JPH0848729A - 硬化性組成物および被覆物品 - Google Patents
硬化性組成物および被覆物品Info
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- JPH0848729A JPH0848729A JP18720694A JP18720694A JPH0848729A JP H0848729 A JPH0848729 A JP H0848729A JP 18720694 A JP18720694 A JP 18720694A JP 18720694 A JP18720694 A JP 18720694A JP H0848729 A JPH0848729 A JP H0848729A
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- Japan
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Abstract
(57)【要約】
【構成】(1) 下記A、BおよびC成分を主成分としてな
ることを特徴とする硬化性組成物。 A.核ハロゲン置換ビスフェノール系アクリレート B.光重合性官能基を有する多官能アクリレート C.重合開始剤 (2) 上記に記載の硬化性組成物を、基材表面に被覆し、
硬化したことを特徴とする被覆形成物品。 【効果】本発明の被覆物品は、以下の特徴を有する。 (1)屈折率が高く、かつ耐摩擦特性に優れている。 (2)屈折率が1.55〜1.63と高く、同様の高い
基板に塗布すると反射干渉色が生じず、特に、光学用途
において好適である。 (3)光硬化であるため短時間で架橋が可能であり、生
産性に優れる。
ることを特徴とする硬化性組成物。 A.核ハロゲン置換ビスフェノール系アクリレート B.光重合性官能基を有する多官能アクリレート C.重合開始剤 (2) 上記に記載の硬化性組成物を、基材表面に被覆し、
硬化したことを特徴とする被覆形成物品。 【効果】本発明の被覆物品は、以下の特徴を有する。 (1)屈折率が高く、かつ耐摩擦特性に優れている。 (2)屈折率が1.55〜1.63と高く、同様の高い
基板に塗布すると反射干渉色が生じず、特に、光学用途
において好適である。 (3)光硬化であるため短時間で架橋が可能であり、生
産性に優れる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明によって得られた被覆硬化
物は高屈折率で、かつ耐摩耗性、透明性、耐薬品性等に
優れることから、透明性を要求されるプラスチックシー
ト、プラスチックフイルム等に好ましく適用され、例え
ば陰極線管(CRT)、フラットディスプレイ、カバー
ケース等の前面カバー、光学用レンズ、眼鏡用レンズ、
ウインドウシールド、ライトカバー、ヘルメットシール
ド等に広く利用される。
物は高屈折率で、かつ耐摩耗性、透明性、耐薬品性等に
優れることから、透明性を要求されるプラスチックシー
ト、プラスチックフイルム等に好ましく適用され、例え
ば陰極線管(CRT)、フラットディスプレイ、カバー
ケース等の前面カバー、光学用レンズ、眼鏡用レンズ、
ウインドウシールド、ライトカバー、ヘルメットシール
ド等に広く利用される。
【0002】
【従来の技術】プラスチック成形物品はガラス製品に比
較して軽量で耐衝撃性に優れている他、安価で成形加工
が容易であるという種々の利点を有しており、各種前面
パネル、光学関連用途等に広く利用されている。しかし
これらの成形物品はその表面の耐摩耗性が不十分なた
め、表面の損傷による欠点を有していた。
較して軽量で耐衝撃性に優れている他、安価で成形加工
が容易であるという種々の利点を有しており、各種前面
パネル、光学関連用途等に広く利用されている。しかし
これらの成形物品はその表面の耐摩耗性が不十分なた
め、表面の損傷による欠点を有していた。
【0003】これらの欠点を解消するため、従来より熱
硬化性架橋被覆物品あるいは光重合性被覆物品等多くの
提案がなされている。
硬化性架橋被覆物品あるいは光重合性被覆物品等多くの
提案がなされている。
【0004】例えば特開昭62−89902号公報にお
いて有機シラン化合物、多官能エポキシ化合物、酸化ア
ンチモン微粒子からなる熱硬化性架橋被覆物品が提案さ
れている。しかしながら、かかる被覆物品は、耐摩耗性
と、屈折率の両方を同時に満足できるものではなく、ま
た硬化完了に多くの時間を用した。
いて有機シラン化合物、多官能エポキシ化合物、酸化ア
ンチモン微粒子からなる熱硬化性架橋被覆物品が提案さ
れている。しかしながら、かかる被覆物品は、耐摩耗性
と、屈折率の両方を同時に満足できるものではなく、ま
た硬化完了に多くの時間を用した。
【0005】高屈折率を有する熱硬化性物品について
は、特公平2−12489号公報にハロゲン置換芳香環
を有する(メタ)アクリルモノマーと多官能イソシアネ
ートとを反応させたウレタン化(メタ)アクリルモノマ
ーをビニル重合して得られる重合体からなる高屈折率レ
ンズ用の樹脂が提案されている。この方法では、高い屈
折率が得られるものの硬さの点で耐摩耗性が不十分であ
った。
は、特公平2−12489号公報にハロゲン置換芳香環
を有する(メタ)アクリルモノマーと多官能イソシアネ
ートとを反応させたウレタン化(メタ)アクリルモノマ
ーをビニル重合して得られる重合体からなる高屈折率レ
ンズ用の樹脂が提案されている。この方法では、高い屈
折率が得られるものの硬さの点で耐摩耗性が不十分であ
った。
【0006】一方光重合性架橋被覆物品については、例
えば特開昭62−169833号公報によれば、ジペン
タエリスリトールのポリアクリレートからなる光硬化単
量体が提案されている。この方法は短時間で高硬度の被
覆物が得られるものの、屈折率は1.55以下であり、
ポリカーボネート、ポリエステルカーボネートあるいは
ポリエチレンテレフタレート、ポリ1,4−シクロヘキ
サンジメチレンテレフタレート等の屈折率の高い基板に
被覆した場合には干渉縞が生じ、高解像度を要する光学
用品には不適当である。
えば特開昭62−169833号公報によれば、ジペン
タエリスリトールのポリアクリレートからなる光硬化単
