JPH084686B2 - 重力▲ろ▼過装置 - Google Patents
重力▲ろ▼過装置Info
- Publication number
- JPH084686B2 JPH084686B2 JP62315868A JP31586887A JPH084686B2 JP H084686 B2 JPH084686 B2 JP H084686B2 JP 62315868 A JP62315868 A JP 62315868A JP 31586887 A JP31586887 A JP 31586887A JP H084686 B2 JPH084686 B2 JP H084686B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pipe
- water
- raw water
- tank
- control mechanism
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 230000005484 gravity Effects 0.000 title claims description 25
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 175
- 239000007788 liquid Substances 0.000 claims description 42
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 claims description 41
- 238000009423 ventilation Methods 0.000 claims description 28
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 claims description 6
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 14
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 9
- 230000009471 action Effects 0.000 description 6
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 5
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 4
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 230000007257 malfunction Effects 0.000 description 3
- 238000012806 monitoring device Methods 0.000 description 3
- 238000012544 monitoring process Methods 0.000 description 3
- 238000007689 inspection Methods 0.000 description 2
- 239000000314 lubricant Substances 0.000 description 2
- 230000008439 repair process Effects 0.000 description 2
- 239000002351 wastewater Substances 0.000 description 2
- 208000037408 Device failure Diseases 0.000 description 1
- 238000005273 aeration Methods 0.000 description 1
- 238000011001 backwashing Methods 0.000 description 1
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 1
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 238000011109 contamination Methods 0.000 description 1
- 238000005461 lubrication Methods 0.000 description 1
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
- 239000011148 porous material Substances 0.000 description 1
- 238000001556 precipitation Methods 0.000 description 1
- 230000004044 response Effects 0.000 description 1
- 239000004576 sand Substances 0.000 description 1
- 230000000087 stabilizing effect Effects 0.000 description 1
- 210000003437 trachea Anatomy 0.000 description 1
Landscapes
- Filtration Of Liquid (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、用水,廃水の過処理を行なう重力過装
置に関し、詳しくは、重力過装置における流入原水量
と流出過水量とを均衡させて重力過槽内部の層の
露出防止を図ると共に、処理水水質の安定化を図り、併
せて層の目詰まり進行状態を容易に監視することをも
可能とできる重力過装置に関するものである。
置に関し、詳しくは、重力過装置における流入原水量
と流出過水量とを均衡させて重力過槽内部の層の
露出防止を図ると共に、処理水水質の安定化を図り、併
せて層の目詰まり進行状態を容易に監視することをも
可能とできる重力過装置に関するものである。
(従来の技術) 重力過装置は、用水,廃水を層を通すことで処理
する過原理を利用するものであり、処理水水質の安定
と、装置の構造が簡単であることから現在においても多
く用いられている。
する過原理を利用するものであり、処理水水質の安定
と、装置の構造が簡単であることから現在においても多
く用いられている。
第4図および第5図は夫々従来の重力過装置の基本
的な構成の概要を示したものであり、これらの図におい
て、3は重力過装置の槽であり、内部床(支持床)
9の上に砂等からなる層8が充填されている。そして
