JPH084715A - 長尺物取り付け用バンドクリップ - Google Patents
長尺物取り付け用バンドクリップInfo
- Publication number
- JPH084715A JPH084715A JP13212594A JP13212594A JPH084715A JP H084715 A JPH084715 A JP H084715A JP 13212594 A JP13212594 A JP 13212594A JP 13212594 A JP13212594 A JP 13212594A JP H084715 A JPH084715 A JP H084715A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- band
- locking
- teeth
- insertion passage
- locking teeth
- Prior art date
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- Pending
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- Clamps And Clips (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 バンドクリップにおいてバンドをバックル部
のバンド挿入通路に挿入する際に、挿入通路入り口側の
係止歯に磨耗が偏って生じないようにする。 【構成】 バンド係止爪32に設けられる複数の係止歯
34を、バンド挿入通路31の入り口側に近い係止歯3
4aが、他の係止歯34に比較して高さが低く、バンド
挿入方向にみた頂部の幅Bが広くなるようにする。さら
に、バンド挿入通路31の入り口側に近い係止歯34a
の挿入方向手前側の斜面と頂部との間を湾曲面に形成す
る。バンド係止爪32の係止歯34のうち、バンド挿入
通路の入り口側の係止歯34aが、他の係止歯34に比
較して高さが低く、バンド挿入方向にみた頂部の幅が広
くなるような形状であるので、この係止歯は十分な剛性
と強度を備える。
のバンド挿入通路に挿入する際に、挿入通路入り口側の
係止歯に磨耗が偏って生じないようにする。 【構成】 バンド係止爪32に設けられる複数の係止歯
34を、バンド挿入通路31の入り口側に近い係止歯3
4aが、他の係止歯34に比較して高さが低く、バンド
挿入方向にみた頂部の幅Bが広くなるようにする。さら
に、バンド挿入通路31の入り口側に近い係止歯34a
の挿入方向手前側の斜面と頂部との間を湾曲面に形成す
る。バンド係止爪32の係止歯34のうち、バンド挿入
通路の入り口側の係止歯34aが、他の係止歯34に比
較して高さが低く、バンド挿入方向にみた頂部の幅が広
くなるような形状であるので、この係止歯は十分な剛性
と強度を備える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば自動車の車体
パネルのようなパネルに電線束やパイプ等の長尺物を取
り付けるためのバンドクリップに関する。もっと詳細に
述べると、本発明は、パネルに取り付けるための取り付
け具に一体にバックル部が形成され、一端が該バックル
部に一体に形成されたバンドが他端からバックル部のバ
ンド挿入通路に挿入されて長尺物を保持するループを形
成するようになった長尺物取り付け用バンドクリップに
関する。
パネルのようなパネルに電線束やパイプ等の長尺物を取
り付けるためのバンドクリップに関する。もっと詳細に
述べると、本発明は、パネルに取り付けるための取り付
け具に一体にバックル部が形成され、一端が該バックル
部に一体に形成されたバンドが他端からバックル部のバ
ンド挿入通路に挿入されて長尺物を保持するループを形
成するようになった長尺物取り付け用バンドクリップに
関する。
【0002】
【従来技術】この種のバンドクリップは、バンドの片側
の面に鋸歯状のラチェット歯が形成され、バックル部に
はバンドのラチェット歯に面する側に弾力性のバンド係
止爪が形成される。バンド係止爪には、バンドのラチェ
ット歯に係合するための複数の鋸歯状係止歯が形成さ
