JPH0843611A - 防眩ミラー - Google Patents
防眩ミラーInfo
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- JPH0843611A JPH0843611A JP19599994A JP19599994A JPH0843611A JP H0843611 A JPH0843611 A JP H0843611A JP 19599994 A JP19599994 A JP 19599994A JP 19599994 A JP19599994 A JP 19599994A JP H0843611 A JPH0843611 A JP H0843611A
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- Japan
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- mirror
- light
- film
- half mirror
- antiglare
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 ハーフミラーの裏側にハーフミラーを透過し
た光を表側に向かって乱反射させる乱反射体を設けたも
の。 【効果】 ミラー面で反射して眩しさを感じさせる光と
同じ光源からの光によってミラー面をほのかに光らせ、
防眩効果を得るための操作や自動制御装置及びミラー面
を光らせるための光源を必要とせずに防眩効果を得るこ
とができ、しかも、写った像の視認性にも優れる。
た光を表側に向かって乱反射させる乱反射体を設けたも
の。 【効果】 ミラー面で反射して眩しさを感じさせる光と
同じ光源からの光によってミラー面をほのかに光らせ、
防眩効果を得るための操作や自動制御装置及びミラー面
を光らせるための光源を必要とせずに防眩効果を得るこ
とができ、しかも、写った像の視認性にも優れる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用バックミラー
などに用いる反射鏡に関するもので、詳しくは、自動車
のルームミラーあるいはフェンダーミラー、ドアミラー
に用いるミラー鏡面の反射による眩惑を防止した防眩ミ
ラーに関するものである。
などに用いる反射鏡に関するもので、詳しくは、自動車
のルームミラーあるいはフェンダーミラー、ドアミラー
に用いるミラー鏡面の反射による眩惑を防止した防眩ミ
ラーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用バックミラーの反射鏡
は、ガラス製ミラー基板の裏面にアルミニウムまたはク
ロムの被膜を形成し、その被膜上に塗装などにより保護
膜を設けた、いわゆるアルミ鏡、クロム鏡が一般的に用
いられている。これらの鏡は反射率が高く視認性が優れ
ているが、太陽光の直接入射や夜間の後方の車のヘッド
ライトなどにより、運転者は容易に眩惑される。
は、ガラス製ミラー基板の裏面にアルミニウムまたはク
ロムの被膜を形成し、その被膜上に塗装などにより保護
膜を設けた、いわゆるアルミ鏡、クロム鏡が一般的に用
いられている。これらの鏡は反射率が高く視認性が優れ
ているが、太陽光の直接入射や夜間の後方の車のヘッド
ライトなどにより、運転者は容易に眩惑される。
【0003】このため、防眩効果を高めた防眩ミラーが
種々提案されている。例えば、各種の方法で反射率を下
げる反射率可変ミラー、ミラーハウジング内に光源を設
置してミラー面をほのかに光らせるミラー、多層膜を用
いて視認性に不要な長波長の光を減じさせた多層膜反射
鏡、色調をブロンズ色にしたいわゆるブロンズ鏡などで
ある。
種々提案されている。例えば、各種の方法で反射率を下
げる反射率可変ミラー、ミラーハウジング内に光源を設
置してミラー面をほのかに光らせるミラー、多層膜を用
いて視認性に不要な長波長の光を減じさせた多層膜反射
