JPH0848245A - 列車制御装置 - Google Patents

列車制御装置

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JPH0848245A
JPH0848245A JP20464894A JP20464894A JPH0848245A JP H0848245 A JPH0848245 A JP H0848245A JP 20464894 A JP20464894 A JP 20464894A JP 20464894 A JP20464894 A JP 20464894A JP H0848245 A JPH0848245 A JP H0848245A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のATS−P型の地上装置と同等の機能
を、信号機の現示信号を利用して実現する。 【構成】 ATS−S地上子用の第1のリレー、信号機
の停止現示以外の一の現示に対応して作動する第2のリ
レー及びそれらリレーの接点群により形成される信号機
の現示の種類に対応した複数の選択回路を有するととも
に、常時、現在の現示に対応した一つの選択回路を選択
する選択回路形成手段と、前記複数の選択回路の数に対
応して設けられた列車制御用電文を生成する電文生成手
段と、選択回路形成手段で選択された選択回路に対応し
て列車制御用電文を抽出する抽出手段と、抽出された列
車制御情報を列車に向けて送出する送出手段とからな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は列車制御装置に係り、特
に、周波数変周式自動列車停止装置、いわゆるATS−
Sの地上装置と、速度照査形自動列車停止装置、いわゆ
るATS−Pの地上装置とを組合わせたものに関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来のATS−S型の地上装置
の概略構成図であって、ATS−S地上子20は、コイ
ルLの両端にコンデンサC0 ,C1 を並列接続した共振
子20aと、リレーRY1 及びその接点とから構成され
ている。そして、上記リレーRY1 は、信号機Sが停止
現示のときに復旧(OFF)する接点を介して駆動され
るように構成されている。
【0003】上記構成のATS−S地上子20にレール
Rを走行する列車イが接近すると、車上装置30の疎合
結合された一対のコイルL1 ,L2 からなる車上子31
は、ATS−S地上子20のコイルLと結合することに
なる。
【0004】ここで、上記ATS−S地上子20の共振
子20aは、リレーRY1 の接点がOFFの時は130
KHz で共振が得られるように、またそのリレーRY1
の接点がONの時は105で共振が得られるように決め
られている。他方、車上子31の疎結合された一対のコ
イルL1 ,L2 は、常時、105KHzで共振するよう
に決められている。
【0005】このため、共振子20aと車上子31が接
近し、リレーRY1 の接点RY1 がONのときは車上装
置30の周波数に変化がなく、他方、リレーRY1 の接
点RY1 がOFFのとき、すなわち信号機Sが停止現示
のときは、車上装置30周波数がそれまでの105KH
zから130KHzに変周される。したがって、車上装
置30は、その周波数の変周を検出して必要により自動
ブレーキを作動させることができる。
【0006】また、本出願人は、先に特願平6−163
118号及び同6−163119号で、信号機の現示信
号で選択回路を形成し、現示信号に対応した距離情報を
含む列車制御情報、いわゆるG(進行),Y(注意),
R(停止)電文を車上に送出できるATS−P型の列車
制御装置を提案している。
【0007】上記提案装置に係る詳細な説明は、先願に
詳細に記載されているので、ここでは省略するが、信号
機の現示信号を利用して簡単に低コストにATS−P型
地上装置を実現することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記提案に
かかるATS−P型の地上装置と、従来のATS−S型
の地上装置とを設置する場合、単に、それぞれの装置を
並設したときは、上記提案装置は2本のSVV信号ケー
ブルを必要とし、また従来のATS−S型の地上装置は
1本のSVV信号ケーブルを必要とするので、ケーブル
数が3本となってコスト高になる欠点があるとともに、
ケーブル数が多い分だけ労力を必要とする欠点がある。
