JPH0844345A - 鍵高さ調節装置 - Google Patents

鍵高さ調節装置

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JPH0844345A
JPH0844345A JP6183518A JP18351894A JPH0844345A JP H0844345 A JPH0844345 A JP H0844345A JP 6183518 A JP6183518 A JP 6183518A JP 18351894 A JP18351894 A JP 18351894A JP H0844345 A JPH0844345 A JP H0844345A
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Mitsuo Yamashita
光夫 山下
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピアノの鍵を取り外すことなく、鍵の前端の
高さの調節が比較的容易にできる鍵高さ調節装置。 【構成】 枕フェルト16の位置から、木ネジ20,2
2を棚板4から引き抜く方向に回転させると、破線で示
すように枕フェルト16が高くなり、鍵2の前端2aの
口棒28からの高さは低くなる(h0→h1)。木ネジ2
0,22を螺入する方向に回転させると、枕フェルト1
6が低くなり、鍵2の前端2aの口棒28からの高さは
高くなる。筬後10の高さを調節することによるので、
調節量とほぼ同一の高さ変化が前端2aで生じ微妙な調
節が容易である。また、筬後10の高さ調節であるの
で、鍵2が設置されたままでも、鍵2の後端2bの周囲
から簡単に調節ができ、調節作業もきわめて効率的であ
る。各鍵域の間隙部からも容易に調節できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はピアノの鍵の高さを調節
する機構に関する。
【0002】
【従来の技術】図7に示すように、ピアノの鍵、特に白
鍵100の前端100aと口棒102との距離、いわゆ
る鍵の高さhの調節は、次のように行われていた。鍵1
00は、筬中104を支点として支持され、鍵100が
押されていない場合は、鍵100は筬後106に傾い
て、鍵100の後端100bまたはその近傍は筬後10
6の枕フェルト106aに当接している。
【0003】したがって、図8に示すように、筬中10
4と棚板108との間に、紙等のスペーサ110を挟む
ことにより筬中104の高さを調節し、上記鍵100の
高さhが調節されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように筬
中104部分にて高さを調節する場合は、鍵100を取
り除いた状態でスペーサ110を挟み込まなくてはなら
ない。しかも、鍵100の高さhが所望の高さに調節さ
れたことを確認するためには、再度、鍵100を取り付
けてみなくてはならない。確認の結果、調節が不十分で
あれば、再度鍵100を取り除いてスペーサ110にて
調節することになる。このように大変に手間のかかる作
業であった。
【0005】また、筬中104の高さを、例えばdの高
さ分、調節すると、鍵100の前端100aでは、ほぼ
その倍の2dの高さの変化となる。したがって鍵100
の前端100aを細かく調節する場合には、筬中104
の位置では、かなり微小な調節となり、この点でも調節
に困難が生じていた。
【0006】本発明は、鍵を取り外すことなく、鍵の前
端の高さの調節が比較的容易にできる鍵高さ調節装置を
提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ピアノの鍵の前端の高さを調節する鍵高さ調節装置であ
って、鍵の後端またはその近傍が当接する筬後の高さを
調節する筬後高さ調節機構を備え、該筬後高さ調節機構
により筬後の高さを調節することにより前記鍵の前端の
高さを調節することを可能とする鍵高さ調節装置であ
る。
【0008】請求項2記載の発明は、上記筬後高さ調節
機構が、棚板に対する螺入量を調節可能な螺入手段と、
上記鍵の後端またはその近傍に当接し、上記螺入手段の
螺入量に応じて棚板に対する高さが変化する当接部材
と、を備えた請求項1記載の鍵高さ調節装置である。
【0009】請求項3記載の発明は、ピアノの鍵の前端
の高さを調節する鍵高さ調節装置であって、鍵の後端ま
たはその近傍が当接する筬後の前後位置を調節する筬後
前後位置調節機構を備え、該筬後前後位置調節機構によ
り筬後の前後位置を調節することにより前記鍵の前端の
