JPH0846458A - 電力増幅装置 - Google Patents

電力増幅装置

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JPH0846458A
JPH0846458A JP6178959A JP17895994A JPH0846458A JP H0846458 A JPH0846458 A JP H0846458A JP 6178959 A JP6178959 A JP 6178959A JP 17895994 A JP17895994 A JP 17895994A JP H0846458 A JPH0846458 A JP H0846458A
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JP
Japan
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transistor
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selection circuit
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JP6178959A
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Yoshiaki Takahashi
義昭 高橋
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 最小数のブートストラップ用コンデンサによ
って、出力信号のダイナミックレンジを大きくできる電
力増幅装置を提供する。 【構成】 第1及び第2増幅器10,12の出力端子O
UT1,OUT2に接続され、この出力端子OUT1,
OUT2からの出力信号のうちレベルの大きい出力信号
を選択する選択回路14を設ける。そして、この選択回
路14の出力側と、第1及び第2増幅器の動作電源(V
CC)との間に、ブートストラップ用コンデンサを設ける
こととした。これにより、複数の増幅器に対しても、1
つのブートストラップ用コンデンサで、出力トランジス
タにベース電流を供給するトランジスタのエミッタ側の
電位を昇圧でき、出力信号のダイナミックレンジを広げ
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オーディオ用アンプの
出力段等に用いられる電力増幅装置に関し、特にブート
ストラップ用のコンデンサを用いた電力増幅装置の構成
に関する。
【0002】
【従来の技術】図6に一般的な増幅器の回路構成を示
し、一点鎖線で囲った部分は従来のSEPP(Single E
nded Push Pull)増幅器(A)である。
【0003】図6の増幅器(A)において、トランジス
タQ7、Q4、Q8及びQ9はカレントミラー回路を構
成しており、PNP型のトランジスタQ1,Q2は、そ
のエミッタ側がカレントミラー回路の出力側トランジス
タQ8に接続され、差動アンプを構成している。そし
て、互いのベースに供給される入力信号の電位差に応じ
た電流を、NPN型のトランジスタQ3のベースに供給
する。
【0004】また、トランジスタQ3のコレクタには、
PNP型トランジスタQ11のベースが接続されてお
り、このトランジスタQ11のコレクタがNPN型のシ
ンク側出力トランジスタQ6のベースに接続されてい
る。さらに、トランジスタQ10のベースは、2つのダ
イオードを介し出力トランジスタQ5,Q6の接続点に
接続されている。
【0005】また、NPN型のソース側出力トランジス
タQ5のコレクタが電源(VCC)に接続され、NPN型
のシンク側出力トランジスタQ6のエミッタはGNDに
エミッタが接続されており、この出力トランジスタQ5
のエミッタと出力トランジスタQ6のコレクタとの接続
点に出力端子OUTが接続されている。
【0006】そして、トランジスタQ1,Q2への入力
信号に応じて流れるトランジスタQ3のコレクタ電流が
少ない場合には、トランジスタQ4の電流がソース側出
力トランジスタQ5のベースに供給され、出力端子OU
Tからこれに応じた電流が出力される。一方、トランジ
スタQ3に流れる電流が多い場合には、トランジスタQ
11に電流が流れ、これに応じてシンク側トランジスタ
Q6に電流が流れる。従って、出力端子OUTから電流
が引き込まれる。このようにして、出力端子OUTから
増幅された信号が出力される。
【0007】このような回路において、出力端子OUT
に最低電圧が出力されるのは、出力トランジスタQ6が
飽和し、出力トランジスタQ6のコレクタ・エミッタ間
電圧Vceが最小になった場合であり、その値はVEE+V
