JPH0847292A - Dcモータトルクオーバ検知手段及び該手段を使用したプリセット素子のプリセット方法 - Google Patents

Dcモータトルクオーバ検知手段及び該手段を使用したプリセット素子のプリセット方法

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JPH0847292A
JPH0847292A JP6177865A JP17786594A JPH0847292A JP H0847292 A JPH0847292 A JP H0847292A JP 6177865 A JP6177865 A JP 6177865A JP 17786594 A JP17786594 A JP 17786594A JP H0847292 A JPH0847292 A JP H0847292A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トルクオーバ値をドライバビットの種類によ
らず簡単に設定又は変更することができ、ドライバビッ
トの共通化が可能なDCモータトルクオーバ検知方法を
提供すること。 【構成】 データ入力装置(図示せず)とD/A変換器
15よりなるトルクオーバ値設定手段と、トルクオーバ
値設定手段からの出力信号及び反転信号とDCモータ1
3からの電圧値データとをそれぞれ比較する2個のコン
パレータ17、18と、これら2個のコンパレータ1
7、18からの出力信号の論理和をとるNOR論理回路
19とを備えているDCモータトルクオーバ検知手段。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はDCモータトルクオーバ
検知手段及び該手段を使用したプリセット素子のプリセ
ット方法に関し、より詳細には、DCモータを使用する
装置やシステム、例えばステレオ、ラジオなどの各種ボ
リュームの自動調節装置、アジマス角調整用のねじ締め
機などに使用されるDCモータトルクオーバ検知手段及
び該手段を使用したプリセット素子のプリセット方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりステレオやラジオの音声出力の
最大値などを予め自動的に調整する場合、DCモータに
ドライバビットを結合し、前記ドライバビットの先端を
ボリュームなどのプリセット素子の頭部の溝部に係合さ
せた後、音声出力が最大になるように前記プリセット素
子を所定量回転させる方法を採用していた。
【0003】しかし、調整の途中で何らかの原因によ
り、又は前記プリセット素子が最大限の位置まで回転す
ることにより急激にトルクが上昇する場合があり、その
場合にDCモータに過負荷がかかったり、前記プリセッ
ト素子の頭部の溝が潰れたり、あるいはプリセット素子
本体が壊れてしまうことがある。そこで前記ドライバビ
ットには、一定以上のトルクが作用すると、ドライバビ
ットのDCモータ側に連結されている部分と前記プリセ
ット素子に係合する部分とが、お互いにすべり合う構造
が採用されており、これにより前記不都合が発生するの
を防止していた。図5は、前記ドライバビットの構造を
示した断面図であり、図中、31はプリセット素子の頭
部の溝部に係合されるドライバである。
【0004】このドライバ31は、略円柱形状でその内
部が中空のドライバ支持部32に支持、固定されてお
り、このドライバ支持部32はさらにドライバビット本
体33の図中右側の薄肉円筒部33bに嵌合されてい
る。
【0005】ドライバビット本体33は、その全体が円
筒形状であり、中央部33aのみが厚肉円筒形状で、そ
の左右は同径の薄肉円筒形状になっており、右側の薄肉
円筒部33bには前記したようにドライバ支持部32が
嵌合されている。また中央部33aの端面33dに密着
しているドライバ支持部32の端部32aには、中央部
33aに形成された孔と同径の孔が連通形成されている
(以下、中央部に形成された孔とドライバー支持部の端
部32aに形成された孔の両方を含めて、ボルト用孔3
3eと記す)。そして、このボルト用孔33eには締め
付け用バネ35が装着された締め付け用ボルト34がド
ライバ支持部32の空洞部分から挿入されて、ボルト用
孔33eを貫通しており、締め付け用ボルト34の先端
部にはナット36が螺着され、ナット36の一側面が中
央部33aの他の端面33fで支持されている。
【0006】締め付け用ボルト34の先端にはドライバ
