JPH0843922A - フィルム式カメラ - Google Patents

フィルム式カメラ

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JPH0843922A
JPH0843922A JP20867495A JP20867495A JPH0843922A JP H0843922 A JPH0843922 A JP H0843922A JP 20867495 A JP20867495 A JP 20867495A JP 20867495 A JP20867495 A JP 20867495A JP H0843922 A JPH0843922 A JP H0843922A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データをフィルムの縁部の近傍位置に写し込
みとすることができるようにすると共に有効撮影エリア
を拡大できるようにすることを目的とする。 【解決手段】 パトローネ収納部14と、フィルム収納
部16と、スプロケット駆動用透孔を無くし磁気情報を
形成するフィルムの縁部の近傍位置に光学情報が記録で
きるようになされたフィルム1と、このフィルム1に記
録された情報を検出する検出手段32と、このパトロー
ネ収納部14とこのフィルム収納部16との間でこのフ
ィルム1を送る駆動手段10A〜10C,16,18A
〜18C,36と、このフィルムの撮影可能領域に露光
する露光手段13,19と、この検出手段32よりの検
出信号により駆動手段16,36を制御する制御手段3
4と、この制御手段34より送られる情報をこのフィル
ムの縁部の近傍位置又は前記フィルムの撮影可能領域に
記録する情報記録手段44とを有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフィルムの有効撮影
エリアを拡大するようにしたフィルム式カメラに関す
る。
【0002】
【従来の技術】現行の一般写真用の35mmフィルム
(システム135)は、そのサイズなどがJISやIS
Oなどにより規定されている。
【0003】図12は、その規定されているサイズの一
部を示すもので(許容誤差については省略)、フィルム
1の幅は35mm,フィルム送り用のパーフォレーショ
ン2の対向間隔は25mm,パーフォレーション2のピ
ッチは4.75mmである。そして、このようなフィル
ム1に対して、駒3がフィルム1の幅方向には24m
m,長さ方向には36mmの大きさの長方形に形成され
るとともに、この駒3のピッチは、パーフォレーション
2のピッチを基準としてその8倍の38mmとされてい
る。
【0004】現在、一般に広く使用されている写真用フ
ィルムは、上述の35mmフィルムであるが、このフィ
ルム1の画質、特に解像度を向上させる方法として、 i フィルムに塗布する感光剤を改良する。 ii フィルムの幅を大きくして駒を大きくする。 が考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一般に、感光
剤の粒子の細かさ、すなわち、解像度と、フィルム感度
とは逆比例するので、新しい感光剤の発見でもないかぎ
り、i項による画質の向上は困難である。その点、ii項
の方法によれば、現在の感光剤のままで画質を向上させ
ることができるが、フィルム1の幅が大きくなることに
より、カメラが大型化・重量化してしまい、各種の製品
が小型化・軽量化されている現在の傾向にマッチしな
い。
【0006】パーフォレーション2は、フィルム1の両
側に設けられた透孔であり、このパーフォレーション2
をカメラのスプロケットが駆動することによりフィルム
1が給送されるとともに、そのスプロケットの回転量に
よりフィルム1の送り量が決まるので、フィルム1及び
カメラにとってパーフォレーション2は必要不可欠なも
のである。
【0007】ところが、このようにパーフォレーション
2があると、フィルム1に撮影日時などのデータを写し
込む場合、そのデータを図13A〜Cに示すような位置
に写し込むことになる。
【0008】すなわち、同図Aにおいては、駒3の内部
にデータ4を写し込む場合であり、これは一般のコンパ
クトカメラなどで広く実施され、プリントした印画紙上
に撮影日を焼き込むことができるが、マニアあるいはプ
ロのカメラマンなどにとっては不適当である。
【0009】また、同図Bにおいては、駒3と駒3との
間に、データ4を写し込む場合であるが、この場合に
は、スライドしたとき、データ4の位置でフィルム1を
カットしてスライド枠をつけることになり、不便であ
る。また、ネガフィルムのときでも、DPE時及び保存
時、フィルム1を長尺のままにしておく必要がある。さ
らに、プリント時、印画紙上にデータ4を焼き込むこと
ができず、できたとしても、駒3を横長となるように撮
影したときに、データ4を示す各文字が横向きに寝てし
