JPH0849048A - ロータリ圧縮機 - Google Patents

ロータリ圧縮機

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Publication number
JPH0849048A
JPH0849048A JP18333094A JP18333094A JPH0849048A JP H0849048 A JPH0849048 A JP H0849048A JP 18333094 A JP18333094 A JP 18333094A JP 18333094 A JP18333094 A JP 18333094A JP H0849048 A JPH0849048 A JP H0849048A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
cylinder
vane
rotary compressor
iron
Prior art date
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Pending
Application number
JP18333094A
Other languages
English (en)
Inventor
Mototaka Ezumi
元隆 江住
Hiroshi Fukuoka
弘嗣 福岡
Hideo Hirano
秀夫 平野
Nobuyasu Ioi
伸泰 五百井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication of JPH0849048A publication Critical patent/JPH0849048A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 R134a冷媒、R22冷媒、R22代替冷
媒用のロータリ圧縮機において耐摩耗性に優れた摺動材
を提供する。 【構成】 シリンダ10と前記シリンダ10内をシャフ
ト8によって偏心回転するローラ13と、前記シリンダ
10内壁面に形成された空調部に収容されて前記シリン
ダ10内壁面に対して進退するとともに、その一端が前
記ローラ13外周面31に当接して摺動するベーン14
を特殊粉末焼結鉄で空孔を有し、焼結密度6.0−7.
4g/cm3で硬度HRC19−50とし、前記ローラ
がCrとBを含んだ特殊鋳鉄または共晶黒鉛鋳鉄または
焼結鉄で熱処理をしたもので、前記シリンダがパーライ
トを10%以上含んだ共晶黒鉛鋳鉄またはねずみ鋳鉄ま
たは焼結鉄で構成されたことを特徴とするロータリ圧縮
機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロータリ圧縮機に係わ
り、特にR22冷媒、R134a冷媒、R22代替冷媒
用としてのHFC冷媒に好適な圧縮機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来知られたロータリ圧縮機は、シリン
ダ10と、シャフト8により前記シリンダ10内で偏心
して回転するローラ13と、前記シリンダ10に半径方
向に形成した貫通溝22に出没可能に挿入され前記ロー
ラ13と摺接するベーン14とを備えたロータリ圧縮機
である。前記ベーン14材は従来一般に耐摩耗性に優れ
た特殊鉄系材料に熱処理をして使用している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年は、ベー
ン、ローラ、シリンダの摺動条件が厳しくなり、また、
R22代替冷媒に変わる中で、より耐摩耗の良い材料組
合せが要求されるようになってきた。従来のベーンのよ
うな特殊鋼(SKH51も含む)、特殊鋳物、鉄系焼結
材のような単独では耐摩耗性が不十分である。また、従
来のローラのような特殊鋳物、鉄系焼結材のような単独
でも耐摩耗性は、不十分である。また、従来のシリンダ
のような共晶黒鉛鋳鉄、またはねずみ鋳鉄、または焼結
鉄での単独でも耐摩耗性は、不十分である。本発明は、
このような課題を解決するためになされたもので、非常
に優れた耐摩耗性を有するベーン、ローラ、シリンダの
組合されたロータリ圧縮機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、シリンダとシャフトにより前記シリンダ内で偏心し
て回転するローラと、前記シリンダに半径方向に形成し
た溝に出没可能に挿入され前記ローラと摺接するベーン
とを備えたロータリ圧縮機において、前記ベーンが特殊
粉末鉄で、ある割合の空孔を持ったもので、かつ、前記
ローラがCrとBを含んだもので、かつ、前記シリンダ
が、パーライトを10%以上含んだ共晶黒鉛鋳鉄、また
はねずみ鋳鉄、または焼結鉄を、組合せることで、前記
ベーン、前記ローラ、前記シリンダの耐摩耗性を向上さ
せたことを特徴とするものである。
【0005】
【作用】前記ベーン、前記ローラ、前記シリンダの組合
せは、近年の高負荷のロータリ圧縮機の前記ベーン、前
記ローラ、前記シリンダの摩耗を大幅に低減させ、ま
た、R22代替冷媒中においても、大幅に摩耗を低減さ
せる。
【0006】
【実施例】図1は本発明の圧縮機の1実施例の縦断面図
であり、図2はその横断面図である。密閉容器1内部に
電動機部2と圧縮機構部3が配され、電動機部2に直結
されたシャフト8は主軸受9と副軸受11に支持されて
いる。シリンダ10内にローラ13が配され、シャフト
8と偏心部に貫入され、遊星運動を行う。
【0007】シリンダ10の貫通溝22に挿入されたベ
ーン14はスプリング15および背圧(吐出圧)により
ローラ13に押し付けられたシリンダ10を吸入室16
と圧縮室17に分割する。
【0008】シリンダ10には吸入孔5があけられ、吸
入管4を介してアキュームレータ(図示せず)とつなが
っている。
【0009】この構成による作用を説明する。電動機部
2によりシャフト8が駆動され、ローラ13の遊星運動
(図2で左回転)により吸入管4より吸入孔5を経て、
吸入室16へHFCなどの冷媒ガスが吸入され、圧縮室
17で圧力が上げられ吐出切り欠き19を経て、吐出孔
6より密閉容器1内へ吐出される。この時、吸入室16
と圧縮室17を仕切るベーン14はスプリング15とベ
ーン背部にかかる圧力でローラ13の外周に押し付けら