量体が提案されている。この方法は短時間で高硬度の被
覆物が得られるものの、屈折率は1.55以下であり、
ポリカーボネート、ポリエステルカーボネートあるいは
ポリエチレンテレフタレート、ポリ1,4−シクロヘキ
サンジメチレンテレフタレート等の屈折率の高い基板に
被覆した場合には干渉縞が生じ、高解像度を要する光学
用品には不適当である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上の通り、従来の技
術においては、高屈折率、耐摩耗性を有し、かつ短時間
で架橋硬化される組成物がなかった。本発明はかかる従
来技術の欠点を解消しようとするものであり、高屈折率
であり、かつ耐摩耗性に優れ、さらには短時間で架橋硬
化が可能であるといった、優れた機能を有する硬化性組
成物およびそれを用いた被覆形成物品を提供することを
目的とする。
術においては、高屈折率、耐摩耗性を有し、かつ短時間
で架橋硬化される組成物がなかった。本発明はかかる従
来技術の欠点を解消しようとするものであり、高屈折率
であり、かつ耐摩耗性に優れ、さらには短時間で架橋硬
化が可能であるといった、優れた機能を有する硬化性組
成物およびそれを用いた被覆形成物品を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために下記の構成を有する。
するために下記の構成を有する。
【0009】「(1) 下記A、BおよびC成分を主成分と
してなることを特徴とする硬化性組成物。 A.核ハロゲン置換ビスフェノール系アクリレート B.光重合性官能基を有する多官能アクリレート C.重合開始剤 (2) 上記に記載の硬化性組成物を、基材表面に被覆し、
硬化したことを特徴とする被覆形成物品。」 本発明の特徴は、高い屈折率を有するビスフェノール系
核ハロゲン置換アルキレンオキサイド付加物と、高硬度
被膜が得られる光重合性官能基を有する多官能アクリレ
ート単量体とを、光重合させることにより高硬度でかつ
屈折率の高い被覆形成物品が得られることにある。
してなることを特徴とする硬化性組成物。 A.核ハロゲン置換ビスフェノール系アクリレート B.光重合性官能基を有する多官能アクリレート C.重合開始剤 (2) 上記に記載の硬化性組成物を、基材表面に被覆し、
硬化したことを特徴とする被覆形成物品。」 本発明の特徴は、高い屈折率を有するビスフェノール系
核ハロゲン置換アルキレンオキサイド付加物と、高硬度
被膜が得られる光重合性官能基を有する多官能アクリレ
ート単量体とを、光重合させることにより高硬度でかつ
屈折率の高い被覆形成物品が得られることにある。
【0010】以下本発明の構成をさらに具体的に説明す
る。
る。
【0011】本発明で使用するA成分は、核ハロゲン置
換ビスフェノール系アクリレートであれば特に限定され
るものではないが、例えば、次の一般式(I)で示され
る化合物が好ましく用いられる。
換ビスフェノール系アクリレートであれば特に限定され
るものではないが、例えば、次の一般式(I)で示され
る化合物が好ましく用いられる。
【0012】
【化3】 (ここでR1 、R2 は、水素または(メタ)アクリロイ
ル基、アルキル(チオ)カルバモイル基およびアリール
(チオ)カルバモイル基から選ばれる1種を表し(ただ
し、R1 、R2 ともに水素である場合を除く)、m,n
は、0〜6の整数、Xp 、Xq は、塩素、ヨウ素および
臭素から選ばれる1種を表わし、p、qは1〜4の整数
を表わす。R3 は水素またはメチル基を表わす。) 上記式(I)で示される化合物は、核ハロゲン置換の芳
香環を有するモノ(メタ)アクリレートと、2または3
個の官能基を有する多官能化合物との反応物であるが、
そのうち核ハロゲン置換の芳香環を有するモノ(メタ)
アクリレートの具体例としては次の物をあげることがで
きる。
ル基、アルキル(チオ)カルバモイル基およびアリール
(チオ)カルバモイル基から選ばれる1種を表し(ただ
し、R1 、R2 ともに水素である場合を除く)、m,n
は、0〜6の整数、Xp 、Xq は、塩素、ヨウ素および
臭素から選ばれる1種を表わし、p、qは1〜4の整数
を表わす。R3 は水素またはメチル基を表わす。) 上記式(I)で示される化合物は、核ハロゲン置換の芳
香環を有するモノ(メタ)アクリレートと、2または3
個の官能基を有する多官能化合物との反応物であるが、
そのうち核ハロゲン置換の芳香環を有するモノ(メタ)
アクリレートの具体例としては次の物をあげることがで
きる。
【0013】2−(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロム
フェニル)−2−(4−アクリロキシ−3,5−ジブロ
ムフェニル)プロパン、2−(4−ヒドロキシ−3,5
−ジブロムフェニル)−2−(4−メタクリロキシ−
3,5−ジブロムフェニル)プロパン、2−(4−ヒド
ロキシエトキシ−3,5−ジブロムフェニル)−2−
(4−アクリロキシ−3,5−ジブロムフェニル)プロ
パン、2−(4−ヒドロキシエトキシ−3,5−ジブロ
ムフェニル)−2−(4−メタクリロキシ−3,5−ジ
ブロムフェニル)プロパン、2−(4−ヒドロキシエト
キシ−3,5−ジブロムフェニル)−2−(4−アクリ
ロキシエトキシ−3,5−ジブロムフェニル)プロパ
ン、2−(4−ヒドロキシエトキシ−3,5−ジブロム
フェニル)−2−(4−メタクリロキシエトキシ−3,
5−ジブロムフェニル)プロパン、2−(4−ヒドロキ
シジエトキシ−3,5−ジブロムフェニル)−2−(4
−アクリロキシジエトキシ−3,5−ジブロムフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス{3,5−ジブロモ−4−
(2−アクリロイルオキシエトキシ)フェニル}プロパ
ン、2,2−ビス{3,5−ジブロモ−4−(2−ヒド
ロキシエトキシ)フェニル}プロパン等があげられる。
フェニル)−2−(4−アクリロキシ−3,5−ジブロ
ムフェニル)プロパン、2−(4−ヒドロキシ−3,5
−ジブロムフェニル)−2−(4−メタクリロキシ−
3,5−ジブロムフェニル)プロパン、2−(4−ヒド
ロキシエトキシ−3,5−ジブロムフェニル)−2−
(4−アクリロキシ−3,5−ジブロムフェニル)プロ