まうので、不自然になってしまう。
【0010】さらに、同図Cにおいては、パーフォレー
ション2側において駒3とその外枠とにまたがるように
データ4を写し込んだ場合であるが、印画紙へのプリン
ト時、データ4が焼き込まれなかったり、スライドした
とき、やはり不便である。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、パトローネ
収納部と、フィルム収納部と、スプロケット駆動用透孔
を無くし磁気情報を形成するフィルムの縁部の近傍位置
に光学的情報が記録できるようになされたフィルムと、
このフィルムに記録された情報を検出する検出手段と、
このパトローネ収納部とこのフィルム収納部との間でこ
のフィルムを送る駆動手段と、このフィルムの撮影可能
領域に露光する露光手段と、この検出手段よりの検出信
号によりこの駆動手段を制御する制御手段と、この制御
手段より送られるデータをこのフィルムの撮影可能領域
とフィルム縁部との間またはこのフィルムの撮影可能領
域に記録する情報記録手段とを有したフィルム式カメラ
である。
【0012】この発明によれば、フィルム1に対しスプ
ロケット駆動用透孔を無くし有効撮影エリアを拡大す
る。またデータ4は、フィルム1の縁部の近傍位置に写
し込みとすることができ、より有効撮影エリアを拡大で
きる。
【0013】すなわち、そのようにすれば、カメラが大
型化・重量化することがない。また、現行のフィルム製
造装置や撮影済のフィルムの処理装置などの設備をその
まま生かすことができ、現行の35mmフィルムの設備
を併用して実施できる。例えば、感光剤を塗布した幅広
のフィルムを35mmの幅に切断する装置、規格化され
たパトローネの製造装置、あるいはそのパトローネに切
断されたフィルムを巻き込む装置などは自動化され、大
掛かりな設備になっているが、これらの設備をそのまま
使用することができる。
【0014】また、撮影後の処理、すなわち、現象,焼
き付け,引き伸ばしの処理も自動化されているととも
に、どの処理装置もフィルムの幅が35mmであること
を基準に設計されていて、フィルムの幅を変更すること
は実際的ではない。したがって、フィルムの幅は、現行
の35mmフィルムと等しい35mmとして画質の向上
を図ることにすれば、実際的である。
【0015】ところで、現行の35mmフィルムは、そ
の幅が35mmもありながら、幅方向における駒の長さ
は24mmであり、有効撮影エリアが狭くなっている。
これは、カメラのスプロケットがフィルムを給送するた
めのパーフォレーション2が、フィルムの両側に設けら
れているためである。
【0016】一方、カメラにおいては電子化が進み、モ
ータによる駆動制御もかなりの精度で行うことができ、
従来のような大きなスプロケット及びパーフォレーショ
ン2を使用しなくても、十分な精度でフィルムの駆動が
できることを、実験により確認できた。
【0017】そこで、35mm幅のフィルム1からパー
フォレーション2を除くとともに、そのパーフォレーシ
ョン2のあった位置まで駒のフィルム幅方向の長さを拡
大する。すなわち、そのようにすれば、実質的な有効撮
影エリアを約40%拡大でき、したがって、それだけ画
質を向上できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明フィ
ルム式カメラの実施例につき説明しよう。
【0019】本例においては、図7Aに示すように、フ
ィルム1の幅は、現行のフィルム幅に等しい35mmと
し、パーフォレーションは設けない。そして、有効撮影
エリアである駒3のフィルム幅方向における長さ及びフ
ィルム長さ方向における長さは、30mm及び40mm
とする。さらに、駒3のピッチ、すなわち、フィルム1
の送りピッチは42.0mmとする。
【0020】ただし、この駒3のサイズ及びピッチは、
現行のテレビ放送システムに対処したものであり、した
がって、駒3のアスペクトレシオは3:4になってい
る。
【0021】そして、HDTV(いわゆるハイビジョ
ン)に対処するときには、同図Bに示すように、駒3の
大きさは、30mm×53.3mm,ピッチは57.7
5mmとする。なお、アスペクトレシオは9:16であ
る。
【0022】さらに、上述の数値はフルサイズの場合で
あり、ハーフサイズの場合は、同図C,Dに示すよう
に、現行のテレビ放送システムのとき、駒3の大きさは
30mm×22.5mm,ピッチは26.2mm,HD
TVのとき、駒3の大きさは30mm×16.9mm,
ピッチは21.0mmとする。
【0023】そして、以上のフォーマットを有するフィ
ルム1は、図示はしないが、現行の35mmフィルムと
同様のパトローネ(カートリッジ)に収納される。した
がって、同図A,Bに示すように、駒3のフィルム幅方
向における長さが30mmであれば、これは現行の35