支持部32締め付け用の溝34aが形成されており、締
め付け用ボルト34をドライバビット本体33に装着
後、溝34aにドライバを当接させて回転させることに
より、ドライバ支持部32の端部32aと中央部33a
の端面33dとの密着の度合いを変化させることができ
るようになっている。
【0007】他方ドライバビット本体33の左側の薄肉
円筒部33cには、片側が閉口した薄肉円筒形状のDC
モータ接続部39が遊挿され、ドライバビット本体33
とDCモータ接続部39との間には押圧調整用バネ37
が介装されている。またDCモータ接続部39からの回
転力を伝達するために、開口側の端部には切り込み39
aが形成され、この切り込み39aにドライバビット本
体33の中央部33aの側面に固定されたピン38が係
合するようになっている。
【0008】従って、DCモータ接続部39の一端部を
DCモータのモータ軸に連結し、ドライバ31をプリセ
ット素子の頭部の溝に当接させ、DCモータ接続部39
をプリセット素子の方向に移動させると押圧調整用バネ
37を介してドライバ31に押圧力が作用し、プリセッ
ト素子にドライバ31を確実に係合させることができ、
また切り込み39aとピン38の係合により、DCモー
タからの回転力がDCモータ接続部39からドライバビ
ット本体33へ伝達され、さらにドライバビット本体3
3からドライバ支持部32、ドライバ31へと伝達され
ることになる。
【0009】次に、前記ドライバビットにおける伝達ト
ルク値の調整作用について説明する。ドライバビットを
プリセット素子に係合させてDCモータを回転させる
と、ドライバビットが回転し、プリセット素子を回転さ
せることができる。そして、このプリセット素子が回転
できる最大の位置に到達すると、トルクが急上昇する。
この際に、トルクが一定の値(以下、設定トルクオーバ
値と記す)より上昇すると、ドライバ支持部32の端部
32a面とドライバ本体中央部33aの端面33d、す
なわち締め付けバネ35の押圧力により密着させられて
いる部分が滑るようになってドライバビット本体33が
ドライバ支持部32に対して空回りし、プリセット素子
の破壊などが防止される。前記設定トルクオーバ値は、
締め付けバネ35の押圧力、換言すれば締め付け用ボル
ト34による締め付けバネ35の締め付け具合により変
化するので、締め付け用ボルト34の先端に形成された
溝34aにドライバを装着して、締め付け用ボルト34
を回転させ、締め付け用ボルト34による締め付けバネ
35の締め付け具合を変化させることにより、前記設定
トルクオーバ値を変化させることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ドライバビットを用い
てプリセット素子を回転させる際、従来は上記した方法
によりドライバビットに大きなトルクがかかったときの
不都合の発生を防止していたが、この方法ではドライバ
ビット毎に設定トルクオーバ値を設定する必要があり、
面倒であった。またこの値を設定し直すためにはドライ
バビットの締め付け用ボルト34をドライバを用いて回
転させて締め付けバネ35に対する締め付け具合を変化
させる必要があり、また設定値変更後の設定トルクオー
バ値の確認など、設定トルクオーバ値の変更が簡単でな
いという課題があった。
【0011】さらに前記問題を有することから、通常は
許容トルク値が異なるプリセット素子毎に異なるドライ
バビットを使用しており、ドライバビットの共通化が困
難であるという課題もあった。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者はこのような課
題に鑑み、トルクオーバ値をドライバビットの種類によ
らず簡単に設定又は変更することができ、ドライバビッ
トの共通化が可能なDCモータトルクオーバ検知手段を
提供することを目的に種々の検討を行った結果、DCモ
ータに流れる電流(電圧)値と発生トルクとの間に一定
の関係があることを利用すればトルクオーバの自動的な
検知手段を構成することが可能であり、さらに前記した
トルクオーバの自動検知手段を用いることによりラジオ
などの音声出力の最大値などを予め粗調整することが可
能であることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0013】すなわち本発明に係るDCモータトルクオ
ーバ検知手段は、トルクオーバ値設定手段と、該トルク
オーバ値設定手段からの出力信号及び反転信号とDCモ
