JPH0848043A - インクジェット記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクタンクを変換する毎にクリーニング部
材を新しくすることを可能とし、記録ヘッドの繰り返し
使用時の汚れの蓄積の解消を図ったインクジェット記録
装置を提供する。 【構成】 記録装置のクリーニング機構をクリーニング
する部材をインクタンク交換時に新しくすることを特徴
とするインクジェット記録装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はインクの吐出によって記
録を行うインクジェット記録装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、インクジェット記録装置が備えて
いる記録ヘッドのノズル面をクリーニングする機構は、
フラットなノズル面を拭き取るワイピング方式が多く採
用されており、このワイピングを行うワイパーに付着す
るインク滴を除去するためのクリーニング部材を、記録
ヘッドのノズル面の付近にワイパーへの付着物をかき取
る部材を設けることにより行う構成をとっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例ではインクの消費に伴い、インクタンク部のみを交
換するインクタンク交換型インクジェットカートリッジ
では、記録装置が備えるクリーニング機構をクリーニン
グする部材は、交換されない記録ヘッド部に備わってい
るため、記録ヘッドのノズル面をワイピングしたワイパ
ーへ付着したインク及びゴミ等は記録ヘッドに備わって
いるかき取り部材へ蓄積をくり返し、更に大気中にさら
されることにより水分の蒸発したいわゆる増粘インクと
してかたまる現象をおこす。この現象が進行すると、か
き取り性能に影響を及ぼし、ワイパーのクリーニングを
行うどころか、逆に汚れやゴミをワイパーへ転写し更に
これらを記録ヘッドのノズル面へ付着させてしまうこと
になる。この結果、インクの吐出は汚れやゴミにより正
常に保たれなくなり、インクの吐出方向が曲げられるこ
とによるヨレ印字や何本かのノズルが目詰まりをおこす
ことによるドット抜け印字が出力結果を不良としてま
う。この症状はインクタンクの交換型、非交換型に関わ
らず発生するものであるが非交換型のいわゆる一体型で
はこの症状の発生する以前にインクタンクの充填インク
を消費するように設計されているためこの症状は発生し
ない。しかしながら近年のエコロジー対応を考えたイン
クタンク交換型では一体型の数十倍のインクタンク容量
を同一記録ヘッドで消費させるため、この汚れ、ゴミの
付着による故障は防ぎきれない。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
しようとするもので、その要旨はインクジェット記録装
置の記録中あるいはクリーニング動作中に、記録ヘッド
のノズル面をクリーニングする機構を備える記録装置に
用い、インクの消費を伴い、インクタンク部を使用者が
交換するインクタンク交換型インクジェットカートリッ
ジにおいて、記録装置のクリーニング機構をクリーニン
グする部材をインクタンク交換時に新しくすることを特
徴とするインクジェット記録装置及び交換型インクタン
クに記録装置のクリーニング機構をクリーニングする部
材を有することを特徴とするインクジェット記録装置及
び交換型インクタンクの包装に記録装置のクリーニング
機構をクリーニングする部材が同梱されているとを特徴
とするインクジェット記録装置及び同梱されているクリ
ーニング部材を記録ヘッド部へ装着することを特徴とす
るインクジェット記録装置及び同梱されているクリーニ
ング部材を記録装置に装着するとを特徴とするインクジ
ェット記録装置にある。

【０００５】

【作用】本発明によれば、インクタンク交換型のインク
ジェットカートリッジにおいてインクの消費に伴い交換
されるインクタンクに、記録装置が備える記録ヘッドの
ノズル面をクリーニングする機構をクリーニングする部
材を備えることにより、一つの記録ヘッドで何個ものイ
ンクタンクを交換しながら使用する場合においても、記
録装置が備える記録ヘッドのノズル面をクリーニングし
た後の汚れやゴミの転写をインクタンク１個分の使用中
に蓄積される転写物をかき取る、あるいは吸い取ること
で記録装置が備えるクリーニング機構のクリーニングが
完全に行われ、以後のインクタンク交換時には交換毎に
新しいクリーニング部材を使用することでクリーニング
性能の維持が可能となる。インクタンク１個分の使用時
におけるクリーニング部材の性能持続性は、従来のイン
クタンクを交換しないいわゆる一体型インクジェットカ
ートリッジで十分立証されており、本発明によりインク
タンクを交換するタイプにおいても記録装置が備えるク
リーニング機構のクリーニングを従来の一体型となんら
性能の低下なく行えるようにしたものである。