鏡、色調をブロンズ色にしたいわゆるブロンズ鏡などで
ある。
【0004】上記ミラーに於いて、反射率可変ミラーと
は、ミラーの反射率を下げて反射光の明るさを減らすこ
とにより防眩効果を得るものであって、プリズム状のガ
ラス製ミラー基板に高反射率膜を形成した高反射率面
と、低反射率膜を形成した低反射率面とを設け、反射面
を切り替えて反射率を下げるものや、反射膜の前に液晶
やエレクトロクロミック物質の層を形成し、この液晶や
エレクトロクロミック物質の透過率を下げることにより
ミラーの反射率を下げるものなどが提案されている。
は、ミラーの反射率を下げて反射光の明るさを減らすこ
とにより防眩効果を得るものであって、プリズム状のガ
ラス製ミラー基板に高反射率膜を形成した高反射率面
と、低反射率膜を形成した低反射率面とを設け、反射面
を切り替えて反射率を下げるものや、反射膜の前に液晶
やエレクトロクロミック物質の層を形成し、この液晶や
エレクトロクロミック物質の透過率を下げることにより
ミラーの反射率を下げるものなどが提案されている。
【0005】ミラーハウジング内に光源を設置したミラ
ーとしては、特開昭60−208703号公報に開示さ
れているように、光源の光でミラー面全体をほのかに光
らせて、ミラー面と反射光のコントラストを低くするこ
とにより防眩効果を得るものがある。
ーとしては、特開昭60−208703号公報に開示さ
れているように、光源の光でミラー面全体をほのかに光
らせて、ミラー面と反射光のコントラストを低くするこ
とにより防眩効果を得るものがある。
【0006】多層膜反射鏡は、特開昭57−14450
4号公報に開示されているように、ミラー基板上に酸化
チタンや酸化珪素などの屈折率の異なる膜を交互に積層
し、その光干渉を利用して反射光の分光特性を制御し、
防眩効果を得るものである。
4号公報に開示されているように、ミラー基板上に酸化
チタンや酸化珪素などの屈折率の異なる膜を交互に積層
し、その光干渉を利用して反射光の分光特性を制御し、
防眩効果を得るものである。
【0007】ブロンズ鏡は、ガラスなどのミラー基板上
にブロンズ色を呈する合金の反射膜を形成し、その色調
により防眩効果を得るものである。
にブロンズ色を呈する合金の反射膜を形成し、その色調
により防眩効果を得るものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】反射率可変ミラーは、
防眩効果を得るためには、反射率を下げる操作を行なう
か、自動的に反射率を変更する操作を行う自動制御装置
を用いる必要がある。また、ミラーハウジング内に光源
を設置したミラーも、防眩効果を得るためには、光源を
点灯するという操作を行う必要がある。このように、眩
しくなる度に防眩効果を得るための操作を行う事は繁雑
であり、また、自動制御装置はコスト高を招くため好ま
しくない。一方、多層膜反射鏡やブロンズ鏡は、防眩効
果を得るための操作は必要ないが、防眩効果が十分とは
いえない。さらに、多層膜反射鏡は、多層の膜を膜厚の
精度良く形成しなければならないため、コストが高くな
り、色調の制御が難しく、また、ブロンズ鏡は、反射像
の色調が自然の色調と著しく異なるため、違和感がある
などの問題点がある。
防眩効果を得るためには、反射率を下げる操作を行なう
か、自動的に反射率を変更する操作を行う自動制御装置
を用いる必要がある。また、ミラーハウジング内に光源
を設置したミラーも、防眩効果を得るためには、光源を
点灯するという操作を行う必要がある。このように、眩
しくなる度に防眩効果を得るための操作を行う事は繁雑
であり、また、自動制御装置はコスト高を招くため好ま
しくない。一方、多層膜反射鏡やブロンズ鏡は、防眩効
果を得るための操作は必要ないが、防眩効果が十分とは
いえない。さらに、多層膜反射鏡は、多層の膜を膜厚の
精度良く形成しなければならないため、コストが高くな
り、色調の制御が難しく、また、ブロンズ鏡は、反射像
の色調が自然の色調と著しく異なるため、違和感がある
