JPH084781Y2 - 信号検出回路 - Google Patents

信号検出回路

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JPH084781Y2
JPH084781Y2 JP1992010726U JP1072692U JPH084781Y2 JP H084781 Y2 JPH084781 Y2 JP H084781Y2 JP 1992010726 U JP1992010726 U JP 1992010726U JP 1072692 U JP1072692 U JP 1072692U JP H084781 Y2 JPH084781 Y2 JP H084781Y2
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signal
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次雄 板垣
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Hitachi Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、テレビジョン受信機等
の正規同調点検出用に使用する信号検出回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の信号検出回路では、同調信号およ
び水平パルスの論理積を出力する論理積回路の出力を積
分することによって検出電圧を得ていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術では、受信状態または離調状態によって同期分
離出力には影像信号漏れ込む時があり、本来信号が無い
(または、離調している)にもかかわらず、信号有と誤判
定することがあった。また、これらの誤判定を軽減する
ために論理積回路の積分定数を長くすると、むしろ、検
出応答時間が長くなり、これでは、検出遅れを生じる等
の欠点があった。
【0004】そこで、本考案は、上記の従来技術の問題
点に鑑み、影像信号の漏れ込みにより誤判定を生じるこ
となく、かつ、検出遅れなしに高速応答の信号判定が可
能なテレビジョン受信機における影像信号受信の有無を
検出するための信号検出回路を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本考案によれば、テレビジョン受信機における影像
信号受信の有無を検出する信号検出回路であって、上記
影像信号から分離された複合同期信号の水平同期信号の
存在する期間を示す第1の状態と上記水平同期信号の存
在しない期間を示す第2の状態を出力する出力手段と、
上記出力手段からの出力を垂直走査周期またはその整数
倍に相当する周期で一定回数サンプリングを行なうサン
プリング手段と、上記出力手段からの出力の第1の状態
と第2の状態を上記サンプリング周期で計数し、上記第
1の状態または第2の状態が基準回数に達した時、上記
出力が第1の状態または第2の状態かを判断する判定手
段とを備えたことを特徴とする信号検出回路が提案され
る。
【0006】
【作用】すなわち、上記の本考案の信号検出回路によれ
ば、影像信号から分離された複合同期信号を水平同期信
号の存在する期間及び存在しない期間が明確に得られる
ような積分定数で積分する手段により、検出の応答時間
を早くし、また、同期信号と誤って抜き取られた影像信
号の漏れ込みは、垂直走査周期で周期的に発生するた
め、垂直走査周期またはその整数倍に相当するサンプリ
ング周期で検出し、水平同期信号の存在する期間と存在
しない期間との比率がある値以上になった時、信号の有
無を判断することにより防止するものである。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本考案を説明する。
【0008】図1は、同期分離出力に出力される複合同
調信号を示したものであり、(a)は、正常な放送波を
受信した時に得られる同期分離出力を示したものであ
る。また、(b)は、正規同調点から高目に離調させた
時の同期分離出力を示したものである。正規同調点から
高目に離調させた場合、映像中間周波増幅器の周波数特
性により映像信号レベルが低下して音声レベルが上昇す
るため、何も出力されなくなるのが理想であるが、通
常、テレビセット内の電源はフライバックトランス(F
BT)の2次巻線より取り出しているため、負荷変動に
より垂直走査周期のリップルが生じやすく、特に、高目
に離調したときは、このリップルが大きくなり、これに
より同期分離出力のスライスレベルが変動し、同期分離
出力に垂直走査周期で同期の有る期間と無い期間が混在
し、周期的に変動する同期信号が出力されることがあ
る。また、同様に、高目に離調したときに、映像検波回
路の特性により映像信号が反転して映像信号が同期信号
と誤って抜き取られ、同期分離出力に一部の影像信号成
分が出力されることがある。この時、同期分離出力に現
れる同期信号または影像信号成分の繰返し周期は、垂直
走査周期となる。
【0009】図2には、一般に使用される信号検出回路
の一例を示す。1は同期信号入力端子、2は水平パルス
入力端子、3は論理積回路、4と5は、それぞれ、論理
積回路3の出力を積分するための抵抗およびコンデン
サ、6はインバ−タ回路、7は信号検出出力端子であ
る。このような信号検出回路において、抵抗4、コンデ
ンサ5により水平同期信号の存在する期間、及び、存在
しない期間が明確に得られるような積分時定数とした場
合、図1(a)、(b)に示す同期信号を入力すると、
インバ−タ6の入力にはそれぞれ図3(a)、(b)に
示すような波形が得られる。ここで、図3のVth はイ
ンバ-タ6のスレッシュホ−ルド電圧を示す。図4
(a)、(b)は、インバ−タ6の出力電圧を示したも
のであり、Hレベル期間は、同期信号が存在しうるにも
かかわらず、ない状態(ない期間)を示し、Lレベル期
間は同期信号が存在しない期間を示す。このように、正
規同調点にもかかわらず、同期がない期間と存在する期
間が混在するような出力が得られ、HまたはLだけでは
信号があるかどうか判定できない。一般に、図4(b)
