JPH0847909A - 生素地成形体用受板 - Google Patents
生素地成形体用受板Info
- Publication number
- JPH0847909A JPH0847909A JP18561994A JP18561994A JPH0847909A JP H0847909 A JPH0847909 A JP H0847909A JP 18561994 A JP18561994 A JP 18561994A JP 18561994 A JP18561994 A JP 18561994A JP H0847909 A JPH0847909 A JP H0847909A
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- molded item
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 泥漿鋳込み成形する腰掛便器や小便器等の衛
生陶器の生素地成形体を受ける板である。 【構成】 受板の生素地成形体の接合面と対向する面に
凹状溝を形成し、受板と生素地成形体の接合面が接触し
ないようにしている。従って、くっつきや膨潤による接
合面の変形が防止でき接合時の作業性がよくなる。
生陶器の生素地成形体を受ける板である。 【構成】 受板の生素地成形体の接合面と対向する面に
凹状溝を形成し、受板と生素地成形体の接合面が接触し
ないようにしている。従って、くっつきや膨潤による接
合面の変形が防止でき接合時の作業性がよくなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、泥漿鋳込み成形する腰
掛便器や小便器等の衛生陶器の生素地成形体を受ける台
であって、特に、接合部を有する生素地成形体の受板に
関する。
掛便器や小便器等の衛生陶器の生素地成形体を受ける台
であって、特に、接合部を有する生素地成形体の受板に
関する。
【0002】
【従来の技術】腰掛便器を鋳込み成形する場合、図3〜
図5に示すように、胴部生素地成形体2とリム部生素地
成形体3とを別々に成形し、各々の受板4,5上に鋳込み
型から脱型する。その後、胴部生素地成形体2の接合面
6に接着泥漿を塗布した後、図6に示すように、リム部
生素地成形体3の接合面7を前記胴部生素地成形体2の
接合面6を対向させて接合し、一体化した生素地成形体
1を得る。
図5に示すように、胴部生素地成形体2とリム部生素地
成形体3とを別々に成形し、各々の受板4,5上に鋳込み
型から脱型する。その後、胴部生素地成形体2の接合面
6に接着泥漿を塗布した後、図6に示すように、リム部
生素地成形体3の接合面7を前記胴部生素地成形体2の
接合面6を対向させて接合し、一体化した生素地成形体
1を得る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来、図7に
示すように、リム部生素地成形体3の接合面7が受板5
の上面と接触しているので、鋳込み型から同成形体3を
脱型するときに生じる水が、同成形体3の接合面7と受
板5の上面との間に入り込み、リム部生素地成形体3が
受板5にくっついたり、同成形体3の接合面が膨潤した
りして変形が起こり、胴部生素地成形体2と接合する前
に変形を修正したり、接合後、接合部の手当てをしたり
する等手間がかかり作業性が悪い。
示すように、リム部生素地成形体3の接合面7が受板5
の上面と接触しているので、鋳込み型から同成形体3を
脱型するときに生じる水が、同成形体3の接合面7と受
板5の上面との間に入り込み、リム部生素地成形体3が
受板5にくっついたり、同成形体3の接合面が膨潤した
りして変形が起こり、胴部生素地成形体2と接合する前
に変形を修正したり、接合後、接合部の手当てをしたり
する等手間がかかり作業性が悪い。
【0004】また、接合後に行う生素地成形体1の乾燥
時に、接合部分に亀裂が発生しやすく歩留りが悪い。
時に、接合部分に亀裂が発生しやすく歩留りが悪い。
【0005】本発明は、上記した課題を解決することが
でき、接合時の作業性が良く、しかも成形体の歩留りの
良い生素地成形体用受板を提供することにある。
でき、接合時の作業性が良く、しかも成形体の歩留りの
良い生素地成形体用受板を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、泥漿鋳込み成
形した接合面を有する生素地成形体を鋳込み型から脱型
するときに受ける生素地成形体受板であって、受板の生
素地成形体の接合面と対向する面に凹状溝を形成し、受
板と生素地成形体の接合面が接触しないようにした生素
地成形体用受板に係るものである。
形した接合面を有する生素地成形体を鋳込み型から脱型
するときに受ける生素地成形体受板であって、受板の生
素地成形体の接合面と対向する面に凹状溝を形成し、受
板と生素地成形体の接合面が接触しないようにした生素
地成形体用受板に係るものである。
【0007】本発明は、また、上記した構成を有する生
素地成形体用受板において、複数の凹状溝を不連続状に
形成し、接合面を部分的に受けるようにしたこと、凹状
溝に貫通孔を設けたこと、及び、不連続状に形成した複
数の凹状溝間に貫通孔を設けたことを特徴とする。
素地成形体用受板において、複数の凹状溝を不連続状に
形成し、接合面を部分的に受けるようにしたこと、凹状
溝に貫通孔を設けたこと、及び、不連続状に形成した複
数の凹状溝間に貫通孔を設けたことを特徴とする。
【0008】
【実施例】以下、添付図である図1及び図2に示す実施
例を参照して、本発明に係る生素地成形体用受板を具体
的に説明する。
