JPH0846525A - 情報記録再生装置 - Google Patents

情報記録再生装置

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Publication number
JPH0846525A
JPH0846525A JP18136394A JP18136394A JPH0846525A JP H0846525 A JPH0846525 A JP H0846525A JP 18136394 A JP18136394 A JP 18136394A JP 18136394 A JP18136394 A JP 18136394A JP H0846525 A JPH0846525 A JP H0846525A
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JP
Japan
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output
data
likelihood
difference
signal
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Application number
JP18136394A
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English (en)
Inventor
Makoto Hiramatsu
誠 平松
Michiharu Shoji
通陽 小路
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Error Detection And Correction (AREA)
  • Dc Digital Transmission (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 PR(1,1)の最尤復号法を用いて符号化
信号の再生誤り率を低下することを目的とする。 【構成】 0、1の2値情報を記録した媒体上から再生
データを得る際にPR(1,1)を採用して最尤復号す
る情報記録再生装置において、あるk番目のデータビッ
トが0である尤度と、1である尤度との尤度差δk を検
出する尤度差検出手段8と、該尤度差δk を1クロック
遅延させる遅延手段9とを備え、該遅延手段9より出力
される1クロックビット前の尤度差δk-1 と、k番目の
データビットにおける再生信号出力ykを加算し(5)、
加算結果(yk+δk-1 ) と予め決められた2つの基準レ
ベル、レベル1、レベル2とをそれぞれ比較器6、比較
器7によって比較し、それぞれの出力0、出力1に従っ
て誤り訂正し(4)、再生データを検出することを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2値のディジタル情報
を記録再生する情報記録再生装置に関し、特に、PR
(1,1)等化を採用し最尤復号により情報を再生する
情報記録再生装置に関するものである。
【0002】
【背景技術】一般に、符号情報を再生する際に、符号の
誤り率を、より少なくする識別方法として最尤復号法が
知られている。以下にパーシャルレスポンス(PR)を
用いた場合における最尤復号法の要点を説明する。
【0003】通常、2値の符号信号を3値の符号信号に
変換し、伝送あるいは記録を行なう場合がある。3値信
号は、直流成分を含まない様に構成することが可能であ
り、特に直流を伝送あるいは記録できない、又はしにく
い様なシステムに用いられる例が多い。
【0004】パーシャルレスポンス(PR)による1、
0、−1の3値の出力において、各状態における確率に
相当する値を尤度と呼ぶ。最尤復号法とは、より高い尤
度を選択していく方法である。伝送系の雑音がガウス分
布に従う場合、k 番目の識別点出力をyk、σを識別点出
力における標準偏差、Aを常数とすると、尤度Pは下式
のように示される。ここで、識別点出力とは、データを
抽出するクロックのタイミングにおける再生受信信号の
値を示す。
【0005】
【数1】 P1 =Aexp{ -(yk-1)2 / 2σ2 } ……(1) P0 =Aexp{ -yk 2 / 2σ2 } ……(2) P-1=Aexp{ -(yk+1)2 / 2σ2 } ……(3) ここで、この尤度Pの逆数の対数をとり、規格化すると
下式のように示される。これらをパスメトリックと呼
ぶ。
【0006】
【数2】 I1 =−yk+0.5 ………(4) I0 = 0 ………(5) I-1= yk +0.5 ………(6) このパスメトリックは、尤度の逆数に対応するので、こ
の和が小さいほど情報符号の存在する確率が大きいこと
を意味する。
【0007】2値のディジタル情報のデータパスの推移
は、時刻 k-1におけるデータの状態が1の場合、時刻 k
では1または−1になる状態が存在し、時刻 k-1におけ
るデータの状態が−1の場合、時刻 kでは1または−1
になる状態が存在する。上記のパスメトリックにおい
て、I1 は1から1へのパス(以下、これをパス1と称
する。)、I0 は1から−1または−1から1へのパス
(以下、これをパス0と称する。)、I-1は−1から1
へのパス(以下、これをパス−1と称する。)に対応す
る。ここで、ある時刻 k-1におけるデータが0である時
のパスメトリックの和をS0K-1とし、1である時のパス
メトリックの和をS1K-1とすると、時刻 kにおける各状
態のパスメトリックの和は、下式のように示される。こ
こで、min[A,B] は、AとBのうち小さい方を選択す