高さを調節することを可能とする鍵高さ調節装置であ
る。
【0010】請求項4記載の発明は、上記筬後前後位置
調節機構が、上記筬後に取り付けられ、その板面を前後
方向に沿って配置された被挾持板と、棚板と協働して上
記被挾持板を挾持し筬後の前後位置を固定し、棚板との
挾持を解くことにより筬後の前後位置の変更を可能とす
る挾持手段と、を備えた請求項3記載の鍵高さ調節装置
である。
【0011】
【作用及び発明の効果】請求項1記載の発明は、鍵の後
端またはその近傍が当接する筬後の高さを調節する筬後
高さ調節機構を備え、該筬後高さ調節機構により筬後の
高さを調節することにより前記鍵の前端の高さを調節す
ることを可能とする。このように、筬後高さ調節機構に
より筬後の高さを調節している。筬後部分であれば、鍵
を取り除かなくても鍵の後端周辺から、筬後高さ調節機
構を調節することは可能である。また、筬後の高さを調
節するので、その高さの調節量は、鍵の前端へは、ほぼ
同量の高さ変化となって現れる。このため、鍵の前端を
調節するのに一層微小な調節をする必要がなくなる。
【0012】したがって、鍵の高さの調節が、調節毎に
鍵を外したり取り付けたりする必要がなく、効率よく調
節ができ、更に、困難なほど微小な調節が必要ないこと
から、精密な調節が簡単にできることになる。このよう
な筬後高さ調節機構としては、棚板に対する螺入量を調
節可能な螺入手段と、上記鍵の後端またはその近傍に当
接し、上記螺入手段の螺入量に応じて棚板に対する高さ
が変化する当接部材と、を備える構成を挙げることがで
きる。
【0013】上記螺入手段としては、木ネジを用い、ス
プリングにて棚板から上方に付勢されている筬後を、木
ネジの棚板への螺入量の調節により、その筬後の高さを
調節することにより、鍵の後端またはその近傍の当接位
置の高さを調節して、鍵の前端の高さを容易に調節する
ことができる。
【0014】請求項3記載の発明は、鍵の後端またはそ
の近傍が当接する筬後の前後位置を調節する筬後前後位
置調節機構を備え、該筬後前後位置調節機構により筬後
の前後位置を調節することにより前記鍵の前端の高さを
調節することを可能とする。
【0015】通常、鍵が筬後に当接している場合は、水
平状態ではなく、少し後端側に傾斜している。したがっ
て、筬後の高さを変えなくても、筬後の前後の位置を変
化させて、筬後が鍵の下面に当接する位置を変化させた
だけでも、鍵の角度を変化させることができ、鍵の前端
の高さを調節できる。この筬後部分の前後位置の調節で
あれば、鍵を取り除かなくても鍵の後端周辺から、筬後
前後位置調節機構を調節することは可能である。
【0016】しかも、筬後の前後の変化に比較して、鍵
の前端の高さの変化は少ないので、鍵の前端を調節する
のに一層微小な調節をする必要がなくなる。したがっ
て、鍵の高さの調節が、調節毎に鍵を外したり取り付け
たりする必要がなく、効率よく調節ができ、更に、困難
なほど微小な調節が必要ないことから、精密な調節が簡
単にできることになる。
【0017】このような筬後前後位置調節機構として
は、上記筬後に取り付けられ、その板面を前後方向に沿
って配置された被挾持板と、棚板と協働して上記被挾持
板を挾持し筬後の前後位置を固定し、棚板との挾持を解
くことにより筬後の前後位置の変更を可能とする挾持手
段と、を備える構成を挙げることができる。
【0018】上記挾持手段としては木ネジを用い、被挾
持板として筬後の側面に取り付けられ棚板上に載置され
ている長孔を有する板材を用いる。その長孔を貫通して
棚板へ螺入された木ネジを緩めれば、棚板とによる上記
板材の挾持を解いて筬後の前後位置の変更を可能とする
ことができる。このことにより、鍵への当接の前後位置
を調節して、鍵の前端の高さを容易に調節することがで
きる。この後、木ネジの締めることにより、棚板と協働
して上記被挾持板を挾持して筬後の前後位置を固定で
き、鍵の前端の高さを所望量に設定できる。
【0019】
【実施例】
[実施例1]図1にピアノの鍵2の配置状態を示す。棚
板4上には、筬前6、筬中8および筬後10が配置され
ている。鍵2は筬中8を支点として揺動可能に配置さ
れ、通常その後端2bは筬後10に当接している。した
がって鍵2の前端2a側は、フロントピン12,14に
挿通されたフロントパンチングクロス12a,14aと
フロントパンチング12b,14bとの積層物からは浮
き上がっている。
【0020】筬後10は、その高さが調節可能に構成さ
れている。即ち、図示する矢印のA1,A2方向に、そ
の枕フェルト16の位置を調節可能である。その詳細な
構成を図2に示す。筬後10は、枕フェルト16と、金