れ、バンドをバックル部のバンド挿入通路に挿入したと
きバンドのラチェット歯がバックル部の係止爪に設けた
係止歯に係合してバンドがバックル部から抜けるのを阻
止する。バックル部の係止爪には、複数の、通常は1な
いし2個の係止歯が挿入方向に連続して形成される。こ
の種のバンドクリップにおいては、バックル部の係止爪
に形成される複数の係止歯は同じ形状で、かつ同じ高さ
であった。この構造では、バンドをバックル部のバンド
挿入通路に挿入するときに、バンドのラチェット歯の頂
部がバックル部の係止爪に形成した係止歯のうちの最も
入り口側に位置する係止歯の頂部に当たって係止爪を撓
ませる。バンドのラチェット歯がバックル部の係止爪の
係止歯と係止歯との間の谷部に対応する位置では、係止
爪が弾力により元の位置に戻って、ラチェット歯と係止
歯とが噛み合い状態となる。ラチェット歯と係止歯はと
もに鋸歯状であるため、バンドを締め付け方向に引いた
とき、ラチェット歯の頂部が係止爪を撓ませながら係止
歯の頂部を乗り越えて締め付けが行われる。
の面に鋸歯状のラチェット歯が形成され、バックル部に
はバンドのラチェット歯に面する側に弾力性のバンド係
止爪が形成される。バンド係止爪には、バンドのラチェ
ット歯に係合するための複数の鋸歯状係止歯が形成さ
れ、バンドをバックル部のバンド挿入通路に挿入したと
きバンドのラチェット歯がバックル部の係止爪に設けた
係止歯に係合してバンドがバックル部から抜けるのを阻
止する。バックル部の係止爪には、複数の、通常は1な
いし2個の係止歯が挿入方向に連続して形成される。こ
の種のバンドクリップにおいては、バックル部の係止爪
に形成される複数の係止歯は同じ形状で、かつ同じ高さ
であった。この構造では、バンドをバックル部のバンド
挿入通路に挿入するときに、バンドのラチェット歯の頂
部がバックル部の係止爪に形成した係止歯のうちの最も
入り口側に位置する係止歯の頂部に当たって係止爪を撓
ませる。バンドのラチェット歯がバックル部の係止爪の
係止歯と係止歯との間の谷部に対応する位置では、係止
爪が弾力により元の位置に戻って、ラチェット歯と係止
歯とが噛み合い状態となる。ラチェット歯と係止歯はと
もに鋸歯状であるため、バンドを締め付け方向に引いた
とき、ラチェット歯の頂部が係止爪を撓ませながら係止
歯の頂部を乗り越えて締め付けが行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のこの種のバンド
クリップでは、バックル部の係止爪に形成される複数の
係止歯がすべて同一の形状及び高さであるため、バンド
をバックル部に挿入するとき、バンド挿入通路の入り口
側に位置する係止歯のみがバンドのラチェット歯に摺接
することになり、この入り口側の係止歯の頂部が削られ
てバンド挿入方向の奥側に削り屑が溜まる傾向を生じ
る。そして、ラチェット歯が係止歯と噛み合おうとした
とき、この削り屑がバンド挿入通路の入り口側に位置す
る係止歯とラチェット歯との間につかえて、ラチェット
歯と係止との間の十分な噛み合いを妨げる。本発明は、
従来のバンドクリップにおけるこのような問題に着目し
て得られたもので、バンドをバックル部のバンド挿入通
路に挿入する際に、挿入通路入り口側の係止歯に磨耗が
偏って生じることがないような係止歯を持ったバンドク
リップを提供することを目的とする。
クリップでは、バックル部の係止爪に形成される複数の
係止歯がすべて同一の形状及び高さであるため、バンド
をバックル部に挿入するとき、バンド挿入通路の入り口
側に位置する係止歯のみがバンドのラチェット歯に摺接
することになり、この入り口側の係止歯の頂部が削られ
てバンド挿入方向の奥側に削り屑が溜まる傾向を生じ
る。そして、ラチェット歯が係止歯と噛み合おうとした
とき、この削り屑がバンド挿入通路の入り口側に位置す
る係止歯とラチェット歯との間につかえて、ラチェット
歯と係止との間の十分な噛み合いを妨げる。本発明は、
従来のバンドクリップにおけるこのような問題に着目し
て得られたもので、バンドをバックル部のバンド挿入通
路に挿入する際に、挿入通路入り口側の係止歯に磨耗が
偏って生じることがないような係止歯を持ったバンドク
