JPH0844143A - 帯電装置並びに該帯電装置を備えた画像形成装置 - Google Patents

帯電装置並びに該帯電装置を備えた画像形成装置

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JPH0844143A
JPH0844143A JP6140499A JP14049994A JPH0844143A JP H0844143 A JPH0844143 A JP H0844143A JP 6140499 A JP6140499 A JP 6140499A JP 14049994 A JP14049994 A JP 14049994A JP H0844143 A JPH0844143 A JP H0844143A
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photoconductor
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shield case
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Makoto Yamauchi
真 山内
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/02Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for laying down a uniform charge, e.g. for sensitising; Corona discharge devices
    • G03G15/0291Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for laying down a uniform charge, e.g. for sensitising; Corona discharge devices corona discharge devices, e.g. wires, pointed electrodes, means for cleaning the corona discharge device

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Abstract

(57)【要約】 【目的】シールドケースの開口幅に対する流込み電流の
ピーク部の位置を変えることにより、感光体を帯電する
際に帯電ムラが生ずることを防止し、被帯電体が、表面
粗さが極めて小さい鏡面仕上げされたヒ素セレンなどの
高感度感光体であっても、ハーフトーン画像にムラを生
じることなく良好な帯電を可能とする帯電装置並びに該
帯電装置を備えた画像形成装置を提供することを目的と
する。 【構成】 帯電ワイヤ2と、該帯電ワイヤ2を囲繞する
とともに感光体3に開口部を対向させた断面コ字状のシ
ールドケース4からなる帯電装置1において、前記シー
ルドケース4の開口部から前記感光体3へ流れ込む電流
のピークが、シールドケース4の中央位置よりも、感光
体3の回転方向に対して上流側に偏位させ、シールドケ
ース3の出口部Bにおける帯電電位を均一化させる構成
としたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光体等の被帯電体を
一様に帯電するための帯電装置並びに該帯電装置を備え
た例えば電子写真複写装置等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば電子写真複写装置においては、像
担持体としての感光体を一様に帯電した後、感光体上に
像露光することで原稿に対応した静電潜像を形成する。
さらに、感光体上の静電潜像にトナーを静電的に付着さ
せてトナー像とし、このトナー像を用紙に転写するよう
になっている。
【0003】従来、感光体を一様に帯電するための帯電
装置としての1つとして、コロトロン方式の帯電装置が
広く使用されている。このコロトロン方式の帯電装置
は、帯電ワイヤ(コロナ放電ワイヤともいう)と、該帯
電ワイヤを囲繞するとともに被帯電体である感光体に開
口部を対向させた断面コ字状のシールドケースで構成さ
れる。
【0004】そして、前記帯電ワイヤに高電圧を印加す
ることで、この帯電ワイヤからコロナ電流を発生せし
め、これを感光体に流し込むことで、感光体表面に電荷
を付与するようになっている。
【0005】一方、電子写真複写装置においては、複写
スピ−ドに対する高速化の要望が強く、高速機の像担持
体にはヒ素セレンなどの高感度感光体が使用されてい
る。また、ヒ素セレンなどの高感度感光体は、表面を鏡
面状態として、表面粗さに伴う不具合を無くし、長寿命
化を図っている。すなわち、ピン状突起による放電作用
の防止や、凹部に紙粉やトナーが入り込むことによる帯
電不良を防止するようになっている。
【0006】また、従来の帯電装置は、1本の帯電ワイ
ヤをシールドケースの開口幅の中央位置に配置した構
成。または、2本の帯電ワイヤをシールドケースの開口
幅の中央位置を境とした対称位置に配置した構成となっ
ている。
【0007】あるいは、帯電ワイヤへの印加電圧を低く
して、所定の帯電量が得られるように特開昭61−21
0370号に見られるように、帯電ワイヤをシールドケ
ースの下流側に偏位させた帯電装置が考案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように構成した場
合、回転する感光体に対し、シールドケースの開口部か
ら流れ込むコロナ電流(流込み電流)のピークは、シー
ルドケースの開口幅の中央位置やその近傍部分、もしく
は、シールドケースの中央位置よりも下流に偏位した位
置となる。
【0009】ところが、従来のように帯電ワイヤをシー
ルドケース内の中央もしくは感光体の回転方向下流に偏
位させて配置した場合、帯電のピークがシールドケース
内の中央もしくは感光体の回転方向下流に偏位する。こ
の場合、帯電ムラが発生するという問題がある。
【0010】ここで、従来のような鏡面加工されていな
い粗面ドラムを使用した場合で帯電ムラが発生した場合
を見る。例えば、表面粗さRZ =0.8程度の表面に微
細な凹凸があるドラムでは、ドラムの凹部,凸部ともに
帯電されるため、ドラム表面の単位面積当たりの電荷の
量が多い。そのため、多少の帯電ムラが発生しても、単
位面積当たりの電荷量に大きな変動がないので、これ
が、トナーの付着の大小にさほど影響しない。
【0011】これに対して、例えば表面粗さRZ =0.