【0009】そこで、本発明は、上記欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、従来のATS
−S型装置を利用して上記提案装置を低コストに実現で
きる列車制御装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る列車制御装
置は、上記目的を達成するために、信号機の停止現示に
対応して作動するATS−S地上子用の第1のリレー、
その信号機の停止現示以外の一の現示に対応して作動す
る第2のリレー及びそれらリレーの接点群により形成さ
れる、その信号機の現示の種類に対応した複数の選択回
路を有するとともに、常時、その複数の選択回路のうち
からその信号機の現在の現示に対応した一つの選択回路
を選択する選択回路形成手段と、距離情報等の列車制御
用電文を生成する電文生成手段と、前記電文生成手段か
ら前記選択回路形成手段で選択された選択回路に対応し
て列車制御用電文を抽出する抽出手段と、その抽出手段
で抽出された列車制御用電文をレールを走行する列車に
向けて送出する送出手段とを有することを特徴とするし
ている。また、前記第1のリレー及び前記第2のリレー
は、前記信号機の現示に対応して極性の変換される直流
電源にダイオードを介して接続されていることを特徴と
している。
【0011】
【作用】上記構成において、送出手段は、電文生成手段
からの列車制御用電文を選択回路形成手段で選択された
選択回路に対応して列車制御用電文を抽出し、レールを
走行する列車に向けて送出する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。なお、上記図4と同一構成要素には同一符号を用い
て説明する。
【0013】図1は、一実施例に係る列車制御装置の概
略構成図であって、レールRの所定区間毎に信号機S
(図示の例では、図面を簡略化するために1個の信号機
しか示されていない)が設けられているとともに、その
信号機Sの手前のレール中央(軌道中央)には、互いに
所定の間隔を保って複数(図示の例では3個)の無電源
型のATS−P地上子1a〜1cが設置されている。
【0014】図1の例では、信号機Sの手前600m,
180m,30mの各地点にATS−P地上子1a〜1
cがそれぞれ設置されている。そして、その600m地
点に設置されているATS−P地上子1aの隣りには、
従来のATS−S地上子20が設置されている。なお、
このATS−S地上子20は、図4を用いて既に説明し
てあるので、これ以上の説明は省略する。
【0015】各ATS−P地上子1a〜1cは、同一構
成であるので、以下、ATS−P地上子1aを例に説明
する。ATS−P地上子1aは、列車(車上)イから送
出される電力波を受信するための電力波受信アンテナA
1 及び車上に向けて列車制御電文を送出するための送信
アンテナA2 から構成されるアンテナAを有している。
【0016】ATS−P地上子1aは、信号機Sの現示
を制御する信号機制御回路2のリレー接点により形成さ
れる選択回路3と、列車イへ送出する列車制御用電文を
生成する電文生成回路4と、生成された電文を並列直列
変換する変換回路5と、変調回路6と、地上側の情報
(電文)を送信アンテナA2 を介して車上へ向けて送出
する送信回路7と、電力波受信アンテナA1 が車上から
受けた電力波を整流して所定の駆動電源を生成する電源
発生回路8とから構成されている。
【0017】図2を用いて、さらに詳しくATS−P地
上子1aを説明すると、選択回路3は、信号機Sの現示
に応じてオン・オフされる2つのリレーGR,HRの接
点で形成される信号機制御回路2の出力信号で駆動され
る2つのリレーRY1 (本発明の第2のリレーに該
当),RY2 (本発明の第1のリレーに該当)の接点群
により構成されている。
【0018】上記信号機制御回路2は、図示しない軌道
回路等の周知の列車検知装置により、駆動される2つの
リレーGR,HRの作動状態により、後述する所定の選
択回路を形成するように構成されている。
【0019】すなわち、一方のリレーRY1 が動作(O
N)したときは、その接点を介して電文生成回路4のう
ちのG現示電文を生成するG電文生成回路4aを選択す
る回路を形成し、その一方のリレーRY1 が復旧(OF
F)し、かつ他方のリレーRY2 がONしたときは、そ
れらの接点を介して電文生成回路4のうちのY現示電文
を生成するY電文生成回路4bを選択する回路を形成
