しており、液体Ａは着色剤に、液体Ｂは酸化 剤にそれぞれ対応する。 装置Ｄは、製品Ａ用の第１の容器１および製品Ｂ用の第２の容器２を有する。 この第２の容器２は、外部に対して封止されるようにして第１の容器１上に載置 されている。さらに、貯蔵中に二つの容器を互いに隔離しておくことのできる封 止手段Ｆが設けられている。 第２の容器２は、第１の容器１から遠い方の端部に閉鎖キャップ３を備えてい る。閉鎖キャップ３は、使用時には混合物を外に出すために破るかまたは折り取 られ得るストッパ５によって閉鎖されたノズル４を備えている。 第１の容器１は液体Ａを入れるための、ポリ塩化ビニル、ガラスで構成された 、またはＨＤＰＥ／ＥＶＯＨ／ＨＤＰＥ（高密度ポリエチレン／エチレンビニル アルコール／高密度ポリエチレン）の共押出で構成された貯蔵器を形成する本体 ６を有する。本体６は、首部７を備えており、一般に円筒形で断面が円である。 本体の上端部は、カラーを形成する内部縁部８を備えている。首部の外側壁は、 首部の基部に向かって、上限がリブ１０で規定される締め付け溝９を有する。リ ブは実質的に断面が直角方形形状である。リブ１０の、容器１の底部の方を向い た面は、容器の軸に直交する平面内に位 置する。 首部７の壁は、リブ１０の上側に、外部に向かって歯１１を有する。この歯は 周辺部の周りに均一に配置され、容器の軸に平行になるような方向を向く。 図１〜４に示された実施例では、封止手段Ｆは部材１２、つまり、容器１から 独立した封止部材から構成される。このプラスチックから形成された封止部材１ ２は、容器の首部７を囲み得る円筒形の周辺スカート１３を有する。このスカー ト１３は、その内側面に、首部のリブ１０の後ろに締め付け可能な、内側径方向 に突出した締め付け環１４を有する。スカート１３の内側面は、さらに、歯１１ と首部７との間に係合し得る、スカート１３の軸に平行に内側に突出した反回転 歯１５を備える。このように、封止部材１２は、首部７上にスナップ留めされる と、首部７および容器１に対する回転および移行を阻止される。移行の阻止は、 リブ１０と相互作用する環１４の動き、および首部７の基部で広くなった容器１ の壁を圧迫するスカート１３の下端によって起こる。 スカート１３は、その外側円筒形表面に、第２の容器２の内側面下部に設けた 対応する螺旋状ランプ１７に相互作用するよう意図された少なくとも二つの誘導 スタブ１６を有する。スタブ１６は、ランプ１７と同じピッチで傾斜している。 これらのランプは、その両端で閉じられている（非露出ランプ）。 スカート１３は、スタブ１６の上側方に、スカートの軸に直交する平均面を有 するフープ１８を有する。このフープ１ ８は内側に向かって径方向に延びている。このフープの内側エッジは、首部の縁 部８の内側に封止状に係合する一種のスリーブを形成する封止舌部１９を備え、 開口部１８ａを規定する。 スカート１３に比べて薄く、外径も短い円筒形スリーブ２０は、フープ１８を 起点に、スカート１３とは反対側に向かって延びる。スリーブ２０はその内側面 に、内側径方向に突出する封止環２１をフープ１８から遠い方の端部に向かって 有する。 その平均面がスカート１３の軸と直交する封止プレート２２は、均等な間隔で 好ましくは三つ配置されるタブ２３により、フープ１８から距離ｈだけ離れて担 持される。プレート２２は、スリーブ２１の上端の向こうに配置され、その直径 は、フープ１８の開口部の直径より短い。タブ２３はスカート１３の軸に対して 僅かに傾斜し、プレート２２から遠い方の端部で、内側エッジの領域でフープ１ ８に固定される。プレート２２のエッジ２４は、円錐台形であるのが有利である 。プレート２２は円形円盤の形状をなし、容器１と同軸状に設けられる。 封止プレート２２は、フープ１８、スカート１３およびスリーブ２０と共に単 一の部材を形成する。プレート２２からフープ１８までの距離ｈは、十分な断面 積を有する環状の通過スペースがプレート２２とフープ１８の間に存在するのに 十分な距離である。 スカート１３は、その外側円筒形表面に、スカートの軸に平行であり、また、 第２の容器２の内側面に設けられており内側に突出した止め具２６（図１参照） と相互作用可能な、少なくとも一つの縦方向のチャネル２５を有する。止め具２ ６は、チャネル２５と同様に、容器２の軸に平行に縦方向の配向を有する。