などの問題点がある。
【0009】本発明は、防眩効果を得るための操作や自
動制御装置を必要とせず、多層膜反射鏡やブロンズ鏡よ
り防眩効果に優れた防眩ミラーを安価に提供することを
課題とする。
動制御装置を必要とせず、多層膜反射鏡やブロンズ鏡よ
り防眩効果に優れた防眩ミラーを安価に提供することを
課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、ハーフミラー
の裏側に、ハーフミラーを透過した光を表側に向かって
乱反射させる乱反射体を設けたことを特徴とする防眩ミ
ラーを要旨とするものである。
の裏側に、ハーフミラーを透過した光を表側に向かって
乱反射させる乱反射体を設けたことを特徴とする防眩ミ
ラーを要旨とするものである。
【0011】本発明のハーフミラーとは、ミラー表面に
照射された光を鏡面反射する性質と透過させる性質とを
共に持つミラーであって、ハーフミラーには、ガラスな
どの透明なミラー基材の平滑面に、半透過性金属膜を形
成したものや、前記多層膜鏡と同様に酸化チタンや酸化
珪素などの屈折率の異なる材料を、ミラー基材の平滑面
に高屈折率膜と低屈折率膜とが交互に積層してなる多層
膜を形成してなるものなどが挙げられる。ここで、半透
過性金属膜とは、照射された光の一部を透過させ得る程
度に薄いクロムやチタンなどの金属の膜である。上記半
透過性金属膜や多層膜は、ミラー基材の表面に形成して
も、裏面に形成しても良い。なお、半透過性金属膜や多
層膜を表面に形成した場合には、この膜を保護するため
の合成樹脂や酸化珪素、酸化チタンなどの薄層などとい
った透明な保護膜をこの膜の上に形成でき、裏面に形成
した場合には、ミラー基材の表面に反射防止膜などを形
成することもできる。
照射された光を鏡面反射する性質と透過させる性質とを
共に持つミラーであって、ハーフミラーには、ガラスな
どの透明なミラー基材の平滑面に、半透過性金属膜を形
成したものや、前記多層膜鏡と同様に酸化チタンや酸化
珪素などの屈折率の異なる材料を、ミラー基材の平滑面
に高屈折率膜と低屈折率膜とが交互に積層してなる多層
膜を形成してなるものなどが挙げられる。ここで、半透
過性金属膜とは、照射された光の一部を透過させ得る程
度に薄いクロムやチタンなどの金属の膜である。上記半
透過性金属膜や多層膜は、ミラー基材の表面に形成して
も、裏面に形成しても良い。なお、半透過性金属膜や多
層膜を表面に形成した場合には、この膜を保護するため
の合成樹脂や酸化珪素、酸化チタンなどの薄層などとい
った透明な保護膜をこの膜の上に形成でき、裏面に形成
した場合には、ミラー基材の表面に反射防止膜などを形
成することもできる。
【0012】ハーフミラーは、ガラス製などのミラー基
板の平滑面に半透過性金属膜や多層膜を、スパッタリン
グ法、イオンプレーティング法及び蒸着法などの真空物
理蒸着法などで形成することによって得られる。
板の平滑面に半透過性金属膜や多層膜を、スパッタリン
グ法、イオンプレーティング法及び蒸着法などの真空物
理蒸着法などで形成することによって得られる。
【0013】本発明の乱反射体とは、照射された光を鏡
面反射ではなく、ランダムな方向に反射して、光が照射
された面を見ている観察者には、光が照射された面全体
が光って見えるような性質を有するものであって、乱反
射体には、反射面に凹凸を設けたものや、微小粒子の集
合体や、透過時に光を散乱させるような基材の裏面に反
射膜を設け、この反射膜で反射する前後で光を散乱させ
るものなどがある。反射面に凹凸を設けた乱反射体は、
エッチングやブラスト処理によって凹凸を設けたガラス
板や樹脂板などの乱反射体基板の凹凸面に、アルミニム
や銀などの反射膜を形成したものや、アルミニウムなど
のような反射率が高い金属を乱反射体基板として用い、
その表面にエッチングやブラスト処理によって凹凸を設
けたものなどを挙げることができる。乱反射体基板とし
てガラスのような透明な材質のものを用いた場合、反射
膜の面は、ハーフミラー側であっても、ハーフミラーの