ることを意味する。
【0008】
【数3】 S0K=min[S0K-1+I-1,S1K-1+I0 ] =min[S0K-1+yk+0.5 ,S1K-1] ………(7) S1K=min[S1k-1+I1 ,S0k-1+I0 ] =min[S1k-1−yk+0.5 ,S0k-1] ………(8) この数式は、以下のことを意味する。時刻 kにおいてデ
ータが0であるためには、時刻 k-1におけるデータが0
の時はパス−1を通り、データが1の時はパス0を通る
場合の2種類のパスが存在する。時刻 k-1でのデータが
0である時のパスメトリックの和をS0K-1、データが−
1である時のパスメトリックの和をS1K -1とすると、パ
ス−1を通った場合のS0KはS0K-1+I-1になり、パス
0を通った場合のS0KはS1K-1+I0 になる。ここで、
最尤復号法では、尤度の高い場合、つまりパスメトリッ
クの和の小さい場合のパスのみを選択する。この様に、
時刻 kのデータを0であると仮定すると、時刻 k-1から
のパスが決定する。このことは、時刻 kにおいてデータ
が1であると仮定した場合においても同様である。
【0009】この様に、状態の変化の様子を各時刻毎に
図示してゆくと、第5図に示すようなトレリス線図と呼
ばれる図が得られる。図より解るように、各時刻間には
必ず2本のパスが存在する。しかし、あるパスは途中で
途切れ、あるパスは連続する。このうち、連続したもの
を正しい状態の変化のパスと推定し、このパス状態に基
づいて各時刻の復号値を推定しデータを決定してゆく方
法が最尤復号法である。最尤復号法により、例えば受信
した情報の信号対雑音比が13dBの場合には、通常の
復号法による符号誤り率は約10-3であるが、これを1
-5に改善できると言われている。
【0010】ここで、パーシャルレスポンスの概念とし
て、PR(1、2、1)の符号化と復合化について説明
する。まず、PR(1、2、1)とは、送信信号中の1
ビットの“1”が送信され、受信復調された後、“1”
が1、2、1というパターンとなるように波形等化を行
なうものである。例えば、“0110010100”と
いう送信データが入力されたものとする。これをプリコ
ーダというエンコーダで2回のNRZI変換が行われ、
この状態で送信される。この送信と受信復調間とでノイ
ズが生じる等すると、波形干渉パターンとなり、それを
例えば5値信号化すると、0、1、2、3、4の5値レ
ベルデジタル信号となる。そして、これを“0”、
“2”、“4”を“0”とみなし、“1”、“3”を
“1”とみなして、2値化すれば、もとの送信データ
“0110010100”が得られる。
【0011】このことにより、このデータ符号間干渉を
付加して、これを2値化することで、誤り符号を訂正
し、符号間干渉を除去できることも徐々に分かってきて
いる。このPR(1、2、1)は、1、2、1というパ
ターンで波形等化することを意味し、PR(1、0、ー
1)は1、0、ー1というパターンで波形等化を行い、
PR(1、1)は1、1というパターンで波形等化する
ことを意味する。
【0012】PR(1、1)による符号化と復合化の例
について、記録信号中の1ビットの“1”が記録、再
生、波形等化を経た後、0、1、1、0というパターン
と成るように波形等化を行なうものである。このプリコ
ーダでは、1回のNRZI変換が行われて送出され、そ
の後受信側では、012という3値検出が行われ、そこ
で、“0”と“2”を“0”とみなし、“1”を“1”
とみなして、2値化信号が得られる。その結果、送出の
符号と同一の符号が得られる。
【0013】上記の通り、論理的には理論通り、誤り訂
正がなされるが、具体的な手法の例は少ない。以下具体
的な最尤復号法を、磁気記録等のPR(1,0,−1)
に適用した例が、既に、特公平5−4865号公報で開
示されている。以下にこの方法を簡単に説明する。本公
報では、最尤復号器の状態推定部を2つの状態の尤度差
を用いて実現するようになっている。「0または1、0
または−1」のレベルの繰返しよりなる3値信号と、上
記3値信号の2種類の状態の尤度差を入力とし、1デー
タ周期後の尤度差および上記状態の変化の有無を出力す
る状態推定部と、上記状態の変化の有無を入力とし、2
値の復号値を出力する復号値推定部により復号器を構成
している。
【0014】磁気記録において、(1,0,−1)の3
値信号は、1になれば次は0か−1になり、−1になれ
ば次は0か1になる性質がある。すなわち、次が0か−
1になる状態(これをodd(奇数) とする)と、0か1
になる状態(これをeven(偶数)とする)の2つの状態
がある。時刻 kの状態 oddの尤度をmO(k) 、状態evenの
尤度をmE(k) とし、識別点出力をykとすると、雑音がガ
ウス分布に従う場合、下式が成立する。ここで、max
[A,B] は、AとBのうち大きい方を選択することを
意味する。
【0015】
【数4】 mO(K+1) =max[mO(k) ,mE(k)+yk-0.5] ………(9) mE(K+1) =max[mO(k)-yk-0.5,mE(k) ] ………(10) 上式は、以下を意味する。時刻 k+1で状態が oddの場合
に、時刻 kでは状態がoddの場合とevenの場合があり得
る。時刻 kで oddの確率がmO(k) 、evenの確率がmE(k)
であると考えた場合に、 odd及びevenの状態が時刻 k+1
で oddになり得る確率は各々mO(k) 、mE(k)+yk-0.5であ
る。次に、時刻 k+1で状態が oddであるとすれば、これ
らの確率の大きい方の状態推移により時刻 k+1で oddに
なったと考えられる。つまり、(9)式で mO(k) >mE