槽3の上部に接続した原水流入管1から原水を導入し、
上記層8を通って過された過水(処理水)を、槽
3下部に接続した過水流出管2から外部に排水するよ
うに構成されている。
的な構成の概要を示したものであり、これらの図におい
て、3は重力過装置の槽であり、内部床(支持床)
9の上に砂等からなる層8が充填されている。そして
槽3の上部に接続した原水流入管1から原水を導入し、
上記層8を通って過された過水(処理水)を、槽
3下部に接続した過水流出管2から外部に排水するよ
うに構成されている。
ところで上記重力過装置では、通常一定水量で流入
させる原水が層上部で槽からあふれ出すことを防止す
ると共に、処理水の水質を安定させるために層を常時
水面下に保持する(層を露出させない)ことが重要で
あるとされている。しかし重力過装置では、層の通
水抵抗が通水初期から末期にわたって次第に増大するの
で、このような層の通水抵抗の変化にかかわらず装置
全体の通水量を常に一定に保つ(一定水量で流入する原
水と流出過水量を均衡させる)工夫が必要とされ、そ
こで通水量一定化のために過水排出側に流量制御機構
を設けているのが普通である。
させる原水が層上部で槽からあふれ出すことを防止す
ると共に、処理水の水質を安定させるために層を常時
水面下に保持する(層を露出させない)ことが重要で
あるとされている。しかし重力過装置では、層の通
水抵抗が通水初期から末期にわたって次第に増大するの
で、このような層の通水抵抗の変化にかかわらず装置
全体の通水量を常に一定に保つ(一定水量で流入する原
水と流出過水量を均衡させる)工夫が必要とされ、そ
こで通水量一定化のために過水排出側に流量制御機構
を設けているのが普通である。
例えば第4図に示した従来装置では、この流量制御機
構を、槽3内の原水の液面4を検出する液面レベルセン
サ101と、過水流出管2の途中に介設した流量制御弁1
02とで構成し、初期には流量制御弁102の流量を絞って
おき、層の通水抵抗が経時的に増大するに伴なって流
量制御弁102の絞り程度を緩め、層8および流量制御
弁102を通る通水の流出側の全体抵抗を一定に保って流
入原水量と流出過水量を均衡させるようにしている。
構を、槽3内の原水の液面4を検出する液面レベルセン
サ101と、過水流出管2の途中に介設した流量制御弁1
02とで構成し、初期には流量制御弁102の流量を絞って
おき、層の通水抵抗が経時的に増大するに伴なって流
量制御弁102の絞り程度を緩め、層8および流量制御
弁102を通る通水の流出側の全体抵抗を一定に保って流
入原水量と流出過水量を均衡させるようにしている。
また第5図に示した従来装置では、第4図の液面レベ
ルセンサ101と流量制御弁102に代え、原水液面に浮遊す
る液面フロート111と過水流出管2の途中に介設した
過水出口流量制御用のバタフライ弁112とをワイヤー1
13(またはロープ)で連結し、層の通水抵抗が大きな
って原水液面が上昇したときには機械的に上記バタフラ
イ弁112を大きく開路させて、第4図の場合と同様に全
体としての通水抵抗を一定に保つ形式の流量制御機構を
構成させている。
ルセンサ101と流量制御弁102に代え、原水液面に浮遊す
る液面フロート111と過水流出管2の途中に介設した
過水出口流量制御用のバタフライ弁112とをワイヤー1
13(またはロープ)で連結し、層の通水抵抗が大きな
って原水液面が上昇したときには機械的に上記バタフラ
イ弁112を大きく開路させて、第4図の場合と同様に全
体としての通水抵抗を一定に保つ形式の流量制御機構を
構成させている。
上記装置とは異なる型の重力過装置として第6図に
示される形式のものも知られている。
示される形式のものも知られている。
この第6図に示される重力過装置は、逆U字管(原
水液面の降下時に、サイホンを切る作用で槽内原水の液
面低下を該逆U字管の頂部付近で停止させることから以
下サイホン管と称するものとする)を利用して流量制御
機構を形成させ、原水供給の停止時等においても槽内の
原水液面レベルが層よりも低くなることを防止し、
層の露出を生じないように工夫された特徴をもったもの
である。
水液面の降下時に、サイホンを切る作用で槽内原水の液
面低下を該逆U字管の頂部付近で停止させることから以
下サイホン管と称するものとする)を利用して流量制御
機構を形成させ、原水供給の停止時等においても槽内の
原水液面レベルが層よりも低くなることを防止し、
層の露出を生じないように工夫された特徴をもったもの
である。
この第6図装置の構造上の特徴は、過水流出管を逆
U字状に設けたサイホン管12として、その流出先端側の
サイホン管12下降部14の下端を水封槽13に入れ、溢流形
式で処理水を外部に取出すようにしたことと、槽3内の
原水液面位置に配設したフロート弁機構120から、連通
管124を通して、原水液面レベルの変動に依存して制御
された量のエアを、サイホン管頂部15に供給するように
したこととにある。
U字状に設けたサイホン管12として、その流出先端側の
サイホン管12下降部14の下端を水封槽13に入れ、溢流形
式で処理水を外部に取出すようにしたことと、槽3内の
原水液面位置に配設したフロート弁機構120から、連通
管124を通して、原水液面レベルの変動に依存して制御
された量のエアを、サイホン管頂部15に供給するように
したこととにある。
ここで上記フロート弁機構120は、連通管124の端部が
原水液面に対抗するように下方に向かって開いた弁座12
3と、この弁座123の開口に対し上下移動することで連通
管内への吸入エア量を調節できるフロート弁体122とを
有し、原水液面4に浮遊したフロート121により上記フ
ロート弁体122を支持させた構成として設けられてい
る。
原水液面に対抗するように下方に向かって開いた弁座12
3と、この弁座123の開口に対し上下移動することで連通
管内への吸入エア量を調節できるフロート弁体122とを
有し、原水液面4に浮遊したフロート121により上記フ
ロート弁体122を支持させた構成として設けられてい
る。
この第6図装置における流量制御の作動原理は次のよ
うに説明される。
うに説明される。
第6図装置の装置稼働初期には、フロート弁型のエア
吸入量制御機構から連通管124を通してサイホン管頂部1
5に供給されるエアの量が大であり(つまり原水液面4
が降下していてフロート弁の弁座開口が大きく開いてい
る)、原水液面4とサイホン管頂部15の高低差(以下入
口水頭h1という)は小さい。これは殆ど目詰まりのない
初期の層8の抵抗(以下抵抗h3という)は小さいから
過水は層8をスムースに流れ、サイホン管頂部15の
下側内壁を堰部として過水が越流するには小さな入口
水頭h1で足りるからである。サイホン管頂部に溜ったエ