2程度の鏡面ドラムを使用した場合、感光体の表面に凹
凸がないので、粗面ドラムに比べてドラム表面の単位面
積当たりの電荷の量が少ない。そのため、帯電ムラが発
生するとその領域の電荷量が大きく変動し、感光体の表
面に電荷がのっていない領域ができてしまう。これによ
って、その領域に対してはトナーが付着せず画像にアバ
タが発生してしまう。特に、この傾向は、ハーフトーン
の画像を出力するときに顕著にあらわれ、鏡面ドラムを
用いる場合の問題点となっていた。
【0012】本発明は、従来技術の課題を解決すべくな
されたもので、シールドケースの開口幅に対する流込み
電流のピーク部の位置を変えることにより、感光体を帯
電する際に帯電ムラが生ずることを防止し、被帯電体
が、表面粗さが極めて小さい鏡面仕上げされたヒ素セレ
ンなどの高感度感光体であっても、ハーフトーン画像に
ムラを生じることなく良好な帯電を可能とする帯電装置
並びに該帯電装置を備えた画像形成装置を提供すること
を目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するための第1の手段として、所定方向に回転し、表面
粗さRz が0.2以下の感光体と、この表面粗さRz が
0.2以下の感光体表面に対して開口部を対向させて設
けられたケースと、このケースの前記感光体の移動方向
に沿った方向の幅の中央位置よりも、前記感光体の回転
方向上流に偏位した位置において、前記ケース内に調節
されたワイヤと、このワイヤに対して電圧を印加する手
段とを具備する構成としたものである。
【0014】また、第2の手段として、所定方向に回転
し、表面粗さRz が0.2以下の感光体と、この表面粗
さRz が0.2以下の感光体表面に対して所定のピーク
値を有する電流を流れ込ませることによって前記感光体
の表面を帯電させるものであって、前記感光体の回転方
向上流に流れ込み電流のピーク値が偏位した帯電手段
と、この帯電手段に対して電圧を印加する電圧印加手段
とを具備する構成としたものである。
【0015】また、第3の手段として、所定方向に回転
し、表面粗さRz が0.2以下の感光体と、この表面粗
さRz が0.2以下の感光体表面に対して開口部を対向
させて設けられたケースと、このケース内において、ケ
ースの前記感光体の移動方向に沿った方向の幅の中央位
置よりも前記感光体の回転方向上流、かつ前記ケースの
中央位置までの距離が前記ケースの前記感光体回転方向
上流の側壁までの距離よりも長くなるような位置に張設
されたワイヤと、このワイヤに対して電圧を印加する手
段とを具備する構成としたものである。
【0016】また、第4の手段として、所定方向に回転
し、表面粗さRz が0.2以下の感光体と、この表面粗
さRz が0.2以下の感光体表面に対して電荷を付与す
ることによって帯電する帯電手段と、この帯電手段に対
して電圧を印加する電圧印加手段とを有し、前記帯電手
段は、前記感光体表面に対して開口部を対向させて設け
られたケースと2本のワイヤとを有しており、前記2本
のワイヤ間の前記感光体の回転方向に沿った距離の中央
位置が、前記ケースの前記感光体の回転方向に沿った方
向の中央位置よりも前記感光体回転方向上流側に偏位す
るように前記2本のワイヤが前記ケース内で張設されて
いる構成としたものである。
【0017】また、第5の手段として、所定方向に回転
し、表面粗さRz が0.2以下の感光体と、この表面粗
さRz が0.2以下の感光体表面に対して開口部を対向
させて設けられたケースと、このケースの前記感光体の
移動方向に沿った方向の幅の中央位置よりも前記感光体
の回転方向上流に偏位した位置において、前記ケース内
に張設されたワイヤとからなる帯電手段と、この帯電手
段の前記ワイヤに対して電圧を印加する手段と、前記帯
電手段によって一様に帯電された前記感光体表面に対し
て光を照射することによって前記感光体上に静電潜像を
形成する静電潜像形成手段と、この静電潜像形成手段に
よって形成された静電潜像に対して現像剤を供給するこ
とによって前記潜像を現像する現像手段とを具備する構
成としたものである。
【0018】
【作用】本発明の上記手段の装置によれば、被帯電体に
対するコロナ電流の流込みピーク部が、シールドケース
の中央位置よりも、被帯電体の回転方向に対して上流側
に偏位している構成としたから、シールドケースの出口
部における電位が均一化され、帯電ムラが防止できるた
め、被帯電体の表面粗さが極めて小さい場合でも、良好
な画像を得ることが可能となる。
【0019】すなわち、帯電流込電流のピークが、シー
ルドケースの幅方向に対し、その中央位置よりも、前記
被帯電体の回転方向に対して上流側に偏位している。こ
のため、シールドケースの入口側では放電のピークがあ
り、入口側では電位リップルが大きいために一時的に帯
電ムラが生じるが、シールドケースの出口に達するまで
の間に流込み電流が小さい状態での帯電が継続されるた
め、感光体の帯電は均一化される。これにより、表面粗
さの極めて小さい鏡面仕上げの感光体であった場合で
も、ムラのない帯電が行え、ハーフトーン画像にムラが
生じることを防止することが可能となる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図1ないし図1
1を参照して説明する。図1は、本発明の帯電装置1を
適用した画像形成装置としての電子写真複写装置10の
構成を概略的に示すものである。装置本体12の上面に
