JPH0848295A - 舶用ウォータージェット推進機の操舵装置 - Google Patents

舶用ウォータージェット推進機の操舵装置

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Publication number
JPH0848295A
JPH0848295A JP18725594A JP18725594A JPH0848295A JP H0848295 A JPH0848295 A JP H0848295A JP 18725594 A JP18725594 A JP 18725594A JP 18725594 A JP18725594 A JP 18725594A JP H0848295 A JPH0848295 A JP H0848295A
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JP
Japan
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bucket
water jet
jet propulsion
steering device
curved
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JP18725594A
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Tomonori Mishima
智範 三島
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63HMARINE PROPULSION OR STEERING
    • B63H11/00Marine propulsion by water jets
    • B63H2011/008Arrangements of two or more jet units

Landscapes

  • Ship Loading And Unloading (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 可及的に小型軽量化が可能なリバーサーおよ
びディフレクターとしての機能を兼備したWJPの操舵
装置を提供することを目的とする。 【構成】 噴射口A後方にリバーサー用のバケット1を
揺動自在に配置するとともに、このバケット1内にディ
フレクター用の偏向板2を揺動自在に配置し、バケット
1の揺動操作の程度により、バケット1と偏向板2の複
合動作でリバーサー(後進)あるいはディフレクター
(操舵)水準のジェット噴流の偏向をおこなうことがで
きる該バケット1を、(1).噴射口Aの周囲を頂点から約
90°旋回させることにより、又は(2).船体中心に対
してほぼ水平対称位置に一対のバケット1を配置し、こ
の一対の各バケット1の操作を組合わせることにより、
従来のリバーサーとディフレクターを並設した操舵装置
と同様に、船体の旋回,後進を可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本出願にかかる発明は、船舶(レ
ジャーボートをも含む広い概念で使用する)のウォータ
ージェット推進機(この明細書において、WJPともい
う)の後方に配設され、ウォータージェットの噴出方向
を変更させるための、リバーサーおよびディフレクター
としての機能を兼備した操舵装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】近
年、推進手段としてウォータージェット推進機を使用し
た高速船がある。このウォータージェット推進機(WJ
Pともいう)は、ケーシング内部でインペラを回転させ
て前方から吸い込んだ水を後方へ加速して噴射しその反
力で推進力を得る。
【0003】このように、船舶の推進手段にWJPが用
いられた場合、従来の舵に代えて、ウォータージェット
の噴射方向を変えるディフレクターが用いられ、また、
従来の推進軸の反転による後進に代えて、後進のため
に、少なくとも側面視あるいは平面視のいずれかにおい
て湾曲あるいは屈曲した内面を有し、枢支軸を中心に揺
動することによって噴射口から噴射される水流を反転さ
せるリバーサーが用いられている。
【0004】つまり、船舶の推進手段としてWJPを用
いた場合には、後進への切り換えを含む操舵装置とし
て、このWJPの噴射口の後方に上記ディフレクターと