アはサイホン管下降部を落下する過水水流に気泡とし
て巻込まれて外部に排出されるが、装置稼動初期には上
述の如くフロート弁型のエア吸入量制御機構から連通管
124を通してサイホン管頂部15に供給されるエアの量が
大であるために、該サイホン管頂部のエア溜りのエア圧
が負圧となることはない。
吸入量制御機構から連通管124を通してサイホン管頂部1
5に供給されるエアの量が大であり(つまり原水液面4
が降下していてフロート弁の弁座開口が大きく開いてい
る)、原水液面4とサイホン管頂部15の高低差(以下入
口水頭h1という)は小さい。これは殆ど目詰まりのない
初期の層8の抵抗(以下抵抗h3という)は小さいから
過水は層8をスムースに流れ、サイホン管頂部15の
下側内壁を堰部として過水が越流するには小さな入口
水頭h1で足りるからである。サイホン管頂部に溜ったエ
アはサイホン管下降部を落下する過水水流に気泡とし
て巻込まれて外部に排出されるが、装置稼動初期には上
述の如くフロート弁型のエア吸入量制御機構から連通管
124を通してサイホン管頂部15に供給されるエアの量が
大であるために、該サイホン管頂部のエア溜りのエア圧
が負圧となることはない。
なおこの初期状態で原水液面が上昇することがあって
も、堰部の越流が増して原水液面の下降を促し、結局槽
3の原水液面は所定レベル(概ねh1=h3で与えられるレ
ベル)で自律均衡することになる。
も、堰部の越流が増して原水液面の下降を促し、結局槽
3の原水液面は所定レベル(概ねh1=h3で与えられるレ
ベル)で自律均衡することになる。
次に、層8の目詰まり進行に伴なってフロート弁型
のエア吸入量制御機構からサイホン管頂部15に供給され
るエア量が次第に制限(つまり原水液面が上昇して弁座
開口が狭くなる)された場合を考えると、この場合には
サイホン管頂部15のエア溜りは漸次負圧状態となり、こ
の負圧が過水の堰部越流量を増す作用として利用され
る。
のエア吸入量制御機構からサイホン管頂部15に供給され
るエア量が次第に制限(つまり原水液面が上昇して弁座
開口が狭くなる)された場合を考えると、この場合には
サイホン管頂部15のエア溜りは漸次負圧状態となり、こ
の負圧が過水の堰部越流量を増す作用として利用され
る。
すなわち層目詰まりの進行に伴ない該層の通水抵
抗h3が大きくなると、サイホン管頂部の堰部越流水量は
そのままでは減少する。これは通水抵抗h3の増大に見合
った程度まで入口水頭h1が大きくならないと層を通水
する水量は少なく、上記装置稼動初期のような自律均衡
作用が得られないからである。しかし高い入口水頭h1を
必要とすることは実用装置として適当でない。
抗h3が大きくなると、サイホン管頂部の堰部越流水量は
そのままでは減少する。これは通水抵抗h3の増大に見合
った程度まで入口水頭h1が大きくならないと層を通水
する水量は少なく、上記装置稼動初期のような自律均衡
作用が得られないからである。しかし高い入口水頭h1を
必要とすることは実用装置として適当でない。
そこで上記第6図の従来装置では、上述サイホン管に
連係したフロート弁型のエア吸入量制御機構を設けて、
槽3内の原水液面が上昇したときにはサイホン管頂部内
のエア溜りを負圧とさせ、この負圧に基づいて槽3から
過水を流出させる吸引力を大とし、これにより原水の
層8を通る通水力を増幅させるようにしているのであ
る。
連係したフロート弁型のエア吸入量制御機構を設けて、
槽3内の原水液面が上昇したときにはサイホン管頂部内
のエア溜りを負圧とさせ、この負圧に基づいて槽3から
過水を流出させる吸引力を大とし、これにより原水の
層8を通る通水力を増幅させるようにしているのであ
る。
このことにより,原水液面レベルはエア溜りの負圧が
ない場合に比べて低いレベルで与えられることになる。
なお本明細書の以下の説明においては、上記エア溜りの
負圧は通水の負の抵抗と考えることができるのでこれを
負圧(−h2)として説明する。したがって槽3内の原水
液面レベルは概ねh1=h3−h2で与えられる。
ない場合に比べて低いレベルで与えられることになる。
なお本明細書の以下の説明においては、上記エア溜りの
負圧は通水の負の抵抗と考えることができるのでこれを
負圧(−h2)として説明する。したがって槽3内の原水
液面レベルは概ねh1=h3−h2で与えられる。
このように、原水液面レベルの上下動に従って、フロ
ート弁型のエア吸入量制御機構は連通管124を通したサ
イホン管頂部15への供給エア量を増減制御し、この供給
エア量の増減に反比例して槽3下部から過水を引き出
そうとする吸引力が増減されるので、結果的に原水液面
レベルが比較的低い位置で一定に保持され、流入原水の
水量と流出過水の水量とが均衡されることになるので
ある。
ート弁型のエア吸入量制御機構は連通管124を通したサ
イホン管頂部15への供給エア量を増減制御し、この供給
エア量の増減に反比例して槽3下部から過水を引き出
そうとする吸引力が増減されるので、結果的に原水液面
レベルが比較的低い位置で一定に保持され、流入原水の
水量と流出過水の水量とが均衡されることになるので
ある。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、上記第4図に示された従来の重力過装置で
は、流量制御弁102と液面レベルセンサ101を組合せて流
量制御機構を構成するため装置が複雑で高価になり、ま
た第5図の装置ではフロート,ワイヤーおよびバタフラ
イ弁の組合せで構成される機械的な流量制御機構の信頼
性に難がある。またこれらの装置に共通した問題とし
て、流量制御弁102やバタフライ弁の補修,点検の際
に、槽内の液が抜けて層8が露出してしまう結果にな
るという欠点がある。
は、流量制御弁102と液面レベルセンサ101を組合せて流
量制御機構を構成するため装置が複雑で高価になり、ま
た第5図の装置ではフロート,ワイヤーおよびバタフラ
イ弁の組合せで構成される機械的な流量制御機構の信頼
性に難がある。またこれらの装置に共通した問題とし
て、流量制御弁102やバタフライ弁の補修,点検の際
に、槽内の液が抜けて層8が露出してしまう結果にな
るという欠点がある。
層の露出は、その層中の割れを生ずるために再び原
水を満たしたときに割れがバイパス路となって過不良
の原因となる。
水を満たしたときに割れがバイパス路となって過不良
の原因となる。
他方、第6図で説明されたサイホン管方式の重力過
装置では、過水流出管が逆U字形のサイホン管となっ
ているために、例えば原水供給の停止等により原水液面
が大きく下降するような場合には、連通管124からサイ
ホン管堰部へのエア供給が大となり、サイホン作用が切
れることでサイホン管頂部より原水液面が下ることがな
いという利点がある。この層の露出防止の特徴は、流