ce6(sat)となる。一方、最大電圧が出力されるのは、ド
ライバトランジスタQ4が飽和した場合であり、その値
はVCC−Vce4(sat)−Vbe5 である。
【0008】このように、最大電圧は、電源電圧VCCに
対して、出力トランジスタQ5のベース・エミッタ間電
圧Vbe5 による電圧ロスがあるため、電源電圧の効率的
な利用ができず、出力信号のダイナミックレンジが小さ
くなってしまうという問題があった。
【0009】そして、この問題を解決するため、増幅器
(A)と電源(VCC)との間にダイオードDを設け、こ
のダイオードDと増幅器の出力端子OUTの間に、ブー
トストラップ用コンデンサを設けることが知られてい
る。これを以下に説明する。
【0010】図6において、出力トランジスタQ5のコ
レクタは、電源(VCC)に直接接続され、ダイオードD
は、そのアノード側が電源(VCC)に接続され、カソー
ド側がカレントミラー回路の各トランジスタQ4,Q
7,Q8,Q9のエミッタに接続されている。また、ブ
ートストラップ用コンデンサCは、その一端側がダイオ
ードDのカソード側に接続され、他端側が増幅器(A)
の出力端子OUT側に接続されている。
【0011】そして、この出力端子OUTから、図7の
ような正弦波の出力信号が出力される場合において、出
力信号が(1/2)VCCよりも低く、出力トランジスタ
Q6が動作している半周期の期間T1では、ダイオード
DがオンしてコンデンサCが充電される。また、カレン
トミラー回路の電源ライン(エミッタ側)も、VCCとほ
ぼ等しい電位となる。
【0012】次に、出力信号が(1/2)VCCより高
く、出力トランジスタQ5が動作する半周期の期間T2
では、ダイオードDがオフし、コンデンサCの放電期間
となる。ここで、コンデンサCの容量は、例えば100
μF程度と、比較的大きく設定されているため、コンデ
ンサCに充電された電荷はほとんど変化しない。そし
て、出力端子OUTに出力される出力信号の変化に応じ
て、コンデンサCのダイオードD側の電位が変化し、カ
レントミラー回路の電源ラインの電位が、電源(VCC)
よりも高くなる。これにより、ソース側出力トランジス
タQ5にベース電流を供給するトランジスタQ4のエミ
ッタの電位を、電源(VCC)よりも高くすることがで
き、最大出力電圧をVCC−Vce5(sat)まで高めることが
可能となる。
【0013】このようにブートストラップ用コンデンサ
を用い、出力信号のダイナミックレンジを大きくするこ
とができることが知られている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】図6に示すようなブ−
トストラップ用のコンデンサCを用いた電力増幅器を、
BTL(Balanced Transformerless)アンプに適用した
場合には、図8に示すような構成となる。
【0015】図8に示すようなBTLアンプでは、入力
信号(VIN)を増幅して出力端子OUT1に出力する第
1増幅器10と、入力信号(VIN)を反転増幅して出力
端子OUT2に出力する第2増幅器12とを有してお
り、負荷RL の両端に逆相の交流出力信号を発生させ、
負荷RL をBTL駆動する。
【0016】ここで、第1増幅器10と第2増幅器12
の出力トランジスタ(図示せず)は、共通の電源(VC
C)を動作電源としている。また、電源(VCC)と第1
及び第2増幅器10,12との間にはダイオードD1及
びダイオードD2がそれぞれ設けられている。
【0017】ブートストラップ用コンデンサC1は、ダ
イオードD1のカソード側に一端側が接続され、出力端
子OUT1に他端が接続されている。また、ブートスト
ラップ用コンデンサC2は、ダイオードD2のカソード
側に一端側が接続され、出力端子OUT2に他端が接続
されている。
【0018】このようにBTLアンプにブートストラッ
プ用コンデンサを設けることにより、各増幅器からの最
大出力電圧を高めることが可能となり、出力信号のダイ
ナミックレンジを大きくすることができ、また装置の低
消費電力化が図れるという効果を有する。
【0019】しかしながら、図8に示すBTLアンプの
構成では、ブートストラップ用コンデンサCが、各増幅
器10,12の出力端子OUT1,OUT2と同数必要
とされるという問題があった。例えば、BTL2チャン
ネルのステレオアンプ等に、ブートストラップ用コンデ
ンサを用いた場合には、4つのコンデンサが必要となっ
てしまう。
【0020】このコンデンサは、比較的大きい容量が必
要とされるため、使用数が多いとコストが上昇してしま
う。また、これら大容量のコンデンサは半導体集積回路
内に形成することができないため、外付けされる。そこ
で、このための端子が必要になり半導体集積回路のコス