は、原稿載置台としてのプラテンガラス14が設けられ
ている。さらに、装置本体12の上面には、プラテンガ
ラス14上に載置された原稿Dを押える原稿押えカバー
16が回動自在に取付けられているとともに、前端縁部
に沿って入力/表示手段としてのコントロールパネル
(図示しない)が配置されている。
【0021】装置本体12の右側には、上段給紙カセッ
ト18および下段給紙カセット20が装着されていると
ともに、装置本体12の左側には、コピー受22が装着
されている。
【0022】また、装置本体12内には、前記給紙カセ
ット18,20から自動給紙された被転写体としての用
紙(普通紙、OHPシート等)Pに画像を形成し、前記
コピー受22に排紙する画像形成手段24が収容されて
いる。
【0023】この画像形成手段24は、次のような構成
となっている。すなわち、装置本体12内のほぼ中央部
には、像担持体としての感光体ドラム3が回転自在に設
けられている。
【0024】この感光体ドラム3は、表面を平滑化処理
され、表面粗さRZ =0.1とされている。このように
表面粗さが極めて小さくなるように処理された感光体ド
ラムを鏡面ドラムという。
【0025】この感光体ドラム3の周囲には、その回転
方向(矢印X方向)に沿って、感光体ドラム3に光を照
射して残留電荷を除去する残留電荷除去手段としての前
露光装置26、感光体ドラム3の表面を一様に帯電する
後述する帯電手段としてのコロトロン方式の帯電装置
1、装置本体12内上部に配設された後述する静電潜像
形成手段としての露光装置28によりスリット露光され
ることで感光体ドラム3の表面に形成された静電潜像を
粉体現像剤(以後、トナーという)Tを用いて現像して
粉体像としてのトナー像ITを形成する現像手段として
の現像装置30が順に配設されている。
【0026】さらに、感光体ドラム3に形成された粉体
像としてのトナー像ITを用紙カセット18あるい20
から給送される用紙Pに対して転写する転写手段として
の転写チャージャ32、トナー像ITが転写された用紙
Pを感光体ドラム3から剥離する剥離手段としての剥離
チャージャ34、及び、感光体ドラム11に残存するト
ナーTを掻落とす清掃手段としてのクリーナ装置36が
順に配置されている。
【0027】前記露光装置28は、装置本体12の上面
に設けられたプラテンガラス14にセットされた原稿D
を背部をリフレクタ38で囲繞された光源である露光ラ
ンプ40で照らし、その原稿面からの反射光を第1のミ
ラー42、第2のミラー44、第3のミラー46を順次
介してレンズ48に導き、さらに、レンズ48を透過し
た光を、第4のミラー50を介して感光体ドラム3に導
くようになっている。
【0028】前記露光ランプ40および第1のミラー4
2は、プラテンガラス14の下面に沿って往復移動自在
な第1キャリッジ52に搭載され、また、第2のミラー
44および第3のミラー46は、前記第1キャリッジ5
2の半分の速度で同方向に移動する第2キャリッジ54
に搭載されている。そして、露光ランプ40を点灯させ
た状態で、第1,第2のキャリッジ52,54を移動さ
せることで、プラテンガラス14上にセットされた原稿
Dの画像情報を走査して、前記帯電装置1と現像装置3
0との間にスリット露光するようになっている。
【0029】また、装置本体12内には、前記給紙カセ
ット18あるいは20から自動給紙された用紙Pを、転
写チャージャ32と感光体ドラム3との間の像転写部5
6を経てコピー受22に導く用紙搬送路58が形成され
ている。
【0030】用紙搬送路58には、前記像転写部56よ
りも用紙Pの搬送方向に対して上流側に位置して、整位
手段および搬送手段を兼用するレジストローラ対60が
配設されている。
【0031】また、像転写部56よりも用紙Pの搬送方
向に対して下流側に位置して、無端ベルトを有する搬送
装置62、定着手段としての加熱ローラ式定着装置6
4、および排紙ローラ対68が配設された状態となって
いる。
【0032】また、上記のように構成された電子写真複
写装置10は、図2に示す制御装置としてのCPU70
により動作制御がなされるようになっている。CPU7
0には、電子写真複写装置10全体を動作させるための
規則,例えば、帯電装置1,前露光装置26,露光装置
28,現像装置30,転写チャージャ32,剥離チャー
ジャ34,クリーナ装置36などを制御するための制御
量、用紙搬送路58を用紙Pが通過する際の通過時間、
及び、各カセット18,20のサイズ表示部から各カセ
ットに収容されている用紙Pのサイズを判定するための
サイズデータなどが記憶されているROM(図示しな
い)を有している。
【0033】さらに、CPU70には、コントロールパ
ネル(図示しない)から入力された複写枚数データ,複
写倍率データ、及び、各センサ(図示しない)から出力
された電子写真複写装置10の動作状態、例えば、現在
選択されているカセット、及び、用紙Pの現在位置等が
一時的に記憶されるRAM(図示しない)を有してい
る。
【0034】CPU70には、また,帯電装置1,転写
チャージャ32,剥離チャージャ34などに高圧電圧を
供給するための帯電トランス5,転写トランス74,A
Cトランス76を付勢する高電圧出力回路78、および
感光体ドラム3を駆動するためのドラムモータ80を付
勢するためのモータドライバ82などが接続されてい
る.次に、本発明の帯電装置1を適用した電子複写装置
10の動作を説明するまず、原稿Dの複写にあたって