mmフィルムのフィルム幅方向における長さ24mmの
1.25倍なので、画質(解像度)は25%向上するこ
とになる。
【0024】また、駒3のフィルム長さ方向における長
さも同じ比率で拡大されているとすれば、1.25×
1.25≒1.56となり、56%の画質の向上とな
る。さらに、1駒あたりの面積を比較すると、 現 行:24mm×36mm=864mm2 図7A:30mm×40mm=1200mm2 であるから、1駒の面積は約39%の増加となり、すな
わち、約39%の画質の向上となる。さらに、同一画質
でよければ、より大きく拡大することができる。
【0025】また、同図C,Dに示すように、ハーフサ
イズであっても、駒3の長辺は現行のフルサイズのフィ
ルム長さ方向の幅36mmに近いので、フルサイズに近
い画質を得ることができる。
【0026】さらに、駒3のフィルム幅方向における長
さは30mmなので、駒3とフィルム1の両縁部との間
には、それぞれ2.5mmの非撮影エリアを得ることが
でき、これにより、撮影時におけるフィルム1の平面性
の確保、フィルム1の制御、あるいはデータの読み出し
や書き込みなどを実現できる。
【0027】さらに、カメラにフィルム給送用のスプロ
ケットを設ける必要がないので、カメラを小型化及び軽
量化できる。
【0028】さらに、フィルム1の給送時、フィルム1
にはパーフォレーションがないので、例えばフィルム1
に輪接する検出ローラによりフィルム1の送り量を検出
することになるが、駒3のピッチが上述の数値であれ
ば、これらの値は、 42.0mm=5.25mm×8 57.75mm=5.25mm×11 26.25mm=5.25mm×5 21.0mm=5.25mm×4 であり、すべて5.25mmの整数倍であるとともに、 5.25mm=π×3.34mm/2 となる。
【0029】したがって、フィルム1の送り量は、検出
ローラの径を3.34mmとし、その回転の整数回を検
出すればよく、分解能はいずれも1/2回転にでき、フ
ィルム1の送り量の検出手段を簡単化できる。
【0030】図8は、駒3のピッチの他の例を示し、こ
のピッチの場合にも、 44.0mm=6.28mm×7 56.5mm=6.28mm×9 25.1mm=6.28mm×4 18.8mm=6.28mm×3 6.28mm=π×4.00mm/2 となり、検出ローラの回転数が整数回になるとともに、
分解能も1/2回転となる。
【0031】図9はフィルム1の送り量の検出用として
フィルム1に小孔4を設けた場合であり、後述のように
小孔4に代えて磁気マークなどとすることもできる。す
なわち、図7に示すフォーマットのときには、図9Aに
示すように、フィルム1の一方の縁部から1.25mm
の線上、すなわち、その縁部と駒3との中央の線上に、
5.25mmのピッチで径が例えば1mmの小孔4を設
ける。同様に、図8に示すフォーマットのときには、図
9Bに示すように、6.28mmのピッチで小孔4を設
ける。
【0032】これら小孔4のピッチ5.25mm及び
6.28mmは、上述のような根拠により定められてい
るので、現行のテレビ放送及びHDTVに対応できると
ともに、フルサイズ及びハーフサイズの両方にも対応で
きる。
【0033】すなわち、フィルム給送時、赤外光を使用
したフォトインタラプタなどにより小孔4の数をカウン
トし、これが上述の数になったとき、フィルムの給送を
停止すれば、フィルム1には正しいピッチで駒3が形成
される。
【0034】図3は、この発明によるカメラの一例の一
部断面図であり、そのカメラの暗箱部分における底面と
平行な面を断面としている。また、図4は、裏蓋をはず
した状態における背面図である。
【0035】そして、ボデー11の中央が暗箱12とさ
れ、その前方の開口部にレンズ13が設けられている。
また、ボデー11の一方の内側部、図では左側がパトロ
ーネ収納部14とされてその上部にはフィルム供給軸1
5が設けられ、撮影時には、この供給軸15に嵌合する
ように、上述したフィルム1を収納したパトローネ5が
セットされる。
【0036】さらに、ボデー11の他方の内側部、図で
は右側にフィルム巻き上げ軸16を設ける。この巻き上
げ軸16は、図示しないが、モータによりドライブされ
てフィルム1を巻き上げるものであるが、この巻き上げ
軸16の周面には、例えば図5に示すように、ネオプレ
ーンのような高摩擦材17がコーティングされていると
ともに、巻き上げ軸16の周囲には、例えば3個のフィ
ルムガイド18A〜18Cが設けられている。
【0037】このガイド18A〜18Cは、巻き上げ軸
16の中心軸と平行な方向には直線状で、直交する方向
には円弧状とされている。そして、ガイド18A〜18
Cの円弧側の一方の端部がボデー11に対して軸支され
るとともに、トーションバネ(図示せず)により他方の
端部が巻き上げ軸16に対接するようにされている。さ
らに、ガイド18A〜18Cの巻き上げ軸16側の端部