し、両方のリレーRY1,RY2 がOFFのときは、そ
れらの接点を介して電文生成回路4のうちのR現示電文
を生成するR電文生成回路4cを選択する回路を形成す
ることができるように構成されている。
【0020】変換回路5は、上記選択回路3で選択され
たいずれか一つの電文をOR回路5aを介して入力して
並列/直列変換し、その変換した信号を周知の車上へ信
号を送信するときと同様に、変調回路6でAMやFM等
の所定の変調信号に変調処理し、次いで、増幅器7を経
て送信アンテナA2 に出力するように構成されている。
【0021】電文生成回路4、変換回路5、変調回路6
及び増巾回路7は、上記電源発生回路8から電源の供給
を受けたときに作動できるように構成されている。
【0022】各電文生成回路4a〜4cは、車上へ送信
すべき所定の距離情報が出力されるように構成されてい
る。例えば、図1において、信号機Sの先方及びさらに
その先方のレールRの長さをそれぞれ700m,800
mとした場合、G電文生成回路4aからは2100m、
Y電文生成回路4bからは1300m、R電文生成回路
4cからは600mの距離情報がそれぞれ出力されるよ
うに構成されている。
【0023】上記構成の本実施例装置において、今、列
車イがATS−P地上子1aに達すると、電源発生回路
8は、電力波受信アンテナA1 が車上アンテナaから受
けた電力波を処理して所定の電圧の電源を発生させるこ
とができる。
【0024】電源発生回路8から電文生成回路4、変換
回路5、変調回路6及び増巾回路7が電源の供給を受け
ると、選択回路3で選択された電文、例えば信号機Sが
G現示のときはG電文生成回路4aの距離情報が送信ア
ンテナA2 を介して車上へ向けて送出される。
【0025】したがって、列車イは、車上アンテナaを
介して送信アンテナA2 からの列車制御用電文を車上装
置bに取込むことができ、この取込んだ距離情報を基
に、車上装置bは列車イの速度制御やその他の所定の制
御を行うことができる。
【0026】列車イが、他のATS−P地上子1b,1
cを通過する毎に、上述と同様に、列車イは地上側から
列車制御情報を取込んで列車制御を行うことができる。
また、上述の説明では省略したが、列車イがATS−P
地上子20を通過したときは、上記図4を用いて説明し
たと同様に、地上側から所定の情報を得ることができ
る。
【0027】以上のように、本実施例装置は、従来の複
雑で高価な符号処理器や中継器を使用しなくとも、信号
機Sの現示信号を利用して従来と同等の列車制御を行う
ことができるとともに、従来のATS−P地上子20と
組合わせることができるので、信号ケーブル数を節約す
ることができる。さらに、無電源型のATS−P地上子
1a〜1cとしたので、電源供給用のケーブルをも必要
としないので、さらに低コストに実現することができ
る。
【0028】図3は、本発明の他の実施例装置を示すも
のであって、上記図2の信号機制御回路2及び選択回路
3のリレーRY1 ,RY2 に該当する部分が示されてい
る。なお、その他の部分は図2と同じである。
【0029】本実施例装置における信号ケーブルは2芯
ケーブル1本で構成されている。そして、そのうちの一
方の電線10aには直流電源(図示の例ではD(24
V)の+側が、他方の電線10bにはOVが接続されて
いるとともに、その一方の電線10aは信号機SのR現
示リレーのHRの接点HRが接続されている。
【0030】上記両電線10a,10bには、信号機S
のG現示リレーGR,Y現示リレーの動作で+側,OV
側が反転する切替スイッチ11が接続されている。ま
た、両電線10a,10b間には、一方の電線10aか
ら他方の電線に電流が流れるように規制するダイオード
D1 ,D2 を介してリレーRY1 が接続されているとと
もに、他方の電線10bから一方の電線に電流が流れる
ように規制するダイオードD3 ,D4 を介してリレーR
Y2 が接続されている。
【0031】上記構成において、R現示リレーHRがO
FFになると、両リレーRY1 ,RY2 がOFFとなっ
てR電文が生成され、R現示リレーHRがONで信号機
SがG現示(切替スイッチ11が図3の実線位置)のと
きはリレーRY1 がONとなってG電文が生成され、R
現示リレーHRがONで信号機SがY現示(切替スイッ
チ11が図の鎖線位置)のときはリレーRY2 がONと
なってY電文が生成される。
【0032】以上のように、本実施例装置は、信号ケー
