JPH0844488A - 投票端末オプション装置 - Google Patents

投票端末オプション装置

Info

Publication number
JPH0844488A
JPH0844488A JP17924794A JP17924794A JPH0844488A JP H0844488 A JPH0844488 A JP H0844488A JP 17924794 A JP17924794 A JP 17924794A JP 17924794 A JP17924794 A JP 17924794A JP H0844488 A JPH0844488 A JP H0844488A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voting
elector
potential difference
eyeball
rotation angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17924794A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunio Ueda
国生 上田
Takayuki Tsuchida
孝行 土田
Yoshiyuki Miura
佳之 三浦
Naoko Shimojima
尚子 下島
Katsutoshi Ishikawa
勝敏 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP17924794A priority Critical patent/JPH0844488A/ja
Publication of JPH0844488A publication Critical patent/JPH0844488A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • User Interface Of Digital Computer (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Time Recorders, Dirve Recorders, Access Control (AREA)
  • Position Input By Displaying (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の投票端末オプション装置は、選挙人が
現在注視している投票画面上の部分をリアルタイムで検
出し、その注視点を投票表示画面上でマウスカーソルと
同様に扱うことにより、電子ペン等の手動操作入力機構
を用いずに投票操作が行なえることを特徴とする。 【構成】選挙人の頭部に対する眼球の回転角を検出する
眼球回転角検出手段をなす、電極51〜54、減算・増
幅器40、及び電位差保持バッファ21,22と、この
眼球回転角検出手段の検出信号をもとに選挙人の注視点
を算出する注視点算出手段をなす、電位差→座標値変換
テーブル23、及び座標保持バッファ24,25と、こ
の注視点算出手段により検出された注視点を投票用表示
画面上に反映させ選択指示子として表示する表示手段と
を備え、手操作によらず眼球の動きに伴う注視点の位置
認識により選挙投票操作を行なうことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子投票システムに於
いて、特に四肢等に障害をもち投票端末を操作すること
が困難な選挙人に対して人手が介在しない投票行為を可
能にした投票端末オプション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の投票用紙による選挙では、身体の
障害や疾病などのため投票所に赴けない選挙人に対して
は、不在者投票という救済措置があった。具体的には、
選挙当日以前の定められた期間中に、病院などの院長
等、定められた人物を投票管理者として病室などで投票
用紙に記入させ、候補者を記入した投票用紙を郵送する
ことにより、投票所に赴くことなく選挙投票ができる。
【0003】近年、導入が検討され始めている「電子投
票システム」に於いては、投票端末の画面を電子ペン等
で触れることにより投票行為ができるという点では、従
来の紙による投票より優れていると言える。投票端末そ
のものは、ノートブック型パーソナルコンピュータ等の
情報処理機器と同程度の大きさで実現できるため、選挙
人の病室に運び込んで扱わせることにも、技術的な何ら
問題はない。
【0004】しかしながら、このような形態を採って
も、四肢の障害などにより電子ペンを扱えない選挙人に
対しては、代理投票(付き添いの健常者が選挙人の四肢
により投票操作を行なう)を行なわざるを得ず、投票内
容が他人に漏洩してしまうという問題が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、現状
の電子投票システムに於いては、健常者を対象とした選
挙人に対しては投票行為の円滑化が図れるが、四肢の障