ータからの電圧値データとをそれぞれ比較する2個の比
較手段と、これら比較手段からの出力信号の論理和をと
る論理回路とを備えていることを特徴としている。
【0014】また本発明に係るDCモータトルクオーバ
検知手段を使用したプリセット素子のプリセット方法
は、上記のDCモータトルクオーバ検知手段を使用し、
エンコーダ付きDCモータのトルクオーバ値を所定の値
に設定した後、一旦前記トルクオーバ値になるまでドラ
イバビットを介してプリセット素子が装着された前記D
Cモータを一定方向に回転させ、その後前記エンコーダ
の信号を読み取りながら前記DCモータを逆回転させて
前記プリセット素子を所望の位置に停止させることを特
徴としている。
【0015】
【作用】上記構成のDCモータトルクオーバ検知手段に
よれば、トルクオーバ値設定手段と、該トルクオーバ値
設定手段からの出力信号及び反転信号とDCモータから
の電圧値データとをそれぞれ比較する2個の比較手段
と、これら比較手段からの出力信号の論理和をとる論理
回路とを備えているので、それぞれのプリセット素子の
トルクオーバ値に合わせたトルクオーバ値の設定が任意
になされ、回転方向に関係なく、前記DCモータに作用
する負荷により所定のトルクオーバ値を超えたことが判
断され、所定の信号が出力される。従って、この信号を
受けた制御装置等では、前記DCモータをストップさせ
るなど適切な処理を施し得る。またプリセット素子が装
着されるドライバビットをトルクオーバ値によって替え
る必要がなく、ドライバビットの共通化が図られる。
【0016】また本発明に係るDCモータトルクオーバ
検知手段を使用したプリセット素子のプリセット方法に
よれば、上記DCモータトルクオーバ検知手段を使用
し、エンコーダ付きDCモータのトルクオーバ値を所定
の値に設定した後、一旦前記トルクオーバ値になるまで
ドライバビットを介してプリセット素子が装着された前
記DCモータを一定方向に回転させ、その後前記エンコ
ーダの信号を読み取りながら前記DCモータを逆回転さ
せて前記プリセット素子を所望の位置に停止させるの
で、例えばラジオの音声出力が最大となる回転位置にボ
リュームの終端位置を容易かつ正確に設定することがで
き、回転位置の粗調整が適切になされる。従って、その
後に精密な微調整を行う場合でも、その調整が容易であ
り、かつ安価な装置を用いて前記微調整を行うことが可
能となる。
【0017】
【実施例及び比較例】まず、本発明に係るDCモータト
ルクオーバ検知手段の実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0018】図1は実施例に係るDCモータトルクオー
バ検知手段を概略的に示した回路構成図であり、図中、
11はDCモータ電圧出力回路を示している。
【0019】このDCモータ電圧出力回路11は、抵抗
1 、オペアンプ14等を含んで構成されている。DC
モータ駆動用直流電源12はスイッチSを介してDCモ
ータ13に接続され、このDCモータ13は抵抗R1
介して接地されるとともに、コンデンサC1 及び抵抗R
2 に接続されている。コンデンサC1 の他端も接地さ
れ、一方抵抗R2 の他端はオペアンプ14の+側の入力
端に接続されている。オペアンプ14の−側の入力端は
抵抗R3 を介して接地されるとともに可変抵抗VR1
介してオペアンプ14の出力側に接続されており、オペ
アンプ14の出力側はコンパレータ18の+の入力端に
接続されている。
【0020】次に、図1の下部に示したDCモータ電圧
出力回路11が接続された検知信号出力回路20につい
て説明する。
【0021】データ入力装置(図示せず)などに接続さ
れているD/A変換器15の出力側はコンデンサC2
介して接地されるとともに、抵抗R4 を介してコンパレ
ータ18の−側の入力端、及び抵抗R11を介してオペア
ンプ16の−側の入力端に接続されている。オペアンプ
16の+側の入力端は抵抗R12を介して接地されてお
り、他方オペアンプ16の出力端は抵抗R10を介して自
己の−側の入力端に接続されて帰還回路が形成されると
ともに、抵抗R9 を介してコンパレータ17の+側の入
力端に接続されている。
【0022】前記データ入力装置及びD/A変換器15
によりトルクオーバ値設定手段が構成され、またD/A
変換器15からの出力信号がオペアンプ16において反
転されるようになっている。
【0023】コンパレータ18の+側の入力端にはオペ
アンプ14の出力側が抵抗R6 を介して接続されてお