トが上昇してしまう。よって、その数をできるだけ減ら
し、かつ各増幅器の出力端子にブートストラップ用コン
デンサを設けた場合と同等の機能を有するBTLアンプ
を提供することが要求されていた。
【0021】本発明は、これらの課題を解決するために
なされたもので、最小数のブートストラップ用コンデン
サによって、出力信号のダイナミックレンジを大きくで
きる電力増幅装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る電力増幅装置は、以下のような特徴を
有する。
【0023】入力信号を増幅する少なくとも1組の増幅
器と、前記増幅器からの出力信号のうちレベルの大きい
信号を選択する選択回路と、前記選択回路の出力端と前
記増幅器の電源ラインとの間に接続されたブートストラ
ップ用のコンデンサと、を有することを特徴とする。
【0024】また、前記選択回路は、少なくとも前記1
組の増幅器の出力信号に応じた電流を流す複数のトラン
ジスタを有し、これらトランジスタに流れる電流を加算
することを特徴とする。
【0025】
【作用】本発明に係る電力増幅装置では、少なくとも1
組の増幅器からの出力信号のうちレベルの大きい出力信
号を選択する選択回路を設け、この選択器の出力側と、
第1及び第2増幅器の動作電源との間に、ブートストラ
ップ用コンデンサを設けることとした。
【0026】従って、複数の増幅器に対して、1つのブ
ートストラップ用コンデンサによって、各増幅器内部の
ソース側出力トランジスタにベース電流を供給するトラ
ンジスタの駆動電源を昇圧することができる。よって、
出力信号のダイナミックレンジを大きくすることがで
き、また、電源電圧を高効率に利用可能な、低消費電力
の電力増幅装置が得られる。
【0027】更に、選択回路は、各増幅器からの出力信
号に応じた電流を流す複数のトランジスタを有してい
る。そして、このトランジスタを増幅器の出力端子数に
応じて設けることにより、各増幅器からの出力信号の中
からレベルの最も大きい出力信号を選択して、これをブ
ートストラップ用コンデンサに供給することができる。
従って、複数の増幅器の出力端子の数に応じてブートス
トラップ用コンデンサを増やす必要がなく、1つのブー
トストラップ用コンデンサで効果が得られる。
【0028】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の実施例1について説明す
る。なお、以下に説明する図面において、既に説明した
図面と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0029】図1に示す本実施例の電力増幅装置は、図
8と同様にスピーカ等の負荷をBTL駆動するBTLア
ンプである。
【0030】図1に示すBTLアンプは、入力信号(V
IN)を増幅して出力端子に出力する第1増幅器10と、
入力信号(VIN)を反転増幅して出力端子に出力する第
2増幅器12とにより、負荷RL をBTL駆動してい
る。なお、図1の各増幅器10,12は、図6に示す増
幅器(A)と同様な構成を有している。
【0031】そして、第1及び第2増幅器10,12の
出力端子OUT1,OUT2には、負荷RL の他に、第
1及び第2増幅器からの出力信号のうちレベルの大きい
出力信号を選択する選択回路14が接続されている。
【0032】また、第1及び第2増幅器10,12の出
力トランジスタ(図6のソース側出力トランジスタQ
5)の動作電源である電源(VCC)と、第1及び第2増
幅器10,12との間には、ダイオードDが設けられて
いる。そして、ブートストラップ用コンデンサCは、そ
の一端側がダイオードDのカソード側に接続され、他端
側が、選択回路14の出力側に増幅率1のバッファ16
を介して接続されている。
【0033】また、本実施例では、出力端子OUT1、
OUT2が選択回路14の入力端に接続されており、選
択回路14において前記出力端子OUT1、OUT2の
出力信号のうちレベルの大きい出力信号が選択され、選
択された出力信号に応じて選択信号が選択回路14から
発生する。そして、この選択回路14の出力信号がバッ
ファを介し、1つのブートストラップ用のコンデンサC
に印加される。
【0034】従って、第1及び第2増幅器10,12の
いずれかの出力電圧が上昇した場合には、電源電圧を上
昇させて高電圧を出力し、その出力を電源としてソース
側出力トランジスタが動作する。これにより、負荷RL
のBTL駆動が、大きなダイナミックレンジで行なわれ
る。
【0035】ここで、選択回路14及びバッファ16
は、図2に示すような回路構成を有している。
【0036】選択回路14は、第1及び第2増幅器1
0,12の各出力端子OUT1,OUT2にベースが接
続され、互いに並列接続されたNPN型のトランジスタ