パン、2−(4−ヒドロキシエトキシ−3,5−ジブロ
ムフェニル)−2−(4−メタクリロキシ−3,5−ジ
ブロムフェニル)プロパン、2−(4−ヒドロキシエト
キシ−3,5−ジブロムフェニル)−2−(4−アクリ
ロキシエトキシ−3,5−ジブロムフェニル)プロパ
ン、2−(4−ヒドロキシエトキシ−3,5−ジブロム
フェニル)−2−(4−メタクリロキシエトキシ−3,
5−ジブロムフェニル)プロパン、2−(4−ヒドロキ
シジエトキシ−3,5−ジブロムフェニル)−2−(4
−アクリロキシジエトキシ−3,5−ジブロムフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス{3,5−ジブロモ−4−
(2−アクリロイルオキシエトキシ)フェニル}プロパ
ン、2,2−ビス{3,5−ジブロモ−4−(2−ヒド
ロキシエトキシ)フェニル}プロパン等があげられる。
【0014】上記化合物の中で特に好ましいものは、2
−(4−ヒドロキシエトキシ−3,5−ジブロムフェニ
ル)−2−(4−アクリロキシエトキシ−3,5−ジブ
ロムフェニル)プロパン、2−(4−ヒドロキシエトキ
シ−3,5−ジブロムフェニル)−2−(4−アクリロ
キシ−3,5−ジブロムフェニル)プロパン、2,2−
ビス{3,5−ジブロモ−4−(2−アクリロイルオキ
シエトキシ)フェニル}プロパン、2,2−ビス{3,
5−ジブロモ−4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニ
ル}プロパンおよびこれらの混合物である。
−(4−ヒドロキシエトキシ−3,5−ジブロムフェニ
ル)−2−(4−アクリロキシエトキシ−3,5−ジブ
ロムフェニル)プロパン、2−(4−ヒドロキシエトキ
シ−3,5−ジブロムフェニル)−2−(4−アクリロ
キシ−3,5−ジブロムフェニル)プロパン、2,2−
ビス{3,5−ジブロモ−4−(2−アクリロイルオキ
シエトキシ)フェニル}プロパン、2,2−ビス{3,
5−ジブロモ−4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニ
ル}プロパンおよびこれらの混合物である。
【0015】また、このモノマーは分子中に−OH、−
COOH、−NH2 、−NCO、
COOH、−NH2 、−NCO、
【化4】 など、反応し易い官能基を含有させ、次に述べる2また
は3個の官能基を有する多官能化合物と反応させる。
は3個の官能基を有する多官能化合物と反応させる。
【0016】次にA成分において用いられる、2または
3個の官能基を有する多官能化合物としては次のものを
挙げることができる。
3個の官能基を有する多官能化合物としては次のものを
挙げることができる。
【0017】多官能イソシアネートとしては、ヘキサメ
チレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシア
ネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、リ
ジンジイソシアネートメチルエステル、キシリレンジイ
ソシアネート、ビス(イソシアネートメチル)シクロヘ
キサン、トリレンジイソシアネート、4,4'-ジフェニ
ルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシア
ネートのビウレット化反応生成物、ヘキサメチレンジイ
ソシアネートとトリメチロールプロパンとの反応アダク
ト体、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレ
ート変性体、2−イソシアネートエチル−2,6−ジイ
ソシアネートヘキサノエート、1,6,11−ウンデカ
ントリイソシアネート、イソホロンジイソシアネートと
トリメチロロールプロパンとの反応アダクト体、キシリ
レンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとの反
応アダクト体、ビス(イソシアネートメチル)シクロヘ
キサンとトリメチロールプロパンとの反応アダクト体な
どがある。
チレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシア
ネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、リ
ジンジイソシアネートメチルエステル、キシリレンジイ
ソシアネート、ビス(イソシアネートメチル)シクロヘ
キサン、トリレンジイソシアネート、4,4'-ジフェニ
ルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシア
ネートのビウレット化反応生成物、ヘキサメチレンジイ
ソシアネートとトリメチロールプロパンとの反応アダク
ト体、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレ
ート変性体、2−イソシアネートエチル−2,6−ジイ
ソシアネートヘキサノエート、1,6,11−ウンデカ
ントリイソシアネート、イソホロンジイソシアネートと
トリメチロロールプロパンとの反応アダクト体、キシリ
レンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとの反
応アダクト体、ビス(イソシアネートメチル)シクロヘ
キサンとトリメチロールプロパンとの反応アダクト体な
どがある。
【0018】多官能アミンとしては、トリメチレンジア
ミン、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン、ヘプタメチレンジアミ
ン、デカメチレンジアミン、キシリレンジアミン、ジア
ミノトルエン、ジアミノ安息香酸、4,4'-ジアミノジ
フェニルエーテル、4,4'-ジアミノジフェニルメタ
ン、4,4'-ジアミノジフェニルスルホン、ピペラジ
ン、1−(2−アミノエチル)ピペラジン、1,3−ジ
アミノプロパノール、リジン、メラミンなどがある。多
官能エポキシとしては、テトラメチレンジグリシジルエ
ーテル、2−オキシトリメチレンジグリシジルエーテ
ル、1-メチルエチレンジグリシジルエーテル、2,2−