リップを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明においては、バンド係止爪に設けられる複数
の係止歯を、バンド挿入通路の入り口側に近い係止歯
が、他の係止歯に比較して高さが低く、バンド挿入方向
にみた頂部の幅が広くなるようにする。さらに、本発明
の好ましい態様においては、バンド挿入通路の入り口側
に近い係止歯の挿入方向手前側の斜面と頂部との間を湾
曲面に形成する。
め、本発明においては、バンド係止爪に設けられる複数
の係止歯を、バンド挿入通路の入り口側に近い係止歯
が、他の係止歯に比較して高さが低く、バンド挿入方向
にみた頂部の幅が広くなるようにする。さらに、本発明
の好ましい態様においては、バンド挿入通路の入り口側
に近い係止歯の挿入方向手前側の斜面と頂部との間を湾
曲面に形成する。
【0005】
【作用】本発明においては、バンド係止爪の係止歯のう
ち、バンド挿入通路の入り口側の係止歯が、他の係止歯
に比較して高さが低く、バンド挿入方向にみた頂部の幅
が広くなるような形状であるので、この係止歯は十分な
剛性と強度を備える。又、バンドのラチェット歯との接
触面積が増えるので、面圧力が低下し摩擦による削れが
少なくなる。このため、バンドをバックル部の挿入通路
に挿入するとき、バンドのラチェット歯の頂部が当該係
止歯の頂部に当たっても問題になるような磨耗や変形を
生じることがない。バンド挿入通路の入り口側の係止歯
がバンドのラチェット歯に当たったとき係止爪が撓むの
で、他の係止歯は、バンドの挿入中に該バンドのラチェ
ット歯に強く当たることがなく、したがって、これら他
の係止歯にも磨耗は生じない。
ち、バンド挿入通路の入り口側の係止歯が、他の係止歯
に比較して高さが低く、バンド挿入方向にみた頂部の幅
が広くなるような形状であるので、この係止歯は十分な
剛性と強度を備える。又、バンドのラチェット歯との接
触面積が増えるので、面圧力が低下し摩擦による削れが
少なくなる。このため、バンドをバックル部の挿入通路
に挿入するとき、バンドのラチェット歯の頂部が当該係
止歯の頂部に当たっても問題になるような磨耗や変形を
生じることがない。バンド挿入通路の入り口側の係止歯
がバンドのラチェット歯に当たったとき係止爪が撓むの
で、他の係止歯は、バンドの挿入中に該バンドのラチェ
ット歯に強く当たることがなく、したがって、これら他
の係止歯にも磨耗は生じない。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図について説明す
る。図1及び図2に、本発明が適用される長尺物取り付
け用バンドクリップの概要を示す。このバンドクリップ
1は、車体パネル(図示せず)に取り付けるための周知
の構造の錨脚型取り付け具2を備える。この他にも、た
とえばスタッドボルトに取り付けるように設計された取
り付け具や、他の公知の取り付け具を採用することもで
きる。取り付け具2に一体にバックル部3が形成され、
該バックル部3の上端部にバンド4の一端が一体に形成
される。周知のように、このバンドクリップ1は弾性プ
ラスチック材料により一体に成形される。図2に示すよ
うに、バンド4の片側の面には自由端部の所定の範囲の
領域43を除いて鋸歯状のラチェット歯41が連続して
多数形成されている。周知のように、ラチェット歯41
は斜面が挿入方向に面するように形成される。バンド4
の反対側の面には、幅方向中央位置に長さ方向に延びる
ように案内用凸条42が形成される。
る。図1及び図2に、本発明が適用される長尺物取り付
け用バンドクリップの概要を示す。このバンドクリップ
1は、車体パネル(図示せず)に取り付けるための周知
の構造の錨脚型取り付け具2を備える。この他にも、た
とえばスタッドボルトに取り付けるように設計された取
り付け具や、他の公知の取り付け具を採用することもで
きる。取り付け具2に一体にバックル部3が形成され、
該バックル部3の上端部にバンド4の一端が一体に形成
される。周知のように、このバンドクリップ1は弾性プ
ラスチック材料により一体に成形される。図2に示すよ
うに、バンド4の片側の面には自由端部の所定の範囲の
領域43を除いて鋸歯状のラチェット歯41が連続して
多数形成されている。周知のように、ラチェット歯41