には、フィルム押さえローラ10A〜10Cが巻き上げ
軸16の中心軸と平行となるように軸支されている。
【0038】そして、例えばガイド18Aのローラ10
Aの径が上述した大きさとされるとともに、このローラ
10Aの一部は、半径方向にNSと着磁された永久磁石
31とされ、この磁石31に対向してガイド18Aに磁
気センサ32が設けられている。
【0039】また、暗箱12の後方の開口部は、上述の
フィルム1の駒3に対応して例えば30mm(フィルム
幅方向)×40mm(フィルム長さ方向)の長方形の開
口(アパーチャ)19とされている。ただし、開口19
と、撮影時におけるフィルム1とは密接することがな
く、かつ、レンズ13からフィルム1に達する光は、平
行光線ではないので、フィルム1の駒3の大きさを30
mm×40mmとすれば、開口19の大きさは30mm
×40mmよりもわずかに小さくされる。
【0040】さらに、暗箱12の後方において、開口1
9のフィルム幅方向における両側には、開口19に沿っ
て、かつ、少なくとも開口19の範囲にわたって1対の
フィルムガイドレール21が平行に設けられている。
【0041】図1及び図2は、データを写し込む装置の
一例を示し、図1は、その全体の状態を示す裏蓋の正面
図、図2はそのフィルム圧板をはずした状態における正
面図である。
【0042】すなわち、裏蓋41の正面には、開口19
と対向する位置に、開口19よりも大きく長方形のフィ
ルム圧板42が設けられるとともに、この圧板42に
は、フィルム1の駒3の例えば上方の長辺(フルサイズ
のときの長辺)にまたがって対向する位置に、透孔43
が形成される。
【0043】そして、この透孔43には、例えば6桁の
日の字状の発行素子44が、その6桁の配列方向がフィ
ルム長さ方向となるように臨まされる。この場合、素子
44は、切り換えレバー45の中央付近に軸支されると
ともに、そのレバー45の一方の端部がピン46により
裏蓋41に軸支される。
【0044】したがって、図2A及びBに示すように、
ピン46を中心にしてレバー45の遊端をフィルム幅方
向に上下すると、素子44はフィルム幅方向に移動する
ことになるが、このとき、ガイドレール47により素子
44はガイドされてフィルム幅方向に平行移動するよう
にされる。また、このとき、図示はしないが、トグルバ
ネにより、素子44は、図2A及びBに示す位置で安定
するようにされる。
【0045】そして、素子44は、ケーブル48を通
じ、さらに、接点49を通じてシスコン(図示せず)に
接続される。なお、51はパトローネ押えバネである。
さらに、ファインダ,絞り及びシャッタなどについて
は、現行のカメラと同様に構成される。また、例えば図
6に示すようなフィルム送り量の検出回路が設けられ
る。
【0046】このような構成によれば、撮影時、パトロ
ーネ5が収納部14にセットされ、フィルム1は、その
パトローネ5から開口19を介して巻き上げ軸16に達
する。そして、このとき、フィルム1は、フィルムガイ
ド18A〜18C及び押えローラ10A〜10Cにより
巻き上げ軸16に圧接されるので、フィルム1は巻き上
げ軸16が回転するとき、その巻き上げ軸16に巻き取
られていくことになり、すなわち、フィルム1はパーフ
ォレーションがなくても給送されることになる。
【0047】そして、このフィルム給送時、フィルム1
の給送に対応してローラ10A〜10C及び磁石31が
回転し、この磁石31の回転がセンサ32により検出さ
れ、この検出出力が図6に示すようにカウンタ33によ
りカウントされ、そのカウント出力がシステムコントロ
ーラ34に供給される。
【0048】このシステムコントローラ34は、このカ
メラ全体の動作、例えば絞り値やシャッタ速度を設定す
るためのものであるが、フィルム1が5.25mmまた
は6.28mmだけ給送されるごとに、ガイド18Aの
ローラ10Aが1回転するので、カウンタ33のカウン
ト出力によりフィルム1の送り量が検出され、これが駒
3の大きさに対応したカウント値になるように、ドライ
ブアンプ35を通じて巻き上げ軸16のドライブモータ
36の回転量が制御される。したがって、フィルム1は
フォーマットに対応した駒3のピッチで給送される。
【0049】そして、撮影時、レバー45の遊端が、図
2Aに示すように下げられているときには、発光素子4
4が透孔43の下側に位置するので、図10にとして
示すように、駒3の内側で、かつ、上方の長辺に沿った
位置に、データ4が写し込まれる。
【0050】また、レバー45の遊端が図2Bに示すよ
うに上げられているときには、発光素子44が透孔43
の上側に位置するので、図10にとして示すように、
駒3の外側で、かつ、上方の長辺に沿った位置に、デー
タ4が写し込まれる。
【0051】図11Aは、素子44によってフィルム1
に写し込むことができるデータ4の一例を示し、同図B