れ接点で摺動しながら運動する。この摺動点の潤滑油は
主として、吸入ガスに混入してきたオイルにより潤滑さ
れる。吸入管4に入ってくる吸入ガスには冷媒ガスとと
もに、冷媒サイクルを循環する。冷凍機油20はわずか
ながら含まれているが、このレベルの量では金属接触に
近い境界潤滑状態となり、特に冷媒に摺動性が望めない
HFCでは厳しい摺動条件となる。
【0010】本発明の一例である、ベーン14の材質と
して、鉄系焼結としかつ成分がC0.6−1.3%、C
r3.4−4.8%、Mo3.6−5.5%、V1.4
−3.0%、W5.2−7.0%の工具鋼粉を使用し、
焼結密度6.0−7.4g/cm3とし、ローラ13に
Cr0.7%、B0.04%、Ni0.2%、Mo0.
2%の成分を添加した、ねずみ鋳鉄で、熱処理をほどこ
したもので、シリンダ10は金型共晶黒鉛鋳鉄のもので
パーライトを20−50%含んだものについて説明す
る。上述した運転状態では前記ベーン14は圧力を受け
ながら、前記シリンダ10の貫通溝22内で往復運動を
行う。往復運動であるため、シリンダの貫通溝22とベ
ーンのサイドは油膜が生じにくく、厳しい摺動条件とな
る。また前記ベーン14の先端と前記ローラ13の外周
面31は前述したように油の少ない金属接触に近い摺動
条件となる。前記ベーン14の焼結密度6.0−7.4
g/cm3であるため、前記ベーン14は、空孔を有
し、過酷な摺動条件においても、前記ベーン14の空孔
は、前記ローラ13および前記シリンダ10の摺動に対
して含油の効果があり、前記ローラ13および前記シリ
ンダ10の凝着摩耗を、減少させる効果がある。また、
前記ベーン14の金属部分も、耐摩耗性としては、非常
に低減効果の材料でもある。また、硬度も、従来の本発
明の成分構成の空孔の無いベーンであれば、硬度HRC
60程度になり、前記ローラ13や前記シリンダ10を
摩耗させるのであるが、本発明の前記ベーン14は、硬
度がHRC19−50であるため、前記ローラ13と前
記シリンダ10の摩耗もまた減少させる効果がある。ま
た、前記ローラのCr、B、Moは、非常に耐摩耗性に
優れ、Niは、非常に焼入性に優れているため、前記ベ
ーン14と前記ローラ13の組合せでは、非常に耐摩耗
性の優れた材料組合せとなる。また、前記シリンダ10
の基地中にパーライトを10%以上含ませると、前記ベ
ーン14と前記シリンダ10の耐摩耗性は、非常に良く
なる。以上のことから、信頼性の高い圧縮機が実現でき
る。
【0011】
【発明の効果】ベーンを、鉄系焼結としかつ成分がC
0.6−1.3%、Cr3.4−4.8%、Mo3.6
−5.5%、V1.4−3.0%、W5.2−7.0%
の工具鋼粉を使用し、焼結密度6.0−7.4g/cm
3で硬度HRC19−50とし、ローラにCr、Bの成
分を添加した、ねずみ鋳鉄または共晶黒鉛鋳鉄または焼
結鉄でつくられ、熱処理をほどこしたもので、シリンダ
が共晶黒鉛鋳鉄、またはねずみ鋳鉄、または焼結鉄で構
成され、パーライト量を10%以上を含んだもので構成
され、耐摩耗性の優れた、信頼性の高いロータリ圧縮機
である利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の縦断面図
【図2】本発明の一実施例の横断面図
【符号の説明】
8 シャフト 10 シリンダ 13 ローラ 14 ベーン 22 貫通溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 五百井 伸泰 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダと、シャフトにより前記シリンダ
    内で偏心して回転するローラと、前記シリンダに半径方
    向に形成した溝に出没可能に挿入され前記ローラと摺接
    するベーンとを備えたロータリ圧縮機において、前記ベ
    ーンを、鉄系焼結としかつ成分がC0.6−1.3%、
    Cr3.4−4.8%、Mo3.6−5.5%、V1.
    4−3.0%、W5.2−7.0%の工具鋼粉を使用
    し、焼結密度6.0−7.4g/cm3で硬度HRC1
    9−50とし、前記ローラにCr、Bの成分を添加し
    た、ねずみ鋳鉄または共晶黒鉛鋳鉄または焼結鉄でつく
    られ、熱処理をほどこしたもので構成されたことを特徴
    とするロータリ圧縮機。
  2. 【請求項2】ローラの成分が、Cr、Mo、Bの成分で
    構成されたことを特徴とする請求項1記載のロータリ圧
    縮機。
  3. 【請求項3】ローラの成分が、Ni、Cr、Mo、Bの
    成分で構成されたことを特徴とする請求項1記載のロー
    タリ圧縮機。
  4. 【請求項4】シリンダが共晶黒鉛鋳鉄、ねずみ鋳鉄、お
    よび焼結鉄のいずれかで構成され、パーライト量を10
    %以上を含んだことを特徴とする請求項1記載のロータ
    リ圧縮機。
  5. 【請求項5】冷媒がHFCで冷凍機油がエステル油であ
    ることを特徴とする請求項1および請求項4いずれかに
    記載のロータリ圧縮機。
JP18333094A 1994-08-04 1994-08-04 ロータリ圧縮機 Pending JPH0849048A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6142756A (en) * 1998-06-09 2000-11-07 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Rotary compressor
US6948922B2 (en) * 1998-10-05 2005-09-27 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Hermetic compressor and open compressor
CN106050661A (zh) * 2016-08-15 2016-10-26 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 旋转式压缩机泵体组件及旋转式压缩机

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