チャ ネル２５および止め具２６は、封止プレート２２がその閉鎖位置に達したとき止 め具２６がチャネル２５に入るような角度位置を選定される。このように、止め 具２６とチャネル２５の相互作用によって、装置Ｄが貯蔵されるかまたは閉鎖位 置で扱われる間、特に輸送中に振動が起こって二つの容器１と２とが相対的に緩 み、封止プレート２２が折悪しく開いて二つの容器１と２との間に不都合な連通 が起こることが避けられる。 第２の容器２は回転体である円筒の形状をなす。その外壁２７は、混合物の排 出を促進するために変形可能であるように、図４に示されるように柔軟に構成さ れるのが望ましい。酸化染料を利用する、つまり、この容器２に酸化剤を入れる 場合は、容器２はポリプロピレンまたはポリエチレンで構成すると有利である。 容器２は、凹部が容器１の方を向き、僅かに円錐台形の形状を示す内仕切部２ ８を有し、その中央部に、封止プレート２２用の座部２９を形成する開口部を有 する一種のフープを構成する。該座部２９のエッジ３０は、閉鎖位置にあるプレ ート２２のエッジ２４に適合するように円錐台形になってい る。 壁２７と同軸上にある円筒形封止スカート３１は、内仕切部２８の下面から下 方に延びる。このスカート３１の外部表面の直径は、図２に示すように、二つの 容器１と２の間で可能な変位の間に維持され続けるスライド封止を達成するため に、スカートが一定のクランピング度で封止環２１に人るように定められる。 壁２７の内面の仕切部２８の下方に位置する領域は、その個数がスタブ１６の 個数に対応する上述の螺旋状非露出ランプ１７を有する。つる巻線の勾配および 各ランプの長さは、容器１と２、つまり開放のためのプレート２２と座部２９の 間の所望の軸方向の変位の大きさの関数として選択される。スタブ１６と同数の 小さいアクセスランプ３２が、これらのスタブ１６をランプ１７に挿入して容器 ２の基部３３をスカート１３にスナップ留めすることを容易にし、また、閉鎖位 置にある封止部材１２および容器２の組立てを可能にするために設けられている 。 容器２の上端部は、円筒形スカート３４と、ノズル４を先端部に備えた円錐台 形ハット３５とを有する閉鎖キャップ３を備えている。容器２の壁２７の外側表 面に設けられた補足ネジ山３６に相互作用可能なネジ山が、スカート３４の内側 表面に設けられている。従って、使用者は、キャップ３をゆるめて、少量の酸化 製品Ｂを引き出して、着色剤の別のサンプルを用いて試用標本を作製することが できる。 容器２と同軸上の封止スカート３７は、封止を可能にする僅かなクランピング 度で壁２７の上方開口部の内部ボーダーに設けられた封止環３８に係合するよう に、円錐台形ハット３５の内側面から下方に延びる。 装置Ｄは、封止位置においてスナップ留めされた容器１、封止部材１２、およ び容器２から構成される三つのサブアセンブリ、およびキャップ３の補助によっ て組み立てられ得る。 まず、容器１を製品Ａで満たし、次に、封止部材１２および容器２により形成 されるサブアセンブリが容器１にスナップ留めされ、スカート１３の締め付け環 １４がリブ１０の後ろで締まる。 次に、容器２を液体Ｂで満たし、キャップ３をひねって壁２７の上端で締める 。このようにして、製品ＡとＢを互いに別々に収容した、貯蔵位置の装置Ｄが得 られる。 使用時には、使用者が二つの製品ＡとＢを混合しようとする場合、片手で容器 １を、もう一方の手で容器２の壁２７を握めばよい。二つの容器１および２に相 対的な回転運動を伝えることによって、使用者は、容器１および２に互いに離れ るような軸方向の移行を起こし、その結果、封止プレート２２が座部２９から離 れるように動き、一方の製品を他方に流入させて混合させることができる。 スタブ１６が自身の各端部で閉じられたランプ１７にトラップされているため 、封止部材１２と容器２とを取り外すして別々にすることはできない。 例えば、容器１と２とを互いに半回転させた後、使用者は、容器１内の製品が 、これを考慮にいれて容積が規定されている容器２に流入するように、装置Ｄを 転倒させる。次に使用者は、一様な混合物が得られるよう装置Ｄを振る。ストッ パ５または端部部材を破った後、使用者は、図４に示されるように、容器２の柔 軟な本体に圧力をかけることにより、混合物を分配することができる。 