リバーサーが付設される。例えば、この種の操舵装置と
して実開平2−29892号,実開平5−56798号
がある。
【0005】ところで、船舶を高速で航行させようとす
ると、船体の軽量化と推進用の原動機の高出力化が不可
欠になる。従って、上記WJP自体も高出力化とともに
軽量化が追求され、原動機についても多気筒化によって
軽量化が図られている。また、WJP自体の軽量化の一
つとして、大型のものを1台配置する代わりに、小型の
ものを多数台配置することもおこなわれている。
【0006】もちろん、上記ディフレクターとリバーサ
ーも軽量化が要求されるが、このWJPの操舵装置は、
上述のように、従来のものに比べて出力の高い推進機か
ら噴出するウォータージェットの噴出方向を変更するこ
とに起因して、大きな反力が作用する。特に、低速にお
いても出力低下の少ない、つまりキャビテーション性能
に優れたWJPの場合には、これら操舵装置の作動時で
ある変針あるいは後進時にも大きな反力が作用し、従っ
て、これらの操舵装置は、船体に比して大きい構造物で
構成されているのが現状である。
【0007】上記操舵装置を必要とするときは、主とし
て、出入港あるい離着岸時のみであり、時間的に大部分
を占める港外での航行時には専ら、船体重量を増加させ
るのみの言わば「お荷物」的な存在となる。
【0008】本願発明は、このような現況に鑑みおこな
われたもので、可及的に小型軽量化が図れる、WJPの
後方に配設されるディフレクターおよびリバーサーとし
ての機能を兼備した操舵装置を、提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願請求項1に記載の発
明にかかる舶用ウォータージェット推進機の操舵装置
は、ウォータージェット推進機の噴射口後方に、少なく
とも側面視あるいは平面視のいずれかにおいて湾曲ある
いは屈曲した内面を有し、枢支軸を中心に揺動すること
によって噴射口から噴射される水流を反転させるリバー
サー用バケットを具備した舶用ウォータージェット推進
機の操舵装置において、上記バケットの湾曲した凹部に
上記枢支軸と平行軸状に且つこの湾曲した内面から離れ
た位置に揺動中心軸を配設し、先端が該バケットの縁部
に当接あるいは近接する状態からバケット外方に離間し
た状態まで揺動自在になるよう、該揺動中心軸に偏向板
を配設したことを特徴とする。
【0010】そして、上記舶用ウォータージェット推進
機の操舵装置において、上記揺動中心軸を、バケットの
湾曲あるいは屈曲した両端の縁部を結ぶ線より内方にな
るよう配設すると、噴射口から噴出される水流の偏向に
最適な配置となり、変針時に噴射口から噴出される水流
が有効に偏向板をよって偏向されて、変針時に従来の専
用のディフレクターと同様に作用させることができる。
また、後進時にも従来の専用のリバーサーと何ら変わり
なく作用させることができる。
【0011】また、上記舶用ウォータージェット推進機
の操舵装置において、上記偏向板の側面を、前記バケッ
トの内面の湾曲面より曲率半径が大きくなるようあるい
は屈曲した面より屈曲が小さくなるよう構成すると、噴
射口から噴出される水流の偏向をより効果的におこなう
ことができ、変針時の推進効率が向上する。
【0012】さらに、上記偏向板のバケットの内面に対
峙する側の側面が凸状になるような曲率半径の湾曲面
で、もう一方の側面が凹状になるような曲率半径の湾曲
面で構成すると、変針時および後進時において、噴射口
から噴出される水流の流れを最も効率良くすることがで
きる。
【0013】また、上記偏向板の揺動中心軸とバケット
の枢支軸が、これらの軸に直交する方向に十分に離間
し、操舵装置がリバーサーとして機能する際に、これら
の軸間に前記噴射口が位置するよう構成されていると、
後進時において、噴射口から噴出される水流を偏向板と
バケット内面との間を通過させることができ、偏向板が
水流を妨げることがないため、操舵装置をリバーサーと
して効率よく使用できる。
【0014】さらに、上記偏向板が作動手段によって、
上記バケットの揺動動作に連動して強制的に揺動される
よう構成されていると、偏向板をバケットに対して所望
の状態にでき、偏向板の不安定な動作を無くし、常に操
舵装置として効率良く作動させることができる。
【0015】また、上記偏向板と上記バケットとの間
に、偏向板の不安定な動きを拘束する緩衝手段を配設す
ると、偏向板の急激な動作により偏向板を損傷させるよ
うなことはなく、且つ偏向板の不安定な動作を無くし、
