JPH084448Y2 - 小型密封容器 - Google Patents
小型密封容器Info
- Publication number
- JPH084448Y2 JPH084448Y2 JP1987153834U JP15383487U JPH084448Y2 JP H084448 Y2 JPH084448 Y2 JP H084448Y2 JP 1987153834 U JP1987153834 U JP 1987153834U JP 15383487 U JP15383487 U JP 15383487U JP H084448 Y2 JPH084448 Y2 JP H084448Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sealed container
- methacrylic acid
- present
- container
- small sealed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Packages (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は小型密封容器に関する。更に詳しくは、水は
みがき等のリン酸イオンを含む内容物を、一回分収納し
て密封した容器に関する。
みがき等のリン酸イオンを含む内容物を、一回分収納し
て密封した容器に関する。
〈従来の技術〉 シャンプーやリンス等の内容物を、一回の使用量だけ
収納密封した小型容器の製造方法は、特願昭59−98087
号、特願昭59−98088号、特願昭59−98089号、usp32451
97号等に知られている。
収納密封した小型容器の製造方法は、特願昭59−98087
号、特願昭59−98088号、特願昭59−98089号、usp32451
97号等に知られている。
これらの技術では、容器最内層のヒートシール性樹脂
としてNaタイプ又はZnタイプのアイオノマーが用いられ
ている。
としてNaタイプ又はZnタイプのアイオノマーが用いられ
ている。
〈考案が解決しようとする問題点〉 ところで、水はみがき等のリン酸イオンを含む内容物
をこの容器に適用すると、アイオノマー中の金属イオン
がリン酸イオンと反応して悪影響を与え、数ヶ月間保存
すると沈殿が生じて来る。
をこの容器に適用すると、アイオノマー中の金属イオン
がリン酸イオンと反応して悪影響を与え、数ヶ月間保存
すると沈殿が生じて来る。
本考案は比較的低温で、二枚の包装材料中に連続的に
内容物を充填しながらシールして(夾雑物シール)、シ
ール強度が大きく、しかも上述のような内容物に悪影響
を与えることのない小型密封容器を提供することを目的
とする。
内容物を充填しながらシールして(夾雑物シール)、シ
ール強度が大きく、しかも上述のような内容物に悪影響
を与えることのない小型密封容器を提供することを目的
とする。
〈問題点を解決するための手段〉 この目的を達成するため、本考案は最内層が、メタク
リル酸含有量が1〜20モル%のエチレン−メタクリル酸
共重合体から成る包装材料に、リン酸イオンを含む液状
内容物を収納し、周囲をヒートシールして成る小型密封
容器を提供する。
リル酸含有量が1〜20モル%のエチレン−メタクリル酸
共重合体から成る包装材料に、リン酸イオンを含む液状
内容物を収納し、周囲をヒートシールして成る小型密封
容器を提供する。
〈作用〉 本考案に係るエチレン−メタクリル酸共重合体(EMA
A)は低密度ポリエチレンや線状低密度ポリエチレンと
異なり、低温で夾雑物シールが可能であり、しかも金属
イオンを含まないので、長期間保存しても、内容物に影
響を与えることがない。
A)は低密度ポリエチレンや線状低密度ポリエチレンと
異なり、低温で夾雑物シールが可能であり、しかも金属
イオンを含まないので、長期間保存しても、内容物に影
響を与えることがない。
〈実施例の説明〉 以下、図面を参照して本考案を説明する。
図面は本考案の実施例を示し、第1図(a)及び
(b)は本考案に係る包装材料の断面図、第2図は容器
の断面図である。
(b)は本考案に係る包装材料の断面図、第2図は容器
の断面図である。
すなわち、本考案に係る包装材料(A)は、第1図
(a)に示す如く、最内層から「EMAA(1)/アルミニ
ウム箔(2)/プラスチックフィルム(3)」の層構成
を有する。あるいは第1図(b)に示す如く、最内層か
ら「EMAA(1)/プラスチックフィルム(4)/アルミ
ニウム箔(2)/プラスチックフィルム(3)」の層構
成を有する。各層はドライラミネート法やコーティング
法等の常法により積層できる。
(a)に示す如く、最内層から「EMAA(1)/アルミニ
ウム箔(2)/プラスチックフィルム(3)」の層構成
を有する。あるいは第1図(b)に示す如く、最内層か
ら「EMAA(1)/プラスチックフィルム(4)/アルミ
ニウム箔(2)/プラスチックフィルム(3)」の層構
成を有する。各層はドライラミネート法やコーティング
法等の常法により積層できる。
EMAA(1)はメタクリル酸含有量1〜20モル%である
ことが必要である。
ことが必要である。
プラスチックフィルム(3)はヒートシール時に溶融
しないものが望ましく、ポリエステル、延伸ポリプロピ
レン、延伸ナイロン等のフィルムが使用できる。
しないものが望ましく、ポリエステル、延伸ポリプロピ
レン、延伸ナイロン等のフィルムが使用できる。
プラスチックフィルム(4)としては、ポリエステ
ル、延伸ナイロン、ポリ塩化ビニルの外、内容物が揮発
性又は浸透性の成分(香料等)を含む場合にはそのまま
浸透を防ぐため、ポリアクリロニトリル等のフィルムが