のような出力が得られる期間は同期信号無(信号無)と
判定したほうが望ましいため、これらを改善する方法と
して、抵抗4、コンデンサ5で構成される積分回路の時
定数を大きくして垂直走査周期で現れる信号成分を平滑
できるくらいに十分大きくすることが考えられる。この
方法では、図5(a)、(b)のような波形が得られる
ため、(a)では信号有、(b)では信号無の状態が検
出できる。しかし、このように、時定数を大きくした場
合、検出の応答時間が長くなるため検出時間が長く必要
であり、オ−トサ−チ等早い応答を必要とする装置には
適当でない。
【0010】図6には、本考案による信号検出回路の一
実施例を示す。1〜6は前述した回路と同じである。7
は、インバ−タ6の出力を垂直走査周期またはその整数
倍の周期で一定回数サンプリングを行なうサンプリング
回路、8はサンプリング回路出力がHレベルまたはLレ
ベルになった回数をカウントする検出回数カウント回
路、9は、サンプリング回路7および検出回数カウント
回路用のタイミングパルスを発生させるタイミングパル
ス発生回路、10は、タイミングパルス発生回路9から
のタイミングパルスの発生開始、停止をそれぞれHレベ
ル、Lレベルで制御する制御信号入力端子、11は、検
出回数カウント回路8のカウント数と基準回数を比較
し、HレベルまたはLレベルの検出回数が基準回数に達
した時、論理積出力回路のインバ−タ6出力がHレベル
またはLレベルかを出力する判定回路、12は信号判定
出力端子である。
【0011】図7において、論理回路のインバ−タ6の
出力が(a)のような波形とし、Hレベル期間は水平同
期信号有と、他方、Lレベル期間は水平同期信号無とす
る。制御信号入力端子10に、(b)のような周期がほ
ぼ垂直走査周期に等しいタイミングパルス発生期間を決
めるパルスが入力されると、(c)のようなほぼ垂直走
査周期に等しい期間のみタイミングパルスが発生し、こ
のパルスがサンプリング回路7、検出回数カウント回路
8に入力される。サンプリング回路7により、このタイ
ミングパルスのタイミングでインバ−タ6の出力をサン
プリングし、各サンプリングに対して何回Hレベルまた
はLレベルが生じたかを検出回数カウント回路8により
検出する。この検出回数カウント回路8のHレベルのカ
ウント数が水平同期信号が存在する期間を示している。
判定回路12によりHレベルまたはLレベルのカウント
数と基準回数とを比較し、HレベルまたはLレベルを判
定結果として信号判定出力端子より出力する。ここで、
例えばサンプリング周期2msで9回サンプリングを行
ない、Hレベル検出回数を5回とした場合、水平同期信
号が存在する期間と存在しない期間の比がほぼ1:1と
なる点が判定回路11の信号の有無を判定するスレッシ
ュホ−ルドレベルとなる。従って、このスレッシュホ−
ルドレベルの場合、本実施例では、図7(a)のような
波形に対しては、HレベルがLレベルより狭いため、L
レベルを出力し、判定結果としては水平同期信号無とな
る。ここで、本実施例では、サンプリング回路7の入力
としては同期信号および水平パルスの論理積の出力を積
分したものを利用することで説明したが、サンプリング
回路7にカウンタ−機能を持たせることにより同期信号
のパルスを直接カウンタ−により計数することにより同
様の結果を得ることができる。また、制御信号入力端子
10に入力する信号は垂直走査周期に等しい周期を持つ
パルスを使用することで説明したが、垂直走査周期の整
数倍の周期を持つパルスでも同様の結果を得ることがで
きる。さらに、このパルスは数直同期信号と位相関係が
非同期でも問題なく、周期も垂直走査周期に近ければ問
題ない。
【0012】
【考案の効果】本考案によれば、水平同期信号が存在す
る期間と存在しない期間が混在するような場合でも、最
小の場合で垂直走査周期の一周期分で信号判定が可能で
あり、誤動作のない高速応答の信号判定回路が実現でき
る。また、本考案で述べた回路は、マイクロコンピュ−
タを使用すれば容易に実現できるため、安価に構成でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)は同期分離出力波形を示す波形
図、
【図2】従来の信号検出回路を示す回路図、
【図3】図2の信号検出回路の波形を示す波形図、
【図4】図2の信号検出回路の波形を示す波形図、
【図5】図2の信号検出回路の波形を示す波形図、
【図6】本考案による信号検出回路の一実施例を示す回
路図、
【図7】上記図6の主要部の波形を示す波形図である。
【符号の説明】
1…同期信号入力端子、 2…水平パルス入力端子、 3…論理積回路、 7…サンプリング回路、 8…検出回数カウント回路、 9…タイミングパルス発生回路、 11…判定回路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】テレビジョン受信機における正規映像信号
    の有無を検出する信号検出回路において、上記映像信号
    から分離された復号同期信号の水平同期信号の存在する
    期間を示す第1の状態と上記水平同期信号の存在しない
    期間を示す第2の状態を入力する入力する手段と、上記
    入力手段からの入力を垂直走査周期又はその整数倍に想
    到する周期の間、水平同期信号の周期より長い周期で所
    定回数のサンプリングを行なうサンプリング手段と、上
    記入力手段からの出力を上記サンプリング周期で計数
    し、上記計数値と基準値とを比較して上記入力信号が第
    1の状態か又は第2の状態かを判断する判定手段とを備
    えたことを特徴とする信号検出回路。
JP1992010726U 1992-03-04 1992-03-04 信号検出回路 Expired - Lifetime JPH084781Y2 (ja)

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JPH04116484U JPH04116484U (ja) 1992-10-19
JPH084781Y2 true JPH084781Y2 (ja) 1996-02-07

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