り、他方コンパレータ18の出力端は抵抗R5 及び定電
圧ダイオードZD1 を介して接地されるとともに、NO
R論理回路19の一方の入力端にも接続されている。ま
た、コンパレータ17の−側の入力端も同様にオペアン
プ14の出力側が抵抗R7 を介して接続されており、一
方コンパレータ17の出力端は抵抗R8 及び定電圧ダイ
オードZD2 を介して接地されるとともに、NOR論理
回路19の他方の入力端にも接続されている。NOR論
理回路19の出力端は図3に示した制御装置25に接続
されている。
【0024】制御装置25は、DCモータ駆動用直流電
源12のDCモータ13への接続の入切を制御できるよ
うになっている。
【0025】次に、上記のように構成された実施例に係
るDCモータトルクオーバ検知手段の動作を説明する。
【0026】まず、DCモータ電圧出力回路11におい
て、スイッチSを閉じてDCモータ駆動用直流電源12
を接続してDCモータ13を駆動させると、DCモータ
13に接続された抵抗R1 の接続点Aには電圧降下によ
る電圧が発生する。そして、この電圧はオペアンプ14
により増幅(例えばゲインG=50)され、その電圧が
コンパレータ18の+側の入力端及びコンパレータ17
の−側の入力端に出力される。
【0027】なお、DCモータ13に流れる電流量とD
Cモータ13の回転により発生するトルクとの間には、
例えば図2に示した関係が成立するので、前記トルク値
とオペアンプ14より出力される電圧値との関係を予め
求めておくことが可能である。
【0028】一方、前記トルクオーバ値設定手段におい
て、予め求めておいたトルク値と前記出力電圧値との関
係より、0〜10Vの範囲内で特定のプリセット素子に
対するトルクオーバ値を設定すると、このデータはD/
A変換器15においてアナログ値(電圧)に変換され
る。そして、この信号が2つに振り分けられ、一方はそ
のままコンパレータ18の−側の入力端に出力され、他
の一方はオペアンプ16を介して電圧値の符号が反転さ
れ、コンパレータ17の+側の入力端に出力される。
【0029】コンパレータ17及びコンパレータ18の
それぞれの入力端のもう一方側には、前記したようにD
Cモータ電圧出力回路11からの電圧値が入力されてお
り、前記した二つのコンパレータ17、18は、いわゆ
るウインドコンパレータを形成している。従って、例え
ばトルクオーバ値を−5Vに設定した場合、DCモータ
電圧出力回路11からの電圧が−5〜+5Vの範囲にあ
るときには、両方のコンパレータ17、18ともにL
(0)のデジタル信号を出力する。この信号を受けて、
NOR論理回路19ではHの信号を制御装置(図示せ
ず)に出力する。一方、DCモータ電圧出力回路11か
らの電圧が−5Vより小さいか、あるいは+5Vより大
きい場合には、どちらか一方のコンパレータから出力信
号のみがL(0)からH(1)に変わり、これによりN
OR論理回路19からの出力信号がHからLに変化す
る。前記制御装置ではNOR論理回路19がHからLに
代わった信号を受けて、トルク値がトルクオーバ値を超
えたと判断し、例えばスイッチSを開いてDCモータ1
3を停止させるなどの処理を行う。
【0030】ここで、ウインドコンパレータを使用し
て、上記のように−5Vより小さいか、又は+5Vより
大きいかを判断させたのは、DCモータ13の回転方向
により発生する電圧の+−が逆転するからである。この
場合、その電圧の絶対値とトルクとの相関関係は変化し
ない。従って、実施例に係るDCモータトルクオーバ検
知手段を使用すれば、DCモータ13をどちらの方向に
回転させた場合にも、トルクオーバを判断できることに
なる。
【0031】次に、上記DCモータトルクオーバ検知手
段を使用したプリセット素子のプリセット方法を以下に
おいて詳しく説明する。
【0032】図3は本実施例に係るプリセット方法を実
施するために用いられるプリセット装置を概略的に示し
たブロック図である。
【0033】ボリューム調整用の可変抵抗28にはプリ
セット素子としてのねじ27が螺合されており、ねじ2
7の回転位置により可変抵抗28の抵抗値が変化するよ
うになっている。ねじ27の上方にはドライバビット3
0が配置され、プリセット装置の動作時には、ドライバ
ビット30のドライバ31がねじ27の上部に形成され
たねじ溝27aに挿入される。ドライバビット30の上
部はDCモータ13に連結されており、DCモータ13
が回転するとドライバビット30を介してねじ27が時
