JPH0849898A - 天井埋込形換気扇 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 換気運転中に換気扇の取り付けられている天
井面がほこりやタバコの煙等で汚れた室内空気の排気流
によって汚れてしまうことのない天井埋込形換気扇を提
供する。 【構成】 下方に吸込口１を有し、天井面５に設置され
る換気扇の本体６の内部に羽根７および羽根駆動用電動
機８を設け、通気口９を有したルーバー１１の上部に枠
部１０を設け、運転時には天井面５より離れた所定の位
置までルーバー１１が下降し、運転停止時には天井面５
まで上昇させる昇降手段を設けることによって、ルーバ
ー１１の通気口９に吸い込まれる室内空気が天井面５よ
り離れた位置において流動され、換気扇の本体６の設置
されている天井面５が室内４の汚染された排気流により
汚染されることが防止される

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は天井埋込形換気扇に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、室内環境の良化を図るために天井
面に設置される天井埋込形換気扇の普及にともない、天
井面に沿い吸気される室内の汚染空気による天井面の汚
れが発生しないものの要求が高まってきている。

【０００３】従来のこの種の天井埋込形換気扇は図５に
示すものが一般的であった。以下、その構成について図
５を参照しながら説明する。図に示すように、室内１０
１の天井面１０２に設置され、換気を行う羽根１０３
と、羽根１０３を駆動する電動機１０４と、吸込口１０
５を覆うルーバー１０６と、排気用ダクト１０７との接
続部であるアダプタ１０８により換気扇１０９は構成さ
れ、換気扇１０９の電源を入れると電動機１０４が運転
を開始し、羽根１０３を回転させることにより室内１０
１の空気をルーバー１０６を介して吸い込み排気用ダク
ト１０７を通じて換気を行うものであった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の天井
埋込形換気扇の構成では、ほこりやタバコの煙等で汚れ
た室内空気をルーバー１０６へ吸い込む際に天井面１０
２付近を排気流が通過するため、ルーバー１０６周辺の
天井面１０２がほこりやタバコの煙等で汚れた室内空気
によって黒色に変色して見苦しいものになるという問題
があった。

【０００５】本発明は、上記課題を解決するもので、換
気を行っても換気扇の取り付けられている天井面が排気
流によって汚れてしまうことのない天井埋込形換気扇を
提供することを第１の目的とする。

【０００６】第２の目的は運転停止中に天井面に通気口
が露出しないようにして、換気扇の存在を使用者に意識
させないことにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の天井埋込形換気
扇は上記第１の目的を達成するために、第１の手段は下
方に吸込口を有し、排気用ダクトと接続されるアダプタ
ーを設け、室内の天井面に設置される換気扇本体と、こ
の本体に換気を行う羽根と羽根を駆動する羽根駆動用電
動機と、前記吸込口を覆うように設けられる通気口を有
したルーバーと、このルーバーの上部に本体に昇降自在
な枠部を設け、前記羽根駆動用電動機が運転を開始する
と天井面を離れた所定の位置までルーバーが下降し、運
転を停止すると天井面まで上昇させる昇降手段とを備
え、前記羽根駆動用電動機の運転時には天井面より離れ
た下降位置にあるルーバーの通気口より室内空気を吸い
込む構成とする。

【０００８】また、第２の目的を達成するために、第２
の手段は第１手段に対し、ルーバー面をめくらとし、ル
ーバーに設けられる枠部に通気口を備え、運転時には天
井面より離れた下降位置に露出する枠部に設けた通気口
より室内空気を吸い込む構成とする。

【０００９】

【作用】本発明は上記した第１の手段の構成により、羽
根駆動用電動機が運転を開始すると通気口を有したルー
バーが天井面を離れた所定の位置まで下降し換気を行
い、羽根駆動用電動機が停止すると通気口を有したルー
バーが天井面まで上昇するので、換気を行ってもほこり
やタバコの煙等で汚れた室内空気をルーバーを通じて吸
込口へ吸い込む際に天井面付近を排気流が通過すること
が無いため換気扇の取り付けられている天井面が排気流
によって汚れてしまうことはないこととなる。