反対側であってもよい。また、乱反射体をハーフミラー
と別体で形成するのでなく、半透過性金属膜や多層膜を
表側の面に形成したハーフミラーの裏側の面に凹凸を設
け、この凹凸面に反射膜を設けた、乱反射体とハーフミ
ラーとが一体のものでもよい。
面反射ではなく、ランダムな方向に反射して、光が照射
された面を見ている観察者には、光が照射された面全体
が光って見えるような性質を有するものであって、乱反
射体には、反射面に凹凸を設けたものや、微小粒子の集
合体や、透過時に光を散乱させるような基材の裏面に反
射膜を設け、この反射膜で反射する前後で光を散乱させ
るものなどがある。反射面に凹凸を設けた乱反射体は、
エッチングやブラスト処理によって凹凸を設けたガラス
板や樹脂板などの乱反射体基板の凹凸面に、アルミニム
や銀などの反射膜を形成したものや、アルミニウムなど
のような反射率が高い金属を乱反射体基板として用い、
その表面にエッチングやブラスト処理によって凹凸を設
けたものなどを挙げることができる。乱反射体基板とし
てガラスのような透明な材質のものを用いた場合、反射
膜の面は、ハーフミラー側であっても、ハーフミラーの
反対側であってもよい。また、乱反射体をハーフミラー
と別体で形成するのでなく、半透過性金属膜や多層膜を
表側の面に形成したハーフミラーの裏側の面に凹凸を設
け、この凹凸面に反射膜を設けた、乱反射体とハーフミ
ラーとが一体のものでもよい。
【0014】本発明の防眩ミラーは、上記ハーフミラー
の裏側に上記乱反射体を設けることによって、ハーフミ
ラーにおける鏡面反射による像が視認でき、かつ、乱反
射体における乱反射による光でミラー面をほのかに光ら
せて防眩効果を発揮するものである。ハーフミラーと乱
反射体とは、上記のように一体で形成したり、別体のも
のを組み合わせても良い。ハーフミラーと乱反射体とを
別体で組み合わせる場合、透明な接着剤で接着固定した
り、ハーフミラーと乱反射体とを離隔配置して外周を別
体の把持体で固定しても良い。
の裏側に上記乱反射体を設けることによって、ハーフミ
ラーにおける鏡面反射による像が視認でき、かつ、乱反
射体における乱反射による光でミラー面をほのかに光ら
せて防眩効果を発揮するものである。ハーフミラーと乱
反射体とは、上記のように一体で形成したり、別体のも
のを組み合わせても良い。ハーフミラーと乱反射体とを
別体で組み合わせる場合、透明な接着剤で接着固定した
り、ハーフミラーと乱反射体とを離隔配置して外周を別
体の把持体で固定しても良い。
【0015】なお、本発明の防眩ミラーの反射光は、表
面のハーフミラーで反射したものと、ハーフミラーを一
度透過してから乱反射体で反射したものとに分けられ
る。乱反射体で反射した光の照射された光に対する反射
率は、防眩ミラーの反射率とハーフミラーの反射率との
差によって求めることができる。観察者は、ハーフミラ
ーで反射した光によって像の視認を行うので、ハーフミ
ラーの反射率は、JIS−D−5705に決められた自
動車用ミラーの反射率35%以上であることが好まし
い。また、乱反射体で反射した光でミラー面をほのかに
光らせるが、この光が強すぎると像がぼやけて視認性が
悪くなり、弱すぎると十分な防眩効果が得難くなる。こ
のため、乱反射した光は、防眩ミラーの反射光の5〜1
5%程度が良い。
面のハーフミラーで反射したものと、ハーフミラーを一
度透過してから乱反射体で反射したものとに分けられ
る。乱反射体で反射した光の照射された光に対する反射
率は、防眩ミラーの反射率とハーフミラーの反射率との
差によって求めることができる。観察者は、ハーフミラ
ーで反射した光によって像の視認を行うので、ハーフミ
ラーの反射率は、JIS−D−5705に決められた自
動車用ミラーの反射率35%以上であることが好まし
い。また、乱反射体で反射した光でミラー面をほのかに
光らせるが、この光が強すぎると像がぼやけて視認性が
悪くなり、弱すぎると十分な防眩効果が得難くなる。こ