害をもつ選挙人に対しては、代理投票(付き添いの健常
者が選挙人の四肢により投票操作を行なう)を行なわざ
るを得ず、投票内容が他人に漏洩してしまうという問題
が生じ、全ての選挙人を対象に投票行為の円滑化を図る
ことはできないという問題があった。
【0006】本発明は上記実情に鑑みなされたもので、
電子投票システムに於いて、四肢などの障害のため電子
ペンを操作できない選挙人に対して眼球の動きにより投
票操作が行なえる選挙投票インタフェースをもつ投票端
末オプション装置を提供することを目的とする。
【0007】更に本発明は選挙人の瞬き等による注視点
位置検出の一時的な変化に対しても常に安定した注視点
の位置認識が行なえ、使い勝手を向上できる選挙端末オ
プション装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の投票端末オプシ
ョン装置は、眼電位を測定する等の手段により、その選
挙人が現在注視している投票画面上の部分をリアルタイ
ムで検出し、その注視点を投票画面上でマウスカーソル
と同様に扱うことにより、電子ペン等の手動操作入力機
構を用いずに投票操作が行なえることを特徴とする。
【0009】即ち本発明の投票端末オプション装置は、
投票を行なう選挙人の頭部に対する眼球の回転角を検出
する眼球回転角検出手段と、この眼球回転角検出手段の
検出信号をもとに選挙人の注視点を算出する注視点算出
手段と、この注視点算出手段により検出された注視点を
候補者に関する情報表示画面上に表示する表示手段とを
備え、手操作によらず眼球動作に伴う注視点の移動によ
り選挙投票操作を行なうことを特徴とする。
【0010】更に本発明の投票端末オプション装置は、
眼球回転角の検出値から高周波数成分を除去するローパ
スフィルタを有して、選挙人の注視点が選挙人の瞬き等
に影響を受けない構成としたことを特徴とする。
【0011】
【作用】投票端末オプション装置本体に回路接続された
複数の電極を選挙人の眼球の周囲に取り付ける。投票用
の表示画面上で選挙人が現在注視している点の座標を電
極間の電位差によりリアルタイムで求め、表示画面上の
注視点を例えばマウスカーソルに類似するマークで表示
する。注視点が例えば候補者一覧表示画面上のある候補
者の表示領域内に止まっているとき、当該注視点が存在
する候補者表示領域の候補者を選択したものと判断し、
確認画面を開いて、上記同様の領域内注視による「投
票」又は「再選択」の選択入力を促す。
【0012】このように、眼球の動きを検出して、表示
画面上の注視点及びその領域内注視時間により選択を行
なう手段を備えることにより、四肢に障害があるなどの
理由で電子ペンなどの操作ができない選挙人に対して、
健常者による代理投票を行なうことなく、即ち投票内容
が他人に認知されることなく、健常者と同様に選挙投票
が行なえる。
【0013】更に上記投票端末オプション装置に於い
て、眼球回転角の検出値から高周波数成分を除去するロ
ーパスフィルタ(LPF)を設けることにより、瞬きに
よる高周波数成分を除去して、注視点位置検出動作から
瞬きの影響を排除することができ、これにより選挙人の
瞬き等に影響を受けることなく常に安定した注視点位置
検出が行なえる。
【0014】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明の一実施例の構成を示すブロック図で
あり、ここでは眼電位法(EOG)による眼球回転角検
出による注視点認識処理手段を用いた構成を例に示して
いる。
【0015】人間がどの点を注視しているかを計測する
方法の一つに「眼電位法(EOG:Flectrooculograph
)」がある。この眼電位法を用いた投票端末オプショ
ン装置の構成を図1に示す。
【0016】図1に於いて、10は投票端末装置全体の
制御を司る制御部(CONT)であり、マイクロプロセ
ッサ等により実現されるもので、この実施例では、図
3、図7、及び図8に示す各処理の実行制御機能をもつ
とともに、図9及び図10に示すような投票表示画面の
表示制御機能をもつ。
【0017】20は制御部10が実行するプログラムの
格納領域、及び投票処理のための作業領域をもつメモリ
(MEM)であり、ここでは上記各領域に加えて、眼球
回転角検出による注視点認識処理のための領域をもつ。
この領域には眼球回転角検出による注視点認識処理のた
めの、左右電位差保持バッファ(L/R−BUF)2
1、上下電位差保持バッファ(U/D−BUF)22、
X座標保持バッファ(XP−BUF)24、Y座標保持
バッファ(YP−BUF)25、及び電位差→座標値変
換テーブル(E→P−CTBL)23等が設けられる。
【0018】左右電位差保持バッファ21は電極53と
電極54との間の電位差を格納する。上下電位差保持バ
ッファ22は電極51と電極52との間の電位差を格納
する。電位差→座標値変換テーブル23は、左右電位差
保持バッファ21、及び上下電位差保持バッファ22得
られた電位差を座標値に変換して出力もので、上記バッ