は、感光体ドラム3が矢印X方向に回転するとともに前
露光装置26により残留電荷が除去された後、帯電装置
1により一様に帯電される。
【0035】ついで、一様に帯電された感光体ドラム3
上に露光装置28により原稿Dが走査されて感光体ドラ
ム3上にスリット露光される。そして、感光体ドラム3
上に原稿Dに対応する静電潜像が形成される。
【0036】感光体ドラム3上に形成された静電潜像
は、現像装置30によりトナーTが付与されて現像さ
れ、感光体ドラム3上にトナー像ITが形成される。一
方、この感光体ドラム3上へのトナー像ITの形成動作
に並行して、上段給紙カセット18あるいは下段給紙カ
セット20から用紙Pが取り出され、停止中のレジスト
ローラ対60に突き当たって先端整位が行われる。
【0037】そして、所定時間経過後、レジストローラ
対60が回転して用紙Pが像転写部56に向けて搬送が
開始され、転写チャージャ32の働きにより感光体ドラ
ム3上のトナー像ITが用紙Pに転写される。
【0038】ついで、トナー像ITが転写された用紙P
は、ACコロナ放電による剥離チャージャ34により剥
離された後、搬送装置62を介して定着装置64に導か
れ、この定着装置64によってトナー像ITが用紙Pに
溶融定着される。この後、用紙Pは、排紙ローラ対68
によりコピー受22上に排出される。
【0039】一方、用紙Pにトナー像ITが転写された
後の感光体ドラム3は、クリーニング装置36により残
留トナーTが除去され、次の複写動作を可能にしてい
る。図3及び図4は、本発明の帯電装置1を示すもの
で、図3はフロント側部分、図4はリア側部分を示す。
【0040】帯電装置1は、図5にも示すように、帯電
ワイヤ(コロナ放電ワイヤともいう)2と、この帯電ワ
イヤ2を囲繞するとともに被帯電体である感光体ドラム
3に開口部90を対向させた断面コ字状のシ−ルドケー
ス4を備えたコロトロン方式の帯電装置からなる。
【0041】帯電ワイヤ2は、その一端を帯電ワイヤ端
子92を介してシ−ルドケース4のフロント側端部に配
設されたターミナル94の給電端子96に接続され、他
端を帯電ワイヤ端子98及び導電性スプリング100を
順次介してシ−ルドケース4のリア側端部に配設された
ターミナル102の給電端子104に接続されている。
【0042】また、帯電ワイヤ2は、前記ターミナル9
4,102にそれぞれ形成されたV溝106,106に
よって、シ−ルドケース4内における位置決めを行って
いる。すなわち、シ−ルドケース4の幅方向に位置する
第1、第2の壁部4A,4Bに対する距離(図5におけ
る寸法L1 ,L2 )と、シ−ルドケース4の天井壁4C
及び開口端面に対する距離(図5における寸法H2,
3 )とを規制するようになっている。
【0043】さらに、この帯電装置1は、図3及び図4
に示すように、フロント側に位置する一端に把手110
Aを備えたホルダ110を有し、このホルダ110が電
子写真複写装置10の装置本体12内に設けられた図示
しない挿入ガイドと係合して長手方向に挿脱自在に支持
されるようになっている。
【0044】また、帯電ワイヤ2には帯電トランス(高
圧トランス)5を介して高電圧が印加されるようになっ
ており、また、シールドケース4は接地された状態とな
っている。
【0045】また、前記帯電ワイヤ2は、シールドケー
ス4の中央位置よりも、感光体3の回転方向(矢印X方
向)に対して上流側、すなわち、シールドケース4の入
口部A点に近い方向(L1 <L2 )、すなわち、図6に
おける(b)の位置に偏位している。
【0046】本実施例においては、シールドケース4の
幅方向の長さが3cmであり、帯電ワイヤ2はシールドケ
ース4の感光体回転方向における上流側に位置する第一
の壁面4Aから10mm離れた地点に配置されている。こ
の位置を図6における(b)の位置とする。このよう
に、(b)の位置に帯電ワイヤ2を配置して帯電を行っ
た場合、感光体ドラム3へ流れ込む流込電流のピーク
は、図7の(b)の位置にある。
【0047】ここで、本願発明において、シールドケー
ス4内において帯電ワイヤ2を上記(b)の位置に配置
することの意味について説明する。シールドケース4内
に帯電ワイヤ2を配して帯電を行った場合、感光体ドラ
ム3への流込電流の分布は、帯電ワイヤ2の位置に相当
する部分の流込電流が最も高く、この帯電ワイヤ2から
遠ざかるほど流込電流が小さくなるという分布となる。
【0048】ここで、感光体ドラム3表面を帯電するた
めの電荷のほとんどは、流込電流のピーク値に近い部分
での帯電に与えられている。ところが、流込電流がピ−
ク値に近い部分での帯電は電位リップルが大きく、帯電
ムラが生じ易い。
【0049】ところで、本願発明者は、前記帯電装置1
による帯電において、流込電流がピーク値より低い部分
での帯電では、電位リップルが小さく、前記ピーク値近
傍で行われた帯電にて生じた帯電ムラを除去し、感光体
ドラム3上の電荷の分布を平坦化する役割を果たしてい
ることを発見した。
【0050】すなわち、流込電流がピーク値での帯電を
行った後、流込電流がピーク値以下での帯電を行う時間
を長くするほうが、帯電ムラを防止できることを発見し
た。しかしながら、帯電ワイヤ2をシールドケース4内
の感光体ドラム3の回転方向上位流に配置し過ぎると、
今度は、帯電ワイヤ2からシールドケース4の壁面に電
流がリークし、十分な帯電を行えないことがわかった。
【0051】そのため、本実施例においては、壁面から
