JPH084702A - 液圧サージ吸収装置とその製造方法 - Google Patents

液圧サージ吸収装置とその製造方法

Info

Publication number
JPH084702A
JPH084702A JP6141921A JP14192194A JPH084702A JP H084702 A JPH084702 A JP H084702A JP 6141921 A JP6141921 A JP 6141921A JP 14192194 A JP14192194 A JP 14192194A JP H084702 A JPH084702 A JP H084702A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bellows
shell
air chamber
hydraulic
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6141921A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeyoshi Niihori
武儀 新堀
Chiharu Umetsu
千春 梅津
Naoki Ueno
尚喜 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NHK Spring Co Ltd
Original Assignee
NHK Spring Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NHK Spring Co Ltd filed Critical NHK Spring Co Ltd
Priority to JP6141921A priority Critical patent/JPH084702A/ja
Publication of JPH084702A publication Critical patent/JPH084702A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L55/00Devices or appurtenances for use in, or in connection with, pipes or pipe systems
    • F16L55/04Devices damping pulsations or vibrations in fluids
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B1/00Installations or systems with accumulators; Supply reservoir or sump assemblies
    • F15B1/02Installations or systems with accumulators
    • F15B1/04Accumulators
    • F15B1/08Accumulators using a gas cushion; Gas charging devices; Indicators or floats therefor
    • F15B1/10Accumulators using a gas cushion; Gas charging devices; Indicators or floats therefor with flexible separating means
    • F15B1/103Accumulators using a gas cushion; Gas charging devices; Indicators or floats therefor with flexible separating means the separating means being bellows
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B2201/00Accumulators
    • F15B2201/20Accumulator cushioning means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B2201/00Accumulators
    • F15B2201/30Accumulator separating means
    • F15B2201/315Accumulator separating means having flexible separating means