量制御機構を構成しているフロート弁機構の補修,点検
時にも同様に得られる。
装置では、過水流出管が逆U字形のサイホン管となっ
ているために、例えば原水供給の停止等により原水液面
が大きく下降するような場合には、連通管124からサイ
ホン管堰部へのエア供給が大となり、サイホン作用が切
れることでサイホン管頂部より原水液面が下ることがな
いという利点がある。この層の露出防止の特徴は、流
量制御機構を構成しているフロート弁機構の補修,点検
時にも同様に得られる。
しかしこの第6図装置では、上記フロート弁機構が機
械的な可動部分として構成されるものであるために、弁
座123,フロート弁体122の損耗が激しく、頻繁な補修を
要するという問題がある。
械的な可動部分として構成されるものであるために、弁
座123,フロート弁体122の損耗が激しく、頻繁な補修を
要するという問題がある。
このような機械的な接触部分の損耗を軽減するために
は一般に機械的接触部分に潤滑剤を注油(塗布)するこ
とが行なわれるが、上記重力装置では、エアの吸入に伴
なってこの潤滑油がサイホン管に入り込むことがあると
過水中への該油の混入となるから、該過水の汚濁原
因として潤滑剤注油方式の採用は難しい。
は一般に機械的接触部分に潤滑剤を注油(塗布)するこ
とが行なわれるが、上記重力装置では、エアの吸入に伴
なってこの潤滑油がサイホン管に入り込むことがあると
過水中への該油の混入となるから、該過水の汚濁原
因として潤滑剤注油方式の採用は難しい。
また、原理的には同装置では上述の如く層の露出の
問題は生じないはずなのであるが、仮に機械的なフロー
ト弁機構が作動不良となってエア吸入部の閉鎖状態を招
くことがあると、上記サイホンが切れずに層露出の事
故を招く虞れもある。
問題は生じないはずなのであるが、仮に機械的なフロー
ト弁機構が作動不良となってエア吸入部の閉鎖状態を招
くことがあると、上記サイホンが切れずに層露出の事
故を招く虞れもある。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、以上のような問題を解消するためになされ
たものであり、その目的は、上記第6図の従来装置で説
明されるようなエア吸入量制御機構において機械的な可
動部分が存在することによる不具合を解消し、経年使用
される装置としての耐久性の向上と、保守,点検の負担
軽減とを実現した新規な重力過装置を提供するところ
にある。
たものであり、その目的は、上記第6図の従来装置で説
明されるようなエア吸入量制御機構において機械的な可
動部分が存在することによる不具合を解消し、経年使用
される装置としての耐久性の向上と、保守,点検の負担
軽減とを実現した新規な重力過装置を提供するところ
にある。
また本発明の別の目的は、機械的な可動部分を不要と
することで、従来この機械的可動部分の作動不良に伴な
って発生する虞れのあった層露出の危険を実質的にな
くし、信頼性の高い新規な重力過装置を提供するとこ
ろにある。
することで、従来この機械的可動部分の作動不良に伴な
って発生する虞れのあった層露出の危険を実質的にな
くし、信頼性の高い新規な重力過装置を提供するとこ
ろにある。
而して、かかる目的の実現のためになされた本発明よ
りなる重力過装置の特徴は、層を内部に有する槽の
上部から原水を供給し、槽下部に接続した位置から上記
層の上端と原水液面の中間の高さ位置まで立設された
逆U字管を通して過水を槽外部に流出させるように設
け、かつ上記槽内の原水液面位置に設けたエア吸入量制
御機構から上記逆U字管の頂部に渡り逆U字管の下降部
に発生する水頭以上の高さを有する通気管を架設し、原
水の液面の上下動に依存して吸入量が変化されたエア吸
入量制御機構からのエアを上記逆U字管の頂部に供給し
て、該逆U字管を流れる過水量を制御するようにした
方式の重力過装置であって、上記エア吸入量制御機構
は、上記槽内の原水液面付近に固定されかつ上記通気管
に連通された管に、上下動する原水液面に接して大気へ
の開孔量が増減される上下方向に連設の通気開孔を設け
て構成したところにある。
りなる重力過装置の特徴は、層を内部に有する槽の
上部から原水を供給し、槽下部に接続した位置から上記
層の上端と原水液面の中間の高さ位置まで立設された
逆U字管を通して過水を槽外部に流出させるように設
け、かつ上記槽内の原水液面位置に設けたエア吸入量制
御機構から上記逆U字管の頂部に渡り逆U字管の下降部
に発生する水頭以上の高さを有する通気管を架設し、原
水の液面の上下動に依存して吸入量が変化されたエア吸
入量制御機構からのエアを上記逆U字管の頂部に供給し
て、該逆U字管を流れる過水量を制御するようにした
方式の重力過装置であって、上記エア吸入量制御機構
は、上記槽内の原水液面付近に固定されかつ上記通気管
に連通された管に、上下動する原水液面に接して大気へ
の開孔量が増減される上下方向に連設の通気開孔を設け
て構成したところにある。
上記構成において、通気管に連通のエア吸入量制御機
構を構成する管に設けられる通気開孔は原水液面の上下
動に見合って開口量が増減変化されるものであればよ
く、例えば上下方向に連設されたスリット、上下方向に
多数隔設された円形開孔、あるいは管の下端を斜めに切
断することで傾斜した楕円開孔を形成させた形式のもの
などを例示することができる。
構を構成する管に設けられる通気開孔は原水液面の上下
動に見合って開口量が増減変化されるものであればよ
く、例えば上下方向に連設されたスリット、上下方向に
多数隔設された円形開孔、あるいは管の下端を斜めに切
断することで傾斜した楕円開孔を形成させた形式のもの
などを例示することができる。
またこのエア吸入量制御機構を構成する通気開孔をも
った管は、過槽の原水が通常の稼動状態において上下
変動する全範囲に渡って設けられるものであってもよい
し、その範囲の一部について設けられるものであっても
よい。例えばサイホン管の頂部より若干高い下限位置か
ら、原水の上昇が許容される槽内の上限位置の間で、そ
の下限位置では上記管の下端が大気に開放し、その上限
位置では管の通気開孔が完全に閉塞され、更にこの間で
通気開孔が原水の上下動に依存してその開孔量を増減す
る形式のものとして形成することができる。
った管は、過槽の原水が通常の稼動状態において上下
変動する全範囲に渡って設けられるものであってもよい
し、その範囲の一部について設けられるものであっても
よい。例えばサイホン管の頂部より若干高い下限位置か
ら、原水の上昇が許容される槽内の上限位置の間で、そ
の下限位置では上記管の下端が大気に開放し、その上限
位置では管の通気開孔が完全に閉塞され、更にこの間で
通気開孔が原水の上下動に依存してその開孔量を増減す