のため、乱反射した光は、防眩ミラーの反射光の5〜1
5%程度が良い。
【0016】
【作用】ランプなどの光源の光や反射した光が眩しく感
じる時、周囲を明るくしたり、光源の面積を広くするな
どして、眩しさを感じる光と周囲の明るさとのコントラ
ストを下げると、眩しさを減じることができる。夜間眩
しく感じる自動車のヘッドライトも周囲が明るい昼間は
眩しく感じないことや、小さな点から光を出している白
熱電球を直視すると眩しく感じるが、管全体が光る蛍光
灯を見ると同じ明るさでも眩しく感じないことなどが一
例である。このため、ミラー面をほのかに光らせて、ミ
ラー面と、反射光とのコントラストを低くすると防眩効
果を得ることができる。
じる時、周囲を明るくしたり、光源の面積を広くするな
どして、眩しさを感じる光と周囲の明るさとのコントラ
ストを下げると、眩しさを減じることができる。夜間眩
しく感じる自動車のヘッドライトも周囲が明るい昼間は
眩しく感じないことや、小さな点から光を出している白
熱電球を直視すると眩しく感じるが、管全体が光る蛍光
灯を見ると同じ明るさでも眩しく感じないことなどが一
例である。このため、ミラー面をほのかに光らせて、ミ
ラー面と、反射光とのコントラストを低くすると防眩効
果を得ることができる。
【0017】本発明の防眩ミラーは、ハーフミラーの裏
側に設けた乱反射体で、ハーフミラーを透過した光を表
側に向かって乱反射させることにより、ミラー面で反射
して眩しさを感じさせる光と同じ光源からの光によって
ミラー面をほのかに光らせることによって眩しさを減ず
るものであり、防眩効果を得るための操作や自動制御装
置及びミラー面を光らせるための光源を必要とせずに防
眩効果を得るものである。しかも、ハーフミラーで鏡面
反射する光によってミラーに写った像を視認することも
十分にでき、視認性と防眩性とを両立させることができ
る。
側に設けた乱反射体で、ハーフミラーを透過した光を表
側に向かって乱反射させることにより、ミラー面で反射
して眩しさを感じさせる光と同じ光源からの光によって
ミラー面をほのかに光らせることによって眩しさを減ず
るものであり、防眩効果を得るための操作や自動制御装
置及びミラー面を光らせるための光源を必要とせずに防
眩効果を得るものである。しかも、ハーフミラーで鏡面
反射する光によってミラーに写った像を視認することも
十分にでき、視認性と防眩性とを両立させることができ
る。
【0018】
【実施例】以下、実施例により説明するが、図面は、全
て模式図であって、薄膜と基板の寸法比率などは説明の
都合上、実際のものとは異なっている。実施例1 図1に於いて、参照符号1はガラス製ミラー基板であ
る。このガラス製ミラー基板1の表面にクロム製薄層よ
りなる半透過性金属膜2を、鏡面反射率が35%となる
厚さにスパッタリング法により形成しハーフミラー3を
形成した。このハーフミラー3の裏面にエッチングで凹
凸を形成し、更に、この凹凸面上にアルミニウム膜より
なる乱反射体4を真空蒸着法によって形成し防眩ミラー
を得た。このとき、乱反射体4のアルミニウム膜の膜厚
は、透過率が0%になるように、十分厚く形成した。
て模式図であって、薄膜と基板の寸法比率などは説明の
都合上、実際のものとは異なっている。実施例1 図1に於いて、参照符号1はガラス製ミラー基板であ
る。このガラス製ミラー基板1の表面にクロム製薄層よ
りなる半透過性金属膜2を、鏡面反射率が35%となる
厚さにスパッタリング法により形成しハーフミラー3を
形成した。このハーフミラー3の裏面にエッチングで凹
凸を形成し、更に、この凹凸面上にアルミニウム膜より
なる乱反射体4を真空蒸着法によって形成し防眩ミラー
を得た。このとき、乱反射体4のアルミニウム膜の膜厚
は、透過率が0%になるように、十分厚く形成した。
【0019】実施例2 実施例1において、半透過性金属膜2を、鏡面反射率が
40%となる厚さに形成した以外は、実施例1と同様に
なして防眩ミラーを得た。
40%となる厚さに形成した以外は、実施例1と同様に