計方向あるいは反時計方向に回動されるようになってい
る。DCモータ13には、DCモータ13を駆動する駆
動回路24が接続され、駆動回路24は制御装置25に
接続され、またDCモータ13にはエンコーダ21が連
結されており、エンコーダ21はカウンタ手段22を介
して制御装置25に接続されている。制御装置25はD
Cモータ13に接続されたモータ電圧出力回路11、検
知信号出力回路20、D/A変換器15を含んで構成さ
れたトルクオーバ値設定手段26及びカウンタ手段22
からのカウンタ値とモータ電圧出力回路11からの出力
電圧値とを対応させてメモリする記憶手段を備えてい
る。なお、このプリセット装置において使用されている
ドライバビット30は、従来の技術において説明した構
造のものを使用する必要はなく、単にねじ27を回転さ
せることができる部分のみを備えていればよい。
【0034】図4は本実施例に係るプリセット装置を用
いたプリセット方法の処理手順を概略的に示したフロー
チャートである。
【0035】まず、初めにDCモータ13に連結されて
いるドライバビット30のドライバ31をねじ(プリセ
ット素子)27のねじ溝27aに挿入して準備が完了す
る。次に、トルクオーバ値設定手段26により対象とな
るプリセット素子27に対するトルクオーバ値の設定が
なされているか、また目標トルク値の設定がなされてい
るかが制御装置25により判断される(S1)。
【0036】そして、トルクオーバ値及び目標トルク値
の設定がなされたと判断されると、制御装置25から駆
動回路24に制御信号が出力され、スイッチSが閉じら
れ、電圧が印加されてDCモータ13が回転を始める
(S2)。
【0037】このDCモータ13の回転によりプリセッ
ト素子27も回転を始め、これによりプリセット素子2
7のトルク値が変化し、それに比例してモータ電圧出力
回路11から出力される電圧値も変化する。この電圧値
は記憶手段23にメモリされ、またエンコーダ21より
カウンタ手段22を介して出力されたカウント数も、前
記電圧値と対応させて記憶手段23に記憶される(S
3)。DCモータ13の回転に伴いエンコーダ21から
は例えば0.48。/1パルスの割合でパルス信号が出
力され、カウント手段22によりエンコーダ21からの
パルス数を読み取ることによりDCモータ13がどの程
度回転したかがわかり、これによりプリセット素子27
の絶対的な回転位置の認識が可能になる。
【0038】一方検知信号出力回路20では、トルクオ
ーバ設定手段26により設定された電圧値(トルクオー
バ値)とモータ電圧出力回路11から出力される電圧値
とが比較され、トルクオーバ値を超えるまでNOR論理
回路19からHの信号が出力され、この信号を受けた制
御装置25からの制御信号によりDCモータ13の回転
が維持される(S4)。
【0039】DCモータ13の電圧値がトルクオーバ値
を超えると、NOR論理回路19の信号がHからLに変
化し、この信号を受けた制御装置25から駆動回路24
へ制御信号が出力され、これによりスイッチSが開放さ
れ、DCモータ13がストップする(S5)。前記の動
作によりプリセット素子27の終端位置が認識される。
DCモータ13の回転方向は、制御の対象となるプリセ
ット素子27により異なる。
【0040】DCモータトルクオーバ検知手段を使用し
た該トルクオーバ検知方法の処理手順は、以上説明した
通りであり、この後プリセット素子27を所定の位置に
回転させるプリセット処理が行われる。
【0041】前記トルクオーバ検知方法を実施すること
により、DCモータ13の絶対的な回転位置とモータ電
圧出力回路11から出力される電圧値(トルク値)との
関係が把握されて記憶手段23にメモリされる。次に、
終端でのDCモータ13の回転位置と目標となるトルク
値での回転位置の差が求められ、これは目標カウント数
として制御装置25内にセットされる。また、カウンタ
手段22のカウント数が0にリセットされる(S6)。
【0042】次に、上記過程(S3〜S5)で回転した
方向とは反対の方向にDCモータ13を回転させるべ
く、電圧が印加され、スイッチSが閉じられることによ
り、DCモータ13が反対方向に回転を始める(S
7)。
【0043】DCモータ13の回転により発生するカウ
ンタ手段22からのカウント数が制御装置25に出力さ
れ、設定したカウント数(目標トルク値での回転位置)
との比較がなされる(S8)。
【0044】そして、設定したカウント数になると、制