は斜面が挿入方向に面するように形成される。バンド4
の反対側の面には、幅方向中央位置に長さ方向に延びる
ように案内用凸条42が形成される。
【0007】バックル部3には、該バックル部3を横方
向に貫通して、バンド4を挿入するためのバンド挿入通
路31が形成される。バンド挿入通路31には、挿入さ
れるバンド4のラチェット歯41が設けられた面に対向
する側に、該バンド4を係止するための弾性係止爪32
が設けられる。バンド挿入通路31の係止爪32とは反
対の側にはバンドの案内用凸条42を受け入れるための
凹溝33が形成されている。係止爪32は、バンド4の
挿入方向にみて入り口側の端部がバックル部3の本体と
一体に形成され、他端が自由な片持ち状となっている。
この係止爪32の凹溝33に面する側には、複数の、図
示例では3個の鋸歯状係止歯34が形成されている。各
係止歯34の鋸歯形状は、斜面がバンド4の挿入方向入
り口側に向くように形成される。図2はバックル部3の
バンド挿入通路31にバンド4を挿入する状態を示すも
ので、この挿入に際しては、バンド4に形成した案内凸
条42がバックル部3の挿入通路31の案内凹溝33に
係合する。このとき、バンド4に形成したラチェット歯
41の頂部が係止爪32に形成した係止歯34のうち、
入り口側の係止歯34の頂部に当たって係止爪32を撓
ませる。ラチェット歯41の頂部が係止歯34間の谷部
に対応する位置にあるとき、該ラチェット歯41が係止
歯34間の谷部と噛み合い状態になる。
向に貫通して、バンド4を挿入するためのバンド挿入通
路31が形成される。バンド挿入通路31には、挿入さ
れるバンド4のラチェット歯41が設けられた面に対向
する側に、該バンド4を係止するための弾性係止爪32
が設けられる。バンド挿入通路31の係止爪32とは反
対の側にはバンドの案内用凸条42を受け入れるための
凹溝33が形成されている。係止爪32は、バンド4の
挿入方向にみて入り口側の端部がバックル部3の本体と
一体に形成され、他端が自由な片持ち状となっている。
この係止爪32の凹溝33に面する側には、複数の、図
示例では3個の鋸歯状係止歯34が形成されている。各
係止歯34の鋸歯形状は、斜面がバンド4の挿入方向入
り口側に向くように形成される。図2はバックル部3の
バンド挿入通路31にバンド4を挿入する状態を示すも
ので、この挿入に際しては、バンド4に形成した案内凸
条42がバックル部3の挿入通路31の案内凹溝33に
係合する。このとき、バンド4に形成したラチェット歯
41の頂部が係止爪32に形成した係止歯34のうち、
入り口側の係止歯34の頂部に当たって係止爪32を撓
ませる。ラチェット歯41の頂部が係止歯34間の谷部
に対応する位置にあるとき、該ラチェット歯41が係止
歯34間の谷部と噛み合い状態になる。
【0008】図3は従来の構造にいて生じる問題を示す
もので、バンド4がバックル部3の挿入通路31に挿入
されるとき、バンド4のラチェット歯41の頂部が係止
爪32に形成した係止歯34のうち入り口側の係止歯3
4aの頂部に強く当たって該係止歯34aに磨耗及び変
形を生じさせる。そして、この磨耗及び変形により生じ
た削り屑34bが挿入方向の奥側に溜まる傾向を生じ
る。この削り屑34bはラチェット歯41と係止歯34
との間につかえて両者の正常な噛み合いを妨げる原因と
なる。図4は、本発明により形成される係止歯34の一
例を示すもので、係止爪32上の係止歯34のうちの挿
入通路入り口側の係止歯34aは、他の係止歯34より
も高さがAだけ低く、頂部の幅Bが他の係止歯34より
も大きく形成される。また、係止歯34aの挿入方向入
り口側に面した斜面と頂部との間は湾曲形状とする。寸
法Aは通常の高さの係止歯34の高さCの20ないし5
0%であることが好ましく、頂部の幅Bは係止歯34の
根元部の幅Dの30ないし60%であることが好まし
い。この構成により、挿入通路入り口側の係止歯34a
は、特に頂部における剛性が高まり、バンド4のラチェ
ット歯41に当たったときにも磨耗や変形を生じること
がなくなる。
もので、バンド4がバックル部3の挿入通路31に挿入
されるとき、バンド4のラチェット歯41の頂部が係止
爪32に形成した係止歯34のうち入り口側の係止歯3