なして防眩ミラーを得た。
【0020】実施例3 実施例1において、半透過性金属膜2を、鏡面反射率が
30%となる厚さに形成した以外は、実施例1と同様に
なして防眩ミラーを得た。
30%となる厚さに形成した以外は、実施例1と同様に
なして防眩ミラーを得た。
【0021】実施例4 実施例1において、半透過性金属膜2を、鏡面反射率が
50%となる厚さに形成した以外は、実施例1と同様に
なして防眩ミラーを得た。
50%となる厚さに形成した以外は、実施例1と同様に
なして防眩ミラーを得た。
【0022】実施例5 図2は、実施例5の防眩ミラーを示すものであって、参
照符号21はガラス製ミラー基板である。このガラス製
ミラー基板21の表面に酸化チタンと酸化珪素の薄層を
スパッタリング法により交互に形成して多層膜22を形
成しハーフミラー23を形成した。このハーフミラー2
3の裏面にエッチングで凹凸を形成し、クロム膜よりな
る乱反射体24を真空蒸着法により形成して防眩ミラー
を得た。このとき乱反射体4のクロム膜の膜厚は、透過
率が0%になるように、十分厚く形成した。なお、この
防眩ミラーにおけるハーフミラーの鏡面反射率は35%
であった。
照符号21はガラス製ミラー基板である。このガラス製
ミラー基板21の表面に酸化チタンと酸化珪素の薄層を
スパッタリング法により交互に形成して多層膜22を形
成しハーフミラー23を形成した。このハーフミラー2
3の裏面にエッチングで凹凸を形成し、クロム膜よりな
る乱反射体24を真空蒸着法により形成して防眩ミラー
を得た。このとき乱反射体4のクロム膜の膜厚は、透過
率が0%になるように、十分厚く形成した。なお、この
防眩ミラーにおけるハーフミラーの鏡面反射率は35%
であった。
【0023】実施例6 図3は、実施例6の防眩ミラーを示すものであって、参
照符号31はガラス製ミラー基板である。このガラス製
ミラー基板31の表面にクロム製薄層よりなる半透過性
金属膜32を鏡面反射率が40%となる厚さにスパッタ
リング法により形成しハーフミラー33を形成した。参
照符号34は表面にサンドブラストで凹凸を設けたアル
ミニウムよりなる乱反射体34であり、前記ハーフミラ
ー33の裏面に、透明なホットメルト接着剤35で接着
し防眩ミラーを得た。
照符号31はガラス製ミラー基板である。このガラス製
ミラー基板31の表面にクロム製薄層よりなる半透過性
金属膜32を鏡面反射率が40%となる厚さにスパッタ
リング法により形成しハーフミラー33を形成した。参
照符号34は表面にサンドブラストで凹凸を設けたアル
ミニウムよりなる乱反射体34であり、前記ハーフミラ
ー33の裏面に、透明なホットメルト接着剤35で接着
し防眩ミラーを得た。
【0024】比較例1〜3 比較例1として市販のブロンズ鏡、比較例2として市販
の多層膜鏡、比較例3としてクロム鏡を用いた。
の多層膜鏡、比較例3としてクロム鏡を用いた。
【0025】(反射光の測定)実施例1〜6の防眩ミラ
ーについて、反射率を分光光度計で測定し、ハーフミラ
ーの鏡面反射率を裏面に乱反射体を設ける前にグロスメ
ーターで測定した表面光沢度から求めた。防眩ミラーの
反射率とハーフミラーの鏡面反射率の差を乱反射光の反
射率とし、乱反射光の反射率を防眩ミラーの反射率で割
って、防眩ミラーの反射光に占める乱反射光の割合を求
めた。
ーについて、反射率を分光光度計で測定し、ハーフミラ
ーの鏡面反射率を裏面に乱反射体を設ける前にグロスメ
ーターで測定した表面光沢度から求めた。防眩ミラーの
反射率とハーフミラーの鏡面反射率の差を乱反射光の反
射率とし、乱反射光の反射率を防眩ミラーの反射率で割
って、防眩ミラーの反射光に占める乱反射光の割合を求
めた。
【0026】また、実施例1〜6及び比較例1〜3につ
いて、暗室で自動車用ハロゲンランプの光をミラー面に
写し、防眩性及び視認性の試験を行った。結果を表1に
示す。
いて、暗室で自動車用ハロゲンランプの光をミラー面に
写し、防眩性及び視認性の試験を行った。結果を表1に
示す。