例を参照して、本発明に係る生素地成形体用受板を具体
的に説明する。
【0009】なお、図示の実施例は、成形体が、陶器を
成形するためのリム部生素地成形体13の場合である。な
お、本実施例では、従来技術における構成と同一の構成
には同一の符号に10を足して示している。
成形するためのリム部生素地成形体13の場合である。な
お、本実施例では、従来技術における構成と同一の構成
には同一の符号に10を足して示している。
【0010】図1に示すように、本実施例では、平板状
の受板15の上面であって、リム部生素地成形体13の接合
面17と対応する個所に、環状の凹状溝18を設けている。
の受板15の上面であって、リム部生素地成形体13の接合
面17と対応する個所に、環状の凹状溝18を設けている。
【0011】従って、リム部生素地成形体13の接合面17
は凹状溝18の底面から上方に離隔しており、一方、リム
部生素地成形体13は、受板15の中央部に設けた型崩れ防
止用隆起部19の周縁部によって支持されることになる。
は凹状溝18の底面から上方に離隔しており、一方、リム
部生素地成形体13は、受板15の中央部に設けた型崩れ防
止用隆起部19の周縁部によって支持されることになる。
【0012】即ち、本実施例では、受板15は、従来の成
形品受板5と異なり、リム部生素地成形体13の接着面17
の全体を受板15の上面から浮かせるようにしている。従
って、リム部生素地成形体13の接合面17の変形を防ぐこ
とができ、後工程における品質向上も図ることができ
る。
形品受板5と異なり、リム部生素地成形体13の接着面17
の全体を受板15の上面から浮かせるようにしている。従
って、リム部生素地成形体13の接合面17の変形を防ぐこ
とができ、後工程における品質向上も図ることができ
る。
【0013】なお、リム部生素地成形体13の形状によっ
ては、リム部生素地成形体13の支持を接着面部で行うた
めに、受板15の接着面接触部全体に凹状溝18を設け、接
合面17の全体を浮かすことが出来ない場合がある。
ては、リム部生素地成形体13の支持を接着面部で行うた
めに、受板15の接着面接触部全体に凹状溝18を設け、接
合面17の全体を浮かすことが出来ない場合がある。
【0014】そこで、図1に示すように、受板15の上面
に、リム部生素地成形体13の支持に支障がないように縦
方向又は横方向の凹状溝20を設け、凹状溝20以外の部分
で、リム部生素地成形体13を充分に支持するようにする
ことができる。
に、リム部生素地成形体13の支持に支障がないように縦
方向又は横方向の凹状溝20を設け、凹状溝20以外の部分
で、リム部生素地成形体13を充分に支持するようにする
ことができる。
【0015】また、受板15の上面であって、リム部生素
地成形体13の接合面17を浮かすことのできない個所で
は、接合面17を支持する個所に、図2に示すように貫通
孔21を設けることによって、受板5とリム部生素地成形
体13の接合面17との接着面積を可及的に減らし、リム部
生素地成形体13の接合面17の変形を防ぐことができ、後
工程における品質向上も図ることができる。
地成形体13の接合面17を浮かすことのできない個所で
は、接合面17を支持する個所に、図2に示すように貫通
孔21を設けることによって、受板5とリム部生素地成形
体13の接合面17との接着面積を可及的に減らし、リム部
生素地成形体13の接合面17の変形を防ぐことができ、後
工程における品質向上も図ることができる。
【0016】このように、貫通孔21を設けることで、接
触面積を減らすとともに、受板15上に溜まった水をこの
貫通孔21から抜くことができるため、水による成形品接
合面17の変形を防ぐことが出来る。
触面積を減らすとともに、受板15上に溜まった水をこの
貫通孔21から抜くことができるため、水による成形品接
合面17の変形を防ぐことが出来る。
【0017】さらに、図2に示すように、凹状溝18にも
貫通孔22を設けることで、同様な水抜き効果を得ること
ができる。
貫通孔22を設けることで、同様な水抜き効果を得ること
ができる。
【0018】受板15の上面における凹状溝18,20 と貫通
孔21,22 の形成位置に関しては、リム部生素地成形体13
の形状において、応力による亀裂の発生し易い箇所、ま
た、くっつき、変形防止を特に考慮する個所に設けるこ
とで、より大きな変形防止効果を得ることができる。し
かし、リム部生素地成形体13を支持するのに支障がない
範囲であれば、凹状溝18,20 や貫通孔21,22 の形成位置
や大きさは、何ら制約されるものではない。
孔21,22 の形成位置に関しては、リム部生素地成形体13
の形状において、応力による亀裂の発生し易い箇所、ま
た、くっつき、変形防止を特に考慮する個所に設けるこ
とで、より大きな変形防止効果を得ることができる。し
かし、リム部生素地成形体13を支持するのに支障がない
範囲であれば、凹状溝18,20 や貫通孔21,22 の形成位置
や大きさは、何ら制約されるものではない。
【0019】以上のように、リム部生素地成形体13を支
持する受板15に、凹状溝18,20 や貫通孔21,22 を組み合
わせて設けることにより、リム部生素地成形体13の接合
面17と受板15とのくっつきにより生じる変形、水分によ
る膨潤、後工程における乾燥での亀裂等の発生を解消で
き、成形品の品質向上を図ることが出来る。
持する受板15に、凹状溝18,20 や貫通孔21,22 を組み合
わせて設けることにより、リム部生素地成形体13の接合
面17と受板15とのくっつきにより生じる変形、水分によ
る膨潤、後工程における乾燥での亀裂等の発生を解消で