常に操舵装置として効率良く作動させることができる。
【0016】また、上記バケットを、側面視と平面視の
両方において湾曲した半球状の内面を有するよう構成す
ることもでき、この場合にはあらゆる方向において湾曲
面となるため、強度的に有利な構成となり、また噴射口
から噴出する水流の流れを円滑にすることができる。
【0017】そして、船舶がウォータージェット推進機
を1台のみ具備する構成のものであるときには、上記バ
ケットを、噴射口の周囲を旋回自在に配設された固定部
材に配設し、上記バケットを固定部材とともに噴射口周
囲で旋回させることによって、所望の変針および後進機
能を奏させることができる。
【0018】そして、船舶がウォータージェット推進機
を複数台並設した構成のものであるときには、上記バケ
ットを、両端のウォータージェット推進機にのみ左右対
称的に対峙して配置すれば、所望の変針および後進機能
を奏させることができる。
【0019】
【作用】しかして、本願請求項1に記載の発明にかかる
舶用ウォータージェット推進機の操舵装置によれば、船
舶を変針させるときには上記バケットを所定角度だけ枢
支軸を中心に揺動させれば、ウォータージェット推進機
の噴射口から噴出される水は、バケット内の偏向板の噴
射口側の側面に当接することによって噴出方向を変えて
噴出し、従来のディフレクターと同様に船舶に変針動を
与える。また、船舶を後進させるときには上記バケット
を枢支軸を中心に最大限揺動させれば、ウォータージェ
ット推進機の噴射口から噴出される水は、バケット内面
に当接して、上記偏向板の噴射口より離間した側(バケ
ット内面側)の側面に主として当り、該偏向板の先端を
バケットの縁部より離間させて、上記噴出した水をこの
偏向板とバケット内面との間を通過させて反転させ、船
舶に後進動を付与することができる。
【0020】
【実施例】以下、本願発明の実施例にかかる舶用ウォー
タージェット推進機の操舵装置を図面を参照しながら具
体的に説明する。
【0021】図1は本実施例にかかる操船装置の構成を
示す斜視図、図3は直進時,後進時,変針時の操舵装置
の状態を示す図1のI−I矢視での平断面図である。こ
れらの図において、AはWJPの噴射口で、この噴射口
Aの後方にはバケット1が配設されている。この実施例
にかかるバケット1は上記噴射口Aからの水流を反転さ
せることが可能なように平面視において内面1Bが一定
の(あるいは漸次変化する)曲率半径Rで滑らかに湾曲
しており、特に、この内面1Bはバケット1の先端側
(図3(a)において左端側)にゆくにしたがって曲率
半径が小さくなるよう構成するのが好ましい。また、上
記バケット1は、枢支軸1Aが基端側に形成され、この
枢支軸1Aを中心に該バケット1が矢印X方向に揺動自
在に構成され、直進時には図3(a)に図示するように
揺動角ゼロの状態になり、変針時には図3(c)に図示
するようにその変針角度に応じて揺動し、後進時には、
図3(b)に図示するように最大角度(この実施例では
約80度程度)まで揺動する。
【0022】この揺動は、図8に図示するリンク機構4
を備えた油圧式アクチュエータ3によっておこなわれ、
このアクチュエータ3の基部3Aが船体S側に固着さ
れ、リンク機構4のリンク部材4Aの枢支軸4Bが上記
バケット1側に固着されている。
【0023】また、図1,図3に図示するように、上記
バケット1には、偏向板2が揺動中心軸2Aを中心に揺
動可能(本実施例では約25〜35度程度揺動可能)に
配設され、この揺動中心軸2Aは、該バケット1の凹部
1Cに内面1Bから距離S(図3(c)参照)だけ離れ
た位置に、特にこの実施例では、バケット1の湾曲した
内面1Bの両端の縁部1a,1bを結ぶ線(仮想線;図
1参照)Lより内方(内面1B方)に位置するよう、且
つ、図3(b)に図示するように後進状態(最大角度)
までバケット1を揺動させたときに、上記枢支軸1Aと
揺動中心軸2Aの間に、上記噴射口Aが位置するよう
に、該揺動中心軸2Aを枢支軸1Aからこれらの軸に直
交する方向に距離T(図3(c)参照)だけ離間して配
設している。
【0024】そして、この偏向板2の先端2cが、バケ
ット1の先端の縁部1aに当接可能な寸法になってい
る。つまり、船舶の直進時および変針時には図3
(a),(c)に図示するように、偏向板2の先端2c
がバケット1の先端の縁部1aに当接し、船舶の後進時
には図3(b)に図示するように、偏向板2の先端2c
