JPH0847356A - 延縄用ロープ - Google Patents
延縄用ロープInfo
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- JPH0847356A JPH0847356A JP6184881A JP18488194A JPH0847356A JP H0847356 A JPH0847356 A JP H0847356A JP 6184881 A JP6184881 A JP 6184881A JP 18488194 A JP18488194 A JP 18488194A JP H0847356 A JPH0847356 A JP H0847356A
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Abstract
する取扱い性に優れた延縄用ロープを提供する。 【構成】 高強力フィラメント糸を短繊維と長繊維フィ
ラメント糸との複合糸で被覆した被覆複合糸を含有する
延縄用ロープ。
Description
縄等の延縄用ロープに関する。
ル繊維等の同成繊維の延縄ロープは破断強度が8〜11
g/デニール程度のものであり、マグロ用延縄ロープと
しての強力を得るためには、太くせざるをえなかった。
又、釣針や金具類との連結、耐屈曲疲労性、耐摩耗性を
良くするために、紡績糸100%で作ることはますます
ロープ径を太く重量を重くする結果となっていた。又、
長繊維のみで延縄ロープを作ると破断強力の面からすれ
ば優れているため紡績糸ロープに比べてロープ径は細く
出来るが上述の釣針や金具類との連絡部ですべり易くな
る。更に耐摩耗性に於いてロープ表面に毛羽がないため
に魚が釣に掛かった時の巻き揚げ時のロープと接する治
具や機械の一部でこすられて表面が破れとしまうことが
問題であった。又長繊維100%はすべり易い特性も備
えているためにスリップし易く巻上げ作業能率低下とな
っていた。
ロープに於ける強力増加のためのロープ径が太くなって
しまうことや長繊維糸100%の延縄ロープに於ける対
金具との連結不良や耐摩耗性やストップを解決しようと
するものである。
しての強力を十分に保持しながらロープ径を太くするこ
となく金具類との連結を良くし耐摩耗性やスリップを向
上するものである。すなわち本発明は、引張強度15.
0g/デニール以上、トータルデニール50デニール以
上の高強力マルチフィラメント糸を短繊維と合成繊維フ
ィラメント糸との複合糸で被覆してなる被覆複合糸条を
含有することを特徴とする延縄用ロープ。合成繊維フィ
ラメント糸が複合糸条で分散していることを特徴とする
請求項1記載の延縄用ロープ。高強力マルチフィラメン
ト糸が、高分子量ポリエチレン繊維もしくはアラミド繊
維からなることを特徴とする請求項1記載の延縄用ロー
プ。樹脂で被覆されてなることを特徴とする請求項1記
載の延縄用ロープ。である。
の高強力糸とはポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ア
ラミド繊維、ホリビニルアルコール繊維、アクリル繊
維、ポリアリレート繊維、ポリオレフィン繊維、ポリイ
ミド繊維などが挙げられるが、特に重量平均分子量が5
0万以上の高分子量ポリエチレン繊維もしくは、アラミ
ド繊維が好ましい。また強度は15.0g/d以上を保
持している必要がある。高強力糸の強度が15g/d未
満であると、従来のナイロンやポリエステル、ビニロン
などの強度8〜10g/dの長繊維100%で作られた
延縄ロープと破断強力で大差なくなる。これは外側を被
覆している合成繊維が延縄ロープ全体としての強力にあ
まり寄与していない為である。高強力糸としてより望ま
しくは20g/d以上の素材が良い。
の糸を使うことは高強力糸束を得るためには集束するた
めに余計な集束のための工程を必要とするのでコストも
高くなり好ましいとは言えない。望ましくは250デニ
ール以上、更に望ましくは500デニール以上が良い。
被覆する複合糸について述べる。複合糸は短繊維と合成
繊維フィラメント糸から構成されてなる。短繊維のみか
らなる複合糸は、耐屈曲疲労性が十分でなく又、腰のな
いロープとなって使用上、放縄時に問題となる。逆にフ
ィラメント糸のみからなる複合糸は、耐摩耗性が劣る。
合成繊維マルチフィラメントは、ポリエステル、ポリア
ミド等が使用でき、強度は6.5g/d以上、単糸デニ
ールは1.0デニール以上が望ましい。一方、短繊維
は、ポリエステルやポリアミド等の合成繊維や綿や羊毛
等の天然繊維が使用できるが、強度は3.0g/d以
上、単糸デニールは1.0デニール以上、繊維長は50
mm以上が望ましい。複合糸中における短繊維の占める
割合は、全体の5〜50重量%が好ましい。
で繊維の断面方向から見ると分散している状態のものが
望ましい。係る複合糸の製造法の一例として、電気開繊
した合成繊維フィラメント糸中に短繊維フリースを供給
することに得られる。得られた複合糸は、繊維表面に多
数の毛羽を有しており、耐摩耗性に富んだ複合糸とな
り、延縄用ロープとして使用するに際し取扱い性に優れ
たものとなる。
を説明する。高強力マルチフィラメント糸を芯糸とし、
1本もしくは複数本の上記複合糸を被覆し、被覆複合糸
とした包撚糸を製造し、該包撚糸を複数本撚り合せてス
