JPH0844092A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0844092A
JPH0844092A JP6183672A JP18367294A JPH0844092A JP H0844092 A JPH0844092 A JP H0844092A JP 6183672 A JP6183672 A JP 6183672A JP 18367294 A JP18367294 A JP 18367294A JP H0844092 A JPH0844092 A JP H0844092A
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裕之 迫
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真洋 堤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 経時変化による中間調の再現性の低下を防止
し、良好な画像品質を長期間に亘って維持することがで
きる画像形成装置を提供する。 【構成】 本実施例にあっては、表面保護層23が使用
に伴って磨耗すると感光体層12のドラム感度が低下す
るようにしてある。このため、感光体層12のドラム感
度低下により、露光光量に対する露光後電位、つまり現
像部有効電位差が低下し、前記現像感度曲線の傾きの増
大化が減少されることとなる。これにより、中間調の再
現性の低下が防止され、良好な画像品質を長期間に亘っ
て維持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光体層の上に表面保
護層が形成された画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、静電複写機あるいは印刷装置
等として、電子写真技術を用いた画像形成装置の開発が
活発に進められている。以下、静電複写機を例示して説
明する。静電複写機は感光体ドラムを備えている。感光
体ドラムは、例としてアルミニウム等の導電性を有する
金属材料からなる円筒形の素管と、素管表面に形成され
た例としてアモルファスシリコン(以下、a−Si)か
らなる感光体層と、この感光体層上に形成された表面保
護層とを備えた構成を有している。
【0003】このような感光体ドラムを用いて、以下の
ように画像形成動作が行われる。まず、帯電器によって
感光体ドラムが所定の表面電位となるように帯電され
る。その後、感光体ドラムに対して所望の画像に対応し
た露光が行われる。これにより、感光体ドラム上に静電
潜像が形成される。静電潜像が形成された感光体ドラム
表面を現像剤を用いて現像すると、感光体ドラム上にト
ナー像が形成される。このトナー像が記録紙に転写され
る。転写後の感光体ドラムは、クリーニング処理等を経
て、前記所定の表面電位となるように再度帯電される。
【0004】図3は、一般的な感光体ドラムのドラム感
度(露光感度)を説明するグラフである。ここで、ドラ
ム感度とは、感光体ドラムを所定の表面電位に帯電させ
た後、露光によって該表面電位を低下させたとき、露光
光量の変化量に対する表面電位の変化量で規定される。
【0005】この図より理解されるように、感光体ドラ
ムの前記表面保護層が使用に伴って磨耗して薄くなって
いくと、前記ドラム感度が増減して波状的に変化する。
そこで、従来では前記表面保護層の製造直後の初期膜厚
は、表面保護層の磨耗に伴うドラム感度の変化が小さく
なるように膜厚を510nmや430nm程度に選ばれ
ている。
【0006】ところで、前記現像剤として2成分現像剤
を用いる画像形成装置において、使用に伴い、現像剤中
のキャリアコート剤の剥離等が生じることが知られてい
る。図6は、現像剤中のキャリア1の断面図である。キ
ャリア1の製造直後の断面形状は、図6(1)に示され
ている。キャリア1は、フェライトコア2が合成樹脂材
料からなるコート剤3で被覆された構成を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図6(2)及び同図
(3)は、キャリア1に関して発生する問題点を説明す
るキャリア1の断面図である。キャリア1とトナー4と