【０００６】以下本発明を更に詳細に説明する。

【０００７】ここで、記録装置が備えるクリーニング機
構をクリーニングするためのクリーニング部材を交換す
るインクタンクに備える形態としては １ 記録ヘッドのノズル面に並ぶようにインクタンクの
一部にクリーニング部材を備える。 ２ インクタンクの包装内にクリーニング部材を同梱さ
せ、インクタンクの交換時にインクタンクあるいは記録
ヘッドあるいは記録装置へ同部材を装着することにより
行う。 ３ インクタンクの包装内にクリーニング機構をクリー
ニングする部材を同梱させ、インクタンクの交換時に記
録装置のクリーニング機構をクリーニングする。 という形態がある。

【０００８】

【実施例】図１は本発明の特徴を最も良く表す図面であ
り、図１において１は記録ヘッド、２は記録を行うため
のインクが充填され、消費に伴い交換させるインクタン
ク、３はインクを吐出するための吐出口、４ａは記録装
置が備えるクリーニング機構をクリーニングするための
クリーニング部材、５はインクタンク２が備えるクリー
ニング部材４ａを貫通させるための窓である。

【０００９】図２は記録ヘッド１からインクタンク２を
取り外した状態を示す斜視図、図３は交換型インクタン
クの斜視図であり、インクの交換時には使用済の交換型
インクタンク２を取り外し、随時新たな交換型インクタ
ンク２と代替可能である。

【００１０】交換型インクタンク２は図３に示すように
左端側にインクタンク内のインクを記録ヘッド１へ供給
するためのインク供給口６を有すると共にクリーニング
部材４を設けてある。

【００１１】図４は本発明のインクカートリッジを記録
装置へ搭載した状態を表す図であり、７はインク吐出口
３より図示しない記録媒体へ向って吐出するインク滴、
８は記録ヘッドが記録に伴い移動するためのシャフト、
９は記録ヘッド１のインク吐出口３より予備吐出を行う
インクを受けるためのインク受け、１０は記録ヘッド１
のインク吐出口を含むその周囲をクリーニングするため
のクリーニング部材であるワイパーブレード、１１は記
録ヘッドのインク吐出口３を記録装置未使用時に密閉す
るためのキャップ、１２は予備吐出受け９及びワイパー
ブレード１０及びキャップ１１を備える回復系ユニット
である。

【００１２】図５は記録ヘッド１が備えるインク吐出口
３を含むその周囲を、記録装置が備えるクリーニング部
材でクリーニングをしている図。

【００１３】図６は記録装置のワイパーブレード１０を
インクタンク２が備えるクリーニング部材４でクリーニ
ングを行っている状態を示す図。

【００１４】図７はインク吐出口３より予備吐出受けへ
向かってインクを吐出している状態を示す図。

【００１５】以上図１〜図７の構成において、インクタ
ンク２が備えるクリーニング部材４ａは記録ヘッド１の
窓５より、記録装置上で記録媒体へ向かう方向に突き出
し、その量はインク吐出口３の面と同等となる位置関係
が望ましい。