がバケット1の先端の縁部1aから離れるよう構成され
ている。そして、上述のように、揺動中心軸2Aの揺動
可能な角度が設定されることによって、後進時に、偏向
板2が船体側に当接することがないよう構成されてい
る。
【0025】また、この偏向板2の上記バケット1の内
面1Bに対峙する側面2aは、該内面1B側に凸状にな
るような一定の(あるいは漸次変化する)曲率の曲率半
径r1の滑らかな湾曲面で構成され、また上記側面2a
と反対側の側面2bは、上記内面1Bの曲率半径Rより
大きな一定の(あるいは漸次変化する)曲率半径r2
湾曲面で構成されている。
【0026】そして、実際の船舶には、図4(a)に図
示するように、上記操舵装置が、左右に配置されている
WJPの噴射口後方にそれぞれ配置され、この配置は船
舶の長手方向の中心軸に対して左右対称的に配置され
る。つまり、このように左右対称に配置することによっ
て、後進時、船舶に発生する横方向の推進力を互いに打
ち消し合うように配置する。従って、仮に、4つのWJ
Pを備えた船舶の場合には、最低限左右両側端の2つの
WJPに操舵装置を装備すれば足りる。
【0027】しかして、このよう構成されたこの実施例
にかかる舶用ウォータージェット推進機の操舵装置は船
舶の変針時あるいは後進時に以下のように機能する。
【0028】即ち、船舶が直進状態のときには、図3
(a)に図示するように、バケット1は、揺動角ゼロの
状態にあり、この状態では、噴射口Aから高速で噴出さ
れる水流は、バケット1および偏向板2に干渉(当接)
することなく真っ直ぐ後方(図3(a)において左方)
に噴射される。
【0029】そして、船舶を変針させたいとき、例え
ば、船舶を右側に変針させたいときには、操舵手段を右
旋回側に操舵すると、図4(b)に図示するように、左
舷のWJPに配設されている操舵装置のバケット1が先
端で内方(図4(b)において先端で右方)に揺動し、
該左舷のWJPの噴射口Aから噴出される水流は、図4
(b)あるいは図3(c)に図示するように、該バケッ
ト1の偏向板2(正確には偏向板2の側面2b)に、内
面1Bに当接する場合に比べて非常に小さい角度で当接
して、滑らかに噴出方向を変えて噴出され、船尾で左方
向のスラスト力が発生し、船体を右旋回させる。この
際、偏向板2の側面2bが内方に凹むような且つ大きな
滑らかな曲率半径の湾曲面で構成されているため、ま
た、上記偏向板2の配置により偏向しようとする水流と
のなす角度が非常に小さくなるため、従来のディフレク
ターと同様に、船舶は効率良く変針することができる。
また、船舶が左旋回する際にも、図4(c)に図示する
ように、上記同様に作用し同様の作用効果を奏する。な
お、一般に、バケット1の揺動角度は、約30度程度で
使用されることが多いが、全速航行中に変針する際に
は、このような大きな角度揺動させることはない。
【0030】また、船舶を後進させたいときには、操船
装置を後進状態になるよう操作すると、図4(d)に図
示するように、両舷のWJPに配設されている各操舵装
置のバケット1が先端でそれぞれ内方(図4(d)にお
いて左舷のものは先端で右方、右舷のものは先端で左
方)に揺動し、該両舷のWJPの噴射口Aから高速で噴
出される水流は、図4(d)あるいは図3(b)に図示
するように、枢支軸1Aと揺動中心軸2Aの間から流入
して該バケット1の内面1Bに沿って流れ、この際上記
偏向板2では上記水流が内面1Bに対峙する側面2aに
当接して、該偏向板2の先端2cがバケット1の先端1
aから離間し、バケット1と偏向板2の間から水流を噴
出方向と逆の方向に可及的に層流をなして円滑に導く。
この際、偏向板2の側面2aが、上述のように内面1B
側に凸状のなった滑らかな湾曲面で構成されていると、
上述のように水流を導く際に層流状態で可及的に水流の
速度を低下させることなく導くことができる。
【0031】このため、後進時にも、偏向板2はなんら
推進効率を損なうことはない。
【0032】また、このようにバケット1を水平方向に
揺動させるよう構成した場合には、後進時においても、
WJPの吸込口(図示せず)へ噴射口Aから噴出した水
流が還流すること及び下方に突出する船底部分に当たる
ことが有効に防止でき、後進時の推進効率を低下させる
ことはない。
【0033】ところで、上記実施例では、図4に図示す
るように、操舵装置を該バケット1の内面1Bが互いに
内方を向くよう配置したが、これに代えて、図5に図示
するように、操舵装置を該バケット1の内面1Bが互い