(k)+yk-0.5の場合には、時刻 k+1が oddであれば、時刻
kも oddであり、mO(k) <mE(k)+yk-0.5の場合には、時
刻k+1がodd であれば、時刻 kはevenである。
【0016】このように、時刻 k+1が oddと仮定する
と、odd-odd の状態推移(状態変化なし)、even-oddの
状態推移(状態推移あり)のいずれが生じたかを選択す
ることができる。全く同様に、時刻 k+1がevenと仮定す
ると、(10)式で mO(k)-yk-0.5>mE(k) なら odd-e
ven の状態推移、mO(k)-yk-0.5<mE(k) ならeven-even
の状態推移とのいずれかを選択できる。そして、時刻 k
+1が oddである確率は選択した状態推移の確率であり、
同様に時刻 k+1がevenである確率も選択した状態推移の
確率であるので、それぞれ(9)式、(10)式によ
り、mO(k+1) 、mE(k+1) を得ることができる。すなわ
ち、mO、mEに適当な初期値を与えれば、各時刻毎の識別
点出力ykを用い、各状態の尤度が得られ、かつ各時刻の
状態 oddに流入するパスの状態推移(状態変化の有無)
および状態evenに流入するパスの状態推移(状態変化の
有無)をそれぞれ選択できる。
【0017】上記(9)、(10)式の両辺より、それ
ぞれmE(k) を減ずる。また新たに下式のように定義す
る。
【0018】
【数5】 △m(k)=mO(k) −mE(k) ………(11) とすると、下式を得る。
【0019】
【数6】 mO(k+1) −mE(K) =max[△m(k),yk-0.5] ………(12) mE(k+1) −mE(K) =max[△m(k)-yk-0.5 ,0] ………(13) さらに、上記(12)、(13)式の差を求めると、下
式を得る。
【0020】
【数7】 △m(k+1)=max[△m(k),yk-0.5] −max[△m(k)-yk-0.5 ,0] ……(14) この(14)式は、上記(9)、(10)式と全く同じ
機能を有する。すなわち、△m(k)>yk-0.5の場合には、
時刻 k+1が oddであれば時刻 kも oddであり、△m(k)<
yk-0.5の場合には、時刻 kはevenである。しかるに、こ
こで一時記憶すべき値は、尤度差△m(k)のみとなり、従
来必要としていた値の半分になる。
【0021】更に、(14)式の中の大小関係により4
つの場合が生じるが、実はこれは下記の3つの場合で十
分である。
【0022】
【数8】△m(k)≧yk+0.5 ………(15) yk+0.5>△m(k)>yk-0.5 ………(16) △m(k)≦yk-0.5 ………(17) 更に、状態の変化を示す符号として、下記のdO(k+1) 、
dE(k+1) を新たに考えると、 dO(k+1) =0 :時刻 k、k+1 とも oddである。
【0023】dO(k+1) =1 :時刻 kはeven、時刻 k+1
は oddである。
【0024】dE(k+1) =0 :時刻 k、k+1 ともevenで
ある。
【0025】dE(k+1) =1 :時刻 kは odd、時刻 k+1
はevenである。
【0026】これらと、(14)式を用いると、各場合
の状態推定部の結果は以下のように求まる。
【0027】
【数9】(1) △m(k+1)=yk+0.5 dO(k+1) =0 dE(k+1) =1 (2) △m(k+1)=△m(k) dO(k+1) =0 dE(k+1) =0 (3) △m(k+1)=yk-0.5 dO(k+1) =1 dE(k+1) =0 以上のような原理によれば、尤度差△m のみを記憶すれ
ば、識別点出力ykとの大小関係より決まる3種の場合に
応じて、次の尤度差と、状態変化の有無が上記(数9)
の数式により自動的に与えられる。
【0028】上記のような原理を実際に実現するには以
下のように考えればよい。
【0029】(1)dO(k+1)を仮の復号値とする。
【0030】(2) 但し、dO(k+1) =1となった場合に
は、前回のdO(k+1) とdE(k+1) の論理和が1になった時
刻の dO(k+1) を反転する。
【0031】これを実現する回路例を第6図に示す。入
力端子32、33にあたえられたdO(k+1) とdE(k+1) の
内、dO(k+1) はN段のD形フリップフロップ34-1〜3
4-Nで遅延される。一方、ORゲート35で得られるdO
(k+1) +dE(k+1) も、N段のD形フリップフロップ36
-1〜36-Nで遅延される。dOおよびdO+dEが共に1とな
る位置がANDゲート37-1〜37-Nで検出され、その
時刻のdOはExclusiveORゲート38-1〜38-Nで反転
される。この結果が次段のD形フリップフロップ34-2
〜34-Nに転送されるが、その直後、フリップフロップ
34、36を駆動する1データ周期間隔のクロック端子
39から供給され、このクロックの後半で、フリップフ
ロップ36-2以後の内容を0とする。この結果、フリッ
プフロップ36は全て0か、あるいは前回のdO+dE=1と
なった時刻のみが1となっており、dO= 1となる度にそ
の時刻のdOが反転され、出力40に復号値として取り出
される。以上が、磁気記録等にPR(1,0,−1)を
採用した場合の最尤復号実現のための回路動作である。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】上記公報によれば、
1,0,−1の3値に符号化された符号化信号を扱って
おり、且つ1と−1の状態は必ず交互に現れる符号化信
号に対する最尤復号を実現している。主に、磁気記録が
この様な符号化信号に対応している。すなわち、次が0