使用できる。
ル、延伸ナイロン、ポリ塩化ビニルの外、内容物が揮発
性又は浸透性の成分(香料等)を含む場合にはそのまま
浸透を防ぐため、ポリアクリロニトリル等のフィルムが
使用できる。
内容物としては、リン酸イオンを含むもので、例えば
PH調整剤としてリン酸水素ナトリウムやリン酸二水素ナ
トリウムを含む水はみがき等である。
PH調整剤としてリン酸水素ナトリウムやリン酸二水素ナ
トリウムを含む水はみがき等である。
〈試験例〉 最内層から「ヒートシール性樹脂/ポリ塩化ビニルフ
ィルム/アルミニウム箔/ポリエステルフィルム」の層
構成を有する包装材料を6種類作成した。ヒートシール
性樹脂はそれぞれ(a)Znタイプのアイオノマー、
(b)Naタイプのアイオノマー、(c)EMAA(メタクリ
ル酸9%)、(d)線状低密度ポリエチレン、(e)低
密度ポリエチレン、(f)エチレン−酢酸ビニル共重合
体(酢酸ビニル6%)である。
ィルム/アルミニウム箔/ポリエステルフィルム」の層
構成を有する包装材料を6種類作成した。ヒートシール
性樹脂はそれぞれ(a)Znタイプのアイオノマー、
(b)Naタイプのアイオノマー、(c)EMAA(メタクリ
ル酸9%)、(d)線状低密度ポリエチレン、(e)低
密度ポリエチレン、(f)エチレン−酢酸ビニル共重合
体(酢酸ビニル6%)である。
この6種類の包装材料を用い、usp3245197号記載の装
置と方法により、試験液を夾雑物シールにより密封し
た。試験液はリン酸水素ナトリウムとリン酸二水素ナト
リウムの水溶液に、青色1号と黄色4号の色素を若干添
加したものでPHはおよそ7である。
置と方法により、試験液を夾雑物シールにより密封し
た。試験液はリン酸水素ナトリウムとリン酸二水素ナト
リウムの水溶液に、青色1号と黄色4号の色素を若干添
加したものでPHはおよそ7である。
これらの包装体について、シール性(低温シール
性)、ホットタック性、夾雑物シールの適否、40
℃、2ヶ月間保存後の試験液の変化の有無、のそれぞれ
の項目について試験し、更に各包装材料を試験液中に
浸漬して20時間煮沸した時のPHを調べた。この結果を表
−1に示す。
性)、ホットタック性、夾雑物シールの適否、40
℃、2ヶ月間保存後の試験液の変化の有無、のそれぞれ
の項目について試験し、更に各包装材料を試験液中に
浸漬して20時間煮沸した時のPHを調べた。この結果を表
−1に示す。
以上の結果から、(c)EMAAが最も優れていることが
分かる。
分かる。
〈効果〉 本考案によれば、低温で夾雑物シールが可能で、リン
酸イオンを含む内容物に影響を与えることのない容器が
得られる。
酸イオンを含む内容物に影響を与えることのない容器が
得られる。
図面は本考案の実施例を示し、第1図(a)及び(b)
は本考案に係る包装材料(A)の断面図、第2図は容器
の断面図である。 (1)……EMAA、(2)……アルミニウム箔 (3)……プラスチックフィルム (4)……プラスチックフィルム
は本考案に係る包装材料(A)の断面図、第2図は容器
の断面図である。 (1)……EMAA、(2)……アルミニウム箔 (3)……プラスチックフィルム (4)……プラスチックフィルム
Claims (1)
- 【請求項1】最内層が、金属イオンを含まない、メタク
リル酸含有量が1〜20モル%のエチレン−メタクリル酸
共重合体から成る包装材料に、リン酸イオンを含む液状
内容物を収納し、周囲をヒートシールして成る小型密封
容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987153834U JPH084448Y2 (ja) | 1987-10-07 | 1987-10-07 | 小型密封容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987153834U JPH084448Y2 (ja) | 1987-10-07 | 1987-10-07 | 小型密封容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0158467U JPH0158467U (ja) | 1989-04-12 |
JPH084448Y2 true JPH084448Y2 (ja) | 1996-02-07 |
Family
ID=31430022
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987153834U Expired - Lifetime JPH084448Y2 (ja) | 1987-10-07 | 1987-10-07 | 小型密封容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH084448Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56139544U (ja) * | 1980-03-19 | 1981-10-22 | ||
JPS60240441A (ja) * | 1984-05-16 | 1985-11-29 | Toppan Printing Co Ltd | 両面成形小型容器の成形装置 |
-
1987
- 1987-10-07 JP JP1987153834U patent/JPH084448Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0158467U (ja) | 1989-04-12 |
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