が混合された現像剤が繰り返し現像処理に用いられる
と、現像装置に内蔵されている攪拌器によっってキャリ
ア1に衝撃が加えられる。この衝撃によって、図6
(2)に示されるようにコート剤3がフェライトコア2
から剥離したキャリア1の数が増大する。更に、前記攪
拌器によってトナー4がキャリア1へ加圧される。この
加圧によって、図6(3)に示されるようにトナー4が
付着したキャリア1の数が増大する。
【0008】コート剤3がフェライトコア2から剥離す
ると、キャリア1の電気的抵抗値が低下する。このよう
なキャリア1の数が増大すると、現像剤の電気的抵抗値
が次第に低下する。現像剤のこのような電気的抵抗値の
低下により、感光体ドラムの表面電位の変化量と画像濃
度の変化量とで定まる現像感度曲線の傾きが急峻にな
る。
【0009】図7は、2成分現像剤を繰り返し用いるこ
とによる感光体ドラム13の現像感度の変化を示すグラ
フである。図7の横軸は感光体ドラム13の現像に用い
られる部分に於いて、現像バイアス電圧から露光によっ
て得られた表面電位を引いた現像部有効電位差であり、
縦軸は画像濃度である。現像感度は、感光体層12に於
ける表面電位の変化量に対応する画像濃度の変化量とし
て規定される。図中の曲線L2は使用初期の現像感度を
示しており、曲線L3は40万枚の複写動作を行った現
像感度を示しており、曲線L4は80万枚の複写動作を
行った現像感度を示している。
【0010】図7から分かるように、現像感度は、2成
分現像剤の使用期間が長いほど、つまり現像感度曲線が
L2→L3→L4となるほどその曲線の傾きが急峻にな
っている。
【0011】また、このことは、コート剤3にトナー4
が付着したキャリア1の数が増大することによって、ト
ナー4間の摩擦が増大し、トナー4の帯電性が次第に低
下することによっても同様に生じる。
【0012】従って、未使用の2成分現像剤を用いて、
所定の画像濃度が感光体ドラムの所定の表面電位で実現
されていた場合、2成分現像剤の使用にともなって、こ
の表面電位で実現される画像濃度が次第に高くなってし
まう。これにより、形成されるべき画像の中間調の再現
性が低下するという不具合を生じる。
【0013】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、その目的は経時変化による中間調の再現
性の低下を防止し、良好な画像品質を長期間に亘って維
持することができる画像形成装置を提供することであ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置
は、感光体層の上に表面保護層が形成され、該感光体層
に於ける現像感度曲線の傾きを、使用に伴って増大させ
る現像剤を用いた画像形成装置であって、該表面保護層
がその膜厚の初期値を、該感光体層に於ける該現像感度
曲線の傾きを低下させるべく、該表面保護層の磨耗の進
行に伴って該感光体層の露光感度を低下させる範囲内に
選んで形成されており、そのことによって上記目的を達
成することができる。
【0015】
【作用】本発明にあっては、表面保護層が使用に伴って
磨耗すると感光体層の露光感度が低下するようにしてあ
る。このため、感光体層の露光感度低下により、露光光
量に対する露光後電位、つまり前記現像部有効電位差が
低下し、前記現像感度曲線の傾きの増大が減少されるこ
ととなる。これにより、中間調の再現性の低下が防止さ
れ、良好な画像品質を長期間に亘って維持することがで
きる。
【0016】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明する。
【0017】図1は、本実施例の電子写真技術を用いた
静電式複写機11の系統図である。静電式複写機11
は、回転可能な感光体ドラム13、感光体ドラム13の
表面に所定量の電荷を一様に与えるための主帯電器1
4、感光体ドラム13を露光し、感光体ドラム13上に
静電潜像を形成するための光学装置15、感光体ドラム
13上の静電潜像を現像するために2成分現像剤を用い
る現像装置16、感光体ドラム13上に形成されている
トナー像を記録紙17に転写する転写器18、感光体ド
ラム13上に残留したトナーを除去するクリーニングブ
レードを備えるクリーニング装置19、及び感光体ドラ