または1になる状態と、次が0または−1になる状態の
2通りの状態が存在し、そのうちどちらか片方を直接シ
フトレジスタに流し、これをエラー訂正する方法を行っ
ている。これは、PR(1,0,−1)の最尤復号法に
対応しているのである。
【0033】しかしながら、光メモリや光磁気メモリで
の誤り訂正においては、PR(1,1)を採用したほう
が適していると考えられる。この場合、1の状態の次に
−1の状態が存在せずに再び1の状態が、または、−1
の状態の次に1の状態が存在せずに再び−1の状態がく
る可能性があり、この様な符号化信号では、前記公報の
PR(1,0,−1)による方法そのままでは適応でき
ないという欠点があった。
【0034】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記欠点を解
決するために、0、1の2値情報を記録媒体上に記録
し、再生する装置であって、記録再生の際にPR(1,
1)の波形等化を採用し、且つ最尤復号する情報記録再
生装置を提供するものである。
【0035】この情報記録再生装置において、あるk番
目のデータビットが0である尤度と、1である尤度との
尤度差δk を検出する手段と、該尤度差δk を1クロッ
ク遅延させる遅延手段とを備え、遅延手段より出力され
る1クロックビット前の尤度差δk-1 と、 k番目のデー
タビットにおける再生信号出力ykを加算し、この加算結
果(ykk-1 ) と、あらかじめ決められた2つの基準
レベルとをそれぞれ比較器0、比較器1によって比較
し、それぞれの出力0、出力1に従って再生データを検
出することを特徴とするものである。
【0036】また、出力0あるいは出力1は、あるk番
目のデータビットが0あるいは1となる生き残りパスが
残っているか否かに対応していることを特徴とする。
【0037】さらに、出力0と出力1の論理積を仮の検
出データとして、シフトレジスタに入力し、該仮の検出
データをエラー訂正することにより、検出データを得る
ことを特徴とする。
【0038】更に、0、1の2値情報を記録した媒体上
から最尤復号法により再生データを得る、本発明による
情報記録再生装置において、あるk番目のデータビット
が0である尤度と、1である尤度との尤度差δk を検出
する尤度差検出手段と、該尤度差δk を1クロック遅延
させる遅延手段と、該遅延手段より出力される1クロッ
クビット前の尤度差δk-1 と該k番目のデータビットに
おける再生信号出力ykとを加算する加算手段と、該加算
手段の加算結果(yk+δk-1 ) と、あらかじめ決められ
た2つの基準レベル1、2とをそれぞれ比較する比較手
段と、該比較手段のそれぞれの出力0と出力1に従って
前記再生データを得る復号値推定手段とを備えたことを
特徴とする。
【0039】更に加えて、上記尤度差検出手段が、再生
信号出力ykと基準レベル1、2と尤度差δk-1 とを入力
とし、出力0と出力1とを比較子として尤度差δk を出
力とすることを特徴とする。
【0040】更にまた、上記復号値推定手段は、出力0
と出力1の論理積を仮の検出データとして、出力0と出
力1のそれぞれの状態変化に従って、仮の検出データの
エラー訂正を行なって反転することにより再生データを
得ることを特徴とする。
【0041】
【作用】故に、この発明の構成は、あるk番目のデータ
ビットが0である尤度と、1である尤度との尤度差δk
を検出する手段と、該尤度差δk を1クロック遅延させ
る手段とを備え、遅延手段より出力される1クロックビ
ット前の尤度差δk-1 と、 k番目のデータビットにおけ
る再生信号出力ykを加算し、この加算結果(yk
k-1 ) と、あらかじめ決められた2つの基準レベルとを
それぞれ比較器0、比較器1によって比較し、それぞれ
の出力0、出力1に従って再生データを検出するという
動作を維持するように作用するものである。
【0042】これによるPR(1,1)の最尤復号法で
は、再生信号の尤度差を求め、またその1クロック前の
尤度差と再生信号とを加算した結果とを2つの基準レベ
ルとそれぞれ比較し、2つの出力を得て、本最尤復号法
に適合した再生データを得ているので、データ再生の誤
り率を大きく改善できる。
【0043】また、この2つの出力にトレリス線図をあ
てはめ、生き残りパスが残っているか否かに対応するよ
うに作用するものである。
【0044】さらに、出力0と出力1の論理積を仮の検
出データとして、シフトレジスタに入力し、この仮の検
出データから奇数番目と偶数番目のデータとで、それぞ
れエラー訂正するという動作を維持するように作用する
ものである。
【0045】更に、この発明の構成は、0、1の2値情
報を記録した媒体上から最尤復号法により再生データを
得る情報記録再生装置において、あるk番目のデータビ
ットが0である尤度と、1である尤度との尤度差δk
検出する尤度差検出手段と、該尤度差δk を1クロック
遅延させる遅延手段と、該遅延手段より出力される1ク
ロックビット前の尤度差δk-1 と該k番目のデータビッ
トにおける再生信号出力ykとを加算する加算手段と、該
加算手段の加算結果(yk+δk-1 ) と、あらかじめ決め
られた2つの基準レベル1、2とをそれぞれ比較する比
較手段と、該比較手段のそれぞれの出力0と出力1に従
って前記再生データを得る復号値推定手段とを備えて、
各手段の動作を維持するように作用するものである。
【0046】更に加えて、この発明の構成は、上記尤度
差検出手段が、再生信号出力ykと基準レベル1、2と尤
度差δk-1 とを入力とし、出力0と出力1とを比較子と
して尤度差δk を出力するという動作を維持するように
作用するものである。