に外方を向くよう配置しても、同様に後進時のスラスト
力を相殺することができる。
【0034】また、上記バケットに代えて、図2に図示
するように平面視および側面視において内面が湾曲した
構成のもの、つまり半球状の内面1Bを有するバケット
1にしてもよく、この場合には、偏向板2も側面視が半
円状の構成となる。そして、このような構成のバケット
の場合にも、上記同様の機能を奏する。なお、図2にお
いて、Aは噴射口、1Aは枢支軸、2Aは揺動中心軸を
表す。
【0035】さらに、上記実施例では、偏向板2が揺動
中心軸2Aを中心に自在に揺動するよう構成していた
が、該偏向板2とバケット1の間に図示しないオイルダ
ンパー等の緩衝手段を配設して、偏向板の先端がバケッ
トに当接したり離間したりする動作を頻繁に繰り返すよ
うな不安定な動作を生じるような揺動状態において、該
不安定な動作を防止するよう構成してもよい。また、こ
のようにオイルダンパー等の緩衝手段を配設すると、急
激なバケット1の揺動動作が生じた場合にも偏向板2に
作用する衝撃を緩和することができる。
【0036】また、図示しないが、上記偏向板をバケッ
トが揺動する際、その揺動動作に連動して強制的に揺動
するよう、偏向板とバケットの間に、油圧シリンダのよ
うな作動手段を配置してもよい。この場合には、上記緩
衝手段を配設を配置した場合と同様に上記不安定な動作
を防止することができる。
【0037】さらに、WJPを後方から見た図6に図示
するように、上記バケット1を固定部材6を介してWJ
Pの噴射口Aの後方で旋回自在に配置し、この固定部材
6を、図7に図示するようなワイヤー5を介して油圧シ
リンダ7で操作するよう構成し、バケット1を噴射口A
の左方(図6(a)参照)から上方(図6(b)参照)
を経て右方(図6(c)参照)に旋回させるよう構成し
てもよい。即ち、直進させる場合には、バケット1を図
6(a),(b),(c)のいずれかの図示する状態に
し、右旋回させる場合には、図6(a)の状態から図6
(d)に図示するように枢支軸1Aを中心に揺動させ、
左旋回させる場合には、図6(c)の状態から図6
(f)に図示するように枢支軸1Aを中心に揺動させ、
また後進させる場合には、図6(b)の状態から図6
(e)に図示するように枢支軸1Aを中心に揺動させる
ことによって実現できる。この場合には、1台のみのW
JPを搭載した船舶(特に、双胴船でない船舶)にも、
本出願にかかる発明を適用できる。
【0038】また、上記実施例では、偏向板の側面を滑
らかな湾曲面で構成したが、これに代えて、製作上の事
由(製作容易性)より偏向板の側面を平板状にしてもよ
い。
【0039】また、上記バケットは、噴射口Aからの水
流を反転させることが可能であればよく、例えば、平面
視あるいは側面視において、複数の平面が連続して全体
が湾曲した形状になったものであってもよい。
【0040】
【発明の効果】本出願の発明にかかる舶用ウォータージ
ェット推進機の操舵装置によれば、従来のリバーサー用
のバケットと実質的に同一あるいは近似した大きさと重
量のものでリバーサーおよびディフレクターとしての機
能を兼備させることができ、従って、従来のリバーサー
とディフレクターからなる操船装置に比べて可及的小型
化と軽量化が図れ、しかも変針時あるいは後進時の性能
及び効率を従来のものに比べて損なうこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明の実施例にかかる舶用ウォータージ
ェット推進機の操舵装置の要部の構成を示す斜視図であ
る。
【図2】 他の実施例にかかる操舵装置の要部の構成を
示す斜視図である。
【図3】 図1の操舵装置の動作状態を示す図1のI−
I矢視平断面図で、(a)は船舶の直進時,(b)は後
進時,(c)は右旋回時の状態を示す図である。
【図4】 図1の操舵装置を装備した船舶の船尾の状態
を示す一部断面した平面図で、(a)は直進時、(b)
は右旋回時、(c)は左旋回時、(d)は後進時の状態
を示す図である。
【図5】 船尾のWJPへのバケットの配置を図4と左
右逆にした場合の実施例を示す船舶の船尾部分の一部断
面した平面図である。
【図6】 船尾のWJPへのバケットの配置構造の異な
る実施例を示す船尾側から見た図で、(a),(b),
(c)は直進時、(d)は右旋回時、(e)は後進時、
(f)は左旋回時の状態を示す図である。
【図7】 図6に示すバケットの駆動手段を概念的に示
す斜視図である。