る形式のものとして形成することができる。
通気開孔の開口量を変化させる液面は、過装置の槽
内の原水液面そのものであってもよいし、あるいは過
装置の槽とは分離独立して自由水面を提供するように連
通槽を設けて、この連通槽内に上記エア吸入量制御機構
の管を設けるようにしてもよい。
内の原水液面そのものであってもよいし、あるいは過
装置の槽とは分離独立して自由水面を提供するように連
通槽を設けて、この連通槽内に上記エア吸入量制御機構
の管を設けるようにしてもよい。
なお本発明の重力過装置では、エア吸入量制御機構
からサイホン管の頂部にわたって架設される通気管を介
して原水がサイホン管に流れる(以下これを原水の混入
という)ことを規制するために、当該通気管を逆U字管
の下降部に発生する水頭以上の高さまで立ち上げる必要
があり、またこのように通気管を立ち上げたとしてもエ
アリフト効果により原水の混入が生じるのを防止するた
めの工夫を採用することが好ましい。
からサイホン管の頂部にわたって架設される通気管を介
して原水がサイホン管に流れる(以下これを原水の混入
という)ことを規制するために、当該通気管を逆U字管
の下降部に発生する水頭以上の高さまで立ち上げる必要
があり、またこのように通気管を立ち上げたとしてもエ
アリフト効果により原水の混入が生じるのを防止するた
めの工夫を採用することが好ましい。
エアリフト効果による原水の混入を防止するための具
体的な構成としては、途中に気水分離器を配置すると
か、吸込んだエアが容易に上昇できる程度の太い管を通
気管に用いるとか、あるいは斜管を用いるとか、するこ
とで満足することができる。
体的な構成としては、途中に気水分離器を配置すると
か、吸込んだエアが容易に上昇できる程度の太い管を通
気管に用いるとか、あるいは斜管を用いるとか、するこ
とで満足することができる。
(作用) 前記構成をなす本発明の重力過装置は、過槽の原
水液面レベルの上下動に依存して吸入エア量を変化させ
るエア吸入量制御機構が、機械的な可動部分をもたず、
原水液面に接する通気開孔の開口量の変化で吸入エア量
制御の目的が実現でき、装置の故障等の発生の虞れは極
めて低減化され、また機械的な可動部分の作動不良に由
来する層露出の虞れも少ない。
水液面レベルの上下動に依存して吸入エア量を変化させ
るエア吸入量制御機構が、機械的な可動部分をもたず、
原水液面に接する通気開孔の開口量の変化で吸入エア量
制御の目的が実現でき、装置の故障等の発生の虞れは極
めて低減化され、また機械的な可動部分の作動不良に由
来する層露出の虞れも少ない。
(実 施 例) 以下本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。
第1図は本発明からなる重力過装置の構成概要を示
した図であり、この図において第4図ないし第6図で示
したと同じ符号は同一の部材,装置を示したものであ
り、従ってその説明は省略する。
した図であり、この図において第4図ないし第6図で示
したと同じ符号は同一の部材,装置を示したものであ
り、従ってその説明は省略する。
5は原水流入管の途中に介設された原水入口弁、6は
原水流入管に分岐接続されている逆洗水排出管途中の逆
洗水出口弁、7は原水供給及び逆洗水排出のために槽3
の内側側壁に設けられている給・排水用の樋である。
原水流入管に分岐接続されている逆洗水排出管途中の逆
洗水出口弁、7は原水供給及び逆洗水排出のために槽3
の内側側壁に設けられている給・排水用の樋である。
10は過水流出管2の途中に介設された過水出口弁
であり、11は該過水流出管2から分岐された逆洗水導
入管の途中の逆洗水入口弁である。
であり、11は該過水流出管2から分岐された逆洗水導
入管の途中の逆洗水入口弁である。
上記逆洗水の通水のための機構は従来公知の構成のも
のと同様のものである。
のと同様のものである。
本例装置の槽3に、一定水量で流入される原水は、
層8を通り過水流出管2(一部は上述の如く逆U字形
のサイホン管をなしている)から水封槽13を経て溢流形
式で外部に排出されるようになっており、以上の構成は
上記従来例の装置として説明した第6図の装置と異なる
ところはない。
層8を通り過水流出管2(一部は上述の如く逆U字形
のサイホン管をなしている)から水封槽13を経て溢流形
式で外部に排出されるようになっており、以上の構成は
上記従来例の装置として説明した第6図の装置と異なる
ところはない。
本例装置の特徴の一つは、サイホン管12から水封槽13
を経て溢流形式で外部に排出される過水の水量を、原
水流入の水量と均衡されるようにする流量制御機構の構
成にあり、これがサイホン管12の頂部15に制御された量
のエアを供給する形式で行なうと共に、このために機械
的な可動部分を用いていないところにある。
を経て溢流形式で外部に排出される過水の水量を、原
水流入の水量と均衡されるようにする流量制御機構の構
成にあり、これがサイホン管12の頂部15に制御された量
のエアを供給する形式で行なうと共に、このために機械
的な可動部分を用いていないところにある。
以下この流量制御機構について詳細に説明する。
本例装置において流入原水と流出過水の均衡が得ら
れる原理は、上述第6図の装置で既に説明しているよう
に、層8の通水抵抗h3とサイホン管頂部15のエア溜り
で発生する負圧の総和が、入口水頭h1と均衡することで
与えられる。
れる原理は、上述第6図の装置で既に説明しているよう
に、層8の通水抵抗h3とサイホン管頂部15のエア溜り
で発生する負圧の総和が、入口水頭h1と均衡することで
与えられる。
そして本例装置では、上記サイホン管頂部に供給する
エア量の制御が、次の構成をなす機械的可動部分を持た
ない通気管21,24と、気水分離器22により与えられる。
エア量の制御が、次の構成をなす機械的可動部分を持た
ない通気管21,24と、気水分離器22により与えられる。
即ち本例装置では、エア吸入量制御機構20をなすよう
に原水液面に一部浸るまで通気管21の下端を垂下させて
設け、これを途中に気水分離器22を介設した通気管21,2
4でサイホン管頂部に接続している。なお水面4から通
気管21,24の最高部の高さを、サイホン管12の下降部の
高さ(サイホン管12の頂部と水封槽13の水封位置までの
高さ)より高くしておく。
に原水液面に一部浸るまで通気管21の下端を垂下させて
設け、これを途中に気水分離器22を介設した通気管21,2
4でサイホン管頂部に接続している。なお水面4から通
気管21,24の最高部の高さを、サイホン管12の下降部の
高さ(サイホン管12の頂部と水封槽13の水封位置までの
高さ)より高くしておく。
上記通気管21の下端部として形成されるエア吸入量制
御機構20は、第1図及び第2図に示しているように通気