【0027】
【表1】
【0028】防眩性:◎;非常に良好 ○;良好 △;防眩性弱い ×;不良
【0029】視認性:◎;良好 ○;僅かに像がぼやける △;像はぼやけるが、視認は可能である
【0030】実施例1の防眩ミラーと比較例1〜3の市
販ミラーの何れも、視認性は満足されているが、防眩性
は、実施例1〜6の防眩ミラーのほうが優れていること
がわかる。
販ミラーの何れも、視認性は満足されているが、防眩性
は、実施例1〜6の防眩ミラーのほうが優れていること
がわかる。
【0031】
【発明の効果】本発明に基づく反射鏡は、防眩効果を得
るための操作や自動制御装置を必要としないので、自動
車用ミラーに非常に好適である。勿論、充分な視認性が
あり、従来市販されている多層膜鏡やブロンズ鏡より優
れた防眩性が得られる。
るための操作や自動制御装置を必要としないので、自動
車用ミラーに非常に好適である。勿論、充分な視認性が
あり、従来市販されている多層膜鏡やブロンズ鏡より優
れた防眩性が得られる。
【図1】 本発明の実施例1の断面模式図
【図2】 本発明の実施例5の断面模式図
【図3】 本発明の実施例6の断面模式図
1、21、31 ミラー基板 2、32 半透過性金属膜 22 多層膜 3、13、23 ハーフミラー 4、14、24、34 乱反射体
Claims (1)
- 【請求項1】 ハーフミラーの裏側に、ハーフミラーを
透過した光を表側に向かって乱反射させる乱反射体を設
けたことを特徴とする防眩ミラー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19599994A JPH0843611A (ja) | 1994-07-28 | 1994-07-28 | 防眩ミラー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19599994A JPH0843611A (ja) | 1994-07-28 | 1994-07-28 | 防眩ミラー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0843611A true JPH0843611A (ja) | 1996-02-16 |
Family
ID=16350542
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19599994A Pending JPH0843611A (ja) | 1994-07-28 | 1994-07-28 | 防眩ミラー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0843611A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008191592A (ja) * | 2007-02-07 | 2008-08-21 | Hitachi Ltd | 光学部材 |
JP2013074195A (ja) * | 2011-09-28 | 2013-04-22 | Toppan Printing Co Ltd | 反射型マスクブランク |
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1994
- 1994-07-28 JP JP19599994A patent/JPH0843611A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008191592A (ja) * | 2007-02-07 | 2008-08-21 | Hitachi Ltd | 光学部材 |
JP2013074195A (ja) * | 2011-09-28 | 2013-04-22 | Toppan Printing Co Ltd | 反射型マスクブランク |
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