【００１０】また、第２の手段の構成により、羽根駆動
用電動機が運転を開始すると枠部に設けた通気口とルー
バーが天井面を離れた所定の位置まで下降し換気を行
い、羽根駆動用電動機が停止すると枠部に設けた通気口
とルーバーが天井面まで上昇するので、ルーバーの室内
側の面はめくらであり換気を行っていないときには吸込
口は室内から隠れるので換気扇の存在を使用者に意識さ
れることがない。さらに換気を行ってもほこりやタバコ
の煙等で汚れた室内空気をルーバーを通じて吸込口へ吸
い込む際に天井面付近を排気流が通過することがないた
め換気扇の取り付けられている天井面が排気流によって
汚れてしまうことはないこととなる。

【００１１】

【実施例】以下、本発明の第１実施例について図１およ
び図２を参照しながら説明する。

【００１２】図に示すように、下方に吸込口１を開口し
た箱状で側壁には排気用ダクト２と接続されるアダプタ
ー３を設け、室内４の天井面５に設置される換気扇の本
体６の内部に羽根７と羽根７を駆動する羽根駆動用電動
機８を設け、前記吸込口１を覆う形状で通気口９を有
し、上部に本体６に昇降自在な枠部１０を設けたルーバ
ー１１を設ける。

【００１３】そして、前記ルーバー１１の枠部１０には
昇降用ラック体１２を設け、前記昇降用ラック体１２に
係合するギヤー１３を有した反転自在なルーバー昇降用
電動機１４を本体６の内部に設け、前記羽根駆動用電動
機８の運転時にはルーバー昇降用電動機１４が一定範囲
正転するように設け、前記羽根駆動用電動機８の運転停
止時にはリレー（図示せず）などを介して前記ルーバー
昇降用電動機１４に一定時間通電してルーバー昇降用電
動機１４を逆転する昇降手段を設ける。

【００１４】上記構成において、換気扇運転時に羽根駆
動用電動機８を駆動すると、羽根７が回転するととも
に、昇降手段のルーバー昇降用電動機１４に通電され一
定範囲正転し、ルーバー昇降用電動機１４に設けたギヤ
ー１３を介して昇降用ラック体１２が下方に移動し、昇
降用ラック体１２に連結された枠部１０に設けたルーバ
ー１１が天井面５より離れた所定位置まで下降し、室内
４の空気はルーバー１１に設けた通気口９より吸気され
て換気される。

【００１５】そして、換気扇の運転停止時に羽根駆動用
電動機８の運転を停止すると、昇降手段のルーバー昇降
用電動機１４に一定時間通電されてルーバー昇降用電動
機１４は反転し、ギヤー１３を介して昇降用ラック体１
２を上方に移動し、昇降用ラック体１２に連結された枠
部１０に設けられたルーバー１１が天井面５まで上昇し
て天井面５にルーバー１１が設けられた状態となる。

【００１６】このように本発明の第１実施例の天井埋込
形換気扇によれば、室内空気の換気時には室内空気の吸
い込まれる通気口９を有したルーバー１１の位置が、天
井面５より離れた下方位置に下降されるので、ルーバー
１１の通気口９に吸い込まれる室内空気が天井面５より
離れた位置において流動され、換気扇の本体６の設置さ
れている天井面５が室内４の汚染された排気流により汚
染されることが防止されることとなる。

【００１７】つぎに本発明の第２実施例について図３お
よび図４を参照しながら説明する。なお、第１実施例と
同じ構成要素には同一符号を付し、その説明は省略す
る。

【００１８】図に示すように、めくらに形成したルーバ
ー１１Ａの上部に設けられる枠部１０Ａのルーバー１１
Ａ近傍に通気口９Ａを形成した構成とする。

【００１９】上記構成において、換気扇運転時に羽根駆
動用電動機８を駆動すると、羽根７が回転するととも
に、昇降手段のルーバー昇降用電動機１４に通電され一
定範囲正転し、ルーバー昇降用電動機１４に設けたギヤ
ー１３を介して昇降用ラック体１２が下方に移動し、昇
降用ラック体１２に連結された枠部１０Ａに設けたルー
バー１１Ａが天井面５より離れた所定位置まで下降し、
ルーバー１１Ａ近傍の枠部１０Ａに設けた通気口９Ａが
露出して開口され、室内空気は通気口９Ａより吸気され
て換気される。