き、成形品の品質向上を図ることが出来る。
【0020】また、従来の受板5と比較して、本実施例
に係る受板15は接触面積を減らすことができるため、離
型性も高めることができ、その面からも品質の向上ない
し確保を図ることができる。
に係る受板15は接触面積を減らすことができるため、離
型性も高めることができ、その面からも品質の向上ない
し確保を図ることができる。
【0021】以上、本発明に係る生素地成形体用受板
を、リム部生素地成形体を支持する受板を参照して説明
してきたが、本発明は何らかかる用途に限定されるもの
ではなく、泥漿鋳込み成形する腰掛便器や小便器等を含
む各種衛生陶器の生素地成形体を受ける板として好適に
用いることができるものである。
を、リム部生素地成形体を支持する受板を参照して説明
してきたが、本発明は何らかかる用途に限定されるもの
ではなく、泥漿鋳込み成形する腰掛便器や小便器等を含
む各種衛生陶器の生素地成形体を受ける板として好適に
用いることができるものである。
【0022】
【発明の効果】 本発明では、受板の生素地成形体の接合面と対向する
面に凹状溝を形成し、受板と生素地成形体の接合面が接
触しないようにしている。従って、くっつきや膨潤によ
る接合面の変形が防止でき接合時の作業性がよくなる。
面に凹状溝を形成し、受板と生素地成形体の接合面が接
触しないようにしている。従って、くっつきや膨潤によ
る接合面の変形が防止でき接合時の作業性がよくなる。
【0023】乾燥時の亀裂発生防止が図れ、成形体の
歩留りを向上できる。
歩留りを向上できる。
【0024】受板の生素地成形体と対向する面に形成
する凹状溝を不連続状の複数の凹状溝としたので、生素
地成形体用受板の接合面の形状によって受板と接触せざ
るをえない場合でも、受板と接合面の接触面積を少なく
することができ、くっつきや膨潤による接合面の変形が
防止できる。
する凹状溝を不連続状の複数の凹状溝としたので、生素
地成形体用受板の接合面の形状によって受板と接触せざ
るをえない場合でも、受板と接合面の接触面積を少なく
することができ、くっつきや膨潤による接合面の変形が
防止できる。
【0025】凹状溝に貫通孔を設けた場合は、受板に
滞留した脱型時の水を効果的に排出することができる。
滞留した脱型時の水を効果的に排出することができる。
【図1】本発明に係る生素地成形体用受板の断面側面図
である。
である。
【図2】他の実施例に係る生素地成形体用受板の断面側
面図である。
面図である。
【図3】リム部生素地成形体を支持する受板の斜視図で
ある。
ある。
【図4】リム部生素地成形体の裏面を示す斜視図であ
る。
る。
【図5】胴部生素地成形体を支持する受板の斜視図であ
る。
る。
【図6】リム部生素地成形体と胴部生素地成形体とを接
合した生素地成形体の斜視図である。
合した生素地成形体の斜視図である。
【図7】従来のリム部生素地成形体を支持するための受
板である。
板である。
15 受板 13 リム部生素地成形体 17 接合面 18 凹状溝 19 型崩れ防止用隆起部 20 凹状溝 21 貫通孔 22 貫通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平城 伸一 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 田島 清和 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】泥漿鋳込み成形した接合面を有する生素地
成形体を鋳込み型から脱型するときに受ける受板であっ
て、 受板の生素地成形体の接合面と対向する面に凹状溝を形
成し、受板と生素地成形体の接合面が接触しないように
したことを特徴とする生素地成形体用受板。 - 【請求項2】複数の凹状溝を不連続状に形成したことを
特徴とする請求項1記載の生素地成形体用受板。 - 【請求項3】前記凹状溝に貫通孔を設けたことを特徴と
する請求項1又は2記載の生素地成形体用受板。 - 【請求項4】前記不連続状に形成した複数の凹状溝間に
貫通孔を形成したことを特徴とする請求項2記載の生素
地成形体用受板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18561994A JPH0847909A (ja) | 1994-08-08 | 1994-08-08 | 生素地成形体用受板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18561994A JPH0847909A (ja) | 1994-08-08 | 1994-08-08 | 生素地成形体用受板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0847909A true JPH0847909A (ja) | 1996-02-20 |
Family
ID=16173968
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18561994A Pending JPH0847909A (ja) | 1994-08-08 | 1994-08-08 | 生素地成形体用受板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0847909A (ja) |
-
1994
- 1994-08-08 JP JP18561994A patent/JPH0847909A/ja active Pending
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