Q20,Q21を有している。トランジスタQ20,Q
21のコレクタ側は、所定の電源(VCC)に接続され、
そのエミッタ側は、抵抗R介してGND(VEE)に接続
されている。更に、トランジスタQ20,Q21のエミ
ッタと、抵抗Rとの接続部には、バッファ16の入力側
が接続されている。
【0037】従って、トランジスタQ20,Q21のベ
ースに印加される出力端子OUT1,OUT2の電圧に
よって、トランジスタQ20,Q21にエミッタ電流が
発生し、この電流が抵抗Rに流れ、抵抗Rの端子電圧が
変化する。すなわち、この選択回路14では、出力端子
OUT1,OUT2からの2つの出力信号のうち、常に
高電圧レベル側の信号の電圧を選択信号として出力す
る。
【0038】バッファ16は、ベースに選択回路14か
らの選択信号が供給されるPNP型の入力トランジスタ
Q22と、互いのエミッタが接続されたNPN型の出力
トランジスタQ23及びPNP型の出力トランジスタQ
24とを有している。そして、トランジスタQ22のエ
ミッタは、出力トランジスタQ24のベースに接続され
る。更に、このエミッタには、2つのダイオードD2
0,D21を介し、定電流源CS20から電流が供給さ
れるようになっている。また、定電流源CS20とダイ
オードD20の接続点は出力トランジスタQ23のベー
スに接続されている。
【0039】従って、抵抗Rの端子電圧に応じて入力ト
ランジスタQ22の電流量が変化し、この電流量が少な
い場合には、出力トランジスタQ23に電流が流れ、電
流量が多い場合には、出力トランジスタQ24に電流が
流れる。そして、出力トランジスタQ23,Q24の接
続点(出力端)の電圧は、抵抗Rの端子電圧より2Vbe
分だけ高い電圧に正確に維持される。従って、このバッ
ファ16は選択回路14の加算結果を2Vbe分シフトさ
せる増幅率1のアンプとして作用する。
【0040】そして、このバッファ16の出力がブート
ストラップ用コンデンサCに供給される。これにより、
コンデンサCのダイオードD側の電位は、出力端子OU
T1,OUT2が図3に示したように変化した場合に、
同図Eに示すような包絡線状となり、カレントミラー回
路の電源ラインの電位が、電源(VCC)よりも高くな
る。よって、ソース側出力トランジスタQ5にベース電
流を供給するトランジスタQ4のエミッタ側の電位を、
電源(VCC)よりも高くすることができ、最大出力電圧
をVCC−Vce5(sat)まで高めることが可能となる。
【0041】従って、複数の増幅器に対し、1つのブー
トストラップ用コンデンサで、出力信号のダイナミック
レンジの大きい電力増幅装置を実現することができる。
また、電源電圧VCCの高効率利用が可能となり、低消費
電力の電力増幅装置が得られる。
【0042】(実施例2)図4に示す本実施例の電力増
幅装置は、BTL2チャンネルのステレオアンプ等にブ
ートストラップ用コンデンサを用いた場合の構成例であ
る。
【0043】BTL2チャンネルの場合には、入力信号
が左右2種類あり(VINR ,VINL)、この入力信号
(VINR ,VINL )をぞれそれ増幅するために、第1及
び第2増幅器10a,12aと、第3及び第4増幅器1
0b,12bとが設けられている。なお、各増幅器
(A)の回路構成は図8の増幅器(A)と同様となって
いる。
【0044】選択回路14aは、4つの増幅器10a,
12a、10b,12bの出力端子OUT1,OUT
2,OUT3,OUT4に接続されている。そして、選
択回路14aにおいて、各増幅器10a,12a,10
b及び12bからの出力信号のうちレベルが最も大きい
出力信号が選択され、選択された出力信号に応じた信号
が選択回路14aから発生し、この信号はバッファ16
を介してブートストラップ用コンデンサCに印加され
る。
【0045】従って、第1及び第2増幅器10a,12
a、第3及び第4増幅器10b,12bのいずれかの出
力電圧が上昇した場合には、電源電圧を上昇させて高電
圧を出力し、その出力を電源としてソース側出力トラン
ジスタが動作する。これにより、負荷RL の2チャンネ
ルBTL駆動が、大きなダイナミックレンジで行なわれ
る。
【0046】選択回路14a及びバッファ16は、図5
に示すような構成を有している。
【0047】すなわち、選択回路14aは、各増幅器の
出力端子OUT1〜4にベースが接続され、互いに並列
接続されたNPN型のトランジスタQ25〜28を有し
ている。そして、トランジスタQ25〜28のコレクタ
側は、電源(VCC)に接続されており、そのエミッタ側
は抵抗R介してGND(VEE)に接続されている。更
に、トランジスタQ25〜28のエミッタと、抵抗Rと
の接続部には、図2と同様のバッファ16の入力側が接
続されている。