ム13上に残留している電荷を除去して、感光体ドラム
13の表面電位を所定の均一な電位に設定するための除
電ランプ20等を備えている。
【0018】静電式複写機11によれば、主帯電器14
によって、感光体ドラム13に所定量の電荷を一様に与
えた後、光学装置15によって感光体ドラム13に形成
される画像に対応した強度分布を有する光が照射され、
感光体ドラム13上に静電潜像が形成される。その後、
現像装置16によって、トナーが感光体ドラム13上に
供給され、静電潜像が顕像化される。感光体ドラム13
上のトナー像は、転写器18によって記録紙17に転写
される。転写後も感光体ドラム13上に残留したトナー
は、クリーニング装置19によって除去される。次に、
除電ランプ20によって感光体ドラム13上に光が照射
され、感光体ドラム13上に残留している電荷が除去さ
れ、感光体ドラム13の表面電位が所定の電位に均一化
される。この後、主帯電器14によって、感光体ドラム
13に再び帯電が行われる。これらの一連の過程が、感
光体ドラム13の回転に応じて、連続して繰り返し行わ
れ、電子写真プロセスが進行する。
【0019】図2は、感光体ドラム13の部分的断面図
である。感光体ドラム13は、例としてアルミニウム等
の金属からなり、円筒形に形成されたドラム基体21
と、ドラム基体21上に、例としてa−Si:B:O:
H層として形成された阻止層22と、阻止層22上に形
成されたa−Si:H:Bからなる感光体層12と、感
光体層12上に、例としてa−SiC:H層として形成
された表面保護層23とを備えている。この表面保護層
23は、耐酸化性の点でSiCの形態としてある。上記
表面保護層23の製造直後の膜厚は、図3に示すよう
に、使用に伴い感光体ドラム13のドラム感度(露光感
度)が低下する領域に選んでいる。具体的には、図3に
於いて430〜510nmの範囲であり、使用に伴って
薄肉化するため可及的に厚い値に選んでいる。その理由
は以下のとおりである。
【0020】図4は、上述のようにドラム感度が低下す
る領域に表面保護層23の製造直後の膜厚を選んだ感光
体ドラム13に於いて、電子写真プロセスの繰り返しに
よるドラム感度の変化を示すグラフである。図4の横軸
は露光光量(Lux・sec)であり、縦軸は感光体ド
ラム13の表面の露光後電位である。測定条件として
は、研磨剤を1.5重量%含有した現像剤を用いた。曲
線L5は、製造初期の感光体ドラム13を用いたドラム
感度を示しており、曲線L6は40万枚の複写動作を行
った感光体ドラム13を用いたドラム感度を示してお
り、曲線L7は80万枚の複写動作を行った感光体ドラ
ム13を用いた場合のドラム感度を示している。
【0021】図4から分かるように、感光体ドラム13
に於ける露光光量の変化に対する露光後電位の変化は、
ドラム感度曲線がL5→L6→L7と使用期間が長くな
るほど、ドラム感度曲線の傾きが緩やかになっている。
より詳細には、同一の露光光量差に対する露光後電位差
が小さくなっている。
【0022】従って、本実施例では、表面保護層23の
膜厚を上述のように選定しているので、ドラム感度の傾
きを緩やかに、つまり露光後電位差を小さくできる。こ
の露光後電位差は図7の横軸である現像部有効電位差に
相当するため、結果として画像濃度の変化量を低下させ
得、現像感度曲線の傾きが急峻となるのを抑制できる。
これにより、経時変化による中間調の再現性の低下が防
止され、良好な画像品質を長期間に亘って維持すること
ができる。
【0023】ところで、本実施例に於いては感光体ドラ
ム13の全使用期間に亘って前述した中間調の再現性を
低下させることなく維持するためには、製造直後の表面
保護層23の膜厚510nmが前記全使用期間の終了時
に膜厚430nmとなるよう80nmだけ摩耗するよう
に、表面保護層23の摩耗量を制御する必要がある。図
5は、2成分現像剤に添加される研磨剤の添加量と前記
表面保護層23の磨耗量との関係を示すグラフである。
図5の横軸は複写枚数であり、縦軸は表面保護層23の
磨耗量である。図中の曲線L8は研磨剤を0.5重量%
添加した場合であり、曲線L9は研磨剤を1.0重量%
添加した場合、曲線L10は研磨剤を1.5重量%添加
した場合、曲線L11は研磨剤を2.0重量%添加した
場合である。