はデータ4として使用できる文字の一例を示す。
【0052】こうして、本例によれば、発光素子44
を、駒3の内側と外側とに対向できるように設けている
とともに、フィルム1からパーフォレーション2をなく
しているので、データ4を駒3の内側及び外側のどちら
の位置にでも写し込むことができる。
【0053】また、発光素子44を移動させてデータ4
の写し込む位置を、駒3の内側と外側とに切り換えてい
るので、駒3の内側及び外側に2つの発光素子をそれぞ
れ設ける場合に比べてローコストである。
【0054】なお、上述において、フィルム1はポジフ
ィルム及びネガフィルムのどちらであってもよい。ま
た、フィルム1の縁部と、駒3との間の非有効撮影エリ
アに撮影データなどを写し込むようにしたり、フィルム
1の規格を示すデータをあらかじめ記録しておくことも
できる。さらに、小孔4は、1駒につき1つの割合で形
成してもよく、小孔4に代えて磁気マークなどとするこ
ともできる。
【0055】
【発明の効果】この発明によれば、フィルム1に対しス
プロケット駆動用透孔を無くし有効撮影エリアを拡大で
きる。また、フィルム1の縁部と駒3との間の非有効撮
影エリアに撮影データなどを写し込むようにしたり、フ
ィルム1の規格を示すデータをあらかじめ記録しておく
ことができる。さらに、データ4はフィルム1の縁部の
近傍位置に写し込みとすることができ、より有用撮影エ
リアを拡大できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明フィルム式カメラの一実施例の裏蓋の正
面図である。
【図2】図1の要部の正面図である。
【図3】本発明フィルム式カメラの一実施例の一部断面
上面図である。
【図4】本発明フィルム式カメラの一実施例の裏蓋をは
ずした状態の背面図である。
【図5】本発明フィルム式カメラの一実施例の要部の分
解斜視図である。
【図6】本発明の説明に供するブロック図である。
【図7】本発明の説明に供する線図である。
【図8】本発明の説明に供する線図である。
【図9】本発明の説明に供する線図である。
【図10】本発明の説明に供する線図である。
【図11】本発明の説明に供する線図である。
【図12】本発明の説明に供する線図である。
【図13】本発明の説明に供する線図である。
【符号の説明】
1 フィルム 3 駒 5 パトローネ 12 暗箱 14 パトローネ収納部 16 フィルム巻き上げ軸 32 センサ 44 発光素子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パトローネ収納部と、フィルム収納部
    と、スプロケット駆動用透孔を無くし、磁気情報を形成
    するフィルムの縁部の近傍位置に光学情報が記録できる
    ようになされたフィルムと、 該フィルムに記録された情報を検出する検出手段と、 前記パトローネ収納部と前記フィルム収納部との間で前
    記フィルムを送る駆動手段と、 前記フィルムの撮影可能領域に露光する露光手段と、 前記検出手段よりの検出信号により前記駆動手段を制御
    する制御手段と、 該制御手段より送られる情報を前記フィルムの縁部の近
    傍位置又は前記フィルムの撮影可能領域に記録する情報
    記録手段とを有することを特徴とするフィルム式カメ
    ラ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のフィルム式カメラにおい
    て、前記制御手段より送られる情報が、撮影に関する情
    報であることを特徴とするフィルム式カメラ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のフィルム式カメラにおい
    て、前記制御手段より送られる情報が撮影時の絞り又は
    シャッタ速度に関するデータであることを特徴とするフ
    ィルム式カメラ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のフィルム式カメラにおい
    て、前記制御手段が、前記露光手段の絞り値及びシャッ
    タ速度に関する制御を行うことを特徴とするフィルム式
    カメラ。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のフィルム式カメラにおい
    て、前記フィルムの縁部の近傍位置が、フィルムの撮影
    可能領域と縁部との間であることを特徴とするフィルム
    式カメラ。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のフィルム式カメラにおい
    て、前記検出手段が、前記磁気情報又は光学情報を検出
    することを特徴とするフィルム式カメラ。
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