ビス(p−グリシドキシフェニル)-プロパンなとがあ
り、多価カルボン酸としては、マロン酸、コハク酸、グ
ルタル酸、アジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セ
バシン酸、1,11−ウンデカンジカルボン酸、マレイ
ン酸、イタコン酸、ブタントリカルボン酸、テレフタル
酸、イソフタル酸などがある。
ミン、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン、ヘプタメチレンジアミ
ン、デカメチレンジアミン、キシリレンジアミン、ジア
ミノトルエン、ジアミノ安息香酸、4,4'-ジアミノジ
フェニルエーテル、4,4'-ジアミノジフェニルメタ
ン、4,4'-ジアミノジフェニルスルホン、ピペラジ
ン、1−(2−アミノエチル)ピペラジン、1,3−ジ
アミノプロパノール、リジン、メラミンなどがある。多
官能エポキシとしては、テトラメチレンジグリシジルエ
ーテル、2−オキシトリメチレンジグリシジルエーテ
ル、1-メチルエチレンジグリシジルエーテル、2,2−
ビス(p−グリシドキシフェニル)-プロパンなとがあ
り、多価カルボン酸としては、マロン酸、コハク酸、グ
ルタル酸、アジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セ
バシン酸、1,11−ウンデカンジカルボン酸、マレイ
ン酸、イタコン酸、ブタントリカルボン酸、テレフタル
酸、イソフタル酸などがある。
【0019】上記多官能化合物の中で、特に、好ましい
ものは、ヘキサメチレンジソシアネート、キシリレンジ
イソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ビス
(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、2−イソシ
アネートエチル−2,6−ジイソシアネートヘキサノエ
ート、1,6,11−ウンデカントリイソシアネート、
ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート変
性体などである。これら多官能イソシアネート化合物
は、上述の(メタ)アクリレートモノマのOH基と反応
させ、ウレタン化(メタ)アクリルモノマーを合成す
る。
ものは、ヘキサメチレンジソシアネート、キシリレンジ
イソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ビス
(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、2−イソシ
アネートエチル−2,6−ジイソシアネートヘキサノエ
ート、1,6,11−ウンデカントリイソシアネート、
ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート変
性体などである。これら多官能イソシアネート化合物
は、上述の(メタ)アクリレートモノマのOH基と反応
させ、ウレタン化(メタ)アクリルモノマーを合成す
る。
【0020】本発明におけるB成分である光重合性官能
基を有する多官能アクリレートとは、1分子中に2個以
上のアクリロイルオキシを有する単量体をいう。メタク
リロイルオキシ基を有する単量体でも光架橋可能である
が、空気中での光架橋の重合活性が劣り、十分な硬化被
膜を得ることが出来難くなる。具体的なアクリレートの
例を挙げると次のようになる。
基を有する多官能アクリレートとは、1分子中に2個以
上のアクリロイルオキシを有する単量体をいう。メタク
リロイルオキシ基を有する単量体でも光架橋可能である
が、空気中での光架橋の重合活性が劣り、十分な硬化被
膜を得ることが出来難くなる。具体的なアクリレートの
例を挙げると次のようになる。
【0021】ネオペンチルグリコールジアクリレート、
1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、プロピレン
グリコールジアクリレート等のアルキレングリコールの
アクリル酸ジエステル類、トリエチレングリコールジア
クリレート、ジプロピレングリコールジアクリレート、
ポリエチレングリコールジアクリレート、ポリプロピレ
ングリコールジアクリレート等のポリオキシアルキレン
グリコールのアクリル酸ジエステル類、ペンタエリスリ
トールジアクリレート等の多価アルコールのアクリル酸
ジエステル類、2−2' ビス{4−(アクリロキシ・ジ
エトキシ)フェニル}プロパン、2−2' ビス{4−
(アクリロキシ・ポリエトキシ)フェニル}プロパン、
2−2' ビス{4−(アクリロキシ・ポリプロポキシ)
フェニル}プロパン等のエチレンオキシドおよびプロピ
レンオキシド付加物のアクリル酸ジエステル類を挙げる
ことができる。さらにはエポキシアクリレート類、ウレ
タンアクリレート類、ポリエステルアクリレート類につ
いても、塗液の溶解性、被膜の透明性、所定の屈折率や
硬度に問題ない範囲で任意に配合することができる。上
記多官能アクリレートでも、高硬度の被膜は可能である
が、さらに、屈折率と硬度とのバランスを考えると、下
記に掲げる1分子中に3個以上のアクリロイルオキシを
有する単量体を好ましく用いることができる。例えばト
リメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロー
ルエタントリアクリレート、ペンタグリセロールトリア
クリレート、(ジ)ペンタエリスリトールトリアクリレ
ート、(ジ)ペンタエリスリトールテトラアクリレー
ト、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジペ
ンタエリスリトールヘキサアクリレート、トリペンタエ
リスリトールトリアクリレート、トリペンタエリスリト
ールテトラトリアクリレート、トリペンタエリスリトー
ルヘキサトリアクリレート等が挙げられ、特に下記一般
式(II)で示される1分子中に3個以上のアルコール性
水酸基を有する(ジ)ペンタエリスリトールトリアクリ
レート、(ジ)ペンタエリスリトールテトラアクリレー
ト、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジペ
ンタエリスリトールヘキサアクリレートなどが、特に空
気中での光架橋の重合活性に優れ、十分に高い硬度を有
する硬化被膜が得られ好ましい。さらに、多価アルコー
ルの該水酸基が3個以上アクリル酸のエステルになって
いるものが、より好ましい。
1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、プロピレン
グリコールジアクリレート等のアルキレングリコールの
アクリル酸ジエステル類、トリエチレングリコールジア
クリレート、ジプロピレングリコールジアクリレート、
ポリエチレングリコールジアクリレート、ポリプロピレ
ングリコールジアクリレート等のポリオキシアルキレン
グリコールのアクリル酸ジエステル類、ペンタエリスリ
トールジアクリレート等の多価アルコールのアクリル酸
ジエステル類、2−2' ビス{4−(アクリロキシ・ジ
エトキシ)フェニル}プロパン、2−2' ビス{4−
(アクリロキシ・ポリエトキシ)フェニル}プロパン、
2−2' ビス{4−(アクリロキシ・ポリプロポキシ)
フェニル}プロパン等のエチレンオキシドおよびプロピ
レンオキシド付加物のアクリル酸ジエステル類を挙げる
ことができる。さらにはエポキシアクリレート類、ウレ
タンアクリレート類、ポリエステルアクリレート類につ
いても、塗液の溶解性、被膜の透明性、所定の屈折率や
硬度に問題ない範囲で任意に配合することができる。上
記多官能アクリレートでも、高硬度の被膜は可能である
が、さらに、屈折率と硬度とのバランスを考えると、下
記に掲げる1分子中に3個以上のアクリロイルオキシを
有する単量体を好ましく用いることができる。例えばト
リメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロー
ルエタントリアクリレート、ペンタグリセロールトリア
クリレート、(ジ)ペンタエリスリトールトリアクリレ
ート、(ジ)ペンタエリスリトールテトラアクリレー
ト、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジペ
ンタエリスリトールヘキサアクリレート、トリペンタエ
リスリトールトリアクリレート、トリペンタエリスリト
ールテトラトリアクリレート、トリペンタエリスリトー
ルヘキサトリアクリレート等が挙げられ、特に下記一般
式(II)で示される1分子中に3個以上のアルコール性
水酸基を有する(ジ)ペンタエリスリトールトリアクリ
レート、(ジ)ペンタエリスリトールテトラアクリレー
ト、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジペ
ンタエリスリトールヘキサアクリレートなどが、特に空
気中での光架橋の重合活性に優れ、十分に高い硬度を有
する硬化被膜が得られ好ましい。さらに、多価アルコー
ルの該水酸基が3個以上アクリル酸のエステルになって
いるものが、より好ましい。
【0022】
【化5】 (式中X5 、X6 、X7 、X8 、X9 、X10の内少なく
とも3個はCH2 =CH−COO−基で、残りは−OH
−基である。) 本発明に用いられるC成分である光重合性組成物を硬化
させる開始剤としては、特に限定されるものではなく、
中でも光重合開始剤が好ましく用いられる。その具体例
を挙げると、2,2´−ジエトキシアセトフェノン、p
−ジメチルアセトフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキ
シルフェニルケトン、1−ヒドロキシジメチルフェニル
ケトン、2−メチル−4´−メチルチオ−2−モリホリ
ノプロピオフェノン、2−ベンジル−2−ジメチルアミ
ノ−1−(4−モリホリノフェニル)−ブタノン1等の
アセトフェノン類、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾ
インエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテ
ル、ベンジルジメチルケタール等のベンゾイン類、ベン
ゾフェノン、2,4´ジクロロベンゾフェノン、4,4
´ジクロロベンゾフェノン、p−クロロベンゾフェノン
等のベンゾフェノン類、2,4,6−トリメチルベンゾ
イルジフェニルホスフインオキサイド、アントラキノン
類、チオキサントン類等がある。これらの光重合開始剤
は単独で用いても良いし、2種以上組み合わせたり、共
融混合物であっても良い。光重合開始剤の使用量は重合
性単量体組成物100重量部に対して0.2〜10重量
部が好ましい。
とも3個はCH2 =CH−COO−基で、残りは−OH
−基である。) 本発明に用いられるC成分である光重合性組成物を硬化
させる開始剤としては、特に限定されるものではなく、
中でも光重合開始剤が好ましく用いられる。その具体例
を挙げると、2,2´−ジエトキシアセトフェノン、p
−ジメチルアセトフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキ
シルフェニルケトン、1−ヒドロキシジメチルフェニル
ケトン、2−メチル−4´−メチルチオ−2−モリホリ
ノプロピオフェノン、2−ベンジル−2−ジメチルアミ
ノ−1−(4−モリホリノフェニル)−ブタノン1等の
アセトフェノン類、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾ
インエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテ
ル、ベンジルジメチルケタール等のベンゾイン類、ベン
ゾフェノン、2,4´ジクロロベンゾフェノン、4,4
´ジクロロベンゾフェノン、p−クロロベンゾフェノン
等のベンゾフェノン類、2,4,6−トリメチルベンゾ
イルジフェニルホスフインオキサイド、アントラキノン
類、チオキサントン類等がある。これらの光重合開始剤
は単独で用いても良いし、2種以上組み合わせたり、共
融混合物であっても良い。光重合開始剤の使用量は重合
性単量体組成物100重量部に対して0.2〜10重量
部が好ましい。
【0023】前記光重合に必要な光源としては、低圧、
高圧、超高圧の各種水銀ランプやケミカルランプ、メタ