管21の下端が若干長だけ槽3の原水液面に浸る構成のも
のとして設けられていると共に、その下端近傍に上下方
向に伸びた細長いスリット状の通気開孔が形成されてい
て、この通気開孔は予め原水液面の変動範囲として設定
されている高さ範囲に渡り位置されて、例えば原水液面
が第2図のL1,L2,L3と上下に変動することに応じてその
開孔量を増減するようになっている。
御機構20は、第1図及び第2図に示しているように通気
管21の下端が若干長だけ槽3の原水液面に浸る構成のも
のとして設けられていると共に、その下端近傍に上下方
向に伸びた細長いスリット状の通気開孔が形成されてい
て、この通気開孔は予め原水液面の変動範囲として設定
されている高さ範囲に渡り位置されて、例えば原水液面
が第2図のL1,L2,L3と上下に変動することに応じてその
開孔量を増減するようになっている。
なお上記気水分離器22からは槽3の原水液中に深く浸
る降水管23が接続されている。
る降水管23が接続されている。
以下原水の液面レベルの変動に応じた装置の稼動状態
を場合に分けて説明する。
を場合に分けて説明する。
まず装置が稼動初期であって層8の通水抵抗が少な
い場合(目詰まりが少なく通水抵抗があまりない場合)
を考えると、この場合本例では、原水液面4がサイホン
管頂部15付近の位置まで降下すれば、本例ではエア吸入
量制御機構20が原水液面から抜け出て管の下端開孔が大
気に接した開孔量が大の状態となるように構成されてお
り、このためにサイホン作用が切れ、それ以下への原水
液面の降下は生じない。
い場合(目詰まりが少なく通水抵抗があまりない場合)
を考えると、この場合本例では、原水液面4がサイホン
管頂部15付近の位置まで降下すれば、本例ではエア吸入
量制御機構20が原水液面から抜け出て管の下端開孔が大
気に接した開孔量が大の状態となるように構成されてお
り、このためにサイホン作用が切れ、それ以下への原水
液面の降下は生じない。
この状態でのサイホン管頂部内における過水の流通
状態とエアの状態を説明すると、サイホン管の頂部には
エアが十分供給された状態にあるため、サイホン管の下
側内壁を堰としてこれを乗り越える形で過水は越流し
ている。この越流の流量は槽3内の原水液面とサイホン
管の頂部の高低差(入口水頭h1)に基づく。
状態とエアの状態を説明すると、サイホン管の頂部には
エアが十分供給された状態にあるため、サイホン管の下
側内壁を堰としてこれを乗り越える形で過水は越流し
ている。この越流の流量は槽3内の原水液面とサイホン
管の頂部の高低差(入口水頭h1)に基づく。
この初期状態で原水の液面4が上昇することがある
と、上記入口水頭h1が大きくなり、堰部を溢流する過
水の水量は増加し、したがって層を通る過水水量が
増えて原水液面は下降する。つまり原水液面は入口水頭
h1と層8の通水抵抗h3がバランスする位置に自律的に
安定する傾向を示すのである。
と、上記入口水頭h1が大きくなり、堰部を溢流する過
水の水量は増加し、したがって層を通る過水水量が
増えて原水液面は下降する。つまり原水液面は入口水頭
h1と層8の通水抵抗h3がバランスする位置に自律的に
安定する傾向を示すのである。
次に層の目詰まりがある程度進行して原水の液面レ
ベルが上昇してくる場合を考える。
ベルが上昇してくる場合を考える。
この場合には、エア吸入量制御機構20は原水に浸りそ
の吸入開孔は液面で少し塞がれて(第2図のL1の状
態)、通気管を通してサイホン管頂部に供給されるエア
量は若干制限される。このためにサイホン管頂部のエア
圧は低下し大気に対して負圧となり、サイホン管頂部15
の堰部を越流する過水の水量が増す。この負圧は過
水流出管2の内部で過水を積極的に流出させようとす
る負の通水抵抗として作用するものであり、従って上記
入口水頭h1と同様に越流水を増加させようとする傾向を
通水に与え、層を通る原水の増加に寄与し結果として
原水液面を降下させる作用として働く。つまり上記サイ
ホン管頂部15のエア溜りに発生する負圧が、層8の目
詰まりに対応して一定通水量の確保のためには高くする
必要のある入口水頭の作用を、一部負担していると言う
ことができる。
の吸入開孔は液面で少し塞がれて(第2図のL1の状
態)、通気管を通してサイホン管頂部に供給されるエア
量は若干制限される。このためにサイホン管頂部のエア
圧は低下し大気に対して負圧となり、サイホン管頂部15
の堰部を越流する過水の水量が増す。この負圧は過
水流出管2の内部で過水を積極的に流出させようとす
る負の通水抵抗として作用するものであり、従って上記
入口水頭h1と同様に越流水を増加させようとする傾向を
通水に与え、層を通る原水の増加に寄与し結果として
原水液面を降下させる作用として働く。つまり上記サイ
ホン管頂部15のエア溜りに発生する負圧が、層8の目
詰まりに対応して一定通水量の確保のためには高くする
必要のある入口水頭の作用を、一部負担していると言う
ことができる。
この後、層の目詰まりがさらに進行し、原水の液面
が上昇する(第2図のL2あるいはL3参照)と、エア吸入
量制御機構20の吸入開孔の開口量はさらに制限され、し
たがってサイホン管頂部のエア圧は一層負圧となる。し
たがってこの増大した負圧が上記で述べた越流水の増
加、層8を流れる原水の増加、上昇した原水液面の下
降、という系全体としての動きに寄与することになる。
が上昇する(第2図のL2あるいはL3参照)と、エア吸入
量制御機構20の吸入開孔の開口量はさらに制限され、し
たがってサイホン管頂部のエア圧は一層負圧となる。し
たがってこの増大した負圧が上記で述べた越流水の増
加、層8を流れる原水の増加、上昇した原水液面の下
降、という系全体としての動きに寄与することになる。
以上の系全体の変化にともなって槽3内の原水液面は
次第に上昇し、最終的にはエア吸入量制御機構20の吸入
開孔が完全に水封(閉塞)されることになってサイホン
管頂部内の負圧は最大となる。なお前記吸入開孔が完全
に水封(閉塞)されると、サイホン管の最大限の負圧で
通気管21,24あるいは降水管23から原水を吸込むが、前
述したごとく通気管の最高部の高さを十分高くしている
ので処理水に原水が混入することはない。
次第に上昇し、最終的にはエア吸入量制御機構20の吸入
開孔が完全に水封(閉塞)されることになってサイホン
管頂部内の負圧は最大となる。なお前記吸入開孔が完全
に水封(閉塞)されると、サイホン管の最大限の負圧で
通気管21,24あるいは降水管23から原水を吸込むが、前
述したごとく通気管の最高部の高さを十分高くしている
ので処理水に原水が混入することはない。
なお本例装置においては上記構成に加えて更に新規な
層目詰まり状態監視装置を付設しているという特徴も
ある。すなわちサイホン管12の頂部15には、層目詰ま