トランドとする。更に該ストランドを更に複数本撚合せ
てロープを製造する。得られたロープに熱処理を施して
撚を固定した後、好ましくはキンク防止や取扱い性を向
上せしめるべく樹脂を付与し、ロープに樹脂を被覆して
延縄用ロープを製造する。
ィラメントの1500デニール190フィラメント(強
度8.5g/d)の無撚りのものに開繊促進ホイルを追
油で付与したものを開繊ノズル中に導き、高電圧発生装
置より導いた10kvの電圧にて開繊ノズル下でフィラ
メントを開繊した。ここにポリエステルステープルの
2.5デニール51mmカット長(強度5g/デニー
ル)の綿の粗糸巻よりフリース状にドラフトしたものを
先の開繊したフィラメントへフィラメントの重量の9%
になるように供給し、Z撚をかけた。次にこの複合糸の
9本と高強力糸として超高強力ポリエチレンマルチフィ
ラメント1600デニール(強度30g/d)6本とを
ポリエステル複合糸が外側になって高強力糸6本を包み
込むようにフライヤー式撚糸機にてS撚方向で11.5
回/10cmの撚りを加えて撚糸を得た。次にこの撚糸
したものを1組とした3組のものをストランダ(細紐用
撚糸機)にてZ撚で6.8回/10cmの撚を加えて3
つ打の細いロープを得た。これを更にウレタン系の樹脂
をロープ重量に対して5%相当の付与量となるよう樹脂
加工をして延縄用ロープとした。得られた延縄用ロープ
は腰があり、しかもロープ表面に毛羽を有するもので取
扱い性に優れものとなった。
テルマルチフィラメントの1500デニール190フィ
ラメント(強度8.5g/d)の無撚糸の9本と高強力
糸として超高強力ポリエステルマルチフィラメントの1
600デニール(強度30g/d)6本とをポリエステ
ルマルチフィラメントが外側になって高強力糸6本を包
み込むようにフライヤー撚糸機にてS撚方向で11.8
回/10cmを加えて撚り糸を得た。次にこの撚り糸を
1組とした3組をストランダにてZ撚で7回/10cm
の撚を加えると3つ打の細いロープを得た。これを実施
例1同様に樹脂処理をした。得られた延縄用ロープは表
面にも毛羽を有せず耐摩耗性が劣るものとなった。
強力糸に代えてポリエチレンマルチフィラメント150
0デニール190フィラメント(強度8.5g/d)を
使用した以外は実施例1と同様に延縄用ロープを製造し
た。得られたロープは強力に劣るものとなった。
以下の通りである。 耐摩耗性 試験機:ロープ摩耗試験機 摩耗子:菱目型硬質仕上 ストローク数 50/分 回転数 25回/分 荷重 7kg 強伸度 JIS L 1013準用 試験機 定速伸長形 標線間距離 20cm 引張速度 20cm/分 ロープ径:ノギスで測定し、小数点第2位を四捨五入し
た。
に優れ且つ適度な腰を有する取扱い性にすぐれた延縄用
ロープを提供することを可能とした。
Claims (4)
- 【請求項1】 引張強度15.0g/デニール以上、ト
ータルデニール50デニール以上の高強力マルチフィラ
メント糸を短繊維と合成繊維フィラメント糸との複合糸
で被覆してなる被覆複合糸条を含有することを特徴とす
る延縄用ロープ。 - 【請求項2】 合成繊維フィラメント糸が複合糸条で分
散していることを特徴とする請求項1記載の延縄用ロー
プ。 - 【請求項3】 高強力マルチフィラメント糸が、高分子
量ポリエチレン繊維もしくはアラミド繊維からなること
を特徴とする請求項1記載の延縄用ロープ。 - 【請求項4】 樹脂で被覆されてなることを特徴とする
請求項1記載の延縄用ロープ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18488194A JP3606334B2 (ja) | 1994-08-05 | 1994-08-05 | 延縄用ロープ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18488194A JP3606334B2 (ja) | 1994-08-05 | 1994-08-05 | 延縄用ロープ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0847356A true JPH0847356A (ja) | 1996-02-20 |
JP3606334B2 JP3606334B2 (ja) | 2005-01-05 |
Family
ID=16160954
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18488194A Expired - Lifetime JP3606334B2 (ja) | 1994-08-05 | 1994-08-05 | 延縄用ロープ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3606334B2 (ja) |
-
1994
- 1994-08-05 JP JP18488194A patent/JP3606334B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3606334B2 (ja) | 2005-01-05 |
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