    • F15B2201/3153Accumulator separating means having flexible separating means the flexible separating means being bellows
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B2201/00Accumulators
    • F15B2201/40Constructional details of accumulators not otherwise provided for
    • F15B2201/41Liquid ports
    • F15B2201/413Liquid ports having multiple liquid ports

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Pipe Accessories (AREA)
  • Supply Devices, Intensifiers, Converters, And Telemotors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】小形で耐圧性が高く、サージ吸収性能に優れ、
しかも低コスト化が図れる液圧サージ吸収装置を提供す
ることを目的とする。 【構成】シェル25の内部にベローズ60を収容した液
圧サージ吸収装置20であって、ベローズ60は、シェ
ル25の軸線方向に山と谷を交互に設けた伸縮自在な金
属製のベローズ本体61を備えている。山と谷をつなぐ
中間腹部はベローズ60の径方向に凸部と凹部を波形に
形成したダイヤフラム状をなし、互いに隣り合う中間腹
部同志が重なることができるように山と谷を鋭角形状と
している。このベローズ60によってシェル25の内部
が液圧室80と空気室81とに仕切られている。空気室
81に大気が封入され、液圧室80に流入する液82の
圧力によって、空気室81の容積を減らす方向にベロー
ズ60を撓ませるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば内燃機関の燃料
噴射系や各種液体の供給用配管のように液圧が発生する
機器において、液圧の脈動(サージ波)を吸収する用途
に好適な液圧サージ吸収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガソリンエンジンの燃料噴射系におい
て、フェールポンプによって循環させられる燃料はデリ
バリーパイプを経てインジェクタに圧送される。インジ
ェクタはエンジンのシリンダヘッドなどに取付けられて
おり、フェールポンプから圧送されてくる燃料がインジ
ェクタのノズル部から噴射するようになっている。
【0003】このような燃料噴射系において、インジェ
クタの間欠的な燃料噴射動作に伴って、燃料にサージ圧
力が発生する。このサージ圧力はデリバリーパイプを逆
に伝わって、フェールポンプの方向に伝播し、騒音の発
生源となったり燃費が悪化する原因となることがあるた
め、ガソリンエンジンのように比較的低圧の燃料噴射系
では、デリバリーパイプとフェールポンプとの間に燃料
用パルセーションダンパと称されるサージ吸収装置が設
けられている。
【0004】図7に示した従来の燃料用パルセーション
ダンパ1は、デリバリーパイプ2に取付けられた管体3
の端部にハウジング4を設け、ハウジング4の内部にゴ
ムダイヤフラム5とコイルばね6を収容している。ゴム
ダイヤフラム5の図示右側が液室7となっており、この
液室7は、管体3の軸線方向に沿う流通孔8を介してデ
リバリーパイプ2に連通している。
【0005】また上記液室7は、流通孔8と平行な連通
孔9を介してアイ継手10の燃料通路11と連通してい
る。この燃料通路11はフェールポンプ(図示せず)に
連通しており、フェールポンプから燃料通路11に圧送
されてくる燃料は、液室7を通ってデリバリーパイプ2
に流れ出るようになっている。
【0006】上記パルセーションダンパ1において、イ
ンジェクタ側で発生したサージ圧力はデリバリーパイプ
2を逆に伝わって液室7に入り、ゴムダイヤフラム5を
撓ませるとともにコイルばね6を圧縮する方向に作用す
る。従ってこのサージ圧力はゴムダイヤフラム5とコイ
ルばね6が撓むことによって吸収される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のパ
ルセーションダンパ1は、サージ圧力をゴムダイヤフラ
ム5とコイルばね6によって受けるため、ゴムダイヤフ
ラム5の両面にサージ圧力に応じた差圧が働く。このた
め、通常のゴムダイヤフラム5では、耐圧強度の点で、
圧力の高い燃料噴射系に使用することができなかった。