りの進行に伴なって次第に大きな負圧が発生することは
上述の通りである。そこでこのエア溜りのエア圧が変化
することを利用して、簡便でかつ利用価値の高い層目
詰まり状態の監視装置が構成される。
層目詰まり状態監視装置を付設しているという特徴も
ある。すなわちサイホン管12の頂部15には、層目詰ま
りの進行に伴なって次第に大きな負圧が発生することは
上述の通りである。そこでこのエア溜りのエア圧が変化
することを利用して、簡便でかつ利用価値の高い層目
詰まり状態の監視装置が構成される。
本例装置のこの監視装置は、サイホン管頂部に接続さ
れている通気管24を途中で分岐し(分岐管25)、これを
上記水封槽13の上に立てた透明管からなる水封柱26の上
部に接続して構成させている。このような構成によれ
ば、サイホン管頂部のエア溜りに発生する負圧の圧力状
態により、水封柱26内部には水封槽13内の過水が漸次
大気圧を受けて上昇し、この水封柱26の内部液面レベル
が間接的に層の目詰まり状態を示していることになる
のである。
れている通気管24を途中で分岐し(分岐管25)、これを
上記水封槽13の上に立てた透明管からなる水封柱26の上
部に接続して構成させている。このような構成によれ
ば、サイホン管頂部のエア溜りに発生する負圧の圧力状
態により、水封柱26内部には水封槽13内の過水が漸次
大気圧を受けて上昇し、この水封柱26の内部液面レベル
が間接的に層の目詰まり状態を示していることになる
のである。
なお上記水封柱26上部に符号50で示したものは、該水
封柱26の上部内に検知端子が挿入された検知電極であ
り、この位置まで水封層13内の過水が上昇したときに
層8内の目詰まりが限界に達したものとして図示しな
い警告器(ブザー,ランプ等)を作動させるように接続
されている。この検知電極は装置の逆洗操作を自動化し
て行なうように構成する場合に特に好ましく採用され
る。
封柱26の上部内に検知端子が挿入された検知電極であ
り、この位置まで水封層13内の過水が上昇したときに
層8内の目詰まりが限界に達したものとして図示しな
い警告器(ブザー,ランプ等)を作動させるように接続
されている。この検知電極は装置の逆洗操作を自動化し
て行なうように構成する場合に特に好ましく採用され
る。
このような層目詰まり状態監視装置によれば、サイ
ホン管12の頂部におけるエア圧の状態によって水封柱26
内の液面が次第に上昇するので、これを目視で観察して
層の目詰まり状況を管理者等が容易に把握することが
できるという実用上からは極めて優れた効果を得ること
ができる。
ホン管12の頂部におけるエア圧の状態によって水封柱26
内の液面が次第に上昇するので、これを目視で観察して
層の目詰まり状況を管理者等が容易に把握することが
できるという実用上からは極めて優れた効果を得ること
ができる。
なおこの層の目詰まり状態監視装置は、不透明の管
により構成することもできるし、また透明の管等によっ
て上述の如く構成し、検知電極を省略することも可能で
ある。
により構成することもできるし、また透明の管等によっ
て上述の如く構成し、検知電極を省略することも可能で
ある。
なお本発明は以上説明した実施例の重力過装置に限
定されるものではなく、本発明の要旨を損なわない範囲
で種々の変形した態様のものを考えることができること
は言うまでもない。例えば、エアリフト効果に由来する
原水のサイホン管12側への混入を防止するために、上記
実施例の気水分離器22に変えて、通気管21を斜管とした
り、太い管としたりすることができることは上述のとお
りである。
定されるものではなく、本発明の要旨を損なわない範囲
で種々の変形した態様のものを考えることができること
は言うまでもない。例えば、エアリフト効果に由来する
原水のサイホン管12側への混入を防止するために、上記
実施例の気水分離器22に変えて、通気管21を斜管とした
り、太い管としたりすることができることは上述のとお
りである。
また通気管21の下端に設けるエア吸入量制御機構の構
成も、例えば第3図(a)のように円形の吸入開孔を上
下に多数隔設するようにして形成してもよいし、或は第
3図(b)のように通気管21の下端を斜めに切断する形
式で吸入開孔を形成させるようにしてもよい。
成も、例えば第3図(a)のように円形の吸入開孔を上
下に多数隔設するようにして形成してもよいし、或は第
3図(b)のように通気管21の下端を斜めに切断する形
式で吸入開孔を形成させるようにしてもよい。
(発明の効果) 以上述べた如く、本発明よりなる重力過装置によれ
ば、原水の流入量と過水の流出量は常に均衡されて安
定し、またこの均衡のための機械的な可動部分は不要で
あるため故障の発生が少なく従って補修,点検の負担が
軽減され、また機械的な可動部分の作動不良にともなっ
て従来考えられた層の露出の虞れも少ないなど、その
有用性は極めて大なるものがある。
ば、原水の流入量と過水の流出量は常に均衡されて安
定し、またこの均衡のための機械的な可動部分は不要で
あるため故障の発生が少なく従って補修,点検の負担が
軽減され、また機械的な可動部分の作動不良にともなっ
て従来考えられた層の露出の虞れも少ないなど、その
有用性は極めて大なるものがある。
図面第1図は本発明よりなる重力過装置の構成概要一
例を示した図、第2図はエア吸入制御部の構成をそれぞ
れしめした側面図、第3図(a),(b)は通気管の他
の構成を示した図である。 第4図及び第5図は従来の重力過装置の構成を示した
図、第6図はさらに別の従来の重力過装置を示した図
である。 1……原水流入管、2……過水流出管 3……槽、4……原水液面 5……原水入口弁、6……逆洗水出口弁 7……給排水用樋、8……層 9……床(支持床)、10……過水出口弁 11……逆洗水入口弁、12……サイホン管 13……水封槽、14……サイホン管下降部 15……サイホン管頂部、20……エア吸入量制御機構 21……通気管、22……気水分離器 23……降水管、24……通気管 25……分岐管、26……水封柱 50……液面検知電極、101:液面レベルセンサ 102……流量制御弁 111……液面フロート、112……バラフライ弁 113……ワイヤー、120……フロート弁機構 121……フロート、122……フロート弁体 123……弁座、124……連通管
例を示した図、第2図はエア吸入制御部の構成をそれぞ
れしめした側面図、第3図(a),(b)は通気管の他
の構成を示した図である。 第4図及び第5図は従来の重力過装置の構成を示した
図、第6図はさらに別の従来の重力過装置を示した図