4aの頂部に強く当たって該係止歯34aに磨耗及び変
形を生じさせる。そして、この磨耗及び変形により生じ
た削り屑34bが挿入方向の奥側に溜まる傾向を生じ
る。この削り屑34bはラチェット歯41と係止歯34
との間につかえて両者の正常な噛み合いを妨げる原因と
なる。図4は、本発明により形成される係止歯34の一
例を示すもので、係止爪32上の係止歯34のうちの挿
入通路入り口側の係止歯34aは、他の係止歯34より
も高さがAだけ低く、頂部の幅Bが他の係止歯34より
も大きく形成される。また、係止歯34aの挿入方向入
り口側に面した斜面と頂部との間は湾曲形状とする。寸
法Aは通常の高さの係止歯34の高さCの20ないし5
0%であることが好ましく、頂部の幅Bは係止歯34の
根元部の幅Dの30ないし60%であることが好まし
い。この構成により、挿入通路入り口側の係止歯34a
は、特に頂部における剛性が高まり、バンド4のラチェ
ット歯41に当たったときにも磨耗や変形を生じること
がなくなる。
【0009】図5にバンド4を挿入通路31に挿入する
ときの状態を示す。バンド4が挿入通路31に挿入され
ると、ラチェット歯41が係止爪32の入り口側係止歯
34aに当たって係止爪32を押すため係止爪32は図
示するように撓みを生じる。したがって、残りの係止歯
34はラチェット歯41に当たることがなく、頂部の尖
った係止歯34にも磨耗や変形を生じることがない。図
6にラチェット歯41が係止爪32に係止した状態を示
す。本発明の構成では、挿入通路31の入り口側の係止
歯34aの奥側に削り屑が堆積することがないので、該
係止歯34aは支障なくラチェット歯41の間の谷に噛
み合うことができる。したがって、残りの係止歯34も
正しい位置でラチェット歯41の間の谷に噛み合う。
ときの状態を示す。バンド4が挿入通路31に挿入され
ると、ラチェット歯41が係止爪32の入り口側係止歯
34aに当たって係止爪32を押すため係止爪32は図
示するように撓みを生じる。したがって、残りの係止歯
34はラチェット歯41に当たることがなく、頂部の尖
った係止歯34にも磨耗や変形を生じることがない。図
6にラチェット歯41が係止爪32に係止した状態を示
す。本発明の構成では、挿入通路31の入り口側の係止
歯34aの奥側に削り屑が堆積することがないので、該
係止歯34aは支障なくラチェット歯41の間の谷に噛
み合うことができる。したがって、残りの係止歯34も
正しい位置でラチェット歯41の間の谷に噛み合う。
【0010】
【効果】以上述べたように、本発明においては、長尺物
取り付け用のバンドクリップにおいて、バンドのラチェ
ット歯に噛み合う係止爪の複数の係止歯のうち、バンド
挿入通路の入り口側のものが他の係止歯よりも高さが低
く、頂部の幅が大きく形成されているので、該係止歯が
バンド挿入通路に挿入されるとき、バンドのラチェット
歯により係止歯が変形したり磨耗を生じたりすることが
なくなる。したがって、係止歯の削り屑等がラチェット
歯につかえてラチェット歯と係止歯との噛み合いを妨げ
ることがなくなる。
取り付け用のバンドクリップにおいて、バンドのラチェ
ット歯に噛み合う係止爪の複数の係止歯のうち、バンド
挿入通路の入り口側のものが他の係止歯よりも高さが低
く、頂部の幅が大きく形成されているので、該係止歯が
バンド挿入通路に挿入されるとき、バンドのラチェット
歯により係止歯が変形したり磨耗を生じたりすることが
なくなる。したがって、係止歯の削り屑等がラチェット
歯につかえてラチェット歯と係止歯との噛み合いを妨げ
ることがなくなる。
【図1】本発明が適用できる長尺物取り付け用バンドク
リップの一例を示す平面図である。
リップの一例を示す平面図である。
【図2】図1に示すバンドクリップの断面図である。
【図3】従来のバンドクリップに生じる問題を示すバン
ドと係止爪の拡大断面図である。
ドと係止爪の拡大断面図である。
【図4】本発明による係止歯の一例を示す係止爪の拡大
断面図である。
断面図である。
【図5】図4に示す係止爪を備えたバックル部にバンド
を挿入する状態を示す拡大断面図である。
を挿入する状態を示す拡大断面図である。
【図6】図4に示す係止爪とバンドのラチェット歯との
噛み合いを示す拡大断面図である。