ファ21,22で得られた電位差と、選挙人が注視して
いるディスプレイ上の座標との関係が記述されている
(図6参照)。X座標保持バッファ24は選挙人が現在
注視している点のX座標を格納する。Y座標保持バッフ
ァ25は選挙人が現在注視している点のY座標を格納す
る。
【0019】30はアナログ回路の出力値をメモリ20
に取り込むためのアナログーディジタル変換を行なうA
/D変換器であり、減算・増幅器40,40のアナログ
出力信号をディジタル変換して左右電位差保持バッファ
21、及び上下電位差保持バッファ22に供給する。
【0020】40は減算により眼電位を求める減算・増
幅器(SUB・AMP)であり、電極51〜54の出力
値から減算により眼電位を求め、増幅してA/D変換器
30へ送出する。
【0021】51〜54は眼電位を検出するための電極
であり、導電性ジェルなどを塗った上で、粘着テープな
どを用いて選挙人の眼球80の周囲(ここでは、上
(U),下(D),左(L),右(R)の4か所とす
る)に張り付けられる。
【0022】60はフラットパネルディスプレイ等を用
いた表示装置(DISP)であり、例えば図9及び図1
0に示すような、候補者に関する情報や選挙人への操作
メッセージを含む投票画面が表示される。
【0023】70は外部装置との間でデータを送受する
通信装置(COM)であり、制御部10の制御の下に投
票結果等を集計用の端末に送信する。図2は上記実施例
に於ける眼球回転角検出手段を説明するための図であ
る。
【0024】人間の眼球は、図2に示すように、角膜
(cornea)側と網膜(retina)側との間に20〜60m
V程度の電位差を持っており、疑似ダイポールとして扱
うことができる。そのため、眼球の左右、上下等に電極
を貼り付けて電極間の電位差を計測することにより、眼
球の回転角を検出できる。電位差は回転角θが小さい
(水平方向は左右約30degずつ、垂直方向は上下約
10degずつ)範囲では、θに比例する値として得ら
れることが知られている。ただしθの基準点(V=θと
なる眼球の向き)は、必ずしも顔の正中線方向ではな
く、電極の貼り付け位置によって異なる。
【0025】 V=a・θ ………(1) V:電極間の電位差 θ:眼球の回転角(ただし上述の範囲内) a:比例定数(個人により異なる) このことを利用して、投票端末のディスプレイ上のどこ
に注視点があるかを検出することができる。
【0026】図1に示した投票端末オプション装置の使
用は、2つの段階に分かれる。第1段階は「電位差→座
標値変換テーブル23」を作成するための事前計測であ
り、第2段階は実際の投票操作である。
【0027】図3は上記第1段階に於ける、電位差→座
標値変換テーブル23の作成するための処理手順を示す
フローチャート、図4は図3のステップS3 に於ける座
標注視判定の際の出力電位差が変化する状態例を示す
図、図5は上記テーブルを作成する際の座標値→電位差
変換テーブルの一例を示す図、図6は図5のテーブルか
ら作成される電位差→座標値変換テーブル23の一例を
示す図である。
【0028】図7、及び図8は上記第2段階の処理手順
を示すフローチャートであり、図9、及び図10はそれ
ぞれ上記第2段階に於ける投票画面(図9=候補者一覧
表示画面、図10=投票確認用画面)の表示構成例を示
す図である。以下、順を追って第1段階及び第2段階の
動作を説明する。
【0029】第1段階:テーブルの作成 選挙人の左右いずれかの眼球の上下・左右に計2対の電
極51〜54を貼り付ける。
【0030】2組の電極より得られる2対の各電位は、
それぞれ減算・増幅器40,40により減算され、電位
差として取り出された後に、増幅され、A/D変換器3
0に送られる。
【0031】このA/D変換器30の出力は、リアルタ
イムでメモリ20上の電位差保持バッファ21,22に
送られ、保持される。この値は、適当なサンプリング周
期(例えば数十ヘルツ程度)で常に更新される。
【0032】メモリ20内に電位差→座標値変換テーブ
ル23を作成するための処理を図3に示すフローチャー
トを参照して説明する。まず表示装置60の表示画面上
に、事前測定の手順を説明する文章を表示する(図3ス
テップS1 )。
【0033】この際、説明文として例えば「だた今か
ら、投票前の事前測定を行ないます。測定を開始する
と、ディスプレイ上に×印が表示されますので、その中
心を注視してください。X秒間注視を続けると、その×
印は消え、また別の位置に新しい×が表示されます。以
上の操作を、Y回繰り返して頂きます。」のような内容
が表示される。
【0034】一定時間後、表示装置60の表示画面上か
ら上記説明文が消え、適当な一点(例えば右上)に×印
を表示し、選挙人にその点を注視させる(図3ステップ
S2)。
【0035】その間、制御部10は、左右電位差保持バ
ッファ21及び上下電位差保持バッファ22の値をそれ
ぞれ監視し続けるが、この両者の値は例えば図4に示す
ように変化する。
【0036】図4の時刻T0 に於いて×印が提示される
と、選挙人はその印を注視するために眼球を回転させる