属製の基板18と、木ネジ20,22と、コイルスプリ
ング24,26とから構成されている。枕フェルト16
は、基板18上に接着固定され、鍵2の後端2bまたは
その近傍に当接する当接部材としての役目を果たしてい
る。
【0021】枕フェルト16および基板18は、長尺状
に形成され、図3の平面図に示すごとく各鍵域S1,S
2,S3毎に設けられている。基板18には、貫通孔1
8a,18bが設けられ、この貫通孔18a,18bを
上方から木ネジ20,22が貫通し、棚板4に螺入され
ている。またコイルスプリング24,26は、基板18
と棚板4との間に、圧縮状態で木ネジ20,22に貫装
された状態で配置されている。
【0022】コイルスプリング24,26は十分な付勢
力を有し、基板18、基板18上の枕フェルト16およ
び鍵2の後端2b等の重量に抗して、基板18を木ネジ
20,22の頭部20a,22aに当接状態に持ち上げ
ている。したがって、木ネジ20,22を棚板4へ螺入
するように回転すれば、基板18の位置を矢印のA2方
向に移動させて下げることができる。逆に、木ネジ2
0,22を棚板4から抜く方向に回転すれば、基板18
の位置を矢印のA1方向に移動させて上げることができ
る。したがって、当接部材としての枕フェルト16の高
さを調節可能である。
【0023】図1に示すごとく、実線で示された枕フェ
ルト16の位置から、木ネジ20,22を棚板4から引
き抜く方向に回転させると、図1に破線で示すごとく、
枕フェルト16が高くなる。このことにより、枕フェル
ト16に当接している鍵2の後端2bが高くなり、筬中
8を支点として鍵2は図1にて時計回りに揺動し、鍵2
の前端2aの口棒28からの高さは、当初のh0からh1
へと低くなる。
【0024】逆に、木ネジ20,22を棚板4へ螺入す
る方向に回転させると、枕フェルト16が低くなる。こ
のことにより、枕フェルト16に当接している鍵2の後
端2bが低くなり、筬中8を支点として鍵2は図1にて
反時計回りに揺動し、鍵2の前端2aの口棒28からの
高さは、当初のh0よりも高くなる。
【0025】この鍵2の前端2aの高さ調節は、筬後1
0の高さを調節することによるので、筬後10の調節量
とほぼ同一の高さ変化が鍵2の前端2aで生じ、微妙な
調節が容易である。しかも、筬後10の高さ調節は木ネ
ジ20,22の回転により調節されるので、大きな回転
量が鍵2の前端2aでは、非常に微量の変化となり、精
密な調節がきわめて容易となる。
【0026】また、直接操作されるのは筬後10の高さ
調節であるので、鍵2が設置されたままでも、鍵2の後
端2bの周囲から簡単に調節ができ、調節作業もきわめ
て効率的である。また、図3に示すごとく、鍵2の低音
域S1、第1高音域S2および第2高音域S3の各鍵域
の後端2bは、間隙D1,D2が設けられているのが普
通であり、ここに木ネジ20,22を配置して調節でき
るので、各鍵域毎に独立して鍵2の前端2aの高さ調節
が可能である。
【0027】[実施例2]次に、鍵高さ調節機構の別の
実施例を図4,5に示す。上記実施例とは、筬後30の
機構のみが異なるので、他の構成の説明は省略する。筬
後30は、枕フェルト32と、木製の基板34と、金属
製の被挾持板36と、木ネジ38とから構成されてい
る。枕フェルト32は、基板34上に接着固定され、鍵
2の後端2bまたはその近傍に当接する当接部材として
の役目を果たしている。
【0028】枕フェルト32および基板34は、長尺状
に形成され、前記実施例の図3の平面図に示された構成
と同様に、各鍵域S1,S2,S3毎に設けられてい
る。基板34の両端には、それぞれ被挾持板36が取り
付けられている。被挾持板36は、その中心に長孔36
aを有する金属板であり、一方の長辺に2本の支持アー
ム36b,36cを被挾持板36の板面36dに直角に
設けている。この2本の支持アーム36b,36cに設
けられた各貫通孔に木ネジ40,42を貫通させて基板
34の各端面34aに螺入することにより固定されてい
る。基板34を棚板4に載置した場合に、被挾持板36
の板面36dは、前後方向、即ち図5に矢印で示すB1
−B2方向に沿った状態となり、その長孔36aも前後
方向に配置される。
【0029】基板34の両端で、被挾持板36の長孔3
6aを挿通して、木ネジ38が棚板4に螺入されてい
る。したがって、木ネジ38を緩めると、被挾持板36
は木ネジ38と棚板4とによる挾持から解放されて、長
孔36aのいずれかの端部に木ネジ38の軸が当接する
までの長さ分、前後に移動することが可能となる。所望
の前後位置で木ネジ38を締めると、被挾持板36は木