【００１６】記録装置の動作時は図４に示す位置で動作
を行っているが、この動作時にインク吐出口の周囲は繰
り返しインクを吐出するためにインクミスト等によりイ
ンク滴が付着し、そこへゴミ等が蓄積し、インクの吐出
へも悪影響を及ぼすことになり、インクタンクの交換と
同時に記録ヘッドを交換しないいわゆるインクタンク交
換型のインクカートリッジでは、記録装置のクリーニン
グ機構のクリーニング部材が従来と同じく、記録ヘッド
に設けられている場合、インクタンクを消費して交換を
繰り返すことにより、従来の何十倍もの汚れが蓄積され
ることになる。本発明はこれを解消しインクタンク交換
時に記録装置をクリーニングするクリーニング部材を交
換するようにしたものである。

【００１７】図８は別の実施例であり、交換型インクタ
ンク２に同梱されているクリーニング部材４ｂを記録ヘ
ッド１に設けた溝１３に装着できるようにしたものであ
る。このクリーニング部材４ｂにより記録装置が備える
ワイパーブレード等のクリーニング機構をクリーニング
することができる。またクリーニング部材は記録装置自
体に装着できるようにしてもよい。

【００１８】

【発明の効果】以上説明してきたように、記録に伴うイ
ンク消費によりインクが充填されているインクタンクの
みを交換するインクタンク交換型インクカートリッジに
おいて、交換されるインクタンクへ記録装置が備える記
録ヘッドのインク吐出口のクリーニング機構をクリーニ
ングする部材を装着させることにより、インクタンク１
個毎にクリーニング部材を新しくすることが可能とな
り、これにより汚れの蓄積をインクタンク交換時に解消
することが可能となり、クリーニング部材の性能を従来
の一体型インクカートリッジと変えることなく、記録ヘ
ッドの繰り返し使用時にも汚れによる悪影響を受けるこ
となくインクタンクのみを交換するインクカートリッジ
の印字性能を長期にわたって維持することが可能とな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のインクジェット記録装置の一例を示す
斜視図。

【図２】記録ヘッドからインクタンクを取り外した状態
を示す斜視図。

【図３】交換型インクタンクの斜視図。

【図４】インクカートリッジを記録装置へ搭載した状態
を示す側面図。

【図５】記録ヘッドのインク吐出口を含む周辺を記録装
置が備えるクリーニング部材でクリーニングする状態を
示す側面図。

【図６】記録装置のクリーニング部材をインクタンクが
備えるクリーニング部材でクリーニングを行っている状
態を示す側面図

【図７】インク吐出口より予備吐出受けへ向かってイン
クを吐出している状態を示す側面図。

【図８】本発明のインクジェット記録装置の他の例を示
す斜視図。

【符号の説明】

１ 記録ヘッド ２ インクタンク ３ 吐出口 ４，４ａ，４ｂ クリーニング部材 ５ 窓 ６ インク供給口 ７ インク滴 ８ シャフト ９ インク受け １０ ワイパーブレード １１ キャップ １２ 回復系ユニット

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 インクジェット記録装置の記録中あるい
   はクリーニング動作中に、記録ヘッドのノズル面をクリ
   ーニングする機構を備える記録装置に用い、インクの消
   費に伴い、インクタンク部を使用者が交換するインクタ
   ンク交換型インクジェットカートリッジにおいて、記録
   装置のクリーニング機構をクリーニングする部材をイン
   クタンク交換時に新しくすることを特徴とするインクジ
   ェット記録装置。
2. 【請求項２】 交換型インクタンクに記録装置のクリー
   ニング機構をクリーニングする部材を有すること特徴と
   する請求項１に記載のインクジェット記録装置。
3. 【請求項３】 交換型インクタンクの包装に記録装置の
   クリーニング機構をクリーニングする部材が同梱されて
   いることを特徴とする請求項１に記載のインクジェット
   記録装置。
4. 【請求項４】 同梱されているクリーニング部材を記録
   ヘッド部へ装着することを特徴とする請求項１に記載の
   インクジェット記録装置。
5. 【請求項５】 同梱されているクリーニング部材を記録
   装置に装着することを特徴とする請求項１に記載のイン
   クジェット記録装置。