ため、電極51−電極52間、及び電極53−電極54
間の出力電位差が変化する。注視点が×印に達した後
は、出力電位差はほぼ一定の値に落ち着く。この際、ど
の瞬間をもって「注視点が1カ所に落ち着いた」と言え
るかという問題があるので、予め定められた適当な電位
差の幅(△V1及び△V2)の間に、X秒間連続で収ま
ったことをもって、注視点が1カ所に落ち着いたことを
検出する。そのX秒間の開始時刻をT1 及びT2 とする
が、この両者のうち時刻が遅い方(図4の例ではT2 )
をもって、注視点が×印に落ち着いたと見做す。この時
刻T2 からX秒間の平均値をもって、その×印の座標に
対する出力電位差とし、座標値とともにメモリ20上に
保存する。
【0037】表示する×印の座標を変えながら、このよ
うな測定をY回繰り返し、その結果をテーブルに纏める
と、図5のようになる。このテーブルの軸と内容を入れ
換えると、図6のようなテーブルが得られる。このテー
ブルが、電位差→座標値変換テーブル(E→P−CTB
L)23になる。調査点の密度が薄い場合は、比例配分
等の手法により、未調査点のデータを補間する。
【0038】上述の如くして電位差→座標値変換テーブ
ル(E→P−CTBL)23を作成することにより、以
後は、計測した電極間の電位差から表示画面上の座標値
を求め、座標保持バッファ24,25に格納することが
できる。
【0039】尚、上記したようなテーブルを作成しなく
とも、上記(1)式に於ける比例定数aを(上下方向・
左右方向のそれぞれについて)測定により求めれば、注
視点は検出できるが、前述のように(1)式には眼球の
回転角の範囲に制約があるため、やはり上記テーブルを
作成するのが望ましい。
【0040】第2段階:投票操作 以上の準備を終えた上で、実際の投票操作を行なわせ
る。この投票操作とその操作に伴う処理の流れを図7及
び図8に示す。
【0041】選挙人が現在注視している点の座標は、制
御部10の処理制御で、電極51−52,53−54間
の電位差を図6に示すような電位差→座標値変換テーブ
ル(E→P−CTBL)23を用い変換することによ
り、一定のサンプリング周期でリアルタイムに求まる。
【0042】先ず制御部10の制御の下に、表示装置6
0の表示画面上に、投票操作の手順を説明する文章が表
示され、ここで投票を行なう旨の選択を行なうことによ
り、表示画面が投票用画面に更新される(図7ステップ
S11)。
【0043】この際の説明文としては、例えば「ただ今
から、投票を行ないます。画面上に候補者の一覧が表示
されますので、投票したい候補者の名前をZ秒間注視し
てください。注視するとその候補者を選択したものと見
做し、確認画面が開きます。選択した候補者でよければ
『投票』を、選び直したければ『再選択』を、Z秒間注
視して下さい」というような内容が表示される。
【0044】ここで投票を行なう旨の選択を行なうこと
により、例えば図9に示すような投票用画面が表示され
る。制御部10は、このような投票用画面を表示装置6
0に表示出力している状態で、X座標保持バッファ24
及びY座標保持バッファ25の値を監視する(図7ステ
ップS12)。
【0045】そして注視点の座標が、Z秒間連続して、
図9に示す候補者一覧表示画面内のいずれかの候補者名
の枠内に存在した場合、選挙人がその候補者を選択した
ものと見做し、投票用の確認用画面を開く(図7ステッ
プS13〜S16(T) )。
【0046】この際の確認用画面の一例を図10に示
す。制御部10は、このような確認用画面を表示装置6
0に出力している状態で、X座標保持バッファ24及び
Y座標保持バッファ25の値を監視する(図8ステップ
S19)。
【0047】そして注視点の座標が、Z秒間連続して
『投票』の枠内に存在した場合、その候補者に1票が投
じられたことを、通信手段を通じて送信する(図8ステ
ップS20〜S21(T) ,S28〜S30(T) ,S33)。
【0048】又、注視点の座標が、Z秒間連続して『再
選択』の枠内に存在した場合は、再び図8に示すような
投票用画面を表示する(図8ステップS20〜S25(T) 、
図7ステップS11)。
【0049】このようにして、表示画面上の注視点及び
その領域内注視時間により候補者の選択及び投票を行な
う機構を備えることにより、四肢に障害があるなどの理
由で電子ペンなどの操作ができない選挙人に対して、健
常者による代理投票を行なうことなく、即ち投票内容が
他人に認知されることなく、健常者と同様に選挙投票が
行なえる。
【0050】ここまで述べてきた投票端末オプション装
置は、装置使用中に選挙人が瞬きをした際に、投票操作
がスムーズに行なえない場合が生ずるという不安定要因
をもち、従って、実際の使用にあたっては、一点を注視
している際にZ秒間瞬きしないよう、使用条件を設定す
る必要があり、使い勝手の上で問題が生じる。
【0051】具体的には、瞬きをすると、顔の皮膚に取
り付けられた電極と眼球との位置関係が瞬間的に著しく
変化するので、図4で示した出力電位差のグラフは、例
えば図11のようになる。図11に於いて、TB1,TB2