ルハライドランプ等が使用可能である。中でも照射効率
が良好なことから高圧水銀ランプが好適に用いられる。
高圧、超高圧の各種水銀ランプやケミカルランプ、メタ
ルハライドランプ等が使用可能である。中でも照射効率
が良好なことから高圧水銀ランプが好適に用いられる。
【0024】本発明における組成物は光重合によって主
体的に架橋を促進されるが、必要に応じて組成物を加熱
して、ウレタン化アクリルモノマーの合成を促進した
り、含有低揮発分を除去することも可能である。また光
重合の後に加熱して、熱硬化を加味することも、より硬
化を進行させることから好適に行うことができる。
体的に架橋を促進されるが、必要に応じて組成物を加熱
して、ウレタン化アクリルモノマーの合成を促進した
り、含有低揮発分を除去することも可能である。また光
重合の後に加熱して、熱硬化を加味することも、より硬
化を進行させることから好適に行うことができる。
【0025】本発明における高屈折率硬化性組成物に
は、均一な溶液状態を作るため、あるいは塗布性能の向
上等を目的として、本発明の目的を損なわない範囲で有
機溶剤を配合することも好ましい。有機溶剤としては、
沸点がおおよそ60℃から150℃のものが塗布性能の
上で好適に用いることができる。具体的な例としては、
イソプロピルアルコール、n−プロピルアルコール、イ
ソブチルアルコール等のアルコール類、メチルセロソル
ブ、ブチルセロソルブ、メチルカルビトール等のエーテ
ル−アルコール類、酢酸エチル、酢酸ブチル等の酢酸エ
ステル系溶剤、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、アセチルアセトン等のケトン類、トルエン、キ
シレン等の芳香族溶媒等が挙げられる。これらは単独で
も用いられるし、2種以上混合して配合することもでき
る。
は、均一な溶液状態を作るため、あるいは塗布性能の向
上等を目的として、本発明の目的を損なわない範囲で有
機溶剤を配合することも好ましい。有機溶剤としては、
沸点がおおよそ60℃から150℃のものが塗布性能の
上で好適に用いることができる。具体的な例としては、
イソプロピルアルコール、n−プロピルアルコール、イ
ソブチルアルコール等のアルコール類、メチルセロソル
ブ、ブチルセロソルブ、メチルカルビトール等のエーテ
ル−アルコール類、酢酸エチル、酢酸ブチル等の酢酸エ
ステル系溶剤、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、アセチルアセトン等のケトン類、トルエン、キ
シレン等の芳香族溶媒等が挙げられる。これらは単独で
も用いられるし、2種以上混合して配合することもでき
る。
【0026】本発明の組成物には、必要に応じて、重合
禁止剤、レベリング剤、増粘剤、着色防止剤、、紫外線
吸収剤、シランカップリング剤、帯電防止剤、接着付与
剤等を添加しても良い。
禁止剤、レベリング剤、増粘剤、着色防止剤、、紫外線
吸収剤、シランカップリング剤、帯電防止剤、接着付与
剤等を添加しても良い。
【0027】本発明における高屈折率硬化性組成物は、
適宜溶液濃度を調製し、所定の基板に塗布した後、主と
して、光架橋するものであるが、塗布手段としては、浸
漬塗り、ナイフ塗り、スプレー塗り、流し塗り、スピン
コート、ロールコート、カーテンコート、スリットダイ
コート、グラビアコート等の通常行われている塗布方法
を、適宜適用できる。
適宜溶液濃度を調製し、所定の基板に塗布した後、主と
して、光架橋するものであるが、塗布手段としては、浸
漬塗り、ナイフ塗り、スプレー塗り、流し塗り、スピン
コート、ロールコート、カーテンコート、スリットダイ
コート、グラビアコート等の通常行われている塗布方法
を、適宜適用できる。
【0028】本発明においては、透明基板に被覆した場
合、1.55以上の屈折率の高い基板においても干渉縞
が生じないことである。被覆された本発明組成物の硬化
物(以下、被覆硬化物という)の硬度は耐摩耗性の観点
からJISK−5400における鉛筆硬度はH以上であ
ることが好ましく、より好ましくは3H以上の硬度が求
められる。硬度と屈折率のバランスを考慮すると被覆硬
化物の屈折率は1.55〜1.63の間で適宜選定する
ことが好ましい。中でも、基板と被覆硬化物の屈折率の
差は0.03以内が好ましい。1.55未満では硬度は
高くなるが、高屈折率の基板の場合には干渉縞が生じや
すく、1.63を越えると硬度の点で不充分となる傾向
がある。
合、1.55以上の屈折率の高い基板においても干渉縞
が生じないことである。被覆された本発明組成物の硬化
物(以下、被覆硬化物という)の硬度は耐摩耗性の観点
からJISK−5400における鉛筆硬度はH以上であ
ることが好ましく、より好ましくは3H以上の硬度が求
められる。硬度と屈折率のバランスを考慮すると被覆硬
化物の屈折率は1.55〜1.63の間で適宜選定する
ことが好ましい。中でも、基板と被覆硬化物の屈折率の
差は0.03以内が好ましい。1.55未満では硬度は
高くなるが、高屈折率の基板の場合には干渉縞が生じや
すく、1.63を越えると硬度の点で不充分となる傾向
がある。
【0029】本発明における被覆物品は、高屈折率の被
覆硬化物を設けてなるものであるが、適合される基板は
その目的から、透明基板が望ましい。透明基板として
は、ガラス基板、プラスチック基板など、特に限定され
ることなく用いられる。
覆硬化物を設けてなるものであるが、適合される基板は
その目的から、透明基板が望ましい。透明基板として
は、ガラス基板、プラスチック基板など、特に限定され
ることなく用いられる。
【0030】透明基板の具体例としては、ガラス、ポリ
メチルメタクリレートおよびその共重合体、ジエチレン
グリコールビスアリルカーボネート(“CR−3
9”)、ポリカーボネート、ポリエステルカーボネー
ト、ポリエチレンテレフタレート、ポリ1,4−シクロ
ヘキサンジメチレンテレフタレート、ポリスチレン、ス
チレン/マレイン酸樹脂、スチレン/アクリロニトリル
共重合体、ポリクロロスチレン、ポリ塩化ビニリデン、
ポリエーテルサルフォン、ポリアリレート(Uポリマ
ー)シート等が挙げられる。中でも、屈折率が1.55
以上であるポリカーボネート、ポリエステルカーボネー
