JPH0845456A - イオン源装置 - Google Patents

イオン源装置

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JPH0845456A
JPH0845456A JP19764894A JP19764894A JPH0845456A JP H0845456 A JPH0845456 A JP H0845456A JP 19764894 A JP19764894 A JP 19764894A JP 19764894 A JP19764894 A JP 19764894A JP H0845456 A JPH0845456 A JP H0845456A
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JP
Japan
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plasma
ion
discharge chamber
discharge
source device
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Pending
Application number
JP19764894A
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English (en)
Inventor
Koji Miyake
浩二 三宅
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 放電室の導入ガスとして活性ガスを使用した
ときの寿命低下を防止してプラズマを生成し、長時間運
転を可能にする。 【構成】 放電室3からイオンビーム22を引き出すイ
オン引出孔部21にイオンビーム22の軸方向の磁場を
形成し、この磁場によりイオン引出孔部21に高密度プ
ラズマを閉じこめるデュオプラズマトロン型イオン源装
置において、放電室3にマイクロ波或いは高周波放電に
よりプラズマ32を生成するプラズマ生成手段を備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イオン注入装置,薄膜
形成装置等に用いられるデュオプラズマトロン型イオン
源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、デュオプラズマトロンイオン源装
置は、低ガス流量で高効率のイオン生成が行えるため、
イオン注入や薄膜形成の分野で多用される。そして、こ
のデュオプラズマトロン型イオン源装置は、従来、図4
に示すように形成され、同図において、1は磁性材料に
より形成された筐体、2は筐体1の蓋体、3は筐体1,
蓋体2により形成された放電室、4は蓋体2に形成され
たガス導入口、5は放電室3の熱フィラメントであり、
両端が蓋体2の絶縁体のリード部6,7を介して外部に
引出されている。
【0003】8は筐体1に折曲して形成された延設部、
9は筐体1と延設部8との間に設けられた電磁コイル、
10は筐体1に形成されたプラズマ開孔、11は磁性材
料で形成されたフランジ状の板体、12は筐体1と板体
11との間に介在する絶縁体、13は板体11に形成さ
れたイオン放出孔であり、開孔10に重合する。
【0004】14は板体11との間で電界を発生する引
出電極であり、アースされている。15は引出電極14
に形成されたビーム開孔であり、開孔10,放出孔13
に重合する。16はリード部6,7を介して熱フィラメ
ント5の両端に負極,正極が接続された直流のフィラメ
ント電源、17は負極がフィラメント電源16の正極に
接続された放電電源であり、正極が板体11に接続され
ている。18は正極が板体11に接続された加速電源で
あり、負極がアースされている。19は延設部8と放電
電源17の正極との間に設けられた抵抗である。
【0005】そして、ガス導入口4から放電室3にガス
が導入される。また、フィラメント電源16により熱フ
ィラメント5が通電加熱され、熱電子が発生する。
【0006】さらに、放電電源17により熱フィラメン
ト5と筐体1との間に直流電圧が印加され、この電圧印
加により前記熱電子を一次電子としてプラズマ20が生
成される。このとき、筐体1は高抵抗値の抵抗19を介
して放電電源17の正極に接続され、フローティング電
位になる。
【0007】また、筐体1及び板体11が磁性材料で形
成され、電磁コイル9の通電により、開孔10,放出孔
13が位置するイオン引出孔部21にイオンビーム22
の軸方向の集束性の磁場が形成され、放電室3の荷電粒
子がトラップされて高密度プラズマ23が閉じこめられ
る。さらに、板体11と引出電極14との間の電界によ
り、高密度プラズマ23からイオンが引き出されてイオ
ンビーム22が形成される。
【0008】そして、高密度プラズマ23を生成してイ
オンビーム22を引き出す構成であるため、この種デュ
オプラズマトロン型イオン源装置はガス効率が高く、高
精度のイオンビーム22が得られる利点がある。なお、
筐体1はフローティング電位にされる代わりに、板体1
1に対して負電位にされることもある。
【0009】また、イオンビーム22の引出電極は、図
4のように板体11と引出電極14との2枚電極構成に
される他、板体11と引出電極14との間に接地電位に
対して負電位の電極を設け、3枚電極構成にされること
もある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記図4の従来装置の
場合、カソードに熱フィラメント5が使用され、このフ
ィラメント5の熱電子を一次電子として放電室3内にプ
ラズマ20を生成するため、放電室3の導入ガスとして
活性ガスを使用すると、熱フィラメント5の損耗が著し
く、非常に短寿命になり、長時間の運転ができない問題
点がある。
【0011】本発明は、プラズマ室の導入ガスとして活
性ガスを使用したときの寿命低下を防止し、長寿命化を
図って長時間運転を可能にする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに本発明のイオン源装置は、放電室にマイクロ波或い
は高周波放電によりプラズマを生成するプラズマ生成手
段を備える。
【0013】
【作用】前記のように構成された本発明のイオン源装置
の場合、従来の熱フィラメントの代わりにマイクロ波或
いは高周波放電によりプラズマを生成するプラズマ生成
手段が用いられる。この場合、放電室の導入ガスが活性
ガスであっても、プラズマ生成手段は熱フィラメントの