が瞬きをした時刻である。
【0052】本発明による投票端末オプション装置に於
いては、選挙人に特定の候補者や処理を選択したこと
を、特定の位置(候補者名、処理名等が表示されている
場所)を一定時間(Z時間以上)注視させることにより
実現している。一定時間(Z時間以上)表示画面上の一
点を注視している状態は、眼球回転角検出による注視点
認識処理で電極間の出力電位差が、一定時間、一定の幅
の中に収まっていることにより検出される。
【0053】そのため、実際には一カ所を注視していて
も、その間に瞬きが行なわれると、注視箇所に対しての
注視行為が一旦途切れたことになり、一カ所を継続して
注視していると認識できなくなる場合がある。
【0054】極端な例では、一カ所を継続してZ秒間注
視して、初めて位置検出されるという装置であれば、1
/Zヘルツ以上の頻度で瞬きをする選挙人は、投票操作
を完了できないことになる。
【0055】そこで、本発明の他の実施例に於いては、
この瞬きによる影響を排除する手段として、眼球回転角
の検出値から高周波数成分を除去するローパスフィルタ
(LPF)を用いる。
【0056】具体的には、図1に示す構成に於いて、減
算・増幅器40,40とA/D変換器30との間に、高
周波数成分を除去するためのローパスフィルタ(LP
F)を介在して、図11のような瞬きによるに出力電位
差の変動を排除している。この際のローパスフィルタ
(LPF)を通過した波形整形例を12に示している。
【0057】このように、眼球回転角の検出値から瞬き
による高周波数成分を除去するローパスフィルタ(LP
F)を介在することにより、図12に示すように、図1
1のTB1,TB2で示される、瞬きによる電位差の一時的
な変動を排除でき、注視点監視の際の瞬きによる影響を
排除することができる。
【0058】又、上記した実施例に於いて、装置使用中
に例えば選挙人が人体頭部を上下又は左右に移動して、
装置本体と選挙人の眼球との相対位置あるいは向きに変
動があると、正常な注視点の検出ができなくなる可能性
がある。つまり、投票操作が終わるまで頭部を動かさな
いように、選挙人に強制しなければならないという問題
がある。
【0059】この問題を解消するための実施例を図13
に示す。図13に於いて、1Aは投票端末オプション装
置本体(装置本体)であり、1Bは固定アームである。
この装置は、装置本体1Aと選挙人の頭部(Head)を固
定アーム1Bで固定し、使用中に装置本体1Aと選挙人
の頭部(Head)との相対位置及び向きが変わらないよう
に固定化したことを特徴とする。
【0060】このような構成とすることにより、選挙人
に頭部を動かさないよう強制する必要なく、高い注視点
検出精度を実現できる。尚、上記実施例に於いては、眼
球回転角の検出手段として、EOGによる眼球回転角検
出手段を例示したが、これに限らず、例えば、人間の眼
球の角膜ときょう膜(角膜の周囲の部分)では光の反射
率が異なることを利用して、眼球に対して一定の角度か
ら光を当ててその反射光の量により回転角を検出する方
法や、眼球を一定の角度からCCDカメラなどで撮影し
て画像処理的な手法(所謂「黒目」の部分の形や面積を
調べる)で回転角を検出する等、他の検出手段を用いて
もよい。
【0061】又、装置本体と選挙人の頭部との固定手段
について、上記実施例では、図13に示すように、装置
本体1Aと選挙人の頭部(Head)とをアーム1Bで固定
する(選挙人の頭部に環状の器具を締め付け固定する)
構成を例示したが、これに限らず、例えば、マウスピー
スを用いて固定する手段等、選挙人が常に装置本体に対
して一定の位置および角度に自分の頭部を固定できる構
造であれば、いずれの手段を用いてもよい。
【0062】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、電
子投票システムに於いて、眼電位を測定する等の手段に
より、その選挙人が現在注視している投票画面上の部分
をリアルタイムで検出し、その注視点をマウスカーソル
と同様に扱うことにより、電子ペン等の手動操作入力機
構を用いずに投票操作が行なえる投票端末オプション装
置が提供できる。これにより、四肢などの障害のため電
子ペンを操作できない選挙人に対して、健常者による代
理投票を行なうことなく、即ち投票内容が他人に認知さ
れることなく、健常者と同様に選挙投票を行なうことが
できる。
【0063】更に上記投票端末オプション装置に於い
て、眼球回転角の検出値から高周波数成分を除去するロ
ーパスフィルタ(LPF)を設けることにより、瞬きに
よる高周波数成分を除去して、注視点位置検出動作から
瞬きの影響を排除することができ、これにより選挙人の
瞬き等に影響を受けることなく常に安定した注視点位置
検出が行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図。
【図2】上記実施例に於ける眼球回転角検出手段を説明
するための図。
【図3】上記実施例に於いてメモリ20内に電位差→座