ト、ポリエチレンテレフタレート、ポリ1.4−シクロ
ヘキサンジメチレンテレフタレート、ポリスチレン、ス
チレン/マレイン酸樹脂、スチレン/アクリロニトリル
共重合体、ポリクロロスチレン、ポリ塩化ビニリデン、
ポリエーテルサルフォン、ポリアリレート(Uポリマ
ー)等が挙げられる。
メチルメタクリレートおよびその共重合体、ジエチレン
グリコールビスアリルカーボネート(“CR−3
9”)、ポリカーボネート、ポリエステルカーボネー
ト、ポリエチレンテレフタレート、ポリ1,4−シクロ
ヘキサンジメチレンテレフタレート、ポリスチレン、ス
チレン/マレイン酸樹脂、スチレン/アクリロニトリル
共重合体、ポリクロロスチレン、ポリ塩化ビニリデン、
ポリエーテルサルフォン、ポリアリレート(Uポリマ
ー)シート等が挙げられる。中でも、屈折率が1.55
以上であるポリカーボネート、ポリエステルカーボネー
ト、ポリエチレンテレフタレート、ポリ1.4−シクロ
ヘキサンジメチレンテレフタレート、ポリスチレン、ス
チレン/マレイン酸樹脂、スチレン/アクリロニトリル
共重合体、ポリクロロスチレン、ポリ塩化ビニリデン、
ポリエーテルサルフォン、ポリアリレート(Uポリマ
ー)等が挙げられる。
【0031】本発明によって得られる被覆物品は、高屈
折率、かつ耐摩耗性、透明性、耐薬品性等に優れること
から、透明性を要求されるプラスチックシート、プラス
チックフイルム等に適用され、各種透明材料を基板とし
た物品、特に光学材料として好ましく利用することがで
きる。
折率、かつ耐摩耗性、透明性、耐薬品性等に優れること
から、透明性を要求されるプラスチックシート、プラス
チックフイルム等に適用され、各種透明材料を基板とし
た物品、特に光学材料として好ましく利用することがで
きる。
【0032】主な用途としては、陰極線管、フラットデ
ィスプレイ(レーザディスプレイ、フォトクロミックデ
ィスプレイ、エレクトロクロミックディスプレイ、液晶
ディスプレイ、プラズマディスプレイ、発光ダイオード
ディスプレイ、エレクトロルミネセントパネル)等の各
種ディスプレイの前面板あるいはこれらの入力用装置部
品としても利用される。その他カバーケース等の前面カ
バー、光学用レンズ、眼鏡用レンズ、ウインドウシール
ド、ライトカバー、ヘルメットシールド等に広く利用さ
れる。また高屈折率の被覆物品は光学材料として利用す
る場合、反射防止の観点から、表層に低屈折率の被覆硬
化物を設けることも好ましい。
ィスプレイ(レーザディスプレイ、フォトクロミックデ
ィスプレイ、エレクトロクロミックディスプレイ、液晶
ディスプレイ、プラズマディスプレイ、発光ダイオード
ディスプレイ、エレクトロルミネセントパネル)等の各
種ディスプレイの前面板あるいはこれらの入力用装置部
品としても利用される。その他カバーケース等の前面カ
バー、光学用レンズ、眼鏡用レンズ、ウインドウシール
ド、ライトカバー、ヘルメットシールド等に広く利用さ
れる。また高屈折率の被覆物品は光学材料として利用す
る場合、反射防止の観点から、表層に低屈折率の被覆硬
化物を設けることも好ましい。
【0033】以下に本発明の趣旨を明確にするために実
施例を挙げるが、本発明はこれら実施例に限定されるも
のではない。
施例を挙げるが、本発明はこれら実施例に限定されるも
のではない。
【0034】
実施例1 (1)核ハロゲン置換芳香環を有する化合物(A成分)
の合成 2−(4−ヒドロキシエトキシ−3,5−ジブロモフェ
ニル)−2−(4−アクリロキシエトキシ−3,5−ジ
ブロモフェニル)プロパン50重量部、2−2−ビス
{3,5−ジブロモ−4−(2−アクリロイルオキシエ
トキシ)フェニル}プロパン25重量部を混合し、臭素
化芳香族オキシエチルアクリレートの混合エステル化化
合物を調製し、次いでヘキサメチレンジイソシアネート
8重量部を添加した。45℃にて4時間ウレタン化付加
反応を行いウレタン系2官能アクリレート化合物を作成
した。
の合成 2−(4−ヒドロキシエトキシ−3,5−ジブロモフェ
ニル)−2−(4−アクリロキシエトキシ−3,5−ジ
ブロモフェニル)プロパン50重量部、2−2−ビス
{3,5−ジブロモ−4−(2−アクリロイルオキシエ
トキシ)フェニル}プロパン25重量部を混合し、臭素
化芳香族オキシエチルアクリレートの混合エステル化化
合物を調製し、次いでヘキサメチレンジイソシアネート
8重量部を添加した。45℃にて4時間ウレタン化付加
反応を行いウレタン系2官能アクリレート化合物を作成
した。
【0035】(2)硬化性組成物の調製 (1)で得られた核ハロゲン置換芳香環を有する化合物
を70℃に加熱して50重量部、B成分としてペンタエ
リスリトールトリアクリレート50重量部を加え、シリ
コーン系界面活性剤0.5重量部、光重合開始剤として
1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン2重量
部、2−メチル−4' −メチルチオ−2−モリホリノプ
ロピオフェノン2重量部を添加して、ついでトルエン8
0重量部、メチルエチルケトン50重量部、酢酸ブチル
30重量部を添加して塗布液を調製した。
を70℃に加熱して50重量部、B成分としてペンタエ
リスリトールトリアクリレート50重量部を加え、シリ
コーン系界面活性剤0.5重量部、光重合開始剤として
1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン2重量
部、2−メチル−4' −メチルチオ−2−モリホリノプ
ロピオフェノン2重量部を添加して、ついでトルエン8
0重量部、メチルエチルケトン50重量部、酢酸ブチル
30重量部を添加して塗布液を調製した。
【0036】(3)被覆形成物の作成 調製した塗布液を流し塗りにて、2.0mm厚のポリカ
ーボネート基板に塗布して、2分間放置して、次いで7
0℃にて15分間乾燥して溶媒を除去した。空気雰囲気
中で1kwの高圧水銀灯2灯にて2000mj/cm2 照
射して、光架橋を行った。
ーボネート基板に塗布して、2分間放置して、次いで7
0℃にて15分間乾燥して溶媒を除去した。空気雰囲気
中で1kwの高圧水銀灯2灯にて2000mj/cm2 照
射して、光架橋を行った。