【0024】図5より理解されるように、研磨剤の添加
量がいずれの場合に於いても、複写動作が繰り返される
に従い、前記磨耗量が増大しており、しかも、研磨剤の
添加量を増大するほど、磨耗量が増大する。また、前記
80万枚の複写動作を行った際に表面保護層23が80
nm摩耗するに必要な研磨剤の量は、2.0重量%の混
合量であればよいことが分かる。従って、本実施例の静
電式複写機11には、研磨剤を2.0重量%混合した2
成分現像剤を用いるのが好ましい。なお、研磨剤の混合
量が少ない場合には、ドラム感度の傾きを緩やかにでき
ず、経時変化による中間調の再現性が悪くなる。
【0025】本発明は、前記実施例に限定されるもので
はない。例として、図3〜図5及び図7に示した数値や
曲線等は一例であり、他の数値や曲線例を有する感光体
ドラム13に関しても本発明は前記実施例と同様に実施
される。
【0026】本発明は、通常使用されている2成分現像
剤による表面保護層23への摩耗の進行程度に対応し
て、感光体ドラム13の全使用期間の終了時に、前記必
要な摩耗量が得られるように、表面保護層23の製造直
後の膜厚および表面保護層23の材料を適宜選択するよ
うにしてもよい。表面保護層23の材料としては、上記
実施例ではa−SiC:Hを使用しているが、本発明は
これに限らず、感光体層がa−Siからなる場合にはa
−Si:H、a−SiN:H、a−SiCN:H、a−
SiCO:H、a−C:H、a−C:H:F等の非晶質
系の材料を使用できる。また、感光体層が有機感光体か
らなる場合には、種々の樹脂が使用できる。その樹脂と
しては、例えばスチレン系重合体、アクリル系重合体、
スチレン−アクリル系重合体、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、ポリプロピレン、アイオノマー等のオレフィン
系重合体、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体、ポリエステル、アルキッド樹脂、ポリアミド、
ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリ
アリレート、ポリスルホン、ジアリルフタレート樹脂、
シリコーン樹脂、ケトン樹脂、ポリビニルブチラール樹
脂、ポリエーテル樹脂、フェノール樹脂や、エポキシア
クリレート等の光硬化型樹脂等、各種の重合体が例示で
きる。これらの樹脂は、一種または二種以上を混合して
用いることもできる。特に、これらの樹脂のうち、ポリ
ウレタン、ポリカーボネート、シリコーン樹脂等が好ま
しい。
【0027】また、上記感光体層としては、上述したa
−Si:H:Bに限らず、HやBの添加のないa−S
i、単層または積層感光体、その他、CdS、ZnO、
セレン系などの無機感光体などを使用できる。
【0028】また、本発明に於いて、表面保護層23の
摩耗量の制御は、前述したように、感光体ドラム13の
全使用期間の終了時に80nmの摩耗が行われるように
するに限らず、感光体ドラム13の全使用期間に於い
て、所望の画像濃度変化を得るように行われてもよい。
例として、感光体ドラム13の使用初期、使用中期およ
び使用後期に於いて、所望の画像濃度を実現するように
前記摩耗量の制御が行われてもよい。摩耗量の制御は、
上記研磨剤に限らず、琢磨剤を用いることができる。研
磨剤又は琢磨剤の適当な例は、これに制限されないが、
アルミナ(Al23)、ジルコニア(ZrO2)、ムラ
イト(3Al23・2SiO2)、コーディライト(2
MgO/2Al23/5SiO2)、チタニア(Ti
2)、ステアタイト(MgO2・SiO2)、シリカ、
シリカアルミナ等の酸化物セラミック;炭化ケイ素(S
iO2)、炭化タングステン(WC)、炭化ジルコニウ
ム(ZrC)等の炭化物セラミック;窒化ホウ素(B
N)、窒化チタン(TiN)、窒化ケイ素(Si34
等の窒化物セラミック;ホウ化ジルコニウム(ZrB
2)、ホウ化チタン(TiB2)等のホウ化物セラミッ
ク;ケイ化タングステン(WSi2)、ケイ化モリブデ
ン(MoSi2)等のケイ化セラミック、ダイアモン
ド、綱玉、酸化クロム、酸化セリウム等である。
【0029】また、本発明に用いることのできる現像剤
は、一成分系の磁性現像剤や二成分系の磁性現像剤であ