ネジ38と棚板4とにより挾持されて、その位置が固定
される。即ち、枕フェルト32を任意の前後位置に設定
することが可能である。
【0030】図4に示すごとく、実線で示された枕フェ
ルト32の位置から、木ネジ38を緩めて基板34を前
に、即ち矢印のB1方向に移動し、図4に破線で示す位
置で木ネジ38を締めて固定した場合、枕フェルト32
の当接位置は、鍵2の中央側へずれることになる。鍵2
は通常後端2b側が低くなるように配置されている。こ
のことにより、枕フェルト32に鍵2が当接するために
は、鍵2は、枕フェルト32の移動前よりも反時計回り
に揺動した位置に来ていなくてはならない。即ち鍵2の
後端2bが低くなり、鍵2の前端2aの口棒28からの
高さは、当初のh0からh2へと高くなる。
【0031】逆に、基板34を後ろに、即ち矢印のB2
方向に移動して固定した場合、枕フェルト32の当接位
置は、鍵2の後端2b側へずれることになる。このこと
により、枕フェルト32に鍵2が当接する状態は、移動
前よりも時計回りに揺動した位置に来ていなくてはなら
ない。即ち鍵2の後端2bが高くなり、鍵2の前端2a
の口棒28からの高さは、当初のh0から低くなる。
【0032】この鍵2の前端2aの高さ調節は、筬後3
0の前後位置を調節することによるので、筬後30の前
後位置調節量よりも小さな高さ変化が鍵2の前端2aで
生じ、微妙な調節が容易である。また、筬後30の前後
位置調節であるので、鍵2が設置されたままでも、鍵2
の後端2bの周囲から簡単に調節ができ、調節作業もき
わめて効率的である。
【0033】また、図3と同じく、鍵2の低音域S1、
第1高音域S2および第2高音域S3の各鍵域の後端2
bは、間隙D1,D2が設けられているのが普通であ
り、ここに木ネジ38を配置して調節できるので、各鍵
域毎に独立して鍵2の前端2aの高さ調節が可能であ
る。
【0034】[実施例3]図6に個々に鍵2の高さが調
節可能な鍵高さ調節機構の実施例を示す。上記実施例
1,2とは、筬後50の機構のみが異なるので、他の構
成の説明は省略する。
【0035】筬後50は、各鍵2毎に設けられ、枕フェ
ルト52と、板ばね製の基板54と、2つの木ネジ5
6,58とから構成されている。円柱状の枕フェルト5
2は、基板54上に接着固定され、鍵2の後端2bまた
はその近傍に当接する当接部材としての役目を果たして
いる。
【0036】短冊状の基板54は、J字状に曲げられ
て、短い下部54aにて棚板4に木ネジ56にて固定さ
れている。長い上部54bは先端近傍の貫通孔を挿通し
た木ネジ58にて棚板4から離れて配置されている。枕
フェルト52はこの上部54bのほぼ中央に取り付けら
れている。
【0037】基板54は復元力に抗してJ字状に曲げら
れているので、上部54bは上方への付勢力を有し、実
施例1の基板18とコイルスプリング24,26との、
両者の役目を果たしている。したがって、木ネジ58を
棚板4へ螺入するように回転すれば、基板54の上部5
4bの位置を矢印のA2方向に移動させて下げることが
できる。逆に、木ネジ58を棚板4から抜く方向に回転
すれば、基板54の上部54bの位置を矢印のA1方向
に移動させて上げることができる。このように、当接部
材としての枕フェルト52の高さを調節可能である。
【0038】したがって図1の場合と同様に、木ネジ5
8を棚板4から引き抜く方向に回転させると、枕フェル
ト52が高くなり、枕フェルト52に当接している鍵2
の後端2bが高くなり、筬中8を支点として鍵2は時計
回りに揺動し、鍵2の前端2aの口棒28からの高さ
は、当初より低くなる。
【0039】逆に、木ネジ58を棚板4へ螺入する方向
に回転させると、枕フェルト52が低くなり、枕フェル
ト52に当接している鍵2の後端2bが低くなり、筬中
8を支点として鍵2は反時計回りに揺動し、鍵2の前端
2aの口棒28からの高さは、当初よりも高くなる。
【0040】この鍵2の前端2aの高さ調節は、基板5
4の上部54bの先端の高さを調節することによるの
で、基板54の上部54bのほぼ中央にある枕フェルト
52の移動量はほぼ半分となる。このため、微妙な調節
が容易である。しかも、高さ調節は木ネジ58の回転に
より調節されるので、大きな回転量が鍵2の前端2aで
は、非常に微量の変化となり、精密な調節がきわめて容
易となる。
【0041】また、鍵2の後端2bから更に後ろに出た
所で、木ネジ58の回転調整で行う高さ調節であるの
で、鍵2が設置されたままでも、鍵2の後端2bの少し
後ろにドライバーを挿入して回転するのみで簡単に調節
ができ、調節作業もきわめて効率的である。