【0037】(4)被覆形成物品の評価 被覆物品を次の項目、方法に従い評価した。結果を表1
に記載した。
に記載した。
【0038】(イ)被覆物品の膜厚 表面粗さ計(SE−3300 小坂研究所製)にて測定
した。
した。
【0039】(ロ)接着強さ 1mm間隔の100個の碁盤目を設け、セロテープでの
90度剥離における碁盤目の剥離個数で判定した。
90度剥離における碁盤目の剥離個数で判定した。
【0040】(ハ)屈折率屈折率計KPR−2(カルニ
ュー光学工業)にて測定した。
ュー光学工業)にて測定した。
【0041】(ニ)鉛筆硬度 JIS K−5400に
従い、キズの生じない鉛筆硬さで表わした。
従い、キズの生じない鉛筆硬さで表わした。
【0042】(ホ)干渉縞ツイン蛍光灯の反射にて目視
判定を行い、干渉縞の大小で判断した。
判定を行い、干渉縞の大小で判断した。
【0043】実施例2 実施例2においては、基板を1.25mm厚のポリエス
テルフイルムに変えた他は、実施例1と同様の手法に
て、被覆物品を得た。結果を表1に記載した。
テルフイルムに変えた他は、実施例1と同様の手法に
て、被覆物品を得た。結果を表1に記載した。
【0044】実施例3〜5、比較例1〜3 実施例3〜5、比較例1〜3は、実施例2において、組
成のみ変更した以外は、同様にして被覆物品を得た。結
果を表1に記載した。
成のみ変更した以外は、同様にして被覆物品を得た。結
果を表1に記載した。
【0045】
【表1】
【0046】
【発明の効果】本発明の被覆物品は、以下の特徴を有す
る。
る。
【0047】(1)屈折率が高く、かつ耐摩擦特性に優
れている。
れている。
【0048】(2)屈折率が1.55〜1.63と高
く、同様の高い基板に塗布すると反射干渉色が生じず、
特に、光学用途において好適である。
く、同様の高い基板に塗布すると反射干渉色が生じず、
特に、光学用途において好適である。
【0049】(3)光硬化であるため短時間で架橋が可
能であり、生産性に優れる。
能であり、生産性に優れる。
Claims (6)
- 【請求項1】下記A、BおよびC成分を主成分としてな
ることを特徴とする硬化性組成物。 A.核ハロゲン置換ビスフェノール系アクリレート B.光重合性官能基を有する多官能アクリレート C.重合開始剤 - 【請求項2】該核ハロゲン置換ビスフェノール系アクリ
レートが、下記式(I)で示される化合物であることを
特徴とする請求項1記載の硬化性組成物。 【化1】 (ここでR1 、R2 は、水素または(メタ)アクリロイ
ル基、アルキル(チオ)カルバモイル基およびアリール
(チオ)カルバモイル基から選ばれる1種を表し(ただ
し、R1 、R2 ともに水素である場合を除く)、m,n
は、0〜6の整数、Xp 、Xq は、塩素、ヨウ素および
臭素から選ばれる1種を表わし、p、qは1〜4の整数
を表わす。R3 は水素またはメチル基を表わす。) - 【請求項3】該光重合性官能基を有する多官能アクリレ
ートが、式(II)で示される単量体であることを特徴と
する請求項1記載の硬化性組成物。 【化2】 (式中X5 、X6 、X7 、X8 、X9 、X10の内少なく
とも3個は、CH2 =CHCOO−基であり、残りは−
OH−基である。) - 【請求項4】硬化後における屈折率が、1.55以上、
1.63以下であることを特徴とする請求項1記載の硬
化性組成物。 - 【請求項5】請求項1〜4のいずれか一項に記載の硬化
性組成物を、基材表面に被覆し、硬化したことを特徴と
する被覆物品。 - 【請求項6】基材の屈折率と、該硬化性組成物の屈折率
差が、0.03以内であることを特徴とする請求項5記
載の被覆物品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18720694A JPH0848729A (ja) | 1994-08-09 | 1994-08-09 | 硬化性組成物および被覆物品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18720694A JPH0848729A (ja) | 1994-08-09 | 1994-08-09 | 硬化性組成物および被覆物品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0848729A true JPH0848729A (ja) | 1996-02-20 |
Family
ID=16201952
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18720694A Pending JPH0848729A (ja) | 1994-08-09 | 1994-08-09 | 硬化性組成物および被覆物品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0848729A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007084616A (ja) * | 2005-09-20 | 2007-04-05 | Fujifilm Corp | 放射線硬化性組成物 |
US11612548B2 (en) * | 2017-11-08 | 2023-03-28 | 3M Innovative Properties Company | Radiopaque dental composition |
-
1994
- 1994-08-09 JP JP18720694A patent/JPH0848729A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007084616A (ja) * | 2005-09-20 | 2007-04-05 | Fujifilm Corp | 放射線硬化性組成物 |
US11612548B2 (en) * | 2017-11-08 | 2023-03-28 | 3M Innovative Properties Company | Radiopaque dental composition |
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