壁面までが30mmの大きさのシールドケース4内におい
て、帯電ワイヤ2の配置位置を、感光体ドラム3の回転
方向上流のシールドケース4の第1の壁部4Aから10
mm(第2の壁部4Bから20mm)、すなわち、図9にお
ける(b)の位置とすることによって、ピーク電流での
帯電を行った以降に、ピーク値以下の低い電流値による
帯電を行う時間をかせぐとともに、帯電ワイヤ2から第
1の壁部4Aへの電流リークをも防止してムラのない帯
電を実現するものである。
【0052】以下に、本実施例の帯電装置1において、
シールドケース4内での帯電ワイヤ2の位置を変えて帯
電を行った場合の実験例を示す。図6において、シール
ドケース4の幅方向に位置する第1、第2の壁部4A,
4Bの間隔Wを30mm、天井壁4Cからの第1,第2の
壁部4A,4Bの長さH1 を20mm、天井壁4Cから帯
電ワイヤ2までの長さH2 を13mm、それぞれの帯電ワ
イヤ2の配置間隔Lを5mmに設定した。すなわち、
(a)はシールドケース4の入口部A点から5mm離れた
状態、すなわち、ワイヤ2がシールドケース4の中央位
置よりも上流で、かつ、シールドケース4の中央位置よ
りもシールドケース4の入口部A点より近い位置にある
状態、(b)はシールドケース4の入口部A点から10
mm離れた状態、すなわち、ワイヤ2がシールドケース4
の中央位置よりも上流で、かつ、シールドケース4の入
口部A点よりもシールドケース4の中央位置Cに近い位
置にある状態、(c)はシールドケース4の入口部A点
から15mm離れた状態、すなわち、中央位置にある従来
の状態、(d)はシールドケース4の入口部A点から2
0mm、シールドケース4の出口部B点から10mm離れた
状態、すなわち、ワイヤ2がシールドケース4の中央位
置よりも下流で、かつ、シールドケース4の出口部B点
よりもシールドケース4の中央位置に近い位置にある状
態、(e)はシールドケース4の入口部A点から25m
m、シールドケース4の出口部B点から5mm離れた状
態、すなわち、ワイヤ2がシールドケース4の中央位置
よりも下流で、かつ、シールドケース4の中央位置に近
い位置よりもシールドケース4の出口部B点に近い位置
にある状態となっている。
【0053】帯電ワイヤ2の位置を、図6の(a),
(b),(c),(d),(e)の位置にそれぞれ設定
したとき、シールドケース4の開口部90から感光体3
へ流れ込む流込電流(コロナ電流)のピークが、図7の
(a),(b),(c),(d),(e)に示す位置と
なる。
【0054】なお、図7における電流値の値は、後述す
る「ワイヤ2からシールドケース4の壁部4A,4Bへ
の電流のリーク」については考慮していない。ここで、
図7に示すように、帯電ワイヤ2をシールドケース4の
第1の壁部4Aに近付けるほど帯電のピークが帯電装置
1の入口側に移動し、ピーク値以下の低い流込電流での
帯電領域が帯電装置1の出口側に偏位する。また、帯電
ワイヤ2をシールドケース4の第2の壁部4Bに近付け
るほど帯電のピークが帯電装置1の出口側に移動し、ピ
ーク値以下での低い流込電流の帯電領域が帯電装置1の
入口側に偏位することになる。
【0055】また、図9は、上記各(a),(b),
(c),(d),(e)点における流込電流と感光体表
面電位およびワイヤ印加電圧の関係を示す。この図から
も明らかなように、帯電ワイヤ2を前記(a),
(b),(c),(d),(e)のどの位置に配したと
しても、流込電流が約300μAのときの感光体表面電
位は750Vであり流込電流が約200μAのときの感
光体表面電位は500V程度となり、流込電流と感光体
表面電位は正比例の関係にあり、帯電ワイヤ2の位置に
よる違いは見られない。
【0056】ところが、ワイヤ印加電圧と表面電流の差
の大きさとを比較すると、帯電ワイヤ2の位置がシール
ドケース4の中央に近いほど効率良く流込電流を発生さ
せることができることがわかる。これは、(a),
(e)の位置では、帯電ワイヤ2からシールドケース4
へ電荷のリークが発生していることによる。
【0057】ここで、図8に電流の総量を1000μA
としたときのシ−ルドケ−ス4への流込電流の量を示
す。ワイヤ2からシールドケース4への流込電流は、図
8に示すように、ワイヤ2がシールドケース4の壁面に
近付くほど大きくなる。
【0058】シールドケース4の両方の壁から最も遠い
位置であるシールドケース4の中央位置Cでは、当然な
がらシールドケース4への流込電流は最も少ない。ここ
で、図8に示すように、ワイヤ2からシールドケース4
への流込電流は、ワイヤ2の配置位置をシールドケース
4のセンタ位置とシールドケース4の壁面4A,4Bと
の中間点を越えるあたりから急激に大きくなることがわ
かる。
【0059】ワイヤ2からシールドケース4に対して流
れ込むリーク電流は、図8で示すように、ワイヤ2の位
置がシールドケース4の壁に近付くほど指数関数的に増
大する。故に、図6中の(a)点,(e)点においては
大部分の電流がシールドケース4にリークするため、
7.0KV印加しても、ワイヤ2から感光体表面へ流れ
込む電流は、220μA程度でしかなく、感光体表面を
十分に帯電させる程度の流れ込み電流量が得られない。
【0060】したがって、ワイヤ2からシールドケース
4への流れ込み電流量を抑えて、帯電効率を上げるため
には、ワイヤ2の位置は、シールドケース4のセンタ位
置とシールドケース4の壁面の中間点よりもシールドケ