【0042】尚、本実施例では鍵2毎に独立した筬後5
0としたが、更に筬後50の設置の効率を高めるため
に、基板54の下部54aのみ全音域、あるいは音域S
1,S2,S3毎に連続させ、上部54bは切り離され
たままとした構成としてもよい。下部54aが連続して
いるので、その両端のみ木ネジ等で棚板4に固定するよ
うにすれば、全音域あるいは音域S1,S2,S3毎
に、一度に取り付けられる。各鍵2の高さ調節について
は、分離している上部54bをそれぞれ木ネジ58にて
調節することによりなされる。
【0043】基板54の付勢力が不足の場合は、木ネジ
58に実施例1と同様に、圧縮状態のコイルスプリング
を挿通して、上部54bの上方への付勢力を高めてもよ
い。 [その他]上記各実施例では、白鍵を例に挙げて説明し
たが、勿論、黒鍵の場合も同様に適用できる。
【0044】また、鍵2の高さが調節された後は、鍵2
を押し下げた場合のストローク量、即ちアガキ深さが、
所望の設定量とは異なってしまう場合がある。その様な
場合には、前述した紙製のフロントパンチング12bの
追加あるいは削除により調整する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の構成を説明するための断面図であ
る。
【図2】 実施例1の要部斜視図である。
【図3】 音域全体での配置説明図である。
【図4】 実施例2の構成を説明するための断面図であ
る。
【図5】 実施例2の要部斜視図である。
【図6】 実施例3の要部斜視図である。
【図7】 従来例の構成説明図である。
【図8】 従来例の高さ調整説明図である。
【符号の説明】
2…鍵 2a…前端 2b…後端 4…棚板 6…筬前 8…筬中 10,30,50…筬後 12,14…フロントピン 12a,14a…フロントパンチングクロス 12b,14b…フロントパンチング 16,32,52…枕フェルト 18,34,54…基板 18a,18b…貫通孔 20,22,38,58…木ネジ 20a,22a…頭部 24,26…コイルスプリング 28…口棒 34a…端面 36…被挾持板 36a…長孔 36b,36c…支持アーム 36d…被挾持板の板面 54a…基板下部 54b…基板上部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ピアノの鍵の前端の高さを調節する鍵高さ
    調節装置であって、 鍵の後端またはその近傍が当接する筬後の高さを調節す
    る筬後高さ調節機構を備え、該筬後高さ調節機構により
    筬後の高さを調節することにより前記鍵の前端の高さを
    調節することを可能とする鍵高さ調節装置。
  2. 【請求項2】上記筬後高さ調節機構が、 棚板に対する螺入量を調節可能な螺入手段と、 上記鍵の後端またはその近傍に当接し、上記螺入手段の
    螺入量に応じて棚板に対する高さが変化する当接部材
    と、 を備えた請求項1記載の鍵高さ調節装置。
  3. 【請求項3】ピアノの鍵の前端の高さを調節する鍵高さ
    調節装置であって、 鍵の後端またはその近傍が当接する筬後の前後位置を調
    節する筬後前後位置調節機構を備え、該筬後前後位置調
    節機構により筬後の前後位置を調節することにより前記
    鍵の前端の高さを調節することを可能とする鍵高さ調節
    装置。
  4. 【請求項4】上記筬後前後位置調節機構が、 上記筬後に取り付けられ、その板面を前後方向に沿って
    配置された被挾持板と、 棚板と協働して上記被挾持板を挾持し筬後の前後位置を
    固定し、棚板との挾持を解くことにより筬後の前後位置
    の変更を可能とする挾持手段と、 を備えた請求項3記載の鍵高さ調節装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008257107A (ja) * 2007-04-09 2008-10-23 Toyo Piano Seizo Kk ピアノ鍵盤のシフト装置及びピアノ鍵盤のシフト装置の調整方法
JP2014010375A (ja) * 2012-07-02 2014-01-20 Yamaha Corp 電子楽器の鍵盤装置
JP2014010374A (ja) * 2012-07-02 2014-01-20 Yamaha Corp 電子楽器の鍵盤装置
CN110288961A (zh) * 2019-06-03 2019-09-27 湖南城市学院 钢琴键盘的调节装置及其使用该装置进行调节的方法

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