標値変換テーブル23を作成するための処理手順を示す
フローチャート。
【図4】上記実施例に於ける座標注視判定の際の出力電
位差の変化状態例を示す図。
【図5】上記実施例に於ける電位差→座標値変換テーブ
ル23を作成する際の座標値→電位差変換テーブルの一
例を示す図。
【図6】上記実施例に於ける電位差→座標値変換テーブ
ル23の構成を示す図。
【図7】上記実施例に於ける投票処理手順を示すフロー
チャート。
【図8】上記実施例に於ける投票処理手順を示すフロー
チャート。
【図9】上記実施例に於ける投票画面(候補者一覧表示
画面)を示す図。
【図10】上記実施例に於ける投票画面(投票確認用画
面)を示す図。
【図11】上記実施例の装置を使用中に選挙人が瞬きを
した際の出力電位差の変化状態例を示す図。
【図12】上記図11の出力電位差信号をローパスフィ
ルタ(LPF)で波形整形した際の出力電位差の変化状
態例を示す図。
【図13】上記実施例に於いて、装置本体と選挙人の頭
部とを固定化する構造の一例を示す図。
【符号の説明】
10…制御部(CONT)、20…メモリ(MEM)、
21…左右電位差保持バッファ(L/R−BUF)、2
2…上下電位差保持バッファ(U/D−BUF)、23
…電位差→座標値変換テーブル(E→P−CTBL)、
24…X座標保持バッファ(XP−BUF)、25…Y
座標保持バッファ(YP−BUF)、30…A/D変換
器、40…減算・増幅器(SUB・AMP)、51,5
2,53,54…電極、60…表示装置(DISP)、
70…通信装置(COM)、1A…投票端末オプション
装置本体(装置本体)、1B…固定アーム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下島 尚子 東京都青梅市末広町2丁目9番地 株式会 社東芝青梅工場内 (72)発明者 石川 勝敏 東京都青梅市末広町2丁目9番地 株式会 社東芝青梅工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投票を行なう選挙人の頭部に対する眼球
    の回転角を検出する眼球回転角検出手段と、この眼球回
    転角検出手段の検出信号をもとに選挙人の注視点を算出
    する注視点算出手段と、この注視点算出手段により検出
    された注視点を投票用表示画面上に反映させ選択指示子
    として表示する表示手段とを備え、手操作によらず眼球
    の動きに伴う注視点の位置認識により選挙投票操作を行
    なうことを特徴とする投票端末オプション装置。
  2. 【請求項2】 眼球回転角の検出値から瞬きによる高周
    波数成分を除去するローパスフィルタを設けた請求項1
    記載の投票端末オプション装置。
  3. 【請求項3】 装置本体を選挙人の頭部に固定する手段
    を有し、装置本体と選挙人の頭部の相対的な位置関係を
    固定して注視点の検出精度を上げたことを特徴とする請
    求項1記載の投票端末オプション装置。
  4. 【請求項4】 眼球回転角検出機構の入力ポートをも
    ち、同ポートに眼球回転角検出機構が接続されていると
    き、眼球動作に伴う注視点の移動による選挙投票操作を
    実行可能とする請求項1記載の投票端末オプション装
    置。
JP17924794A 1994-07-29 1994-07-29 投票端末オプション装置 Pending JPH0844488A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17924794A JPH0844488A (ja) 1994-07-29 1994-07-29 投票端末オプション装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17924794A JPH0844488A (ja) 1994-07-29 1994-07-29 投票端末オプション装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0844488A true JPH0844488A (ja) 1996-02-16

Family

ID=16062514

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17924794A Pending JPH0844488A (ja) 1994-07-29 1994-07-29 投票端末オプション装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0844488A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002260044A (ja) * 2000-12-27 2002-09-13 Victor Co Of Japan Ltd 電子投票装置、電子投票装置台
JP2002318876A (ja) * 2001-04-24 2002-10-31 Victor Co Of Japan Ltd 電子投票装置