【0008】例えば、ガソリンエンジンの燃料供給圧力
が3kgf/cm2 と比較的低圧であるのに対し、ディーゼ
ルエンジンの燃料供給圧力は5kgf/cm2 以上となり、
サージ圧力が10〜20kgf/cm2 に達することがある
ため、ゴムダイヤフラム5とコイルばね6を用いた従来
のパルセーションダンパ1では、ディーゼルエンジンに
使用することに問題があった。
【0009】また、ゴムダイヤフラム5は、撓むことが
できるストローク(変位量)が小さいため、振幅の大き
なサージ波を吸収することができず、サージ波による振
動や騒音の発生を抑える効果が不十分であった。
【0010】ゴムダイヤフラム5とコイルばね6を用い
る代りに、圧力容器の内部を仕切り部材によって気室と
油室とに仕切り、気室の内部に窒素ガス等の高圧ガスを
封入したサージ吸収装置も提案されたが、このものは高
圧ガスを封入するための工程や設備などが必要であるた
め製造に手間がかかり、コストが高くつくという問題が
あった。
【0011】従って本発明の目的は、小形で耐圧性が高
く、サージ吸収性能に優れ、しかも低コスト化が図れる
ような液圧サージ吸収装置とその製造方法を提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を果たすため
に開発された本発明装置は、シェルの内部にベローズを
収容した液圧サージ吸収装置であって、上記ベローズ
は、上記シェルの軸線方向に山と谷を交互に設けた伸縮
自在な金属製のベローズ本体を備えており、上記山と谷
をつなぐ中間腹部はベローズの径方向に凸部と凹部を波
形に形成したダイヤフラム状をなしかつ互いに隣り合う
中間腹部同志が重なることができるように山と谷を鋭角
形状とし、上記ベローズによって上記シェルの内部を液
圧室と空気室とに仕切り、上記空気室に大気を封入し、
上記液圧室に流入する液の圧力によって上記空気室の容
積を減らす方向に上記ベローズを撓ませることを特徴と
するものである。
【0013】また上記液圧サージ吸収装置を製造するた
めの本発明方法は、上記空気室に空気を封入する工程に
おいて、上記ベローズを軸線方向に引っ張ることによっ
てこのベローズを上記自由長よりも長く伸ばした状態で
このベローズの内部に大気を導入し、かつこのベローズ
を上記自由長よりも長く伸ばしたまま密閉することによ
りベローズの内部に大気を閉じ込めたのち、このベロー
ズを上記自由長よりも縮めた状態でシェルに収容するこ
とを特徴とする。
【0014】
【作用】シェル内部の液圧室には、例えば内燃機関の燃
料噴射系のようにサージ圧力が生じる液圧配管が接続さ
れ、上記液圧室に燃料等の加圧された液が流入する。こ
の場合、液圧がベローズを軸線方向に撓ませる方向に作
用し、液圧の大きさに応じて空気室が圧縮されるため、
サージ圧力がベローズの伸縮動作によって吸収される。
このベローズは、互いに隣り合う中間腹部が重なる密着
長の直前まで圧縮することが可能であり、密着長がきわ
めて小さい。
【0015】このため、このサージ吸収装置を製造する
際に、空気室に空気を封入する工程において、ベローズ
を自由長以上に引き伸ばした状態でベローズの内部に大
気を導入し、そののち、このベローズを自由長以下に圧
縮しかつ液圧室に流入する液の圧力によってこのベロー
ズを縮み側に撓ませれば、ベローズの撓み量に応じて空
気室に高い圧力を発生させることができる。その場合、
請求項2のようにベローズの内側に凸部を入り込ませる
とか、請求項3のように空気室に調整液を収容すれば、
ベローズを縮み側に撓ませた時の圧力上昇を更に大きく
することができる。
【0016】従って本発明装置は、窒素ガス等の圧搾ガ
スを用いずとも、空気室を所定圧力まで高めることが可
能であり、製造時に高圧ガスを使用する必要がなくな
る。そして上記金属ベローズはゴムダイヤフラムと比較
して軸線方向に撓み得るストロークを大きくとることが
でき、サージ吸収性能が優れている。また、液圧によっ
てベローズが撓む際には、ベローズの撓み量に応じて空
気室の圧力が変化することにより、ベローズの外面と内
面とで液圧と空気圧が釣り合うから、ベローズに差圧が
発生せず、従ってディーゼルエンジン等の高圧配管にも
問題なく使用できる。
【0017】
【実施例】以下に本発明の一実施例について、図1ない
し図5を参照して説明する。図1に示された液圧サージ
吸収装置(燃料用パルセーションダンパ)20は、燃料
供給管21とデリバリーパイプ22との間に設けられて
いる。上記燃料供給管21は、内燃機関の燃料噴射系に
使用されるものであって、燃料供給管21の上流側にフ
ェールポンプが設けられている。デリバリーパイプ22
の下流側に燃料噴射ノズルを有するインジェクタが設け
られている。
【0018】液圧サージ吸収装置20は、圧力容器とし