【図8】 偏向板とバケットとの間に介装する緩衝手段
の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
A…WJPの噴射口 1…バケット 1A…枢支軸 1B…内面 1a,1b…縁部 R…内面の曲率半径 2…偏向板 2A…揺動中心 2a,2b…偏向板の側面

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウォータージェット推進機の噴射口後
    方に、少なくとも側面視あるいは平面視のいずれかにお
    いて湾曲あるいは屈曲した内面を有し、枢支軸を中心に
    揺動することによって噴射口から噴射される水流を反転
    させるリバーサー用バケットを具備した舶用ウォーター
    ジェット推進機の操舵装置において、 上記バケットの湾曲した凹部に上記枢支軸と平行軸状に
    且つこの湾曲した内面から離れた位置に揺動中心軸を配
    設し、先端が該バケットの縁部に当接あるいは近接する
    状態からバケット外方に離間した状態まで揺動自在にな
    るよう、該揺動中心軸に偏向板を配設したことを特徴と
    する舶用ウォータージェット推進機の操舵装置。
  2. 【請求項2】 前記揺動中心軸を、バケットの湾曲あ
    るいは屈曲した両端の縁部を結ぶ線より内方になるよう
    配設したことを特徴とする請求項1記載の舶用ウォータ
    ージェット推進機の操舵装置。
  3. 【請求項3】 前記偏向板の側面を、前記バケットの
    内面の湾曲した面より曲率半径が大きくなるようあるい
    は屈曲した面より屈曲が小さくなるよう構成したことを
    特徴とする請求項1記載の舶用ウォータージェット推進
    機の操舵装置。
  4. 【請求項4】 前記偏向板のバケットの内面に対峙す
    る側の側面が凸状になるような曲率半径の湾曲面で、も
    う一方の側面が凹状になるような曲率半径の湾曲面で構
    成されていることを特徴とする請求項1から請求項3ま
    でのいずれか1の項に記載の舶用ウォータージェット推
    進機の操舵装置。
  5. 【請求項5】 前記偏向板の揺動中心軸とバケットの
    枢支軸が、これらの軸に直交する方向に十分に離間し、
    操舵装置がリバーサーとして機能する際に、これらの軸
    間に前記噴射口が位置するよう構成されていることを特
    徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1の項に
    記載の舶用ウォータージェット推進機の操舵装置。
  6. 【請求項6】 前記偏向板が作動手段によって、前記
    バケットの揺動動作に連動して強制的に揺動されるよう
    構成されていることを特徴とする請求項1から請求項5
    までのいずれか1の項に記載の舶用ウォータージェット
    推進機の操舵装置。
  7. 【請求項7】 前記偏向板と前記バケットとの間に、
    偏向板の不安定な動きを拘束する緩衝手段が配設されて
    いることを特徴とする請求項1から請求項6までのいず
    れか1の項に記載の舶用ウォータージェット推進機の操
    舵装置。
  8. 【請求項8】 前記バケットが、側面視と平面視の両
    方において湾曲した半球状の内面を有することを特徴と
    する請求項1から請求項7までのいずれか1の項に記載
    の舶用ウォータージェット推進機の操舵装置。
  9. 【請求項9】 前記バケットを、噴射口の周囲を旋回
    自在に配設された固定部材に配設し、上記バケットを固
    定部材とともに噴射口周囲で旋回させることによって、
    船舶を左右に旋回させあるいは後進させるよう構成され
    ていることを特徴とする請求項1から請求項8までのい
    ずれか1の項に記載の舶用ウォータージェット推進機の
    操舵装置。
  10. 【請求項10】 ウォータージェット推進機が複数台
    並設されているときに、前記バケットを、両端のウォー
    タージェット推進機にのみ左右対称的に対峙して配置し
    たことを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれ
    か1の項に記載の舶用ウォータージェット推進機の操舵
    装置。
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