ース4のセンタ寄りの位置、すなわち、ワイヤ2とシー
ルドケース4の壁面までの距離の方がワイヤ2とシール
ドケース4のセンタまでの距離よりも長くなるような位
置に配置すればよい。よって、図6の例においてはワイ
ヤ2は(b),(c),または(d)の位置に配置すれ
ば良い。
【0061】したがって、流込電流とワイヤ印加電圧の
関係からのみ見ると、帯電ワイヤ2のは位置は(b),
(c),(d)が良い。しかしながら、帯電ワイヤ2を
シールドケース4の中央位置にある(c)点、および、
シールドケース4の出口部B点に近い(d)点に配置し
たときは、感光体ドラム3上に帯電ムラが生じ、良好な
ハーフトーン画像が得られず、本願発明のように、シー
ルドケース4の中央位置よりも感光体3の回転方向に対
して上流側に偏位、すなわち、シールドケース4の入口
部A点に近い(b)点に設置したものにおいては、感光
体ドラム3上に帯電ムラが生じることなく、良好なハー
フトーン画像が得られた。
【0062】その原因について、図10,図11,図1
2を参照して説明する。図10は帯電ワイヤ2をシール
ドケース4の中央位置より入口部A点に偏位した(b)
点に設置した場合。図11は帯電ワイヤ2をシールドケ
ース4の中央位置より出口部B点に偏位した(c)点に
設置した場合。図12は帯電ワイヤ2を中央位置の
(c)点に設置した場合を示す。
【0063】そして、本願発明のシールドケース4の中
央位置より入口部A点に近い(b)点に設置した場合に
は、放電のピークは前述したように図7の(b)に示す
ように入口部A点側に片寄った状態となる。
【0064】このため、帯電装置1のシールドケース4
の中央位置に対向する感光体ドラム3上の位置C点にお
いては、すでに、帯電に寄与する電荷の大部分が与えら
れている。
【0065】この時点では、感光体ドラム3上のC点に
おいて、帯電ムラが残った状態となっており、図10に
示されるように、C点での感光体ドラム3の表面電位V
H1には、バラツキが生じている。しかしながら、帯電ワ
イヤ2を(b)の位置に配置しているので、帯電のピー
クは、C点ではすでに通り越しており、以降は流込電流
が小さい値での帯電が帯電装置1の出口部B点まで継続
される。
【0066】これにより、C点において存在した帯電ム
ラは、出口部B点においてはすでに修正されており、表
面電位VH2は安定しており、感光体ドラム3の表面は均
一に帯電されて次工程へと向かう。これにより、帯電ワ
イヤ2を(b)の位置に配置したときには、ハーフトー
ンの画像出力を行っても画像ムラが生じない。
【0067】次に、帯電ワイヤ2をシールドケース4の
中央位置に対応する(c)点に設置した場合には、シー
ルドケース4の中央位置の真下に帯電のピークが位置す
るために(c)点に配置された帯電ワイヤ2の真下に対
応する感光体ドラム3上の前記C点においては、図11
に見られるような帯電ムラが発生している。
【0068】帯電ワイヤ2がC点にあるとき、感光体ド
ラム3に対して、低い流込電流での帯電は、帯電ワイヤ
2の位置(c)点の真下から出口部B点までの間で行わ
れる。しかしながら、この場合、低流込電流での帯電を
行う領域が帯電ワイヤ2を(b)点に配置したときより
も狭いため、帯電ムラを均一にするための作用を十分に
得ることができず、図11に示すように、出口部B点に
おける感光体ドラム3上の表面電位VH2に帯電ムラが若
干残ったままになってしまう。
【0069】また、帯電ワイヤ2をシールドケース4の
中央位置よりも出口部B点に近い(d)点に設置した場
合、放電のピークはシールドケース4の中央位置よりも
出口部Bに偏った状態となる。そのため、シールドケー
ス4の中央位置に対向する感光体ドラム3上の位置C点
においては、まだ、ピーク値による帯電を経ていないの
で、図12に見られるように帯電ムラは小さいものの、
ほとんど帯電されていない。
【0070】その後、感光体ドラム3は回転を続け、シ
ールドケース4の前記(d)点に配置された帯電ワイヤ
2の真下に達した時点で、ピーク値での帯電を受け、大
部分の電荷が感光体ドラム3上に付与される。しかしな
がら、この場合、ピーク値での帯電を受けた後の感光体
ドラム3がピーク値以下での低電流の帯電を受ける領域
は、前記(d)点に配置された帯電ワイヤ2の真下から
出口部Bまでのわずかの間しかない。
【0071】そのため、帯電ムラを均一にするための作
用を十分に得ることができないため、図12に示すよう
に、出口部B点において感光体ドラム3上の表面電位V
H2には、ピーク値での帯電時に生じた帯電ムラがほとん
どそのまま残っている。
【0072】すなわち、帯電ワイヤ2を上記(c),
(d)点に配置した場合には、感光体ドラム3の表面に
帯電ムラを残したまま、感光体ドラム3は次の工程へと
回転を続けることになり、特に本実施例のような鏡面ド
ラムを用いてハーフトーン画像の出力を行うときには、
画像上にムラが生じてしまうことになる。
【0073】なお、上記実施例では、感光体ドラム3の
表面粗さはRz =0.1の例について説明したが、以下
に、感光体ドラム3の表面粗さはRz を0.1〜0.9
まで変更した場合の実験例について示す。
【0074】このときの画像形成条件は、V0 =+75
0V、Vb =+200V、ハーフトーン時の濃度Id =
0.6とする。この条件で、連続コピーを行ったときに
画像上に帯電不良による白ヌケが発生するまでのコピー
枚数、及びハーフトーン画像を形成するときの1枚のコ