である。 1……原水流入管、2……過水流出管 3……槽、4……原水液面 5……原水入口弁、6……逆洗水出口弁 7……給排水用樋、8……層 9……床(支持床)、10……過水出口弁 11……逆洗水入口弁、12……サイホン管 13……水封槽、14……サイホン管下降部 15……サイホン管頂部、20……エア吸入量制御機構 21……通気管、22……気水分離器 23……降水管、24……通気管 25……分岐管、26……水封柱 50……液面検知電極、101:液面レベルセンサ 102……流量制御弁 111……液面フロート、112……バラフライ弁 113……ワイヤー、120……フロート弁機構 121……フロート、122……フロート弁体 123……弁座、124……連通管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 29/60 29/88 B01D 23/10 C
Claims (3)
- 【請求項1】層を内部に有する槽の上部から原水を供
給し、槽下部に接続した位置から上記層の上端と原水
液面の中間の高さ位置まで立設された逆U字管を通して
過水を槽外部に流出させるように設け、かつ上記槽内
の原水液面位置に設けたエア吸入量制御機構から上記逆
U字管の頂部に渡り、逆U字管の下降部に発生する水頭
以上の高さを有する通気管を架設し、原水の液面の上下
動に依存して吸入量が変化されたエア吸入量制御機構か
らのエアを上記逆U字管の頂部に供給して、該逆U字管
を流れる過水量を制御するようにした方式の重力過
装置であって、 上記エア吸入量制御機構は、上記槽内の原水液面付近
に固定されかつ上記通気管に連通された管に、上下動す
る原水液面に接して大気への開孔量が増減される上下方
向に連設の通気開孔を設けて構成したことを特徴とする
重力過装置。 - 【請求項2】上記エア吸入量制御機構の上下方向に連設
された通気開孔が、管側面に設けた上下方向に長いスリ
ット開孔であることを特徴とする特許請求の範囲第
(1)項に記載の重力過装置。 - 【請求項3】上記通気管が、途中に気水分離器を有する
ものであることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項
に記載の重力過装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62315868A JPH084686B2 (ja) | 1987-12-14 | 1987-12-14 | 重力▲ろ▼過装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62315868A JPH084686B2 (ja) | 1987-12-14 | 1987-12-14 | 重力▲ろ▼過装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01155912A JPH01155912A (ja) | 1989-06-19 |
JPH084686B2 true JPH084686B2 (ja) | 1996-01-24 |
Family
ID=18070564
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62315868A Expired - Fee Related JPH084686B2 (ja) | 1987-12-14 | 1987-12-14 | 重力▲ろ▼過装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH084686B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113713453B (zh) * | 2021-08-13 | 2022-11-11 | 国网江苏省电力有限公司南通供电分公司 | 一种用于变压器油的过滤控制设备及其控制方法 |
-
1987
- 1987-12-14 JP JP62315868A patent/JPH084686B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01155912A (ja) | 1989-06-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA1330549C (en) | Pool chemical dispenser | |
US4373220A (en) | Pool water level maintenance apparatus and method | |
WO1991006710A1 (fr) | Passe a poissons a basculement automatique | |
US3212268A (en) | Surface skimmer | |
US3923649A (en) | Floating clarifier mechanism and method | |
US3620372A (en) | Skim tank | |
US3363404A (en) | Mud degassers | |
JPH084686B2 (ja) | 重力▲ろ▼過装置 | |
KR100917473B1 (ko) | 무동력 자동 상등수 집수장치 | |
USRE33861E (en) | Pool chemical dispenser | |
JP2552616B2 (ja) | 魚道装置の制御ゲートおよびその集魚装置 | |
JPH084687B2 (ja) | 重力▲ろ▼過装置の▲ろ▼層目詰まり状態監視装置 | |
DE2313381C3 (de) | Einrichtung zum Abtrennen von Gasen aus einem Wasserstrom | |
KR101591504B1 (ko) | 높이 조절 가능한 사이펀 장치로 구성된 침지막 시스템 | |
JP4464566B2 (ja) | 貯水槽用逆止弁 | |
JPH08174420A (ja) | 水溶性研削液の自動補充装置 | |
JPH075931A (ja) | 定水位自動調節装置 | |
JP2562010Y2 (ja) | スカム除去装置 | |
JPH06272232A (ja) | 余水吐用ゲート | |
JPH0523201Y2 (ja) | ||
SU973711A1 (ru) | Водопонизительна иглофильтрова установка | |
KR880002486Y1 (ko) | 저낙차 대 사이펀 | |
JPH0532164Y2 (ja) | ||
JPH07589U (ja) | 定流量排出装置 | |
JPH0711766Y2 (ja) | 重力濾過池の濾床上部水抜装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |