JPH0843594A - 原子炉使用済案内管切断装置 - Google Patents

原子炉使用済案内管切断装置

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JPH0843594A
JPH0843594A JP6182414A JP18241494A JPH0843594A JP H0843594 A JPH0843594 A JP H0843594A JP 6182414 A JP6182414 A JP 6182414A JP 18241494 A JP18241494 A JP 18241494A JP H0843594 A JPH0843594 A JP H0843594A
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guide tube
cutting
tube
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plasma torch
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Kenji Nishikawa
賢二 西川
Fumihiro Hosoe
文弘 細江
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、制御棒案内管の切断に最も適した原
子炉使用済案内管切断装置を提供することにある。 【構成】本発明は、ドラム缶8が設置された台座体1を
設け、台座体1に制御案内管12を保持するクランプ装
置11を設け、ドラム缶の外側に環状のレ−ル21,2
2を設け、レ−ルにロボットア−ム装置40をもつ駆動
台車25aを設け、駆動台車に連結板48を介して連結
した従動台車25bをレ−ルに設け、ロボットア−ム装
置の先端部にプラズマト−チ42を設け、従動台車に制
御案内管の切断位置を覆う反射板53を設け、駆動台車
を制御案内管8の切断毎に所定量、旋回させる駆動装置
28を設け、さらにクランプ装置、ロボットア−ム装
置、プラズマト−チ、駆動装置を遠隔操作する遠隔操作
部62を設けて、短い時間、切断片の処理が容易、装置
の汚染防止、被曝防止に優れた切断装置を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原子炉炉心から取り出
した制御棒案内管を処理するべく切断する原子炉使用済
案内管切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原子力発電所では、炉心水および炉心内
の気相部の有無を直接監視する設備が検討され、炉心水
位を直接監視するべく原子炉容器内の水位を検出する装
置の設置が要求されている。
【0003】このためには、炉心内にある制御棒案内管
(以下、G/T管と称す)を取り出して処理するべく、
G/T管を適当な長さ毎に切断する必要がある。こうし
た高放射線量のG/T管を切断するのに適した装置は、
従来にはない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】なぜならば、この処理
には切断精度は問わないものの、周囲に影響を与えずに
早い切断が行えること、切断片の回収が容易であるこ
と、装置の被曝汚染が少ないこと、作業者の被曝の点も
考慮されてことが要求されるが、この要求を満たした装
置がないからである。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、制御棒案内管の切断
に最も適した原子炉使用済案内管切断装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1に記載の発明は、上部に受口をもつ回収容器
を有する台座体を設け、この台座体に、原子炉の炉心か
ら取り出された制御案内管を回収容器の受口上側におい
て上下方向の向きで保持するためのクランプ装置を設
け、台座体に支持されて回収容器の外側に環状のレ−ル
を設け、レ−ルにロボットア−ム装置が搭載された駆動
台車を設け、この駆動台車に連結部材を介し連結され
て、この駆動台車から所定距離を隔てたレ−ルの地点に
従動台車を走行自在に設け、ロボットア−ム装置の先端
部に、ロボットア−ム装置の動作によって、保持された
制御案内管の切断位置の周壁を水平方向に沿って切断す
るプラズマト−チを設け、従動台車に支持されてプラズ
マト−チで切断作業する部位を除く、制御案内管の切断
位置を外側から覆うように反射板を設け、駆動台車をプ
ラズマト−チによる制御案内管の切断毎に所定量、制御
案内管の回り旋回させる駆動手段を設け、かつクランプ
装置、ロボットア−ム装置、プラズマト−チ、駆動手段
を遠隔操作する遠隔操作手段を設けて、原子炉使用済案
内管切断装置を構成したことにある。
【0007】
【作用】請求項1に記載の発明によると、まず、切断装
置を制御案内管の切断に適した場所に設置する。つい
で、図示しないホイストなどの吊下装置により、炉心内
から取り出された制御案内管を、回収容器の中心部付近
へ吊下げて、原子炉使用済案内管切断装置に導く。
【0008】切断装置は、遠隔操作により、まず、クラ
ンプ装置を操作して、制御案内管を回収容器の中心部付
近で、上下方向の向きにクランプする。ついで、ロボッ
トア−ム装置を操作して、制御案内管の切断位置にプラ
ズマト−チに導き、同プラズマト−チを水平方向へ変位
させて、同切断位置の周壁を切断する。
【0009】このとき、プラズマト−チの反対側となる
制御案内管の周囲は、駆動台車に連動して、常にプラズ
マト−チと所定の位置関係となる反射板で覆われている
から、プラズマト−チの火花は周囲には飛散するといっ
た悪影響はない。
【0010】ついで、所定量、切断したならば、遠隔操
作により、駆動台車を、従動台車と共に、所定量、制御
案内管の回りに旋回させ、再び、プラズマト−チで、切
断した部分に連続するよう、制御案内管の周壁を切断す
る。
【0011】このプラズマト−チによる切断を繰り返し
行うことにより、制御案内管の全周が切断され、切断片
は下方の在る回収容器内へ自然落下される。切断を終え
たら、クランプ装置の保持を解除して、制御案内管を下
降させた後、再び、クランプ装置で制御案内管を保持し
て、上記した切断作業を繰り返し行い、制御案内管を順
次、切断する。
【0012】こうした制御案内管の切断処理は、プラズ
マト−チと反射板との併用により、周囲に影響を与え
ず、短い切断時間で切断を終える。しかも、切断片は、
切断を終えると、直接、自然落下して、回収容器に収容
されるから、切断片の回収は容易で、同切断片の処理も
容易となる。
【0013】またプラズマト−チによる切断は、制御案
内管に触れず(非接触)に行えるから、装置の汚染は少
ない。そのうえ、切断作業は遠隔操作でなされるから、
作業者の被曝防止の点も考慮されている。それ故、制御
案内管に適した切断処理がなされる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を図1ないし図9に示す一実施
例にもとづいて説明する。図1は、本発明を適用した原
子炉使用済案内管切断装置の外観、図2〜図8は同切断
装置の各部の構造を示し、図1中1は床面2(図4に図
示)に設置した台座体である。
【0015】台座体1は、例えば図4に示されるように
中央に配置した筒体3の下部外周面に、床面2に設置さ
れる円板状の基板4を水平方向に設け、上部外周面にこ
の基板4と対向する円板状のレ−ル板5を設けた二層構
造をなしている。
【0016】筒体3の下部および基板4の外周側の各部
には、高さ調整機能が付いた床置用の脚部6が設けられ
ていて、台座体全体を水平状態になるように調整できる
ようにしてある。
【0017】これら脚部6の高さ調整を利用して、台座
体1の全体を床面2に水平状態に据え付けている。また
筒体3の上端には、例えばリング状の板で構成されるド
ラム受台7が取着されている。
【0018】このドラム受台7の上面には、上端が開口
した回収用のドラム缶8(回収容器に相当)を安置して
ある。基板4の左側部分には、同基板部分と床面2との
双方に支持されて起立している支柱9が設けてある。な
お、9aは支柱9の下端部を支持する脚を示す。
【0019】支柱9は、置いたドラム缶8の高さよりも
高い寸法を有していて、この支柱9の上端部には、支柱
9の軸回りに旋回可能な支持腕10を介して、クランプ
装置11が支持されている。なお、10aは支持腕10
を所定の位置に固定させるためのノブを示す。
【0020】このクランプ装置11には、図1に示され
るようにドラム缶8の中心付近に吊下げられる例えば単
純な四角形(角形)を呈した制御棒案内管12(以下、
G/T12管と称す)の前面12aと後面12bとを保
持する構造が用いてある。
【0021】同構造を具体的に説明すれば、図2および
図3に示されるように支持腕10の先端下部には、例え
ばリニアウェイモジュ−ルといったリニア軸受13を介
して、同支持腕10とは直角方向の向きにスライド自在
にクランプ板14が支持してある。
【0022】このクランプ板14は、支持腕10からド
ラム缶8側へ向かって突き出ていて、先端部には先端に
向かうにしたがって広がる三角形状の板部15が形成し
てある。
【0023】また支持腕10とクランプ板14との相互
は、支持腕10の先端部とクランプ板14との間に配置
したエア−シリンダ14aにより、相対動できるように
連結され、エア−シリンダ14aの伸縮動作により、板
部15をドラム缶8の上部開口で形成される受口8aの
中心側に移動したり、同位置から退避する外側方向へ移
動できるようにしてある。
【0024】板部15の上面の先端中央には、G/T管
12の前面部分を保持するためのクランプ爪16が突設
されている。このクランク爪16は、G/T管12と向
き合う部分に、G/T管12の前面12aのコ−ナ部を
拘束するような一対の段差16a,16aを有してい
る。
【0025】これにより、エア−シリンダ14aを、各
段差16a,16aを、受口8aに向けて吊下げてある
G/T管12の前面12aと嵌まるまで伸長動作させれ
ば、G/T管12の前面側をクランプするようにしてあ
る。
【0026】また板部15の上面の両側には、一対の内
向きクランプ爪17,17を先端に有するクランプア−
ム18,18が開閉自在に支持してある。クランク爪1
7,17は、いずれもクランプア−ム18と直角な向き
で内側に向いていて、先端部にはG/T管12の後面1
2bのコ−ナ部を拘束するような略台形状の凹部17a
が形成してある。
【0027】また各クランプア−ム18,18の根元側
には、板部15の上面両側に据え付けた一対のエア−シ
リンダ19,19の進退軸先端が回動自在に連結されて
いて、エア−シリンダ19,19の伸縮動作により、図
2中の二点鎖線で示されるようにクランプ爪17,17
を開閉できるようにしてある。
【0028】これにより、エア−シリンダ19,19
を、各クランプ爪17,17の凹部17aがG/T管1
2の後面12bのコ−ナ部に嵌まるまで収縮動作させれ
ば、G/T管12の後面側をクランプするようになる。
【0029】これらクランプ爪16およびクランプ爪1
7,17によって、ホイストなどによって受口8aに向
かって吊り下がるG/T管12を上下の向きまま、所定
位置に保持できるようにしてある。
【0030】なお、クランプ爪16(前面保持用)およ
びクランプ爪17,17(後面保持用)共、交換可能に
取り付けられていて、G/T管12の断面形状(軸心方
向とは直角な方向)に適合する形状のクランプ爪と交換
できるようにしてある(G/T管12は原子炉の形式に
より寸法・形状が異なるため:むろんG/T管12の断
面形状に適合するクランプ爪が準備されていることはい
うまでもない)。
【0031】レ−ル板5の外周側には、短手部分で形成
されるホイ−ル係合突起20がそれぞれ外側に向くよ
う、一対の逆L字状を呈した外側レ−ル21と内側レ−
ル22とが周方向に沿って環状に敷設されている。な
お、各レ−ル21,22のうちの例えば内側レ−ル22
のホイ−ル係合突起20と反対となる側部分には、全周
に渡り、外側レ−ル21に歯側を向かせて、ラック23
が設けてあり、また内側レ−ル22の上面には、G/T
管12の四辺の配置したがって、例えば90°の間隔
で、4つの位置決め孔24が設けてある(図6にも図
示)。
【0032】これら外側レ−ル21と内側レ−ル22に
は、同レ−ル21,22上を移動する駆動台車25aが
設けられている。駆動台車25aは、図4に示されるよ
うにレ−ル21,22上に配置されたベ−ス板26を備
えている。このベ−ス板26の前後部となるレ−ル方向
に向く前後部の下面には、各レ−ル21,レ−ル22の
ホイ−ル係合突起20と組み合う、一対のガイドホイ−
ル27,27がそれぞれ回転自在に吊持されている。
【0033】これにより、ガイドホイ−ル27,27
は、外側レ−ル21のホイ−ル係合突起20、内側レ−
ル22のホイ−ル係合突起20にならって転動するよう
になっていて、ベ−ス板26をレ−ル方向に沿って走行
自在に支持させている。
【0034】このベ−ス板26の上面の走行方向片側に
は、駆動装置28が設けてある。駆動装置28には、例
えば図5にも示されるようにベ−ス板26に、モ−タ3
0、クラッチ31、ロ−タリエンコ−ダ32が一体に組
込まれてなる動力伝達ユニット29で構成してある。
【0035】具体的には、動力伝達ユニット29は、ベ
−ス板26の幅方向に延びるケ−シング33を有してい
て、このケ−シング33内の外側レ−ル寄りには原動側
歯車34が下向きに回転自在に支持されて収容されてい
る。またケ−シング33内の内側レ−ル寄りには、軸心
部に出力軸36が回転自在に貫通された従動側歯車35
が下向きに回転自在に収容されている。なお、原動側歯
車34と従動側歯車35とは互いに噛み合っている。
【0036】またケ−シング33の外側レ−ル寄りの上
面部分には、原動側歯車34につながるモ−タ30が縦
向きで据付けられ、モ−タ30の回転(出力)を従動側
歯車35へ伝えるようにしてある。
【0037】さらにケ−シング33の内側レ−ル寄りの
上面部分には、従動側歯車35と出力軸36との間を断
続するクラッチ31が設けられ、クラッチ31を通じ
て、モ−タ30からの回転を出力軸36へ伝えるように
してある。
【0038】また出力軸36の先端側は、ケ−シング3
3の底部壁、ベ−ス板26を貫通して、外側レ−ル21
と内側レ−ル22との間に突き出している。この出力軸
36の先端部には、内側レ−ル22に在るラック23と
噛み合うピニオン歯車38が設けられていて、モ−タ3
0の出力で駆動されるピニオン歯車38の回転により、
駆動台車25をレ−ル21,22に沿って、ドラム缶8
の外側で旋回させるようにしてある。
【0039】つまり、駆動台車25は、モ−タ30を走
行源とし、クラッチ31を走行開始・走行停止の運転切
替部として用いて、レ−ル21,22上を走行する構造
となっている。
【0040】なお、ロ−タリエンコ−ダ32は、クラッ
チ31の上部に据付けられ、クラッチ31から突き出る
軸部39を介して出力軸36と接続されていて、駆動台
車25の走行距離を検出するべく、出力軸36の回転を
検知するようにしてある。
【0041】ベ−ス板26の上面中央には、例えば汎用
のロボットア−ム装置40が搭載されている。ロボット
ア−ム装置40には、例えば三本のア−ム41a〜41
bを組合わせて、ア−ム先端を上下・前後・左右方向の
三次元方向に可動可能なア−ム装置が採用してある。こ
のロボットア−ム装置40のア−ム先端には、先端を前
方に向けた状態でプラズマト−チ42が取付けてある。
【0042】これにより、プラズマト−チ42を、例え
ばクランプ装置11で所定状態にクランプしたG/T管
12のクランプ位置(図7にのみ図示)から下側へ所定
量、離れた地点をG/T管12の切断位置と定めて、図
8に示されるようにト−チ先端をG/T管12(切断対
象物)の一面から所定距離(間隔)を保ちながら、例え
ば一方の角部から他方の角部へ水平方向に沿って一直線
に移動(一辺移動)するように、ロボットア−ム装置4
0を動作させることにより、G/T管12の一辺(一部
周壁)をプラズマによって切断できるようにしてある。
むろん、これに限らず、一面の中間部から一方の角部、
他方の角部へト−チ先端を移動させても、G/T管12
の一辺(一面)は切断される。
【0043】このロボットア−ム装置40には、一回動
作した作業内容を学習して記憶する学習機能を有してい
て、切断に必要な作業を学習させると、以後はこの学習
された内容にしたがって切断作業が自動的に進められる
ようになっている。
【0044】またベ−ス板26の上面後部には、駆動台
車25aを所定位置で固定させるための固定装置43が
搭載されている。この固定装置43は、図5に示される
ようにベ−ス板26の上面に据付けた縦向きのエア−シ
リンダ44を有している。このエア−シリンダ44の進
退軸44aは、各位置決め孔24が配置されたレ−ル位
置に向かって、ベ−ス板26を貫通して下側へ突き出て
いる。この進退軸44aの先端には、位置決め孔24と
挿脱自在なピン部45が形成されていて、エア−シリン
ダ44によってピン部45を位置決め孔24に挿入した
り、同位置決め孔24から引き抜くことにより、駆動台
車25aの全体を、各位置決め孔24で規定されるG/
T管12の各面と正対する位置、すなわちプラズマト−
チ42の先端がG/T管12の各面と正対する位置で固
定できるようにしてある。
【0045】こうした動力伝達ユニット29、固定装置
43にて、駆動台車25aをG/T管12の一辺切断
毎、90°づつG/T管12の回りを順に旋回させる構
造にしてある(駆動手段)。
【0046】一方、駆動台車25aから所定距離、離れ
たレ−ル21,22の部位、例えば駆動台車25aから
180°ずれた部位には、従動台車25bが走行自在に
設けられている。
【0047】従動台車25aも、駆動台車25aのとき
と同様、図4に示されるようにレ−ル21,22上に配
置されたベ−ス板46を備えている。このベ−ス板46
の前後部の下面にも、各レ−ル21,レ−ル22のホイ
−ル係合突起20と噛み合う、一対のガイドホイ−ル4
7,47がそれぞれ回転自在に吊持され、駆動台車25
aのときと同じく、ガイドホイ−ル47,47のホイ−
ル係合突起20にならう転動によって、従動台車全体を
レ−ル方向に沿って走行自在に支持させている。
【0048】また従動台車25bのベ−ス板46は、駆
動台車25aのベ−ス板26に、レ−ル形状にならう円
弧形の連結板48を介して連結されていて、駆動台車2
5aの移動に連動(同期)して、同じ間隔を保ちながら
レ−ル21,22上を走行、すなわち駆動台車25aと
共にドラム缶8の回りを約300°旋回するようにして
ある。
【0049】従動台車25bの上面には、例えば断面形
状がコ字形をなした支柱49が立設されている。支柱4
9は、開口が外側に向けて配置され、先端部がG/T管
12の切断位置と対応する部位まで上方に延びていて、
先端にはブラケット50aを介して反射板装置50が取
付けてある。
【0050】反射板装置50には、G/T管12の切断
位置を外側から覆うような構造が用いてある。具体的に
は、支柱49の上端部には、支持腕51が上下方向の向
きで回動自在に支持してある。この支持腕51は、図7
にも示されるストッパ−52で規制されるプラズマト−
チ42側に倒れた作業位置Aと、その位置から上方へ退
避した図7中の二点鎖線で示すような支柱49の上方へ
直立(起立)する退避位置Bとの間を回動するようにな
っている。
【0051】支持腕51の先端部には、図8にも示され
るようにプラズマト−チ42で切断する部位を除いて、
G/T管12の周囲を覆う反射板53が連結されてい
る。すなわち、反射板53は、作業位置Aにおいて、プ
ラズマト−チ42で作業する部位を開口させ、その以外
のG/T管12の切断位置の周辺を壁部で覆うような略
C字状の帯板から構成してある。
【0052】これにより、切断作業時、プラズマト−チ
42の火花が周囲に飛散しないようにしている。支持腕
51の基端部には、後方へ張り出るリンク54が設けら
れている。このリンク54の端部には、支持腕51の内
部に縦形に据付けたエア−シリンダ55の進退軸55a
が回動自在に連結されていて、エア−シリンダ55の伸
縮動作によって、切断作業時には反射板53を作業位置
Aに配置、他の部材,設備などと干渉するおそれのある
ときは、反射板53を作業位置Aから退避した待機位置
Bに移せるようにしてある。
【0053】こうして切断装置は、遠隔操作でG/T管
12の切断に必要な作業を行えるようにしてある。具体
的には、図1に示されるように支柱49の上部端には、
支持腕51と隣合う部分から、上方に立ち上がる支柱5
7が設けられていて、同支柱57の上端部に切断作業の
状況を監視するためのテレビカメラ58が設けてある。
また支持腕51の側部にも、図7および図8に示される
ように切断作業の状況を監視するためのテレビアカメラ
59がブラケット59aを介して設けてある。
【0054】これらテレビカメラ58,59は、切断装
置が在る場所とは違う場所に在る例えば作業室のモニタ
装置60に電気的に接続されていて、作業状況を映し出
せるようにしてある。
【0055】また切断装置の各機器は、コントロ−ラ6
1を介して、同室に在る遠隔操作部62に電気的に接続
されている。この遠隔操作部62の操作で、所定の作業
手順にしたがい切断装置の各機器を操作することによ
り、G/T管12の全周の切断が行われるようにしてあ
る。と同時に切断後の切断片(図示しない)はドラム缶
8内へ自然落下され、そのままドラム缶8で回収できる
ようにしてある。
【0056】こうしたG/T管12の作業手順が図9に
示されている。つぎに、図9に示されるフロ−にしたが
って、このように構成された切断装置の作用を説明す
る。
【0057】すなわち、まず、G/T管12の切断に適
した場所に、ドラム缶8が安置した切断装置を設置す
る。ついで、G/T管12を保持する作業に入る。
【0058】このときには、クランプ爪16を退避さ
せ、クランプ爪17,17を開放側に旋回させておく。
また反射板53も、退避位置Bに退避させ、G/T管1
2のセットに邪魔とならないように起立状態にしてお
く。
【0059】ついで、図示しない既設のホイストなどの
吊下装置を用いて、炉心内から取り出されたG/T管1
2を、所定の向きでドラム缶8の中心部付近へ吊下げて
いく。
【0060】この状況をモニタ装置60を通して見なが
ら作業者は、G/T管12が所定位置にまで吊り下げら
れたと判断すると、遠隔操作部62を操作して、クラン
プに入る。
【0061】これには、まず、例えばエア−シリンダ1
4aを伸長動作させて、クランプ爪16がG/T管12
の前面12aと当接するまで前進させる。これにより、
図2に示されるようにG/T管12の前面12aの角部
が段差16a,16aに嵌まり、同G/T管12の前面
部分がクランプされる。
【0062】ついで、エア−シリンダ19、19を収縮
動作させて、クランプア−ム18,18を閉方向へ、先
端のクランプ爪17,17が、クランプ爪16にて位置
決められているG/T管12の後面12bと当接するま
で旋回させる。
【0063】これにより、図2に示されるようにG/T
管12の後面12bの角部が各クランプ爪17,17の
凹部17aに嵌まり、同G/T管12の後面部分がクラ
ンプされる。
【0064】これにより、G/T管12は、ドラム缶8
の受口8aの中心部付近で、上下方向の向きで保持され
る。ついで、駆動台車25aを所定の位置へ位置決め
る。
【0065】これには、駆動台車25aのモ−タ30を
作動させる。そして、例えばロ−タリエンコ−ダ32の
出力信号を得られる駆動台車25aの移動具合から、駆
動台車25aのクラッチ31を断続操作して、例えば駆
動台車25aがG/T管12の側面12c(前面12a
と後面12bとで挟まれる位置に在る面)と正対する地
点まで移動させる。
【0066】ついで、同地点で駆動台車25aの走行を
停止させ、固定装置43のエア−シリンダ44を伸長動
作させて、先端のピン部45を予め内側レ−ル22の所
定位置に設けてある位置決め孔24に挿入する。
【0067】これにより、駆動台車25aは、同地点で
ロックされる(駆動台車25aの位置決め)。ついで、
G/T管12の一辺(一面)の切断作業を開始する。
【0068】これは、ロボットア−ム装置40を操作し
て、例えばクランプ位置の下側をG/T管12の切断位
置と定めて、プラズマト−チ42を作動させながら、図
8に示されるようにト−チ先端を切断対象物となるG/
T管12の側面12cに対して一定の間隔を保持しなが
ら、同側面12cの一方の角部から他方の角部へ水平方
向に沿って一直線に側面形状に倣って移動(一辺移動)