【0047】更にまた、この発明の構成は、上記復号値
推定手段が、出力0と出力1の論理積を仮の検出データ
として、出力0と出力1のそれぞれの状態変化に従っ
て、仮の検出データのエラー訂正を行なって反転するこ
とにより再生データを得るという動作を維持するように
作用するものであ
【0048】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を用い
て詳細に説明する。
【0049】図1に本発明の一実施例による構成ブロッ
ク図を示す。光メモリや光磁気メモリ等からの再生信号
は、等化器1を通り波形等化された後、等化信号はPL
L2によりPLL制御されて再生クロック信号を生成す
る。また、この等化信号は比較器を含む演算器3に入力
され、ここでレベル1およびレベル2と比較され、検出
データ出力OUT0及び出力OUT1を出力する。その後、検出
データOUT0及びOUT1は、復号値推定手段としてのエラー
訂正判定回路4に仮の検出データとして入力され、最尤
復号法によりエラー訂正された後に検出データとして出
力される。
【0050】演算器3において、識別点出力である等化
信号ykと1ビット遅延された尤度差に対応するパスメト
リックの差δk-1 との和yk+δk-1 をあらかじめ設定し
て、あるレベルと比較することにより、検出データOUT0
及びOUT1を得ている。
【0051】この原理を以下に説明する。上記したよう
に、最尤復号では式(7)及び式(8)の比較によりパ
スの決定を行っている。この式の比較は、下式と等化で
ある。
【0052】
【数10】 S0K-1+yk+0.5 <S1K-1 ………(18ー1) S0K-1+yk+0.5 >S1K-1 ………(18ー2) S1K-1−yk+0.5 <S0K-1 ………(19ー1) S1K-1−yk+0.5 >S0K-1 ………(19ー2) これらの式を変形すれば、
【0053】
【数11】 yk+S0K-1−S1K-1<−0.5 ………(20ー1) yk+S0K-1−S1K-1>−0.5 ………(20ー2) yk+S0K-1−S1K-1< 0.5 ………(21ー1) yk+S0K-1−S1K-1> 0.5 ………(21ー2) となる。ここで、S0K-1−S1K-1はパスメトリックの差
δk-1 になる。つまり、式(20)及び式(21)は下
式のようになる。
【0054】
【数12】 yk+δk-1 <−0.5 ………(22ー1) yk+δk-1 >−0.5 ………(22ー2) yk+δk-1 < 0.5 ………(23ー1) yk+δk-1 > 0.5 ………(23ー2) つまり、識別点出力の等化信号ykと1ビット遅延された
尤度差に対応するパスメトリックの差δk-1 との和であ
るyk+δk-1 と±0.5 との大小関係を比較すればよい。
この式をまとめると以下のようになる。
【0055】
【数13】 yk+δk-1 > 0.5 ………(24) −0.5 > yk+δk-1 > 0.5 ………(25) −0.5 > yk+δk-1 ………(26) 上記条件は、以下のような意味を有する。式(24)の
条件の場合、S0Kに至るにはパス0を通り、S1Kに至る
にはパス1を通る。つまり、時刻kにおけるデータは1
であることが決定される。また、式(25)の条件の場
合、S0K及びS 1Kに至るには共にパス0を通る。そし
て、式(26)の条件の場合、S0Kに至るにはパス−1
を通り、S1Kに至るにはパス0を通る。つまり、時刻k
におけるデータは0であることが決定される。
【0056】また、上記のことにより時刻kにおけるパ
スメトリックの差δk も決定できる。式(24)の条件
の場合、時刻k−1のデータは1と決定されるので、時
刻におけるバスメトリックの差δk は、時刻k−1から
時刻kへのパスのみで決定できる。つまり、パスメトリ
ックの差δk はyk−0.5 になる。同様に式(26)の条
件の場合、時刻k−1のデータは0と決定されるので、
時刻kにおけるパスメトリックの差は、時刻k−1から
時刻kへのパスのみで決定できる。つまり、パスメトリ
ックの差δk はyk+0.5 になる。また、式(25)の条
件の場合、S0K及びS1Kに至るには共にパス0を通る。
パス0のパスメトリックは式(5)より解るように0で
ある。つまり、時刻kのパスメトリックは以下のように
なる。
【数14】S0K=S1K-1 ………(27) S1K=S0K-1 ………(28) ここで、時刻k−1のパスメトリックの和はS0K-1−S
1K-1=S1K−S0Kとなる。よって、時刻kのパスメトリ
ックの差δk =S0K−S1Kは、時刻k−1のパスメトリ
ックの和の符号を反転させた値に等しくなる。
【0057】図1において、上記した比較及びパスメト
リックの算出は演算器3によって行われる。この演算器
3の具体的内部構成の一実施例を図2に示して説明す
る。識別点出力の等化信号ykは、パスメトリックの差δ
k-1 と共に加算器5に送られる。加算器5で加算された
出力yk+δk-1 は比較器6及び比較器7に送られ、それ
ぞれレベル1及びレベル2と比較され、検出データOUT0
及びOUT1を出力する。この時の比較は、式(20)、
(21)あるいは式(22)、(23)に従っている。
また、マルチプレクサー8には、比較器6と比較器7か
らの検出データOUT0及びOUT1、等化信号yk、及びレベル
1とレベル2が送られる。また、マルチプレクサー8の
出力δk を、遅延回路9により、1ビット遅延されたパ
スメトリックの差δk-1 もフィードバックされて入力さ
れる。マルチプレクサー8では、これらの入力により、
演算及び判断して時刻kのパスメトリックの差δk が出