ってもよく、前者の現像剤としては、トナー粒子中に磁
性粉を配合したもの、後者の現像剤としては、顕電性ト
ナーと磁性キャリヤとからなる、それ自体公知のものが
何れも使用し得る。
【0030】また、前記実施例に於いて感光体層12と
してa−Siから形成されたものを用いた例を示した
が、他の材料からなる感光体層12であっても、図3に
示すドラム感度特性を有するものであれば、本発明は実
施可能である。このとき、感光体ドラム13の全使用期
間にわたって前述したドラム感度の変化量が低下するよ
うに、表面保護層23の製造直後の膜厚およびその材料
などが適宜選択される。感光体ドラム13の金属からな
るドラム基体21としては、アルミニウム素管や該アル
ミニウム素管をアルマイト処理したものが一般に使用さ
れる。本発明に於いて、ドラム基体21は、前記金属に
限定されるものではなく、導電性を有する材料であれば
よい。例として、鉄、銅、スズ、白金、銀、バナジウ
ム、モリブデン、クロム、カドミウム、チタン、ニッケ
ル、パラジウム、インジウム、ステンレス鋼、真鍮等の
金属単体や、上記金属が蒸着またはラミネートされたプ
ラスチック材料、ヨウ化アルミニウム、酸化スズ、酸化
インジウム等で被覆されたガラス等が挙げられる。
【0031】以上の実施例では、すべてドラム状の基体
に感光体層を形成したものを感光体部材として用いた
が、シート状の基体に感光体層を形成したものを用いて
もよい。但し、基体は、使用に際して充分な機械的強度
を有するものが好ましい。
【0032】また、以上の実施例では、本発明の電子写
真装置を静電式複写機として説明したが、本発明の電子
写真装置は、静電複写機にかかわらず、電子写真方式に
よって画像形成を行う電子写真装置であればよい。
【0033】
【発明の効果】本発明にあっては、表面保護層が使用に
伴って磨耗すると感光体層の露光感度が低下するように
してある。このため、感光体層の露光感度低下により、
露光光量に対する露光後電位、つまり前記現像部有効電
位差が低下し、前記現像感度曲線の傾きの増大化が減少
されることとなる。これにより、中間調の再現性の低下
が防止され、良好な画像品質を長期間に亘って維持する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の静電式複写機11の系統図
である。
【図2】感光体ドラム13の部分的断面図である。
【図3】電子写真プロセスの繰り返しによるドラム感度
の変化を示すグラフである。
【図4】表面保護層23の膜厚に対する感光体ドラム1
3のドラム感度の変化を示すグラフである。
【図5】2成分現像剤に添加される研磨剤の添加量と表
面保護層23の磨耗量との関係を示すグラフである。
【図6】現像剤中のキャリア1の断面図である。
【図7】電子写真プロセスの繰り返しによる現像感度の
変化を示すグラフである。
【符号の説明】
11 画像形成装置 12 感光体層 13 感光体ドラム 14 主帯電器 16 現像装置 21 ドラム基体 22 阻止層 23 表面保護層
【手続補正書】
【提出日】平成6年10月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置
は、感光体層の上に表面保護層が形成された感光体と、
使用に伴って現像感度曲線の傾きを増大させる現像剤
を用いた画像形成装置であって、該表面保護層がその膜
厚の初期値を、該感光体層に於ける該現像感度曲線の傾
きを低下させるべく、該表面保護層の磨耗の進行に伴っ
て該感光体層の露光感度を低下させる範囲内に選んで形
成されており、そのことによって上記目的を達成するこ
とができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体層の上に表面保護層が形成され、
    該感光体層に於ける現像感度曲線の傾きを、使用に伴っ
    て増大させる現像剤を用いた画像形成装置であって、 該表面保護層がその膜厚の初期値を、該感光体層に於け
    る該現像感度曲線の傾きを低下させるべく、該表面保護
    層の磨耗の進行に伴って該感光体層の露光感度を低下さ
    せる範囲内に選んで形成された画像形成装置。
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