混合物が通過する各地点での断面面積を実質的に同一にするために、各種要素 の寸法が好ましくは選択されることに留意されるべきである。特に寸法は、封止 舌部１９によって区切られた開口部１８ａの断面積Ｓ１（図４）が、開放位置に ある封止プレート２２のエッジ２４とスカート３１の内部壁の間の環状通路の断 面積Ｓ２と実質的に等しくなるように、そして、座部２９の通過断面面積Ｓ３と 等しくなるように選択される。 次に、図５を参照して、上述の図面で既に説明した構成要素の大部分を用いる 他の実施例を説明する。これらの構成要素には同じ参照番号を付し、その説明は 繰り返さない。 上部容器１０２の柔軟性を高めるため、本体３９は注入ブロー成形で構成され る。上部容器１０２の下部４０は、事実上の隔離壁を構成し、仕切部２８を有す る。この部分４０は、本体３９の基部に封止状に固定される。本体３９の下部エ ッジ４１は、横溝４２に係合する。直径が短い本体３９の下部領域は、その外側 表面に、部分４０の内面に設けられた締め 付け縁部４４の後ろにスナップ止めする締め付け環４３を有する。 図５に図示された装置の組立および操作は、上述のものと同様である。 混合される製品が髪にパーマ用ウェーブを施すためのものである場合は特に、 容器１もまた柔軟な壁によって構成され得ることに留意すべきである。 図６は、混合用チューブの場合に該当する、さらに他の実施例を示す。容器２ ０１は、チューブＴの形状を有するように設計されており、封止部材２１２は、 このチューブＴと共に同一部材を形成する。チューブＴは、同一部材の頭部を構 成する。この場合、装置Ｄはたった三つの部材、つまり封止部材を備えた下部容 器２０１、上部容器２およびキャップ３によって構成される。 図７〜１０は、容器３０２のランプ３１７および、スカート３１３の外側表面 に設けられた補足手段のみが、図１〜４の実施例と異なる、他の実施例を部分的 に示す図である。 ランプ３１７は、図１〜４のように、非露出ランプのかわりに、従来のスクリ ューフライトから構成される。スカート３１３は、その外表面に、ランプ３１７ に適合するネジ山３１６を備えている。 ゆるめる操作の最後に封止部材３１２が容器３０２から外れてしまうことを防 ぐために、タブ４８端部のスカート３０１の基部に、外向きに径方向に突出する 長いフック４５が設 けられている。 この二つの長いフック４５は、（３０２をひねって３１２に締め付けた後で） 、円弧形の二つのスロット４６（図９および１０を参照）を通過した切り取り細 片４７の下に挿入される。これらスロット４６の長さは、３０２に関して得られ ることが望まれる回転に応じて変化し得る。 切り取り細片４７の高さは、容器１と３０２の間に適切な連通を起こすのに必 要な、両者間の垂直移行における相対的変位を起こすのに十分な高さである。 封止プレート２２の閉鎖位置では、長いフック４５は切り取り細片４７の下に 位置する。封止プレート２２をその座部２９から離すように動かすために、使用 者は、弱められた領域によってスカート３１３に連結された切り取り細片４７を 除去しなくてはならない。これにより、タブ４８はスロット４６にはめ込まれる 。 ゆるめる操作の最後に、長いフック４５は、スロット４６の下部エッジを圧迫 するようになる。これが、ゆるめることのできる限界を示す。 次に図１１および１２を参照する。容器１と容器４０２の間の相対的変位が単 一の軸方向移行運動によって得られる「プッシュプル式」の他の実施例が、部分 的に図示されている。 容器１の首部７に対するスナップ留めによってまだ固定されている封止部材４ １２は、舌部４１９よりも直径の短い中 央開口部４１８ａを有するフープ４１８を備える。スリーブ４２０は、フープ４ １８の内側エッジに固定され、スカート４１３の反対側に径方向に延びている。 スリーブ４２０の上部エッジは、プレート２２を担持するタブ４２３に固定され ている。 スリーブ４２０は、第２の容器４０２の仕切部４２８に固定されたスカート４ ３１内部で変位可能である。周辺ビード４９は、スカート４３１の内側表面に密 接されるように、スリーブ４２０の外側表面に設けられている。 内部ビード５０は、スカート４３１の表面の下端に近い部分に設けられている 。このビード５０は、スリーブ４２０の外側表面に封止状に密接する。 