力され、遅延回路9により1ビット遅延された後、加算
器5にパスメトリックの差δk- 1 として送っている。
【0058】上記したマルチプレクサー8の具体的構成
の一実施例を図3を参照しつつ説明する。識別点出力の
等化信号yk、及びレベル1として−0.5とレベル2とし
て+0.5 とが、加算器10及び加算器11にそれぞれ送
られ、加算器10からyk−0.5と加算器11からyk+0.5
とがそれぞれ出力され、比較器13に送られる。ま
た、パスメトリックの差δk-1 は、符号反転回路12を
通り、符号反転された後に同様に比較器13に送られ
る。比較器13には、比較子として検出データOUT0及び
OUT1の2ビットデータが送られ、式(24)(25)
(26)に従って比較され、パスメトリックの差δk
判断して出力される。このパスメトリックの差δkは遅
延回路9により遅延された後、図2の加算器5に入力さ
れて、等化信号y kと加算され、識別点出力の等化信号yk
と1ビット遅延された尤度差に対応するパスメトリック
の差δk-1 との和であるyk+δk-1 が求められ、次段階
の比較器6、7 でレベル±0.5 との大小関係を比較さ
れるわけである。
【0059】第1図に示す本発明の構成ブロック図にお
いて、上記演算器3及びその中で用いられるマルチプレ
クサー8を説明したが、そこで検出データOUT0及びOUT1
を得られた後に、復号値推定回路として動作するエラー
訂正判定回路4で最尤復号を行っている。このエラー訂
正判定回路4の具体的構成の一回路例を図4に示す。ま
た、この回路の動作を図5に示したトレリス線図等を用
いて詳細に説明する。
【0060】情報の記録再生に際し、NRZI変換の場
合、再生情報に1が現れる毎に再生信号の0、1が反転
する。つまり、図5のトレリス線図において、パス0の
みが存在する位置は、どちらのパスを通っても再生情報
は1(仮の検出データではNANDゲート出力なので0
に対応する。)であり、情報が確定する。この時には当
然、検出データOUT0及びOUT1は共に1を示している。ま
た、パス1からパス1への遷移やパス−1からパス−1
への遷移の場合にも再生情報は0(仮の検出データでは
NANDゲート出力なので出力は1に対応する。)に確
定する。この時には、検出データOUT0及びOUT1はどちら
かが0で、もう片方は1になっている。一方、データが
0や1に確定する位置の間、つまり、図5のトレリス線
図の☆印の位置は、その後のパスの確定により情報を訂
正する可能性のある位置である。また、同じ線図の★印
の位置が仮の検出データに対して最尤復号により実際に
エラー訂正が必要な位置を示している。
【0061】以後、図4の回路図により、最尤復号の過
程を説明する。演算器3から出力された検出データOUT0
及びOUT1はNAND14に送られ、仮の検出データとし
て出力され、シフトレジスタに送られる。ここで、NA
ND14を使用しているのは、シフトレジスタでエラー
訂正する際に、訂正部分にリセットをかければよく、回
路的に容易だからである。このため、仮の検出データ
は、NRZI変換データを反転させた形になっている。
最終的には、仮の検出データは、NOT21を通ること
により再び反転し、NRZI変換のデータとして出力さ
れる。
【0062】また、検出データOUT0及び遅延器35-1によ
り1ビット遅延されたOUT0は、XOR15に入力され、
その結果、検出データOUT0においてデータが0から1、
または1から0に変化する位置を検出している。検出デ
ータOUT1に対しても同様に、検出データOUT1及び遅延器
34-1により1ビット遅延されたOUT1が、XOR16によ
ってデータが0から1、または1から0に変化している
位置を検出している。そして、XOR15とXOR16
の出力は、それぞれ遅延器35-2及び遅延器34-2により1
ビット遅延されてOR17に送られ、OR17からは、
仮の検出データにおいて0から1、または1から0への
変化位置の検出信号を出力してシフトレジスタに送って
いる。このOR17の検出信号は、図5のトレリス線図
中の☆印の位置を含んでいる。
【0063】また、XOR15とXOR16の出力はそ
れぞれ遅延器35-2及び遅延器34-2により1ビット遅延さ
れてJKフリップフロップ18にも送られている。再生
データが1(仮の検出データでは0)に確定している状
態では、検出データOUT0及びOUT1は共に1になってい
る。このJKフリップフロップ18の出力は、確定状態
の1つ前から確定状態に遷移する際、検出データOUT0及
びOUT1のどちらが変化したのかを示している。つまり、
検出データOUT0が変化した場合には1を出力し続け、検
出データOUT1が変化したときには0を出力し続けてい
る。
【0064】ここで、図5のトレリス線図によって理解
できるように、最尤復号によりエラー訂正する場合は、
以下のようなパターンに分類できる。再生データが1
(仮の検出データでは0)に確定する時に、検出データ
OUT0が変化して確定状態になった場合において、確定状
態が検出データOUT0の変化で終り且つ確定状態が奇数(o
dd)個の時(以後、パターン1と称する)、および、確
定状態が検出データOUT1の変化で終り且つ確定状態が偶
数(even)個の時(以後、パターン2と称する)にのみエ
ラー訂正を行う。また、検出データOUT1が変化して確定
状態になった場合においては、確定状態が検出データOU
T0の変化で終り且つ確定状態が偶数(even)個の時(以
後、パターン3と称する)、および、確定状態が検出デ
ータOUT1の変化で終り且つ確定状態が奇数( odd)個の時
(以後、パターン4と称する)にのみエラー訂正を行
う。