ブルが2芯ケーブル1本で足り、より低コストに実現す
ることができる。
【0033】
【発明の効果】本発明に係る列車制御装置は、信号機の
停止現示に対応して作動するATS−S地上子用の第1
のリレー、その信号機の停止現示以外の一の現示に対応
して作動する第2のリレー及びそれらリレーの接点群に
より形成される、その信号機の現示の種類に対応した複
数の選択回路を有するとともに、常時、その複数の選択
回路のうちからその信号機の現在の現示に対応した一つ
の選択回路を選択する選択回路形成手段と、前記複数の
選択回路の数に対応して設けられた距離情報等の列車制
御用電文を生成する電文生成手段と、前記電文生成手段
から前記選択回路形成手段で選択された選択回路に対応
した列車制御用電文を抽出する抽出手段と、前記抽出手
段で抽出された列車制御情報をレールを走行する列車に
向けて送出する送出手段とを有するので、従来の複雑で
高価な符号処理器や中継器を使用しなくとも、信号機の
現示信号を利用して従来と同等の列車制御を行うことが
できるとともに、従来のATS−S地上子と組合わせる
ことができるので、信号ケーブル数を節約することがで
きる。また、前記第1のリレー及び前記第2のリレー
は、前記信号機の現示に対応して極性の変換される直流
電源にダイオードを介して接続したときは、信号ケーブ
ルは2芯の1本のケーブルで足り、より低コストに実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例装置の概略構成図である。
【図2】図1の一部の詳細図である。
【図3】本発明の他実施例装置の概略構成図である。
【図4】従来ATS−P型の地上装置の概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1a〜1c ATS−P地上子 2 信号機制御回路 3 選択回路 4 電文生成回路 5 変換回路 6 変調回路 7 増巾回路 8 電源発生回路 20 ATS−S地上子 R レール S 信号機 A アンテナ A1 電力波受信アンテナ A2 送信アンテナ a 車上アンテナ b 車上装置 イ 列車

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号機の停止現示に対応して作動する周
    波数変周式自動列車停止装置用の第1のリレー、その信
    号機の停止現示以外の一の現示に対応して作動する第2
    のリレー及びそれらリレーの接点群により形成される、
    その信号機の現示の種類に対応した複数の選択回路を有
    するとともに、常時、その複数の選択回路のうちからそ
    の信号機の現在の現示に対応した一つの選択回路を選択
    する選択回路形成手段と、 前記複数の選択回路の数に対応して設けられた距離情報
    等の列車制御用電文を生成する電文生成手段と、 前記電文生成手段から前記選択回路形成手段で選択され
    た選択回路に対応して列車制御用電文を抽出する抽出手
    段と、 前記抽出手段で抽出された列車制御情報をレールを走行
    する列車に向けて送出する送出手段と、 を有することを特徴とする列車制御装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のリレー及び前記第2のリレー
    は、前記信号機の現示に対応して極性の変換される直流
    電源にダイオードを介して接続されていることを特徴と
    する請求項1記載の列車制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006056293A (ja) * 2004-08-17 2006-03-02 Nippon Signal Co Ltd:The 車両制御用地上子
JP2006248421A (ja) * 2005-03-11 2006-09-21 Daido Signal Co Ltd 列車検知装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006056293A (ja) * 2004-08-17 2006-03-02 Nippon Signal Co Ltd:The 車両制御用地上子
JP2006248421A (ja) * 2005-03-11 2006-09-21 Daido Signal Co Ltd 列車検知装置

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