JP2003280805A (ja) * 2002-03-26 2003-10-02 Gen Tec:Kk データ入力装置
JP2010230651A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Utechzone Co Ltd 視線追跡方法及び視線追跡システム
JP2020116778A (ja) * 2019-01-21 2020-08-06 キヤノン株式会社 画像形成装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002260044A (ja) * 2000-12-27 2002-09-13 Victor Co Of Japan Ltd 電子投票装置、電子投票装置台
JP2002318876A (ja) * 2001-04-24 2002-10-31 Victor Co Of Japan Ltd 電子投票装置
JP2003280805A (ja) * 2002-03-26 2003-10-02 Gen Tec:Kk データ入力装置
JP2010230651A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Utechzone Co Ltd 視線追跡方法及び視線追跡システム
JP2020116778A (ja) * 2019-01-21 2020-08-06 キヤノン株式会社 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20210202090A1 (en) Automated health condition scoring in telehealth encounters
US20220331028A1 (en) System for Capturing Movement Patterns and/or Vital Signs of a Person
EP2698112B1 (en) Real-time stress determination of an individual
WO2019111618A1 (ja) 患者状態判定装置、患者状態判定システム、患者状態判定方法、および患者状態判定プログラム記録媒体
US5360971A (en) Apparatus and method for eye tracking interface
CN109215804A (zh) 基于虚拟现实技术与生理参数检测的精神类疾病辅助诊断系统
US20160239625A1 (en) Interactive medical diagnosing with portable consumer devices
US20020039111A1 (en) Automated visual tracking for computer access
CN111656304B (zh) 通信方法及系统
JPH10312241A (ja) コンピュータシステム及びこれに用いるポインティングデバイス
Sahyoun et al. ParkNosis: Diagnosing Parkinson's disease using mobile phones
US6735464B2 (en) Electrocardiograph system and its communication device
Cáceres et al. Evaluation of an eye-pointer interaction device for human-computer interaction
US20190076024A1 (en) Wearable health monitoring device
WO2009053184A1 (de) Analyse-einrichtung und verfahren zur bestimmung der augenbewegung
Mari et al. Remote measurement and home monitoring of tremor
CN114931353A (zh) 一种便捷的快速对比敏感度检测系统
CN111443804A (zh) 基于视频分析的注视点轨迹描述方法及其系统
JPH0844488A (ja) 投票端末オプション装置
JP5483152B2 (ja) 眼電位を用いたマウスカーソル制御システム
CN109717831B (zh) 一种基于触控手势的非干扰式神经系统疾病辅助检测系统
Bhatia et al. Comparative analysis of imaging and novel markerless approach for measurement of postural parameters in dental seating tasks
JPH03264055A (ja) 知能診査装置並びに該装置の機能を備えた診断システム
JPH09212322A (ja) 画面サイズ設定装置
WO2020133487A1 (zh) 一种应用于监护设备的界面操作方法及监护设备