【0048】そして、この選択回路14aでは、図2の
選択回路14と同様に、各出力端子OUT1〜4から、
各トランジスタQ25〜28のベースに印加される4つ
の出力信号に応じて、抵抗Rの端子電圧が変化する。従
って、選択回路14aは、常に高電圧レベル側の信号の
電圧を選択信号とし、バッファ16を介してブートスト
ラップ用コンデンサCに供給する。
【0049】このように、BTL2チャンネルのアンプ
であっても、選択回路を設けることにより、1つのブー
トストラップ用コンデンサで、各増幅器の出力トランジ
スタのドライバトランジスタのエミッタ側の電位を、電
源(VCC)よりも高くすることができる。
【0050】従って、BTL2チャンネルのステレオア
ンプ等、複数の増幅器を利用した場合であっても、電源
電圧の高効率利用が可能であり、低消費電力の電力増幅
装置が得られる。そして、出力信号のダイナミックレン
ジの大きい電力増幅装置が実現できる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る電力
増幅装置では、少なくとも1組の増幅器からの出力信号
のうちレベルの大きい出力信号を選択する選択回路を設
け、この選択回路の出力側と、各増幅器の動作電源との
間に、ブートストラップ用コンデンサを設けた。
【0052】従って、複数の増幅器に対しても、1つの
ブートストラップ用コンデンサで、各増幅器内部の出力
トランジスタにベース電流を供給するトンジスタの駆動
電源を昇圧することができる。これにより、出力信号の
ダイナミックレンジを大きくすることができる。また、
電源電圧を高効率利用でき、低消費電力の電力増幅装置
が得られる。
【0053】更に、選択回路は、各増幅器からの出力信
号に応じた電流を流す複数のトランジスタを有してい
る。そして、このトランジスタを増幅器の数に応じて設
けることにより、各増幅器からの出力信号の中からレベ
ルの最も大きい出力信号を選択した選択信号をブートス
トラップ用コンデンサに供給できる。従って、複数の増
幅器の出力端子の数に応じてブートストラップ用コンデ
ンサを増やす必要がなく、1つのブートストラップ用コ
ンデンサで効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る電力増幅装置の概略回
路構成図である。
【図2】図1の電力増幅装置の選択回路14及びバッフ
ァ16の回路構成図である。
【図3】本発明の実施例1に係る電力増幅装置から出力
信号波形及び内部の電源ラインにおける電圧波形を示す
図である。
【図4】本発明の実施例2に係る電力増幅装置の概略回
路構成図である。
【図5】図4の電力増幅装置の選択回路14a及びバッ
ファ16の回路構成図である。
【図6】ブートストラップ用コンデンサを用いた従来の
電力増幅装置の概略回路構成図である。
【図7】図6の電力増幅装置からの出力信号波形及び内
部の電源ラインにおける電圧波形を示す図である。
【図8】ブートストラップ用コンデンサをBTLアンプ
に適用した場合における従来の電力増幅装置の概略構成
図である。
【符号の説明】
10,10a 第1増幅器 12,12a 第2増幅器 10b 第3増幅器 12b 第4増幅器 14,14a 選択回路 16 バッファ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を増幅する少なくとも1組の増
    幅器と、 前記増幅器からの出力信号のうちレベルの大きい信号を
    選択する選択回路と、 前記選択回路の出力端と前記増幅器の電源ラインとの間
    に接続されたブートストラップ用のコンデンサと、 を有することを特徴とする電力増幅装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電力増幅装置において、 前記選択回路は、少なくとも前記1組の増幅器の出力信
    号に応じた電流を流す複数のトランジスタを有し、これ
    らのトランジスタに流れる電流を加算することを特徴と
    する電力増幅装置。
JP6178959A 1994-07-29 1994-07-29 電力増幅装置 Pending JPH0846458A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018107644A (ja) * 2016-12-27 2018-07-05 ヤマハ株式会社 増幅器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018107644A (ja) * 2016-12-27 2018-07-05 ヤマハ株式会社 増幅器

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