させることにより、行われる。むろん、一面の中間部か
ら両側の角部へプラズマト−チ42を移動させてもよ
い。
【0069】この作業によって、G/T管12の側面1
2cは切断される。この切断のとき、プラズマト−チ4
2の反対側となるG/T管12の周囲は反射板53で覆
われているから、同プラズマト−チ42の火花が周囲に
飛散することはない。
【0070】ここまでの、切断作業をロボットア−ム装
置40の学習機能を用いて、学習させておく。ついで、
切断を終えたならば、遠隔操作により、駆動台車25a
を、例えばG/T管12の前面12aと正対、同じく側
面12dと正対、同じく後面12bと正対するという具
合に90°づつ、順次、旋回させて、同位置でロックさ
せ、残り三辺(三面)をロボットア−ム装置40に学習
した内容にしたがって切断するという作業を繰り返す。
【0071】これにより、G/T管12の全周は切断さ
れる。切断された切断片は、下方の在るドラム缶8内へ
自然落下される。この切断を終えたら、クランプ装置1
1の保持を解除して、G/T管12を所定量、下降させ
た後、再び、クランプ装置11でG/T管12を保持
し、上記切断作業を繰り返し行い、G/T管12を順
次、下側から切断すれば、G/T管12の処理がなされ
ることになる。
【0072】この切断装置を用いてのG/T管12の切
断処理は、プラズマト−チ42と反射板53との併用に
より、周囲に影響を与えず、短い切断時間で、G/T管
12の切断を行うことができる。
【0073】しかも、切断片は、切断を終えると、直
接、自然落下して、ドラム缶8内に収容されるから、切
断片の回収は容易である上、切断片の処理も容易とな
る。そのうえ、プラズマト−チ42による切断は、G/
T管12に触れず(非接触)に行えるから、装置の汚染
も少なくてすむ。
【0074】加えて、切断作業は遠隔操作でなされるか
ら、作業者の被曝防止の点も考慮されている。それ故、
G/T管12に適した切断処理に適した切断装置を提供
できる。
【0075】また学習機能が付いたロボットア−ム装置
40の採用により、最初にプラズマト−チ42の動きを
学習させておきさえすれば、同じ動作を何回も繰り返す
ることができるので、切断作業が大幅に削減できるとい
う利点もある。
【0076】そのうえ、クランプ爪16、クランプ爪1
7,17が交換可能なクランプ装置11の採用により、
たとえG/T管12の寸法・形状(原子炉の形式により
異なる)が異なっても、それに直ぐに対応できる。
【0077】また駆動台車25aを所定位置に固定する
固定装置43の採用によって、プラズマト−チ42を用
いて確実にG/T管12を切断することができるように
なる。しかも、同装置43はピン部45を内側レ−ル2
2に設けた位置決め孔24に挿脱するだけの構造である
から、簡単ですむ。
【0078】加えて、反射板53を、リンク機構を用い
て、反射板53が邪魔となるときには(他の部材、設備
と干渉するおそれがあるとき)、作業位置Aから遠ざか
った退避位置B(直立位置)へ退避動させるようにした
ことで、円滑にG/T管12の切断作業が進められると
いう効果をもたらしている。
【0079】なお、一実施例では四角形のG/T管12
を例に挙げたが、この単純な四角形状に限らず、複雑な
形状のG/T管12でも適用できることはいうまでもな
い。むろん、G/T管12は複雑な形状でも、対称形を
なしていることから、ロボットア−ム装置40の学習機
能を用いることもできる(この場合も、対象物とト−チ
先端との間隔を一定に保つように学習させればよい)。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、周囲に影響を与えず、短い切断時間で切断
を終えることができる。しかも、切断片は、切断を終え
ると、直接、自然落下して、回収容器に収容されるか
ら、切断片の処理は容易である。
【0081】そのうえ、プラズマト−チによる切断は、
制御案内管に触れず(非接触)に行えるから、装置の汚
染は少ない。加えて、切断作業は遠隔操作でなされるか
ら、作業者の被曝防止の点にも優れる。それ故、制御棒