ピー画像全体に占める画像ムラ発生領域の割合を測定し
た。この結果を、表1及び図13に示す。
【0075】
【表1】
【0076】まず、表面粗さをパラメータしたときの白
ヌケ画像発生までの期間について見てみる。前述したよ
うに、感光体ドラムの表面粗さが大きくなると、紙屑や
トナー等が感光体ドラム上の窪みに入り込んでしまい、
詰まった紙屑等に電流がリークするために、帯電不良を
引き起こすことが知られている。
【0077】今回の実験によれば、感光体表面粗さRz
が0.2以下の時は、帯電不良による白ヌケ画像全く発
生しなかった。しかしながら、表面粗さRz が0.3を
越えると白ヌケ画像が発生するようになり、表面粗さが
粗くなるほど(Rz が大きくなるほど)少ない枚数で白
ヌケ画像が発生することがわかる。
【0078】次に、表面粗さをパラメータしたときのハ
ーフトーン画像における画像ムラ発生領域の割合につい
て、ワイヤの位置との関係を見てみる。まず、ワイヤ2
の位置が(b)点にあるときの実験結果について見る。
ワイヤ2がシ−ルドケ−ス4のセンタに対して感光体ド
ラム3の回転方向上流側に偏位した位置(b)にあると
きには、感光体ドラム3の表面粗さにかかわらずハーフ
トーン画像に対する画像ムラは全く発生しなかった。こ
れは、前述したように、ワイヤ2を上流に偏位させるこ
とによって、帯電ムラをほとんど無くすことができるた
め、ハーフトーン等を現像するときにもトナーが感光体
ドラム3上に均一に載るためである。
【0079】次に、ワイヤが(c)点にあるときは、表
面粗さRz が小さいほどハーフトーン画像における画像
ムラ発生領域の割合が大きくなっていくことがわかる。
この傾向は、ワイヤ2がシールドケース4内のさらに下
流の(d)点に位置する場合、なお顕著となる。
【0080】この理由については既に述べた通りであ
り、感光体ドラム3の表面粗さが小さくなるほど帯電ム
ラの影響がトナー画像に出やすい傾向にあるからであ
る。以上の実験結果から考えれば、画像に白ヌケが発生
することなく、しかも、ハーフトーン画像にムラが生じ
ないようにするためには、感光体ドラム3の表面粗さR
z を0.2以下の鏡面ドラムを用い、かつ、帯電ワイヤ
2の位置をシ−ルドケ−ス4のセンタに対して感光体ド
ラム3の回転方向上流側に偏位した位置に配置すること
が必須条件である。
【0081】しかも、前述したようにワイヤ2をシ−ル
ドケ−ス4の壁面に近付きすぎると感光体ドラム3への
流込電流が極端に低下するため、帯電ワイヤ2はシ−ル
ドケ−ス4のセンタよりも、感光体ドラム3の回転方向
上流側で、かつシ−ルドケ−ス4の壁面よりはシ−ルド
ケ−ス4のセンタに近い位置に張設する必要がある。
【0082】以上のように構成することによって、どん
な場合においてもムラのない美しいがぞを形成すること
ができるものである。なお、上述の一実施例の説明にお
いて、帯電ワイヤ2を1本設けた帯電装置について説明
したが、帯電ワイヤ2を複数本、例えば2本設けるもの
にあっては、図14に示すように、帯電流込電流のピー
クを、前述の一実施例と同様に、2本の帯電ワイヤ2,
2を、シールドケース4の中央位置よりも感光体3の回
転方向に対して上流側、すなわち、入口部A側にシフト
することにより、良好なハーフトーン画像が得られる。
【0083】なお、図14の説明において、前述の一実
施例の構成と同一部分は同一の符号を付して重複説明を
省略する。また、図15に示すように、シールドケース
4内に複数の帯電ワイヤ21 ,22 を設けた場合に、シ
ールドケース4の感光体3の回転方向の最上流側にある
帯電ワイヤ21 と、最上流側にある帯電ワイヤ22 との
間を二等分する位置(図7中二点鎖線で示す)が、シー
ルドケース4の中央位置よりも感光体3の回転方向に対
して上流側にシフトするように配置しても良い。この様
に配置した場合も、帯電ワイヤ21 ,22 から感光体3
に流れ込む電流のピ−クは、シールドケース4の中央位
置よりも感光体3の回転方向に対して上流側にシフトす
るので良好なハーフトーン画像が得られる。
【0084】なお、図15の説明においても、上述の実
施例の構成と同一部分は同一の符号を付して重複説明を
省略する。その他、本発明は、本発明の要旨を変えない
範囲で、種々変形実施可能なことは勿論である。
【0085】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の装置によ
れば、装置によれば、被帯電体に対するコロナ電流の流
込みピーク部が、シールドケースの中央位置よりも、被
帯電体の回転方向に対して上流側に偏位している構成と
したから、シールドケースの出口部における電位が均一
化され、帯電ムラが防止できるため、被帯電体の表面粗
さが極めて小さい場合でも、良好な画像を得ることが可
能となる。
【0086】すなわち、帯電流込電流のピークが、シー
ルドケースの幅方向に対し、その中央位置よりも、前記
被帯電体の回転方向に対して上流側に偏位している。こ
のため、シールドケースの入口側では放電のピークがあ
り、入口側では電位リップルが大きいために一時的に帯
電ムラが生じるが、シールドケースの出口に達するまで
の間に流込み電流が小さい状態での帯電が継続されるた
め、感光体の帯電は均一化される。これにより、表面粗
さの極めて小さい鏡面仕上げの感光体であった場合で
も、ムラのない帯電が行え、ハーフトーン画像にムラが