噛み合いを示す拡大断面図である。
【符号の説明】 1・・・・バンドクリップ、 2・・・・取り付け具、 3・・・・バックル部、 4・・・・バンド、 31・・・・バンド挿入通路、 32・・・・係止爪、 33・・・・案内溝、 34・・・・係止歯、 41・・・・ラチェット歯、 42・・・・案内凸条。
Claims (2)
- 【請求項1】 パネルに取り付けるための取り付け具
と、該取り付け具に一体に形成されたバックル部と、一
端が前記バックル部と一体で他端から前記バックル部に
挿入されてループを形成するようになったバンドとを備
え、前記バンドは片側に鋸歯状のラチェット歯が形成さ
れ、前記バックル部のバンド挿入通路には、前記バンド
の前記ラチェット歯に面する側に弾力性のバンド係止爪
が設けられ、前記バンド係止爪は、前記バンドの前記ラ
チェット歯に係合するための複数の鋸歯状係止歯を有
し、前記バンドを前記バックル部の前記バンド挿入通路
に挿入したとき前記バンドの前記ラチェット歯が前記バ
ックル部の前記係止爪の前記係止歯に係合して前記バン
ドが前記バックル部から抜けるのを阻止するようになっ
た長尺物取り付け用バンドクリップにおいて、前記バン
ド係止爪に設けられる前記複数の係止歯は、前記バンド
挿入通路の入り口側に近い係止歯が、他の係止歯に比較
して、高さが低く、バンド挿入方向にみた頂部の幅が広
くなったことを特徴とする長尺物取り付け用バンドクリ
ップ。 - 【請求項2】 請求項1に記載したバンドクリップにお
いて、前記バンド挿入通路の入り口側に近い係止歯の挿
入方向手前側の斜面と頂部との間が湾曲面に形成された
ことを特徴とするバンドクリップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13212594A JPH084715A (ja) | 1994-06-14 | 1994-06-14 | 長尺物取り付け用バンドクリップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13212594A JPH084715A (ja) | 1994-06-14 | 1994-06-14 | 長尺物取り付け用バンドクリップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH084715A true JPH084715A (ja) | 1996-01-09 |
Family
ID=15073996
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13212594A Pending JPH084715A (ja) | 1994-06-14 | 1994-06-14 | 長尺物取り付け用バンドクリップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH084715A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4951360A (en) * | 1988-07-14 | 1990-08-28 | Howa Machinery, Ltd. | Top-comb drive mechanism for combing machine |
KR20030033644A (ko) * | 2001-10-24 | 2003-05-01 | 현대자동차주식회사 | 배선 고정장치 |
-
1994
- 1994-06-14 JP JP13212594A patent/JPH084715A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4951360A (en) * | 1988-07-14 | 1990-08-28 | Howa Machinery, Ltd. | Top-comb drive mechanism for combing machine |
KR20030033644A (ko) * | 2001-10-24 | 2003-05-01 | 현대자동차주식회사 | 배선 고정장치 |
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