【００２０】そして、換気扇の運転停止時に羽根駆動用
電動機８の運転を停止すると、昇降手段のルーバー昇降
用電動機１４に一定時間通電されてルーバー昇降用電動
機１４は反転し、ギヤー１３を介して昇降用ラック体１
２を上方に移動し、昇降用ラック体１２に連結された枠
部１０Ａに設けられたルーバー１１Ａが天井面５まで上
昇して天井面５にルーバー１１Ａが設けられた状態とな
り、通気口９Ａは本体６内に収納されて閉鎖されること
となる。

【００２１】このように本発明の第２実施例の天井埋込
形換気扇によれば、ルーバー１１Ａをめくらにして通気
口９Ａをルーバー１１Ａに設けられた枠部１０Ａのルー
バー１１Ａ近傍に設けているので、室内空気の換気時に
は昇降手段によりルーバー１１Ａの位置が天井面５より
離れた下方位置に下降し枠部１０Ａに設けた通気口９Ａ
が露出し、室内空気は天井面５より離れた位置において
通気口９Ａに吸気されることとなり室内の汚染空気の排
気流による天井面５の汚れが防止される。

【００２２】また、運転停止時に天井面５に配置される
ルーバー１１Ａには通気口を形成してないので、使用者
に換気扇の所在を意識されることがなくなる。

【００２３】

【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば電動機が運転を開始すると通気口とルーバー
が天井面を離れた所定の位置まで下降し換気を行い、電
動機が停止すると通気口とルーバーが天井面まで上昇す
るので、換気を行ってもほこりやタバコの煙等で汚れた
室内空気をルーバーを通じて吸込口へ吸い込む際に天井
面付近を排気流が通過することがないため換気扇の取り
付けられている天井面が排気流によって汚れてしまうこ
とのない天井埋込形換気扇を提供できる。

【００２４】また、電動機の運転開始にともない通気口
が露出し開くため、ルーバーの室内側の面には開口が不
要であり、換気を行っていないときには通気口は室内か
ら隠れるので、換気扇の所在を使用者に意識されること
がなく、さらに換気を行うときにはほこりやタバコの煙
等で汚れた室内空気をルーバーに設けた枠部に形成され
た通気口へ吸い込む際に、天井面付近を排気流が通過す
ることがないため換気扇の取り付けられている天井面が
排気流によって汚れてしまうことのない天井埋込形換気
扇を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例の天井埋込形換気扇の運転
停止時の状態を示す断面図

【図２】同第１実施例の天井埋込形換気扇の運転時の状
態を示す断面図

【図３】同第２実施例の天井埋込形換気扇の運転停止時
の状態を示す断面図

【図４】同第２実施例の天井埋込形換気扇の運転時の状
態を示す断面図

【図５】従来の天井埋込形換気扇の運転時の状態を示す
断面図

【符号の説明】

１ 吸込口 ２ 排気用ダクト ３ アダプター ４ 室内 ５ 天井面 ６ 本体 ７ 羽根 ８ 羽根駆動用電動機 ９ 通気口 ９Ａ 通気口 １０ 枠部 １０Ａ 枠部 １１ ルーバー １１Ａ ルーバー １２ 昇降用ラック体 １３ ギヤー １４ ルーバー昇降用電動機

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 下方に吸込口を有し、排気用ダクトと接
   続されるアダプタを設け、室内の天井面に設置される換
   気扇本体と、この換気扇本体に換気を行う羽根と羽根を
   駆動する羽根駆動用電動機と、前記吸込口を覆うように
   設けられる通気口を有したルーバーと、このルーバーの
   上部に本体に昇降自在な枠部を設け、前記羽根駆動用電
   動機が運転を開始すると天井面を離れた所定の位置まで
   ルーバーが下降し、運転を停止すると天井面まで上昇さ
   せる昇降手段とを備え、前記羽根駆動用電動機の運転時
   には天井面より離れた下降位置にあるルーバーの通気口
   より室内空気を吸い込む構成とした天井埋込形換気扇。
2. 【請求項２】 ルーバー面をめくらとし、ルーバーに設
   けられる枠部に通気口を備え、運転時には天井面より離
   れた下降位置に露出する枠部に設けた通気口より室内空
   気を吸い込む構成とした請求項１記載の天井埋込形換気
   扇。