【0065】上記のようなエラー訂正の判定を図4の回
路では以下のように行っている。仮の検出データが送ら
れるシフトレジスタであるフリップフロップ33-1、33-
2、33-3、33-4、、33-N等にはそれぞれエラー訂正の場
合のリセット信号を送り出すNANDゲートが接続され
ている。図4にはNAND22とNAND23等がこれ
に該当する。そして、OR24、AND25、NOR2
6、及びNOT27のような構成の回路(以下、奇数番
目の判定回路と称する。)が、それぞれ奇数番目に位置
するシフトレジスタに接続されているNANDゲート2
2に接続されている。
【0066】また、同様にOR28、AND29、NO
R30そしてNOT31のような構成の回路(以下、偶
数番目の判定回路と称する。)が、それぞれ偶数番目に
位置するシフトレジスタに接続されているNANDゲー
ト23に接続されている。奇数番目の判定回路と偶数番
目の判定回路には、それぞれXOR15、XOR16か
ら、それぞれ遅延器35-2及び遅延器34-2による1ビット
遅延回路を介したJKフリップフロップ18からの出力
が送られている。
【0067】ここで、上記パターン1及びパターン4の
場合、奇数番目の判定からは1が出力される。またパタ
ーン2及びパターン3の場合、偶数番目の判定回路から
1が出力される。
【0068】仮の検出データが順次送られているシフト
レジスタ33-1、33-2、33-3、33-4、33-N等に接続されて
いる各NANDゲート22,23等には、上記判定回路
からの信号とエラー訂正の可能性のある位置を示すOR
17からの信号、および、NAND14からの信号が順
次入力されている。このNAND14からの信号が0か
ら1に変わる時が再生信号が1に確定する状態、つまり
パス0のみが存在する状態の終りを示している。そし
て、これらの信号が1になる位置が、図5の☆印と★印
の重なる位置、つまりエラー訂正が必要な位置になる。
この条件が揃ったNANDゲート22、23等からリセ
ット信号がシフトレジスタ33-3、33-4等に送られ、エラ
ー訂正が行われるのである。
【0069】また、NAND19には、NAND14を
介したシフトレジスタ33-1およびOR17からの信号が
送られ、再生データが1(仮の検出データでは0)に確
定している状態が終るごとに0を出力し、この信号によ
り、OR17の信号が流れているシフトレジスタ34-3、
34-4、34-N等にリセットをかけている。
【0070】このように、トレリス線図の表現から、各
時刻に入力される複数パスのうち最も確からしいパスを
「生き残りパス」として残し、他は捨てる。この操作を
全ての時系列にわたり、全ての状態に対して行なう。
【0071】また、図5の※印のパターンの位置で、つ
まり、検出データOUT0及びOUT1が共に、1から0、0か
ら1、に変化する位置も、NRZI変換の出力では1に
なる。しかし、上述の復号回路では、このパターンをエ
ラー訂正することができない。そこで、このパターンの
エラー訂正をNAND20で行っている。このパターン
の場合、検出データOUT0及びOUT1が共に、1から0、0
から1、に変化する。つまり、XOR15とXOR16
の出力は共に1が出力されている。この時に、仮の検出
データが1の時にそれを0に訂正すればよい。したがっ
て、NAND20に、XOR15とXOR16の出力の
それぞれ遅延器35-2、34-2を介した出力とおよびNAN
D14の仮の検出データを1ビットシフトするシフトレ
ジスタ33-1の出力とを入力し、全てが1の時にその位置
のデータを0に訂正している。
【0072】上記方法により、最尤復号された仮の検出
データは、符号誤り訂正の判定と訂正を行われ、最終的
に、NOT21を通ることによりNRZI変換データと
して出力される。
【0073】すなわち、NRZI変換データとしては、
1の状態の次に−1の状態が存在せずに再び1の状態が
続き、又は、−1の状態の次に1の状態が存在せずに再
び−1の状態が続く可能性がある。このような符号化信
号では、上記で説明した本発明によるPR(1,1)
が、そのエラー訂正が適切で、十分適応できるものであ
る。
【0074】上記実施例においては、しきい値又は基準
レベルとしてレベル1、2に−0.5、+0.5 を設定して
いるが、符号復号の条件に従って、適性な値に設定して
も良いのは勿論である。即ち、光磁気記録等での再生値
ykを+1、−1に判定する際、雑音の集中するレべル
が、例えば−0.7 、+0.7 にあると予め予測できるなら
ば、その値に設定しても良く、また2相判別に限らず、
多相判別法を用いても良い。
【0075】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
る最尤復号器を用いることにより、PR(1,1)に対
応した最尤復号が可能になり、且つ出力がそのままNR
ZI変換のデータになっている。
【0076】また、従来のPR(1,0,−1)の最尤
復号法では十分適応できなかった光メモリや光磁気メモ
リ等の分野において、再生データの誤り率をさらに向上
することができる。
【0077】さらに、0、1の2値情報を記録した媒体
上から最尤復号法により再生データを得る手段として、
あるk番目のデータビットが0である尤度と、1である
尤度との尤度差δk を検出し、該尤度差δk を1クロッ
ク遅延させ、1クロックビット前の尤度差δk-1 と該k
番目のデータビットにおける再生信号出力ykとを加算
し、この加算結果(yk+δk-1 )と、あらかじめ決めら
れた2つの基準レベル1、2とをそれぞれ比較し、該比
較結果の出力0と出力1に従って前記再生データを得る