御装置25から駆動回路24に制御信号が出力され、ス
イッチSが開放されてDCモータ13の回転がストップ
し、全ての工程が終了することになる(S9)。
【0045】本実施例に係る前記プリセット方法を使用
すれば、所望のトルク値になるようにプリセット素子2
7の粗調製を行うことができるので、次に段階での微調
整を容易かつ安価に行うことができる。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係るDCモ
ータトルクオーバ検知手段にあっては、トルクオーバ値
設定手段と、該トルクオーバ値設定手段からの出力信号
及び反転信号とDCモータからの電圧値データとをそれ
ぞれ比較する2個の比較手段と、これら比較手段からの
出力信号の論理和をとる論理回路とを備えているので、
それぞれのプリセット素子のトルクオーバ値に合わせた
トルクオーバ値を任意に設定することができ、回転方向
に関係なく、DCモータに作用する負荷により所定のト
ルクオーバ値を超えたことが判断され、所定の信号が出
力される。従って、この信号を受けた制御装置等では、
前記DCモータをストップさせるなど適切な処理を施す
ことができる。またプリセット素子が装着されるドライ
バビットをトルクオーバ値によって替える必要がなく、
ドライバビットの共通化を図ることができる。
【0047】また本発明に係るDCモータトルクオーバ
検知手段を使用したプリセット素子のプリセット方法に
よれば、上記(1)記載のDCモータトルクオーバ検知
手段を使用し、エンコーダ付きDCモータのトルクオー
バ値を所定の値に設定した後、一旦前記トルクオーバ値
になるまでドライバビットを介してプリセット素子が装
着された前記DCモータを一定方向に回転させ、その後
前記エンコーダの信号を読み取りながら前記DCモータ
を逆回転させて前記プリセット素子を所望の位置に停止
させるので、例えばラジオの音声出力が最大となる回転
位置にボリュームの終端位置を容易かつ正確に設定する
ことができ、回転位置の粗調整を適切に行うことができ
る。従って、その後に精密な微調整を行う場合でも、そ
の調整が容易であり、かつ安価な装置を用いて前記微調
整を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るDCモータトルクオーバ
検知手段を概略的に示した回路構成図である。
【図2】DCモータに流れる電流量とDCモータの回転
により発生する負荷トルク値との関係を示したグラフで
ある。
【図3】実施例に係るプリセット方法を実施するための
プリセット装置を概略的に示したブロック図である。
【図4】実施例に係るプリセット素子のプリセット方法
の処理手順を概略的に示したフローチャートである。
【図5】従来より用いられているドライバビットの構造
を示した断面図である。
【符合の説明】
13 DCモータ 14、16 オペアンプ 15 D/A変換器 17、18 コンパレータ 19 NOR論理回路 21 エンコーダ 27 ねじ(プリセット素子) 30 ドライバビット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トルクオーバ値設定手段と、該トルクオー
    バ値設定手段からの出力信号及び反転信号とDCモータ
    からの電圧値データとをそれぞれ比較する2個の比較手
    段と、これら比較手段からの出力信号の論理和をとる論
    理回路とを備えていることを特徴とするDCモータトル
    クオーバ検知手段。
  2. 【請求項2】請求項1記載のDCモータトルクオーバ検
    知手段を使用し、エンコーダ付きDCモータのトルクオ
    ーバ値を所定の値に設定した後、一旦前記トルクオーバ
    値になるまでドライバビットを介してプリセット素子が
    装着された前記DCモータを一定方向に回転させ、その
    後前記エンコーダの信号を読み取りながら前記DCモー
    タを逆回転させて前記プリセット素子を所望の位置に停
    止させることを特徴とするプリセット素子のプリセット
    方法。
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CN108448535A (zh) * 2018-05-18 2018-08-24 宁波欧德意物联科技有限公司 一种电动平开门驱动电机的保护方法及系统

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