生じることを防止することが可能となるといった効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の帯電装置が組込まれる電子写真複写装
置の概略正面図。
【図2】図1に示される電子写真複写装置の制御部を示
すブロックダイアグラム。
【図3】本発明の帯電装置の一実施例を示すフロント側
部分を示す斜視図。
【図4】本発明の帯電装置の一実施例を示すリア側部分
を示す斜視図。
【図5】本発明の帯電装置の一実施例の構成を概略的に
示す図。
【図6】同実施例において帯電ワイヤの配設位置を複数
箇所設定した状態を示す図。
【図7】図6のように帯電ワイヤの配設位置を複数箇所
設定した場合における各位置での感光体への流込電流の
状態を示す図。
【図8】図6のように帯電ワイヤの配設位置を複数箇所
設定した場合における各位置でのシ−ルドケ−スへの流
込電流の量を示す図。
【図9】図6のように帯電ワイヤを複数箇所設定した場
合における各位置での流込電流と感光体表面電位および
ワイヤ印加電圧の関係を示す図。
【図10】帯電ワイヤが図6の(b)の位置にあるとき
のシールドケースの入口部と出口部における表面電位の
状態を示す説明図。
【図11】帯電ワイヤが図6の(c)の位置にあるとき
のシールドケースの入口部と出口部における表面電位の
状態を示す説明図。
【図12】帯電ワイヤが図6の(d)の位置にあるとき
のシールドケースの入口部と出口部における表面電位の
状態を示す説明図。
【図13】感光体表面粗さ(Rz )をパラメータしたと
きの実験における不具合発生状況を示す図。
【図14】本発明の帯電装置の第1の他の実施例の構成
を概略的に示す図。
【図15】本発明の帯電装置の第2の他の実施例の構成
を概略的に示す図。
【符号の説明】
1…帯電装置、2…帯電ワイヤ、3…感光体(被帯電
体)、4…シールドケース、5…高圧トランス、10…
電子写真複写装置(画像形成装置)、24…画像形成手
段。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定方向に回転し、表面粗さRz が0.2
    以下の感光体と、 この表面粗さRz が0.2以下の感光体表面に対して開
    口部を対向させて設けられたケースと、 このケースの前記感光体の移動方向に沿った方向の幅の
    中央位置よりも、前記感光体の回転方向上流に偏位した
    位置において、前記ケース内に調節されたワイヤと、 このワイヤに対して電圧を印加する手段と、を具備する
    ことを特徴とする帯電装置。
  2. 【請求項2】所定方向に回転し、表面粗さRz が0.2
    以下の感光体と、 この表面粗さRz が0.2以下の感光体表面に対して所
    定のピーク値を有する電流を流れ込ませることによって
    前記感光体の表面を帯電させるものであって、前記感光
    体の回転方向上流に流れ込み電流のピーク値が偏位した
    帯電手段と、 この帯電手段に対して電圧を印加する電圧印加手段と、
    を具備することを特徴とする帯電装置。
  3. 【請求項3】所定方向に回転し、表面粗さRz が0.2
    以下の感光体と、 この表面粗さRz が0.2以下の感光体表面に対して開
    口部を対向させて設けられたケースと、 このケース内において、ケースの前記感光体の移動方向
    に沿った方向の幅の中央位置よりも前記感光体の回転方
    向上流、かつ前記ケースの中央位置までの距離が前記ケ
    ースの前記感光体回転方向上流の側壁までの距離よりも
    長くなるような位置に張設されたワイヤと、 このワイヤに対して電圧を印加する手段と、を具備する
    ことを特徴とする帯電装置。
  4. 【請求項4】所定方向に回転し、表面粗さRz が0.2
    以下の感光体と、 この表面粗さRz が0.2以下の感光体表面に対して電
    荷を付与することによって帯電する帯電手段と、 この帯電手段に対して電圧を印加する電圧印加手段とを
    有し、 前記帯電手段は、前記感光体表面に対して開口部を対向
    させて設けられたケースと2本のワイヤとを有してお
    り、前記2本のワイヤ間の前記感光体の回転方向に沿っ
    た距離の中央位置が、前記ケースの前記感光体の回転方
    向に沿った方向の中央位置よりも前記感光体回転方向上
    流側に偏位するように前記2本のワイヤが前記ケース内
    で張設されていることを特徴とする帯電装置。
  5. 【請求項5】所定方向に回転し、表面粗さRz が0.2
    以下の感光体と、 この表面粗さRz が0.2以下の感光体表面に対して開
    口部を対向させて設けられたケースと、このケースの前
    記感光体の移動方向に沿った方向の幅の中央位置よりも
    前記感光体の回転方向上流に偏位した位置において、前
    記ケース内に張設されたワイヤとからなる帯電手段と、 この帯電手段の前記ワイヤに対して電圧を印加する手段
    と、 前記帯電手段によって一様に帯電された前記感光体表面
    に対して光を照射することによって前記感光体上に静電
    潜像を形成する静電潜像形成手段と、 この静電潜像形成手段によって形成された静電潜像に対
    して現像剤を供給することによって前記潜像を現像する
    現像手段と、を具備することを特徴とする画像形成装
    置。
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