ように損耗せず、長寿命化が図られて長時間運転が行え
る。
【0014】
【実施例】実施例について、図1ないし図3を参照して
説明する。 (第1の実施例)まず、第1の実施例について、図1を
参照して説明する。同図において、図4と同一符号は同
一もしくは相当するものを示し、24は図4の蓋体2の
代わりに設けられた磁性材料の蓋体であり、放電電源1
7の負極が接続されている。25は筐体1と蓋体24と
の間に介在する絶縁体である。
【0015】26は蓋体24の中央部外面側に取付けら
れたマイクロ波導入端子、27は蓋体24の中央部内面
側に形成されたアンテナガイド用の磁性筒、28は導入
端子26から磁性筒を介して放電室3に引き出されたア
ンテナである。29は磁性筒27の外側に設けられた非
磁性筒、30は非磁性筒29と筐体1との間に介在する
絶縁体である。31は非磁性筒29の外周に設けられた
補助電磁コイルである。
【0016】そして、アンテナ28,電磁コイル31等
によりプラズマ生成手段が形成されている。また、図4
の熱フィラメント5,フィメント電源16は省かれてい
る。
【0017】そして、補助電磁コイル31が通電される
と、蓋体24と筐体1の一部からなる磁気回路によりア
ンテナ28に近傍に磁場が形成される。この状態でマイ
クロ波導入端子26及びアンテナ28を介して放電室3
にマイクロ波が投入されると、マイクロ波放電が発生し
て放電室3内に、図4のプラズマ20に相当するマイク
ロ波プラズマ32が生成される。
【0018】さらに、蓋体24は放電電源17の負極に
接続されてカソード電位になり、筐体1は抵抗19を介
して放電電源17の正極に接続されてフローティング電
位になり、放電室3の壁面はプラズマ32に接する一
部,すなわち磁性筒27,非磁性筒29の部分が板体1
1に対して負電位になるとともに残りがフローティング
電位になり、筐体1のプラズマ開孔10でプラズマ32
の径が絞られる。
【0019】つぎに、電磁コイル9、筐体1及び板体1
1からなる磁気回路により、図4の場合と同様、イオン
引出孔部21にイオンビーム22の軸方向の集束性の磁
場が形成されて高密度プラズマ23が閉じこめられる。
そして、板体11と引出電極14との間の電界により、
高密度プラズマ23からイオンが引き出されてイオンビ
ーム22が形成される。
【0020】この場合、放電室3の壁面の一部を負電位
にしてプラズマ電位が与えられ、イオン引出孔部21に
印加する磁場の強度,形状が従来装置と同様に設定され
るため、高ガス効率で高輝度のイオンビーム22が生成
される。そして、放電室3のプラズマ生成に熱フィラメ
ントが使用されないため、放電室3に活性ガスを導入す
る場合の長寿命化が図られ、長時間の運転が行える。
【0021】(第2の実施例)つぎに、第2の実施例に
ついて、図2を参照して説明する。同図において、図1
と同一符号は同一もしくは相当するものを示し、図1と
異なる点は、非磁性筒29,補助電磁コイル31を省
き、筐体1,蓋体24,板体11により磁気回路を形成
し、電磁コイル9に通電することにより、アンテナ28
の近傍及びイオン引出孔部21に磁場を形成するように
した点である。なお、筐体1と蓋体24の間隔及び筐体
1と板体11との間隔を適当に調整することにより、そ
れぞれの必要な磁場が得られる。
【0022】(第3の実施例)さらに、第3の実施例に
ついて、図3を参照して説明する。同図において、図1
及び図2と同一符号は同一もしくは相当するものを示
し、それらの図面と異なる点は、絶縁体25を省いて蓋
体24を筐体1に直接接合し、抵抗19を省いて筐体1
を放電電源17の負極に直接接続した点である。
【0023】すなわち、この種デュオプラズマトロン型
イオン源装置においては、従来より、図4の構成から抵
抗19を省いて放電電源17の負極に筐体1を直接接続
し、筐体1をカソード電位にした場合にも、ほぼ、抵抗
19を設けた場合と同等の特性が得られることが知られ
ている。そこで、この実施例では、筐体1と蓋体24と
を接合して同電位にし、放電電源7の負極に接続したも
のである。
【0024】この場合、プラズマ室3の壁面は全体が板
体11に対して負電位になり、第1,第2の実施例と同
様の効果が得られる。
【0025】ところで、前記各実施例の磁場発生手段と
しての電磁コイル9,31の代わりに永久磁石を用いて
もよい。そして、各実施例のマイクロ波プラズマ生成用
の磁場及びイオン引出孔部21に形成するイオンビーム
22の軸方向の磁場は、1個又は複数個の電磁石又は永
久磁石により形成してよいのは勿論である。
【0026】また、前記各実施例ではマイクロ波放電に
より放電室3にプラズマを生成したが、高周波放電によ
り生成してもよい。
【0027】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているため、以下に記載する効果を奏する。従来の熱フ
ィラメントの代わりにマイクロ波或いは高周波放電によ
りプラズマ32を生成するプラズマ生成手段が用いら
れ、この場合、放電室3の導入ガスが活性ガスであって
も、プラズマ生成手段が熱フィラメントのように損耗せ
ず、長寿命化が図られて長時間運転が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例の断面図である。
【図3】本発明の第3の実施例の断面図である。
【図4】従来例の断面図である。
【符号の説明】
3 放電室 9,31 電磁コイル 21 イオン引出孔部 22 イオンビーム 23 高密度プラズマ 28 アンテナ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電室からイオンビームを引き出すイオ
    ン引出孔部に前記イオンビームの軸方向の磁場を形成
    し、該磁場により前記イオン引出孔部に高密度プラズマ
    を閉じこめるデュオプラズマトロン型イオン源装置にお
    いて、 前記放電室にマイクロ波或いは高周波放電によりプラズ
    マを生成するプラズマ生成手段を備えたことを特徴とす
    るイオン源装置。
JP19764894A 1994-07-29 1994-07-29 イオン源装置 Pending JPH0845456A (ja)

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JP19764894A JPH0845456A (ja) 1994-07-29 1994-07-29 イオン源装置

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