こととしたので、簡単な構成と、高速な演算速度を要求
されることもなく、現実的に実行ある効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の最尤復号器の構成図である。
【図2】本発明の演算部の一実施例を示す内部構成図で
ある。
【図3】本発明のマルチプレクサの一実施例を示す構成
図である。
【図4】本発明のエラー訂正を行うエラー訂正判定回路
の一実施例を示す回路図である。
【図5】本発明における信号の状態変化を示すトレリス
線図およびエラー訂正判定回路の動作を示すテーブルで
ある。
【図6】従来のPR(1,0,−1)対応の最尤復号器
の回路図である。
【符号の説明】
1 等化器 2 PLL 3 演算器 4 シフトレジスタ 5、10、11 加算器 6、7、13 比較器 8 マルチプレクサ 9 遅延回路 12 符号反転回路 14、19、20、22、23 NANDゲート 15、16 XORゲート 17、24、28 ORゲート 18 JKフリップフロップ 21、27、31 NOTゲート 25、29 ANDゲート 26、30 NORゲート 36、37、38 入力端子 33、34、35 シフトレジスタ 39 出力端子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 0、1の2値情報を記録した媒体上から
    再生データを得る際にPR(1,1)を採用して最尤復
    号する情報記録再生装置において、 あるk番目のデータビットが0である尤度と、1である
    尤度との尤度差δk を検出する尤度差検出手段と、該尤
    度差δk を1クロック遅延させる遅延手段とを備え、該
    遅延手段より出力される1クロックビット前の尤度差δ
    k-1 と、k番目のデータビットにおける再生信号出力yk
    とを加算し、該加算結果(yk+δk-1 )と、あらかじめ
    決められた2つの基準レベル1、2とをそれぞれ比較器
    0と比較器1によって比較し、それぞれの出力0と出力
    1に従って前記再生データを検出することを特徴とする
    情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記出力0あるいは出力1は、あるk番
    目のデータビットが0あるいは1となる生き残りパスが
    残っているか否かに対応していることを特徴とする請求
    項1記載の情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記出力0と出力1の論理積を仮の検出
    データとして、エラー訂正判定回路に入力し、該仮の検
    出データをエラー訂正することにより、検出データを得
    ることを特徴とする請求項2記載の情報記録再生装置。
  4. 【請求項4】 0、1の2値情報を記録した媒体上から
    最尤復号法により再生データを得る情報記録再生装置に
    おいて、 あるk番目のデータビットが0である尤度と、1である
    尤度との尤度差δk を検出する尤度差検出手段と、該尤
    度差δk を1クロック遅延させる遅延手段と、該遅延手
    段により出力される1クロックビット前の尤度差δk-1
    と該k番目のデータビットにおける再生信号出力ykとを
    加算する加算手段と、該加算手段の加算結果(yk+δ
    k-1 )と、あらかじめ決められた2つの基準レベル1、
    2とをそれぞれ比較する比較手段と、該比較手段のそれ
    ぞれの出力0と出力1に従って前記再生データを得る復
    号値推定手段とを備えたことを特徴とする情報記録再生
    装置。
  5. 【請求項5】 前記尤度差検出手段は、前記再生信号出
    力ykと前記基準レベル1、2と前記尤度差δk-1 とを入
    力とし、前記出力0と出力1とを比較子として尤度差δ
    k を出力とすることを特徴とする請求項4記載の情報記
    録再生装置。
  6. 【請求項6】 前記復号値推定手段は、前記出力0と出
    力1の論理積を仮の検出データとして、前記出力0と出
    力1のそれぞれの状態変化に従って、前記仮の検出デー
    タのエラー訂正を行なって反転することにより前記再生
    データを得ることを特徴とする請求項4記載の情報記録
    再生装置。
JP18136394A 1994-08-02 1994-08-02 情報記録再生装置 Pending JPH0846525A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7194674B2 (en) 2002-07-29 2007-03-20 Sharp Kabushiki Kaisha Adaptive waveform equalization for viterbi-decodable signal and signal quality evaluation of viterbi-decodable signal

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7194674B2 (en) 2002-07-29 2007-03-20 Sharp Kabushiki Kaisha Adaptive waveform equalization for viterbi-decodable signal and signal quality evaluation of viterbi-decodable signal

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