てのシェル25を有している。シェル25は、円筒状の
金属製のシェル本体26と、シェル本体26の一端側
(図1において左側)に溶接された金属製のボトムシェ
ル27を備えている。ボトムシェル27の中心部には、
シェル本体26の内面側に突出する凸部28が設けられ
ている。
【0019】シェル本体26の他端側(図示右側)に、
シェル本体26の外径よりも小さな外形に縮管された首
部30が設けられている。首部30の外周面31は、レ
ンチ等の工具を嵌合させることができるように六角面等
の断面形状に加工され、レンチ等によってシェル25を
軸回りに回転させることができるようにしている。
【0020】首部30の内側に、シェル本体26の軸線
方向に延びる管状部35がシェル本体26と一体的に設
けられている。管状部35の先端側外周面に雄ねじ部3
6が設けられており、雄ねじ部36をデリバリーパイプ
22の雌ねじ部37にねじ込むことにより、サージ吸収
装置20がデリバリーパイプ22に固定される。
【0021】デリバリーパイプ22の端面と首部30の
端面と間に、銅パッキン等のシール材41,42を挟ん
だ状態でアイ継手43が設けられている。アイ継手43
の内側に、燃料流路44が設けられている。この燃料流
路44は燃料供給管21に連通している。
【0022】首部30と管状部35との間に連通孔50
が設けられている。この連通孔50は、アイ継手43の
燃料流路44に連通している。管状部35の内側に設け
られた管軸方向に沿う流通孔51は、デリバリーパイプ
22に連通している。
【0023】シェル25の内部に、金属製のベローズ6
0が設けられている。このベローズ60はベローズ本体
61を備えている。ベローズ本体61の一端(固定側端
部)62は、ボトムシェル27のベローズ取付部63
に、溶接によって全周にわたって気密に接合されてい
る。ベローズ本体61の他端側にベローズ蓋65が設け
られている。ベローズ蓋65は、ベローズ本体61に全
周にわたって気密に溶接されている。
【0024】図2に示されるように、ベローズ本体61
は、前記シェル25の軸線方向に山71と谷72を交互
に形成したものであり、シェル25の軸線方向に伸縮自
在である。山71と谷72とをつなぐ中間腹部73は、
ベローズ60の径方向に凸部75と凹部76を波形に成
形し、ダイヤフラム状をなしている。
【0025】しかも山71と谷72が鋭角形状に成形さ
れており、互いに隣り合う中間腹部73同志がベローズ
60の軸線方向にほぼ密着するまで重なることができる
ようにしてある。このような形状のベローズ60は、通
常のベローズ(山と谷の断面をそれぞれU形に成形しか
つ中間腹部が平板状のもの)に比べて密着長をきわめて
小さくすることができる。
【0026】上記ベローズ60の材料は肉厚の薄い金属
素管であり、この金属素管を液圧バルジ成形等の塑性加
工によって、山71と谷72および中間腹部73を成形
するようにしている。このベローズ60は、溶接によっ
て山と谷を順次連結して製造される溶接ベローズに比べ
て、製造コストを大幅に下げることができる。
【0027】上記ベローズ60によって、シェル25の
内部が液圧室80と空気室81とに仕切られている。更
に詳しくは、ベローズ60の外周面とシェル25の内周
面とで囲まれる空間が液圧室80として使われ、ベロー
ズ60の内部が空気室81として使われる。空気室81
には、後述する製造工程において空気が封入される。ま
たこの空気室81には、空気室81の内容積を調整する
ための調整液85が収容される。
【0028】液圧室80は、連通孔50を介してアイ継
手43の燃料流路44に連通しており、燃料供給管21
からアイ継手43に流れてくる液(この場合は燃料)8
2を液圧室80に流入させることができるようになって
いる。また、液圧室80は管状部35の流通孔51を介
してデリバリーパイプ22に連通している。
【0029】上述の液圧サージ吸収装置20を製造する
際に、空気室81に空気が封入される。すなわち空気室
81に封入する気体は以下に述べるように大気圧の空気
(大気)であり、図示例の場合にはボトムシェル27に
設けられた空気導入孔86を通じて空気室81に導入さ
れる。
【0030】空気導入孔86は、空気室81に大気が導
入された後に、ねじあるいは鋼球等を用いた封止部材8
7によって気密に塞がれる。なお、溶接,かしめ等の適
宜の封止手段によって空気導入孔86を塞いでもよい。
また、空気導入孔86をベローズ蓋65に設けるように
してもよい。
【0031】ここで、ベローズ60の自由長をL0 ,そ
の状態での空気室81の内容積と圧力をそれぞれV0
0 とする。自由長とは、ベローズ60に外力を加えな
い自由状態での長さである。また、空気室81に空気を
封入する工程において、空気室81に大気を導入して密
閉する時のベローズ60の長さをL1 ,その状態での空
気室81の内容積をV1 とする。大気の絶対圧力はほぼ
1kgf/cm2 である。
【0032】大気が封入されたベローズ60は、ボトム
シェル27に溶接された状態でシェル本体26に収容さ
れ、更にボトムシェル27がシェル本体26に気密(液
密)に溶接される。この時、ベローズ60は、シェル2
5の内部においてボトムシェル27とシェル本体26と
の間で圧縮されることにより、自由長L0 よりも短い長
さL2 まで撓んだ状態となる。このセット状態における
空気室81の内容積をV2 ,空気室81の圧力をP2
する。
【0033】また、フェールポンプ(燃料ポンプ)によ
って加圧された燃料が使用圧力で液圧室80に流入した
時のベローズ60の長さをL3 ,その時の空気室81の
内容積と圧力をそれぞれV3 ,P3 とする。また、液圧
室80に最大圧力が生じた時(図5)のベローズ60の
長さをL4 ,その時の空気室81の内容積と圧力をそれ
ぞれV4 ,P4 とする。また、ベローズ60が最大に撓
んで密着状態に達した時のベローズ60の長さ(密着
長)をL5 とする。
【0034】上記ベローズ60は、密着長L5 以下と自
由長L0 以上までストロークさせた場合に、耐久性が大
幅に低下することが判っている。このためこの実施例で
は、 L5 <L4 <L3 <L2 <L0 …(1) となるように上述の各長さを設定する。
【0035】空気室81に大気が封入された場合、液圧
室80に燃料が流入した状態での使用圧力P3 は、 P
3 =(1・V1 )/V3 で表される。ここでは、圧力
を絶対圧力で表すものとする。
【0036】ガソリンエンジンの燃料噴射系の使用圧力
は、通常、2〜4kgf/cm2 程度であるから、V1 とV
3 の体積比 V1 /V3 は、2〜4の範囲となる必要
がある。この場合、大気が導入された空気室81を密閉
する時のベローズ長さL1 と自由長L0 との関係を L
1 >L0 とすれば、L1 <L0 とする場合に比べ
て、使用圧力P3 時の空気室81の内容積V3 を大きく
とることができる。
【0037】従ってこの実施例では、空気室81に空気
を封入する工程において、図3に示すように予めベロー
ズ本体61にボトムシェル27とベローズ蓋65を気密
に接合しておき、ベローズ60を自由長L0 よりも長い
1 の長さまで伸ばし、この状態でベローズ60の内部
に大気を導入し、ベローズ60をL1 の長さに引っ張っ
たまま封止部材87によって空気室81を密閉すること
により、ベローズ60の内部に大気を閉じ込める。
【0038】そしてこのベローズ60を、自由長L0
りも短いセット長L2 まで縮めた状態でシェル本体26
に収容し、ボトムシェル27をシェル本体26に溶接等
によって接合する。なお、空気導入孔86を設けない場
合には、ベローズ60をL1まで伸ばした状態でベロー
ズ60をボトムシェル27に気密に溶接することによっ
て、空気室81に大気を封じ込める。
【0039】使用時に液圧室80に最大液圧が生じた時
の空気室81の最大圧力P4 は、P4 =V1 /V4
表される。前記(1)式の条件のもとで最大圧力P4
大きくするための手段として、ベローズ60の内側に入
り込む凸部28をボトムシェル27に設け、ベローズ6
0の実質的な内容積を減少させることにより、上述の体
積比 V1 /V4 を大きくすることができる。
【0040】また、ベローズ取付部63からの凸部28
の長さをL6 (図1に示す)とした時、 L5 <L6
4 の関係が成り立つようにL6 の長さを設定すれ
ば、上記凸部28はベローズ60が密着長L5 以下に撓
まないようにするためのストッパの機能をもたせること
もでき、ベローズ60に局部高応力が生じることを防ぐ
上で有効である。
【0041】使用圧力範囲を更に大きくするには、空気
室81に大気を封入した時の空気室81の容積V1 と使
用時の空気室81の容積V3 の比 V1 /V3 を更に
大きくすればよい。そのための一手段として、空気室8
1の内容積を減らすための調整液85を、空気室81に
収容する。調整液85の体積をVoil ,調整液85に溶
け込む空気の量をVoilgとすると、空気室81に大気を
封入した場合の使用圧力P3 は P3 =(V1 +V
oilg−Voil )/(V3 +Voilg−Voil )で求まる。
このため調整液85の量に応じて、ベローズ60の撓み
変化に対する圧力変化を大きくすることができる。
【0042】また、調整液85の体積Voil をベローズ
60の密着状態での空気室81の体積V5 よりも大きく
すれば、すなわち Voil >V5 とすれば、液圧室8
0に許容限度を越える高圧力が入力されてもベローズ6
0はL5 以下の長さにならないから、ベローズ60に局
部高応力が生じることを防止でき、使用圧力範囲を広く
できる。図5は液圧室80に高圧力が入力された状態を
示している。
【0043】上記の理由により、液圧室80に入力され
たサージ圧力は、空気室81に封入されている大気のば
ね特性によって低圧から高圧までの広い範囲にわたって
効果的に吸収することができ、高圧のサージ圧力に対し
ても有効である。
【0044】なお、図6に示したサージ吸収装置100
のように、空気室81に前記調整液85を入れないもの
であっても本発明の目的は達成できる。このサージ吸収
装置100の場合、ベローズ60が縮み側に撓む際の空
気室81の圧力上昇が前記実施例のサージ吸収装置20
よりも小さいため、使用圧力が比較的小さい液圧系に適
している。
【0045】なお本発明は、燃料噴射系のサージ吸収以
外に、水道や薬品等の流体用プラントを始めとして、石
油プラントのように通常使用圧力が10kgf/cm2 程度
以下のサージ吸収用としても有効である。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、従来のゴムダイヤフラ
ム・コイルばね式のサージ吸収装置に比べて同一サージ
入力に対するベローズの撓みを大きくとることができ、
小形でありながらサージ吸収性能に優れている。また、
液圧がベローズに加わってもベローズ自体に差圧が生じ
ないため耐圧性に優れ、使用圧力を高く設定することが
できる。このため、例えばディーゼルエンジンのように
高い圧力が作用する液圧機器にも適用できる。
【0047】そして本発明では、空気室に大気を封入す
ればよいから低コスト化を実現できる。また、請求項2
のようにベローズの内側に凸部を入り込ませたり、請求
項3のように空気室の内部に調整液を収容すれば、ベロ
ーズの撓み変化に対する圧力変化を大きくすることがで
き、更に高い使用圧力に耐えるものにすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すサージ吸収装置の縦断
面図。
【図2】図1に示されたサージ吸収装置に使われるベロ
ーズの一部の断面図。
【図3】図1に示されたサージ吸収装置のベローズの自
由長を示す断面図。
【図4】図1に示されたサージ吸収装置のベローズの長
さの関係を示す図。
【図5】図1に示されたサージ吸収装置の液圧室に高圧
が作用した場合の断面図。
【図6】本発明の他の実施例を示すサージ吸収装置の縦
断面図。
【図7】従来のパルセーションダンパを示す縦断面図。
【符号の説明】
20…サージ吸収装置 25…シェル 60…ベローズ 61…ベローズ
本体 65…ベローズ蓋 71…山 72…谷 73…中間腹部 75…凸部 76…凹部 80…液圧室 81…空気室 85…調整液 100…サージ
吸収装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シェルの内部にベローズを収容した液圧サ
    ージ吸収装置であって、 上記ベローズは、上記シェルの軸線方向に山と谷を交互
    に設けた伸縮自在な金属製のベローズ本体を備えてお
    り、上記山と谷をつなぐ中間腹部はベローズの径方向に
    凸部と凹部を波形に形成したダイヤフラム状をなしかつ
    互いに隣り合う中間腹部同志が重なることができるよう
    に山と谷を鋭角形状とし、 上記ベローズによって上記シェルの内部を液圧室と空気
    室とに仕切り、 上記空気室に大気を封入し、 上記液圧室に流入する液の圧力によって上記空気室の容
    積を減らす方向に上記ベローズを撓ませることを特徴と
    する液圧サージ吸収装置。
  2. 【請求項2】上記ベローズの外周面と上記シェルの内周
    面とで囲まれる空間を上記液圧室として使用し、上記ベ
    ローズの内部を上記空気室とし、かつ上記シェルは上記
    ベローズの一端側を固定するボトムシェルを備えてお
    り、このボトムシェルに設けた凸部を上記ベローズの内
    側に入り込ませたことを特徴とする請求項1に記載の液
    圧サージ吸収装置。
  3. 【請求項3】上記空気室に、この空気室の内容積を調整
    するための調整液が収容されていることを特徴とする請
    求項1または2に記載の液圧サージ吸収装置。
  4. 【請求項4】シェルの内部をベローズによって液圧室と
    空気室とに仕切り、上記ベローズは上記シェルの軸線方
    向に山と谷を交互に設けた伸縮自在な金属製のベローズ
    本体を備えており、上記山と谷をつなぐ中間腹部はベロ
    ーズの径方向に凸部と凹部を波形に形成したダイヤフラ
    ム状をなしかつ互いに隣り合う中間腹部同志が重なるこ
    とができるように山と谷を鋭角形状とし、上記ベローズ
    は軸線方向に荷重を負荷しない状態において所定の自由
    長を有し、このベローズの内部を上記空気室として使用
    するようにした液圧サージ吸収装置の製造方法であっ
    て、 上記空気室に空気を封入する工程において、上記ベロー
    ズを軸線方向に引っ張ることによってこのベローズを上
    記自由長よりも長く伸ばした状態でこのベローズの内部
    に大気を導入し、かつこのベローズを上記自由長よりも
    長く伸ばしたまま密閉することによりベローズの内部に
    大気を閉じ込めたのち、このベローズを上記自由長より
    も縮めた状態で上記シェルに収容することを特徴とする
    液圧サージ吸収装置の製造方法。
  5. 【請求項5】上記空気室に空気を封入する工程におい
    て、上記空気室の内容積を調整するための調整液をベロ
    ーズの内部に注入することを特徴とする請求項4に記載
    の液圧サージ吸収装置の製造方法。
JP6141921A 1994-06-23 1994-06-23 液圧サージ吸収装置とその製造方法 Pending JPH084702A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6141921A JPH084702A (ja) 1994-06-23 1994-06-23 液圧サージ吸収装置とその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6141921A JPH084702A (ja) 1994-06-23 1994-06-23 液圧サージ吸収装置とその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH084702A true JPH084702A (ja) 1996-01-09

Family

ID=15303261

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6141921A Pending JPH084702A (ja) 1994-06-23 1994-06-23 液圧サージ吸収装置とその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH084702A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007278516A (ja) * 2007-06-25 2007-10-25 Kobe Steel Ltd 圧力脈動吸収装置
EP1918626A1 (de) * 2006-10-24 2008-05-07 Carl Freudenberg KG Speicher zur Dämpfung von Druckpulsationen
JP2009228706A (ja) * 2008-03-19 2009-10-08 Sodick Plastech Co Ltd 油圧制御装置の衝撃圧吸収装置と、その衝撃圧吸収装置を含む射出装置の射出制御回路及びその衝撃圧吸収装置を含む型締装置の型締制御回路
JP2012167748A (ja) * 2011-02-15 2012-09-06 Nok Corp アキュムレータ
DE102011117534A1 (de) * 2011-11-03 2013-05-08 L'orange Gmbh Kraftstoffeinspritzeinrichtung
DE102011117533A1 (de) * 2011-11-03 2013-05-08 L'orange Gmbh Druckspeicher sowie Kraftstoffeinspritzeinrichtung mit einem solchen
JP2015503101A (ja) * 2011-12-08 2015-01-29 プレシフレックス エスアー 低容量精密ベローズ
WO2024011890A1 (zh) * 2022-07-12 2024-01-18 贾建荣 一种地下管道的检测修复方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1918626A1 (de) * 2006-10-24 2008-05-07 Carl Freudenberg KG Speicher zur Dämpfung von Druckpulsationen
JP2007278516A (ja) * 2007-06-25 2007-10-25 Kobe Steel Ltd 圧力脈動吸収装置
JP2009228706A (ja) * 2008-03-19 2009-10-08 Sodick Plastech Co Ltd 油圧制御装置の衝撃圧吸収装置と、その衝撃圧吸収装置を含む射出装置の射出制御回路及びその衝撃圧吸収装置を含む型締装置の型締制御回路
JP2012167748A (ja) * 2011-02-15 2012-09-06 Nok Corp アキュムレータ
DE102011117534A1 (de) * 2011-11-03 2013-05-08 L'orange Gmbh Kraftstoffeinspritzeinrichtung
DE102011117533A1 (de) * 2011-11-03 2013-05-08 L'orange Gmbh Druckspeicher sowie Kraftstoffeinspritzeinrichtung mit einem solchen
WO2013064238A1 (de) * 2011-11-03 2013-05-10 L'orange Gmbh Kraftstoffeinspritzeinrichtung
DE102011117533B4 (de) * 2011-11-03 2020-10-08 Woodward L'orange Gmbh Druckspeicher sowie Kraftstoffeinspritzeinrichtung mit einem solchen
DE102011117534B4 (de) 2011-11-03 2023-06-01 Woodward L'orange Gmbh Kraftstoffeinspritzeinrichtung
JP2015503101A (ja) * 2011-12-08 2015-01-29 プレシフレックス エスアー 低容量精密ベローズ
US9703261B2 (en) 2011-12-08 2017-07-11 Preciflex Sa Low volume precision bellows
WO2024011890A1 (zh) * 2022-07-12 2024-01-18 贾建荣 一种地下管道的检测修复方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6948479B1 (en) Inline pulsation damper system
US5845621A (en) Bellows pressure pulsation damper
US6314942B1 (en) Fuel pressure dampening element
US8176940B2 (en) Pressure accumulator, in particular pulsation damper
US20080289713A1 (en) Fluid Pressure Pulsation Damper Mechanism and High-Pressure Fuel Pump Equipped with Fluid Pressure Pulsation Damper Mechanism
US20170350354A1 (en) Pulse damper
RU2260707C2 (ru) Плоский трубчатый гаситель колебаний давления жидкости в гидролиниях
JPH084702A (ja) 液圧サージ吸収装置とその製造方法
US4732175A (en) Surge suppressor
JP2021004565A (ja) 脈動吸収機能付きコネクタ
US20210293257A1 (en) Gas-liquid Coupling Type Fluid Pulsation Attenuator
US20080210324A1 (en) Damper
JPH08261096A (ja) 液圧サージ吸収装置およびそのベローズアッセンブリ
JPH02225801A (ja) アキュムレータ
JP3823263B2 (ja) メタルベローズアキュムレータ
US4712584A (en) Surge suppressor
JPH0641799B2 (ja) 水撃防止装置
JPH10227269A (ja) 燃料圧力変動低減装置
JP3212384B2 (ja) アキュムレータ
JPH08240202A (ja) 気体封入型ヘルムホルツ液圧脈動フィルター
JPH0680852U (ja) 内燃機関の燃料脈動減衰装置
JP7338050B2 (ja) 流体ダンパ
WO2003062628A1 (fr) Tuyau d'alimentation en carburant
JPH0217294A (ja) 軸流型油圧サージ吸収装置
JPS6225593Y2 (ja)