案内管の切断に最も適した原子炉使用済案内管切断装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の原子炉使用済案内管切断装
置を示す斜視図。
【図2】同切断装置のクランプ装置の構成を説明するた
めの平面図。
【図3】図2中の矢視Pから見た支持腕とクランプ板と
の接続構造を説明するための図。
【図4】同切断装置の台座体回りの構造を説明するため
の断面図。
【図5】同切断装置の駆動台車の駆動系の構造を説明す
るための断面図。
【図6】同駆動台車に搭載された固定装置の構造を説明
するための断面図。
【図7】同切断装置の従動台車の搭載した反射装置の構
造を説明するための一部断面した正面図。
【図8】同反射装置の平面図。
【図9】同切断装置の制御案内管を切断処理するまでの
作業を説明するためのフロ−チャ−ト。
【符号の説明】
1…台座体 7…ドラム受台 8…ドラム缶(回収容器) 8a…受口 11…
クランプ装置 12…制御棒案内管 21…外側レ−ル 22
…内側レ−ル 23…ラック 24…位置決め孔 25a
…駆動台車 25b…従動台車 28…駆動装置 40…ロボットア−ム装置 42
…プラズマト−チ 43…固定装置 48…連結板 50
…反射板装置 53…反射板 58,59…テレビカメラ 60
…モニタ装置 61…コントロ−ラ 62…遠隔操作部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G21C 19/20 S

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に受口を有する回収容器が設けられ
    た台座体と、 この台座体に支持されて設けられ、原子炉の炉心から取
    り出された制御案内管を前記回収容器の受口上側におい
    て上下方向の向きで保持するためのクランプ装置と、 前記台座体に支持されて前記回収容器の外側に同回収容
    器の周方向に沿って設けられた環状のレ−ルと、 ロボットア−ム装置が搭載されて、前記レ−ルに設けら
    れた駆動台車と、 この駆動台車に連結部材を介し連結されて、この駆動台
    車から所定距離を隔てた前記レ−ルの地点に走行自在に
    設けられた従動台車と、 前記ロボットア−ム装置の先端部に支持されてなり、前
    記ロボットア−ム装置の動作によって、前記保持された
    制御案内管の切断位置の周壁を水平方向に沿って切断す
    るプラズマト−チと、 前記従動台車に支持されて、前記プラズマト−チで切断
    作業する部位を除く、前記制御案内管の切断位置を外側
    から覆うように設けられた反射板と、 前記駆動台車を前記プラズムト−チによる制御案内管の
    切断毎に所定量、制御案内管の回り旋回させる駆動手段
    と、 前記クランプ装置、ロボットア−ム装置、プラズマト−
    チ、駆動手段を遠隔操作する遠隔操作手段と、 を具備してなることを特徴とする原子炉使用済案内管切
    断装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102806436A (zh) * 2012-09-07 2012-12-05 凤冈县凤鸣农用机械制造有限公司 一种焊切割工装支架
KR101534675B1 (ko) * 2013-12-26 2015-07-08 한국원자력연구원 원자로 압력용기 원격 해체 작업용 로봇 시스템
US9153349B2 (en) 2012-03-12 2015-10-06 Areva Inc. Method for recycling nuclear control rods and recycled control rod section
CN110335691A (zh) * 2019-07-08 2019-10-15 北京理工大学 核反应堆探测器回收装置和回收机器人
KR20230156579A (ko) * 2022-05-06 2023-11-14 우정엔지니어링 주식회사 3차원 파이프 커팅장치

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