ビード４９および５０は、図１２に示されるように、互いに圧迫し合うように なって容器１と容器４０２との間で可能な移行運動の終わりを示すことが可能で ある。 図１１および１２に示される実施例では、容器４０２と封止部材４１２は、移 行だけでなく回転においても運動が自由である。 容器の軸方向に平行な非露出ランプの補助により、二つの構成要素の回転に相 対的に阻止させることができる。これらランプは、例えば、容器１または封止部 材４１２に設けられた対応するスタブに相互作用するように容器４０２上に設け られる。後者の場合は、ランプとスタブとの相互作用が回転運動を妨げており、 軸方向移行運動のみが可能になる。 図１３は、図１〜４の封止プレート５２２および開口部５２９の他の実施例を 示す。 封止プレート５２２は、その上面に、上向きに突出した周辺リブ５１を断面三 角のフープの形状で備えている。リブ５１は封止部材５２２にちょうど沿って延 びており、エッジから僅かに引っ込んだ場所に設けられる。 内部仕切部５２８は、その下面に、リブ５１を補足する断面を有する横溝５２ を備えている。この横溝５２は、下向きに突出する二つのスカート５３および５ ４によって規定される。スカート５３および５４は、径方向に、開口部５２９の エッジの少し外部に位置する、三角形の断面形状を有するフープから構成される 。軸方向移行運動によって、リブ５１は封止状に横溝５２に押し入れられ得る。 図１３では、リブ５１は、横溝５２から少し外れた状態で図示されている。 本発明によれば、他の実施例にもかかわらず、容器の１つに固定された封止部 材または容器の１つに固定された部材が無秩序に混合を妨げることなく、二つの 製品を良い条件の下で混合することが可能になる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．少なくとも二種類の製品（Ａ、Ｂ）を互いに別々に離しておき、それらを所 望の時点、特に使用時に混合するための装置であって、 製品のうちの一種のための第１の容器（１、２０１）と、 使用時に混合物を外に出すために破るかまたは折り取ることが可能なストッパ （５）によって閉鎖されたキャップ（３）を備えた、少なくとも一種の他の製品 のための少なくとも一つの第２の容器（２、１０２、３０２、４０２）であって 、これら二つの容器は外部に対して封止されるように組み立てられ、しかも相対 的変位が可能である第２の容器（２、１０２、３０２、４０２）と、 該第１の容器を該第２の容器から離しておくことのできる封止手段（Ｆ）であ って、該封止手段は適切な相対的変位に応じて開放され得、該封止手段は、 一方では、該第１の容器（１）の首部を囲み得る周辺スカート（１３、４１３ ）を有し、このスカートは、径方向に内側に延びるフープ（１８、４１８）と該 フープ（１８、４１８）から延びたスカート（１３、３１３、４１３）より外径 の短い円筒形スリーブ（２０、４２０）とを有し、他方では、該フープ（１８、 ４１８）から距離を隔てた封止プレート（２２）とで構成される封止部材（１２ 、２１２、３１２、４１２）を有し、 該封止プレートのための座部（２９）を備え、該第２の容 器に接続された閉鎖仕切部（２８、４２８）とを有する封止手段とを有し、 該アセンブリは、閉鎖位置では、該封止プレート（２２）が封止状に該座部（ ２９）に押しつけられ、しかも二つの容器の間の適切な相対変位が該プレート（ ２２）を該座部（２９）から遠ざけるように動かして該封止手段が開放され、該 封止手段（Ｆ）を開放させ得る該二つの容器の間の適切な相対変位が、該二つの 容器のアセンブリの内部容積を増加させるようなアセンブリであって、この装置 は、 該スリーブ（２０、４２０）が該フープ（１８）を起点として該スカート（１ ３、４１３）の反対側に延びること、該閉鎖仕切部（２８、４２８）が、その中 央領域に該封止プレート（２２）用の該座部（２９）を有する一種のフープを構 成すること、円筒形の封止スカート（３１、４３１）が、該円筒形スリーブ（２ ０、４２０）に相互作用するために、該閉鎖仕切部（２８、４２８）の下面から 下向きに延びていること、そして、開放位置にある該封止プレート（２２）の該 エッジ（２４）と該スカート（３１、４３１）の内側表面の間に環状の通路が存 在することを特徴とする装置。 ２．前記封止プレート（２２）が前記スリーブ（２０、４２０）の上部エッジの 向こう側に位置することを特徴とする、請求項１に記載の装置。 ３．前記閉鎖仕切部（２８、４２８）がやや円錐台形で、その凹部が前記第１の 容器（１）の方を向いていることを特徴と する、請求項１または２に記載の装置。 ４．前記フープ（１８）で限定される開口部（１８ａ）の断面積（Ｓ１）は、開 放位置にある前記封止プレート（２２）の前記エッジ（２４）と前記スカート（ ３１、４３１）の内表面の間の環状の通路の断面積（Ｓ２）に実質的に等しく、 また、前記座部（２９）の通路断面積（Ｓ３）に実質的に等しいことを特徴とす る、請求項１〜３のいずれかに記載の装置。 ５．前記封止プレート（２２）が、実質的に容器の軸方向に延びる少なくとも二 つのタブ（２３）によって担持されており、これらのタブが中央開口部（１８ａ 、４１８ａ）を有する前記基部フープ（１８、４１８）に該封止プレートから遠 い方の端部で固定されていることを特徴とする、請求項１〜３のいずれかに記載 の装置。 ６．前記封止プレート（２２）が、対応する円錐台形の座部（２９、３０）と相 互作用可能な円錐台形のエッジ（２４）を有することを特徴とする、請求項５に 記載の装置。 ７．前記封止プレート（５２２）は、その上面に、突出した周辺リブ（５１）を 備えており、しかも、前記内部仕切部（５２８）は、その下面に、その断面が該 リブ（５１）を補足する横溝（５２）を備えており、該リブ（５１）は封止状に 該横溝（５２）に押し入れられ得ることを特徴とする、請求項５に記載の装置。 ８．前記封止部材（１２、３１２、４１２）が、特にスナップ留めによって前記 第１の容器の前記首部（７）に固定され得 る独立した部材を構成することを特徴とする、請求項５または６に記載の装置。 ９．前記封止部材のスカート（１３、４１３）が、前記首部の入り口に相互作用 するよう設計された封止舌部（１９、４１９）を備え、反回転止め具（１０、１ １０）が該スカートの内側面と該首部の外表面との間に設けられていることを特 徴とする、請求項１〜８のいずれかに記載の装置。 １０．螺旋状ランプ（１７）とスタブ（１６）との機構が、回転運動によって開 始される相対的変位を起こすために前記二つの容器（１、２）の間に設けられて いることを特徴とする、請求項１〜９のいずれかに記載の装置。 １１．前記スタブ（１６）が前記封止プレート（２２）を備えた前記第１の容器 （１）に固定されるよう設計され、他方、前記螺旋状ランプ（１７）は前記第２ の容器（２）に固定されるよう設計されることを特徴とする、請求項１０に記載 の装置。 １２．前記二つの容器の間での過剰な回転運動が原因で起こるいかなる脱離も防 ぐため、前記螺旋状ランプ（１７）が自身の端部において閉じられることを特徴 とする、請求項１１に記載の装置。 １３．回転を止める手段が前記二つの容器の間に設けられ、該停止手段は、該二 つの容器の軸方向に平行な、該二つの容器の一方の内表面に設けられた縦方向の 止め具（２６）を有し、該止め具は、もう一方の容器または該もう一方の容器に 固定 された部材に設けられた対応する縦方向のチャネル（２５）と相互作用可能で、 該相互作用は前記アセンブリが閉鎖または貯蔵位置にあるときに得られることを 特徴とする、請求項１１または１２に記載の装置。 １４．スクリューフライト機構（３１７、３１３）が回転運動によって開始され る相対的変位を起こすために前記二つの容器（１、２）の間に設けられることを 特徴とする、請求項１〜５のいずれかに記載の装置。 １５．前記封止プレート（２２）を担持するタブに固定された前記フープ（１８ ）が、前記容器の一方（２０１）上に直接設けられ、該容器（２０１）と共に単 一の部材を形成することを特徴とする、請求項５に記載の装置。 １６．前記二つの容器の間の相対的変位が単一の軸方向運動によって得られ、前 記第１の容器（１）の前記首部上に固定された封止部材（４１２）はフープ（４ １８）を有し、その内側エッジが、前記第２の容器（４０２）の仕切部（４２８ ）に固定されたスカート（４３１）内での滑動式変位が可能であるスリーブ（４ ２０）に固定されている、「プッシュプル」式の装置であることを特徴とする、 請求項１〜４のいずれかに記載の装置。